7.2. 仮想マシンの編集

Web コンソールの YAML エディターまたはコマンドラインの OpenShift クライアントのいずれかを使用して、仮想マシン設定を更新できます。Virtual Machine Details 画面でパラメーターのサブセットを更新することもできます。

7.2.1. Web コンソールでの仮想マシンの編集

関連するフィールドの横にある鉛筆アイコンをクリックして、Web コンソールで仮想マシンの選択する値 (select values) を編集します。他の値は、CLI を使用して編集できます。

ラベルとアノテーションは、事前に設定された Red Hat テンプレートとカスタム仮想マシンテンプレートの両方について編集されます。その他のすべての値は、ユーザーが Red Hat テンプレートまたは Create Virtual Machine Template ウィザードを使用して作成したカスタム仮想マシンテンプレートについてのみ編集されます。

手順

  1. サイドメニューから WorkloadsVirtualization をクリックします。
  2. Virtual Machines タブをクリックします。
  3. 仮想マシンを選択します。
  4. Details タブをクリックします。
  5. 鉛筆アイコンをクリックして、フィールドを編集可能にします。
  6. 関連する変更を加え、Save をクリックします。
注記

仮想マシンが実行されている場合、Boot Order または Flavor への変更は仮想マシンを再起動するまで反映されません。

関連するフィールドの右側にある View Pending Changes をクリックして、保留中の変更を表示できます。ページ上部の Pending Changes バナーには、仮想マシンの再起動時に適用されるすべての変更の一覧が表示されます。

7.2.2. Web コンソールを使用した仮想マシンの YAML 設定の編集

Web コンソールで、仮想マシンの YAML 設定を編集できます。一部のパラメーターは変更できません。無効な設定で Save をクリックすると、エラーメッセージで変更できないパラメーターが示唆されます。

仮想マシンが実行中に YAML 設定を編集する場合、変更内容は仮想マシンが再起動されるまで反映されません。

注記

編集中に YAML 画面から離れると、設定に対して加えた変更が取り消されます。

手順

  1. サイドメニューから WorkloadsVirtualization をクリックします。
  2. 仮想マシンを選択します。
  3. YAML タブをクリックして編集可能な設定を表示します。
  4. オプション: Download をクリックして YAML ファイルをその現在の状態でローカルにダウンロードできます。
  5. ファイルを編集し、Save をクリックします。

オブジェクトの更新されたバージョン番号を含む、変更が正常に行われたことを示す確認メッセージが表示されます。

7.2.3. CLI を使用した仮想マシン YAML 設定の編集

以下の手順を使用し、CLI を使用して仮想マシン YAML 設定を編集します。

前提条件

  • YAML オブジェクト設定ファイルを使って仮想マシンを設定していること。
  • oc CLI をインストールしていること。

手順

  1. 以下のコマンドを実行して、仮想マシン設定を更新します。

    $ oc edit <object_type> <object_ID>
  2. オブジェクト設定を開きます。
  3. YAML を編集します。
  4. 実行中の仮想マシンを編集する場合は、以下のいずれかを実行する必要があります。

    • 仮想マシンを再起動します。
    • 新規の設定を有効にするために、以下のコマンドを実行します。

      $ oc apply <object_type> <object_ID>

7.2.4. 仮想マシンへの仮想ディスクの追加

以下の手順を使用して仮想ディスクを仮想マシンに追加します。

手順

  1. サイドメニューから WorkloadsVirtualization をクリックします。
  2. Virtual Machines タブをクリックします。
  3. 仮想マシンを選択して、Virtual Machine Overview 画面を開きます。
  4. Disks タブをクリックします。
  5. Add Disk ウィンドウで、SourceNameSizeTypeInterface、および Storage Class を指定します。

    1. オプション: Advanced 一覧で、仮想ディスクの Volume Mode および Access Mode を指定します。これらのパラメーターを指定しない場合、システムは kubevirt-storage-class-defaults 設定マップのデフォルト値を使用します。
  6. Add をクリックします。
注記

仮想マシンが実行中の場合、新規ディスクは pending restart 状態にあり、仮想マシンを再起動するまで割り当てられません。

ページ上部の Pending Changes バナーには、仮想マシンの再起動時に適用されるすべての変更の一覧が表示されます。

kubevirt-storage-class-defaults 設定マップについての詳細は、データボリュームのストレージのデフォルト について参照してください。

7.2.4.1. ストレージフィールド

名前選択説明

Source

空白 (PVC の作成)

空のディスクを作成します。

URL を使用したインポート (PVC の作成)

URL (HTTP または HTTPS エンドポイント) を介してコンテンツをインポートします。

既存 PVC の使用

クラスターですでに利用可能な PVC を使用します。

既存の PVC のクローン作成 (PVC の作成)

