11.3.5. must-gather ツールの使用

must-gather ツールを使用して、MTC カスタムリソースのログ、メトリクス、および情報を収集できます。

must-gather データはすべてのカスタマーケースに割り当てられる必要があります。

1 時間または 24 時間のデータを収集し、Prometheus コンソールでデータを表示できます。

前提条件

  • cluster-admin ロールを持つユーザーとして OpenShift Container Platform クラスターにログインする必要があります。
  • OpenShift CLI がインストールされている必要があります。

手順

  1. must-gather データを保存するディレクトリーに移動します。
  2. 次のデータ収集オプションのいずれかに対して、oc adm must-gather コマンドを実行します。

    • 過去 1 時間のデータを収集するには、以下を実行します。

      $ oc adm must-gather --image=registry.redhat.io/rhmtc/openshift-migration-must-gather-rhel8:v1.7

      データは must-gather/must-gather.tar.gz として保存されます。このファイルを Red Hat カスタマーポータル で作成したサポートケースにアップロードすることができます。

    • 過去 24 時間のデータを収集するには、以下を実行します。

      $ oc adm must-gather --image=registry.redhat.io/rhmtc/openshift-migration-must-gather-rhel8:v1.7 \
        -- /usr/bin/gather_metrics_dump

      この操作には長時間かかる場合があります。データは must-gather/metrics/prom_data.tar.gz として保存されます。

Prometheus コンソールを使用したメトリクスデータの表示

Prometheus コンソールでメトリックデータを表示できます。

手順

  1. prom_data.tar.gz ファイルを解凍します。

    $ tar -xvzf must-gather/metrics/prom_data.tar.gz
  2. ローカルの Prometheus インスタンスを作成します。

    $ make prometheus-run

    このコマンドでは、Prometheus URL が出力されます。

    出力

    Started Prometheus on http://localhost:9090

  3. Web ブラウザーを起動して URL に移動し、Prometheus Web コンソールを使用してデータを表示します。
  4. データを確認した後に、Prometheus インスタンスおよびデータを削除します。

    $ make prometheus-cleanup