18.4. リアルタイムおよび低レイテンシーワークロードのプロビジョニング

多くの企業や組織は、非常に高性能なコンピューティングを必要としており、とくに金融業界や通信業界では、低い、予測可能なレイテンシーが必要になる場合があります。このような固有の要件を持つ業界では、OpenShift Container Platform は Performance Addon Operatorを提供して、OpenShift Container Platformアプリケーションの低レイテンシーのパフォーマンスと一貫性のある応答時間を実現するための自動チューニングを実装します。

クラスター管理者は、このパフォーマンスプロファイル設定を使用することにより、より信頼性の高い方法でこれらの変更を加えることができます。管理者は、カーネルを kernel-rt (リアルタイム) に更新するかどうかを指定し、Pod の infra コンテナーなどのクラスターおよびオペレーティングシステムのハウスキーピング向けに CPU を予約して、アプリケーションコンテナーがワークロードを実行するように CPU を分離することができます。

警告

Guaranteed CPU を必要とするアプリケーションとともに実行プローブを使用すると、レイテンシーが急増する可能性があります。代わりに、適切に設定されたネットワークプローブのセットなどの他のプローブを使用することが推奨されます。

18.4.1. リアルタイムの既知の制限

注記

RT カーネルはワーカーノードでのみサポートされます。

リアルタイムモードを完全に使用するには、コンテナーを昇格した権限で実行する必要があります。権限の付与についての情報は、「Set capabilities for a Container」を参照してください。

OpenShift Container Platform は許可される機能を制限するため、SecurityContext を作成する必要がある場合もあります。

注記

この手順は、Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) システムを使用したベアメタルのインストールで完全にサポートされます。

パフォーマンスの期待値を設定する必要があるということは、リアルタイムカーネルがあらゆる問題の解決策ではないということを意味します。リアルタイムカーネルは、一貫性のある、低レイテンシーの、決定論に基づく予測可能な応答時間を提供します。リアルタイムカーネルに関連して、追加のカーネルオーバーヘッドがあります。これは、主に個別にスケジュールされたスレッドでハードウェア割り込みを処理することによって生じます。一部のワークロードのオーバーヘッドが増加すると、スループット全体が低下します。ワークロードによって異なりますが、パフォーマンスの低下の程度は 0% から 30% の範囲になります。ただし、このコストは決定論をベースとしています。