1.11. Red Hat OpenShift Serverless 1.21.0 のリリースノート

OpenShift Serverless 1.21.0 が利用可能になりました。以下では、OpenShift Container Platform 上の OpenShift Serverless に関連する新機能、変更点および既知の問題について説明します。

1.11.1. 新機能

  • OpenShift Serverless は Knative Serving 1.0 を使用するようになりました。
  • OpenShift Serverless は Knative Eventing 1.0 を使用するようになりました。
  • OpenShift Serverless は Kourier 1.0 を使用するようになりました。
  • OpenShift Serverless は、Knative (kn) CLI 1.0 を使用するようになりました。
  • OpenShift Serverless は Knative Kafka 1.0 を使用するようになりました。
  • kn func CLI プラグインが func 0.21 を使用するようになりました。
  • Kafka シンクがテクノロジープレビューとして利用できるようになりました。
  • Knative オープンソースプロジェクトは、camel-cased 設定キーを廃止し、kebab-cased キーを一貫して使用することを支持し始めました。その結果、OpenShift Serverless 1.18.0 リリースノートで前述した defaultExternalScheme キーは非推奨になり、default-external-scheme キーに置き換えられました。キーの使用方法は同じです。

1.11.2. 修正された問題

  • OpenShift Serverless 1.20.0 では、サービスにイベントを送信するための kn event send の使用に影響するイベント配信の問題がありました。この問題は修正されています。
  • OpenShift Serverless 1.20.0 (func0.20) では、http テンプレートを使用して作成された TypeScript 関数をクラスターにデプロイできませんでした。この問題は修正されています。
  • OpenShift Serverless 1.20.0 (func 0.20) では、gcr.io レジストリーを使用した関数のデプロイがエラーで失敗しました。この問題は修正されています。
  • OpenShift Serverless 1.20.0 (func 0.20) では、kn func create コマンドを使用して Springboot 関数プロジェクトディレクトリーを作成してから、kn func build コマンドを実行するとエラーメッセージが表示されて失敗しました。この問題は修正されています。
  • OpenShift Serverless 1.19.0 (func 0.19) では、一部のランタイムが podman を使用して関数をビルドできませんでした。この問題は修正されています。

1.11.3. 既知の問題

  • 現在、ドメインマッピングコントローラーは、現在サポートされていないパスを含むブローカーの URI を処理できません。

    つまり、DomainMapping カスタムリソース (CR) を使用してカスタムドメインをブローカーにマップする場合は、ブローカーの入力サービスを使用して DomainMapping CR を設定し、ブローカーの正確なパスをカスタムドメインに追加する必要があります。

    DomainMappingCR の例

    apiVersion: serving.knative.dev/v1alpha1
    kind: DomainMapping
    metadata:
      name: <domain-name>
      namespace: knative-eventing
    spec:
      ref:
        name: broker-ingress
        kind: Service
        apiVersion: v1

    その場合、ブローカーの URI は <domain-name>/<broker-namespace>/<broker-name> になります。