15.6.13. RHCOS のインストールおよび OpenShift Container Platform ブートストラッププロセスの開始

OpenShift Container Platform を VMware vSphere のユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーにインストールするには、Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) を vSphere ホストにインストールする必要があります。RHCOS のインストール時に、インストールするマシンのタイプについて OpenShift Container Platform インストールプログラムによって生成された Ignition 設定ファイルを指定する必要があります。適切なネットワーク、DNS、および負荷分散インフラストラクチャーが設定されている場合、OpenShift Container Platform ブートストラッププロセスは RHCOS マシンの再起動後に自動的に開始されます。

前提条件

  • クラスターの Ignition 設定ファイルを取得している。
  • お使いのコンピューターからアクセスでき、作成するマシンがアクセスできる HTTP サーバーへのアクセスがある。
  • vSphere クラスター を作成している。

手順

  1. <installation_directory>/bootstrap.ign という名前のインストールプログラムが作成したブートストラップ Ignition 設定ファイルを HTTP サーバーにアップロードします。このファイルの URL をメモします。
  2. ブートストラップノードの以下のセカンダリー Ignition 設定ファイルを、& lt;installation_directory>/merge-bootstrap.ign としてコンピューターに保存します。

    {
      "ignition": {
        "config": {
          "merge": [
            {
              "source": "<bootstrap_ignition_config_url>", 1
              "verification": {}
            }
          ]
        },
        "timeouts": {},
        "version": "3.2.0"
      },
      "networkd": {},
      "passwd": {},
      "storage": {},
      "systemd": {}
    }
    1
    ホストしているブートストラップの Ignition 設定ファイルの URL を指定します。

    ブートストラップマシンの仮想マシン (VM) を作成する場合に、この Ignition 設定ファイルを使用します。

  3. インストールプログラムが作成した以下の Ignition 設定ファイルを見つけます。

    • <installation_directory>/master.ign
    • <installation_directory>/worker.ign
    • <installation_directory>/merge-bootstrap.ign
  4. Ignition 設定ファイルを Base64 エンコーディングに変換します。この手順の後に、これらのファイルを仮想マシンの追加の設定パラメーター guestinfo.ignition.config.data に追加する必要があります。

    たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用する場合、 base64 コマンドを使用してファイルをエンコードできます。

    $ base64 -w0 <installation_directory>/master.ign > <installation_directory>/master.64
    $ base64 -w0 <installation_directory>/worker.ign > <installation_directory>/worker.64
    $ base64 -w0 <installation_directory>/merge-bootstrap.ign > <installation_directory>/merge-bootstrap.64
    重要

    インストールの完了後にコンピュートマシンをさらにクラスターに追加する予定の場合には、これらのファイルを削除しないでください。

  5. RHCOS OVA イメージを取得します。イメージは RHCOS イメージミラー ページから入手できます。

    重要

    RHCOS イメージは OpenShift Container Platform の各リリースごとに変更されない可能性があります。インストールする OpenShift Container Platform バージョンと等しいか、それ以下のバージョンの内で最も新しいバージョンのイメージをダウンロードする必要があります。利用可能な場合は、OpenShift Container Platform バージョンに一致するイメージのバージョンを使用します。

    ファイル名には、rhcos-vmware.<architecture>.ova 形式の OpenShift Container Platform のバージョン番号が含まれます。

  6. vSphere クライアントで、仮想マシンを保管するフォルダーをデータセンターに作成します。

    1. VMs and Templates ビューをクリックします。
    2. データセンターの名前を右クリックします。
    3. New FolderNew VM and Template Folder をクリックします。
    4. 表示されるウィンドウで、フォルダー名を入力します。install-config.yaml ファイルに既存のフォルダーを指定していない場合には、インフラストラクチャー ID と同じ名前を持つフォルダーを作成します。このフォルダー名を使用すると、vCenter はその Workspace 設定に適した場所にあるストレージを動的にプロビジョニングします。
  7. vSphere クライアントで、OVA イメージのテンプレートを作成してから、必要に応じてテンプレートのクローンを作成します。

    注記

    以下の手順では、テンプレートを作成してから、すべてのクラスターマシンのテンプレートのクローンを作成します。次に、仮想マシンのプロビジョニング時にクローン作成されたマシンタイプの Ignition 設定ファイルの場所を指定します。

