Azure へのインストール

OpenShift Container Platform 4.6

OpenShift Container Platform Azure クラスターのインストール

Red Hat OpenShift Documentation Team

概要

本書では、Microsoft Azure に OpenShift Container Platform クラスターをインストールし、アンインストールする方法について説明します。

第1章 Azure へのインストール

1.1. Azure アカウントの設定

OpenShift Container Platform をインストールする前に、Microsoft Azure アカウントを設定する必要があります。

重要

パブリックエンドポイントで利用可能なすべての Azure リソースはリソース名の制限を受けるため、特定の用語を使用するリソースを作成することはできません。Azure が制限する語の一覧は、Azure ドキュメントの「Resolve reserved resource name errors」 を参照してください。

1.1.1. Azure アカウントの制限

OpenShift Container Platform クラスターは数多くの Microsoft Azure コンポーネントを使用し、デフォルトの Azure サブスクリプションおよびサービス制限、クォータ、および制約は、OpenShift Container Platform クラスターをインストールする機能に影響を与えます。

重要

デフォルトの制限は、Free Trial や Pay-As-You-Go、および DV2、F、および G などのシリーズといったカテゴリータイプによって異なります。たとえば、Enterprise Agreement サブスクリプションのデフォルトは 350 コアです。

サブスクリプションタイプの制限を確認し、必要に応じて、デフォルトのクラスターを Azure にインストールする前にアカウントのクォータ制限を引き上げます。

以下の表は、OpenShift Container Platform クラスターのインストールおよび実行機能に影響を与える可能性のある Azure コンポーネントの制限を要約しています。

コンポーネントデフォルトで必要なコンポーネントの数デフォルトの Azure 制限説明

vCPU

40

リージョンごとに 20

デフォルトのクラスターには 40 の vCPU が必要であるため、アカウントの上限を引き上げる必要があります。

デフォルトで、各クラスターは以下のインスタンスを作成します。

  • 1 つのブートストラップマシン。これはインストール後に削除されます。
  • 3 つのコントロールプレーンマシン
  • 3 つのコンピュートマシン

ブートストラップマシンは 4 vCPUS を使用する Standard_D4s_v3 マシンを使用し、コントロールプレーンマシンは 8 vCPU を使用する Standard_D8s_v3 仮想マシンを使用し、さらにワーカーマシンは、4 vCPU を使用する Standard_D4s_v3 仮想マシンを使用するため、デフォルトクラスターには 40 の vCPU が必要になります。4 vCPU を使用するブートストラップノードの仮想マシンは、インストール時にのみ使用されます。

追加のワーカーノードをデプロイし、自動スケーリングを有効にし、大規模なワークロードをデプロイするか、または異なるインスタンスタイプを使用するには、アカウントの vCPU 制限をさらに引き上げ、クラスターが必要なマシンをデプロイできるようにする必要があります。

デフォルトで、インストールプログラムはコントロールプレーンおよびコンピュートマシンを、リージョン内のすべてのアベイラビリティーゾーンに分散します。クラスターの高可用性を確保するには、少なくとも 3 つ以上のアベイラビリティーゾーンのあるリージョンを選択します。リージョンに含まれるアベイラビリティーゾーンが 3 つ未満の場合、インストールプログラムは複数のコントロールプレーンマシンを利用可能なゾーンに配置します。

VNet

1

リージョンごとに 1000

各デフォルトクラスターには、2 つのサブネットを含む 1 つの Virtual Network (VNet) が必要です。

ネットワークインターフェース

6

リージョンごとに 65,536

各デフォルトクラスターには、6 つのネットワークインターフェースが必要です。さらに多くのマシンを作成したり、デプロイしたワークロードでロードバランサーを作成する場合、クラスターは追加のネットワークインターフェースを使用します。

ネットワークセキュリティーグループ

2

5000

各デフォルトクラスター。各クラスターは VNet の各サブネットにネットワークセキュリティーグループを作成します。デフォルトのクラスターは、コントロールプレーンおよびコンピュートノードのサブネットにネットワークセキュリティーグループを作成します。

controlplane

任意の場所からコントロールプレーンマシンにポート 6443 でアクセスできるようにします。

node

インターネットからワーカーノードにポート 80 および 443 でアクセスできるようにします。

ネットワークロードバランサー

3

リージョンごとに 1000

各クラスターは以下の ロードバランサーを作成します。

default

ワーカーマシン間でポート 80 および 443 での要求の負荷分散を行うパブリック IP アドレス

internal

コントロールプレーンマシン間でポート 6443 および 22623 での要求の負荷分散を行うプライベート IP アドレス

external

コントロールプレーンマシン間でポート 6443 での要求の負荷分散を行うパブリック IP アドレス

アプリケーションが追加の Kubernetes LoadBalancer サービスオブジェクトを作成すると、クラスターは追加のロードバランサーを使用します。

パブリック IP アドレス

3

 

2 つのパブリックロードバランサーのそれぞれはパブリック IP アドレスを使用します。ブートストラップマシンは、インストール時のトラブルシューティングのためにマシンに SSH を実行できるようにパブリック IP アドレスも使用します。ブートストラップノードの IP アドレスは、インストール時にのみ使用されます。

プライベート IP アドレス

7

 

内部ロードバランサー、3 つのコントロールプレーンマシンのそれぞれ、および 3 つのワーカーマシンのそれぞれはプライベート IP アドレスを使用します。

1.1.2. Azure でのパブリック DNS ゾーンの設定

OpenShift Container Platform をインストールするには、使用する Microsoft Azure アカウントに、専用のパブリックホスト DNS ゾーンが必要になります。このゾーンはドメインに対する権威を持っている必要があります。このサービスは、クラスターへの外部接続のためのクラスター DNS 解決および名前検索を提供します。

手順

  1. ドメイン、またはサブドメイン、およびレジストラーを特定します。既存のドメインおよびレジストラーを移行するか、Azure または別のソースから新規のものを取得できます。

    注記

    Azure 経由でドメインを購入する方法についての詳細は、Azure ドキュメントの「Buy a custom domain name for Azure App Service」を参照してください。

  2. 既存のドメインおよびレジストラーを使用している場合、その DNS を Azure に移行します。Azure ドキュメントの「Migrate an active DNS name to Azure App Service」を参照してください。
  3. ドメインの DNS を設定します。Azure ドキュメントの「Tutorial: Host your domain in Azure DNS」の手順に従い、ドメインまたはサブドメインのパブリックホストゾーンを作成し、 新規の権威ネームサーバーを抽出し、ドメインが使用するネームサーバーのレジストラーレコードを更新します。

    openshiftcorp.com などのルートドメインや、 clusters.openshiftcorp.com などのサブドメインを使用します。

  4. サブドメインを使用する場合は、所属する会社の手順に従ってその委任レコードを親ドメインに追加します。

1.1.3. Azure アカウント制限の拡張

アカウントの制限を引き上げるには、Azure ポータルでサポートをリクエストします。

注記

サポートリクエストごとに 1 つの種類のクォータのみを増やすことができます。

手順

  1. Azure ポータルの左端で Help + support をクリックします。
  2. New support request をクリックしてから必要な値を選択します。

    1. Issue type 一覧から、Service and subscription limits (quotas) を選択します。
    2. Subscription 一覧から、変更するサブスクリプションを選択します。
    3. Quota type 一覧から、引き上げるクォータを選択します。たとえば、Compute-VM (cores-vCPUs) subscription limit increases を選択し、クラスターのインストールに必要な vCPU の数を増やします。
    4. Next: Solutions をクリックします。
  3. Problem Details」ページで、クォータの引き上げについての必要な情報を指定します。

    1. Provide details」をクリックし、「Quota details」ウィンドウに必要な詳細情報を指定します。
    2. 「SUPPORT METHOD and CONTACT INFO」セクションに、問題の重大度および問い合わせ先の詳細を指定します。
  4. Next: Review + create をクリックしてから Create をクリックします。

1.1.4. 必要な Azure ロール

Microsoft Azure アカウントには、使用するサブスクリプションについて以下のロールが必要です。

  • User Access Administrator

Azure ポータルでロールを設定するには、Azure ドキュメントの「Manage access to Azure resources using RBAC and the Azure portal」を参照します。

1.1.5. サービスプリンシパルの作成

OpenShift Container Platform およびそのインストールプログラムは Azure Resource Manager 経由で Microsoft Azure リソースを作成する必要があるため、これを表すサービスプリンシパルを作成する必要があります。

前提条件

  • Azure CLI のインストールまたは更新を実行します。
  • jq パッケージをインストールします。
  • Azure アカウントには、使用するサブスクリプションに必要なロールがなければなりません。

手順

  1. Azure CLI にログインします。

    $ az login

    認証情報を使用して Web コンソールで Azure にログインします。

  2. Azure アカウントでサブスクリプションを使用している場合は、適切なサブスクリプションを使用していることを確認してください。

    1. 利用可能なアカウントの一覧を表示し、クラスターに使用するサブスクリプションの tenantId の値を記録します。

      $ az account list --refresh

      出力例

      [
        {
          "cloudName": "AzureCloud",
          "id": "9bab1460-96d5-40b3-a78e-17b15e978a80",
          "isDefault": true,
          "name": "Subscription Name",
          "state": "Enabled",
          "tenantId": "6057c7e9-b3ae-489d-a54e-de3f6bf6a8ee",
          "user": {
            "name": "you@example.com",
            "type": "user"
          }
        }
      ]

    2. アクティブなアカウントの詳細を表示し、tenantId 値が使用するサブスクリプションと一致することを確認します。

      $ az account show

      出力例

      {
        "environmentName": "AzureCloud",
        "id": "9bab1460-96d5-40b3-a78e-17b15e978a80",
        "isDefault": true,
        "name": "Subscription Name",
        "state": "Enabled",
        "tenantId": "6057c7e9-b3ae-489d-a54e-de3f6bf6a8ee", 1
        "user": {
          "name": "you@example.com",
          "type": "user"
        }
      }

      1
      tenantId パラメーターの値が適切なサブスクリプションの UUID であることを確認します。
    3. 適切なサブスクリプションを使用していない場合には、アクティブなサブスクリプションを変更します。

      $ az account set -s <id> 1
      1
      使用する必要のあるサブスクリプションの id の値を <id> の代わりに使用します。
    4. アクティブなサブスクリプションを変更したら、アカウント情報を再度表示します。

      $ az account show

      出力例

      {
        "environmentName": "AzureCloud",
        "id": "33212d16-bdf6-45cb-b038-f6565b61edda",
        "isDefault": true,
        "name": "Subscription Name",
        "state": "Enabled",
        "tenantId": "8049c7e9-c3de-762d-a54e-dc3f6be6a7ee",
        "user": {
          "name": "you@example.com",
          "type": "user"
        }
      }

  3. 直前の出力の tenantId および id パラメーターの値を記録します。OpenShift Container Platform のインストール時にこれらの値が必要になります。
  4. アカウントのサービスプリンシパルを作成します。

    $ az ad sp create-for-rbac --role Contributor --name <service_principal> 1
    1
    <service_principal> を、サービスプリンシパルに割り当てる名前に置き換えます。

    出力例

    Changing "<service_principal>" to a valid URI of "http://<service_principal>", which is the required format used for service principal names
    Retrying role assignment creation: 1/36
    Retrying role assignment creation: 2/36
    Retrying role assignment creation: 3/36
    Retrying role assignment creation: 4/36
    {
      "appId": "8bd0d04d-0ac2-43a8-928d-705c598c6956",
      "displayName": "<service_principal>",
      "name": "http://<service_principal>",
      "password": "ac461d78-bf4b-4387-ad16-7e32e328aec6",
      "tenant": "6048c7e9-b2ad-488d-a54e-dc3f6be6a7ee"
    }

  5. 直前の出力の appId および password パラメーターの値を記録します。OpenShift Container Platform のインストール時にこれらの値が必要になります。
  6. サービスプリンシパルに追加パーミッションを付与します。

    • クラスターはそのコンポーネントの認証情報を割り当てできるように、Contributor および User Access Administrator ロールを常にアプリケーション登録サービスプリンシパルに追加する必要があります。
    • Cloud Credential Operator (CCO) を mint モード で操作するには、アプリケーション登録サービスプリンシパルで Azure Active Directory Graph/Application.ReadWrite.OwnedBy API パーミッションも必要です。
    • CCO を passthrough モード で操作するには、アプリケーション登録サービスプリンシパルで追加の API パーミッションは必要ありません。

    CCO モードの詳細は、Red Hat Operator の参照情報のCloud Credential Operator について参照してください。

    1. User Access Administrator ロールを割り当てるには、以下のコマンドを実行します。

      $ az role assignment create --role "User Access Administrator" \
          --assignee-object-id $(az ad sp list --filter "appId eq '<appId>'" \ 1
             | jq '.[0].objectId' -r)
      1
      <appId> を、サービスプリンシパルの appId パラメーター値に置き換えます。
    2. Azure Active Directory Graph パーミッションを割り当てるには、以下のコマンドを実行します。

      $ az ad app permission add --id <appId> \ 1
           --api 00000002-0000-0000-c000-000000000000 \
           --api-permissions 824c81eb-e3f8-4ee6-8f6d-de7f50d565b7=Role
      1
      <appId> を、サービスプリンシパルの appId パラメーター値に置き換えます。

      出力例

      Invoking "az ad app permission grant --id 46d33abc-b8a3-46d8-8c84-f0fd58177435 --api 00000002-0000-0000-c000-000000000000" is needed to make the change effective

      このコマンドで付与する特定のパーミッションについての詳細は、「GUID Table for Windows Azure Active Directory Permissions」を参照してください。

    3. パーミッション要求を承認します。アカウントに Azure Active Directory テナント管理者ロールがない場合は、所属する組織のガイドラインに従い、テナント管理者にパーミッション要求を承認するようにリクエストしてください。

      $ az ad app permission grant --id <appId> \ 1
           --api 00000002-0000-0000-c000-000000000000
      1
      <appId> を、サービスプリンシパルの appId パラメーター値に置き換えます。

1.1.6. サポート対象の Azure リージョン

インストールプログラムは、サブスクリプションに基づいて利用可能な Microsoft Azure リージョンの一覧を動的に生成します。以下の Azure リージョンは OpenShift Container Platform バージョン 4.6.1 でテストされ、検証されています。

サポート対象の Azure パブリックリージョン
  • australiacentral (Australia Central)
  • australiaeast (Australia East)
  • australiasoutheast (Australia South East)
  • brazilsouth (Brazil South)
  • canadacentral (Canada Central)
  • canadaeast (Canada East)
  • centralindia (Central India)
  • centralus (Central US)
  • eastasia (East Asia)
  • eastus (East US)
  • eastus2 (East US 2)
  • francecentral (France Central)
  • germanywestcentral (Germany West Central)
  • japaneast (Japan East)
  • japanwest (Japan West)
  • koreacentral (Korea Central)
  • koreasouth (Korea South)
  • northcentralus (North Central US)
  • northeurope (North Europe)
  • norwayeast (Norway East)
  • southafricanorth (South Africa North)
  • southcentralus (South Central US)
  • southeastasia (Southeast Asia)
  • southindia (South India)
  • switzerlandnorth (Switzerland North)
  • uaenorth (UAE North)
  • uksouth (UK South)
  • ukwest (UK West)
  • westcentralus (West Central US)
  • westeurope (West Europe)
  • westindia (West India)
  • westus (West US)
  • westus2 (West US 2)
サポート対象の Azure Government リージョン

以下の Microsoft Azure Government (MAG) リージョンのサポートが OpenShift Container Platform バージョン 4.6 に追加されています。

  • usgovtexas (US Gov Texas)
  • usgovvirginia (US Gov Virginia)

Azure ドキュメントの利用可能なすべての MAG リージョンを参照できます。他の提供される MAG リージョンは OpenShift Container Platform で機能することが予想されますが、まだテストされていません。

1.1.7. 次のステップ

1.2. Azure の IAM の手動作成

クラウドアイデンティティーおよびアクセス管理 (IAM) API に到達できない環境や、管理者がクラスター kube-system namespace に管理者レベルの認証情報シークレットを保存する選択をしない場合に、クラスターのインストール前に Cloud Credential Operator (CCO) を手動モードにすることができます。

1.2.1. 管理者レベルのシークレットを kube-system プロジェクトに保存する代替方法

Cloud Credential Operator (CCO) は、クラウドプロバイダーの認証情報を Kubernetes カスタムリソース定義 (CRD) として管理します。credentialsMode パラメーターの異なる値を install-config.yaml ファイルに設定し、組織のセキュリティー要件に応じて CCO を設定できます。

管理者レベルの認証情報シークレットをクラスターの kube-system プロジェクトに保存する選択をしない場合、OpenShift Container Platform をインストールし、クラウド認証情報を手動で管理する際に CCO の credentialsMode パラメーターを Manual に設定できます。

手動モードを使用すると、クラスターに管理者レベルの認証情報を保存する必要なく、各クラスターコンポーネントに必要なパーミッションのみを指定できます。お使いの環境でクラウドプロバイダーのパブリック IAM エンドポイントへの接続がない場合も、このモードを使用できます。ただし、各アップグレードについて、パーミッションを新規リリースイメージを使用して手動で調整する必要があります。また、それらを要求するすべてのコンポーネントについて認証情報を手動で指定する必要があります。

追加リソース

利用可能なすべての CCO 認証情報モードとそれらのサポートされるプラットフォームの詳細については、Cloud Credential Operatorについて参照してください。

1.2.2. IAM の手動作成

Cloud Credential Operator (CCO) は、クラウドアイデンティティーおよびアクセス管理 (IAM) API に到達できない環境にインストールする前に手動モードに配置できます。管理者はクラスター kube-system namespace に管理者レベルの認証情報シークレットを保存しないようにします。

手順

  1. マニフェストを生成するには、インストールプログラムが含まれるディレクトリーから以下のコマンドを実行します。

    $ openshift-install create manifests --dir=<installation_directory> 1
    1
    <installation_directory> の場合、インストールプログラムが作成するファイルを保存するためにディレクトリー名を指定します。
  2. Cloud Credential Operator が手動モードになるように、設定マップを manifests ディレクトリーに挿入します。

    $ cat <<EOF > mycluster/manifests/cco-configmap.yaml
    apiVersion: v1
    kind: ConfigMap
    metadata:
      name: cloud-credential-operator-config
      namespace: openshift-cloud-credential-operator
      annotations:
        release.openshift.io/create-only: "true"
    data:
      disabled: "true"
    EOF
  3. ローカルクラウドの認証情報を使用して作成された admin 認証情報シークレットを削除します。この削除により、admin 認証情報がクラスターに保存されなくなります。

    $ rm mycluster/openshift/99_cloud-creds-secret.yaml
  4. インストールプログラムが含まれるディレクトリーから、openshift-install バイナリーがビルドされる OpenShift Container Platform リリースイメージの詳細を取得します。

    $ openshift-install version

    出力例

    release image quay.io/openshift-release-dev/ocp-release:4.y.z-x86_64

  5. このリリースイメージ内で、デプロイするクラウドをターゲットとする CredentialsRequest オブジェクトをすべて特定します。

    $ oc adm release extract quay.io/openshift-release-dev/ocp-release:4.y.z-x86_64 --credentials-requests --cloud=azure

    これにより、それぞれの要求の詳細が表示されます。

    サンプル CredentialsRequest オブジェクト

    apiVersion: cloudcredential.openshift.io/v1
    kind: CredentialsRequest
    metadata:
      labels:
        controller-tools.k8s.io: "1.0"
      name: openshift-image-registry-azure
      namespace: openshift-cloud-credential-operator
    spec:
      secretRef:
        name: installer-cloud-credentials
        namespace: openshift-image-registry
      providerSpec:
        apiVersion: cloudcredential.openshift.io/v1
        kind: AzureProviderSpec
        roleBindings:
        - role: Contributor

  6. 以前に生成した openshift-install マニフェストディレクトリーにシークレットの YAML ファイルを作成します。シークレットは、各 credentialsRequestspec.secretRef に定義される namespace およびシークレット名を使用して保存する必要があります。シークレットデータの形式は、クラウドプロバイダーごとに異なります。
  7. インストールプログラムが含まれるディレクトリーから、クラスターの作成に進みます。

    $ openshift-install create cluster --dir=<installation_directory>
    重要

    手動でメンテナンスされる認証情報を使用するクラスターをアップグレードする前に、CCO がアップグレード可能な状態であることを確認します。詳細は、クラウドプロバイダーのインストールコンテンツの 手動でメンテナンスされる認証情報を使用したクラスターのアップグレードについてのセクションを参照してください。

1.2.3. 管理者の認証情報のルートシークレット形式

各クラウドプロバイダーは、kube-system namespace の認証情報ルートシークレットを使用します。これは、すべての認証情報要求を満たし、それぞれのシークレットを作成するために使用されます。これは、mint モード で新規の認証情報を作成するか、または passthrough モード で認証情報ルートシークレットをコピーして実行します。

シークレットの形式はクラウドごとに異なり、それぞれの CredentialsRequest シークレットにも使用されます。

Microsoft Azure シークレットの形式

apiVersion: v1
kind: Secret
metadata:
  namespace: kube-system
  name: azure-credentials
stringData:
  azure_subscription_id: <SubscriptionID>
  azure_client_id: <ClientID>
  azure_client_secret: <ClientSecret>
  azure_tenant_id: <TenantID>
  azure_resource_prefix: <ResourcePrefix>
  azure_resourcegroup: <ResourceGroup>
  azure_region: <Region>

Microsoft Azure では、認証情報シークレット形式には、それぞれのクラスターのインストールにランダムに生成されるクラスターのインフラストラクチャー ID が含まれる必要のある 2 つのプロパティーがあります。この値は、マニフェストの作成後に確認できます。

$ cat .openshift_install_state.json | jq '."*installconfig.ClusterID".InfraID' -r

出力例

mycluster-2mpcn

この値は、以下のようにシークレットデータで使用されます。

azure_resource_prefix: mycluster-2mpcn
azure_resourcegroup: mycluster-2mpcn-rg

1.2.4. 手動でメンテナンスされた認証情報を使用したクラスターのアップグレード

認証情報が今後のリリースで追加される場合、手動でメンテナンスされる認証情報をを含むクラスターの Cloud Credential Operator (CCO) の upgradable ステータスが false に変更されます。4.5 から 4.6 などのマイナーリリースの場合、このステータスは、更新されたパーミッションが処理されるまでアップグレードを防ぎます。4.5.10 から 4.5.11 などの z-stream リリースの場合、アップグレードはブロックされませんが、認証情報は新規リリースに対して依然として更新される必要があります。