クラスターで利用可能な既存の PVC を選択し、このクローンを作成します。

レジストリーを使用したインポート (PVC の作成)

コンテナーレジストリーを使用してコンテンツをインポートします。

コンテナー (一時的)

クラスターからアクセスできるレジストリーにあるコンテナーからコンテンツをアップロードします。コンテナーディスクは、CD-ROM や一時的な仮想マシンなどの読み取り専用ファイルシステムにのみ使用する必要があります。

名前

 

ディスクの名前。この名前には、小文字 (a-z)、数字 (0-9)、ハイフン (-) およびピリオド (.) を含めることができ、最大 253 文字を使用できます。最初と最後の文字は英数字にする必要があります。この名前には、大文字、スペース、または特殊文字を使用できません。

Size

 

ディスクのサイズ (GiB 単位)。

Type

 

ディスクのタイプ。例: Disk または CD-ROM

Interface

 

ディスクデバイスのタイプ。サポートされるインターフェイスは、virtIOSATA、および SCSI です。

Storage Class

 

ディスクの作成に使用されるストレージクラス。

Advanced → Volume Mode

 

永続ボリュームがフォーマットされたファイルシステムまたは raw ブロック状態を使用するかどうかを定義します。デフォルトは Filesystem です。

Advanced → Access Mode

 

永続ボリュームのアクセスモード。サポートされるアクセスモードは、Single User (RWO)Shared Access (RWX)、および Read Only (ROX) です。

ストレージの詳細設定

以下のストレージの詳細設定は、BlankImport via URLURL、および Clone existing PVC ディスクで利用できます。これらのパラメーターはオプションです。これらのパラメーターを指定しない場合、システムは kubevirt-storage-class-defaults 設定マップのデフォルト値を使用します。

名前パラメーター説明

ボリュームモード

Filesystem

ファイルシステムベースのボリュームで仮想ディスクを保存します。

Block

ブロックボリュームで仮想ディスクを直接保存します。基礎となるストレージがサポートしている場合は、 Block を使用します。

アクセスモード

Single User (RWO)

ディスクは単一ノードで読み取り/書き込みとしてマウントできます。

Shared Access (RWX)

ディスクは数多くのノードで読み取り/書き込みとしてマウントできます。

注記

これは、ノード間の仮想マシンのライブマイグレーションなどの、一部の機能で必要になります。

Read Only (ROX)

ディスクは数多くのノードで読み取り専用としてマウントできます。

7.2.5. 仮想マシンへのネットワークインターフェイスの追加

以下の手順を使用してネットワークインターフェイスを仮想マシンに追加します。

手順

  1. サイドメニューから WorkloadsVirtualization をクリックします。
  2. Virtual Machines タブをクリックします。
  3. 仮想マシンを選択して、Virtual Machine Overview 画面を開きます。
  4. Network Interfaces タブをクリックします。
  5. Add Network Interface をクリックします。
  6. Add Network Interface ウィンドウで、ネットワークインターフェイスの NameModelNetworkType、および MAC Address を指定します。
  7. Add をクリックします。
注記

仮想マシンが実行中の場合、新規ネットワークインターフェイスは pending restart 状態にあり、仮想マシンを再起動するまで変更は反映されません。

ページ上部の Pending Changes バナーには、仮想マシンの再起動時に適用されるすべての変更の一覧が表示されます。

7.2.5.1. ネットワークフィールド

名前説明

名前

ネットワークインターフェイスコントローラーの名前。

モデル

ネットワークインターフェイスコントローラーのモデルを示します。サポートされる値は e1000e および virtio です。

ネットワーク

利用可能なネットワーク接続定義の一覧。

Type

利用可能なバインディングメソッドの一覧。デフォルトの Pod ネットワークについては、masquerade が唯一の推奨されるバインディングメソッドになります。セカンダリーネットワークの場合は、 bridge バインディングメソッドを使用します。masquerade メソッドは、デフォルト以外のネットワークではサポートされません。SR-IOV ネットワークデバイスを設定し、namespace でそのネットワークを定義した場合は、SR-IOV を選択します。

MAC Address

ネットワークインターフェイスコントローラーの MAC アドレス。MAC アドレスが指定されていない場合、これは自動的に割り当てられます。

7.2.6. 仮想マシンの CD-ROM の編集

以下の手順を使用して、仮想マシンの CD-ROM を編集します。

手順

  1. サイドメニューから WorkloadsVirtualization をクリックします。
  2. Virtual Machines タブをクリックします。
  3. 仮想マシンを選択して、Virtual Machine Overview 画面を開きます。
  4. Disks タブをクリックします。
  5. 編集する CD-ROM の Options メニュー kebab をクリックし、Edit を選択します。
  6. Edit CD-ROM ウィンドウで、SourcePersistent Volume ClaimNameType、および Interface フィールドを編集します。
  7. Save をクリックします。