第16章 任意のプラットフォームへのインストール

16.1. クラスターの任意のプラットフォームへのインストール

OpenShift Container Platform バージョン 4.8 では、仮想化およびクラウド環境を含む、プロビジョニングする任意のインフラストラクチャーにクラスターをインストールできます。

重要

仮想化またはクラウド環境で OpenShift Container Platform クラスターのインストールを試行する前に、「Deploying OpenShift 4.x on non-tested platforms using the bare metal install method」にある情報を確認してください。

16.1.1. 前提条件

16.1.2. OpenShift Container Platform のインターネットアクセス

OpenShift Container Platform 4.8 では、クラスターをインストールするためにインターネットアクセスが必要になります。

インターネットへのアクセスは以下を実行するために必要です。

  • Red Hat OpenShift Cluster Manager ページにアクセスし、インストールプログラムをダウンロードしてサブスクリプション管理を実行します。クラスターにインターネットアクセスがあり、Telemetry を無効にしない場合、そのサービスは有効なサブスクリプションでクラスターを自動的に使用します。
  • クラスターのインストールに必要なパッケージを取得するために Quay.io にアクセスします。
  • クラスターの更新を実行するために必要なパッケージを取得します。
重要

クラスターでインターネットに直接アクセスできない場合、プロビジョニングする一部のタイプのインフラストラクチャーでネットワークが制限されたインストールを実行できます。このプロセスで、必要なコンテンツをダウンロードし、これを使用してミラーレジストリーにクラスターのインストールおよびインストールプログラムの生成に必要なパッケージを設定します。インストールタイプによっては、クラスターのインストール環境でインターネットアクセスが不要となる場合があります。クラスターを更新する前に、ミラーレジストリーのコンテンツを更新します。

16.1.3. ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーを使用したクラスターの要件

ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーを含むクラスターの場合、必要なマシンすべてをデプロイする必要があります。

このセクションでは、ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーに OpenShift Container Platform をデプロイする要件について説明します。

16.1.3.1. 必要なマシン

最小の OpenShift Container Platform クラスターでは以下のホストが必要です。

表16.1 最低限必要なホスト

ホスト詳細

1 つの一時的なブートストラップマシン

クラスターでは、ブートストラップマシンが OpenShift Container Platform クラスターを 3 つのコントロールプレーンマシンにデプロイする必要があります。クラスターのインストール後にブートストラップマシンを削除できます。

3 つのコントロールプレーンマシン

コントロールプレーンマシンは、コントロールプレーンを構成する Kubernetes および OpenShift Container Platform サービスを実行します。

少なくとも 2 つのコンピュートマシン (ワーカーマシンとしても知られる)。

OpenShift Container Platform ユーザーが要求するワークロードは、コンピュートマシンで実行されます。

重要

クラスターの高可用性を改善するには、2 つ以上の物理マシンの複数の異なる z/VM インスタンスにコントロールプレーンマシンを分散します。

ブートストラップおよびコントロールプレーンマシンでは、Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) をオペレーティングシステムとして使用する必要があります。ただし、コンピュートマシンは Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) または Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 7.9 のいずれかを選択できます。

RHCOS は Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 8 をベースとしており、そのハードウェア認定および要件が継承されることに注意してください。「Red Hat Enterprise Linux テクノロジーの機能と制限」を参照してください。

16.1.3.2. 最小リソース要件

それぞれのクラスターマシンは、以下の最小要件を満たしている必要があります。

マシンオペレーティングシステムvCPU [1]仮想 RAMストレージIOPS

ブートストラップ

RHCOS

4

16 GB

100 GB

該当なし

コントロールプレーン

RHCOS

4

16 GB

100 GB

該当なし

コンピュート

RHCOS

2

8 GB

100 GB

該当なし

  1. 1 つの物理コア (IFL) は、SMT-2 が有効な場合に 2 つの論理コア (スレッド) を提供します。ハイパーバイザーは、2 つ以上の vCPU を提供できます。

16.1.3.3. 証明書署名要求の管理

ユーザーがプロビジョニングするインフラストラクチャーを使用する場合、クラスターの自動マシン管理へのアクセスは制限されるため、インストール後にクラスターの証明書署名要求 (CSR) のメカニズムを提供する必要があります。kube-controller-manager は kubelet クライアント CSR のみを承認します。machine-approver は、kubelet 認証情報を使用して要求される提供証明書の有効性を保証できません。適切なマシンがこの要求を発行したかどうかを確認できないためです。kubelet 提供証明書の要求の有効性を検証し、それらを承認する方法を判別し、実装する必要があります。

16.1.3.4. ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーのネットワーク要件

すべての Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) マシンでは、起動時に initramfs でネットワークを設定し、Ignition 設定ファイルをフェッチする必要があります。

初回の起動時に、Ignition 設定ファイルをダウンロードできるようネットワーク接続を確立するために、マシンには HTTP または HTTPS サーバーが必要になります。

マシンは静的 IP アドレスで設定されます。DHCP サーバーは必要ありません。マシンに永続 IP アドレスおよびホスト名があることを確認します。

Kubernetes API サーバーはクラスターマシンのノード名を解決できる必要があります。API サーバーおよびワーカーノードが異なるゾーンに置かれている場合、デフォルトの DNS 検索ゾーンを、API サーバーでノード名を解決できるように設定することができます。もう 1 つの実行可能な方法として、ノードオブジェクトとすべての DNS 要求の両方において、ホストを完全修飾ドメイン名で常に参照します。

16.1.3.4.1. ネットワーク接続の要件

OpenShift Container Platform クラスターのコンポーネントが通信できるように、マシン間のネットワーク接続を設定する必要があります。すべてのマシンではクラスターの他のすべてのマシンのホスト名を解決できる必要があります。

本セクションでは、必要なポートの詳細を説明します。

重要

接続された OpenShift Container Platform 環境では、プラットフォームコンテナーのイメージをプルし、Telemetry データを Red Hat に提供するために、すべてのノードにインターネットへのアクセスが必要です。

表16.2 すべてのマシンからすべてのマシンへの通信に使用されるポート

プロトコルポート詳細

ICMP

該当なし

ネットワーク到達性のテスト

TCP

1936

メトリクス

9000-9999

ホストレベルのサービス。 ポート 9100-9101 のノードエクスポーター、ポート 9099 の Cluster Version Operator が含まれます。

10250-10259

Kubernetes が予約するデフォルトポート

10256

openshift-sdn

UDP

4789

VXLAN および Geneve

6081

VXLAN および Geneve

9000-9999

ポート 9100-9101 のノードエクスポーターを含む、ホストレベルのサービス。

TCP/UDP

30000-32767

Kubernetes ノードポート

表16.3 すべてのマシンからコントロールプレーンへの通信に使用されるポート

プロトコルポート詳細

TCP

6443

Kubernetes API

表16.4 コントロールプレーンマシンからコントロールプレーンマシンへの通信に使用されるポート

プロトコルポート詳細

TCP

2379-2380

etcd サーバーおよびピアポート

ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーの NTP 設定

OpenShift Container Platform クラスターは、デフォルトでパブリック Network Time Protocol (NTP) サーバーを使用するように設定されます。ローカルのエンタープライズ NTP サーバーを使用する必要があるか、またはクラスターが切断されたネットワークにデプロイされている場合は、特定のタイムサーバーを使用するようにクラスターを設定できます。詳細は、chrony タイムサービスの設定 のドキュメントを参照してください。

16.1.3.5. ユーザーによってプロビジョニングされる DNS 要件

OpenShift Container Platform のデプロイメントでは、以下のコンポーネントに DNS 名前解決が必要です。

  • The Kubernetes API
  • OpenShift Container Platform のアプリケーションワイルドカード
  • ブートストラップ、コントロールプレーンおよびコンピュートマシン

また、Kubernetes API、ブートストラップマシン、コントロールプレーンマシン、およびコンピュートマシンに逆引き DNS 解決も必要です。

DNS A/AAAA または CNAME レコードは名前解決に使用され、PTR レコードは逆引き名前解決に使用されます。ホスト名が DHCP によって提供されていない場合は、Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) は逆引きレコードを使用してすべてのノードのホスト名を設定するため、逆引きレコードは重要です。さらに、逆引きレコードは、OpenShift Container Platform が動作するために必要な証明書署名要求 (CSR) を生成するために使用されます。

以下の DNS レコードは、ユーザーによってプロビジョニングされる OpenShift Container Platform クラスターに必要で、これはインストール前に設定されている必要があります。各レコードで、<cluster_name> はクラスター名で、<base_domain> は、install-config.yaml ファイルに指定するベースドメインです。完全な DNS レコードは <component>.<cluster_name>.<base_domain>. の形式を取ります。

表16.5 必要な DNS レコード

コンポーネントレコード詳細

Kubernetes API

api.<cluster_name>.<base_domain>.

API ロードバランサーを特定するための DNS A/AAAA または CNAME レコード、および DNS PTR レコード。これらのレコードは、クラスター外のクライアントおよびクラスター内のすべてのノードで解決できる必要があります。

api-int.<cluster_name>.<base_domain>.

API ロードバランサーを内部的に識別するための DNS A/AAAA または CNAME レコード、および DNS PTR レコード。これらのレコードは、クラスター内のすべてのノードで解決できる必要があります。

重要

API サーバーは、Kubernetes に記録されるホスト名でワーカーノードを解決できる必要があります。API サーバーがノード名を解決できない場合、プロキシーされる API 呼び出しが失敗し、Pod からログを取得できなくなる可能性があります。

ルート

*.apps.<cluster_name>.<base_domain>.

アプリケーション Ingress ロードバランサーを参照するワイルドカード DNS A/AAAA または CNAME レコード。アプリケーション Ingress ロードバランサーは、Ingress コントローラー Pod を実行するマシンをターゲットにします。Ingress コントローラー Pod はデフォルトでコンピュートマシンで実行されます。これらのレコードは、クラスター外のクライアントおよびクラスター内のすべてのノードで解決できる必要があります。

たとえば、console-openshift-console.apps.<cluster_name>.<base_domain> は、OpenShift Container Platform コンソールへのワイルドカードルートとして使用されます。

ブートストラップマシン

bootstrap.<cluster_name>.<base_domain>.

ブートストラップマシンを識別するための DNS A / AAAA または CNAME レコード、および DNS PTR レコード。これらのレコードは、クラスター内のノードで解決できる必要があります。

コントロールプレーンマシン

<master><n>.<cluster_name>.<base_domain>.

コントロールプレーンノード (別名マスターノード) の各マシンを識別するための DNS A/AAAA または CNAME レコードと DNS PTR レコード。これらのレコードは、クラスター内のノードで解決できる必要があります。

コンピュートマシン

<worker><n>.<cluster_name>.<base_domain>.

ワーカーノードの各マシンを特定するための DNS A/AAAA または CNAME レコード、および DNS PTR レコード。これらのレコードは、クラスター内のノードで解決できる必要があります。

注記

OpenShift Container Platform 4.4 以降では、DNS 設定で etcd ホストおよび SRV レコードを指定する必要はありません。

ヒント

dig コマンドを使用して、名前および逆引き名前解決を確認することができます。検証手順の詳細は、「ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーの DNS 解決の検証」のセクションを参照してください。

16.1.3.5.1. ユーザーによってプロビジョニングされるクラスターの DNS 設定の例

このセクションでは、ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーに OpenShift Container Platform をデプロイするための DNS 要件を満たす A および PTR レコード設定サンプルを提供します。サンプルは、特定の DNS ソリューションを選択するためのアドバイスを提供することを目的としていません。

この例では、クラスター名は ocp4 で、ベースドメインは example.com です。

ユーザーによってプロビジョニングされるクラスターの DNS A レコードの設定例

BIND ゾーンファイルの以下の例は、ユーザーによってプロビジョニングされるクラスターの名前解決の A レコードの例を示しています。

例16.1 DNS ゾーンデータベースのサンプル

$TTL 1W
@	IN	SOA	ns1.example.com.	root (
			2019070700	; serial
			3H		; refresh (3 hours)
			30M		; retry (30 minutes)
			2W		; expiry (2 weeks)
			1W )		; minimum (1 week)
	IN	NS	ns1.example.com.
	IN	MX 10	smtp.example.com.
;
;
ns1.example.com.		IN	A	192.168.1.5
smtp.example.com.		IN	A	192.168.1.5
;
helper.example.com.		IN	A	192.168.1.5
helper.ocp4.example.com.	IN	A	192.168.1.5
;
api.ocp4.example.com.		IN	A	192.168.1.5 1
api-int.ocp4.example.com.	IN	A	192.168.1.5 2
;
*.apps.ocp4.example.com.	IN	A	192.168.1.5 3
;
bootstrap.ocp4.example.com.	IN	A	192.168.1.96 4
;
master0.ocp4.example.com.	IN	A	192.168.1.97 5
master1.ocp4.example.com.	IN	A	192.168.1.98 6
master2.ocp4.example.com.	IN	A	192.168.1.99 7
;
worker0.ocp4.example.com.	IN	A	192.168.1.11 8
worker1.ocp4.example.com.	IN	A	192.168.1.7 9
;
;EOF
1
Kubernetes API の名前解決を提供します。レコードは API ロードバランサーの IP アドレスを参照します。
2
Kubernetes API の名前解決を提供します。レコードは API ロードバランサーの IP アドレスを参照し、内部クラスター通信に使用されます。
3
ワイルドカードルートの名前解決を提供します。レコードは、アプリケーション Ingress ロードバランサーの IP アドレスを参照します。アプリケーション Ingress ロードバランサーは、Ingress コントローラー Pod を実行するマシンをターゲットにします。Ingress コントローラー Pod はデフォルトでコンピュートマシンで実行されます。
注記

この例では、同じロードバランサーが Kubernetes API およびアプリケーションの Ingress トラフィックに使用されます。実稼働のシナリオでは、API およびアプリケーション Ingress ロードバランサーを個別にデプロイし、それぞれのロードバランサーインフラストラクチャーを分離してスケーリングすることができます。

4
ブートストラップマシンの名前解決を提供します。
5 6 7
コントロールプレーンマシンの名前解決を提供します。
8 9
コンピュートマシンの名前解決を提供します。

ユーザーによってプロビジョニングされるクラスターの DNS PTR レコードの設定例

以下の BIND ゾーンファイルの例では、ユーザーによってプロビジョニングされるクラスターの逆引き名前解決の PTR レコードの例を示しています。

例16.2 逆引きレコードの DNS ゾーンデータベースの例

$TTL 1W
@	IN	SOA	ns1.example.com.	root (
			2019070700	; serial
			3H		; refresh (3 hours)
			30M		; retry (30 minutes)
			2W		; expiry (2 weeks)
			1W )		; minimum (1 week)
	IN	NS	ns1.example.com.
;
5.1.168.192.in-addr.arpa.	IN	PTR	api.ocp4.example.com. 1
5.1.168.192.in-addr.arpa.	IN	PTR	api-int.ocp4.example.com. 2
;
96.1.168.192.in-addr.arpa.	IN	PTR	bootstrap.ocp4.example.com. 3
;
97.1.168.192.in-addr.arpa.	IN	PTR	master0.ocp4.example.com. 4
98.1.168.192.in-addr.arpa.	IN	PTR	master1.ocp4.example.com. 5
99.1.168.192.in-addr.arpa.	IN	PTR	master2.ocp4.example.com. 6
;
11.1.168.192.in-addr.arpa.	IN	PTR	worker0.ocp4.example.com. 7
7.1.168.192.in-addr.arpa.	IN	PTR	worker1.ocp4.example.com. 8
;
;EOF
1
Kubernetes API の逆引き DNS 解決を提供します。PTR レコードは、API ロードバランサーのレコード名を参照します。
2
Kubernetes API の逆引き DNS 解決を提供します。PTR レコードは、API ロードバランサーのレコード名を参照し、内部クラスター通信に使用されます。
3
ブートストラップマシンの逆引き DNS 解決を提供します。
4 5 6
コントロールプレーンマシンの逆引き DNS 解決を提供します。
7 8
コンピュートマシンの逆引き DNS 解決を提供します。
注記

