第1章 モニタリングの概要

1.1. OpenShift Container Platform モニタリングについて

OpenShift Container Platform には、コアプラットフォームコンポーネントのモニタリングを提供する事前に設定され、事前にインストールされた自己更新型のモニタリングスタックが含まれます。また、ユーザー定義プロジェクトのモニタリングを有効 にするオプションもあります。

クラスター管理者は、サポートされている設定で モニタリングスタックを設定 できます。OpenShift Container Platform は、追加設定が不要のモニタリングのベストプラクティスを提供します。

クラスター管理者にクラスターの問題について即時に通知するアラートのセットがデフォルトで含まれます。OpenShift Container Platform Web コンソールのデフォルトのダッシュボードには、クラスターの状態をすぐに理解できるようにするクラスターのメトリクスの視覚的な表示が含まれます。

OpenShift Container Platform Web コンソールを使用して、メトリクスの表示と管理アラート、および モニタリングダッシュボードの確認 することができます。OpenShift Container Platform は、Prometheus、Alertmanager、および Grafana のような サードパーティーインターフェイス へのアクセスも提供します。

OpenShift Container Platform 4.7 のインストール後に、クラスター管理者はオプションでユーザー定義プロジェクトのモニターリングを有効にできます。この機能を使用することで、クラスター管理者、開発者、および他のユーザーは、サービスと Pod を独自のプロジェクトでモニターする方法を指定できます。Horizontal Pod Autoscaling の カスタムアプリケーションメトリクスを公開 することもできます。クラスター管理者は、ユーザーメトリクスが利用できないことや、Prometheus が モニターリングの問題をトラブルシューティング する際に多くのディスク領域を消費することなど、一般的な問題に対する答えを見つけることができます。