Web コンソールの Administrator パースペクティブを使用して、CCO がアップグレード可能であるかどうかを判別します。

  1. AdministrationCluster Settings に移動します。
  2. CCO ステータスの詳細を表示するには、Cluster Operators 一覧で cloud-credential をクリックします。
  3. Conditions セクションの Upgradeable ステータスが False の場合、新規リリースの credentialsRequests を検査し、アップグレード前にクラスターで手動でメンテナンスされる認証情報を一致するように更新します。

アップグレードするリリースイメージに新規の認証情報を作成するほかに、既存の認証情報に必要なパーミッションを確認し、新規リリースの既存コンポーネントに対する新しいパーミッション要件に対応する必要があります。CCO はこれらの不一致を検出できず、この場合、 upgradablefalse に設定しません。

クラウドプロバイダーのインストールコンテンツの IAM の手動作成 についてのセクションでは、クラウドに必要な認証情報を取得し、使用する方法について説明します。

1.2.5. mint モード

mint モードは、OpenShift Container Platform のデフォルトおよび推奨される Cloud Credential Operator (CCO) の認証情報モードです。このモードでは、CCO は提供される管理者レベルのクラウド認証情報を使用してクラスターを実行します。mint モードは AWS、GCP および Azure でサポートされます。

mint モードでは、admin 認証情報は kube-system namespace に保存され、次に CCO によってクラスターの CredentialsRequest オブジェクトを処理し、特定のパーミッションでそれぞれのユーザーを作成するために使用されます。

mint モードには以下の利点があります。

  • 各クラスターコンポーネントにはそれぞれが必要なパーミッションのみがあります。
  • クラウド認証情報の自動の継続的な調整が行われます。これには、アップグレードに必要になる可能性のある追加の認証情報またはパーミッションが含まれます。

1 つの不利な点として、mint モードでは、admin 認証情報がクラスターの kube-system シークレットに保存される必要があります。

1.2.6. 次のステップ

1.3. クラスターの Azure へのクイックインストール

OpenShift Container Platform バージョン 4.5 では、デフォルトの設定オプションを使用してクラスターを Microsoft Azure にインストールできます。

1.3.1. 前提条件

1.3.2. OpenShift Container Platform のインターネットアクセスおよび Telemetry アクセス

OpenShift Container Platform 4.5 では、クラスターをインストールするためにインターネットアクセスが必要になります。クラスターの健全性および正常に実行された更新についてのメトリクスを提供するためにデフォルトで実行される Telemetry サービスにもインターネットアクセスが必要です。クラスターがインターネットに接続されている場合、Telemetry は自動的に実行され、クラスターは Red Hat OpenShift Cluster Manager (OCM) に登録されます。

Red Hat OpenShift Cluster Manager インベントリーが Telemetry によって自動的に維持されるか、または OCM を手動で使用しているかのいずれによって正常であることを確認した後に、subscription watch を使用して、アカウントまたはマルチクラスターレベルで OpenShift Container Platform サブスクリプションを追跡します。

インターネットへのアクセスは以下を実行するために必要です。

  • Red Hat OpenShift Cluster Manager ページにアクセスし、インストールプログラムをダウンロードし、サブスクリプション管理を実行します。クラスターにインターネットアクセスがあり、Telemetry を無効にしない場合、そのサービスは有効なサブスクリプションでクラスターを自動的に使用します。
  • クラスターのインストールに必要なパッケージを取得するために Quay.io にアクセスします。
  • クラスターの更新を実行するために必要なパッケージを取得します。
重要

クラスターでインターネットに直接アクセスできない場合、プロビジョニングする一部のタイプのインフラストラクチャーでネットワークが制限されたインストールを実行できます。このプロセスで、必要なコンテンツをダウンロードし、これを使用してミラーレジストリーにクラスターのインストールおよびインストールプログラムの生成に必要なパッケージを設定します。インストールタイプによっては、クラスターのインストール環境でインターネットアクセスが不要となる場合があります。クラスターを更新する前に、ミラーレジストリーのコンテンツを更新します。

1.3.3. SSH プライベートキーの生成およびエージェントへの追加

クラスターでインストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要がある場合、ssh-agent とインストールプログラムの両方に SSH キーを指定する必要があります。このキーを使用してパブリッククラスターのブートストラップマシンにアクセスし、インストールの問題をトラブルシューティングできます。

注記

実稼働環境では、障害復旧およびデバッグが必要です。

このキーを使用して、ユーザー core としてマスターノードに対して SSH を実行できます。クラスターをデプロイする際に、キーは core ユーザーの ~/.ssh/authorized_keys 一覧に追加されます。

注記

AWS キーペアなどのプラットフォームに固有の方法で設定したキーではなく、ローカルキーを使用する必要があります。

手順

  1. パスワードなしの認証に設定されている SSH キーがコンピューター上にない場合は、これを作成します。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。

    $ ssh-keygen -t ed25519 -N '' \
        -f <path>/<file_name> 1
    1
    ~/.ssh/id_rsa などの、新規 SSH キーのパスおよびファイル名を指定します。既存のキーペアがある場合は、公開鍵が ~/.ssh ディレクトリーにあることを確認します。

    このコマンドを実行すると、指定した場所にパスワードを必要としない SSH キーが生成されます。

    注記

    FIPS で検証済み/進行中のモジュール (Modules in Process) 暗号ライブラリーを使用する OpenShift Container Platform クラスターを x86_64 アーキテクチャーにインストールする予定の場合は、ed25519 アルゴリズムを使用するキーは作成しないでください。代わりに、rsa アルゴリズムまたは ecdsa アルゴリズムを使用するキーを作成します。

  2. ssh-agent プロセスをバックグラウンドタスクとして開始します。

    $ eval "$(ssh-agent -s)"

    出力例

    Agent pid 31874

  3. SSH プライベートキーを ssh-agent に追加します。

    $ ssh-add <path>/<file_name> 1

    出力例

    Identity added: /home/<you>/<path>/<file_name> (<computer_name>)

    1
    ~/.ssh/id_rsa などの、SSH プライベートキーのパスおよびファイル名を指定します。

次のステップ

  • OpenShift Container Platform をインストールする際に、SSH パブリックキーをインストールプログラムに指定します。

1.3.4. インストールプログラムの取得

OpenShift Container Platform をインストールする前に、インストールファイルをローカルコンピューターにダウンロードします。

前提条件

  • 500 MB のローカルディスク領域がある Linux または macOS を実行するコンピューターが必要です。

手順

  1. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Infrastructure Provider」ページにアクセスします。Red Hat アカウントがある場合は、認証情報を使ってログインします。アカウントがない場合はこれを作成します。
  2. インフラストラクチャープロバイダーを選択します。
  3. 選択するインストールタイプのページに移動し、オペレーティングシステムのインストールプログラムをダウンロードし、ファイルをインストール設定ファイルを保存するディレクトリーに配置します。

    重要

    インストールプログラムは、クラスターのインストールに使用するコンピューターにいくつかのファイルを作成します。クラスターのインストール完了後は、インストールプログラムおよびインストールプログラムが作成するファイルを保持する必要があります。ファイルはいずれもクラスターを削除するために必要になります。

    重要

    インストールプログラムで作成されたファイルを削除しても、クラスターがインストール時に失敗した場合でもクラスターは削除されません。クラスターを削除するには、特定のクラウドプロバイダー用の OpenShift Container Platform のアンインストール手順を実行します。

  4. インストールプログラムを展開します。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。

    $ tar xvf openshift-install-linux.tar.gz
  5. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Pull Secret」ページから、インストールプルシークレットを .txt ファイルとしてダウンロードします。このプルシークレットを使用し、OpenShift Container Platform コンポーネントのコンテナーイメージを提供する Quay.io など、組み込まれた各種の認証局によって提供されるサービスで認証できます。

1.3.5. クラスターのデプロイ

互換性のあるクラウドプラットフォームに OpenShift Container Platform をインストールできます。

重要

インストールプログラムの create cluster コマンドは、初期インストール時に 1 回だけ実行できます。

前提条件

  • クラスターをホストするクラウドプラットフォームでアカウントを設定します。
  • OpenShift Container Platform インストールプログラム、およびクラスターのプルシークレットを取得します。

手順

  1. インストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、クラスターのデプロイメントを初期化します。

    $ ./openshift-install create cluster --dir=<installation_directory> \ 1
        --log-level=info 2
    1
    <installation_directory> の場合、インストールプログラムが作成するファイルを保存するためにディレクトリー名を指定します。
    2
    異なるインストールの詳細情報を表示するには、info ではなく、warndebug、または error を指定します。
    重要

    空のディレクトリーを指定します。ブートストラップ X.509 証明書などの一部のインストールアセットの有効期限は短く設定されているため、インストールディレクトリーを再利用することができません。別のクラスターインストールの個別のファイルを再利用する必要がある場合は、それらをディレクトリーにコピーすることができます。ただし、インストールアセットのファイル名はリリース間で変更される可能性があります。インストールファイルを以前のバージョンの OpenShift Container Platform からコピーする場合は注意してコピーを行ってください。

    プロンプト時に値を指定します。

    1. オプション: クラスターマシンにアクセスするために使用する SSH キーを選択します。

      注記

      インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、ssh-agent プロセスが使用する SSH キーを指定します。

    2. ターゲットに設定するプラットフォームとして azure を選択します。
    3. お使いのコンピューターに Microsoft Azure プロファイルが保存されていない場合は、サブスクリプションとサービスプリンシパルに以下の Azure パラメーター値を指定します。

      • azure subscription id: クラスターに使用するサブスクリプション ID。アカウント出力に id 値を指定します。
      • azure tenant id: テナント ID。アカウント出力に tenantId 値を指定します。
      • azure service principal client id: サービスプリンシパルの appId パラメーターの値。
      • azure service principal client secret: サービスプリンシパルの password パラメーターの値。
    4. クラスターをデプロイするリージョンを選択します。
    5. クラスターをデプロイするベースドメインを選択します。ベースドメインは、クラスターに作成した Azure DNS ゾーンに対応します。
    6. クラスターの記述名を入力します。

      重要

      パブリックエンドポイントで利用可能なすべての Azure リソースはリソース名の制限を受けるため、特定の用語を使用するリソースを作成することはできません。Azure が制限する語の一覧は、Azure ドキュメントの「Resolve reserved resource name errors」 を参照してください。

    7. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Pull Secret」ページから取得したプルシークレットを貼り付けます。
    注記

    ホストに設定した AWS アカウントにクラスターをデプロイするための十分なパーミッションがない場合、インストールプログラムは停止し、不足しているパーミッションが表示されます。

    クラスターのデプロイメントが完了すると、Web コンソールへのリンクや kubeadmin ユーザーの認証情報を含む、クラスターにアクセスするための指示がターミナルに表示されます。

    出力例

    ...
    INFO Install complete!
    INFO To access the cluster as the system:admin user when using 'oc', run 'export KUBECONFIG=/home/myuser/install_dir/auth/kubeconfig'
    INFO Access the OpenShift web-console here: https://console-openshift-console.apps.mycluster.example.com
    INFO Login to the console with user: "kubeadmin", and password: "4vYBz-Ee6gm-ymBZj-Wt5AL"
    INFO Time elapsed: 36m22s

    注記

    クラスターアクセスおよび認証情報の情報は、インストールが正常に実行される際に <installation_directory>/.openshift_install.log に出力されます。

    重要

    インストールプログラムが生成する Ignition 設定ファイルには、24 時間が経過すると期限切れになり、その後に更新される証明書が含まれます。証明書を更新する前にクラスターが停止し、24 時間経過した後にクラスターを再起動すると、クラスターは期限切れの証明書を自動的に復元します。例外として、kubelet 証明書を回復するために保留状態の node-bootstrapper 証明書署名要求 (CSR)を手動で承認する必要があります。詳細は、コントロールプレーン証明書の期限切れの状態からのリカバリー についてのドキュメントを参照してください。

    重要

    インストールプログラム、またはインストールプログラムが作成するファイルを削除することはできません。これらはいずれもクラスターを削除するために必要になります。

1.3.6. バイナリーのダウンロードによる OpenShift CLI のインストール

コマンドラインインターフェースを使用して OpenShift Container Platform と対話するために CLI (oc) をインストールすることができます。oc は Linux、Windows、または macOS にインストールできます。

重要

以前のバージョンの oc をインストールしている場合、これを使用して OpenShift Container Platform 4.5 のすべてのコマンドを実行することはできません。新規バージョンの oc をダウンロードし、インストールします。

1.3.6.1. Linux への OpenShift CLI のインストール

以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc) バイナリーを Linux にインストールできます。

手順

  1. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Infrastructure Provider」ページに移動します。
  2. インフラストラクチャープロバイダーを選択し、(該当する場合は) インストールタイプを選択します。
  3. Command-line interface セクションで、ドロップダウンメニューの Linux を選択し、Download command-line tools をクリックします。
  4. アーカイブを展開します。

    $ tar xvzf <file>
  5. oc バイナリーを、PATH にあるディレクトリーに配置します。

    PATH を確認するには、以下のコマンドを実行します。

    $ echo $PATH

CLI のインストール後は、oc コマンドを使用して利用できます。

$ oc <command>

1.3.6.2. Windows への OpenShift CLI のインストール

以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc) バイナリーを Windows にインストールできます。

手順

  1. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Infrastructure Provider」ページに移動します。
  2. インフラストラクチャープロバイダーを選択し、(該当する場合は) インストールタイプを選択します。
  3. Command-line interface セクションで、ドロップダウンメニューの Windows を選択し、Download command-line tools をクリックします。
  4. ZIP プログラムでアーカイブを解凍します。
  5. oc バイナリーを、PATH にあるディレクトリーに移動します。

    PATH を確認するには、コマンドプロンプトを開いて以下のコマンドを実行します。

    C:\> path

CLI のインストール後は、oc コマンドを使用して利用できます。

C:\> oc <command>

1.3.6.3. macOC への OpenShift CLI のインストール

以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc) バイナリーを macOS にインストールできます。

手順

  1. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Infrastructure Provider」ページに移動します。
  2. インフラストラクチャープロバイダーを選択し、(該当する場合は) インストールタイプを選択します。
  3. Command-line interface セクションで、ドロップダウンメニューの MacOS を選択し、Download command-line tools をクリックします。
  4. アーカイブを展開し、解凍します。
  5. oc バイナリーをパスにあるディレクトリーに移動します。

    PATH を確認するには、ターミナルを開き、以下のコマンドを実行します。

    $ echo $PATH

CLI のインストール後は、oc コマンドを使用して利用できます。

$ oc <command>

1.3.7. CLI の使用によるクラスターへのログイン

クラスター kubeconfig ファイルをエクスポートし、デフォルトシステムユーザーとしてクラスターにログインできます。kubeconfig ファイルには、クライアントを正しいクラスターおよび API サーバーに接続するために CLI で使用されるクラスターについての情報が含まれます。このファイルはクラスターに固有のファイルであり、OpenShift Container Platform のインストール時に作成されます。

前提条件

  • OpenShift Container Platform クラスターをデプロイしていること。
  • oc CLI をインストールしていること。

手順

  1. kubeadmin 認証情報をエクスポートします。

    $ export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig 1
    1
    <installation_directory> には、インストールファイルを保存したディレクトリーへのパスを指定します。
  2. エクスポートされた設定を使用して、oc コマンドを正常に実行できることを確認します。

    $ oc whoami

    出力例

    system:admin

1.3.8. 次のステップ

1.4. カスタマイズによる Azure へのクラスターのインストール

OpenShift Container Platform バージョン 4.5 では、インストールプログラムが Microsoft Azure にプロビジョニングするインフラストラクチャーにカスタマイズされたクラスターをインストールできます。インストールをカスタマイズするには、クラスターをインストールする前に、install-config.yaml ファイルでパラメーターを変更します。

1.4.1. 前提条件

1.4.2. OpenShift Container Platform のインターネットアクセスおよび Telemetry アクセス

OpenShift Container Platform 4.5 では、クラスターをインストールするためにインターネットアクセスが必要になります。クラスターの健全性および正常に実行された更新についてのメトリクスを提供するためにデフォルトで実行される Telemetry サービスにもインターネットアクセスが必要です。クラスターがインターネットに接続されている場合、Telemetry は自動的に実行され、クラスターは Red Hat OpenShift Cluster Manager (OCM) に登録されます。

Red Hat OpenShift Cluster Manager インベントリーが Telemetry によって自動的に維持されるか、または OCM を手動で使用しているかのいずれによって正常であることを確認した後に、subscription watch を使用して、アカウントまたはマルチクラスターレベルで OpenShift Container Platform サブスクリプションを追跡します。

インターネットへのアクセスは以下を実行するために必要です。

  • Red Hat OpenShift Cluster Manager ページにアクセスし、インストールプログラムをダウンロードし、サブスクリプション管理を実行します。クラスターにインターネットアクセスがあり、Telemetry を無効にしない場合、そのサービスは有効なサブスクリプションでクラスターを自動的に使用します。
  • クラスターのインストールに必要なパッケージを取得するために Quay.io にアクセスします。
  • クラスターの更新を実行するために必要なパッケージを取得します。
重要

クラスターでインターネットに直接アクセスできない場合、プロビジョニングする一部のタイプのインフラストラクチャーでネットワークが制限されたインストールを実行できます。このプロセスで、必要なコンテンツをダウンロードし、これを使用してミラーレジストリーにクラスターのインストールおよびインストールプログラムの生成に必要なパッケージを設定します。インストールタイプによっては、クラスターのインストール環境でインターネットアクセスが不要となる場合があります。クラスターを更新する前に、ミラーレジストリーのコンテンツを更新します。

1.4.3. SSH プライベートキーの生成およびエージェントへの追加

クラスターでインストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要がある場合、ssh-agent とインストールプログラムの両方に SSH キーを指定する必要があります。このキーを使用してパブリッククラスターのブートストラップマシンにアクセスし、インストールの問題をトラブルシューティングできます。

注記

実稼働環境では、障害復旧およびデバッグが必要です。

このキーを使用して、ユーザー core としてマスターノードに対して SSH を実行できます。クラスターをデプロイする際に、キーは core ユーザーの ~/.ssh/authorized_keys 一覧に追加されます。

注記

AWS キーペアなどのプラットフォームに固有の方法で設定したキーではなく、ローカルキーを使用する必要があります。

手順

  1. パスワードなしの認証に設定されている SSH キーがコンピューター上にない場合は、これを作成します。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。

    $ ssh-keygen -t ed25519 -N '' \
        -f <path>/<file_name> 1
    1
    ~/.ssh/id_rsa などの、新規 SSH キーのパスおよびファイル名を指定します。既存のキーペアがある場合は、公開鍵が ~/.ssh ディレクトリーにあることを確認します。

    このコマンドを実行すると、指定した場所にパスワードを必要としない SSH キーが生成されます。

    注記

    FIPS で検証済み/進行中のモジュール (Modules in Process) 暗号ライブラリーを使用する OpenShift Container Platform クラスターを x86_64 アーキテクチャーにインストールする予定の場合は、ed25519 アルゴリズムを使用するキーは作成しないでください。代わりに、rsa アルゴリズムまたは ecdsa アルゴリズムを使用するキーを作成します。

  2. ssh-agent プロセスをバックグラウンドタスクとして開始します。

    $ eval "$(ssh-agent -s)"

    出力例

    Agent pid 31874

  3. SSH プライベートキーを ssh-agent に追加します。

    $ ssh-add <path>/<file_name> 1

    出力例

    Identity added: /home/<you>/<path>/<file_name> (<computer_name>)

    1
    ~/.ssh/id_rsa などの、SSH プライベートキーのパスおよびファイル名を指定します。

次のステップ

  • OpenShift Container Platform をインストールする際に、SSH パブリックキーをインストールプログラムに指定します。

1.4.4. インストールプログラムの取得

OpenShift Container Platform をインストールする前に、インストールファイルをローカルコンピューターにダウンロードします。

前提条件

  • 500 MB のローカルディスク領域がある Linux または macOS を実行するコンピューターが必要です。

手順

  1. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Infrastructure Provider」ページにアクセスします。Red Hat アカウントがある場合は、認証情報を使ってログインします。アカウントがない場合はこれを作成します。
  2. インフラストラクチャープロバイダーを選択します。
  3. 選択するインストールタイプのページに移動し、オペレーティングシステムのインストールプログラムをダウンロードし、ファイルをインストール設定ファイルを保存するディレクトリーに配置します。

    重要

    インストールプログラムは、クラスターのインストールに使用するコンピューターにいくつかのファイルを作成します。クラスターのインストール完了後は、インストールプログラムおよびインストールプログラムが作成するファイルを保持する必要があります。ファイルはいずれもクラスターを削除するために必要になります。

    重要

    インストールプログラムで作成されたファイルを削除しても、クラスターがインストール時に失敗した場合でもクラスターは削除されません。クラスターを削除するには、特定のクラウドプロバイダー用の OpenShift Container Platform のアンインストール手順を実行します。

  4. インストールプログラムを展開します。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。

    $ tar xvf openshift-install-linux.tar.gz
  5. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Pull Secret」ページから、インストールプルシークレットを .txt ファイルとしてダウンロードします。このプルシークレットを使用し、OpenShift Container Platform コンポーネントのコンテナーイメージを提供する Quay.io など、組み込まれた各種の認証局によって提供されるサービスで認証できます。

1.4.5. インストール設定ファイルの作成

Microsoft Azure にインストールする OpenShift Container Platform クラスターをカスタマイズできます。

前提条件

  • OpenShift Container Platform インストールプログラム、およびクラスターのプルシークレットを取得します。

手順

  1. install-config.yaml ファイルを作成します。

    1. インストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、以下のコマンドを実行します。

      $ ./openshift-install create install-config --dir=<installation_directory> 1
      1
      <installation_directory> の場合、インストールプログラムが作成するファイルを保存するためにディレクトリー名を指定します。
      重要

      空のディレクトリーを指定します。ブートストラップ X.509 証明書などの一部のインストールアセットの有効期限は短く設定されているため、インストールディレクトリーを再利用することができません。別のクラスターインストールの個別のファイルを再利用する必要がある場合は、それらをディレクトリーにコピーすることができます。ただし、インストールアセットのファイル名はリリース間で変更される可能性があります。インストールファイルを以前のバージョンの OpenShift Container Platform からコピーする場合は注意してコピーを行ってください。