PTR レコードは、OpenShift Container Platform アプリケーションのワイルドカードには必要ありません。

16.1.3.6. ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーの負荷分散要件

OpenShift Container Platform をインストールする前に、API およびアプリケーションの Ingress 負荷分散インフラストラクチャーをプロビジョニングする必要があります。実稼働のシナリオでは、API およびアプリケーション Ingress ロードバランサーを個別にデプロイし、それぞれのロードバランサーインフラストラクチャーを分離してスケーリングすることができます。

負荷分散インフラストラクチャーは以下の要件を満たす必要があります。

  1. API ロードバランサー: プラットフォームと対話およびプラットフォームを設定するためのユーザー向けの共通のエンドポイントを提供します。以下の条件を設定します。

    • Layer 4 の負荷分散のみ。これは、Raw TCP、SSL パススルー、または SSL ブリッジモードと呼ばれます。SSL ブリッジモードを使用する場合は、API ルートの Server Name Indication (SNI) を有効にする必要があります。
    • ステートレス負荷分散アルゴリズム。オプションは、ロードバランサーの実装によって異なります。
    注記

    API ロードバランサーが適切に機能するには、セッション永続性は必要ありません。

    ロードバランサーのフロントとバックの両方で以下のポートを設定します。

    表16.6 API ロードバランサー

    ポートバックエンドマシン (プールメンバー)内部外部詳細

    6443

    ブートストラップおよびコントロールプレーン。ブートストラップマシンがクラスターのコントロールプレーンを初期化した後に、ブートストラップマシンをロードバランサーから削除します。API サーバーのヘルスチェックプローブの /readyz エンドポイントを設定する必要があります。

    X

    X

    Kubernetes API サーバー

    22623

    ブートストラップおよびコントロールプレーン。ブートストラップマシンがクラスターのコントロールプレーンを初期化した後に、ブートストラップマシンをロードバランサーから削除します。

    X

     

    マシン設定サーバー

    注記

    ロードバランサーは、API サーバーが /readyz エンドポイントをオフにしてからプールから API サーバーインスタンスを削除するまで最大 30 秒かかるように設定する必要があります。/readyz の後の時間枠内でエラーが返されたり、正常になったりする場合は、エンドポイントが削除または追加されているはずです。5 秒または 10 秒ごとにプローブし、2 つの正常な要求が健全な状態になり、3 つの要求が不健全な状態になります。これらは十分にテストされた値になります。

  2. アプリケーション Ingress ロードバランサー: クラスター外から送られるアプリケーショントラフィックの Ingress ポイントを提供します。以下の条件を設定します。

    • Layer 4 の負荷分散のみ。これは、Raw TCP、SSL パススルー、または SSL ブリッジモードと呼ばれます。SSL ブリッジモードを使用する場合は、Ingress ルートの Server Name Indication (SNI) を有効にする必要があります。
    • 選択可能なオプションやプラットフォーム上でホストされるアプリケーションの種類に基づいて、接続ベースの永続化またはセッションベースの永続化が推奨されます。
    ヒント

    クライアントの実際の IP アドレスがアプリケーション Ingress ロードバランサーによって確認できる場合、ソースの IP ベースのセッション永続化を有効にすると、エンドツーエンドの TLS 暗号化を使用するアプリケーションのパフォーマンスを強化できます。

    ロードバランサーのフロントとバックの両方で以下のポートを設定します。

    表16.7 アプリケーション Ingress ロードバランサー

    ポートバックエンドマシン (プールメンバー)内部外部詳細

    443

    デフォルトで Ingress コントローラー Pod、コンピュート、またはワーカーを実行するマシン。

    X

    X

    HTTPS トラフィック

    80

    デフォルトで Ingress コントローラー Pod、コンピュート、またはワーカーを実行するマシン。

    X

    X

    HTTP トラフィック

    1936

    デフォルトで Ingress コントローラー Pod を実行するワーカーノード。Ingress ヘルスチェックプローブに /healthz/ready エンドポイントを設定する必要があります。

    X

    X

    HTTP トラフィック

注記

ゼロ (0) コンピュートノードで 3 ノードクラスターをデプロイする場合、Ingress コントローラー Pod はコントロールプレーンノードで実行されます。3 ノードクラスターデプロイメントでは、HTTP および HTTPS トラフィックをコントロールプレーンノードにルーティングするようにアプリケーション Ingress ロードバランサーを設定する必要があります。

注記

Ingress ルーターの作業用の設定が OpenShift Container Platform クラスターに必要です。コントロールプレーンの初期化後に Ingress ルーターを設定する必要があります。

16.1.3.6.1. ユーザーによってプロビジョニングされるクラスターのロードバランサーの設定例

このセクションでは、ユーザーによってプロビジョニングされるクラスターの負荷分散要件を満たす API およびアプリケーション Ingress ロードバランサーの設定例を説明します。この例は、HAProxy ロードバランサーの /etc/haproxy/haproxy.cfg 設定です。この例では、特定の負荷分散ソリューションを選択するためのアドバイスを提供することを目的としていません。

注記

この例では、同じロードバランサーが Kubernetes API およびアプリケーションの Ingress トラフィックに使用されます。実稼働シナリオでは、API およびアプリケーション Ingress ロードバランサーを個別にデプロイできるため、それぞれのロードバランサーインフラストラクチャーを分離してスケーリングすることができます。

例16.3 API およびアプリケーション Ingress ロードバランサーの設定例

global
  log         127.0.0.1 local2
  pidfile     /var/run/haproxy.pid
  maxconn     4000
  daemon
defaults
  mode                    http
  log                     global
  option                  dontlognull
  option http-server-close
  option                  redispatch
  retries                 3
  timeout http-request    10s
  timeout queue           1m
  timeout connect         10s
  timeout client          1m
  timeout server          1m
  timeout http-keep-alive 10s
  timeout check           10s
  maxconn                 3000
frontend stats
  bind *:1936
  mode            http
  log             global
  maxconn 10
  stats enable
  stats hide-version
  stats refresh 30s
  stats show-node
  stats show-desc Stats for ocp4 cluster 1
  stats auth admin:ocp4
  stats uri /stats
listen api-server-6443 2
  bind *:6443
  mode tcp
  server bootstrap bootstrap.ocp4.example.com:6443 check inter 1s backup 3
  server master0 master0.ocp4.example.com:6443 check inter 1s
  server master1 master1.ocp4.example.com:6443 check inter 1s
  server master2 master2.ocp4.example.com:6443 check inter 1s
listen machine-config-server-22623 4
  bind *:22623
  mode tcp
  server bootstrap bootstrap.ocp4.example.com:22623 check inter 1s backup 5
  server master0 master0.ocp4.example.com:22623 check inter 1s
  server master1 master1.ocp4.example.com:22623 check inter 1s
  server master2 master2.ocp4.example.com:22623 check inter 1s
listen ingress-router-443 6
  bind *:443
  mode tcp
  balance source
  server worker0 worker0.ocp4.example.com:443 check inter 1s
  server worker1 worker1.ocp4.example.com:443 check inter 1s
listen ingress-router-80 7
  bind *:80
  mode tcp
  balance source
  server worker0 worker0.ocp4.example.com:80 check inter 1s
  server worker1 worker1.ocp4.example.com:80 check inter 1s
1
この例では、クラスター名は ocp4 です。
2
ポート 6443 は Kubernetes API トラフィックを処理し、コントロールプレーンマシンを参照します。
3 5
ブートストラップエントリーは、OpenShift Container Platform クラスターのインストール前に有効にし、ブートストラッププロセスの完了後にそれらを削除する必要があります。
4
ポート 22623 はマシン設定サーバートラフィックを処理し、コントロールプレーンマシンを参照します。
6
ポート 443 は HTTPS トラフィックを処理し、Ingress コントローラー Pod を実行するマシンを参照します。Ingress コントローラー Pod はデフォルトでコンピュートマシンで実行されます。
7
ポート 80 は HTTP トラフィックを処理し、Ingress コントローラー Pod を実行するマシンを参照します。Ingress コントローラー Pod はデフォルトでコンピュートマシンで実行されます。
注記

ゼロ (0) コンピュートノードで 3 ノードクラスターをデプロイする場合、Ingress コントローラー Pod はコントロールプレーンノードで実行されます。3 ノードクラスターデプロイメントでは、HTTP および HTTPS トラフィックをコントロールプレーンノードにルーティングするようにアプリケーション Ingress ロードバランサーを設定する必要があります。

ヒント

HAProxy をロードバランサーとして使用する場合は、HAProxy ノードで netstat -nltupe を実行して、ポート 644322623443、および 80haproxy プロセスがリッスンしていることを確認することができます。

注記

HAProxy をロードバランサーとして使用し、SELinux が enforcing に設定されている場合は、setsebool -P haproxy_connect_any=1 を実行して、HAProxy サービスが設定済みの TCP ポートにバインドできることを確認する必要があります。

16.1.4. ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーの準備

ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーに OpenShift Container Platform をインストールする前に、基礎となるインフラストラクチャーを準備する必要があります。

このセクションでは、OpenShift Container Platform インストールの準備としてクラスターインフラストラクチャーを設定するために必要な手順の概要について説明します。これには、クラスターノード用の IP ネットワークおよびネットワーク接続の設定、Ignition ファイルの Web サーバーの準備、ファイアウォール経由での必要なポートの有効化、必要な DNS および負荷分散インフラストラクチャーの設定が含まれます。

準備後、クラスターインフラストラクチャーは、「ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーを使用したクラスターの要件」 セクションで説明されている要件を満たす必要があります。

前提条件

手順

  1. 静的 IP アドレスをセットアップします。
  2. HTTP または HTTPS サーバーを設定し、Ignition ファイルをクラスターノードに提供します。
  3. ネットワークインフラストラクチャーがクラスターコンポーネント間の必要なネットワーク接続を提供することを確認します。要件に関する詳細は、「ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーのネットワーク要件」のセクションを参照してください。
  4. OpenShift Container Platform クラスターコンポーネントで通信するために必要なポートを有効にするようにファイアウォールを設定します。必要なポートの詳細は、「ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーのネットワーク要件」のセクションを参照してください。
  5. クラスターに必要な DNS インフラストラクチャーを設定します。

    1. Kubernetes API、アプリケーションワイルドカード、ブートストラップマシン、コントロールプレーンマシン、およびコンピュートマシンの DNS 名前解決を設定します。
    2. Kubernetes API、ブートストラップマシン、コントロールプレーンマシン、およびコンピュートマシンの逆引き DNS 解決を設定します。

      OpenShift Container Platform DNS 要件の詳細は、「ユーザーによってプロビジョニングされる DNS 要件」のセクションを参照してください。

  6. DNS 設定を検証します。

    1. インストールノードから、Kubernetes API、ワイルドカードルート、およびクラスターノードのレコード名に対して DNS ルックアップを実行します。応答の IP アドレスが正しいコンポーネントに対応することを確認します。
    2. インストールノードから、ロードバランサーとクラスターノードの IP アドレスに対して逆引きDNSルックアップを実行します。応答のレコード名が正しいコンポーネントに対応することを確認します。

      DNS 検証手順の詳細は、「ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーの DNS 解決の検証」のセクションを参照してください。

  7. 必要な API およびアプリケーションの Ingress 負荷分散インフラストラクチャーをプロビジョニングします。要件に関する詳細は、「ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーの負荷分散要件」のセクションを参照してください。
注記

一部の負荷分散ソリューションでは、負荷分散を初期化する前に、クラスターノードの DNS 名前解決を有効化する必要があります。

16.1.5. ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーの DNS 解決の検証

OpenShift Container Platform をユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーにインストールする前に、DNS 設定を検証できます。

重要

本セクションの検証手順は、クラスターのインストール前に正常に実行される必要があります。

前提条件

  • ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーに必要な DNS レコードを設定している。

手順

  1. インストールノードから、Kubernetes API、ワイルドカードルート、およびクラスターノードのレコード名に対して DNS ルックアップを実行します。応答に含まれる IP アドレスが正しいコンポーネントに対応することを確認します。

    1. Kubernetes API レコード名に対してルックアップを実行します。結果が API ロードバランサーの IP アドレスを参照することを確認します。

      $ dig +noall +answer @<nameserver_ip> api.<cluster_name>.<base_domain> 1
      1
      <nameserver_ip> をネームサーバーの IP アドレスに、<cluster_name> をクラスター名に、<base_domain> をベースドメイン名に置き換えます。

      出力例

      api.ocp4.example.com.		0	IN	A	192.168.1.5

    2. Kubernetes 内部 API レコード名に対してルックアップを実行します。結果が API ロードバランサーの IP アドレスを参照することを確認します。

      $ dig +noall +answer @<nameserver_ip> api-int.<cluster_name>.<base_domain>

      出力例

      api-int.ocp4.example.com.		0	IN	A	192.168.1.5

    3. *.apps.<cluster_name>.<base_domain> DNS ワイルドカードルックアップの例をテストします。すべてのアプリケーションのワイルドカードルックアップは、アプリケーション Ingress ロードバランサーの IP アドレスに解決する必要があります。

      $ dig +noall +answer @<nameserver_ip> random.apps.<cluster_name>.<base_domain>

      出力例

      random.apps.ocp4.example.com.		0	IN	A	192.168.1.5

      注記

      出力例では、同じロードバランサーが Kubernetes API およびアプリケーションの Ingress トラフィックに使用されます。実稼働のシナリオでは、API およびアプリケーション Ingress ロードバランサーを個別にデプロイし、それぞれのロードバランサーインフラストラクチャーを分離してスケーリングすることができます。

      random は、別のワイルドカード値に置き換えることができます。たとえば、OpenShift Container Platform コンソールへのルートをクエリーできます。

      $ dig +noall +answer @<nameserver_ip> console-openshift-console.apps.<cluster_name>.<base_domain>

      出力例

      console-openshift-console.apps.ocp4.example.com. 0 IN	A 192.168.1.5

    4. ブートストラップ DNS レコード名に対してルックアップを実行します。結果がブートストラップノードの IP アドレスを参照することを確認します。

      $ dig +noall +answer @<nameserver_ip> bootstrap.<cluster_name>.<base_domain>

      出力例

      bootstrap.ocp4.example.com.		0	IN	A	192.168.1.96

    5. この方法を使用して、コントロールプレーンおよびコンピュートノードの DNS レコード名に対してルックアップを実行します。結果が各ノードの IP アドレスに対応していることを確認します。
  2. インストールノードから、ロードバランサーとクラスターノードの IP アドレスに対して逆引きDNSルックアップを実行します。応答に含まれるレコード名が正しいコンポーネントに対応することを確認します。

    1. API ロードバランサーの IP アドレスに対して逆引き参照を実行します。応答に、Kubernetes API および Kubernetes 内部 API のレコード名が含まれていることを確認します。

      $ dig +noall +answer @<nameserver_ip> -x 192.168.1.5

      出力例

      5.1.168.192.in-addr.arpa. 0	IN	PTR	api-int.ocp4.example.com. 1
      5.1.168.192.in-addr.arpa. 0	IN	PTR	api.ocp4.example.com. 2

      1
      Kubernetes 内部 API のレコード名を指定します。
      2
      Kubernetes API のレコード名を指定します。
      注記

      PTR レコードは、OpenShift Container Platform アプリケーションのワイルドカードには必要ありません。アプリケーション Ingress ロードバランサーの IP アドレスに対する逆引き DNS 解決の検証手順は必要ありません。

    2. ブートストラップノードの IP アドレスに対して逆引き参照を実行します。結果がブートストラップノードの DNS レコード名を参照していることを確認します。

      $ dig +noall +answer @<nameserver_ip> -x 192.168.1.96

      出力例

      96.1.168.192.in-addr.arpa. 0	IN	PTR	bootstrap.ocp4.example.com.

