4.2.3. PXE または iPXE ブートによる追加の RHCOS マシンの作成

PXE または iPXE ブートを使用して、ベアメタルクラスターの追加の Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) コンピュートマシンを作成できます。

前提条件

  • クラスターのコンピュートマシンの Ignition 設定ファイルの URL を取得します。このファイルがインストール時に HTTP サーバーにアップロードされている必要があります。
  • クラスターのインストール時に HTTP サーバーにアップロードした RHCOS ISO イメージ、圧縮されたメタル BIOS、kernel、および initramfs ファイルの URL を取得します。
  • インストール時に OpenShift Container Platform クラスターのマシンを作成するために使用した PXE ブートインフラストラクチャーにアクセスできる必要があります。RHCOS のインストール後にマシンはローカルディスクから起動する必要があります。
  • UEFI を使用する場合、OpenShift Container Platform のインストール時に変更した grub.conf ファイルにアクセスできます。

手順

  1. RHCOS イメージの PXE または iPXE インストールが正常に行われていることを確認します。

    • PXE の場合:

      DEFAULT pxeboot
      TIMEOUT 20
      PROMPT 0
      LABEL pxeboot
          KERNEL http://<HTTP_server>/rhcos-<version>-live-kernel-<architecture> 1
          APPEND initrd=http://<HTTP_server>/rhcos-<version>-live-initramfs.<architecture>.img coreos.inst.install_dev=/dev/sda coreos.inst.ignition_url=http://<HTTP_server>/worker.ign coreos.live.rootfs_url=http://<HTTP_server>/rhcos-<version>-live-rootfs.<architecture>.img 2
      1
      HTTP サーバーにアップロードしたライブ kernel ファイルの場所を指定します。
      2
      HTTP サーバーにアップロードした RHCOS ファイルの場所を指定します。initrd パラメーターはライブ initramfs ファイルの場所であり、coreos.inst.ignition_url パラメーター値はワーカー Ignition 設定ファイルの場所であり、coreos.live.rootfs_url パラメーター値はライブ rootfs ファイルの場所になります。coreos.inst.ignition_url および coreos.live.rootfs_url パラメーターは HTTP および HTTPS のみをサポートします。

この設定では、グラフィカルコンソールを使用するマシンでシリアルコンソールアクセスを有効にしません。別のコンソールを設定するには、APPEND 行に 1 つ以上の console= 引数を追加します。たとえば、console=tty0 console=ttyS0 を追加して、最初の PC シリアルポートをプライマリーコンソールとして、グラフィカルコンソールをセカンダリーコンソールとして設定します。詳細は、How does one set up a serial terminal and/or console in Red Hat Enterprise Linux? を参照してください。

  • iPXE の場合:

    kernel http://<HTTP_server>/rhcos-<version>-live-kernel-<architecture> initrd=main coreos.inst.install_dev=/dev/sda coreos.inst.ignition_url=http://<HTTP_server>/worker.ign coreos.live.rootfs_url=http://<HTTP_server>/rhcos-<version>-live-rootfs.<architecture>.img 1
    initrd --name main http://<HTTP_server>/rhcos-<version>-live-initramfs.<architecture>.img 2
    1
    HTTP サーバーにアップロードした RHCOS ファイルの場所を指定します。kernel パラメーター値は kernel ファイルの場所であり、initrd=main 引数は UEFI システムでの起動に必要であり、 coreos.inst.ignition_url パラメーター値はワーカー Ignition 設定ファイルの場所であり、coreos.live.rootfs_url パラメーター値は rootfs のライブファイルの場所です。coreos.inst.ignition_url および coreos.live.rootfs_url パラメーターは HTTP および HTTPS のみをサポートします。
    2
    HTTP サーバーにアップロードした initramfs ファイルの場所を指定します。

この設定では、グラフィカルコンソールを使用するマシンでシリアルコンソールアクセスを有効にしません。別のコンソールを設定するには、kernel 行に console= 引数を 1 つ以上追加します。たとえば、console=tty0 console=ttyS0 を追加して、最初の PC シリアルポートをプライマリーコンソールとして、グラフィカルコンソールをセカンダリーコンソールとして設定します。詳細は、How does one set up a serial terminal and/or console in Red Hat Enterprise Linux? を参照してください。

  1. PXE または iPXE インフラストラクチャーを使用して、クラスターに必要なコンピュートマシンを作成します。