    2. プロンプト時に、クラウドの設定の詳細情報を指定します。

      1. オプション: クラスターマシンにアクセスするために使用する SSH キーを選択します。

        注記

        インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、ssh-agent プロセスが使用する SSH キーを指定します。

      2. ターゲットに設定するプラットフォームとして azure を選択します。
      3. お使いのコンピューターに Microsoft Azure プロファイルが保存されていない場合は、サブスクリプションとサービスプリンシパルに以下の Azure パラメーター値を指定します。

        • azure subscription id: クラスターに使用するサブスクリプション ID。アカウント出力に id 値を指定します。
        • azure tenant id: テナント ID。アカウント出力に tenantId 値を指定します。
        • azure service principal client id: サービスプリンシパルの appId パラメーターの値。
        • azure service principal client secret: サービスプリンシパルの password パラメーターの値。
      4. クラスターをデプロイするリージョンを選択します。
      5. クラスターをデプロイするベースドメインを選択します。ベースドメインは、クラスターに作成した Azure DNS ゾーンに対応します。
      6. クラスターの記述名を入力します。

        重要

        パブリックエンドポイントで利用可能なすべての Azure リソースはリソース名の制限を受けるため、特定の用語を使用するリソースを作成することはできません。Azure が制限する語の一覧は、Azure ドキュメントの「Resolve reserved resource name errors」 を参照してください。

      7. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Pull Secret」ページから取得したプルシークレットを貼り付けます。
  2. install-config.yaml ファイルを変更します。利用可能なパラメーターの詳細については、「インストール設定パラメーター」セクションを参照してください。
  3. install-config.yaml ファイルをバックアップし、複数のクラスターをインストールするために使用できるようにします。

    重要

    install-config.yaml ファイルはインストールプロセス時に使用されます。このファイルを再利用する必要がある場合は、この段階でこれをバックアップしてください。

1.4.5.1. インストール設定パラメーター

OpenShift Container Platform クラスターをデプロイする前に、クラスターをホストするクラウドプラットフォームでアカウントを記述し、クラスターのプラットフォームをオプションでカスタマイズするためにパラメーターの値を指定します。install-config.yaml インストール設定ファイルを作成する際に、コマンドラインで必要なパラメーターの値を指定します。クラスターをカスタマイズする場合、install-config.yaml ファイルを変更して、プラットフォームについての詳細情報を指定できます。

注記

インストール後は、これらのパラメーターを install-config.yaml ファイルで変更することはできません。

重要

openshift-install コマンドは、パラメーターのフィールド名を検証しません。正しくない名前を指定すると、関連するファイルまたはオブジェクトは作成されず、エラーが報告されません。指定されたパラメーターのフィールド名が正しいことを確認します。

1.4.5.1.1. 必須設定パラメーター

必須のインストール設定パラメーターは、以下の表で説明されています。

表1.1 必須パラメーター

パラメーター説明

apiVersion

install-config.yaml コンテンツの API バージョン。現在のバージョンは v1 です。インストーラーは、古い API バージョンをサポートすることもできます。

文字列

baseDomain

クラウドプロバイダーのベースドメイン。ベースドメインは、OpenShift Container Platform クラスターコンポーネントへのルートを作成するために使用されます。クラスターの完全な DNS 名は、baseDomain<metadata.name>.<baseDomain> 形式を使用する metadata.name パラメーターの値の組み合わせです。

example.com などの完全修飾ドメインまたはサブドメイン名。

metadata

Kubernetes リソース ObjectMeta。ここからは name パラメーターのみが消費されます。

オブジェクト

metadata.name

クラスターの名前。クラスターの DNS レコードはすべて {{.metadata.name}}.{{.baseDomain}} のサブドメインです。

dev などの小文字、ハイフン (-)、およびピリオド (.) が含まれる文字列。

platform

インストールの実行に使用する特定プラットフォームの設定: awsbaremetalazureopenstackovirtvsphereplatform.<platform> パラメーターに関する追加情報は、以下の表で特定のプラットフォームについて参照してください。

オブジェクト

pullSecret

https://cloud.redhat.com/openshift/install/pull-secret からプルシークレットを取得し、Quay.io などのサービスから OpenShift Container Platform コンポーネントのコンテナーイメージのダウンロードを認証します。

{
   "auths":{
      "cloud.openshift.com":{
         "auth":"b3Blb=",
         "email":"you@example.com"
      },
      "quay.io":{
         "auth":"b3Blb=",
         "email":"you@example.com"
      }
   }
}
1.4.5.1.2. ネットワーク設定パラメーター

既存のネットワークインフラストラクチャーの要件に基づいて、インストール設定をカスタマイズできます。たとえば、クラスターネットワークの IP アドレスブロックを拡張するか、デフォルトとは異なる IP アドレスブロックを指定できます。

IPv4 アドレスのみがサポートされます。

表1.2 ネットワークパラメーター

パラメーター説明

networking

クラスターのネットワークの設定。

オブジェクト

注記

インストール後に networking オブジェクトで指定したパラメーターを変更することはできません。

networking.networkType

インストールするクラスターネットワークプロバイダー Container Network Interface (CNI) プラグイン。

OpenShiftSDN または OVNKubernetes のいずれか。デフォルト値は OpenShiftSDN です。

networking.clusterNetwork

Pod の IP アドレスブロック。

デフォルト値は 10.128.0.0/14 で、ホストのプレフィックスは /23 です。

複数の IP アドレスブロックを指定する場合は、ブロックが重複しないようにしてください。

オブジェクトの配列。以下は例になります。

networking:
  clusterNetwork:
  - cidr: 10.128.0.0/14
    hostPrefix: 23

networking.clusterNetwork.cidr

networking.clusterNetwork を使用する場合に必須です。IP アドレスブロック。

IPv4 ネットワーク

CIDR (Classless Inter-Domain Routing) 表記の IP アドレスブロック。IPv4 ブロックのプレフィックス長は 0 から 32 の間になります。

networking.clusterNetwork.hostPrefix

それぞれの個別ノードに割り当てるサブネットプレフィックス長。たとえば、hostPrefix23 に設定される場合、各ノードに指定の cidr から /23 サブネットが割り当てられます。hostPrefix 値の 23 は、510 (2^(32 - 23) - 2) Pod IP アドレスを提供します。

サブネットプレフィックス。

デフォルト値は 23 です。

networking.serviceNetwork

サービスの IP アドレスブロック。デフォルト値は 172.30.0.0/16 です。

OpenShift SDN および OVN-Kubernetes ネットワークプロバイダーは、サービスネットワークの単一 IP アドレスブロックのみをサポートします。

CIDR 形式の IP アドレスブロックを持つ配列。以下は例になります。

networking:
  serviceNetwork:
   - 172.30.0.0/16

networking.machineNetwork

マシンの IP アドレスブロック。

複数の IP アドレスブロックを指定する場合は、ブロックが重複しないようにしてください。

オブジェクトの配列。以下は例になります。

networking:
  machineNetwork:
  - cidr: 10.0.0.0/16

networking.machineNetwork.cidr

networking.machineNetwork を使用する場合に必須です。IP アドレスブロック。libvirt 以外のすべてのプラットフォームでは、デフォルト値は 10.0.0.0/16 です。libvirt の場合、デフォルト値は 192.168.126.0/24 です。

CIDR 表記の IP ネットワークブロック。

例: 10.0.0.0/16

注記

優先される NIC が置かれている CIDR に一致する networking.machineNetwork を設定します。

1.4.5.1.3. オプションの設定パラメーター

オプションのインストール設定パラメーターは、以下の表で説明されています。

表1.3 オプションのパラメーター

パラメーター説明

additionalTrustBundle

ノードの信頼済み証明書ストアに追加される PEM でエンコードされた X.509 証明書バンドル。この信頼バンドルは、プロキシーが設定される際にも使用できます。

文字列

compute

コンピュートノードを構成するマシンの設定。

machine-pool オブジェクトの配列。詳細は、以下の「Machine-pool」の表を参照してください。

compute.architecture

プール内のマシンの命令セットアーキテクチャーを決定します。現時点で異種クラスターはサポートされていないため、すべてのプールが同じアーキテクチャーを指定する必要があります。有効な値は amd64 (デフォルト) です。

文字列

compute.hyperthreading

コンピュートマシンで同時マルチスレッドまたは hyperthreading を有効/無効にするかどうか。デフォルトでは、同時スレッドはマシンのコアのパフォーマンスを上げるために有効にされます。

重要

同時スレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。

Enabled または Disabled

compute.name

compute を使用する場合に必須です。マシンプールの名前。

worker

compute.platform

compute を使用する場合に必須です。このパラメーターを使用して、ワーカーマシンをホストするクラウドプロバイダーを指定します。このパラメーターの値は controlPlane.platform パラメーターの値に一致する必要があります。

awsazuregcpopenstackovirtvsphere、または {}

compute.replicas

プロビジョニングするコンピュートマシン(ワーカーマシンとしても知られる)の数。

2 以上の正の整数。デフォルト値は 3 です。

controlPlane

コントロールプレーンを構成するマシンの設定。

MachinePool オブジェクトの配列。詳細は、以下の「Machine-pool」の表を参照してください。

controlPlane.architecture

プール内のマシンの命令セットアーキテクチャーを決定します。現時点で異種クラスターはサポートされていないため、すべてのプールが同じアーキテクチャーを指定する必要があります。有効な値は amd64 (デフォルト) です。

文字列

controlPlane.hyperthreading

コントロールプレーンマシンで同時マルチスレッドまたは hyperthreading を有効/無効にするかどうか。デフォルトでは、同時スレッドはマシンのコアのパフォーマンスを上げるために有効にされます。

重要

同時スレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。

Enabled または Disabled

controlPlane.name

controlPlane を使用する場合に必須です。マシンプールの名前。

master

controlPlane.platform

controlPlane を使用する場合に必須です。このパラメーターを使用して、コントロールプレーンマシンをホストするクラウドプロバイダーを指定します。このパラメーターの値は compute.platform パラメーターの値に一致する必要があります。

awsazuregcpopenstackovirtvsphere、または {}

controlPlane.replicas

プロビジョニングするコントロールプレーンマシンの数。

サポートされる値は 3 のみです (これはデフォルト値です)。

credentialsMode

Cloud Credential Operator (CCO) モード。モードを指定しないと、CCO は指定された認証情報の機能を動的に判別しようとします。この場合、複数のモードがサポートされるプラットフォームで Mint モードが優先されます。

注記

すべてのクラウドプロバイダーですべての CCO モードがサポートされているわけではありません。CCO モードの詳細は、「Red Hat Operator」の「クラウド認証情報 Operator」を参照してください。

MintPassthroughManual、または空の文字列 ("")。

fips

FIPS モードを有効または無効にします。デフォルトは false (無効) です。FIPS モードが有効にされている場合、OpenShift Container Platform が実行される Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) マシンがデフォルトの Kubernetes 暗号スイートをバイパスし、代わりに RHCOS で提供される暗号モジュールを使用します。

重要

FIPS 検証済み/進行中のモジュール (Modules in Process) 暗号ライブラリーの使用は、x86_64 アーキテクチャーの OpenShift Container Platform デプロイメントでのみサポートされています。

注記

Azure File ストレージを使用している場合、FIPS モードを有効にすることはできません。

false または true

imageContentSources

release-image コンテンツのソースおよびリポジトリー。

オブジェクトの配列。この表の以下の行で説明されているように、source およびオプションで mirrors が含まれます。

imageContentSources.source

imageContentSources を使用する場合に必須です。ユーザーが参照するリポジトリーを指定します (例: イメージプル仕様)。

文字列

imageContentSources.mirrors

同じイメージが含まれる可能性のあるリポジトリーを 1 つ以上指定します。

文字列の配列。

publish

Kubernetes API、OpenShift ルートなどのクラスターのユーザーに表示されるエンドポイントをパブリッシュまたは公開する方法。

Internal または External。プライベートクラスターをデプロイするには、publishInternal に設定します。これはインターネットからアクセスできません。デフォルト値は External です。Internal または External。デフォルト値は External です。

このパラメーターを Internal に設定することは、クラウド以外のプラットフォームではサポートされません。

重要

フィールドの値が Internal に設定されている場合、クラスターは機能しなくなります。詳細は、BZ#1953035 を参照してください。

sshKey

クラスターマシンへのアクセスを認証するための単一または複数の SSH キー。

注記

インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、ssh-agent プロセスが使用する SSH キーを指定します。

1 つ以上のキー。以下は例になります。

sshKey:
  <key1>
  <key2>
  <key3>
1.4.5.1.4. 追加の Azure 設定パラメーター

追加の Azure 設定パラメーターは以下の表で説明されています。

表1.4 追加の Azure パラメーター

パラメーター説明

controlPlane.platform.azure.osDisk.diskSizeGB

VM の Azure ディスクのサイズ。

GB 単位でディスクのサイズを表す整数。サポートされる最小のディスクサイズは 1024 です。

platform.azure.baseDomainResourceGroupName

ベースドメインの DNS ゾーンが含まれるリソースグループの名前。

文字列 (例: production_cluster)。

platform.azure.outboundType

クラスターをインターネットに接続するために使用されるアウトバウンドルーティングストラテジー。ユーザー定義のルーティングを使用している場合、クラスターをインストールする前にアウトバウンドルーティングがすでに設定されている既存のネットワークが利用可能な状態にする必要があります。インストールプログラムはユーザー定義のルーティングの設定を行いません。

LoadBalancer または UserDefinedRouting。デフォルトは LoadBalancer です。

platform.azure.region

クラスターをホストする Azure リージョンの名前。

centralus などの有効なリージョン名。

platform.azure.zone

マシンを配置するアベイラビリティーゾーンの一覧。高可用性を確保するには、少なくとも 2 つのゾーンを指定します。

ゾーンの一覧 (例: ["1", "2", "3"])。

platform.azure.networkResourceGroupName

クラスターをデプロイする既存の VNet を含むリソースグループの名前。この名前は platform.azure.baseDomainResourceGroupName と同じにすることはできません。

文字列。

platform.azure.virtualNetwork

クラスターをデプロイする既存 VNet の名前。

文字列。

platform.azure.controlPlaneSubnet

コントロールプレーンマシンをデプロイする VNet 内の既存サブネットの名前。

有効な CIDR (例: 10.0.0.0/16)。

platform.azure.computeSubnet

コンピュートマシンをデプロイする VNet 内の既存サブネットの名前。

有効な CIDR (例: 10.0.0.0/16)。

platform.azure.cloudName

適切な Azure API エンドポイントで Azure SDK を設定するために使用される Azure クラウド環境の名前。空の場合、デフォルト値の AzurePublicCloud が使用されます。

AzurePublicCloud または AzureUSGovernmentCloud などの有効なクラウド環境。

注記

Azure クラスターで、Azure アベイラビリティーゾーンのカスタマイズやタグを使用した Azure リソースの編成を実行することはできません。

1.4.5.2. Azure のカスタマイズされた install-config.yaml ファイルのサンプル

install-config.yaml ファイルをカスタマイズして、OpenShift Container Platform クラスターのプラットフォームについての詳細を指定するか、または必要なパラメーターの値を変更することができます。

重要

このサンプルの YAML ファイルは参照用にのみ提供されます。インストールプログラムを使用して install-config.yaml ファイルを取得し、これを変更する必要があります。

apiVersion: v1
baseDomain: example.com 1
controlPlane: 2
  hyperthreading: Enabled 3 4
  name: master
  platform:
    azure:
      osDisk:
        diskSizeGB: 1024 5
      type: Standard_D8s_v3
  replicas: 3
compute: 6
- hyperthreading: Enabled 7
  name: worker
  platform:
    azure:
      type: Standard_D2s_v3
      osDisk:
        diskSizeGB: 512 8
      zones: 9
      - "1"
      - "2"
      - "3"
  replicas: 5
metadata:
  name: test-cluster 10
networking:
  clusterNetwork:
  - cidr: 10.128.0.0/14
    hostPrefix: 23
  machineNetwork:
  - cidr: 10.0.0.0/16
  networkType: OpenShiftSDN
  serviceNetwork:
  - 172.30.0.0/16
platform:
  azure:
    region: centralus 11
    baseDomainResourceGroupName: resource_group 12
    cloudName: AzurePublicCloud
pullSecret: '{"auths": ...}' 13
fips: false 14
sshKey: ssh-ed25519 AAAA... 15
1 10 11 13
必須。インストールプログラムはこの値の入力を求めるプロンプトを出します。
2 6
これらのパラメーターおよび値を指定しない場合、インストールプログラムはデフォルトの値を指定します。
3 7
controlPlane セクションは単一マッピングですが、コンピュートセクションはマッピングのシーケンスになります。複数の異なるデータ構造の要件を満たすには、 compute セクションの最初の行はハイフン - で始め、controlPlane セクションの最初の行はハイフンで始めることができません。どちらのセクションも、現時点では単一のマシンプールを定義しますが、OpenShift Container Platform の今後のバージョンでは、インストール時の複数のコンピュートプールの定義をサポートする可能性があります。1 つのコントロールプレーンプールのみが使用されます。
4
同時マルチスレッドまたは hyperthreading を有効/無効にするかどうか。デフォルトでは、同時スレッドはマシンのコアのパフォーマンスを上げるために有効にされます。パラメーター値を Disabled に設定するとこれを無効にすることができます。一部のクラスターマシンで同時マルチスレッドを無効にする場合は、これをすべてのクラスターマシンで無効にする必要があります。
重要

同時スレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。同時マルチスレッドを無効にする場合は、マシンに対して Standard_D8s_v3 などの大規模な仮想マシンタイプを使用します。

5 8
使用するディスクのサイズは、GB 単位で指定できます。マスターノードの最小推奨値は 1024 GB です。
9
マシンをデプロイするゾーンの一覧を指定します。高可用性を確保するには、少なくとも 2 つのゾーンを指定します。
12
ベースドメインの DNS ゾーンが含まれるリソースグループの名前を指定します。
14
FIPS モードを有効または無効にするかどうか。デフォルトでは、FIPS モードは有効にされません。FIPS モードが有効にされている場合、OpenShift Container Platform が実行される Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) マシンがデフォルトの Kubernetes 暗号スイートをバイパスし、代わりに RHCOS で提供される暗号モジュールを使用します。
重要

FIPS 検証済み/進行中のモジュール (Modules in Process) 暗号ライブラリーの使用は、x86_64 アーキテクチャーの OpenShift Container Platform デプロイメントでのみサポートされています。

15
クラスター内のマシンにアクセスするために使用する sshKey 値をオプションで指定できます。
注記

インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、ssh-agent プロセスが使用する SSH キーを指定します。

1.4.6. クラスターのデプロイ

互換性のあるクラウドプラットフォームに OpenShift Container Platform をインストールできます。

重要

インストールプログラムの create cluster コマンドは、初期インストール時に 1 回だけ実行できます。

前提条件

  • クラスターをホストするクラウドプラットフォームでアカウントを設定します。
  • OpenShift Container Platform インストールプログラム、およびクラスターのプルシークレットを取得します。

手順

  1. インストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、クラスターのデプロイメントを初期化します。

    $ ./openshift-install create cluster --dir=<installation_directory> \ 1
        --log-level=info 2
    1
    <installation_directory> については、カスタマイズした ./install-config.yaml ファイルの場所を指定します。
    2
    異なるインストールの詳細情報を表示するには、info ではなく、warndebug、または error を指定します。
    注記

    ホストに設定した AWS アカウントにクラスターをデプロイするための十分なパーミッションがない場合、インストールプログラムは停止し、不足しているパーミッションが表示されます。

    クラスターのデプロイメントが完了すると、Web コンソールへのリンクや kubeadmin ユーザーの認証情報を含む、クラスターにアクセスするための指示がターミナルに表示されます。

    出力例

    ...
    INFO Install complete!
    INFO To access the cluster as the system:admin user when using 'oc', run 'export KUBECONFIG=/home/myuser/install_dir/auth/kubeconfig'
    INFO Access the OpenShift web-console here: https://console-openshift-console.apps.mycluster.example.com
    INFO Login to the console with user: "kubeadmin", and password: "4vYBz-Ee6gm-ymBZj-Wt5AL"
    INFO Time elapsed: 36m22s

    注記

    クラスターアクセスおよび認証情報の情報は、インストールが正常に実行される際に <installation_directory>/.openshift_install.log に出力されます。

    重要

    インストールプログラムが生成する Ignition 設定ファイルには、24 時間が経過すると期限切れになり、その後に更新される証明書が含まれます。証明書を更新する前にクラスターが停止し、24 時間経過した後にクラスターを再起動すると、クラスターは期限切れの証明書を自動的に復元します。例外として、kubelet 証明書を回復するために保留状態の node-bootstrapper 証明書署名要求 (CSR)を手動で承認する必要があります。詳細は、コントロールプレーン証明書の期限切れの状態からのリカバリー についてのドキュメントを参照してください。

    重要

    インストールプログラム、またはインストールプログラムが作成するファイルを削除することはできません。これらはいずれもクラスターを削除するために必要になります。

1.4.7. バイナリーのダウンロードによる OpenShift CLI のインストール

コマンドラインインターフェースを使用して OpenShift Container Platform と対話するために CLI (oc) をインストールすることができます。oc は Linux、Windows、または macOS にインストールできます。

重要

以前のバージョンの oc をインストールしている場合、これを使用して OpenShift Container Platform 4.5 のすべてのコマンドを実行することはできません。新規バージョンの oc をダウンロードし、インストールします。

1.4.7.1. Linux への OpenShift CLI のインストール

以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc) バイナリーを Linux にインストールできます。

手順

  1. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Infrastructure Provider」ページに移動します。
  2. インフラストラクチャープロバイダーを選択し、(該当する場合は) インストールタイプを選択します。
  3. Command-line interface セクションで、ドロップダウンメニューの Linux を選択し、Download command-line tools をクリックします。
  4. アーカイブを展開します。

    $ tar xvzf <file>
  5. oc バイナリーを、PATH にあるディレクトリーに配置します。

    PATH を確認するには、以下のコマンドを実行します。

    $ echo $PATH

CLI のインストール後は、oc コマンドを使用して利用できます。

$ oc <command>

1.4.7.2. Windows への OpenShift CLI のインストール

以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc) バイナリーを Windows にインストールできます。