    3. この方法を使用して、コントロールプレーンおよびコンピュートノードの IP アドレスに対して逆引きルックアップを実行します。結果が各ノードの DNS レコード名に対応していることを確認します。

16.1.6. クラスターノードの SSH アクセス用のキーペアの生成

OpenShift Container Platform をインストールする際に、SSH パブリックキーをインストールプログラムに指定できます。キーは、Ignition 設定ファイルを介して Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) ノードに渡され、ノードへの SSH アクセスを認証するために使用されます。このキーは各ノードの core ユーザーの ~/.ssh/authorized_keys 一覧に追加され、パスワードなしの認証が可能になります。

キーがノードに渡されると、キーペアを使用して RHCOS ノードにユーザー core として SSH を実行できます。SSH 経由でノードにアクセスするには、秘密鍵のアイデンティティーをローカルユーザーの SSH で管理する必要があります。

インストールのデバッグまたは障害復旧を実行するためにクラスターノードに対して SSH を実行する場合は、インストールプロセスの間に SSH 公開鍵を指定する必要があります。 /openshift-install gather コマンドでは、SSH 公開鍵がクラスターノードに配置されている必要もあります。

重要

障害復旧およびデバッグが必要な実稼働環境では、この手順を省略しないでください。

手順

  1. クラスターノードへの認証に使用するローカルマシンに既存の SSH キーペアがない場合は、これを作成します。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。

    $ ssh-keygen -t ed25519 -N '' -f <path>/<file_name> 1
    1
    ~/.ssh/id_rsa などの、新規 SSH キーのパスおよびファイル名を指定します。既存のキーペアがある場合は、公開鍵が ~/.ssh ディレクトリーにあることを確認します。
    注記

    FIPS で検証済み/進行中のモジュール (Modules in Process) 暗号ライブラリーを使用する OpenShift Container Platform クラスターを x86_64 アーキテクチャーにインストールする予定の場合は、ed25519 アルゴリズムを使用するキーは作成しないでください。代わりに、rsa アルゴリズムまたは ecdsa アルゴリズムを使用するキーを作成します。

  2. 公開 SSH キーを表示します。

    $ cat <path>/<file_name>.pub

    たとえば、以下のコマンドを実行して ~/.ssh/id_rsa.pub 公開鍵を表示します。

    $ cat ~/.ssh/id_rsa.pub
  3. ローカルユーザーの SSH エージェントに SSH 秘密鍵 ID が追加されていない場合は、それを追加します。キーの SSH エージェント管理は、クラスターノードへのパスワードなしの SSH 認証、または ./openshift-install gather コマンドを使用する場合は必要になります。

    注記

    一部のディストリビューションでは、~/.ssh/id_rsa および ~/.ssh/id_dsa などのデフォルトの SSH 秘密鍵のアイデンティティーは自動的に管理されます。

    1. ssh-agent プロセスがローカルユーザーに対して実行されていない場合は、バックグラウンドタスクとして開始します。

      $ eval "$(ssh-agent -s)"

      出力例

      Agent pid 31874

      注記

      クラスターが FIPS モードにある場合は、FIPS 準拠のアルゴリズムのみを使用して SSH キーを生成します。鍵は RSA または ECDSA のいずれかである必要があります。

  4. SSH プライベートキーを ssh-agent に追加します。

    $ ssh-add <path>/<file_name> 1
    1
    ~/.ssh/id_rsa などの、SSH プライベートキーのパスおよびファイル名を指定します。

    出力例

    Identity added: /home/<you>/<path>/<file_name> (<computer_name>)

次のステップ

  • OpenShift Container Platform をインストールする際に、SSH パブリックキーをインストールプログラムに指定します。クラスターを独自にプロビジョニングするインフラストラクチャーにインストールする場合は、キーをインストールプログラムに指定する必要があります。

16.1.7. インストールプログラムの取得

OpenShift Container Platform をインストールする前に、インストールファイルをプロビジョニングマシンにダウンロードします。

前提条件

  • Linux を実行するマシン(例: 500 MB のローカルディスク領域のある Red Hat Enterprise Linux 8) が必要です。

手順

  1. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの Infrastructure Provider ページにアクセスします。Red Hat アカウントがある場合は、認証情報を使ってログインします。アカウントがない場合はこれを作成します。
  2. インフラストラクチャープロバイダーを選択します。
  3. 選択するインストールタイプのページに移動し、オペレーティングシステムのインストールプログラムをダウンロードし、ファイルをインストール設定ファイルを保存するディレクトリーに配置します。

    重要

    インストールプログラムは、クラスターのインストールに使用するコンピューターにいくつかのファイルを作成します。クラスターのインストール完了後は、インストールプログラムおよびインストールプログラムが作成するファイルを保持する必要があります。ファイルはいずれもクラスターを削除するために必要になります。

    重要

    インストールプログラムで作成されたファイルを削除しても、クラスターがインストール時に失敗した場合でもクラスターは削除されません。クラスターを削除するには、特定のクラウドプロバイダー用の OpenShift Container Platform のアンインストール手順を実行します。

  4. インストールプログラムを展開します。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。

    $ tar xvf openshift-install-linux.tar.gz
  5. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの 「Pull Secret」ページから、インストールプルシークレットをダウンロードします。このプルシークレットを使用すると、OpenShift Container Platform コンポーネントのコンテナーイメージを提供する Quay.io など、組み込まれた各種の認証局によって提供されるサービスを使用して認証できます。

16.1.8. バイナリーのダウンロードによる OpenShift CLI のインストール

コマンドラインインターフェースを使用して OpenShift Container Platform と対話するために CLI (oc) をインストールすることができます。oc は Linux、Windows、または macOS にインストールできます。

重要

以前のバージョンの oc をインストールしている場合、これを使用して OpenShift Container Platform 4.8 のすべてのコマンドを実行することはできません。新規バージョンの oc をダウンロードし、インストールします。

Linux への OpenShift CLI のインストール

以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc) バイナリーを Linux にインストールできます。

手順

  1. Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
  2. Version ドロップダウンメニューで適切なバージョンを選択します。
  3. OpenShift v4.8 Linux Client エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
  4. アーカイブを展開します。

    $ tar xvzf <file>
  5. oc バイナリーを、PATH にあるディレクトリーに配置します。

    PATH を確認するには、以下のコマンドを実行します。

    $ echo $PATH

OpenShift CLI のインストール後に、oc コマンドを使用して利用できます。

$ oc <command>
Windows への OpenShift CLI のインストール

以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc) バイナリーを Windows にインストールできます。

手順

  1. Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
  2. Version ドロップダウンメニューで適切なバージョンを選択します。
  3. OpenShift v4.8 Windows Client エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
  4. ZIP プログラムでアーカイブを解凍します。
  5. oc バイナリーを、PATH にあるディレクトリーに移動します。

    PATH を確認するには、コマンドプロンプトを開いて以下のコマンドを実行します。

    C:\> path

OpenShift CLI のインストール後に、oc コマンドを使用して利用できます。

C:\> oc <command>
macOC への OpenShift CLI のインストール

以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc) バイナリーを macOS にインストールできます。

手順

  1. Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
  2. Version ドロップダウンメニューで適切なバージョンを選択します。
  3. OpenShift v4.8 MacOSX Client エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
  4. アーカイブを展開し、解凍します。
  5. oc バイナリーをパスにあるディレクトリーに移動します。

    PATH を確認するには、ターミナルを開き、以下のコマンドを実行します。

    $ echo $PATH

OpenShift CLI のインストール後に、oc コマンドを使用して利用できます。

$ oc <command>

16.1.9. インストール設定ファイルの手動作成

ユーザーによってプロビジョニングされる OpenShift Container Platform のインストールでは、インストール設定ファイルを手動で生成します。

前提条件

  • ローカルマシンには、インストールプログラムに提供する SSH 公開鍵があります。このキーは、デバッグおよび障害復旧のためにクラスターノードへの SSH 認証に使用されます。
  • OpenShift Container Platform インストールプログラムおよびクラスターのプルシークレットを取得しています。

手順

  1. 必要なインストールアセットを保存するためのインストールディレクトリーを作成します。

    $ mkdir <installation_directory>
    重要

    ディレクトリーを作成する必要があります。ブートストラップ X.509 証明書などの一部のインストールアセットの有効期限は短く設定されているため、インストールディレクトリーを再利用することができません。別のクラスターインストールの個別のファイルを再利用する必要がある場合は、それらをディレクトリーにコピーすることができます。ただし、インストールアセットのファイル名はリリース間で変更される可能性があります。インストールファイルを以前のバージョンの OpenShift Container Platform からコピーする場合は注意してコピーを行ってください。

  2. 提供されるサンプルの install-config.yaml ファイルテンプレートをカスタマイズし、これを <installation_directory> に保存します。

    注記

    この設定ファイルの名前を install-config.yaml と付ける必要があります。

    注記

    一部のプラットフォームタイプでは、代わりに ./openshift-install create install-config --dir <installation_directory> を実行して install-config.yaml ファイルを生成することができます。プロンプト時にクラスター設定の詳細を指定できます。

  3. install-config.yaml ファイルをバックアップし、複数のクラスターをインストールするのに使用できるようにします。

    重要

    install-config.yaml ファイルは、インストールプロセスの次の手順で使用されます。この時点でこれをバックアップする必要があります。

16.1.9.1. IBM Z のサンプル install-config.yaml ファイル

16.1.9.2. 他のプラットフォームのサンプル install-config.yaml ファイル

install-config.yaml ファイルをカスタマイズして、OpenShift Container Platform クラスターのプラットフォームについての詳細を指定するか、または必要なパラメーターの値を変更することができます。

apiVersion: v1
baseDomain: example.com 1
compute: 2
- hyperthreading: Enabled 3
  name: worker
  replicas: 0 4
controlPlane: 5
  hyperthreading: Enabled 6
  name: master
  replicas: 3 7
metadata:
  name: test 8
networking:
  clusterNetwork:
  - cidr: 10.128.0.0/14 9
    hostPrefix: 23 10
  networkType: OpenShiftSDN
  serviceNetwork: 11
  - 172.30.0.0/16
platform:
  none: {} 12
fips: false 13
pullSecret: '{"auths": ...}' 14
sshKey: 'ssh-ed25519 AAAA...' 15
1
クラスターのベースドメイン。すべての DNS レコードはこのベースのサブドメインである必要があり、クラスター名が含まれる必要があります。
2 5
controlPlane セクションは単一マッピングですが、compute セクションはマッピングのシーケンスになります。複数の異なるデータ構造の要件を満たすには、 compute セクションの最初の行はハイフン - で始め、controlPlane セクションの最初の行はハイフンで始めることができません。どちらのセクションも、現時点では単一のマシンプールを定義しますが、OpenShift Container Platform の今後のバージョンでは、インストール時の複数のコンピュートプールの定義をサポートする可能性があります。1 つのコントロールプレーンプールのみが使用されます。
3 6
同時マルチスレッド (SMT) またはハイパースレッディングを有効/無効にするかどうかを指定します。デフォルトでは、SMT はマシンのコアのパフォーマンスを上げるために有効にされます。パラメーター値を Disabled に設定するとこれを無効にすることができます。SMT を無効にする場合、これをすべてのクラスターマシンで無効にする必要があります。これにはコントロールプレーンとコンピュートマシンの両方が含まれます。
注記

同時マルチスレッド (SMT) はデフォルトで有効になっています。SMT が BIOS 設定で有効になっていない場合は、hyperthreading パラメーターは効果がありません。

重要

BIOS または install-config.yaml であるかに関係なく hyperthreading を無効にする場合、容量計画においてマシンのパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。

4
OpenShift Container Platform をユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーにインストールする場合は、この値を 0 に設定する必要があります。インストーラーでプロビジョニングされるインストールでは、パラメーターはクラスターが作成し、管理するコンピュートマシンの数を制御します。ユーザーによってプロビジョニングされるインストールでは、クラスターのインストールの終了前にコンピュートマシンを手動でデプロイする必要があります。
注記

3 ノードクラスターをインストールする場合は、Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) マシンをインストールする際にコンピュートマシンをデプロイしないでください。

7
クラスターに追加するコントロールプレーンマシンの数。クラスターをこれらの値をクラスターの etcd エンドポイント数として使用するため、値はデプロイするコントロールプレーンマシンの数に一致する必要があります。
8
DNS レコードに指定したクラスター名。
9
Pod IP アドレスの割り当てに使用する IP アドレスのブロック。このブロックは既存の物理ネットワークと重複できません。これらの IP アドレスは Pod ネットワークに使用されます。外部ネットワークから Pod にアクセスする必要がある場合、ロードバランサーおよびルーターを、トラフィックを管理するように設定する必要があります。
10
それぞれの個別ノードに割り当てるサブネットプレフィックス長。たとえば、hostPrefix23 に設定されている場合、各ノードに指定の cidr から /23 サブネットが割り当てられます。これにより、510 (2^(32 - 23) - 2) Pod IP アドレスが許可されます。外部ネットワークからのノードへのアクセスを提供する必要がある場合には、ロードバランサーおよびルーターを、トラフィックを管理するように設定します。
11
サービス IP アドレスに使用する IP アドレスプール。1 つの IP アドレスプールのみを入力できます。このブロックは既存の物理ネットワークと重複できません。外部ネットワークからサービスにアクセスする必要がある場合、ロードバランサーおよびルーターを、トラフィックを管理するように設定します。
12
プラットフォームを noneに設定する必要があります。IBM Z インフラストラクチャー用に追加のプラットフォーム設定変数を指定できません。
警告

Red Hat Virtualization は現在、oVirt プラットフォーム上にあるユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーでのインストールをサポートしていません。そのため、プラットフォームを none に設定し、OpenShift Container Platform が各ノードをベアメタルノードとして、およびクラスターをベアメタルクラスターとして識別できるようにします。これは いずれのプラットフォームにもクラスターのインストール と同じですが、以下の制限があります。

  1. クラスタープロバイダーがないため、各マシンを手動で追加する必要があり、ノードスケーリング機能はありません。
  2. oVirt CSI ドライバーはインストールされず、CSI 機能はありません。
13
FIPS モードを有効または無効にするかどうか。デフォルトでは、FIPS モードは有効にされません。FIPS モードが有効にされている場合、OpenShift Container Platform が実行される Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) マシンがデフォルトの Kubernetes 暗号スイートをバイパスし、代わりに RHCOS で提供される暗号モジュールを使用します。
重要

FIPS 検証済み/進行中のモジュール (Modules in Process) 暗号ライブラリーの使用は、x86_64 アーキテクチャーの OpenShift Container Platform デプロイメントでのみサポートされています。

14
Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトから取得したプルシークレット。このプルシークレットを使用すると、OpenShift Container Platform コンポーネントのコンテナーイメージを提供する Quay.io など、組み込まれた各種の認証局によって提供されるサービスを使用して認証できます。
15
Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) の core ユーザーの SSH 公開鍵。
注記

インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、ssh-agent プロセスが使用する SSH キーを指定します。

16.1.9.3. インストール時のクラスター全体のプロキシーの設定

実稼働環境では、インターネットへの直接アクセスを拒否し、代わりに HTTP または HTTPS プロキシーを使用することができます。プロキシー設定を install-config.yaml ファイルで行うことにより、新規の OpenShift Container Platform クラスターをプロキシーを使用するように設定できます。

前提条件

  • 既存の install-config.yaml ファイルがある。
  • クラスターがアクセスする必要のあるサイトを確認済みで、それらのいずれかがプロキシーをバイパスする必要があるかどうかを判別している。デフォルトで、すべてのクラスター egress トラフィック (クラスターをホストするクラウドについてのクラウドプロバイダー API に対する呼び出しを含む) はプロキシーされます。プロキシーを必要に応じてバイパスするために、サイトを Proxy オブジェクトの spec.noProxy フィールドに追加している。

    注記

    Proxy オブジェクトの status.noProxy フィールドには、インストール設定の networking.machineNetwork[].cidrnetworking.clusterNetwork[].cidr、および networking.serviceNetwork[] フィールドの値が設定されます。

    Amazon Web Services (AWS)、Google Cloud Platform (GCP)、Microsoft Azure、および Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) へのインストールの場合、Proxy オブジェクトの status.noProxy フィールドには、インスタンスメタデータのエンドポイント (169.254.169.254) も設定されます。

手順

  1. install-config.yaml ファイルを編集し、プロキシー設定を追加します。以下は例になります。

    apiVersion: v1
    baseDomain: my.domain.com
    proxy:
      httpProxy: http://<username>:<pswd>@<ip>:<port> 1
      httpsProxy: https://<username>:<pswd>@<ip>:<port> 2
      noProxy: example.com 3
    additionalTrustBundle: | 4
        -----BEGIN CERTIFICATE-----
        <MY_TRUSTED_CA_CERT>
        -----END CERTIFICATE-----
    ...
    1
    クラスター外の HTTP 接続を作成するために使用するプロキシー URL。URL スキームは http である必要があります。
    2
    クラスター外で HTTPS 接続を作成するために使用するプロキシー URL。
    3
    プロキシーから除外するための宛先ドメイン名、IP アドレス、または他のネットワーク CIDR のカンマ区切りの一覧。サブドメインのみと一致するように、ドメインの前に . を付けます。たとえば、.y.comx.y.com に一致しますが、 y.com には一致しません。* を使用し、すべての宛先のプロキシーをバイパスします。
    4
    指定されている場合、インストールプログラムは追加の CA 証明書を保持するために user-ca-bundle という名前の設定マップを openshift-config namespace に生成します。additionalTrustBundle および少なくとも 1 つのプロキシー設定を指定する場合、プロキシーオブジェクトは trustedCA フィールドで user-ca-bundle 設定マップを参照するように設定されます。次に Cluster Network Operator は、trustedCA パラメーターに指定されたコンテンツを RHCOS 信頼バンドルにマージする trusted-ca-bundle 設定マップを作成します。additionalTrustBundle フィールドは、プロキシーのアイデンティティー証明書が RHCOS 信頼バンドルからの認証局によって署名されない限り必要になります。
    注記

    インストールプログラムは、プロキシーの readinessEndpoints フィールドをサポートしません。

  2. ファイルを保存し、OpenShift Container Platform のインストール時にこれを参照します。

インストールプログラムは、指定の install-config.yaml ファイルのプロキシー設定を使用する cluster という名前のクラスター全体のプロキシーを作成します。プロキシー設定が指定されていない場合、cluster Proxy オブジェクトが依然として作成されますが、これには spec がありません。

注記

cluster という名前の Proxy オブジェクトのみがサポートされ、追加のプロキシーを作成することはできません。

16.1.9.4. 3 ノードクラスターの設定

オプションで、ゼロ (0) コンピュートマシンを 3 つのコントロールプレーンマシンのみで構成されるベアメタルクラスターにデプロイできます。これにより、テスト、開発、および実稼働に使用するための小規模なリソース効率の高いクラスターが、クラスター管理者および開発者に提供されます。

3 ノードの OpenShift Container Platform 環境では、3 つのコントロールプレーンマシンがスケジュール対象となります。つまり、アプリケーションのワークロードがそれらで実行されるようにスケジュールされます。

前提条件

  • 既存の install-config.yaml ファイルがある。

手順

  • 以下の compute スタンザに示されるように、コンピュートレプリカの数が install-config.yaml ファイルで 0 に設定されることを確認します。

    compute:
    - name: worker
      platform: {}
      replicas: 0
    注記

    デプロイするコンピュートマシンの数にかかわらず、OpenShift Container Platform をユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーにインストールする際に、コンピュートマシンの replicas パラメーターの値を 0 に設定する必要があります。インストーラーでプロビジョニングされるインストールでは、パラメーターはクラスターが作成し、管理するコンピュートマシンの数を制御します。これは、コンピュートマシンが手動でデプロイされる、ユーザーによってプロビジョニングされるインストールには適用されません。

    注記

    コントロールプレーンノードの推奨リソースは 6 vCPU および 21 GB です。コントロールプレーンノードが 3 つの場合には、これは最小の 5 ノードクラスターと同等のメモリー + vCPU です。3 つのノードをバックする必要があります。それぞれに、SMT2 が有効な IFL が 3 つ含まれる 120 GB ディスクにインストールします。各コントロールプレーンノードのテスト済みの最小設定とは、120 GB ディスクに 3 つの vCPU および 10 GB が指定された設定です。

3 ノードのクラスターのインストールについては、以下の手順を実行します。

  • ゼロ (0) コンピュートノードで 3 ノードクラスターをデプロイする場合、Ingress コントローラー Pod はコントロールプレーンノードで実行されます。3 ノードクラスターデプロイメントでは、HTTP および HTTPS トラフィックをコントロールプレーンノードにルーティングするようにアプリケーション Ingress ロードバランサーを設定する必要があります。詳細は、「ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーの負荷分散要件」のセクションを参照してください。
  • 以下の手順で Kubernetes マニフェストファイルを作成する際に、<installation_directory>/manifests/cluster-scheduler-02-config.yml ファイルの mastersSchedulable パラメーターが true に設定されていることを確認します。これにより、アプリケーションのワークロードがコントロールプレーンノードで実行できます。
  • Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) マシンを作成する際にはコンピュートノードをデプロイしないでください。

16.1.10. Kubernetes マニフェストおよび Ignition 設定ファイルの作成

一部のクラスター定義ファイルを変更し、クラスターマシンを手動で起動する必要があるため、クラスターがマシンを設定するために必要な Kubernetes マニフェストと Ignition 設定ファイルを生成する必要があります。

インストール設定ファイルは Kubernetes マニフェストに変換されます。マニフェストは Ignition 設定ファイルにラップされます。これはクラスターマシンを設定するために後で使用されます。

重要

OpenShift Container Platform のインストールプログラムが生成する Ignition 設定ファイルには、24 時間が経過すると期限切れになり、その後に更新される証明書が含まれます。証明書を更新する前にクラスターが停止し、24 時間経過した後にクラスターを再起動すると、クラスターは期限切れの証明書を自動的に復元します。例外として、kubelet 証明書を回復するために保留状態の node-bootstrapper 証明書署名要求 (CSR)を手動で承認する必要があります。詳細は、コントロールプレーン証明書の期限切れの状態からのリカバリー についてのドキュメントを参照してください。

注記

マニフェストおよび Ignition ファイルを生成するインストールプログラムはアーキテクチャー固有であり、クライアントイメージミラー から取得できます。インストールプログラムの Linux バージョンは s390x でのみ実行されます。このインストーラープログラムは、Mac OS バージョンとしても利用できます。

前提条件

  • OpenShift Container Platform インストールプログラムを取得していること。
  • install-config.yaml インストール設定ファイルを作成していること。

手順

  1. OpenShift Container Platform のインストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、クラスターの Kubernetes マニフェストを生成します。

    $ ./openshift-install create manifests --dir <installation_directory> 1

    出力例

    INFO Credentials loaded from the "myprofile" profile in file "/home/myuser/.aws/credentials"
    INFO Consuming Install Config from target directory
    INFO Manifests created in: install_dir/manifests and install_dir/openshift

    1
    <installation_directory> については、作成した install-config.yaml ファイルが含まれるインストールディレクトリーを指定します。
    警告

    3 ノードクラスターをインストールしている場合は、以下の手順を省略してコントロールプレーンノードをスケジュール対象にします。

    重要

    コントロールプレーンノードをデフォルトのスケジュール対象外(Schedulable)からスケジュール対象(Schedulable)に設定するには、追加のサブスクリプションが必要になります。これは、コントロールプレーンノードがワーカーノードになるためです。

  2. <installation_directory>/manifests/cluster-scheduler-02-config.yml Kubernetes マニフェストファイルの mastersSchedulable パラメーターが false に設定されていることを確認します。この設定により、Pod がコントロールプレーンマシンにスケジュールされなくなります。

    1. <installation_directory>/manifests/cluster-scheduler-02-config.yml ファイルを開きます。
    2. mastersSchedulable パラメーターを見つけ、これが false に設定されていることを確認します。
    3. ファイルを保存し、終了します。
  3. Ignition 設定ファイルを作成するには、インストールプログラムが含まれるディレクトリーから以下のコマンドを実行します。

    $ ./openshift-install create ignition-configs --dir <installation_directory> 1
    1
    <installation_directory> については、同じインストールディレクトリーを指定します。

    Ignition 設定ファイルは、インストールディレクトリー内のブートストラップ、コントロールプレーン、およびコンピュートノード用に作成されます。kubeadmin-password および kubeconfig ファイルが ./<installation_directory>/auth ディレクトリーに作成されます。

    .
    ├── auth
    │   ├── kubeadmin-password
    │   └── kubeconfig
    ├── bootstrap.ign
    ├── master.ign
    ├── metadata.json
    └── worker.ign

16.1.11. RHCOS のインストールおよび OpenShift Container Platform ブートストラッププロセスの開始

OpenShift Container Platform を独自にプロビジョニングするインフラストラクチャーにインストールするには、Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) をマシンにインストールする必要があります。RHCOS のインストール時に、インストールするマシンのタイプについて OpenShift Container Platform インストールプログラムによって生成された Ignition 設定ファイルを指定する必要があります。適切なネットワーク、DNS、および負荷分散インフラストラクチャーが設定されている場合、OpenShift Container Platform ブートストラッププロセスは RHCOS マシンの再起動後に自動的に開始されます。

インフラストラクチャーでサポートされる場合、ISO イメージまたはネットワーク PXE ブートを使用する手順を実行して RHCOS をマシンにインストールできます。場合によっては、Red Hat カスタマーポータルの「製品のダウンロード」ページまたは RHCOS イメージミラー から、適切な RHCOS イメージをクラウドプロバイダーにアップロードし、そのイメージを使用してマシンを作成できる可能性があります。

注記

このインストールガイドに含まれるコンピュートノードのデプロイメント手順は、RHCOS 固有のものです。インフラストラクチャーでサポートされる場合で、代わりに RHEL ベースのコンピュートノードのデプロイを選択する場合は、システム更新の実行、パッチの適用、その他すべての必要なタスクの完了など、オペレーティングシステムのライフサイクルの管理と保守をすべて行う必要があります。RHEL 7 コンピュートマシンの使用は非推奨となり、OpenShift Container Platform 4 の今後のリリースで削除される予定です。

以下の方法を使用して、ISO および PXE のインストール時に RHCOS を設定できます。

  • カーネル引数: カーネル引数を使用してインストール固有の情報を提供できます。たとえば、HTTP サーバーにアップロードした RHCOS インストールファイルの場所と、インストールするノードタイプの Ignition 設定ファイルの場所を指定できます。PXE インストールの場合、APPEND パラメーターを使用して、ライブインストーラーのカーネルに引数を渡すことができます。ISO インストールの場合は、ライブインストール起動プロセスを中断してカーネル引数を追加できます。いずれのインストールの場合でも、特殊な coreos.inst.* 引数を使用してライブインストーラーに指示を与えたり、標準のカーネルサービスをオンまたはオフにするために標準のインストールブート引数を使用したりできます。
  • Ignition 設定: OpenShift Container Platform Ignition 設定ファイル (*.ign) は、インストールするノードのタイプに固有のものです。RHCOS のインストール時にブートストラップ、コントロールプレーン、またはコンピュートノードの Ignition 設定ファイルの場所を渡して、初回起動時に有効にされるようにします。特別なケースでは、ライブシステムに渡すために個別の制限付き Ignition 設定を作成できます。この Ignition 設定は、インストールが正常に完了したことをプロビジョニングシステムに報告するなどの一連のタスクを実行する可能性があります。この特別な Ignition 設定は、インストール済みシステムの初回ブート時に適用される coreos-installer によって使用されます。標準のコントロールプレーンおよびコンピュートノードの Ignition 設定をライブ ISO に直接指定しないでください。
  • coreos-installer: ライブ ISO インストーラーをシェルプロンプトで起動できます。これにより、初回のブート前にさまざまな方法で永続的なシステムの準備を行うことができます。特に、coreos-installer コマンドを実行すると、追加するさまざまなアーティファクトを特定し、ディスクパーティションを使用し、ネットワークを設定できます。場合によっては、ライブシステムで機能を設定し、それらをインストールされたシステムにコピーできます。

ISO または PXE インストールを使用するかどうかは、状況によって異なります。PXE インストールには、利用可能な DHCP サービスとさらなる準備が必要ですが、インストールプロセスはさらに自動化することが可能です。ISO インストールは主に手動によるプロセスで、複数のマシンを設定する場合には使用しにくい可能性があります。

注記

OpenShift Container Platform 4.6 の時点で、RHCOS ISO およびその他のインストールアーティファクトは、4K セクターのディスクへのインストールをサポートします。

16.1.11.1. ISO イメージを使用した RHCOS のインストール

ISO イメージを使用してマシンに RHCOS をインストールできます。

前提条件

  • クラスターの Ignition 設定ファイルを作成している。
  • 適切なネットワーク、DNS および負荷分散インフラストラクチャーを設定している。
  • お使いのコンピューターからアクセスでき、作成するマシンからもアクセスできる HTTP サーバーがある。
  • ネットワークやディスクパーティションなどのさまざまな機能の設定方法について、高度な RHCOS インストール設定のセクションを確認している。

手順

  1. それぞれの Ignition 設定ファイルの SHA512 ダイジェストを取得します。たとえば、Linux を実行しているシステムで以下を使用して、bootstrap.ign Ignition 設定ファイルの SHA512 ダイジェストを取得できます。

    $ sha512sum <installation_directory>/bootstrap.ign

    出力例

    a5a2d43879223273c9b60af66b44202a1d1248fc01cf156c46d4a79f552b6bad47bc8cc78ddf0116e80c59d2ea9e32ba53bc807afbca581aa059311def2c3e3b  installation_directory/bootstrap.ign

    ダイジェストは、クラスターノードの Ignition 設定ファイルの信頼性を検証するために、後の手順で coreos-installer に提供されます。

  2. インストールプログラムが作成したブートストラップ、コントロールプレーン、およびコンピュートノード Ignition 設定ファイルを HTTP サーバーにアップロードします。これらのファイルの URL をメモします。

    重要

    HTTP サーバーに保存する前に、Ignition 設定で設定内容を追加したり、変更したりできます。インストールの完了後にコンピュートマシンをさらにクラスターに追加する予定の場合には、これらのファイルを削除しないでください。

  3. インストールホストから、Ignition 設定ファイルが URL で利用可能であることを確認します。以下の例では、ブートストラップノードの Ignition 設定ファイルを取得します。

    $ curl -k http://<HTTP_server>/bootstrap.ign 1

    出力例

      % Total    % Received % Xferd  Average Speed   Time    Time     Time  Current
                                     Dload  Upload   Total   Spent    Left  Speed
      0     0    0     0    0     0      0      0 --:--:-- --:--:-- --:--:--     0{"ignition":{"version":"3.2.0"},"passwd":{"users":[{"name":"core","sshAuthorizedKeys":["ssh-rsa...

