第2章 Windows コンテナーワークロードについて

Windows Container Support for Red Hat OpenShift は Microsoft Windows Server コンテナーを OpenShift Container Platform で実行するための組み込みサポートを提供します。Linux と Windows ワークロードの組み合わせを使用して異種環境を管理する場合、OpenShift Container Platform では、Windows Server コンテナーで実行されている Windows ワークロードをデプロイできますが、Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) または Red Hat Enterprise Linux (RHEL) でホストされる従来の Linux ワークロードも提供できます。

注記

Windows ノードを持つクラスターのマルチテナンシーはサポートされません。マルチテナントの悪意のある使用により、すべての Kubernetes 環境でのセキュリティー上のリスクが導入されます。Pod セキュリティーポリシー、またはノードのより詳細なロールベースアクセス制御 (RBAC) などの追加のセキュリティー機能により、悪用がより困難になります。ただし、悪意のあるマルチテナントワークロードの実行を選択する場合、ハイパーバイザーは使用する必要のある唯一のセキュリティーオプションになります。Kubernetes のセキュリティードメインは、個別のノードではなく、クラスター全体に対応します。これらのタイプの悪意のあるマルチテナントワークロードには、物理的に分離されたクラスターを使用する必要があります。

Windows Server コンテナーは共有カーネルを使用してリソース分離を行いますが、悪意のあるマルチテナンシーのシナリオで使用することは意図されていません。悪意のあるマルチテナンシーを使用するシナリオの場合、テナントを確実に分離するために Hyper-V 分離コンテナーを使用する必要があります。

2.1. Windows Machine Config Operator の前提条件

以下では、Windows Machine Config Operator のサポート対象のプラットフォームバージョン、Windows Server バージョン、およびネットワーク設定について詳しく説明します。対象のプラットフォームのみに関連する情報については、vSphere のドキュメントを参照してください。

2.1.1. OpenShift Container Platform および WMCO バージョンをベースとするサポートされるプラットフォーム

プラットフォームサポート対象の Red Hat OpenShift Container Platform バージョンサポート対象の WMCO バージョンインストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャーのインストールサポートユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーのインストールサポート

Amazon Web Services (AWS)

4.6+

WMCO 1.0+

GA

テクノロジープレビュー

Microsoft Azure

4.6+

WMCO 1.0+

GA

テクノロジープレビュー

VMware vSphere

4.7+

WMCO 2.0+

GA

テクノロジープレビュー

2.1.2. OpenShift Container Platform および WMCO バージョンをベースとした BYOH (Bring-Your-Own-Host) インスタンスでサポートされるプラットフォーム

プラットフォームサポート対象の Red Hat OpenShift Container Platform バージョンサポート対象の WMCO バージョンインストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャーのインストールサポート用の BYOHユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーのインストールサポート用 BYOH

Amazon Web Services (AWS)

4.8 以降

WMCO 3.1+

GA

テクノロジープレビュー

Microsoft Azure

4.8 以降

WMCO 3.1+

GA

テクノロジープレビュー

VMware vSphere

4.8 以降

WMCO 3.1+

GA

GA[1]

ベアメタル

4.8 以降

WMCO 3.1+

 

GA[1]

  1. このインストールタイプは、platform: none フィールドがクラスターのインストール時に install-config.yaml ファイルに設定されている場合にのみサポートされます。

2.1.3. サポート対象の Windows Server バージョン

以下の表は、適用可能なプラットフォームを基にした、サポート対象の Windows Server バージョン の一覧です。リストに含まれない Windows Server バージョンはサポートされず、エラーを引き起こします。これらのエラーを回避するには、使用中のプラットフォームに合わせて適切なバージョンのみを使用します。

プラットフォームサポート対象の Windows Server バージョン

Amazon Web Services (AWS)

Windows Server 長期サービスチャネル (Long-Term Servicing Channel、LTSC): Windows Server 2019

Microsoft Azure

Windows Server 長期サービスチャネル (Long-Term Servicing Channel、LTSC): Windows Server 2019

VMware vSphere

Windows Server Semi-Annual Channel (SAC): Windows Server 2004 および 20H2

2.1.4. サポート対象のネットワーク

サポート対象のネットワーク設定は、OVN-Kubernetes を使用したハイブリッドネットワークのみです。この機能の詳細は、以下の追加リソースを参照してください。以下の表は、プラットフォームで使用するネットワーク設定の種類と Windows Server バージョンの概要を示しています。クラスターのインストール時にネットワーク設定を指定する必要があります。OpenShift SDN ネットワークは OpenShift Container Platform クラスターのデフォルトのネットワークであることに注意してください。ただし、OpenShift SDN は WMCO ではサポートされません。

表2.1 プラットフォームネットワーキングサポート

プラットフォームサポート対象のネットワーク

Amazon Web Services (AWS)

OVN-Kubernetes を使用したハイブリッドネットワーク

Microsoft Azure

OVN-Kubernetes を使用したハイブリッドネットワーク

VMware vSphere

カスタム VXLAN ポートを備えた OVN-Kubernetes でのハイブリッドネットワーク

表2.2 ハイブリッド OVN-Kubernetes Windows Server のサポート

OVN-Kubernetes を使用したハイブリッドネットワークサポート対象の Windows Server バージョン

デフォルトの VXLAN ポート

Windows Server 長期サービスチャネル (Long-Term Servicing Channel、LTSC): Windows Server 2019

カスタム VXLAN ポート

Windows Server Semi-Annual Channel (SAC): Windows Server 2004 および 20H2