手順

  1. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Infrastructure Provider」ページに移動します。
  2. インフラストラクチャープロバイダーを選択し、(該当する場合は) インストールタイプを選択します。
  3. Command-line interface セクションで、ドロップダウンメニューの Windows を選択し、Download command-line tools をクリックします。
  4. ZIP プログラムでアーカイブを解凍します。
  5. oc バイナリーを、PATH にあるディレクトリーに移動します。

    PATH を確認するには、コマンドプロンプトを開いて以下のコマンドを実行します。

    C:\> path

CLI のインストール後は、oc コマンドを使用して利用できます。

C:\> oc <command>

1.4.7.3. macOC への OpenShift CLI のインストール

以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc) バイナリーを macOS にインストールできます。

手順

  1. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Infrastructure Provider」ページに移動します。
  2. インフラストラクチャープロバイダーを選択し、(該当する場合は) インストールタイプを選択します。
  3. Command-line interface セクションで、ドロップダウンメニューの MacOS を選択し、Download command-line tools をクリックします。
  4. アーカイブを展開し、解凍します。
  5. oc バイナリーをパスにあるディレクトリーに移動します。

    PATH を確認するには、ターミナルを開き、以下のコマンドを実行します。

    $ echo $PATH

CLI のインストール後は、oc コマンドを使用して利用できます。

$ oc <command>

1.4.8. CLI の使用によるクラスターへのログイン

クラスター kubeconfig ファイルをエクスポートし、デフォルトシステムユーザーとしてクラスターにログインできます。kubeconfig ファイルには、クライアントを正しいクラスターおよび API サーバーに接続するために CLI で使用されるクラスターについての情報が含まれます。このファイルはクラスターに固有のファイルであり、OpenShift Container Platform のインストール時に作成されます。

前提条件

  • OpenShift Container Platform クラスターをデプロイしていること。
  • oc CLI をインストールしていること。

手順

  1. kubeadmin 認証情報をエクスポートします。

    $ export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig 1
    1
    <installation_directory> には、インストールファイルを保存したディレクトリーへのパスを指定します。
  2. エクスポートされた設定を使用して、oc コマンドを正常に実行できることを確認します。

    $ oc whoami

    出力例

    system:admin

1.4.9. 次のステップ

1.5. ネットワークのカスタマイズによる Azure へのクラスターのインストール

OpenShift Container Platform バージョン 4.5 では、インストールプログラムが Microsoft Azure にプロビジョニングするインフラストラクチャーにカスタマイズされたネットワーク設定でクラスターをインストールできます。ネットワーク設定をカスタマイズすることにより、クラスターは環境内の既存の IP アドレスの割り当てと共存でき、既存の MTU および VXLAN 設定と統合できます。

大半のネットワーク設定パラメーターはインストール時に設定する必要があり、実行中のクラスターで変更できるのは kubeProxy 設定パラメーターのみになります。

1.5.1. 前提条件

1.5.2. OpenShift Container Platform のインターネットアクセスおよび Telemetry アクセス

OpenShift Container Platform 4.5 では、クラスターをインストールするためにインターネットアクセスが必要になります。クラスターの健全性および正常に実行された更新についてのメトリクスを提供するためにデフォルトで実行される Telemetry サービスにもインターネットアクセスが必要です。クラスターがインターネットに接続されている場合、Telemetry は自動的に実行され、クラスターは Red Hat OpenShift Cluster Manager (OCM) に登録されます。

Red Hat OpenShift Cluster Manager インベントリーが Telemetry によって自動的に維持されるか、または OCM を手動で使用しているかのいずれによって正常であることを確認した後に、subscription watch を使用して、アカウントまたはマルチクラスターレベルで OpenShift Container Platform サブスクリプションを追跡します。

インターネットへのアクセスは以下を実行するために必要です。

  • Red Hat OpenShift Cluster Manager ページにアクセスし、インストールプログラムをダウンロードし、サブスクリプション管理を実行します。クラスターにインターネットアクセスがあり、Telemetry を無効にしない場合、そのサービスは有効なサブスクリプションでクラスターを自動的に使用します。
  • クラスターのインストールに必要なパッケージを取得するために Quay.io にアクセスします。
  • クラスターの更新を実行するために必要なパッケージを取得します。
重要

クラスターでインターネットに直接アクセスできない場合、プロビジョニングする一部のタイプのインフラストラクチャーでネットワークが制限されたインストールを実行できます。このプロセスで、必要なコンテンツをダウンロードし、これを使用してミラーレジストリーにクラスターのインストールおよびインストールプログラムの生成に必要なパッケージを設定します。インストールタイプによっては、クラスターのインストール環境でインターネットアクセスが不要となる場合があります。クラスターを更新する前に、ミラーレジストリーのコンテンツを更新します。

1.5.3. SSH プライベートキーの生成およびエージェントへの追加

クラスターでインストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要がある場合、ssh-agent とインストールプログラムの両方に SSH キーを指定する必要があります。このキーを使用してパブリッククラスターのブートストラップマシンにアクセスし、インストールの問題をトラブルシューティングできます。

注記

実稼働環境では、障害復旧およびデバッグが必要です。

このキーを使用して、ユーザー core としてマスターノードに対して SSH を実行できます。クラスターをデプロイする際に、キーは core ユーザーの ~/.ssh/authorized_keys 一覧に追加されます。

注記

AWS キーペアなどのプラットフォームに固有の方法で設定したキーではなく、ローカルキーを使用する必要があります。

手順

  1. パスワードなしの認証に設定されている SSH キーがコンピューター上にない場合は、これを作成します。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。

    $ ssh-keygen -t ed25519 -N '' \
        -f <path>/<file_name> 1
    1
    ~/.ssh/id_rsa などの、新規 SSH キーのパスおよびファイル名を指定します。既存のキーペアがある場合は、公開鍵が ~/.ssh ディレクトリーにあることを確認します。

    このコマンドを実行すると、指定した場所にパスワードを必要としない SSH キーが生成されます。

    注記

    FIPS で検証済み/進行中のモジュール (Modules in Process) 暗号ライブラリーを使用する OpenShift Container Platform クラスターを x86_64 アーキテクチャーにインストールする予定の場合は、ed25519 アルゴリズムを使用するキーは作成しないでください。代わりに、rsa アルゴリズムまたは ecdsa アルゴリズムを使用するキーを作成します。

  2. ssh-agent プロセスをバックグラウンドタスクとして開始します。

    $ eval "$(ssh-agent -s)"

    出力例

    Agent pid 31874

  3. SSH プライベートキーを ssh-agent に追加します。

    $ ssh-add <path>/<file_name> 1

    出力例

    Identity added: /home/<you>/<path>/<file_name> (<computer_name>)

    1
    ~/.ssh/id_rsa などの、SSH プライベートキーのパスおよびファイル名を指定します。

次のステップ

  • OpenShift Container Platform をインストールする際に、SSH パブリックキーをインストールプログラムに指定します。

1.5.4. インストールプログラムの取得

OpenShift Container Platform をインストールする前に、インストールファイルをローカルコンピューターにダウンロードします。

前提条件

  • 500 MB のローカルディスク領域がある Linux または macOS を実行するコンピューターが必要です。

手順

  1. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Infrastructure Provider」ページにアクセスします。Red Hat アカウントがある場合は、認証情報を使ってログインします。アカウントがない場合はこれを作成します。
  2. インフラストラクチャープロバイダーを選択します。
  3. 選択するインストールタイプのページに移動し、オペレーティングシステムのインストールプログラムをダウンロードし、ファイルをインストール設定ファイルを保存するディレクトリーに配置します。

    重要

    インストールプログラムは、クラスターのインストールに使用するコンピューターにいくつかのファイルを作成します。クラスターのインストール完了後は、インストールプログラムおよびインストールプログラムが作成するファイルを保持する必要があります。ファイルはいずれもクラスターを削除するために必要になります。

    重要

    インストールプログラムで作成されたファイルを削除しても、クラスターがインストール時に失敗した場合でもクラスターは削除されません。クラスターを削除するには、特定のクラウドプロバイダー用の OpenShift Container Platform のアンインストール手順を実行します。

  4. インストールプログラムを展開します。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。

    $ tar xvf openshift-install-linux.tar.gz
  5. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Pull Secret」ページから、インストールプルシークレットを .txt ファイルとしてダウンロードします。このプルシークレットを使用し、OpenShift Container Platform コンポーネントのコンテナーイメージを提供する Quay.io など、組み込まれた各種の認証局によって提供されるサービスで認証できます。

1.5.5. インストール設定ファイルの作成

Microsoft Azure にインストールする OpenShift Container Platform クラスターをカスタマイズできます。

前提条件

  • OpenShift Container Platform インストールプログラム、およびクラスターのプルシークレットを取得します。

手順

  1. install-config.yaml ファイルを作成します。

    1. インストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、以下のコマンドを実行します。

      $ ./openshift-install create install-config --dir=<installation_directory> 1
      1
      <installation_directory> の場合、インストールプログラムが作成するファイルを保存するためにディレクトリー名を指定します。
      重要

      空のディレクトリーを指定します。ブートストラップ X.509 証明書などの一部のインストールアセットの有効期限は短く設定されているため、インストールディレクトリーを再利用することができません。別のクラスターインストールの個別のファイルを再利用する必要がある場合は、それらをディレクトリーにコピーすることができます。ただし、インストールアセットのファイル名はリリース間で変更される可能性があります。インストールファイルを以前のバージョンの OpenShift Container Platform からコピーする場合は注意してコピーを行ってください。

    2. プロンプト時に、クラウドの設定の詳細情報を指定します。

      1. オプション: クラスターマシンにアクセスするために使用する SSH キーを選択します。

        注記

        インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、ssh-agent プロセスが使用する SSH キーを指定します。

      2. ターゲットに設定するプラットフォームとして azure を選択します。
      3. お使いのコンピューターに Microsoft Azure プロファイルが保存されていない場合は、サブスクリプションとサービスプリンシパルに以下の Azure パラメーター値を指定します。

        • azure subscription id: クラスターに使用するサブスクリプション ID。アカウント出力に id 値を指定します。
        • azure tenant id: テナント ID。アカウント出力に tenantId 値を指定します。
        • azure service principal client id: サービスプリンシパルの appId パラメーターの値。
        • azure service principal client secret: サービスプリンシパルの password パラメーターの値。
      4. クラスターをデプロイするリージョンを選択します。
      5. クラスターをデプロイするベースドメインを選択します。ベースドメインは、クラスターに作成した Azure DNS ゾーンに対応します。
      6. クラスターの記述名を入力します。

        重要

        パブリックエンドポイントで利用可能なすべての Azure リソースはリソース名の制限を受けるため、特定の用語を使用するリソースを作成することはできません。Azure が制限する語の一覧は、Azure ドキュメントの「Resolve reserved resource name errors」 を参照してください。

      7. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Pull Secret」ページから取得したプルシークレットを貼り付けます。
  2. install-config.yaml ファイルを変更します。利用可能なパラメーターの詳細については、「インストール設定パラメーター」セクションを参照してください。
  3. install-config.yaml ファイルをバックアップし、複数のクラスターをインストールするために使用できるようにします。

    重要

    install-config.yaml ファイルはインストールプロセス時に使用されます。このファイルを再利用する必要がある場合は、この段階でこれをバックアップしてください。

1.5.5.1. インストール設定パラメーター

OpenShift Container Platform クラスターをデプロイする前に、クラスターをホストするクラウドプラットフォームでアカウントを記述し、クラスターのプラットフォームをオプションでカスタマイズするためにパラメーターの値を指定します。install-config.yaml インストール設定ファイルを作成する際に、コマンドラインで必要なパラメーターの値を指定します。クラスターをカスタマイズする場合、install-config.yaml ファイルを変更して、プラットフォームについての詳細情報を指定できます。

注記

インストール後は、これらのパラメーターを install-config.yaml ファイルで変更することはできません。

重要

openshift-install コマンドは、パラメーターのフィールド名を検証しません。正しくない名前を指定すると、関連するファイルまたはオブジェクトは作成されず、エラーが報告されません。指定されたパラメーターのフィールド名が正しいことを確認します。

1.5.5.1.1. 必須設定パラメーター

必須のインストール設定パラメーターは、以下の表で説明されています。

表1.5 必須パラメーター

パラメーター説明

apiVersion

install-config.yaml コンテンツの API バージョン。現在のバージョンは v1 です。インストーラーは、古い API バージョンをサポートすることもできます。

文字列

baseDomain

クラウドプロバイダーのベースドメイン。ベースドメインは、OpenShift Container Platform クラスターコンポーネントへのルートを作成するために使用されます。クラスターの完全な DNS 名は、baseDomain<metadata.name>.<baseDomain> 形式を使用する metadata.name パラメーターの値の組み合わせです。

example.com などの完全修飾ドメインまたはサブドメイン名。

metadata

Kubernetes リソース ObjectMeta。ここからは name パラメーターのみが消費されます。

オブジェクト

metadata.name

クラスターの名前。クラスターの DNS レコードはすべて {{.metadata.name}}.{{.baseDomain}} のサブドメインです。

dev などの小文字、ハイフン (-)、およびピリオド (.) が含まれる文字列。

platform

インストールの実行に使用する特定プラットフォームの設定: awsbaremetalazureopenstackovirtvsphereplatform.<platform> パラメーターに関する追加情報は、以下の表で特定のプラットフォームについて参照してください。

オブジェクト

pullSecret

https://cloud.redhat.com/openshift/install/pull-secret からプルシークレットを取得し、Quay.io などのサービスから OpenShift Container Platform コンポーネントのコンテナーイメージのダウンロードを認証します。

{
   "auths":{
      "cloud.openshift.com":{
         "auth":"b3Blb=",
         "email":"you@example.com"
      },
      "quay.io":{
         "auth":"b3Blb=",
         "email":"you@example.com"
      }
   }
}
1.5.5.1.2. ネットワーク設定パラメーター

既存のネットワークインフラストラクチャーの要件に基づいて、インストール設定をカスタマイズできます。たとえば、クラスターネットワークの IP アドレスブロックを拡張するか、デフォルトとは異なる IP アドレスブロックを指定できます。

IPv4 アドレスのみがサポートされます。

表1.6 ネットワークパラメーター

パラメーター説明

networking

クラスターのネットワークの設定。

オブジェクト

注記

インストール後に networking オブジェクトで指定したパラメーターを変更することはできません。

networking.networkType

インストールするクラスターネットワークプロバイダー Container Network Interface (CNI) プラグイン。

OpenShiftSDN または OVNKubernetes のいずれか。デフォルト値は OpenShiftSDN です。

networking.clusterNetwork

Pod の IP アドレスブロック。

デフォルト値は 10.128.0.0/14 で、ホストのプレフィックスは /23 です。

複数の IP アドレスブロックを指定する場合は、ブロックが重複しないようにしてください。

オブジェクトの配列。以下は例になります。

networking:
  clusterNetwork:
  - cidr: 10.128.0.0/14
    hostPrefix: 23

networking.clusterNetwork.cidr

networking.clusterNetwork を使用する場合に必須です。IP アドレスブロック。

IPv4 ネットワーク

CIDR (Classless Inter-Domain Routing) 表記の IP アドレスブロック。IPv4 ブロックのプレフィックス長は 0 から 32 の間になります。

networking.clusterNetwork.hostPrefix

それぞれの個別ノードに割り当てるサブネットプレフィックス長。たとえば、hostPrefix23 に設定される場合、各ノードに指定の cidr から /23 サブネットが割り当てられます。hostPrefix 値の 23 は、510 (2^(32 - 23) - 2) Pod IP アドレスを提供します。

サブネットプレフィックス。

デフォルト値は 23 です。

networking.serviceNetwork

サービスの IP アドレスブロック。デフォルト値は 172.30.0.0/16 です。

OpenShift SDN および OVN-Kubernetes ネットワークプロバイダーは、サービスネットワークの単一 IP アドレスブロックのみをサポートします。

CIDR 形式の IP アドレスブロックを持つ配列。以下は例になります。

networking:
  serviceNetwork:
   - 172.30.0.0/16

networking.machineNetwork

マシンの IP アドレスブロック。

複数の IP アドレスブロックを指定する場合は、ブロックが重複しないようにしてください。

オブジェクトの配列。以下は例になります。

networking:
  machineNetwork:
  - cidr: 10.0.0.0/16

networking.machineNetwork.cidr

networking.machineNetwork を使用する場合に必須です。IP アドレスブロック。libvirt 以外のすべてのプラットフォームでは、デフォルト値は 10.0.0.0/16 です。libvirt の場合、デフォルト値は 192.168.126.0/24 です。

CIDR 表記の IP ネットワークブロック。

例: 10.0.0.0/16

注記

優先される NIC が置かれている CIDR に一致する networking.machineNetwork を設定します。

1.5.5.1.3. オプションの設定パラメーター

オプションのインストール設定パラメーターは、以下の表で説明されています。

表1.7 オプションのパラメーター

パラメーター説明

additionalTrustBundle

ノードの信頼済み証明書ストアに追加される PEM でエンコードされた X.509 証明書バンドル。この信頼バンドルは、プロキシーが設定される際にも使用できます。

文字列

compute

コンピュートノードを構成するマシンの設定。

machine-pool オブジェクトの配列。詳細は、以下の「Machine-pool」の表を参照してください。

compute.architecture

プール内のマシンの命令セットアーキテクチャーを決定します。現時点で異種クラスターはサポートされていないため、すべてのプールが同じアーキテクチャーを指定する必要があります。有効な値は amd64 (デフォルト) です。

文字列

compute.hyperthreading

コンピュートマシンで同時マルチスレッドまたは hyperthreading を有効/無効にするかどうか。デフォルトでは、同時スレッドはマシンのコアのパフォーマンスを上げるために有効にされます。

重要

同時スレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。

Enabled または Disabled

compute.name

compute を使用する場合に必須です。マシンプールの名前。

worker

compute.platform

compute を使用する場合に必須です。このパラメーターを使用して、ワーカーマシンをホストするクラウドプロバイダーを指定します。このパラメーターの値は controlPlane.platform パラメーターの値に一致する必要があります。

awsazuregcpopenstackovirtvsphere、または {}

compute.replicas

プロビジョニングするコンピュートマシン(ワーカーマシンとしても知られる)の数。

2 以上の正の整数。デフォルト値は 3 です。

controlPlane

コントロールプレーンを構成するマシンの設定。

MachinePool オブジェクトの配列。詳細は、以下の「Machine-pool」の表を参照してください。

controlPlane.architecture

プール内のマシンの命令セットアーキテクチャーを決定します。現時点で異種クラスターはサポートされていないため、すべてのプールが同じアーキテクチャーを指定する必要があります。有効な値は amd64 (デフォルト) です。

文字列

controlPlane.hyperthreading

コントロールプレーンマシンで同時マルチスレッドまたは hyperthreading を有効/無効にするかどうか。デフォルトでは、同時スレッドはマシンのコアのパフォーマンスを上げるために有効にされます。

重要

同時スレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。

Enabled または Disabled

controlPlane.name

controlPlane を使用する場合に必須です。マシンプールの名前。

master

controlPlane.platform

controlPlane を使用する場合に必須です。このパラメーターを使用して、コントロールプレーンマシンをホストするクラウドプロバイダーを指定します。このパラメーターの値は compute.platform パラメーターの値に一致する必要があります。

awsazuregcpopenstackovirtvsphere、または {}

controlPlane.replicas

プロビジョニングするコントロールプレーンマシンの数。

サポートされる値は 3 のみです (これはデフォルト値です)。

credentialsMode

Cloud Credential Operator (CCO) モード。モードを指定しないと、CCO は指定された認証情報の機能を動的に判別しようとします。この場合、複数のモードがサポートされるプラットフォームで Mint モードが優先されます。

注記

すべてのクラウドプロバイダーですべての CCO モードがサポートされているわけではありません。CCO モードの詳細は、「Red Hat Operator」の「クラウド認証情報 Operator」を参照してください。

MintPassthroughManual、または空の文字列 ("")。

fips

FIPS モードを有効または無効にします。デフォルトは false (無効) です。FIPS モードが有効にされている場合、OpenShift Container Platform が実行される Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) マシンがデフォルトの Kubernetes 暗号スイートをバイパスし、代わりに RHCOS で提供される暗号モジュールを使用します。

重要

FIPS 検証済み/進行中のモジュール (Modules in Process) 暗号ライブラリーの使用は、x86_64 アーキテクチャーの OpenShift Container Platform デプロイメントでのみサポートされています。

注記

Azure File ストレージを使用している場合、FIPS モードを有効にすることはできません。

false または true

imageContentSources

release-image コンテンツのソースおよびリポジトリー。

オブジェクトの配列。この表の以下の行で説明されているように、source およびオプションで mirrors が含まれます。

imageContentSources.source

imageContentSources を使用する場合に必須です。ユーザーが参照するリポジトリーを指定します (例: イメージプル仕様)。

文字列

imageContentSources.mirrors

同じイメージが含まれる可能性のあるリポジトリーを 1 つ以上指定します。

文字列の配列。

publish

Kubernetes API、OpenShift ルートなどのクラスターのユーザーに表示されるエンドポイントをパブリッシュまたは公開する方法。

Internal または External。プライベートクラスターをデプロイするには、publishInternal に設定します。これはインターネットからアクセスできません。デフォルト値は External です。Internal または External。デフォルト値は External です。

このパラメーターを Internal に設定することは、クラウド以外のプラットフォームではサポートされません。

重要

フィールドの値が Internal に設定されている場合、クラスターは機能しなくなります。詳細は、BZ#1953035 を参照してください。

sshKey

クラスターマシンへのアクセスを認証するための単一または複数の SSH キー。

注記

インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、ssh-agent プロセスが使用する SSH キーを指定します。

1 つ以上のキー。以下は例になります。

sshKey:
  <key1>
  <key2>
  <key3>
1.5.5.1.4. 追加の Azure 設定パラメーター

追加の Azure 設定パラメーターは以下の表で説明されています。

表1.8 追加の Azure パラメーター

パラメーター説明

controlPlane.platform.azure.osDisk.diskSizeGB

VM の Azure ディスクのサイズ。

GB 単位でディスクのサイズを表す整数。サポートされる最小のディスクサイズは 1024 です。

platform.azure.baseDomainResourceGroupName

ベースドメインの DNS ゾーンが含まれるリソースグループの名前。

文字列 (例: production_cluster)。

platform.azure.outboundType

クラスターをインターネットに接続するために使用されるアウトバウンドルーティングストラテジー。ユーザー定義のルーティングを使用している場合、クラスターをインストールする前にアウトバウンドルーティングがすでに設定されている既存のネットワークが利用可能な状態にする必要があります。インストールプログラムはユーザー定義のルーティングの設定を行いません。