    コマンドで bootstrap.ignmaster.ign または worker.ign に置き換え、コントロールプレーンおよびコンピュートノードの Ignition 設定ファイルも利用可能であることを検証します。

  4. RHCOS イメージミラーページからオペレーティングシステムインスタンスをインストールするために優先される方法で必要な RHCOS イメージを取得します

    重要

    RHCOS イメージは OpenShift Container Platform の各リリースごとに変更されない可能性があります。インストールする OpenShift Container Platform バージョンと等しいか、それ以下のバージョンの内で最も新しいバージョンのイメージをダウンロードする必要があります。利用可能な場合は、OpenShift Container Platform バージョンに一致するイメージのバージョンを使用します。この手順には ISO イメージのみを使用します。RHCOS qcow2 イメージは、このインストールではサポートされません。

    ISO ファイルの名前は以下の例のようになります。

    rhcos-<version>-live.<architecture>.iso

  5. ISO を使用し、RHCOS インストールを開始します。以下のインストールオプションのいずれかを使用します。

    • ディスクに ISO イメージを書き込み、これを直接起動します。
    • Lights Out Management (LOM) インターフェースを使用して ISO リダイレクトを使用します。
  6. オプションを指定したり、ライブ起動シーケンスを中断したりせずに、RHCOS ISO イメージを起動します。インストーラーが RHCOS ライブ環境でシェルプロンプトを起動するのを待ちます。

    注記

    RHCOS インストール起動プロセスを中断して、カーネル引数を追加できます。ただし、この ISO 手順では、カーネル引数を追加する代わりに、以下の手順で説明しているように coreos-installer コマンドを使用する必要があります。

  7. coreos-installer コマンドを実行し、インストール要件を満たすオプションを指定します。少なくとも、ノードタイプの Ignition 設定ファイルを参照する URL と、インストール先のデバイスを指定する必要があります。

    $ sudo coreos-installer install --ignition-url=http://<HTTP_server>/<node_type>.ign <device> --ignition-hash=SHA512-<digest> 12
    1 1
    コア ユーザーにはインストールを実行するために必要な root 権限がないため、sudo を使用して coreos-installer コマンドを実行する必要があります。
    2
    --ignition-hash オプションは、Ignition 設定ファイルを HTTP URL を使用して取得し、クラスターノードの Ignition 設定ファイルの信頼性を検証するために必要です。<digest> は、先の手順で取得した Ignition 設定ファイル SHA512 ダイジェストです。
    注記

    TLS を使用する HTTPS サーバーを使用して Ignition 設定ファイルを提供する必要がある場合は、coreos-installer を実行する前に内部認証局 (CA) をシステム信頼ストアに追加できます。

    以下の例では、/dev/sda デバイスへのブートストラップノードのインストールを初期化します。ブートストラップノードの Ignition 設定ファイルは、IP アドレス 192.168.1.2 で HTTP Web サーバーから取得されます。

    $ sudo coreos-installer install --ignition-url=http://192.168.1.2:80/installation_directory/bootstrap.ign /dev/sda --ignition-hash=SHA512-a5a2d43879223273c9b60af66b44202a1d1248fc01cf156c46d4a79f552b6bad47bc8cc78ddf0116e80c59d2ea9e32ba53bc807afbca581aa059311def2c3e3b
  8. マシンのコンソールで RHCOS インストールの進捗を監視します。

    重要

    OpenShift Container Platform のインストールを開始する前に、各ノードでインストールが成功していることを確認します。インストールプロセスを監視すると、発生する可能性のある RHCOS インストールの問題の原因を特定する上でも役立ちます。

  9. RHCOS のインストール後に、システムは再起動します。システムの再起動後、指定した Ignition 設定ファイルを適用します。
  10. 継続してクラスターの他のマシンを作成します。

    重要

    この時点でブートストラップおよびコントロールプレーンマシンを作成する必要があります。コントロールプレーンマシンがデフォルトのスケジュール対象にされていない場合、OpenShift Container Platform のインストール前に少なくとも 2 つのコンピュートマシンも作成します。

    必要なネットワーク、DNS、およびロードバランサーインフラストラクチャーが配置されている場合、OpenShift Container Platform ブートストラッププロセスは RHCOS ノードの再起動後に自動的に起動します。

    注記

    RHCOS ノードには、core ユーザーのデフォルトのパスワードは含まれません。ノードには、ssh core@<node>.<cluster_name>.<base_domain> を、install_config.yaml ファイルで指定したパブリックキーとペアになる SSH プライベートキーへのアクセスのあるユーザーとして実行してアクセスできます。RHCOS を実行する OpenShift Container Platform 4 クラスターノードは変更できず、Operator を使用してクラスターの変更を適用します。SSH を使用したクラスターノードへのアクセスは推奨されません。ただし、インストールの問題を調査する際に、OpenShift Container Platform API が利用できない場合や、kubelet がターゲットノードで適切に機能しない場合、デバッグまたは障害復旧に SSH アクセスが必要になることがあります。

16.1.11.2. PXE または iPXE ブートを使用した RHCOS のインストール

PXE または iPXE ブートを使用してマシンに RHCOS をインストールできます。

前提条件

  • クラスターの Ignition 設定ファイルを作成している。
  • 適切なネットワーク、DNS および負荷分散インフラストラクチャーを設定している。
  • 適切な PXE または iPXE インフラストラクチャーを設定していること。
  • お使いのコンピューターからアクセスでき、作成するマシンからもアクセスできる HTTP サーバーがある。
  • ネットワークやディスクパーティションなどのさまざまな機能の設定方法について、高度な RHCOS インストール設定のセクションを確認している。

手順

  1. インストールプログラムが作成したブートストラップ、コントロールプレーン、およびコンピュートノード Ignition 設定ファイルを HTTP サーバーにアップロードします。これらのファイルの URL をメモします。

    重要

    HTTP サーバーに保存する前に、Ignition 設定で設定内容を追加したり、変更したりできます。インストールの完了後にコンピュートマシンをさらにクラスターに追加する予定の場合には、これらのファイルを削除しないでください。

  2. インストールホストから、Ignition 設定ファイルが URL で利用可能であることを確認します。以下の例では、ブートストラップノードの Ignition 設定ファイルを取得します。

    $ curl -k http://<HTTP_server>/bootstrap.ign 1

    出力例

      % Total    % Received % Xferd  Average Speed   Time    Time     Time  Current
                                     Dload  Upload   Total   Spent    Left  Speed
      0     0    0     0    0     0      0      0 --:--:-- --:--:-- --:--:--     0{"ignition":{"version":"3.2.0"},"passwd":{"users":[{"name":"core","sshAuthorizedKeys":["ssh-rsa...

    コマンドで bootstrap.ignmaster.ign または worker.ign に置き換え、コントロールプレーンおよびコンピュートノードの Ignition 設定ファイルも利用可能であることを検証します。

  3. RHCOS イメージミラー ページから RHCOS カーネルinitramfs、および rootfs ファイルを取得します。

    重要

    RHCOS アーティファクトは OpenShift Container Platform の各リリースごとに変更されない可能性があります。インストールする OpenShift Container Platform バージョンと等しいか、それ以下のバージョンの内で最も新しいバージョンのアーティファクトをダウンロードする必要があります。この手順で以下に説明されている適切な kernelinitramfs、および rootfs アーティファクトのみを使用します。RHCOS QCOW2 イメージは、このインストールタイプではサポートされません。

    ファイル名には、OpenShift Container Platform のバージョン番号が含まれます。以下の例のようになります。

    • kernel: rhcos-<version>-live-kernel-<architecture>
    • initramfs: rhcos-<version>-live-initramfs.<architecture>.img
    • rootfs: rhcos-<version>-live-rootfs.<architecture>.img
  4. 使用する起動方法に必要な追加ファイルをアップロードします。

    • 従来の PXE の場合、kernel および initramfs ファイルを TFTP サーバーと rootfs ファイルを HTTP サーバーにアップロードします。
    • iPXE の場合、kernelinitramfs、および rootfs ファイルを HTTP サーバーにアップロードします。

      重要

      インストールの完了後にコンピュートマシンをさらにクラスターに追加する予定の場合には、これらのファイルを削除しないでください。

  5. RHCOS のインストール後にマシンがローカルディスクから起動されるようにネットワークブートインフラストラクチャーを設定します。
  6. RHCOS イメージの PXE または iPXE インストールを設定し、インストールを開始します。

    ご使用の環境についての以下の例で示されるメニューエントリーのいずれかを変更し、イメージおよび Ignition ファイルが適切にアクセスできることを確認します。

    • PXE の場合:

      DEFAULT pxeboot
      TIMEOUT 20
      PROMPT 0
      LABEL pxeboot
          KERNEL http://<HTTP_server>/rhcos-<version>-live-kernel-<architecture> 1
          APPEND initrd=http://<HTTP_server>/rhcos-<version>-live-initramfs.<architecture>.img coreos.live.rootfs_url=http://<HTTP_server>/rhcos-<version>-live-rootfs.<architecture>.img coreos.inst.install_dev=/dev/sda coreos.inst.ignition_url=http://<HTTP_server>/bootstrap.ign 2 3
      1 1
      HTTP サーバーにアップロードしたライブ kernel ファイルの場所を指定します。URL は HTTP、TFTP、または FTP である必要があります。HTTPS および NFS はサポートされません。
      2
      複数の NIC を使用する場合、ip オプションに単一インターフェースを指定します。たとえば、eno1 という名前の NIC で DHCP を使用するには、ip=eno1:dhcp を設定します。
      3
      HTTP サーバーにアップロードした RHCOS ファイルの場所を指定します。initrd パラメーター値は initramfs ファイルの場所であり、coreos.live.rootfs_url パラメーター値は rootfs ファイルの場所、また coreos.inst.ignition_url パラメーター値はブートストラップ Ignition 設定ファイルの場所になります。APPEND 行にカーネル引数を追加して、ネットワークやその他の起動オプションを設定することもできます。
      注記

      この設定では、グラフィカルコンソールを使用するマシンでシリアルコンソールアクセスを有効にしません。別のコンソールを設定するには、APPEND 行に 1 つ以上の console= 引数を追加します。たとえば、console=tty0 console=ttyS0 を追加して、最初の PC シリアルポートをプライマリーコンソールとして、グラフィカルコンソールをセカンダリーコンソールとして設定します。詳細は、「How does one set up a serial terminal and/or console in Red Hat Enterprise Linux?」を参照してください。

    • iPXE の場合:

      kernel http://<HTTP_server>/rhcos-<version>-live-kernel-<architecture> initrd=main coreos.live.rootfs_url=http://<HTTP_server>/rhcos-<version>-live-rootfs.<architecture>.img coreos.inst.install_dev=/dev/sda coreos.inst.ignition_url=http://<HTTP_server>/bootstrap.ign 1 2
      initrd --name main http://<HTTP_server>/rhcos-<version>-live-initramfs.<architecture>.img 3
      boot
      1
      HTTP サーバーにアップロードした RHCOS ファイルの場所を指定します。kernel パラメーター値は kernel ファイルの場所であり、initrd=main 引数は UEFI システムでの起動に必要であり、coreos.live.rootfs_url パラメーター値は rootfs ファイルの場所であり、coreos.inst.ignition_url パラメーター値はブートストラップ Ignition 設定ファイルの場所になります。
      2
      複数の NIC を使用する場合、ip オプションに単一インターフェースを指定します。たとえば、eno1 という名前の NIC で DHCP を使用するには、ip=eno1:dhcp を設定します。
      3
      HTTP サーバーにアップロードした initramfs ファイルの場所を指定します。
      注記

      この設定では、グラフィカルコンソールを使用するマシンでシリアルコンソールアクセスを有効にしません。別のコンソールを設定するには、kernel 行に console= 引数を 1 つ以上追加します。たとえば、console=tty0 console=ttyS0 を追加して、最初の PC シリアルポートをプライマリーコンソールとして、グラフィカルコンソールをセカンダリーコンソールとして設定します。詳細は、「How does one set up a serial terminal and/or console in Red Hat Enterprise Linux?」を参照してください。

  7. PXE UEFI を使用する場合は、以下の操作を実行します。

    1. システムの起動に必要な shimx64.efi and grubx64.efi EFI バイナリーと grub.cfg ファイルを指定します。

      • ホストに RHCOS ISO をマウントしてから、images/efiboot.img ファイルをマウントし、必要な EFI バイナリーを展開します。

        $ mkdir -p /mnt/iso
        $ mkdir -p /mnt/efiboot
        $ mount -o loop rhcos-installer.x86_64.iso /mnt/iso
        $ mount -o loop,ro /mnt/iso/images/efiboot.img /mnt/efiboot
      • efiboot.img マウントポイントから、EFI/redhat/shimx64.efi および EFI/redhat/grubx64.efi ファイルを TFTP サーバーにコピーします。

        $ cp /mnt/efiboot/EFI/redhat/shimx64.efi .
        $ cp /mnt/efiboot/EFI/redhat/grubx64.efi .
        $ umount /mnt/efiboot
        $ umount /mnt/iso
      • RHCOS ISO に含まれている EFI/redhat/grub.cfg ファイルを TFTP サーバーにコピーします。
    2. grub.cfg ファイルを編集し、以下のような引数を追加します。

      menuentry 'Install Red Hat Enterprise Linux CoreOS' --class fedora --class gnu-linux --class gnu --class os {
      	linuxefi rhcos-<version>-live-kernel-<architecture> coreos.inst.install_dev=/dev/sda coreos.live.rootfs_url=http://<HTTP_server>/rhcos-<version>-live-rootfs.<architecture>.img coreos.inst.ignition_url=http://<HTTP_server>/bootstrap.ign
      	initrdefi rhcos-<version>-live-initramfs.<architecture>.img
      }

      詳細は以下のようになります。

      rhcos-<version>-live-kernel-<architecture>
      TFTP サーバーにアップロードした kernel ファイルを指定します。
      http://<HTTP_server>/rhcos-<version>-live-rootfs.<architecture>.img
      HTTP サーバーにアップロードしたライブ rootfs イメージの場所を指定します。
      http://<HTTP_server>/bootstrap.ign
      HTTP サーバーにアップロードしたブートストラップ Ignition 設定ファイルの場所を指定します。
      rhcos-<version>-live-initramfs.<architecture>.img
      TFTP サーバーにアップロードした initramfs ファイルの場所を指定します。
      注記

      UEFI ブート用に PXE サーバーを設定する方法は、Red Hat ナレッジベースの記事「How to configure/setup a PXE server for Red Hat Enterprise Linux?」 を参照してください。

  8. マシンのコンソールで RHCOS インストールの進捗を監視します。

    重要

    OpenShift Container Platform のインストールを開始する前に、各ノードでインストールが成功していることを確認します。インストールプロセスを監視すると、発生する可能性のある RHCOS インストールの問題の原因を特定する上でも役立ちます。