    1. Hosts and Clusters タブで、クラスターの名前を右クリックし、Deploy OVF Template を選択します。
    2. Select an OVF タブで、ダウンロードした RHCOS OVA ファイルの名前を指定します。
    3. Select a name and folder タブで、Template-RHCOS などの Virtual machine name をテンプレートに設定します。vSphere クラスターの名前をクリックし、直前の手順で作成したフォルダーを選択します。
    4. Select a compute resource タブで、vSphere クラスターの名前をクリックします。
    5. Select storage タブで、仮想マシンのストレージオプションを設定します。

      • ストレージ設定に応じて、Thin Provision または Thick Provision を選択します。
      • install-config.yaml ファイルで指定したデータストアを選択します。
    6. Select network タブで、クラスターに設定したネットワークを指定します (ある場合)。
    7. OVF テンプレートの作成時には、Customize template タブで値を指定したり、テンプレートに追加の設定をしないようにしてください。

      重要

      元の仮想マシンテンプレートは開始しないでください。仮想マシンテンプレートは停止した状態でなければなりません。また、新規 RHCOS マシン用にクローン作成する必要があります。仮想マシンテンプレートを起動すると、仮想マシンテンプレートがプラットフォームの仮想マシンとして設定されるので、これをマシンセットで設定を適用できるテンプレートとして使用できなくなります。

  8. テンプレートがデプロイされた後に、マシンの仮想マシンをクラスターにデプロイします。

    1. テンプレートの名前を右クリックし、CloneClone to Virtual Machine をクリックします。
    2. Select a name and folder タブで、仮想マシンの名前を指定します。control-plane-0 または compute-1 などのように、マシンタイプを名前に含めることができるかもしれません。
    3. Select a name and folder タブで、クラスターに作成したフォルダーの名前を選択します。
    4. Select a compute resource タブで、データセンター内のホストの名前を選択します。

      ブートストラップマシンについては、ホストしているブートストラップの Ignition 設定ファイルの URL を指定します。

    5. オプション: Select storage タブで、ストレージオプションをカスタマイズします。
    6. Select clone options で、Customize this virtual machine’s hardware を選択します。
    7. Customize hardware タブで、VM OptionsAdvanced をクリックします。

      • オプション: vSphere でデフォルトの DHCP ネットワークを上書きします。静的 IP ネットワークを有効にするには、以下を実行します。

        1. 静的 IP 設定を行います。

          $ export IPCFG="ip=<ip>::<gateway>:<netmask>:<hostname>:<iface>:none nameserver=srv1 [nameserver=srv2 [nameserver=srv3 [...]]]"

          コマンドの例

          $ export IPCFG="ip=192.168.100.101::192.168.100.254:255.255.255.0:::none nameserver=8.8.8.8"

        2. vSphere で OVA から仮想マシンを起動する前に、guestinfo.afterburn.initrd.network-kargs プロパティーを設定します。

          $ govc vm.change -vm "<vm_name>" -e "guestinfo.afterburn.initrd.network-kargs=${IPCFG}"
      • オプション: クラスターのパフォーマンスに問題が生じる場合は、Latency Sensitivity 一覧から High を選択します。
      • Edit Configuration をクリックし、Configuration Parameters ウィンドウで Add Configuration Params をクリックします。以下のパラメーター名および値を定義します。

        • guestinfo.ignition.config.data: この手順で事前に作成した base-64 でエンコードされたファイルを確認し、このマシンタイプの base64 でエンコードされた Ignition 設定ファイルの内容を貼り付けます。
        • guestinfo.ignition.config.data.encoding: base64 を指定します。
        • disk.EnableUUID: TRUE を指定します。
    8. Customize hardware タブの Virtual Hardware パネルで、必要に応じて指定した値を変更します。RAM、CPU、およびディスクストレージの量がマシンタイプの最小要件を満たすことを確認してください。
    9. 設定を完了し、仮想マシンの電源をオンにします。
  9. 各マシンごとに先の手順に従って、クラスターの残りのマシンを作成します。

    重要

    この時点でブートストラップおよびコントロールプレーンマシンを作成する必要があります。一部の Pod はデフォルトでコンピュートマシンにデプロイされるため、クラスターのインストール前に、2 つ以上のコンピュートマシンを作成します。