LoadBalancer または UserDefinedRouting。デフォルトは LoadBalancer です。

platform.azure.region

クラスターをホストする Azure リージョンの名前。

centralus などの有効なリージョン名。

platform.azure.zone

マシンを配置するアベイラビリティーゾーンの一覧。高可用性を確保するには、少なくとも 2 つのゾーンを指定します。

ゾーンの一覧 (例: ["1", "2", "3"])。

platform.azure.networkResourceGroupName

クラスターをデプロイする既存の VNet を含むリソースグループの名前。この名前は platform.azure.baseDomainResourceGroupName と同じにすることはできません。

文字列。

platform.azure.virtualNetwork

クラスターをデプロイする既存 VNet の名前。

文字列。

platform.azure.controlPlaneSubnet

コントロールプレーンマシンをデプロイする VNet 内の既存サブネットの名前。

有効な CIDR (例: 10.0.0.0/16)。

platform.azure.computeSubnet

コンピュートマシンをデプロイする VNet 内の既存サブネットの名前。

有効な CIDR (例: 10.0.0.0/16)。

platform.azure.cloudName

適切な Azure API エンドポイントで Azure SDK を設定するために使用される Azure クラウド環境の名前。空の場合、デフォルト値の AzurePublicCloud が使用されます。

AzurePublicCloud または AzureUSGovernmentCloud などの有効なクラウド環境。

注記

Azure クラスターで、Azure アベイラビリティーゾーンのカスタマイズやタグを使用した Azure リソースの編成を実行することはできません。

1.5.5.2. Azure のカスタマイズされた install-config.yaml ファイルのサンプル

install-config.yaml ファイルをカスタマイズして、OpenShift Container Platform クラスターのプラットフォームについての詳細を指定するか、または必要なパラメーターの値を変更することができます。

重要

このサンプルの YAML ファイルは参照用にのみ提供されます。インストールプログラムを使用して install-config.yaml ファイルを取得し、これを変更する必要があります。

apiVersion: v1
baseDomain: example.com 1
controlPlane: 2
  hyperthreading: Enabled 3 4
  name: master
  platform:
    azure:
      osDisk:
        diskSizeGB: 1024 5
      type: Standard_D8s_v3
  replicas: 3
compute: 6
- hyperthreading: Enabled 7
  name: worker
  platform:
    azure:
      type: Standard_D2s_v3
      osDisk:
        diskSizeGB: 512 8
      zones: 9
      - "1"
      - "2"
      - "3"
  replicas: 5
metadata:
  name: test-cluster 10
networking: 11
  clusterNetwork:
  - cidr: 10.128.0.0/14
    hostPrefix: 23
  machineNetwork:
  - cidr: 10.0.0.0/16
  networkType: OpenShiftSDN
  serviceNetwork:
  - 172.30.0.0/16
platform:
  azure:
    region: centralus 12
    baseDomainResourceGroupName: resource_group 13
    cloudName: AzurePublicCloud
pullSecret: '{"auths": ...}' 14
fips: false 15
sshKey: ssh-ed25519 AAAA... 16
1 10 12 14
必須。インストールプログラムはこの値の入力を求めるプロンプトを出します。
2 6 11
これらのパラメーターおよび値を指定しない場合、インストールプログラムはデフォルトの値を指定します。
3 7
controlPlane セクションは単一マッピングですが、コンピュートセクションはマッピングのシーケンスになります。複数の異なるデータ構造の要件を満たすには、 compute セクションの最初の行はハイフン - で始め、controlPlane セクションの最初の行はハイフンで始めることができません。どちらのセクションも、現時点では単一のマシンプールを定義しますが、OpenShift Container Platform の今後のバージョンでは、インストール時の複数のコンピュートプールの定義をサポートする可能性があります。1 つのコントロールプレーンプールのみが使用されます。
4
同時マルチスレッドまたは hyperthreading を有効/無効にするかどうか。デフォルトでは、同時スレッドはマシンのコアのパフォーマンスを上げるために有効にされます。パラメーター値を Disabled に設定するとこれを無効にすることができます。一部のクラスターマシンで同時マルチスレッドを無効にする場合は、これをすべてのクラスターマシンで無効にする必要があります。
重要

同時スレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。同時マルチスレッドを無効にする場合は、マシンに対して Standard_D8s_v3 などの大規模な仮想マシンタイプを使用します。

5 8
使用するディスクのサイズは、GB 単位で指定できます。マスターノードの最小推奨値は 1024 GB です。
9
マシンをデプロイするゾーンの一覧を指定します。高可用性を確保するには、少なくとも 2 つのゾーンを指定します。
13
ベースドメインの DNS ゾーンが含まれるリソースグループの名前を指定します。
15
FIPS モードを有効または無効にするかどうか。デフォルトでは、FIPS モードは有効にされません。FIPS モードが有効にされている場合、OpenShift Container Platform が実行される Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) マシンがデフォルトの Kubernetes 暗号スイートをバイパスし、代わりに RHCOS で提供される暗号モジュールを使用します。
重要

FIPS 検証済み/進行中のモジュール (Modules in Process) 暗号ライブラリーの使用は、x86_64 アーキテクチャーの OpenShift Container Platform デプロイメントでのみサポートされています。

16
クラスター内のマシンにアクセスするために使用する sshKey 値をオプションで指定できます。
注記

インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、ssh-agent プロセスが使用する SSH キーを指定します。

1.5.6. ネットワーク設定フェーズ

インストール前にクラスター設定を指定する場合、ネットワーク設定を変更する際に、インストール手順にはいくつかのフェーズがあります。

フェーズ 1

openshift-install create install-config コマンドを入力した後に、以下のことを実行します。install-config.yaml ファイルで、以下のネットワーク関連のフィールドをカスタマイズできます。

  • networking.networkType
  • networking.clusterNetwork
  • networking.serviceNetwork
  • networking.machineNetwork

    これらのフィールドの詳細は、「インストール設定パラメーター」を参照してください。

    注記

    優先される NIC が置かれている CIDR に一致する networking.machineNetwork を設定します。

フェーズ 2
openshift-install create manifests コマンドを入力した後に、以下のことを実行します。高度なネットワーク設定を指定する必要がある場合、このフェーズで、変更するフィールドのみでカスタマイズされた Cluster Network Operator マニフェストを定義できます。

フェーズ 2 で、install-config.yaml ファイルのフェーズ 1 で指定した値を上書きすることはできません。ただし、フェーズ 2 ではクラスターネットワークプロバイダーをさらにカスタマイズできます。

1.5.7. 高度なネットワーク設定の指定

高度な設定のカスタマイズを使用し、クラスターネットワークプロバイダーの追加設定を指定して、クラスターを既存のネットワーク環境に統合することができます。高度なネットワーク設定は、クラスターのインストール前にのみ指定することができます。

重要

インストールプロブラムで作成される OpenShift Container Platform マニフェストファイルの変更はサポートされていません。以下の手順のように、作成するマニフェストファイルを適用することがサポートされています。

前提条件

  • install-config.yaml ファイルを作成し、これに対する変更を完了します。

手順

  1. インストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、マニフェストを作成します。

    $ ./openshift-install create manifests --dir=<installation_directory>

    ここでは、以下のようになります。

    <installation_directory>
    クラスターの install-config.yaml ファイルが含まれるディレクトリーの名前を指定します。
  2. cluster-network-03-config.yml という名前の、高度なネットワーク設定用のスタブマニフェストファイルを <installation_directory>/manifests/ ディレクトリーに作成します。

    $ cat <<EOF > <installation_directory>/manifests/cluster-network-03-config.yml
    apiVersion: operator.openshift.io/v1
    kind: Network
    metadata:
      name: cluster
    spec:
    EOF

    ここでは、以下のようになります。

    <installation_directory>
    クラスターの manifests/ ディレクトリーが含まれるディレクトリー名を指定します。
  3. エディターで cluster-network-03-config.yml ファイルを開き、以下の例のようにクラスターの高度なネットワーク設定を指定します。

    OpenShift SDN ネットワークプロバイダーに異なる VXLAN ポートを指定します。

    apiVersion: operator.openshift.io/v1
    kind: Network
    metadata:
      name: cluster
    spec:
      defaultNetwork:
        openshiftSDNConfig:
          vxlanPort: 4800

  4. cluster-network-03-config.yml ファイルを保存し、テキストエディターを終了します。
  5. オプション: manifests/cluster-network-03-config.yml ファイルをバックアップします。インストールプログラムは、クラスターの作成時に manifests/ ディレクトリーを削除します。

1.5.8. Cluster Network Operator (CNO) の設定

クラスターネットワークの設定は、Cluster Network Operator (CNO) 設定の一部として指定され、cluster という名前のカスタムリソース (CR) オブジェクトに保存されます。CR は operator.openshift.io API グループの Network API のフィールドを指定します。

CNO 設定は、Network.config.openshift.io API グループの Network API からクラスターのインストール時に以下のフィールドを継承し、これらのフィールドは変更できません。

clusterNetwork
Pod IP アドレスの割り当てに使用する IP アドレスプール。
serviceNetwork
サービスの IP アドレスプール。
defaultNetwork.type
OpenShift SDN または OVN-Kubernetes などのクラスターネットワークプロバイダー。

defaultNetwork オブジェクトのフィールドを cluster という名前の CNO オブジェクトに設定することにより、クラスターのクラスターネットワークプロバイダー設定を指定できます。

1.5.8.1. Cluster Network Operator 設定オブジェクト

Cluster Network Operator (CNO) のフィールドは以下の表で説明されています。

表1.9 Cluster Network Operator 設定オブジェクト

フィールドタイプ説明

metadata.name

string

CNO オブジェクトの名前。この名前は常に cluster です。

spec.clusterNetwork

array

Pod ID アドレスの割り当て、サブネットプレフィックスの長さのクラスター内の個別ノードへの割り当てに使用される IP アドレスのブロックを指定する一覧です。以下は例になります。

spec:
  clusterNetwork:
  - cidr: 10.128.0.0/19
    hostPrefix: 23
  - cidr: 10.128.32.0/19
    hostPrefix: 23

この値は読み取り専用であり、install-config.yaml ファイルに指定されます。

spec.serviceNetwork

array

サービスの IP アドレスのブロック。OpenShift SDN および OVN-Kubernetes Container Network Interface (CNI) ネットワークプロバイダーは、サービスネットワークの単一 IP アドレスブロックのみをサポートします。以下は例になります。

spec:
  serviceNetwork:
  - 172.30.0.0/14

この値は読み取り専用であり、install-config.yaml ファイルに指定されます。

spec.defaultNetwork

object

クラスターネットワークの Container Network Interface (CNI) ネットワークプロバイダーを設定します。

spec.kubeProxyConfig

object

このオブジェクトのフィールドは、kube-proxy 設定を指定します。OVN-Kubernetes クラスターネットワークプロバイダーを使用している場合、kube-proxy 設定は機能しません。

defaultNetwork オブジェクト設定

defaultNetwork オブジェクトの値は、以下の表で定義されます。

表1.10 defaultNetwork オブジェクト

フィールドタイプ説明

type

string

OpenShiftSDN または OVNKubernetes のいずれか。クラスターネットワークプロバイダーはインストール時に選択されます。この値は、クラスターのインストール後は変更できません。

注記

OpenShift Container Platform はデフォルトで、OpenShift SDN Container Network Interface (CNI) クラスターネットワークプロバイダーを使用します。

openshiftSDNConfig

object

このオブジェクトは OpenShift SDN クラスターネットワークプロバイダーにのみ有効です。

ovnKubernetesConfig

object

このオブジェクトは OVN-Kubernetes クラスターネットワークプロバイダーにのみ有効です。

OpenShift SDN CNI クラスターネットワークプロバイダーの設定

以下の表は、OpenShift SDN Container Network Interface (CNI) クラスターネットワークプロバイダーの設定フィールドについて説明しています。

表1.11 openshiftSDNConfig オブジェクト

フィールドタイプ説明

mode

string

OpenShift SDN のネットワーク分離モードを設定します。デフォルト値は NetworkPolicy です。

Multitenant および Subnet の値は、OpenShift Container Platform 3.x との後方互換性を維持するために利用できますが、その使用は推奨されていません。この値は、クラスターのインストール後は変更できません。

mtu

integer

VXLAN オーバーレイネットワークの最大転送単位 (MTU)。これは、プライマリーネットワークインターフェースの MTU に基づいて自動的に検出されます。通常、検出された MTU を上書きする必要はありません。

自動検出した値が予想される値ではない場合は、ノード上のプライマリーネットワークインターフェースの MTU が正しいことを確認します。このオプションを使用して、ノード上のプライマリーネットワークインターフェースの MTU 値を変更することはできません。

クラスターで異なるノードに異なる MTU 値が必要な場合、この値をクラスター内の最小の MTU 値よりも 50 小さく設定する必要があります。たとえば、クラスター内の一部のノードでは MTU が 9001 であり、MTU が 1500 のクラスターもある場合には、この値を 1450 に設定する必要があります。

この値は、クラスターのインストール後は変更できません。

vxlanPort

integer

すべての VXLAN パケットに使用するポート。デフォルト値は 4789 です。この値は、クラスターのインストール後は変更できません。

別の VXLAN ネットワークの一部である既存ノードと共に仮想化環境で実行している場合は、これを変更する必要がある可能性があります。たとえば、OpenShift SDN オーバーレイを VMware NSX-T 上で実行する場合は、両方の SDN が同じデフォルトの VXLAN ポート番号を使用するため、VXLAN の別のポートを選択する必要があります。

Amazon Web Services (AWS) では、VXLAN にポート 9000 とポート 9999 間の代替ポートを選択できます。

OpenShift SDN 設定の例

defaultNetwork:
  type: OpenShiftSDN
  openshiftSDNConfig:
    mode: NetworkPolicy
    mtu: 1450
    vxlanPort: 4789

OVN-Kubernetes CNI クラスターネットワークプロバイダーの設定

以下の表は OVN-Kubernetes CNI クラスターネットワークプロバイダーの設定フィールドについて説明しています。

表1.12 ovnKubernetesConfig object

フィールドタイプ説明

mtu

integer

Geneve (Generic Network Virtualization Encapsulation) オーバーレイネットワークの MTU (maximum transmission unit)。これは、プライマリーネットワークインターフェースの MTU に基づいて自動的に検出されます。通常、検出された MTU を上書きする必要はありません。

自動検出した値が予想される値ではない場合は、ノード上のプライマリーネットワークインターフェースの MTU が正しいことを確認します。このオプションを使用して、ノード上のプライマリーネットワークインターフェースの MTU 値を変更することはできません。

クラスターで異なるノードに異なる MTU 値が必要な場合、この値をクラスター内の最小の MTU 値よりも 100 小さく設定する必要があります。たとえば、クラスター内の一部のノードでは MTU が 9001 であり、MTU が 1500 のクラスターもある場合には、この値を 1400 に設定する必要があります。

この値は、クラスターのインストール後は変更できません。

genevePort

integer

すべての Geneve パケットに使用するポート。デフォルト値は 6081 です。この値は、クラスターのインストール後は変更できません。

OVN-Kubernetes 設定の例

defaultNetwork:
  type: OVNKubernetes
  ovnKubernetesConfig:
    mtu: 1400
    genevePort: 6081

kubeProxyConfig オブジェクト設定

kubeProxyConfig オブジェクトの値は以下の表で定義されます。

表1.13 kubeProxyConfig オブジェクト

フィールドタイプ説明

iptablesSyncPeriod

string

iptables ルールの更新期間。デフォルト値は 30s です。有効なサフィックスには、sm、および h などが含まれ、これらについては、Go time パッケージドキュメントで説明されています。

注記

OpenShift Container Platform 4.3 以降で強化されたパフォーマンスの向上により、iptablesSyncPeriod パラメーターを調整する必要はなくなりました。

proxyArguments.iptables-min-sync-period

array

iptables ルールを更新する前の最小期間。このフィールドにより、更新の頻度が高くなり過ぎないようにできます。有効なサフィックスには、sm、および h などが含まれ、これらについては、Go time パッケージで説明されています。デフォルト値:

kubeProxyConfig:
  proxyArguments:
    iptables-min-sync-period:
    - 0s

1.5.9. OVN-Kubernetes を使用したハイブリッドネットワークの設定

OVN-Kubernetes でハイブリッドネットワークを使用するようにクラスターを設定できます。これにより、異なるノードのネットワーク設定をサポートするハイブリッドクラスターが可能になります。たとえば、これはクラスター内の Linux ノードと Windows ノードの両方を実行するために必要です。

重要

クラスターのインストール時に、OVN-Kubernetes を使用してハイブリッドネットワークを設定する必要があります。インストールプロセス後に、ハイブリッドネットワークに切り替えることはできません。

前提条件

  • install-config.yaml ファイルで networking.networkType パラメーターの OVNKubernetes を定義していること。詳細は、選択したクラウドプロバイダーでの OpenShift Container Platform ネットワークのカスタマイズの設定についてのインストールドキュメントを参照してください。

手順

  1. インストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、マニフェストを作成します。

    $ ./openshift-install create manifests --dir=<installation_directory>

    ここでは、以下のようになります。

    <installation_directory>
    クラスターの install-config.yaml ファイルが含まれるディレクトリーの名前を指定します。
  2. cluster-network-03-config.yml という名前の、高度なネットワーク設定用のスタブマニフェストファイルを <installation_directory>/manifests/ ディレクトリーに作成します。

    $ cat <<EOF > <installation_directory>/manifests/cluster-network-03-config.yml
    apiVersion: operator.openshift.io/v1
    kind: Network
    metadata:
      name: cluster
    spec:
    EOF

    ここでは、以下のようになります。

    <installation_directory>
    クラスターの manifests/ ディレクトリーが含まれるディレクトリー名を指定します。
  3. cluster-network-03-config.yml ファイルをエディターで開き、以下の例のようにハイブリッドネットワークで OVN-Kubernetes を設定します。

    ハイブリッドネットワーク設定の指定

    apiVersion: operator.openshift.io/v1
    kind: Network
    metadata:
      name: cluster
    spec:
      defaultNetwork:
        ovnKubernetesConfig:
          hybridOverlayConfig:
            hybridClusterNetwork: 1
            - cidr: 10.132.0.0/14
              hostPrefix: 23
            hybridOverlayVXLANPort: 9898 2

    1
    追加のオーバーレイネットワーク上のノードに使用される CIDR 設定を指定します。hybridClusterNetwork CIDR は clusterNetwork CIDR と重複できません。
    2
    追加のオーバーレイネットワークのカスタム VXLAN ポートを指定します。これは、vSphere にインストールされたクラスターで Windows ノードを実行するために必要であり、その他のクラウドプロバイダー用に設定することはできません。カスタムポートには、デフォルトの 4789 ポートを除くいずれかのオープンポートを使用できます。この要件についての詳細は、Microsoft ドキュメントの「Pod-to-pod connectivity between hosts is broken」を参照してください。
  4. cluster-network-03-config.yml ファイルを保存し、テキストエディターを終了します。
  5. オプション: manifests/cluster-network-03-config.yml ファイルをバックアップします。インストールプログラムは、クラスターの作成時に manifests/ ディレクトリーを削除します。
注記

同じクラスターで Linux および Windows ノードを使用する方法についての詳細は、「Understanding Windows container workloads」を参照してください。

1.5.10. クラスターのデプロイ

互換性のあるクラウドプラットフォームに OpenShift Container Platform をインストールできます。

重要

インストールプログラムの create cluster コマンドは、初期インストール時に 1 回だけ実行できます。

前提条件

  • クラスターをホストするクラウドプラットフォームでアカウントを設定します。
  • OpenShift Container Platform インストールプログラム、およびクラスターのプルシークレットを取得します。

手順

  1. インストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、クラスターのデプロイメントを初期化します。

    $ ./openshift-install create cluster --dir=<installation_directory> \ 1
        --log-level=info 2
    1
    <installation_directory> については、カスタマイズした ./install-config.yaml ファイルの場所を指定します。
    2
    異なるインストールの詳細情報を表示するには、info ではなく、warndebug、または error を指定します。
    注記

    ホストに設定した AWS アカウントにクラスターをデプロイするための十分なパーミッションがない場合、インストールプログラムは停止し、不足しているパーミッションが表示されます。

    クラスターのデプロイメントが完了すると、Web コンソールへのリンクや kubeadmin ユーザーの認証情報を含む、クラスターにアクセスするための指示がターミナルに表示されます。

    出力例

    ...
    INFO Install complete!
    INFO To access the cluster as the system:admin user when using 'oc', run 'export KUBECONFIG=/home/myuser/install_dir/auth/kubeconfig'
    INFO Access the OpenShift web-console here: https://console-openshift-console.apps.mycluster.example.com
    INFO Login to the console with user: "kubeadmin", and password: "4vYBz-Ee6gm-ymBZj-Wt5AL"
    INFO Time elapsed: 36m22s

    注記

    クラスターアクセスおよび認証情報の情報は、インストールが正常に実行される際に <installation_directory>/.openshift_install.log に出力されます。

    重要

    インストールプログラムが生成する Ignition 設定ファイルには、24 時間が経過すると期限切れになり、その後に更新される証明書が含まれます。証明書を更新する前にクラスターが停止し、24 時間経過した後にクラスターを再起動すると、クラスターは期限切れの証明書を自動的に復元します。例外として、kubelet 証明書を回復するために保留状態の node-bootstrapper 証明書署名要求 (CSR)を手動で承認する必要があります。詳細は、コントロールプレーン証明書の期限切れの状態からのリカバリー についてのドキュメントを参照してください。

    重要

    インストールプログラム、またはインストールプログラムが作成するファイルを削除することはできません。これらはいずれもクラスターを削除するために必要になります。

1.5.11. バイナリーのダウンロードによる OpenShift CLI のインストール

コマンドラインインターフェースを使用して OpenShift Container Platform と対話するために CLI (oc) をインストールすることができます。oc は Linux、Windows、または macOS にインストールできます。

重要

以前のバージョンの oc をインストールしている場合、これを使用して OpenShift Container Platform 4.5 のすべてのコマンドを実行することはできません。新規バージョンの oc をダウンロードし、インストールします。

1.5.11.1. Linux への OpenShift CLI のインストール

以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc) バイナリーを Linux にインストールできます。