  9. RHCOS のインストール後に、システムは再起動します。再起動中、システムは指定した Ignition 設定ファイルを適用します。
  10. クラスターのマシンの作成を続行します。

    重要

    この時点でブートストラップおよびコントロールプレーンマシンを作成する必要があります。コントロールプレーンマシンがデフォルトのスケジュール対象にされていない場合、クラスターのインストール前に少なくとも 2 つのコンピュートマシンを作成します。

    必要なネットワーク、DNS、およびロードバランサーインフラストラクチャーが配置されている場合、OpenShift Container Platform ブートストラッププロセスは RHCOS ノードの再起動後に自動的に起動します。

    注記

    RHCOS ノードには、core ユーザーのデフォルトのパスワードは含まれません。ノードには、ssh core@<node>.<cluster_name>.<base_domain> を、install_config.yaml ファイルで指定したパブリックキーとペアになる SSH プライベートキーへのアクセスのあるユーザーとして実行してアクセスできます。RHCOS を実行する OpenShift Container Platform 4 クラスターノードは変更できず、Operator を使用してクラスターの変更を適用します。SSH を使用したクラスターノードへのアクセスは推奨されません。ただし、インストールの問題を調査する際に、OpenShift Container Platform API が利用できない場合や、kubelet がターゲットノードで適切に機能しない場合、デバッグまたは障害復旧に SSH アクセスが必要になることがあります。

16.1.11.3. 高度な RHCOS インストール設定

OpenShift Container Platform 用の Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) ノードを手動でプロビジョニングする主な利点として、デフォルトの OpenShift Container Platform インストール方法では利用できない設定を実行できることがあります。本セクションでは、以下のような手法で実行できるいくつかの設定について説明します。

  • カーネル引数をライブインストーラーに渡す
  • ライブシステムからの coreos-installer の手動による実行
  • ISO への Ignition 設定の埋め込み

本セクションで説明されている手動の Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) インストールの高度な設定トピックは、ディスクパーティション設定、ネットワーク、および複数の異なる方法での Ignition 設定の使用に関連しています。

16.1.11.3.1. PXE および ISO インストールの高度なネットワークオプションの使用

OpenShift Container Platform ノードのネットワークはデフォルトで DHCP を使用して、必要な設定をすべて収集します。静的 IP アドレスを設定したり、ボンディングなどの特別な設定を行う場合は、以下のいずれかの方法で実行できます。

  • ライブインストーラーの起動時に、特別なカーネルパラメーターを渡します。
  • マシン設定を使用してネットワークファイルをインストール済みシステムにコピーします。
  • ライブインストーラーのシェルプロンプトからネットワークを設定し、それらの設定をインストール済みシステムにコピーして、インストール済みシステムの初回起動時に有効になるようにします。

PXE または iPXE インストールを設定するには、以下のオプションのいずれかを使用します。

  • 「詳細の RHCOS インストールリファレンス」の表を参照してください。
  • マシン設定を使用してネットワークファイルをインストール済みシステムにコピーします。

ISO インストールを設定するには、以下の手順に従います。

手順

  1. ISO インストーラーを起動します。
  2. ライブシステムシェルプロンプトから、nmcli または nmtui などの利用可能な RHEL ツールを使用して、ライブシステムのネットワークを設定します。
  3. coreos-installer コマンドを実行してシステムをインストールし、--copy-network オプションを追加してネットワーク設定をコピーします。以下は例になります。

    $ coreos-installer install --copy-network \
         --ignition-url=http://host/worker.ign /dev/sda
    重要

    --copy-network オプションは、/etc/NetworkManager/system-connections にあるネットワーク設定のみをコピーします。特に、システムのホスト名はコピーされません。

  4. インストール済みのシステムで再起動します。

関連情報

16.1.11.3.2. ディスクパーティション設定

ディスクパーティションは、Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) のインストール時に OpenShift Container Platform クラスターノードに作成されます。特定のアーキテクチャーの各 RHCOS ノードは、デフォルトのパーティション設定が上書きされない限り、同じパーティションレイアウトを使用します。RHCOS のインストール時に、ルートファイルシステムのサイズが拡大し、ターゲットデバイスの残りの使用可能なスペースが使用されます。

以下は、OpenShift Container Platform クラスターノードへの RHCOS のインストール時に、デフォルトのパーティション設定の上書きが必要と思われる 2 つのケースになります。

  • 別個のパーティションの作成: 空のディスクへのグリーンフィールドインストールの場合は、別のストレージをパーティションに追加する必要がある場合があります。これは、/var または /var/lib/etcd などの /var のサブディレクトリー (両方ではない) を個別のパーティションにマウントする場合にのみ正式にサポートされます。

    重要

    Kubernetes は 2 つのファイルシステムパーティションのみをサポートします。元の設定に複数のパーティションを追加すると、Kubernetes はそれらをすべて監視できません。

  • 既存のパーティションの保持: ブラウンフィールドインストールで、既存のノードに OpenShift Container Platform を再インストールし、以前のオペレーティングシステムからのデータパーティションを維持する必要がある場合、既存のデータパーティションを保持できる coreos-installer へのブート引数とオプションの両方があります。
警告

カスタムパーティションを使用すると、これらのパーティションが OpenShift Container Platform によって監視されないか、またはアラートが通知される可能性があります。デフォルトのパーティションを上書きする場合は、OpenShift Container Platform がホストファイルシステムを監視する方法の詳細について「Understanding OpenShift File System Monitoring (eviction conditions)」を参照してください。

16.1.11.3.2.1. 個別の /var パーティションの作成

通常は、RHCOS のインストール時に作成されるデフォルトのディスクパーティションを使用する必要があります。ただし、拡張するディレクトリーの個別のパーティションの作成が必要となる場合もあります。

OpenShift Container Platform は、ストレージを /var ディレクトリーまたは /var のサブディレクトリーのいずれかに割り当てる単一のパーティションの追加をサポートします。以下は例になります。

  • /var/lib/containers: イメージやコンテナーがシステムにさらに追加されると拡張するコンテナー関連のコンテンツを保持します。
  • /var/lib/etcd: etcd ストレージのパフォーマンスの最適化などの目的で分離する必要のあるデータを保持します。
  • /var: 監査などの目的に合わせて分離させる必要のあるデータを保持します。

/var ディレクトリーのコンテンツを個別に保存すると、必要に応じてこれらの領域のストレージの拡大を容易にし、後で OpenShift Container Platform を再インストールして、そのデータをそのまま保持することができます。この方法では、すべてのコンテナーを再度プルする必要はありません。また、システムの更新時に大きなログファイルをコピーする必要もありません。

/var ディレクトリーまたは /var のサブディレクトリーの個別のパーティションを使用すると、パーティション設定されたディレクトリーでのデータの増加によりルートファイルシステムが一杯になることを避けることもできます。

以下の手順では、インストールの準備フェーズでノードタイプの Ignition 設定ファイルにラップされるマシン設定マニフェストを追加して、別の /var パーティションを設定します。

手順

  1. インストールホストで、OpenShift Container Platform のインストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、クラスターの Kubernetes マニフェストを生成します。

    $ openshift-install create manifests --dir <installation_directory>
  2. 追加のパーティションを設定する Butane 設定を作成します。たとえば 、$HOME/clusterconfig/98-var-partition.bu ファイルに名前を付け、ディスクのデバイス名を worker システムのストレージデバイスの名前に変更し、必要に応じてストレージサイズを設定します。以下の例では、/var ディレクトリーを別のパーティションに配置します。

    variant: openshift
    version: 4.9.0
    metadata:
      labels:
        machineconfiguration.openshift.io/role: worker
      name: 98-var-partition
    storage:
      disks:
      - device: /dev/<device_name> 1
        partitions:
        - label: var
          start_mib: <partition_start_offset> 2
          size_mib: <partition_size> 3
      filesystems:
        - device: /dev/disk/by-partlabel/var
          path: /var
          format: xfs
          mount_options: [defaults, prjquota] 4
          with_mount_unit: true
    1
    パーティションを設定する必要のあるディスクのストレージデバイス名。
    2
    データパーティションをブートディスクに追加する場合は、25000 のメビバイトの最小のオフセット値が推奨されます。ルートファイルシステムは、指定したオフセットまでの利用可能な領域をすべて埋めるためにサイズを自動的に変更します。オフセット値の指定がない場合や、指定した値が推奨される最小値よりも小さい場合、生成されるルートファイルシステムのサイズは小さ過ぎるため、RHCOS の再インストールでデータパーティションの最初の部分が上書きされる可能性があります。
    3
    データパーティションのサイズ (メビバイト単位)。
    4
    コンテナーストレージに使用するファイルシステム用に prjquota マウントオプションを有効にする必要があります。
    注記

    個別の /var パーティションを作成する場合、異なるインスタンスタイプに同じデバイス名がない場合は、コンピュートノードに異なるインスタンスタイプを使用することはできません。

  3. Butane 設定からマニフェストを作成し、これを clusterconfig/openshift ディレクトリーに保存します。たとえば、以下のコマンドを実行します。

    $ butane $HOME/clusterconfig/98-var-partition.bu -o $HOME/clusterconfig/openshift/98-var-partition.yaml
  4. Ignition 設定ファイルを作成します。

    $ openshift-install create ignition-configs --dir <installation_directory> 1
    1
    <installation_directory> については、同じインストールディレクトリーを指定します。

    Ignition 設定ファイルは、インストールディレクトリー内のブートストラップ、コントロールプレーン、およびコンピュートノード用に作成されます。

    .
    ├── auth
    │   ├── kubeadmin-password
    │   └── kubeconfig
    ├── bootstrap.ign
    ├── master.ign
    ├── metadata.json
    └── worker.ign

    <installation_directory>/manifest ディレクトリーおよび <installation_directory>/openshift ディレクトリーのファイルは、98-var-partition カスタム MachineConfig オブジェクトが含まれるファイルを含む Ignition 設定ファイルにラップされます。

次のステップ

  • RHCOS のインストール時に Ignition 設定ファイルを参照して、カスタムディスクのパーティション設定を適用することができます。
16.1.11.3.2.2. 既存パーティションの保持

ISO インストールの場合は、インストーラーに 1 つ以上の既存パーティションを維持させる coreos-installer コマンドにオプションを追加することができます。PXE インストールの場合、coreos.inst.* オプションを APPEND パラメーターに追加して、パーティションを保持できます。

保存したパーティションは、既存の OpenShift Container Platform システムからのデータパーティションである可能性があります。パーティションラベルまたは番号のいずれかで保持する必要のあるディスクパーティションを特定できます。

注記

既存のパーティションを保存し、それらのパーティションが RHCOS の十分な領域を残さない場合、インストールは失敗します。この場合、保存したパーティションが破損することはありません。

ISO インストール時の既存パーティションの保持

この例では、パーティションラベルが data (data*) で始まるパーティションを保持します。

# coreos-installer install --ignition-url http://10.0.2.2:8080/user.ign \
        --save-partlabel 'data*' /dev/sda

以下の例では、ディスク上の 6 番目のパーティションを保持する方法で coreos-installer を実行する方法を説明しています。

# coreos-installer install --ignition-url http://10.0.2.2:8080/user.ign \
        --save-partindex 6 /dev/sda

この例では、パーティション 5 以上を保持します。

# coreos-installer install --ignition-url http://10.0.2.2:8080/user.ign
        --save-partindex 5- /dev/sda

パーティションの保存が使用された以前の例では、coreos-installer はパーティションをすぐに再作成します。

PXE インストール時の既存パーティションの保持

この APPEND オプションは、パーティションラベルが 'data' ('data*') で始まるパーティションを保持します。

coreos.inst.save_partlabel=data*

この APPEND オプションは、パーティション 5 以上を保持します。

coreos.inst.save_partindex=5-

この APPEND オプションは、パーティション 6 を保持します。

coreos.inst.save_partindex=6
16.1.11.3.3. Ignition 設定の特定

RHCOS の手動インストールを実行する場合、提供できる Ignition 設定には 2 つのタイプがあり、それぞれを提供する理由もそれぞれ異なります。

  • Permanent install Ignition config: すべての手動の RHCOS インストールは、bootstrap.ignmaster.ign、および worker.ign などの openshift-installer が生成した Ignition 設定ファイルのいずれかを渡し、インストールを実行する必要があります。

    重要

    これらの Ignition 設定ファイルを直接変更することは推奨されません。前述のセクションの例で説明されているように、Ignition 設定ファイルにラップされるマニフェストファイルを更新できます。

    PXE インストールの場合、coreos.inst.ignition_url= オプションを使用して、APPEND 行に Ignition 設定を渡します。ISO インストールの場合、シェルプロンプトで ISO を起動した後に、--ignition-url= オプションを指定した coreos-installer コマンドラインで Ignition 設定を特定します。いずれの場合も、HTTP プロトコルおよび HTTPS プロトコルのみがサポートされます。

  • Live install Ignition config: このタイプは手動で作成され、Red Hat でサポートされていないため、可能な場合は使用しないようにする必要があります。この方法では、Ignition 設定はライブインストールメディアに渡され、起動時にすぐに実行され、RHCOS システムのディスクへのインストール前後にセットアップタスクを実行します。この方法は、マシン設定を使用して実行できない高度なパーティション設定など、一度の適用後に再度適用する必要のないタスクの実行にのみ使用する必要があります。

    PXE または ISO ブートの場合、Ignition 設定を作成し、ignition.config.url= オプションに対して APPEND を実行し、 Ignition 設定の場所を特定できます。また、ignition.firstboot ignition.platform.id=metal も追加する必要があります。追加しない場合は、ignition.config.url が無視されます。

16.1.11.3.3.1. RHCOS ISO へのライブインストール Ignition 設定の埋め込み

ライブインストール Ignition 設定を RHCOS ISO イメージに直接埋め込むことができます。ISO イメージが起動すると、埋め込み設定が自動的に適用されます。

手順

  1. 以下のイメージミラーページから coreos-installer バイナリーをダウンロードします: https://mirror.openshift.com/pub/openshift-v4/clients/coreos-installer/latest/
  2. RHCOS ISO イメージおよび Ignition 設定ファイルを取得し、それらを /mnt などのアクセス可能なディレクトリーにコピーします。

    # cp rhcos-<version>-live.x86_64.iso bootstrap.ign /mnt/
    # chmod 644 /mnt/rhcos-<version>-live.x86_64.iso
  3. 以下のコマンドを実行して Ignition 設定を ISO に埋め込みます。

    # ./coreos-installer iso ignition embed -i /mnt/bootstrap.ign \
         /mnt/rhcos-<version>-live.x86_64.iso

    その ISO を使用して、指定されたライブインストール Ignition 設定を使用して RHCOS をインストールできるようになります。

    重要

    coreos-installer iso ignition embed を使用して、openshift-installer によって生成されるファイル (例: bootstrap.ignmaster.ign および worker.ign) を埋め込むことはサポートされておらず、かつ推奨されていません。

  4. 埋め込み Ignition 設定の内容を表示し、これをファイルに転送するには、以下を実行します。

    # ./coreos-installer iso ignition show /mnt/rhcos-<version>-live.x86_64.iso > mybootstrap.ign
    # diff -s bootstrap.ign mybootstrap.ign

    出力例

    Files bootstrap.ign and mybootstrap.ign are identical

  5. Ignition 設定を削除し、再利用できるように ISO をその初期状態に戻すには、以下を実行します。

    # ./coreos-installer iso ignition remove /mnt/rhcos-<version>-live.x86_64.iso

    別の Ignition 設定を ISO に埋め込むか、または ISO を初期状態で使用することができるようになりました。

16.1.11.3.4. 詳細の RHCOS インストールリファレンス

このセクションでは、Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) の手動インストールプロセスを変更できるようにするネットワーク設定および他の高度なオプションについて説明します。以下の表では、RHCOS ライブインストーラーおよび coreos-installer コマンドで使用できるカーネル引数およびコマンドラインのオプションを説明します。

