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2.9.2. Pod のプリエンプションについて

開発者が Pod を作成する場合、Pod はキューに入れられます。開発者が Pod の優先順位またはプリエンプションを設定している場合、スケジューラーはキューから Pod を選択し、Pod をノードにスケジュールしようとします。スケジューラーが Pod について指定されたすべての要件を満たす適切なノードに領域を見つけられない場合、プリエンプションロジックが保留中の Pod についてトリガーされます。

スケジューラーがノードで 1 つ以上の Pod のプリエンプションを実行する場合、優先順位の高い Pod 仕様の nominatedNodeName フィールドは、nodename フィールドと共にノードの名前に設定されます。スケジューラーは nominatedNodeName フィールドを使用して Pod の予約されたリソースを追跡し、またクラスターのプリエンプションについての情報をユーザーに提供します。

スケジューラーが優先順位の低い Pod のプリエンプションを実行した後に、スケジューラーは Pod の正常な終了期間を許可します。スケジューラーが優先順位の低い Pod の終了を待機する間に別のノードが利用可能になると、スケジューラーはそのノードに優先順位の高い Pod をスケジュールできます。その結果、Pod 仕様の nominatedNodeName フィールドおよび nodeName フィールドが異なる可能性があります。

さらに、スケジューラーがノード上で Pod のプリエンプションを実行し、終了を待機している場合で、保留中の Pod よりも優先順位の高い Pod をスケジュールする必要がある場合、スケジューラーは代わりに優先順位の高い Pod をスケジュールできます。その場合、スケジューラーは保留中の Pod の nominatedNodeName をクリアし、その Pod を他のノードの対象とすることができます。

プリエンプションは、ノードから優先順位の低いすべての Pod を削除する訳ではありません。スケジューラーは、優先順位の低い Pod の一部を削除して保留中の Pod をスケジュールできます。

スケジューラーは、保留中の Pod をノードにスケジュールできる場合にのみ、Pod のプリエンプションを実行するノードを考慮します。

2.9.2.1. プリエンプションを実行しない優先順位クラス(テクノロジープレビュー)

プリエンプションポリシーが Never に設定された Pod は優先順位の低い Pod よりも前のスケジューリングキューに置かれますが、他の Pod のプリエンプションを実行することはできません。スケジュールを待機しているプリエンプションを実行しない Pod は、十分なリソースが解放され、これがスケジュールされるまでスケジュールキュー内に留まります。他の Pod などのプリエンプションを実行しない Pod はスケジューラーのバックオフの対象になります。つまり、スケジューラーがこれらの Pod のスケジュールの試行に成功しない場合、低頻度で再試行されるため、優先順位の低い他の Pod をそれらの Pod よりも前にスケジュールできます。

プリエンプションを実行しない Pod については、他の優先順位の高い Pod が依然としてプリエンプションを実行できます。