2.8. Red Hat Windows Machine Config Operator 2.0.1 リリースノート
発行日: 2021-06-23
WMCO 2.0.1 がバグ修正およびセキュリティー更新と共に利用できるようになりました。WMCO のコンポーネントは RHSA-2021:2130 でリリースされました。
2.8.1. 新機能および改善点
今回のリリースでは、以下の新機能および改善点が追加されました。
2.8.1.1. イメージプルのタイムアウト期間の延長
イメージプルのタイムアウトが 30 分に増えました。
2.8.1.2. Windows インスタンスの自動スケーリング
クラスターの自動スケーリングが Windows インスタンスでサポートされるようになりました。Windows ノードに対して以下のアクションを実行できます。
- cluster autoscaler を定義し、デプロイします。
- Windows マシンセット を使用して Windows ノードを作成します。
- Windows マシンセットを参照し、machine autoscaler を定義し、デプロイします。
2.8.2. バグ修正
- 以前のバージョンでは、AWS インストール時に Windows kube-proxy コンポーネントを使用する場合、LoadBalancer サービスの作成時にパケットに誤ってルーティングされ、意図しない宛先に到達していました。パケットが誤って意図しない宛先にルーティングされなくなりました。(BZ#1946538)
-
以前のバージョンでは、Windows ノードは Telemetry モニターリングを通じて一部のキーノードレベルのメトリクスを報告しませんでした。
windows_exporter
は、node_*
に相当するnode_exporter
ではなく、各種のメトリクスをwindows_*
として報告します。Telemetry の結果は予想されるすべてのメトリクスに対応するようになりました。(BZ#1955319) -
以前のバージョンでは、WMCO が Windows インスタンスを設定している場合に hybrid-overlay または kube-proxy コンポーネントが失敗すると、ノードは自身を
Ready
として報告する可能性がありました。今回のリリースより、エラーが検出され、ノードは自身をNotReady
として報告するようになりました。(BZ#1956412) - 以前のバージョンでは、Windows Pod の実行開始後にロードバランサーを作成した場合、kube-proxy サービスは、ロードバランサーの作成後に予期せずに終了していました。kube-proxy サービスは、ロードバランサーサービスを再作成する際にクラッシュしなくなりました。(BZ#1939968)
2.8.3. RHSA-2021:2130 - OpenShift Container Platform セキュリティー更新の Windows Container サポート
以前のバグ修正 (BZ#1946538) の一環として、Windows kube-proxy の更新が Red Hat Windows Machine Config Operator 2.0.1 で利用可能になりました。更新の詳細については、RHSA-2021:2130 アドバイザリーに記載されています。