16.1.11.3.4.1. ISO インストールのネットワークおよびボンディングのオプション

ISO イメージから RHCOS をインストールする場合、そのイメージを起動してノードのネットワークを設定する際に手動でカーネル引数を追加できます。ネットワークの引数が指定されていない場合、RHCOS が Ignition 設定ファイルを取得するためにネットワークが必要であることを検知する際に、DHCP が initramfs でアクティベートされます。

重要

ネットワーク引数を手動で追加する場合は、rd.neednet=1 カーネル引数を追加して、ネットワークを initramfs で有効にする必要があります。

以下の表は、ISO インストール用に RHCOS ノードでネットワークおよびボンディングを設定する例を示しています。この例では、ip=nameserver=、および bond= カーネル引数の使用方法について説明しています。

注記

順序は、カーネル引数の ip=nameserver=、および bond= を追加する場合に重要です。

ネットワークオプションは、システムの起動時に dracut ツールに渡されます。dracut でサポートされるネットワークオプションの詳細は、man ページの dracut.cmdline を参照してください。

表16.8 ISO インストールのネットワークおよびボンディングのオプション

詳細

IP アドレスを設定するには、DHCP (ip=dhcp) を使用するか、または個別の静的 IP アドレス (ip=<host_ip>) を設定します。静的 IP を設定する場合、各ノードで DNS サーバー IP アドレス (nameserver=<dns_ip>) を特定する必要があります。この例では、以下を設定します。

  • ノードの IP アドレス: 10.10.10.2
  • ゲートウェイアドレス: 10.10.10.254
  • ネットワーク: 255.255.255.0
  • ホスト名: core0.example.com
  • DNS サーバーアドレス: 4.4.4.41
  • auto-configuration の値を none に設定します。IP ネットワークが静的に設定されている場合には、自動設定は必要ありません。
注記

DHCP を使用して RHCOS マシンの IP アドレスを設定する場合、マシンは DHCP を介して DNS サーバー情報も取得します。DHCP ベースのデプロイメントの場合、DHCP サーバー設定を使用して RHCOS ノードが使用する DNS サーバーアドレスを定義できます。

ip=10.10.10.2::10.10.10.254:255.255.255.0:core0.example.com:enp1s0:none
nameserver=4.4.4.41

複数の ip= エントリーを指定して、複数のネットワークインターフェースを指定します。

ip=10.10.10.2::10.10.10.254:255.255.255.0:core0.example.com:enp1s0:none
ip=10.10.10.3::10.10.10.254:255.255.255.0:core0.example.com:enp2s0:none

オプション: rd.route= value を設定して、追加のネットワークへのルートを設定できます。

追加のネットワークゲートウェイがプライマリーネットワークゲートウェイと異なる場合、デフォルトゲートウェイはプライマリーネットワークゲートウェイである必要があります。

デフォルトゲートウェイを設定するには、以下の手順に従います。

ip=::10.10.10.254::::

追加ネットワークのルートを設定するには、以下を実行します。

rd.route=20.20.20.0/24:20.20.20.254:enp2s0

2 つ以上のネットワークインターフェースがあり、1 つのインターフェースのみが使用される場合などに、1 つのインターフェースで DHCP を無効にします。この例では、enp1s0 インターフェースには静的ネットワーク設定があり、DHCP は使用されない enp2s0 について無効にされます。

ip=10.10.10.2::10.10.10.254:255.255.255.0:core0.example.com:enp1s0:none
ip=::::core0.example.com:enp2s0:none

複数のネットワークインターフェースを持つシステムで、DHCP および静的 IP 設定を組み合わせることができます。

ip=enp1s0:dhcp
ip=10.10.10.2::10.10.10.254:255.255.255.0:core0.example.com:enp2s0:none

オプション: vlan= パラメーターを使用して、個別のインターフェースに VLAN を設定できます。

ネットワークインターフェースに VLAN を設定し、静的 IP アドレスを使用するには、以下を実行します。

ip=10.10.10.2::10.10.10.254:255.255.255.0:core0.example.com:enp2s0.100:none
vlan=enp2s0.100:enp2s0

ネットワークインターフェース上に VLAN を設定し、DHCP を使用するには、以下を行います。

ip=enp2s0.100:dhcp
vlan=enp2s0.100:enp2s0

各サーバーに nameserver= エントリーを追加して、複数の DNS サーバーを指定できます。

nameserver=1.1.1.1
nameserver=8.8.8.8

オプション: 複数のネットワークインターフェースを単一のインターフェースにボンディングすることは、bond= オプションを使用によってサポートされます。次の 2 つの例では、以下のようになります。

  • ボンディングされたインターフェースを設定する構文は bond=name[:network_interfaces][:options] です。

    name は、ボンディングデバイス名 (bond0) で、network_interfaces は物理(イーサネット)インターフェース (em1,em2) のコンマ区切り一覧を表します。options はボンディングオプションのコンマ区切りの一覧です。modinfo bonding を入力して、利用可能なオプションを表示します。

  • Bond= を使用してボンディングされたインターフェースを作成する場合は、IP アドレスの割り当て方法とボンディングされたインターフェースのその他の情報を指定する必要があります。

DHCP を使用するようにボンディングされたインターフェースを設定するには、ボンドの IP アドレスを dhcp に設定します。以下は例になります。

bond=bond0:em1,em2:mode=active-backup
ip=bond0:dhcp

静的 IP アドレスを使用するようにボンディングされたインターフェースを設定するには、必要な特定の IP アドレスと関連情報を入力します。以下は例になります。

bond=bond0:em1,em2:mode=active-backup
ip=10.10.10.2::10.10.10.254:255.255.255.0:core0.example.com:bond0:none

オプション: vlan= パラメーターを使用して、ボンディングされたインターフェースに VLAN を設定できます。

ボンディングされたインターフェースを VLAN で設定し、DHCP を使用するには、以下を行います。

ip=bond0.100:dhcp
bond=bond0:em1,em2:mode=active-backup
vlan=bond0.100:bond0

ボンディングされたインターフェースを VLAN で設定し、静的 IP アドレスを使用するには、以下を行います。

ip=10.10.10.2::10.10.10.254:255.255.255.0:core0.example.com:bond0.100:none
bond=bond0:em1,em2:mode=active-backup
vlan=bond0.100:bond0

オプション: ネットワークチーミングは、team= パラメーターを使用してボンディングの代替として使用できます。この例では、以下のように設定されています。

  • チームインターフェースを設定するための構文は、team =name[:network_interfaces]です。

    name はチームデバイス名(team0)でnetwork_interfaces は物理(イーサネット)インターフェース(em1、em2)のコンマ区切りの一覧を表します。

注記

チーミングは、RHCOS が RHEL の今後のバージョンで切り替わる際に非推奨になる予定です。詳細は、Red Hat ナレッジベースアーティクル を参照してください

ネットワークチームを設定するには、以下を実行します。

team=team0:em1,em2
ip=team0:dhcp

16.1.11.4. bootupd を使用したブートローダーの更新

bootupd を使用してブートローダーを更新するには、RHCOS マシンに bootupd を手動でインストールするか、または有効にされた systemd ユニットでマシン設定を指定する必要があります。grubby またはその他のブートローダーツールとは異なり、bootupd はカーネル引数を渡すなどのカーネル領域の設定を管理しません。

bootupd のインストール後に、これを OpenShift Container Platform クラスターからリモート管理できます。

注記

BootHole の脆弱性からの保護などを目的として、bootupd は、ベアメタルまたは仮想化ハイパーバイザーのインストールでのみ使用することが推奨されます。

手動のインストール方法

bootctl コマンドラインツールを使用して、bootupd を手動でインストールできます。

  1. システムのステータスを検査します。

    # bootupctl status

    出力例

    Component EFI
      Installed: grub2-efi-x64-1:2.04-31.fc33.x86_64,shim-x64-15-8.x86_64
      Update: At latest version

  1. インストールされている bootupd なしで作成された RHCOS イメージには、明示的な導入フェーズが必要になります。

    システムのステータスが Adoptable の場合に、導入を実行します。

    # bootupctl adopt-and-update

    出力例

    Updated: grub2-efi-x64-1:2.04-31.fc33.x86_64,shim-x64-15-8.x86_64

  2. 更新が利用可能な場合は、更新を適用して、次回の再起動時に変更が有効になるようにします。

    # bootupctl update

    出力例

    Updated: grub2-efi-x64-1:2.04-31.fc33.x86_64,shim-x64-15-8.x86_64

マシン設定方法

bootupd を有効にするもう 1 つの方法としては、マシン設定を指定する方法があります。

  • 以下の例のように、有効にされた systemd ユニットでマシン設定ファイルを指定します。

    出力例

      variant: rhcos
      version: 1.1.0
      systemd:
        units:
          - name: custom-bootupd-auto.service
            enabled: true
            contents: |
              [Unit]
              Description=Bootupd automatic update
    
              [Service]
              ExecStart=/usr/bin/bootupctl update
              RemainAfterExit=yes
    
              [Install]
              WantedBy=multi-user.target

16.1.12. ブートストラッププロセスの完了まで待機する

OpenShift Container Platform ブートストラッププロセスは、初回のクラスターノードのディスクにインストールされている永続的な RHCOS 環境での起動後に開始します。Ignition 設定ファイルで指定される設定情報は、ブートストラッププロセスを初期化し、マシンに OpenShift Container Platform をインストールするために使用されます。ブートストラッププロセスが完了するまで待機する必要があります。

前提条件

  • クラスターの Ignition 設定ファイルを作成している。
  • 適切なネットワーク、DNS および負荷分散インフラストラクチャーを設定している。
  • インストールプログラムを取得し、クラスターの Ignition 設定ファイルを生成している。
  • RHCOS をクラスターマシンにインストールし、OpenShift Container Platform インストールプログラムで生成される Ignition 設定ファイルを指定している。
  • お使いのマシンでインターネットに直接アクセスできるか、または HTTP または HTTPS プロキシーが利用できる。

手順

  1. ブートストラッププロセスをモニターします。

    $ ./openshift-install --dir <installation_directory> wait-for bootstrap-complete \ 1
        --log-level=info 2
    1
    <installation_directory> には、インストールファイルを保存したディレクトリーへのパスを指定します。
    2
    異なるインストールの詳細情報を表示するには、info ではなく、warndebug、または error を指定します。

    出力例

    INFO Waiting up to 30m0s for the Kubernetes API at https://api.test.example.com:6443...
    INFO API v1.21.0 up
    INFO Waiting up to 30m0s for bootstrapping to complete...
    INFO It is now safe to remove the bootstrap resources

    Kubernetes API サーバーでこれがコントロールプレーンマシンにブートストラップされていることを示すシグナルが出されるとコマンドは成功します。

  2. ブートストラッププロセスが完了したら、ブートストラップマシンをロードバランサーから削除します。

    重要

    この時点で、ブートストラップマシンをロードバランサーから削除する必要があります。さらに、ブートストラップマシン自体を削除し、再フォーマットすることができます。

16.1.13. CLI の使用によるクラスターへのログイン

クラスター kubeconfig ファイルをエクスポートし、デフォルトシステムユーザーとしてクラスターにログインできます。kubeconfig ファイルには、クライアントを正しいクラスターおよび API サーバーに接続するために CLI で使用されるクラスターについての情報が含まれます。このファイルはクラスターに固有のファイルであり、OpenShift Container Platform のインストール時に作成されます。

前提条件

  • OpenShift Container Platform クラスターをデプロイしていること。
  • oc CLI をインストールしていること。

手順

  1. kubeadmin 認証情報をエクスポートします。

    $ export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig 1
    1
    <installation_directory> には、インストールファイルを保存したディレクトリーへのパスを指定します。
  2. エクスポートされた設定を使用して、oc コマンドを正常に実行できることを確認します。

    $ oc whoami

    出力例

    system:admin

16.1.14. マシンの証明書署名要求の承認

マシンをクラスターに追加する際に、追加したそれぞれのマシンについて 2 つの保留状態の証明書署名要求 (CSR) が生成されます。これらの CSR が承認されていることを確認するか、または必要な場合はそれらを承認してください。最初にクライアント要求を承認し、次にサーバー要求を承認する必要があります。

前提条件

  • マシンがクラスターに追加されています。

手順

  1. クラスターがマシンを認識していることを確認します。

    $ oc get nodes

    出力例

    NAME      STATUS    ROLES   AGE  VERSION
    master-0  Ready     master  63m  v1.21.0
    master-1  Ready     master  63m  v1.21.0
    master-2  Ready     master  64m  v1.21.0

    出力には作成したすべてのマシンが一覧表示されます。

    注記

    上記の出力には、一部の CSR が承認されるまで、ワーカーノード(ワーカーノードとも呼ばれる)が含まれない場合があります。

  2. 保留中の証明書署名要求 (CSR) を確認し、クラスターに追加したそれぞれのマシンのクライアントおよびサーバー要求に Pending または Approved ステータスが表示されていることを確認します。

    $ oc get csr

    出力例

    NAME        AGE   REQUESTOR                                   CONDITION
    csr-mddf5   20m   system:node:master-01.example.com   Approved,Issued
    csr-z5rln   16m   system:node:worker-21.example.com   Approved,Issued

  3. 追加したマシンの保留中の CSR すべてが Pending ステータスになった後に CSR が承認されない場合には、クラスターマシンの CSR を承認します。

    注記

    CSR のローテーションは自動的に実行されるため、クラスターにマシンを追加後 1 時間以内に CSR を承認してください。1 時間以内に承認しない場合には、証明書のローテーションが行われ、各ノードに 3 つ以上の証明書が存在するようになります。これらの証明書すべてを承認する必要があります。クライアントの CSR が承認された後に、Kubelet は提供証明書のセカンダリー CSR を作成します。これには、手動の承認が必要になります。次に、後続の提供証明書の更新要求は、Kubelet が同じパラメーターを持つ新規証明書を要求する場合に machine-approver によって自動的に承認されます。

    注記

    ベアメタルおよび他のユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーなどのマシン API ではないプラットフォームで実行されているクラスターの場合、kubelet 提供証明書要求 (CSR) を自動的に承認する方法を実装する必要があります。要求が承認されない場合、API サーバーが kubelet に接続する際に提供証明書が必須であるため、oc execoc rsh、および oc logs コマンドは正常に実行できません。Kubelet エンドポイントにアクセスする操作には、この証明書の承認が必要です。この方法は新規 CSR の有無を監視し、CSR が system:node または system:admin グループの node-bootstrapper サービスアカウントによって提出されていることを確認し、ノードのアイデンティティーを確認します。

    • それらを個別に承認するには、それぞれの有効な CSR について以下のコマンドを実行します。

      $ oc adm certificate approve <csr_name> 1
      1
      <csr_name> は、現行の CSR の一覧からの CSR の名前です。
    • すべての保留中の CSR を承認するには、以下のコマンドを実行します。

      $ oc get csr -o go-template='{{range .items}}{{if not .status}}{{.metadata.name}}{{"\n"}}{{end}}{{end}}' | xargs --no-run-if-empty oc adm certificate approve
      注記

      一部の Operator は、一部の CSR が承認されるまで利用できない可能性があります。

  4. クライアント要求が承認されたら、クラスターに追加した各マシンのサーバー要求を確認する必要があります。

    $ oc get csr

    出力例

    NAME        AGE     REQUESTOR                                                                   CONDITION
    csr-bfd72   5m26s   system:node:ip-10-0-50-126.us-east-2.compute.internal                       Pending
    csr-c57lv   5m26s   system:node:ip-10-0-95-157.us-east-2.compute.internal                       Pending
    ...

