第17章 vSphere へのインストール

17.1. vSphere へのインストールの準備

17.1.1. 前提条件

17.1.2. vSphere に OpenShift Container Platform をインストールする方法の選択

インストーラーまたはユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーを使用して vSphere に OpenShift Container Platform をインストールすることができます。デフォルトのインストールタイプは、インストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャーを使用します。この場合、インストールプログラムがクラスターの基礎となるインフラストラクチャーをプロビジョニングします。OpenShift Container Platform はユーザーが独自にプロビジョニングするインフラストラクチャーにインストールすることもできます。インストールプログラムがプロビジョニングするインフラストラクチャーを使用しない場合は、クラスターリソースをユーザー自身で管理し、維持する必要があります。

インストーラーおよびユーザーによってプロビジョニングされるインストールプロセスの詳細は、インストールプロセス を参照してください。

重要

ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーのインストールする手順は、例としてのみ提供されます。独自にプロビジョニングするインフラストラクチャーでクラスターをインストールするには、vSphere プラットフォームおよび OpenShift Container Platform のインストールプロセスについて理解している必要があります。ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーのインストール手順をガイドとして使用します。他の方法で必要なリソースを作成することもできます。

17.1.2.1. インストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャーでの vSphere への OpenShift Container Platform のインストール

インストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャーにより、インストールプログラムは OpenShift Container Platform で必要なリソースのプロビジョニングを事前に設定し、自動化することができます。

  • クラスターの vSphere へのインストール: インストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャーのインストールをカスタマイズせずに使用して、vSphere に OpenShift Container Platform をインストールできます。
  • カスタマイズによる vSphere へのクラスターのインストール: インストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャーのデフォルトのカスタマイズオプションのインストールを使用して、vSphere に OpenShift Container Platform をインストールできます。
  • ネットワークのカスタマイズによる vSphere へのクラスターのインストール: ネットワークのカスタマイズを使用して、インストーラーでプロビジョニングされる vSphere インフラストラクチャーに OpenShift Container Platform をインストールできます。インストール時に OpenShift Container Platform ネットワーク設定をカスタマイズすることで、クラスターが既存の IP アドレスの割り当てと共存でき、ネットワーク要件に準拠することができます。
  • ネットワークが制限された環境での vSphere へのクラスターのインストール: インストールリリースコンテンツの内部ミラーを作成して、ネットワークが制限された環境で VMware vSphere インフラストラクチャーにクラスターをインストールできます。この方法を使用して、インターネット上に表示されない内部ネットワークに OpenShift Container Platform をデプロイすることができます。

17.1.2.2. ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーでの vSphere への OpenShift Container Platform のインストール

ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーでは、ユーザーは OpenShift Container Platform に必要なすべてのリソースをプロビジョニングする必要があります。

17.1.3. VMware vSphere インフラストラクチャーの要件

使用するコンポーネントの要件を満たす VMware vSphere バージョン 6 または 7 インスタンスに OpenShift Container Platform クラスターをインストールする必要があります。

表17.1 vSphere 仮想環境のバージョン要件

仮想環境製品必須バージョン

仮想マシンのハードウェアバージョン

13 以降

vSphere ESXi ホスト

6.5 以降

vCenter ホスト

6.5 以降

重要

VMware vSphere バージョン 6.7U2 以前および仮想ハードウェアバージョン 13 へのクラスターのインストールが非推奨になりました。これらのバージョンは引き続き完全にサポートされていますが、サポートは OpenShift Container Platform の今後のバージョンで削除されます。ハードウェアバージョン 15 が、OpenShift Container Platform の vSphere 仮想マシンのデフォルトになりました。vSphere ノードのハードウェアバージョンを更新するには、Updating hardware on nodes running in vSphere の記事を参照してください。

表17.2 VMware コンポーネントのサポートされる vSphere の最小バージョン

コンポーネントサポートされる最小バージョン説明

ハイパーバイザー

vSphere 6.5 以降 (HW バージョン 13)

このバージョンは、Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) がサポートする最小バージョンです。Red Hat Enterprise Linux 8 でサポートされるハイパーバイザーの一覧 を参照してください。

ストレージおよび In-tree ドライバー

vSphere 6.5 以降

このプラグインは、OpenShift Container Platform に含まれる vSphere の In-tree ストレージドライバーを使用して vSphere ストレージを作成します。

オプション: Networking(NSX-T)

vSphere 6.5U3 または vSphere 6.7U2 以降

OpenShift Container Platform には vSphere 6.5U3 または vSphere 6.7U2+ が必要です。NSX および OpenShift Container Platform の互換性についての詳細は、VMware の NSX コンテナープラグインドキュメント の リリースノート セクションを参照してください。

vSphere バージョン 6.5 インスタンスを使用している場合は、OpenShift Container Platform をインストールする前に 6.7U3 または 7.0 にアップグレードすることを検討してください。

重要

OpenShift Container Platform をインストールする前に、ESXi ホストの時間が同期されていることを確認する必要があります。VMware ドキュメントの Edit Time Configuration for a Host を参照してください。

17.1.4. インストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャーでの vSphere への OpenShift Container Platform のアンインストール