手順

  1. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Infrastructure Provider」ページに移動します。
  2. インフラストラクチャープロバイダーを選択し、(該当する場合は) インストールタイプを選択します。
  3. Command-line interface セクションで、ドロップダウンメニューの Linux を選択し、Download command-line tools をクリックします。
  4. アーカイブを展開します。

    $ tar xvzf <file>
  5. oc バイナリーを、PATH にあるディレクトリーに配置します。

    PATH を確認するには、以下のコマンドを実行します。

    $ echo $PATH

CLI のインストール後は、oc コマンドを使用して利用できます。

$ oc <command>

1.5.11.2. Windows への OpenShift CLI のインストール

以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc) バイナリーを Windows にインストールできます。

手順

  1. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Infrastructure Provider」ページに移動します。
  2. インフラストラクチャープロバイダーを選択し、(該当する場合は) インストールタイプを選択します。
  3. Command-line interface セクションで、ドロップダウンメニューの Windows を選択し、Download command-line tools をクリックします。
  4. ZIP プログラムでアーカイブを解凍します。
  5. oc バイナリーを、PATH にあるディレクトリーに移動します。

    PATH を確認するには、コマンドプロンプトを開いて以下のコマンドを実行します。

    C:\> path

CLI のインストール後は、oc コマンドを使用して利用できます。

C:\> oc <command>

1.5.11.3. macOC への OpenShift CLI のインストール

以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc) バイナリーを macOS にインストールできます。

手順

  1. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Infrastructure Provider」ページに移動します。
  2. インフラストラクチャープロバイダーを選択し、(該当する場合は) インストールタイプを選択します。
  3. Command-line interface セクションで、ドロップダウンメニューの MacOS を選択し、Download command-line tools をクリックします。
  4. アーカイブを展開し、解凍します。
  5. oc バイナリーをパスにあるディレクトリーに移動します。

    PATH を確認するには、ターミナルを開き、以下のコマンドを実行します。

    $ echo $PATH

CLI のインストール後は、oc コマンドを使用して利用できます。

$ oc <command>

1.5.12. CLI の使用によるクラスターへのログイン

クラスター kubeconfig ファイルをエクスポートし、デフォルトシステムユーザーとしてクラスターにログインできます。kubeconfig ファイルには、クライアントを正しいクラスターおよび API サーバーに接続するために CLI で使用されるクラスターについての情報が含まれます。このファイルはクラスターに固有のファイルであり、OpenShift Container Platform のインストール時に作成されます。

前提条件

  • OpenShift Container Platform クラスターをデプロイしていること。
  • oc CLI をインストールしていること。

手順

  1. kubeadmin 認証情報をエクスポートします。

    $ export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig 1
    1
    <installation_directory> には、インストールファイルを保存したディレクトリーへのパスを指定します。
  2. エクスポートされた設定を使用して、oc コマンドを正常に実行できることを確認します。

    $ oc whoami

    出力例

    system:admin

1.5.13. 次のステップ

1.6. Azure のクラスターの既存 VNet へのインストール

OpenShift Container Platform バージョン 4.5 では、クラスターを Microsoft Azure の既存の Azure Virtual Network (VNet) にインストールできます。インストールプログラムは、カスタマイズ可能な残りの必要なインフラストラクチャーをプロビジョニングします。インストールをカスタマイズするには、クラスターをインストールする前に、install-config.yaml ファイルでパラメーターを変更します。

1.6.1. 前提条件

1.6.2. OpenShift Container Platform クラスターでの VNet の再利用について

OpenShift Container Platform 4.5 では、クラスターを Microsoft Azure の既存の Azure Virtual Network (VNet) にデプロイできます。これを実行する場合、VNet 内の既存のサブネットおよびルーティングルールも使用する必要があります。

OpenShift Container Platform を既存の Azure VNet にデプロイすることで、新規アカウントでのサービス制限の制約を回避したり、会社のガイドラインによる運用上の制約をより容易に遵守することが可能になる場合があります。VNet の作成に必要なインフラストラクチャーの作成パーミッションを取得できない場合には、このオプションを使用できます。

重要

既存の VNet を使用するには、更新された Azure Private DNS (プレビュー) 機能を使用する必要があります。この機能の制限についての詳細は、「Announcing Preview Refresh for Azure DNS Private Zones」を参照してください。

1.6.2.1. VNet を使用するための要件

既存の VNet を使用してクラスターをデプロイする場合、クラスターをインストールする前に追加のネットワーク設定を実行する必要があります。インストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャークラスターでは、インストーラーは通常以下のコンポーネントを作成しますが、既存の VNet にインストールする場合にはこれらを作成しません。

  • サブネット
  • ルートテーブル
  • VNets
  • ネットワークセキュリティーグループ

カスタム VNet を使用する場合、インストールプログラムおよびクラスターで使用できるようにカスタム VNet およびそのサブネットを適切に設定する必要があります。インストールプログラムは、使用するクラスターのネットワーク範囲を細分化できず、サブネットのルートテーブルを設定するか、または DHCP などの VNet オプションを設定します。これは、クラスターのインストール前に設定する必要があります。

クラスターは、既存の VNet およびサブネットを含むリソースグループにアクセスできる必要があります。クラスターが作成するすべてのリソースは、作成される別個のリソースグループに配置され、一部のネットワークリソースが別個のグループから使用されます。一部のクラスター Operator は両方のリソースグループのリソースにアクセスできる必要があります。たとえば マシン API コントローラーは、ネットワークリソースグループから、作成される仮想マシンの NIC をサブネットに割り当てます。

VNet には以下の特徴が確認される必要があります。

  • VNet の CIDR ブロックには、クラスターマシンの IP アドレスプールである Networking.MachineCIDR 範囲が含まれる必要があります。
  • VNet およびそのサブネットは同じリソースグループに属する必要があり、サブネットは静的 IP アドレスではなく、Azure で割り当てられた DHCP IP アドレスを使用するように設定される必要があります。

コントロールプレーンマシンのサブネットおよびコンピュートマシン用のサブネットの 2 つのサブネットを VNet 内に指定する必要があります。Azure はマシンを指定するリージョン内の複数の異なるアベイラビリティーゾーンに分散するため、デフォルトのクラスターには高可用性があります。

指定するサブネットが適切であることを確認するには、インストールプログラムが以下のデータを確認します。

  • 指定したサブネットすべてが存在します。
  • コントロールプレーンマシンのサブネットおよびコンピュートマシンのサブネットの 2 つのサブネットを指定する必要があります。
  • サブネットの CIDR は指定されたマシン CIDR に属します。マシンは、プライベートサブネットを指定しないアベイラビリティーゾーンにはプロビジョニングされません。必要な場合に、インストールプログラムはコントロールプレーンおよびワーカーノードを管理するパブリックロードバランサーを作成し、Azure はパブリック IP アドレスをそれらに割り当てます。

既存の VNet を使用するクラスターを破棄しても、VNet は削除されません。

1.6.2.1.1. ネットワークセキュリティーグループの要件

コンピュートマシンおよびコントロールプレーンマシンをホストするサブネットのネットワークセキュリティーグループには、クラスターの通信が正しいことを確認するための特定のアクセスが必要です。必要なクラスター通信ポートへのアクセスを許可するルールを作成する必要があります。

重要

ネットワークセキュリティーグループルールは、クラスターのインストール前に有効にされている必要があります。必要なアクセスなしにクラスターのインストールを試行しても、インストールプログラムは Azure API に到達できず、インストールに失敗します。

表1.14 必須ポート

ポート説明コントロールプレーンコンピュート

80

HTTP トラフィックを許可します。

 

x

443

HTTPS トラフィックを許可します

 

x

6443

コントロールプレーンマシンとの通信を許可します。

x

 

22623

マシン設定サーバーとの通信を許可します。

x

 
注記

クラスターコンポーネントは、Kubernetes コントローラーが更新する、ユーザーによって提供されるネットワークセキュリティーグループを変更しないため、擬似セキュリティーグループが環境の残りの部分に影響を及ぼさずに Kubernetes コントローラー用に作成されます。

1.6.2.2. パーミッションの区分

OpenShift Container Platform 4.3 以降、クラスターのデプロイに、インストールプログラムがプロビジョニングするインフラストラクチャークラスターに必要なすべてのパーミッションを必要としなくなりました。この変更は、ある会社で個人がクラウドで他とは異なるリソースを作成できるようにパーミッションが区分された状態に類似するものです。たとえば、インスタンス、ストレージ、ロードバランサーなどのアプリケーション固有のアイテムを作成することはできますが、VNet、サブネット、または Ingress ルールなどのネットワーク関連のコンポーネントは作成できない可能性があります。

クラスターの作成時に使用する Azure の認証情報には、VNet、およびサブネット、ルーティングテーブル、インターネットゲートウェイ、NAT、VPN などの VNet 内のコアとなるネットワークコンポーネントの作成に必要なネットワークのパーミッションは必要ありません。ロードバランサー、セキュリティーグループ、ストレージアカウントおよびノードなどの、クラスター内でマシンに必要なアプリケーションリソースを作成するパーミッションは依然として必要になります。

1.6.2.3. クラスター間の分離

クラスターは既存のサブネットのネットワークセキュリティーグループを変更できないため、VNet でクラスターを相互に分離する方法はありません。

1.6.3. OpenShift Container Platform のインターネットアクセスおよび Telemetry アクセス

OpenShift Container Platform 4.5 では、クラスターをインストールするためにインターネットアクセスが必要になります。クラスターの健全性および正常に実行された更新についてのメトリクスを提供するためにデフォルトで実行される Telemetry サービスにもインターネットアクセスが必要です。クラスターがインターネットに接続されている場合、Telemetry は自動的に実行され、クラスターは Red Hat OpenShift Cluster Manager (OCM) に登録されます。

Red Hat OpenShift Cluster Manager インベントリーが Telemetry によって自動的に維持されるか、または OCM を手動で使用しているかのいずれによって正常であることを確認した後に、subscription watch を使用して、アカウントまたはマルチクラスターレベルで OpenShift Container Platform サブスクリプションを追跡します。

インターネットへのアクセスは以下を実行するために必要です。

  • Red Hat OpenShift Cluster Manager ページにアクセスし、インストールプログラムをダウンロードし、サブスクリプション管理を実行します。クラスターにインターネットアクセスがあり、Telemetry を無効にしない場合、そのサービスは有効なサブスクリプションでクラスターを自動的に使用します。
  • クラスターのインストールに必要なパッケージを取得するために Quay.io にアクセスします。
  • クラスターの更新を実行するために必要なパッケージを取得します。
重要

クラスターでインターネットに直接アクセスできない場合、プロビジョニングする一部のタイプのインフラストラクチャーでネットワークが制限されたインストールを実行できます。このプロセスで、必要なコンテンツをダウンロードし、これを使用してミラーレジストリーにクラスターのインストールおよびインストールプログラムの生成に必要なパッケージを設定します。インストールタイプによっては、クラスターのインストール環境でインターネットアクセスが不要となる場合があります。クラスターを更新する前に、ミラーレジストリーのコンテンツを更新します。

1.6.4. SSH プライベートキーの生成およびエージェントへの追加

クラスターでインストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要がある場合、ssh-agent とインストールプログラムの両方に SSH キーを指定する必要があります。このキーを使用してパブリッククラスターのブートストラップマシンにアクセスし、インストールの問題をトラブルシューティングできます。

注記

実稼働環境では、障害復旧およびデバッグが必要です。

このキーを使用して、ユーザー core としてマスターノードに対して SSH を実行できます。クラスターをデプロイする際に、キーは core ユーザーの ~/.ssh/authorized_keys 一覧に追加されます。

注記

AWS キーペアなどのプラットフォームに固有の方法で設定したキーではなく、ローカルキーを使用する必要があります。

手順

  1. パスワードなしの認証に設定されている SSH キーがコンピューター上にない場合は、これを作成します。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。

    $ ssh-keygen -t ed25519 -N '' \
        -f <path>/<file_name> 1
    1
    ~/.ssh/id_rsa などの、新規 SSH キーのパスおよびファイル名を指定します。既存のキーペアがある場合は、公開鍵が ~/.ssh ディレクトリーにあることを確認します。

    このコマンドを実行すると、指定した場所にパスワードを必要としない SSH キーが生成されます。

    注記

    FIPS で検証済み/進行中のモジュール (Modules in Process) 暗号ライブラリーを使用する OpenShift Container Platform クラスターを x86_64 アーキテクチャーにインストールする予定の場合は、ed25519 アルゴリズムを使用するキーは作成しないでください。代わりに、rsa アルゴリズムまたは ecdsa アルゴリズムを使用するキーを作成します。

  2. ssh-agent プロセスをバックグラウンドタスクとして開始します。

    $ eval "$(ssh-agent -s)"

    出力例

    Agent pid 31874

  3. SSH プライベートキーを ssh-agent に追加します。

    $ ssh-add <path>/<file_name> 1

    出力例

    Identity added: /home/<you>/<path>/<file_name> (<computer_name>)

    1
    ~/.ssh/id_rsa などの、SSH プライベートキーのパスおよびファイル名を指定します。

次のステップ

  • OpenShift Container Platform をインストールする際に、SSH パブリックキーをインストールプログラムに指定します。

1.6.5. インストールプログラムの取得

OpenShift Container Platform をインストールする前に、インストールファイルをローカルコンピューターにダウンロードします。

前提条件

  • 500 MB のローカルディスク領域がある Linux または macOS を実行するコンピューターが必要です。

手順

  1. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Infrastructure Provider」ページにアクセスします。Red Hat アカウントがある場合は、認証情報を使ってログインします。アカウントがない場合はこれを作成します。
  2. インフラストラクチャープロバイダーを選択します。
  3. 選択するインストールタイプのページに移動し、オペレーティングシステムのインストールプログラムをダウンロードし、ファイルをインストール設定ファイルを保存するディレクトリーに配置します。

    重要

    インストールプログラムは、クラスターのインストールに使用するコンピューターにいくつかのファイルを作成します。クラスターのインストール完了後は、インストールプログラムおよびインストールプログラムが作成するファイルを保持する必要があります。ファイルはいずれもクラスターを削除するために必要になります。

    重要

    インストールプログラムで作成されたファイルを削除しても、クラスターがインストール時に失敗した場合でもクラスターは削除されません。クラスターを削除するには、特定のクラウドプロバイダー用の OpenShift Container Platform のアンインストール手順を実行します。

  4. インストールプログラムを展開します。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。

    $ tar xvf openshift-install-linux.tar.gz
  5. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Pull Secret」ページから、インストールプルシークレットを .txt ファイルとしてダウンロードします。このプルシークレットを使用し、OpenShift Container Platform コンポーネントのコンテナーイメージを提供する Quay.io など、組み込まれた各種の認証局によって提供されるサービスで認証できます。

1.6.6. インストール設定ファイルの作成

Microsoft Azure にインストールする OpenShift Container Platform クラスターをカスタマイズできます。

前提条件

  • OpenShift Container Platform インストールプログラム、およびクラスターのプルシークレットを取得します。

手順

  1. install-config.yaml ファイルを作成します。

    1. インストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、以下のコマンドを実行します。

      $ ./openshift-install create install-config --dir=<installation_directory> 1
      1
      <installation_directory> の場合、インストールプログラムが作成するファイルを保存するためにディレクトリー名を指定します。
      重要

      空のディレクトリーを指定します。ブートストラップ X.509 証明書などの一部のインストールアセットの有効期限は短く設定されているため、インストールディレクトリーを再利用することができません。別のクラスターインストールの個別のファイルを再利用する必要がある場合は、それらをディレクトリーにコピーすることができます。ただし、インストールアセットのファイル名はリリース間で変更される可能性があります。インストールファイルを以前のバージョンの OpenShift Container Platform からコピーする場合は注意してコピーを行ってください。

    2. プロンプト時に、クラウドの設定の詳細情報を指定します。

      1. オプション: クラスターマシンにアクセスするために使用する SSH キーを選択します。

        注記

        インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、ssh-agent プロセスが使用する SSH キーを指定します。

      2. ターゲットに設定するプラットフォームとして azure を選択します。
      3. お使いのコンピューターに Microsoft Azure プロファイルが保存されていない場合は、サブスクリプションとサービスプリンシパルに以下の Azure パラメーター値を指定します。

        • azure subscription id: クラスターに使用するサブスクリプション ID。アカウント出力に id 値を指定します。
        • azure tenant id: テナント ID。アカウント出力に tenantId 値を指定します。
        • azure service principal client id: サービスプリンシパルの appId パラメーターの値。
        • azure service principal client secret: サービスプリンシパルの password パラメーターの値。
      4. クラスターをデプロイするリージョンを選択します。
      5. クラスターをデプロイするベースドメインを選択します。ベースドメインは、クラスターに作成した Azure DNS ゾーンに対応します。
      6. クラスターの記述名を入力します。

        重要

        パブリックエンドポイントで利用可能なすべての Azure リソースはリソース名の制限を受けるため、特定の用語を使用するリソースを作成することはできません。Azure が制限する語の一覧は、Azure ドキュメントの「Resolve reserved resource name errors」 を参照してください。

      7. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Pull Secret」ページから取得したプルシークレットを貼り付けます。
  2. install-config.yaml ファイルを変更します。利用可能なパラメーターの詳細については、「インストール設定パラメーター」セクションを参照してください。
  3. install-config.yaml ファイルをバックアップし、複数のクラスターをインストールするために使用できるようにします。

    重要

    install-config.yaml ファイルはインストールプロセス時に使用されます。このファイルを再利用する必要がある場合は、この段階でこれをバックアップしてください。

1.6.6.1. インストール設定パラメーター

OpenShift Container Platform クラスターをデプロイする前に、クラスターをホストするクラウドプラットフォームでアカウントを記述し、クラスターのプラットフォームをオプションでカスタマイズするためにパラメーターの値を指定します。install-config.yaml インストール設定ファイルを作成する際に、コマンドラインで必要なパラメーターの値を指定します。クラスターをカスタマイズする場合、install-config.yaml ファイルを変更して、プラットフォームについての詳細情報を指定できます。

注記

インストール後は、これらのパラメーターを install-config.yaml ファイルで変更することはできません。

重要

openshift-install コマンドは、パラメーターのフィールド名を検証しません。正しくない名前を指定すると、関連するファイルまたはオブジェクトは作成されず、エラーが報告されません。指定されたパラメーターのフィールド名が正しいことを確認します。

1.6.6.1.1. 必須設定パラメーター

必須のインストール設定パラメーターは、以下の表で説明されています。

表1.15 必須パラメーター

パラメーター説明

apiVersion

install-config.yaml コンテンツの API バージョン。現在のバージョンは v1 です。インストーラーは、古い API バージョンをサポートすることもできます。

文字列

baseDomain

クラウドプロバイダーのベースドメイン。ベースドメインは、OpenShift Container Platform クラスターコンポーネントへのルートを作成するために使用されます。クラスターの完全な DNS 名は、baseDomain<metadata.name>.<baseDomain> 形式を使用する metadata.name パラメーターの値の組み合わせです。

example.com などの完全修飾ドメインまたはサブドメイン名。

metadata

Kubernetes リソース ObjectMeta。ここからは name パラメーターのみが消費されます。

オブジェクト

metadata.name

クラスターの名前。クラスターの DNS レコードはすべて {{.metadata.name}}.{{.baseDomain}} のサブドメインです。

dev などの小文字、ハイフン (-)、およびピリオド (.) が含まれる文字列。

platform

インストールの実行に使用する特定プラットフォームの設定: awsbaremetalazureopenstackovirtvsphereplatform.<platform> パラメーターに関する追加情報は、以下の表で特定のプラットフォームについて参照してください。

オブジェクト

pullSecret

https://cloud.redhat.com/openshift/install/pull-secret からプルシークレットを取得し、Quay.io などのサービスから OpenShift Container Platform コンポーネントのコンテナーイメージのダウンロードを認証します。

{
   "auths":{
      "cloud.openshift.com":{
         "auth":"b3Blb=",
         "email":"you@example.com"
      },
      "quay.io":{
         "auth":"b3Blb=",
         "email":"you@example.com"
      }
   }
}
1.6.6.1.2. ネットワーク設定パラメーター

既存のネットワークインフラストラクチャーの要件に基づいて、インストール設定をカスタマイズできます。たとえば、クラスターネットワークの IP アドレスブロックを拡張するか、デフォルトとは異なる IP アドレスブロックを指定できます。

IPv4 アドレスのみがサポートされます。

表1.16 ネットワークパラメーター

パラメーター説明

networking

クラスターのネットワークの設定。

オブジェクト

注記

インストール後に networking オブジェクトで指定したパラメーターを変更することはできません。

networking.networkType

インストールするクラスターネットワークプロバイダー Container Network Interface (CNI) プラグイン。

OpenShiftSDN または OVNKubernetes のいずれか。デフォルト値は OpenShiftSDN です。

networking.clusterNetwork

Pod の IP アドレスブロック。

デフォルト値は 10.128.0.0/14 で、ホストのプレフィックスは /23 です。

複数の IP アドレスブロックを指定する場合は、ブロックが重複しないようにしてください。

オブジェクトの配列。以下は例になります。

networking:
  clusterNetwork:
  - cidr: 10.128.0.0/14
    hostPrefix: 23

networking.clusterNetwork.cidr

networking.clusterNetwork を使用する場合に必須です。IP アドレスブロック。

IPv4 ネットワーク

CIDR (Classless Inter-Domain Routing) 表記の IP アドレスブロック。IPv4 ブロックのプレフィックス長は 0 から 32 の間になります。

networking.clusterNetwork.hostPrefix

それぞれの個別ノードに割り当てるサブネットプレフィックス長。たとえば、hostPrefix23 に設定される場合、各ノードに指定の cidr から /23 サブネットが割り当てられます。hostPrefix 値の 23 は、510 (2^(32 - 23) - 2) Pod IP アドレスを提供します。

サブネットプレフィックス。

デフォルト値は 23 です。

networking.serviceNetwork

サービスの IP アドレスブロック。デフォルト値は 172.30.0.0/16 です。

OpenShift SDN および OVN-Kubernetes ネットワークプロバイダーは、サービスネットワークの単一 IP アドレスブロックのみをサポートします。

CIDR 形式の IP アドレスブロックを持つ配列。以下は例になります。

networking:
  serviceNetwork:
   - 172.30.0.0/16

networking.machineNetwork

マシンの IP アドレスブロック。

複数の IP アドレスブロックを指定する場合は、ブロックが重複しないようにしてください。

オブジェクトの配列。以下は例になります。

networking:
  machineNetwork:
  - cidr: 10.0.0.0/16

networking.machineNetwork.cidr

networking.machineNetwork を使用する場合に必須です。IP アドレスブロック。libvirt 以外のすべてのプラットフォームでは、デフォルト値は 10.0.0.0/16 です。libvirt の場合、デフォルト値は 192.168.126.0/24 です。