  5. 残りの CSR が承認されず、それらが Pending ステータスにある場合、クラスターマシンの CSR を承認します。

    • それらを個別に承認するには、それぞれの有効な CSR について以下のコマンドを実行します。

      $ oc adm certificate approve <csr_name> 1
      1
      <csr_name> は、現行の CSR の一覧からの CSR の名前です。
    • すべての保留中の CSR を承認するには、以下のコマンドを実行します。

      $ oc get csr -o go-template='{{range .items}}{{if not .status}}{{.metadata.name}}{{"\n"}}{{end}}{{end}}' | xargs oc adm certificate approve
  6. すべてのクライアントおよびサーバーの CSR が承認された後に、マシンのステータスが Ready になります。以下のコマンドを実行して、これを確認します。

    $ oc get nodes

    出力例

    NAME      STATUS    ROLES   AGE  VERSION
    master-0  Ready     master  73m  v1.21.0
    master-1  Ready     master  73m  v1.21.0
    master-2  Ready     master  74m  v1.21.0
    worker-0  Ready     worker  11m  v1.21.0
    worker-1  Ready     worker  11m  v1.21.0

    注記

    サーバー CSR の承認後にマシンが Ready ステータスに移行するまでに数分の時間がかかる場合があります。

関連情報

16.1.15. Operator の初期設定

コントロールプレーンの初期化後に、一部の Operator を利用可能にするためにそれらをすぐに設定する必要があります。

前提条件

  • コントロールプレーンが初期化されています。

手順

  1. クラスターコンポーネントがオンラインになることを確認します。

    $ watch -n5 oc get clusteroperators

    出力例

    NAME                                       VERSION   AVAILABLE   PROGRESSING   DEGRADED   SINCE
    authentication                             4.8.2     True        False         False      19m
    baremetal                                  4.8.2     True        False         False      37m
    cloud-credential                           4.8.2     True        False         False      40m
    cluster-autoscaler                         4.8.2     True        False         False      37m
    config-operator                            4.8.2     True        False         False      38m
    console                                    4.8.2     True        False         False      26m
    csi-snapshot-controller                    4.8.2     True        False         False      37m
    dns                                        4.8.2     True        False         False      37m
    etcd                                       4.8.2     True        False         False      36m
    image-registry                             4.8.2     True        False         False      31m
    ingress                                    4.8.2     True        False         False      30m
    insights                                   4.8.2     True        False         False      31m
    kube-apiserver                             4.8.2     True        False         False      26m
    kube-controller-manager                    4.8.2     True        False         False      36m
    kube-scheduler                             4.8.2     True        False         False      36m
    kube-storage-version-migrator              4.8.2     True        False         False      37m
    machine-api                                4.8.2     True        False         False      29m
    machine-approver                           4.8.2     True        False         False      37m
    machine-config                             4.8.2     True        False         False      36m
    marketplace                                4.8.2     True        False         False      37m
    monitoring                                 4.8.2     True        False         False      29m
    network                                    4.8.2     True        False         False      38m
    node-tuning                                4.8.2     True        False         False      37m
    openshift-apiserver                        4.8.2     True        False         False      32m
    openshift-controller-manager               4.8.2     True        False         False      30m
    openshift-samples                          4.8.2     True        False         False      32m
    operator-lifecycle-manager                 4.8.2     True        False         False      37m
    operator-lifecycle-manager-catalog         4.8.2     True        False         False      37m
    operator-lifecycle-manager-packageserver   4.8.2     True        False         False      32m
    service-ca                                 4.8.2     True        False         False      38m
    storage                                    4.8.2     True        False         False      37m

  2. 利用不可の Operator を設定します。

16.1.15.1. デフォルトの OperatorHub ソースの無効化

Red Hat によって提供されるコンテンツを調達する Operator カタログおよびコミュニティープロジェクトは、OpenShift Container Platform のインストール時にデフォルトで OperatorHub に設定されます。ネットワークが制限された環境では、クラスター管理者としてデフォルトのカタログを無効にする必要があります。

手順

  • disableAllDefaultSources: trueOperatorHub オブジェクトに追加して、デフォルトカタログのソースを無効にします。

    $ oc patch OperatorHub cluster --type json \
        -p '[{"op": "add", "path": "/spec/disableAllDefaultSources", "value": true}]'
ヒント

または、Web コンソールを使用してカタログソースを管理できます。AdministrationCluster SettingsGlobal ConfigurationOperatorHub ページから、Sources タブをクリックして、個別のソースを作成し、削除し、無効にし、有効にすることができます。

16.1.15.2. インストール時に削除されたイメージレジストリー

共有可能なオブジェクトストレージを提供しないプラットフォームでは、OpenShift イメージレジストリー Operator 自体が Removed としてブートストラップされます。これにより、openshift-installer がそれらのプラットフォームタイプでのインストールを完了できます。

インストール後に、イメージレジストリー Operator 設定を編集して managementStateRemoved から Managed に切り替える必要があります。

注記

Prometheus コンソールは、以下のような ImageRegistryRemoved アラートを提供します。

"Image Registry has been removed.ImageStreamTags, BuildConfigs and DeploymentConfigs which reference ImageStreamTags may not work as expected.ストレージを設定して、configs.imageregistry.operator.openshift.io を編集して設定を Managed 状態に更新してください。

16.1.15.3. イメージレジストリーストレージの設定

イメージレジストリー Operator は、デフォルトストレージを提供しないプラットフォームでは最初は利用できません。インストール後に、レジストリー Operator を使用できるようにレジストリーをストレージを使用するように設定する必要があります。

実稼働クラスターに必要な永続ボリュームの設定についての手順が示されます。該当する場合、空のディレクトリーをストレージの場所として設定する方法が表示されます。これは、実稼働以外のクラスターでのみ利用できます。

アップグレード時に Recreate ロールアウトストラテジーを使用して、イメージレジストリーがブロックストレージタイプを使用することを許可するための追加の手順が提供されます。

16.1.15.3.1. IBM Z の場合のレジストリーストレージの設定

クラスター管理者は、インストール後にレジストリーをストレージを使用できるように設定する必要があります。

前提条件

  • cluster-admin ロールを持つユーザーとしてクラスターにアクセスできる。
  • IBM Z にクラスターがある。
  • クラスターの永続ストレージをプロビジョニングしている。

    重要

    OpenShift Container Platform は、1 つのレプリカのみが存在する場合にイメージレジストリーストレージの ReadWriteOnce アクセスをサポートします。2 つ以上のレプリカで高可用性をサポートするイメージレジストリーをデプロイするには、ReadWriteMany アクセスが必要です。

  • 100Gi の容量が必要です。

手順

  1. レジストリーをストレージを使用できるように設定するには、configs.imageregistry/cluster リソースの spec.storage.pvc を変更します。

    注記

    共有ストレージを使用する場合は、外部からアクセスを防ぐためにセキュリティー設定を確認します。

  2. レジストリー Pod がないことを確認します。

    $ oc get pod -n openshift-image-registry
    注記

    ストレージタイプが emptyDIR の場合、レプリカ数が 1 を超えることはありません。

  3. レジストリー設定を確認します。

    $ oc edit configs.imageregistry.operator.openshift.io

    出力例

    storage:
      pvc:
        claim:

    claim フィールドを空のままにし、image-registry-storage PVC の自動作成を可能にします。

  4. clusteroperator ステータスを確認します。

    $ oc get clusteroperator image-registry
  5. イメージのビルドおよびプッシュを有効にするためにレジストリーが managed に設定されていることを確認します。

    • 以下を実行します。

      $ oc edit configs.imageregistry/cluster

      次に、行を変更します。

      managementState: Removed

      次のように変更してください。

      managementState: Managed
16.1.15.3.2. 実稼働以外のクラスターでのイメージレジストリーのストレージの設定

イメージレジストリー Operator のストレージを設定する必要があります。実稼働用以外のクラスターの場合、イメージレジストリーは空のディレクトリーに設定することができます。これを実行する場合、レジストリーを再起動するとすべてのイメージが失われます。

手順

  • イメージレジストリーストレージを空のディレクトリーに設定するには、以下を実行します。

    $ oc patch configs.imageregistry.operator.openshift.io cluster --type merge --patch '{"spec":{"storage":{"emptyDir":{}}}}'
    警告

    実稼働用以外のクラスターにのみこのオプションを設定します。

    イメージレジストリー Operator がそのコンポーネントを初期化する前にこのコマンドを実行する場合、oc patch コマンドは以下のエラーを出して失敗します。

    Error from server (NotFound): configs.imageregistry.operator.openshift.io "cluster" not found

    数分待機した後に、このコマンドを再び実行します。

16.1.15.3.3. ブロックレジストリーストレージの設定

イメージレジストリーがクラスター管理者によるアップグレード時にブロックストレージタイプを使用できるようにするには、Recreate ロールアウトストラテジーを使用できます。

重要

ブロックストレージボリュームはサポートされますが、実稼働クラスターでのイメージレジストリーと併用することは推奨されません。レジストリーに複数のレプリカを含めることができないため、ブロックストレージにレジストリーが設定されているインストールに高可用性はありません。

手順

  1. イメージレジストリーストレージをブロックストレージタイプとして設定するには、レジストリーが Recreate ロールアウトストラテジーを使用し、1 つの (1) レプリカのみで実行されるように、レジストリーにパッチを適用します。

    $ oc patch config.imageregistry.operator.openshift.io/cluster --type=merge -p '{"spec":{"rolloutStrategy":"Recreate","replicas":1}}'
  2. ブロックストレージデバイスの PV をプロビジョニングし、そのボリュームの PVC を作成します。要求されたブロックボリュームは ReadWriteOnce (RWO) アクセスモードを使用します。
  3. 正しい PVC を参照するようにレジストリー設定を編集します。

16.1.16. ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーでのインストールの完了

Operator 設定の完了後に、提供するインフラストラクチャーでのクラスターのインストールを終了できます。

前提条件

  • コントロールプレーンが初期化されています。
  • Operator の初期設定を完了済みです。

手順

  1. 以下のコマンドを使用して、すべてのクラスターコンポーネントがオンラインであることを確認します。

    $ watch -n5 oc get clusteroperators

    出力例

    NAME                                       VERSION   AVAILABLE   PROGRESSING   DEGRADED   SINCE
    authentication                             4.8.2     True        False         False      19m
    baremetal                                  4.8.2     True        False         False      37m
    cloud-credential                           4.8.2     True        False         False      40m
    cluster-autoscaler                         4.8.2     True        False         False      37m
    config-operator                            4.8.2     True        False         False      38m
    console                                    4.8.2     True        False         False      26m
    csi-snapshot-controller                    4.8.2     True        False         False      37m
    dns                                        4.8.2     True        False         False      37m
    etcd                                       4.8.2     True        False         False      36m
    image-registry                             4.8.2     True        False         False      31m
    ingress                                    4.8.2     True        False         False      30m
    insights                                   4.8.2     True        False         False      31m
    kube-apiserver                             4.8.2     True        False         False      26m
    kube-controller-manager                    4.8.2     True        False         False      36m
    kube-scheduler                             4.8.2     True        False         False      36m
    kube-storage-version-migrator              4.8.2     True        False         False      37m
    machine-api                                4.8.2     True        False         False      29m
    machine-approver                           4.8.2     True        False         False      37m
    machine-config                             4.8.2     True        False         False      36m
    marketplace                                4.8.2     True        False         False      37m
    monitoring                                 4.8.2     True        False         False      29m
    network                                    4.8.2     True        False         False      38m
    node-tuning                                4.8.2     True        False         False      37m
    openshift-apiserver                        4.8.2     True        False         False      32m
    openshift-controller-manager               4.8.2     True        False         False      30m
    openshift-samples                          4.8.2     True        False         False      32m
    operator-lifecycle-manager                 4.8.2     True        False         False      37m
    operator-lifecycle-manager-catalog         4.8.2     True        False         False      37m
    operator-lifecycle-manager-packageserver   4.8.2     True        False         False      32m
    service-ca                                 4.8.2     True        False         False      38m
    storage                                    4.8.2     True        False         False      37m

    あるいは、以下のコマンドを使用すると、すべてのクラスターが利用可能な場合に通知されます。また、このコマンドは認証情報を取得して表示します。

    $ ./openshift-install --dir <installation_directory> wait-for install-complete 1
    1
    <installation_directory> には、インストールファイルを保存したディレクトリーへのパスを指定します。

    出力例

    INFO Waiting up to 30m0s for the cluster to initialize...

    Cluster Version Operator が Kubernetes API サーバーから OpenShift Container Platform クラスターのデプロイを終了するとコマンドは成功します。

    重要

    インストールプログラムが生成する Ignition 設定ファイルには、24 時間が経過すると期限切れになり、その後に更新される証明書が含まれます。証明書を更新する前にクラスターが停止し、24 時間経過した後にクラスターを再起動すると、クラスターは期限切れの証明書を自動的に復元します。例外として、kubelet 証明書を回復するために保留状態の node-bootstrapper 証明書署名要求 (CSR)を手動で承認する必要があります。詳細は、コントロールプレーン証明書の期限切れの状態からのリカバリー についてのドキュメントを参照してください。

  2. Kubernetes API サーバーが Pod と通信していることを確認します。

    1. すべての Pod の一覧を表示するには、以下のコマンドを使用します。

      $ oc get pods --all-namespaces

      出力例

      NAMESPACE                         NAME                                            READY   STATUS      RESTARTS   AGE
      openshift-apiserver-operator      openshift-apiserver-operator-85cb746d55-zqhs8   1/1     Running     1          9m
      openshift-apiserver               apiserver-67b9g                                 1/1     Running     0          3m
      openshift-apiserver               apiserver-ljcmx                                 1/1     Running     0          1m
      openshift-apiserver               apiserver-z25h4                                 1/1     Running     0          2m
      openshift-authentication-operator authentication-operator-69d5d8bf84-vh2n8        1/1     Running     0          5m
      ...

    2. 以下のコマンドを使用して、直前のコマンドの出力に一覧表示される Pod のログを表示します。

      $ oc logs <pod_name> -n <namespace> 1
      1
      直前のコマンドの出力にあるように、Pod 名および namespace を指定します。

      Pod のログが表示される場合、Kubernetes API サーバーはクラスターマシンと通信できます。

  3. FCP (Fibre Channel Protocol) を使用したインストールでは、マルチパスを有効にするために追加の手順が必要です。インストール時にマルチパスを有効にしないでください。

    詳細は、インストール後のマシン設定タスク ドキュメントの「RHCOS でのカーネル引数を使用したマルチパスの有効化」について参照してください。

16.1.17. OpenShift Container Platform の Telemetry アクセス

OpenShift Container Platform 4.8 では、クラスターの健全性および正常に実行された更新についてのメトリクスを提供するためにデフォルトで実行される Telemetry サービスにもインターネットアクセスが必要です。クラスターがインターネットに接続されている場合、Telemetry は自動的に実行され、クラスターは Red Hat OpenShift Cluster Manager (OCM) に登録されます。

Red Hat OpenShift Cluster Manager インベントリーが Telemetry によって自動的に維持されるか、または OCM を手動で使用しているかのいずれによって正常であることを確認した後に、subscription watch を使用して、アカウントまたはマルチクラスターレベルで OpenShift Container Platform サブスクリプションを追跡します。

関連情報

16.1.18. 次のステップ