CIDR 表記の IP ネットワークブロック。

例: 10.0.0.0/16

注記

優先される NIC が置かれている CIDR に一致する networking.machineNetwork を設定します。

1.6.6.1.3. オプションの設定パラメーター

オプションのインストール設定パラメーターは、以下の表で説明されています。

表1.17 オプションのパラメーター

パラメーター説明

additionalTrustBundle

ノードの信頼済み証明書ストアに追加される PEM でエンコードされた X.509 証明書バンドル。この信頼バンドルは、プロキシーが設定される際にも使用できます。

文字列

compute

コンピュートノードを構成するマシンの設定。

machine-pool オブジェクトの配列。詳細は、以下の「Machine-pool」の表を参照してください。

compute.architecture

プール内のマシンの命令セットアーキテクチャーを決定します。現時点で異種クラスターはサポートされていないため、すべてのプールが同じアーキテクチャーを指定する必要があります。有効な値は amd64 (デフォルト) です。

文字列

compute.hyperthreading

コンピュートマシンで同時マルチスレッドまたは hyperthreading を有効/無効にするかどうか。デフォルトでは、同時スレッドはマシンのコアのパフォーマンスを上げるために有効にされます。

重要

同時スレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。

Enabled または Disabled

compute.name

compute を使用する場合に必須です。マシンプールの名前。

worker

compute.platform

compute を使用する場合に必須です。このパラメーターを使用して、ワーカーマシンをホストするクラウドプロバイダーを指定します。このパラメーターの値は controlPlane.platform パラメーターの値に一致する必要があります。

awsazuregcpopenstackovirtvsphere、または {}

compute.replicas

プロビジョニングするコンピュートマシン(ワーカーマシンとしても知られる)の数。

2 以上の正の整数。デフォルト値は 3 です。

controlPlane

コントロールプレーンを構成するマシンの設定。

MachinePool オブジェクトの配列。詳細は、以下の「Machine-pool」の表を参照してください。

controlPlane.architecture

プール内のマシンの命令セットアーキテクチャーを決定します。現時点で異種クラスターはサポートされていないため、すべてのプールが同じアーキテクチャーを指定する必要があります。有効な値は amd64 (デフォルト) です。

文字列

controlPlane.hyperthreading

コントロールプレーンマシンで同時マルチスレッドまたは hyperthreading を有効/無効にするかどうか。デフォルトでは、同時スレッドはマシンのコアのパフォーマンスを上げるために有効にされます。

重要

同時スレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。

Enabled または Disabled

controlPlane.name

controlPlane を使用する場合に必須です。マシンプールの名前。

master

controlPlane.platform

controlPlane を使用する場合に必須です。このパラメーターを使用して、コントロールプレーンマシンをホストするクラウドプロバイダーを指定します。このパラメーターの値は compute.platform パラメーターの値に一致する必要があります。

awsazuregcpopenstackovirtvsphere、または {}

controlPlane.replicas

プロビジョニングするコントロールプレーンマシンの数。

サポートされる値は 3 のみです (これはデフォルト値です)。

credentialsMode

Cloud Credential Operator (CCO) モード。モードを指定しないと、CCO は指定された認証情報の機能を動的に判別しようとします。この場合、複数のモードがサポートされるプラットフォームで Mint モードが優先されます。

注記

すべてのクラウドプロバイダーですべての CCO モードがサポートされているわけではありません。CCO モードの詳細は、「Red Hat Operator」の「クラウド認証情報 Operator」を参照してください。

MintPassthroughManual、または空の文字列 ("")。

fips

FIPS モードを有効または無効にします。デフォルトは false (無効) です。FIPS モードが有効にされている場合、OpenShift Container Platform が実行される Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) マシンがデフォルトの Kubernetes 暗号スイートをバイパスし、代わりに RHCOS で提供される暗号モジュールを使用します。

重要

FIPS 検証済み/進行中のモジュール (Modules in Process) 暗号ライブラリーの使用は、x86_64 アーキテクチャーの OpenShift Container Platform デプロイメントでのみサポートされています。

注記

Azure File ストレージを使用している場合、FIPS モードを有効にすることはできません。

false または true

imageContentSources

release-image コンテンツのソースおよびリポジトリー。

オブジェクトの配列。この表の以下の行で説明されているように、source およびオプションで mirrors が含まれます。

imageContentSources.source

imageContentSources を使用する場合に必須です。ユーザーが参照するリポジトリーを指定します (例: イメージプル仕様)。

文字列

imageContentSources.mirrors

同じイメージが含まれる可能性のあるリポジトリーを 1 つ以上指定します。

文字列の配列。

publish

Kubernetes API、OpenShift ルートなどのクラスターのユーザーに表示されるエンドポイントをパブリッシュまたは公開する方法。

Internal または External。プライベートクラスターをデプロイするには、publishInternal に設定します。これはインターネットからアクセスできません。デフォルト値は External です。Internal または External。デフォルト値は External です。

このパラメーターを Internal に設定することは、クラウド以外のプラットフォームではサポートされません。

重要

フィールドの値が Internal に設定されている場合、クラスターは機能しなくなります。詳細は、BZ#1953035 を参照してください。

sshKey

クラスターマシンへのアクセスを認証するための単一または複数の SSH キー。

注記

インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、ssh-agent プロセスが使用する SSH キーを指定します。

1 つ以上のキー。以下は例になります。

sshKey:
  <key1>
  <key2>
  <key3>
1.6.6.1.4. 追加の Azure 設定パラメーター

追加の Azure 設定パラメーターは以下の表で説明されています。

表1.18 追加の Azure パラメーター

パラメーター説明

controlPlane.platform.azure.osDisk.diskSizeGB

VM の Azure ディスクのサイズ。

GB 単位でディスクのサイズを表す整数。サポートされる最小のディスクサイズは 1024 です。

platform.azure.baseDomainResourceGroupName

ベースドメインの DNS ゾーンが含まれるリソースグループの名前。

文字列 (例: production_cluster)。

platform.azure.outboundType

クラスターをインターネットに接続するために使用されるアウトバウンドルーティングストラテジー。ユーザー定義のルーティングを使用している場合、クラスターをインストールする前にアウトバウンドルーティングがすでに設定されている既存のネットワークが利用可能な状態にする必要があります。インストールプログラムはユーザー定義のルーティングの設定を行いません。

LoadBalancer または UserDefinedRouting。デフォルトは LoadBalancer です。

platform.azure.region

クラスターをホストする Azure リージョンの名前。

centralus などの有効なリージョン名。

platform.azure.zone

マシンを配置するアベイラビリティーゾーンの一覧。高可用性を確保するには、少なくとも 2 つのゾーンを指定します。

ゾーンの一覧 (例: ["1", "2", "3"])。

platform.azure.networkResourceGroupName

クラスターをデプロイする既存の VNet を含むリソースグループの名前。この名前は platform.azure.baseDomainResourceGroupName と同じにすることはできません。

文字列。

platform.azure.virtualNetwork

クラスターをデプロイする既存 VNet の名前。

文字列。

platform.azure.controlPlaneSubnet

コントロールプレーンマシンをデプロイする VNet 内の既存サブネットの名前。

有効な CIDR (例: 10.0.0.0/16)。

platform.azure.computeSubnet

コンピュートマシンをデプロイする VNet 内の既存サブネットの名前。

有効な CIDR (例: 10.0.0.0/16)。

platform.azure.cloudName

適切な Azure API エンドポイントで Azure SDK を設定するために使用される Azure クラウド環境の名前。空の場合、デフォルト値の AzurePublicCloud が使用されます。

AzurePublicCloud または AzureUSGovernmentCloud などの有効なクラウド環境。

注記

Azure クラスターで、Azure アベイラビリティーゾーンのカスタマイズやタグを使用した Azure リソースの編成を実行することはできません。

1.6.6.2. Azure のカスタマイズされた install-config.yaml ファイルのサンプル

install-config.yaml ファイルをカスタマイズして、OpenShift Container Platform クラスターのプラットフォームについての詳細を指定するか、または必要なパラメーターの値を変更することができます。

重要

このサンプルの YAML ファイルは参照用にのみ提供されます。インストールプログラムを使用して install-config.yaml ファイルを取得し、これを変更する必要があります。

apiVersion: v1
baseDomain: example.com 1
controlPlane: 2
  hyperthreading: Enabled 3 4
  name: master
  platform:
    azure:
      osDisk:
        diskSizeGB: 1024 5
      type: Standard_D8s_v3
  replicas: 3
compute: 6
- hyperthreading: Enabled 7
  name: worker
  platform:
    azure:
      type: Standard_D2s_v3
      osDisk:
        diskSizeGB: 512 8
      zones: 9
      - "1"
      - "2"
      - "3"
  replicas: 5
metadata:
  name: test-cluster 10
networking:
  clusterNetwork:
  - cidr: 10.128.0.0/14
    hostPrefix: 23
  machineNetwork:
  - cidr: 10.0.0.0/16
  networkType: OpenShiftSDN
  serviceNetwork:
  - 172.30.0.0/16
platform:
  azure:
    region: centralus 11
    baseDomainResourceGroupName: resource_group 12
    networkResourceGroupName: vnet_resource_group 13
    virtualNetwork: vnet 14
    controlPlaneSubnet: control_plane_subnet 15
    computeSubnet: compute_subnet 16
    cloudName: AzurePublicCloud
pullSecret: '{"auths": ...}' 17
fips: false 18
sshKey: ssh-ed25519 AAAA... 19
fips: false 20
sshKey: ssh-ed25519 AAAA... 21
1 10 11 17
必須。インストールプログラムはこの値の入力を求めるプロンプトを出します。
2 6
これらのパラメーターおよび値を指定しない場合、インストールプログラムはデフォルトの値を指定します。
3 7
controlPlane セクションは単一マッピングですが、コンピュートセクションはマッピングのシーケンスになります。複数の異なるデータ構造の要件を満たすには、 compute セクションの最初の行はハイフン - で始め、controlPlane セクションの最初の行はハイフンで始めることができません。どちらのセクションも、現時点では単一のマシンプールを定義しますが、OpenShift Container Platform の今後のバージョンでは、インストール時の複数のコンピュートプールの定義をサポートする可能性があります。1 つのコントロールプレーンプールのみが使用されます。
4
同時マルチスレッドまたは hyperthreading を有効/無効にするかどうか。デフォルトでは、同時スレッドはマシンのコアのパフォーマンスを上げるために有効にされます。パラメーター値を Disabled に設定するとこれを無効にすることができます。一部のクラスターマシンで同時マルチスレッドを無効にする場合は、これをすべてのクラスターマシンで無効にする必要があります。
重要

同時スレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。同時マルチスレッドを無効にする場合は、マシンに対して Standard_D8s_v3 などの大規模な仮想マシンタイプを使用します。

5 8
使用するディスクのサイズは、GB 単位で指定できます。マスターノードの最小推奨値は 1024 GB です。
9
マシンをデプロイするゾーンの一覧を指定します。高可用性を確保するには、少なくとも 2 つのゾーンを指定します。
12
ベースドメインの DNS ゾーンが含まれるリソースグループの名前を指定します。
13 20
既存の VNet を使用する場合は、それが含まれるリソースグループの名前を指定します。
14 21
既存の VNet を使用する場合は、その名前を指定します。
15
既存の VNet を使用する場合は、コントロールプレーンマシンをホストするサブネットの名前を指定します。
16
既存の VNet を使用する場合は、コンピュートマシンをホストするサブネットの名前を指定します。
18
FIPS モードを有効または無効にするかどうか。デフォルトでは、FIPS モードは有効にされません。FIPS モードが有効にされている場合、OpenShift Container Platform が実行される Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) マシンがデフォルトの Kubernetes 暗号スイートをバイパスし、代わりに RHCOS で提供される暗号モジュールを使用します。
重要

FIPS 検証済み/進行中のモジュール (Modules in Process) 暗号ライブラリーの使用は、x86_64 アーキテクチャーの OpenShift Container Platform デプロイメントでのみサポートされています。

19
クラスター内のマシンにアクセスするために使用する sshKey 値をオプションで指定できます。
FIPS モードを有効または無効にするかどうか。デフォルトでは、FIPS モードは有効にされません。FIPS モードが有効にされている場合、OpenShift Container Platform が実行される Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) マシンがデフォルトの Kubernetes 暗号スイートをバイパスし、代わりに RHCOS で提供される暗号モジュールを使用します。
重要

FIPS 検証済み/進行中のモジュール (Modules in Process) 暗号ライブラリーの使用は、x86_64 アーキテクチャーの OpenShift Container Platform デプロイメントでのみサポートされています。

クラスター内のマシンにアクセスするために使用する sshKey 値をオプションで指定できます。
注記

インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、ssh-agent プロセスが使用する SSH キーを指定します。

1.6.6.3. インストール時のクラスター全体のプロキシーの設定

実稼働環境では、インターネットへの直接アクセスを拒否し、代わりに HTTP または HTTPS プロキシーを使用することができます。プロキシー設定を install-config.yaml ファイルで行うことにより、新規の OpenShift Container Platform クラスターをプロキシーを使用するように設定できます。

前提条件

  • 既存の install-config.yaml ファイルがある。
  • クラスターがアクセスする必要のあるサイトを確認済みで、それらのいずれかがプロキシーをバイパスする必要があるかどうかを判別している。デフォルトで、すべてのクラスター egress トラフィック (クラスターをホストするクラウドについてのクラウドプロバイダー API に対する呼び出しを含む) はプロキシーされます。プロキシーを必要に応じてバイパスするために、サイトを Proxy オブジェクトの spec.noProxy フィールドに追加している。

    注記

    Proxy オブジェクトの status.noProxy フィールドには、インストール設定の networking.machineNetwork[].cidrnetworking.clusterNetwork[].cidr、および networking.serviceNetwork[] フィールドの値が設定されます。

    Amazon Web Services (AWS)、Google Cloud Platform (GCP)、Microsoft Azure、および Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) へのインストールの場合、Proxy オブジェクトの status.noProxy フィールドには、インスタンスメタデータのエンドポイント (169.254.169.254) も設定されます。

手順

  1. install-config.yaml ファイルを編集し、プロキシー設定を追加します。以下は例になります。

    apiVersion: v1
    baseDomain: my.domain.com
    proxy:
      httpProxy: http://<username>:<pswd>@<ip>:<port> 1
      httpsProxy: https://<username>:<pswd>@<ip>:<port> 2
      noProxy: example.com 3
    additionalTrustBundle: | 4
        -----BEGIN CERTIFICATE-----
        <MY_TRUSTED_CA_CERT>
        -----END CERTIFICATE-----
    ...
    1
    クラスター外の HTTP 接続を作成するために使用するプロキシー URL。URL スキームは http である必要があります。追加のプロキシー設定が必要ではなく、追加の CA を必要とする MITM の透過的なプロキシーネットワークを使用する場合には、httpProxy 値を指定することはできません。
    2
    クラスター外で HTTPS 接続を作成するために使用するプロキシー URL。このフィールドが指定されていない場合、HTTP および HTTPS 接続の両方に httpProxy が使用されます。追加のプロキシー設定が必要ではなく、追加の CA を必要とする MITM の透過的なプロキシーネットワークを使用する場合には、httpsProxy 値を指定することはできません。
    3
    プロキシーを除外するための宛先ドメイン名、ドメイン、IP アドレス、または他のネットワーク CIDR のカンマ区切りの一覧。サブドメインのみと一致するように、ドメインの前に . を付けます。たとえば、.y.comx.y.com に一致しますが、 y.com には一致しません。* を使用し、すべての宛先のプロキシーをバイパスします。
    4
    指定されている場合、インストールプログラムは HTTPS 接続のプロキシーに必要な 1 つ以上の追加の CA 証明書が含まれる user-ca-bundle という名前の設定マップを openshift-config namespace に生成します。次に Cluster Network Operator は、これらのコンテンツを Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) 信頼バンドルにマージする trusted-ca-bundle 設定マップを作成し、この設定マップは Proxy オブジェクトの trustedCA フィールドで参照されます。additionalTrustBundle フィールドは、プロキシーのアイデンティティー証明書が RHCOS 信頼バンドルからの認証局によって署名されない限り必要になります。追加のプロキシー設定が必要ではなく、追加の CA を必要とする MITM の透過的なプロキシーネットワークを使用する場合には、MITM CA 証明書を指定する必要があります。
    注記

    インストールプログラムは、プロキシーの readinessEndpoints フィールドをサポートしません。

  2. ファイルを保存し、OpenShift Container Platform のインストール時にこれを参照します。

インストールプログラムは、指定の install-config.yaml ファイルのプロキシー設定を使用する cluster という名前のクラスター全体のプロキシーを作成します。プロキシー設定が指定されていない場合、cluster Proxy オブジェクトが依然として作成されますが、これには spec がありません。

注記

cluster という名前の Proxy オブジェクトのみがサポートされ、追加のプロキシーを作成することはできません。

1.6.7. クラスターのデプロイ

互換性のあるクラウドプラットフォームに OpenShift Container Platform をインストールできます。

重要

インストールプログラムの create cluster コマンドは、初期インストール時に 1 回だけ実行できます。

前提条件

  • クラスターをホストするクラウドプラットフォームでアカウントを設定します。
  • OpenShift Container Platform インストールプログラム、およびクラスターのプルシークレットを取得します。

手順

  1. インストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、クラスターのデプロイメントを初期化します。

    $ ./openshift-install create cluster --dir=<installation_directory> \ 1
        --log-level=info 2
    1
    <installation_directory> については、カスタマイズした ./install-config.yaml ファイルの場所を指定します。
    2
    異なるインストールの詳細情報を表示するには、info ではなく、warndebug、または error を指定します。
    注記

    ホストに設定した AWS アカウントにクラスターをデプロイするための十分なパーミッションがない場合、インストールプログラムは停止し、不足しているパーミッションが表示されます。

    クラスターのデプロイメントが完了すると、Web コンソールへのリンクや kubeadmin ユーザーの認証情報を含む、クラスターにアクセスするための指示がターミナルに表示されます。

    出力例

    ...
    INFO Install complete!
    INFO To access the cluster as the system:admin user when using 'oc', run 'export KUBECONFIG=/home/myuser/install_dir/auth/kubeconfig'
    INFO Access the OpenShift web-console here: https://console-openshift-console.apps.mycluster.example.com
    INFO Login to the console with user: "kubeadmin", and password: "4vYBz-Ee6gm-ymBZj-Wt5AL"
    INFO Time elapsed: 36m22s

    注記

    クラスターアクセスおよび認証情報の情報は、インストールが正常に実行される際に <installation_directory>/.openshift_install.log に出力されます。

    重要

    インストールプログラムが生成する Ignition 設定ファイルには、24 時間が経過すると期限切れになり、その後に更新される証明書が含まれます。証明書を更新する前にクラスターが停止し、24 時間経過した後にクラスターを再起動すると、クラスターは期限切れの証明書を自動的に復元します。例外として、kubelet 証明書を回復するために保留状態の node-bootstrapper 証明書署名要求 (CSR)を手動で承認する必要があります。詳細は、コントロールプレーン証明書の期限切れの状態からのリカバリー についてのドキュメントを参照してください。

    重要

    インストールプログラム、またはインストールプログラムが作成するファイルを削除することはできません。これらはいずれもクラスターを削除するために必要になります。

1.6.8. バイナリーのダウンロードによる OpenShift CLI のインストール

コマンドラインインターフェースを使用して OpenShift Container Platform と対話するために CLI (oc) をインストールすることができます。oc は Linux、Windows、または macOS にインストールできます。

重要

以前のバージョンの oc をインストールしている場合、これを使用して OpenShift Container Platform 4.5 のすべてのコマンドを実行することはできません。新規バージョンの oc をダウンロードし、インストールします。

1.6.8.1. Linux への OpenShift CLI のインストール

以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc) バイナリーを Linux にインストールできます。

手順

  1. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Infrastructure Provider」ページに移動します。
  2. インフラストラクチャープロバイダーを選択し、(該当する場合は) インストールタイプを選択します。
  3. Command-line interface セクションで、ドロップダウンメニューの Linux を選択し、Download command-line tools をクリックします。
  4. アーカイブを展開します。

    $ tar xvzf <file>
  5. oc バイナリーを、PATH にあるディレクトリーに配置します。

    PATH を確認するには、以下のコマンドを実行します。

    $ echo $PATH

CLI のインストール後は、oc コマンドを使用して利用できます。

$ oc <command>

1.6.8.2. Windows への OpenShift CLI のインストール

以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc) バイナリーを Windows にインストールできます。

手順

  1. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Infrastructure Provider」ページに移動します。
  2. インフラストラクチャープロバイダーを選択し、(該当する場合は) インストールタイプを選択します。
  3. Command-line interface セクションで、ドロップダウンメニューの Windows を選択し、Download command-line tools をクリックします。
  4. ZIP プログラムでアーカイブを解凍します。
  5. oc バイナリーを、PATH にあるディレクトリーに移動します。

    PATH を確認するには、コマンドプロンプトを開いて以下のコマンドを実行します。

    C:\> path

CLI のインストール後は、oc コマンドを使用して利用できます。

C:\> oc <command>

1.6.8.3. macOC への OpenShift CLI のインストール

以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc) バイナリーを macOS にインストールできます。

手順

  1. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Infrastructure Provider」ページに移動します。
  2. インフラストラクチャープロバイダーを選択し、(該当する場合は) インストールタイプを選択します。
  3. Command-line interface セクションで、ドロップダウンメニューの MacOS を選択し、Download command-line tools をクリックします。
  4. アーカイブを展開し、解凍します。
  5. oc バイナリーをパスにあるディレクトリーに移動します。

    PATH を確認するには、ターミナルを開き、以下のコマンドを実行します。

    $ echo $PATH

CLI のインストール後は、oc コマンドを使用して利用できます。

$ oc <command>

1.6.9. CLI の使用によるクラスターへのログイン

クラスター kubeconfig ファイルをエクスポートし、デフォルトシステムユーザーとしてクラスターにログインできます。kubeconfig ファイルには、クライアントを正しいクラスターおよび API サーバーに接続するために CLI で使用されるクラスターについての情報が含まれます。このファイルはクラスターに固有のファイルであり、OpenShift Container Platform のインストール時に作成されます。

前提条件

  • OpenShift Container Platform クラスターをデプロイしていること。
  • oc CLI をインストールしていること。

手順

  1. kubeadmin 認証情報をエクスポートします。

    $ export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig 1
    1
    <installation_directory> には、インストールファイルを保存したディレクトリーへのパスを指定します。
  2. エクスポートされた設定を使用して、oc コマンドを正常に実行できることを確認します。

    $ oc whoami

    出力例

    system:admin

1.6.10. 次のステップ

1.7. プライベートクラスターの Azure へのインストール

OpenShift Container Platform バージョン 4.5 では、プライベートクラスターを Microsoft Azure の既存の Azure Virtual Network (VNet) にインストールできます。インストールプログラムは、カスタマイズ可能な残りの必要なインフラストラクチャーをプロビジョニングします。インストールをカスタマイズするには、クラスターをインストールする前に、install-config.yaml ファイルでパラメーターを変更します。

1.7.1. 前提条件

1.7.2. プライベートクラスター

外部エンドポイントを公開しないプライベート OpenShift Container Platform クラスターをデプロイすることができます。プライベートクラスターは内部ネットワークからのみアクセス可能で、インターネット上では表示されません。

デフォルトで、OpenShift Container Platform はパブリックにアクセス可能な DNS およびエンドポイントを使用できるようにプロビジョニングされます。プライベートクラスターは、クラスターのデプロイ時に DNS、Ingress コントローラー、および API サーバーを private に設定します。つまり、クラスターリソースは内部ネットワークからのみアクセスでき、インターネット上では表示されません。

プライベートクラスターをデプロイするには、要件を満たす既存のネットワークを使用する必要があります。クラスターリソースはネットワーク上の他のクラスター間で共有される可能性があります。

さらに、プロビジョニングするクラウドの API サービスにアクセスできるマシンから、プロビジョニングするネットワーク上のホストおよびインストールメディアを取得するために使用するインターネットにプライベートクラスターをデプロイする必要があります。これらのアクセス要件を満たし、所属する会社のガイドラインに準拠したすべてのマシンを使用することができます。たとえば、このマシンには、クラウドネットワーク上の bastion ホスト、または VPN 経由でネットワークにアクセスできるマシンを使用できます。

1.7.2.1. Azure のプライベートクラスター

Microsoft Azure でプライベートクラスターを作成するには、クラスターをホストするために既存のプライベート VNet とサブネットを指定する必要があります。インストールプログラムは、クラスターが必要とする DNS レコードを解決できる必要もあります。インストールプログラムは、内部トラフィック用としてのみ Ingress Operator および API サーバーを設定します。

ネットワークがプライベート VNET に接続される方法によって、クラスターのプライベート DNS レコードを解決するために DNS フォワーダーを使用する必要がある場合があります。クラスターのマシンは、DNS 解決に 168.63.129.16 を内部で使用します。詳細は、Azure ドキュメントの「What is Azure Private DNS?」および「What is IP address 168.63.129.16?」を参照してください。

クラスターには、Azure API にアクセスするためにインターネットへのアクセスが依然として必要です。

以下のアイテムは、プライベートクラスターのインストール時に必要ではなく、作成されません。

  • BaseDomainResourceGroup (クラスターがパブリックレコードを作成しないため)
  • パブリック IP アドレス
  • パブリック DNS レコード
  • パブリックエンドポイント

    The cluster is configured so that the Operators do not create public records for the cluster and all cluster machines are placed in the private subnets that you specify.
1.7.2.1.1. 制限

Azure 上のプライベートクラスターは、既存の VNet の使用に関連する制限のみの制限を受けます。

1.7.2.2. ユーザー定義のアウトバウンドルーティング

OpenShift Container Platform では、クラスターがインターネットに接続するために独自のアウトバウンドルーティングを選択できます。これにより、パブリック IP アドレスおよびパブリックロードバランサーの作成を省略できます。

クラスターをインストールする前に、install-config.yaml ファイルのパラメーターを変更してユーザー定義のルーティングを設定できます。クラスターのインストール時にアウトバウンドルーティングを使用するには、既存の VNet が必要です。インストールプログラムはこれを設定しません。

クラスターをユーザー定義のルーティングを使用するように設定する際に、インストールプログラムは以下のリソースを作成しません。

  • インターネットにアクセスするためのアウトバウンドルール。
  • パブリックロードバランサーのパブリック IP。
  • アウトバウンド要求のパブリックロードバランサーにクラスターマシンを追加する Kubernetes Service オブジェクト。

ユーザー定義のルーティングを設定する前に、以下の項目が利用可能であることを確認する必要があります。

  • 内部レジストリーミラーを使用しない場合は、コンテナーイメージのプルにインターネットへの Egress を使用できます。
  • クラスターは Azure API にアクセスできます。
  • 各種の allowlist エンドポイントが設定されます。これらのエンドポイントについては、「ファイアウォールの設定」セクションで参照できます。

ユーザー定義のルーティングを使用したインターネットアクセスでサポートされる既存のネットワーク設定がいくつかあります。

ネットワークアドレス変換のあるプライベートクラスター

Azure VNET NAT (ネットワークアドレス変換) を使用して、クラスター内のサブネットのアウトバウンドインターネットアクセスを提供できます。設定手順については、Azure ドキュメントの「Create a NAT gateway using Azure CLI」を参照してください。

Azure NAT およびユーザー定義のルーティングが設定された VNet 設定を使用する場合、パブリックエンドポイントのないプライベートクラスターを作成できます。

Azure ファイアウォールのあるプライベートクラスター

Azure ファイアウォールを使用して、クラスターのインストールに使用される VNet のアウトバウンドルーティングを提供できます。Azure ドキュメントで Azure ファイアウォールのあるユーザー定義のルーティングを提供する方法について確認することができます。

Azure ファイアウォールおよびユーザー定義のルーティングが設定された VNet 設定を使用する場合、パブリックエンドポイントのないプライベートクラスターを作成できます。

プロキシー設定のあるプライベートクラスター

ユーザー定義のルーティングと共にプロキシーを使用し、インターネットへの egress を許可することができます。クラスター Operator がプロキシーを使用して Azure API にアクセスしないようにする必要があります。Operator はプロキシー外から Azure API にアクセスできる必要があります。

0.0.0.0/0 が Azure によって自動的に設定された状態で、サブネットのデフォルトのルートテーブルを使用する場合、すべての Azure API 要求は、IP アドレスがパブリックな場合でも Azure の内部ネットワークでルーティングされます。ネットワークセキュリティーグループのルールが Azure API エンドポイントへの egress を許可している限り、ユーザー定義のルーティングが設定されたプロキシーにより、パブリックエンドポイントのないプライベートクラスターを作成できます。

インターネットアクセスのないプライベートクラスター

クラスターが以下にアクセスできる場合は、インターネットアクセスのない VNet を指定できます。

  • コンテナーイメージのプルを可能にする内部レジストリーミラー
  • Azure API へのアクセス

各種の要件を利用可能な場合、ユーザー定義のルーティングを使用して、パブリックエンドポイントのないプライベートクラスターを作成できます。

1.7.3. OpenShift Container Platform クラスターでの VNet の再利用について

OpenShift Container Platform 4.5 では、クラスターを Microsoft Azure の既存の Azure Virtual Network (VNet) にデプロイできます。これを実行する場合、VNet 内の既存のサブネットおよびルーティングルールも使用する必要があります。

OpenShift Container Platform を既存の Azure VNet にデプロイすることで、新規アカウントでのサービス制限の制約を回避したり、会社のガイドラインによる運用上の制約をより容易に遵守することが可能になる場合があります。VNet の作成に必要なインフラストラクチャーの作成パーミッションを取得できない場合には、このオプションを使用できます。

重要

既存の VNet を使用するには、更新された Azure Private DNS (プレビュー) 機能を使用する必要があります。この機能の制限についての詳細は、「Announcing Preview Refresh for Azure DNS Private Zones」を参照してください。

1.7.3.1. VNet を使用するための要件

既存の VNet を使用してクラスターをデプロイする場合、クラスターをインストールする前に追加のネットワーク設定を実行する必要があります。インストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャークラスターでは、インストーラーは通常以下のコンポーネントを作成しますが、既存の VNet にインストールする場合にはこれらを作成しません。

  • サブネット
  • ルートテーブル
  • VNets
  • ネットワークセキュリティーグループ

カスタム VNet を使用する場合、インストールプログラムおよびクラスターで使用できるようにカスタム VNet およびそのサブネットを適切に設定する必要があります。インストールプログラムは、使用するクラスターのネットワーク範囲を細分化できず、サブネットのルートテーブルを設定するか、または DHCP などの VNet オプションを設定します。これは、クラスターのインストール前に設定する必要があります。

クラスターは、既存の VNet およびサブネットを含むリソースグループにアクセスできる必要があります。クラスターが作成するすべてのリソースは、作成される別個のリソースグループに配置され、一部のネットワークリソースが別個のグループから使用されます。一部のクラスター Operator は両方のリソースグループのリソースにアクセスできる必要があります。たとえば マシン API コントローラーは、ネットワークリソースグループから、作成される仮想マシンの NIC をサブネットに割り当てます。

VNet には以下の特徴が確認される必要があります。

  • VNet の CIDR ブロックには、クラスターマシンの IP アドレスプールである Networking.MachineCIDR 範囲が含まれる必要があります。
  • VNet およびそのサブネットは同じリソースグループに属する必要があり、サブネットは静的 IP アドレスではなく、Azure で割り当てられた DHCP IP アドレスを使用するように設定される必要があります。

コントロールプレーンマシンのサブネットおよびコンピュートマシン用のサブネットの 2 つのサブネットを VNet 内に指定する必要があります。Azure はマシンを指定するリージョン内の複数の異なるアベイラビリティーゾーンに分散するため、デフォルトのクラスターには高可用性があります。

指定するサブネットが適切であることを確認するには、インストールプログラムが以下のデータを確認します。

  • 指定したサブネットすべてが存在します。
  • コントロールプレーンマシンのサブネットおよびコンピュートマシンのサブネットの 2 つのサブネットを指定する必要があります。
  • サブネットの CIDR は指定されたマシン CIDR に属します。マシンは、プライベートサブネットを指定しないアベイラビリティーゾーンにはプロビジョニングされません。

既存の VNet を使用するクラスターを破棄しても、VNet は削除されません。

1.7.3.1.1. ネットワークセキュリティーグループの要件

コンピュートマシンおよびコントロールプレーンマシンをホストするサブネットのネットワークセキュリティーグループには、クラスターの通信が正しいことを確認するための特定のアクセスが必要です。必要なクラスター通信ポートへのアクセスを許可するルールを作成する必要があります。

重要

ネットワークセキュリティーグループルールは、クラスターのインストール前に有効にされている必要があります。必要なアクセスなしにクラスターのインストールを試行しても、インストールプログラムは Azure API に到達できず、インストールに失敗します。

表1.19 必須ポート

ポート説明コントロールプレーンコンピュート

80

HTTP トラフィックを許可します。

 

x

443

HTTPS トラフィックを許可します

 

x

6443

コントロールプレーンマシンとの通信を許可します。

x

 

22623

マシン設定サーバーとの通信を許可します。

x

 
注記

クラスターコンポーネントは、Kubernetes コントローラーが更新する、ユーザーによって提供されるネットワークセキュリティーグループを変更しないため、擬似セキュリティーグループが環境の残りの部分に影響を及ぼさずに Kubernetes コントローラー用に作成されます。

1.7.3.2. パーミッションの区分

OpenShift Container Platform 4.3 以降、クラスターのデプロイに、インストールプログラムがプロビジョニングするインフラストラクチャークラスターに必要なすべてのパーミッションを必要としなくなりました。この変更は、ある会社で個人がクラウドで他とは異なるリソースを作成できるようにパーミッションが区分された状態に類似するものです。たとえば、インスタンス、ストレージ、ロードバランサーなどのアプリケーション固有のアイテムを作成することはできますが、VNet、サブネット、または Ingress ルールなどのネットワーク関連のコンポーネントは作成できない可能性があります。

クラスターの作成時に使用する Azure の認証情報には、VNet、およびサブネット、ルーティングテーブル、インターネットゲートウェイ、NAT、VPN などの VNet 内のコアとなるネットワークコンポーネントの作成に必要なネットワークのパーミッションは必要ありません。ロードバランサー、セキュリティーグループ、ストレージアカウントおよびノードなどの、クラスター内でマシンに必要なアプリケーションリソースを作成するパーミッションは依然として必要になります。

1.7.3.3. クラスター間の分離

クラスターは既存のサブネットのネットワークセキュリティーグループを変更できないため、VNet でクラスターを相互に分離する方法はありません。

1.7.4. OpenShift Container Platform のインターネットアクセスおよび Telemetry アクセス

OpenShift Container Platform 4.5 では、クラスターをインストールするためにインターネットアクセスが必要になります。クラスターの健全性および正常に実行された更新についてのメトリクスを提供するためにデフォルトで実行される Telemetry サービスにもインターネットアクセスが必要です。クラスターがインターネットに接続されている場合、Telemetry は自動的に実行され、クラスターは Red Hat OpenShift Cluster Manager (OCM) に登録されます。

Red Hat OpenShift Cluster Manager インベントリーが Telemetry によって自動的に維持されるか、または OCM を手動で使用しているかのいずれによって正常であることを確認した後に、subscription watch を使用して、アカウントまたはマルチクラスターレベルで OpenShift Container Platform サブスクリプションを追跡します。

インターネットへのアクセスは以下を実行するために必要です。

  • Red Hat OpenShift Cluster Manager ページにアクセスし、インストールプログラムをダウンロードし、サブスクリプション管理を実行します。クラスターにインターネットアクセスがあり、Telemetry を無効にしない場合、そのサービスは有効なサブスクリプションでクラスターを自動的に使用します。
  • クラスターのインストールに必要なパッケージを取得するために Quay.io にアクセスします。
  • クラスターの更新を実行するために必要なパッケージを取得します。
重要

クラスターでインターネットに直接アクセスできない場合、プロビジョニングする一部のタイプのインフラストラクチャーでネットワークが制限されたインストールを実行できます。このプロセスで、必要なコンテンツをダウンロードし、これを使用してミラーレジストリーにクラスターのインストールおよびインストールプログラムの生成に必要なパッケージを設定します。インストールタイプによっては、クラスターのインストール環境でインターネットアクセスが不要となる場合があります。クラスターを更新する前に、ミラーレジストリーのコンテンツを更新します。

1.7.5. SSH プライベートキーの生成およびエージェントへの追加

クラスターでインストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要がある場合、ssh-agent とインストールプログラムの両方に SSH キーを指定する必要があります。このキーを使用してパブリッククラスターのブートストラップマシンにアクセスし、インストールの問題をトラブルシューティングできます。

注記

実稼働環境では、障害復旧およびデバッグが必要です。

このキーを使用して、ユーザー core としてマスターノードに対して SSH を実行できます。クラスターをデプロイする際に、キーは core ユーザーの ~/.ssh/authorized_keys 一覧に追加されます。

注記

AWS キーペアなどのプラットフォームに固有の方法で設定したキーではなく、ローカルキーを使用する必要があります。

手順

  1. パスワードなしの認証に設定されている SSH キーがコンピューター上にない場合は、これを作成します。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。

    $ ssh-keygen -t ed25519 -N '' \
        -f <path>/<file_name> 1
    1
    ~/.ssh/id_rsa などの、新規 SSH キーのパスおよびファイル名を指定します。既存のキーペアがある場合は、公開鍵が ~/.ssh ディレクトリーにあることを確認します。

    このコマンドを実行すると、指定した場所にパスワードを必要としない SSH キーが生成されます。

    注記

    FIPS で検証済み/進行中のモジュール (Modules in Process) 暗号ライブラリーを使用する OpenShift Container Platform クラスターを x86_64 アーキテクチャーにインストールする予定の場合は、ed25519 アルゴリズムを使用するキーは作成しないでください。代わりに、rsa アルゴリズムまたは ecdsa アルゴリズムを使用するキーを作成します。

  2. ssh-agent プロセスをバックグラウンドタスクとして開始します。

    $ eval "$(ssh-agent -s)"

    出力例

    Agent pid 31874

  3. SSH プライベートキーを ssh-agent に追加します。

    $ ssh-add <path>/<file_name> 1

    出力例

    Identity added: /home/<you>/<path>/<file_name> (<computer_name>)

    1
    ~/.ssh/id_rsa などの、SSH プライベートキーのパスおよびファイル名を指定します。

次のステップ

  • OpenShift Container Platform をインストールする際に、SSH パブリックキーをインストールプログラムに指定します。

1.7.6. インストールプログラムの取得

OpenShift Container Platform をインストールする前に、インストールファイルをローカルコンピューターにダウンロードします。

前提条件

  • 500 MB のローカルディスク領域がある Linux または macOS を実行するコンピューターが必要です。

手順

  1. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Infrastructure Provider」ページにアクセスします。Red Hat アカウントがある場合は、認証情報を使ってログインします。アカウントがない場合はこれを作成します。
  2. インフラストラクチャープロバイダーを選択します。
  3. 選択するインストールタイプのページに移動し、オペレーティングシステムのインストールプログラムをダウンロードし、ファイルをインストール設定ファイルを保存するディレクトリーに配置します。

    重要

    インストールプログラムは、クラスターのインストールに使用するコンピューターにいくつかのファイルを作成します。クラスターのインストール完了後は、インストールプログラムおよびインストールプログラムが作成するファイルを保持する必要があります。ファイルはいずれもクラスターを削除するために必要になります。

    重要

    インストールプログラムで作成されたファイルを削除しても、クラスターがインストール時に失敗した場合でもクラスターは削除されません。クラスターを削除するには、特定のクラウドプロバイダー用の OpenShift Container Platform のアンインストール手順を実行します。

  4. インストールプログラムを展開します。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。

    $ tar xvf openshift-install-linux.tar.gz
  5. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Pull Secret」ページから、インストールプルシークレットを .txt ファイルとしてダウンロードします。このプルシークレットを使用し、OpenShift Container Platform コンポーネントのコンテナーイメージを提供する Quay.io など、組み込まれた各種の認証局によって提供されるサービスで認証できます。

1.7.7. インストール設定ファイルの手動作成

ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーを使用する OpenShift Container Platform のインストールでは、インストール設定ファイルを手動で生成します。内部ネットワークからのみアクセスでき、インターネット上に表示されないプライベート OpenShift Container Platform クラスターのインストールの場合、インストール設定ファイルを手動で生成する必要があります。

前提条件

  • OpenShift Container Platform インストーラープログラムおよびクラスターのアクセストークンを取得します。

手順

  1. 必要なインストールアセットを保存するためのインストールディレクトリーを作成します。

    $ mkdir <installation_directory>
    重要

    ディレクトリーを作成する必要があります。ブートストラップ X.509 証明書などの一部のインストールアセットの有効期限は短く設定されているため、インストールディレクトリーを再利用することができません。別のクラスターインストールの個別のファイルを再利用する必要がある場合は、それらをディレクトリーにコピーすることができます。ただし、インストールアセットのファイル名はリリース間で変更される可能性があります。インストールファイルを以前のバージョンの OpenShift Container Platform からコピーする場合は注意してコピーを行ってください。

  2. 以下の install-config.yaml ファイルテンプレートをカスタマイズし、これを <installation_directory> に保存します。

    注記

    この設定ファイル install-config.yaml に名前を付ける必要があります。

  3. install-config.yaml ファイルをバックアップし、これを複数のクラスターをインストールするために使用できるようにします。

    重要

    install-config.yaml ファイルは、インストールプロセスの次の手順で使用されます。この時点でこれをバックアップする必要があります。

1.7.7.1. インストール設定パラメーター

OpenShift Container Platform クラスターをデプロイする前に、クラスターをホストするクラウドプラットフォームでアカウントを記述し、クラスターのプラットフォームをオプションでカスタマイズするためにパラメーターの値を指定します。install-config.yaml インストール設定ファイルを作成する際に、コマンドラインで必要なパラメーターの値を指定します。クラスターをカスタマイズする場合、install-config.yaml ファイルを変更して、プラットフォームについての詳細情報を指定できます。

注記

インストール後は、これらのパラメーターを install-config.yaml ファイルで変更することはできません。

重要

openshift-install コマンドは、パラメーターのフィールド名を検証しません。正しくない名前を指定すると、関連するファイルまたはオブジェクトは作成されず、エラーが報告されません。指定されたパラメーターのフィールド名が正しいことを確認します。

1.7.7.1.1. 必須設定パラメーター

必須のインストール設定パラメーターは、以下の表で説明されています。

表1.20 必須パラメーター

パラメーター説明

apiVersion

install-config.yaml コンテンツの API バージョン。現在のバージョンは v1 です。インストーラーは、古い API バージョンをサポートすることもできます。

文字列

baseDomain

クラウドプロバイダーのベースドメイン。ベースドメインは、OpenShift Container Platform クラスターコンポーネントへのルートを作成するために使用されます。クラスターの完全な DNS 名は、baseDomain<metadata.name>.<baseDomain> 形式を使用する metadata.name パラメーターの値の組み合わせです。

example.com などの完全修飾ドメインまたはサブドメイン名。

metadata

Kubernetes リソース ObjectMeta。ここからは name パラメーターのみが消費されます。

オブジェクト

metadata.name

クラスターの名前。クラスターの DNS レコードはすべて {{.metadata.name}}.{{.baseDomain}} のサブドメインです。

dev などの小文字、ハイフン (-)、およびピリオド (.) が含まれる文字列。

platform

インストールの実行に使用する特定プラットフォームの設定: awsbaremetalazureopenstackovirtvsphereplatform.<platform> パラメーターに関する追加情報は、以下の表で特定のプラットフォームについて参照してください。

オブジェクト

pullSecret

https://cloud.redhat.com/openshift/install/pull-secret からプルシークレットを取得し、Quay.io などのサービスから OpenShift Container Platform コンポーネントのコンテナーイメージのダウンロードを認証します。

{
   "auths":{
      "cloud.openshift.com":{
         "auth":"b3Blb=",
         "email":"you@example.com"
      },
      "quay.io":{
         "auth":"b3Blb=",
         "email":"you@example.com"
      }
   }
}
1.7.7.1.2. ネットワーク設定パラメーター

既存のネットワークインフラストラクチャーの要件に基づいて、インストール設定をカスタマイズできます。たとえば、クラスターネットワークの IP アドレスブロックを拡張するか、デフォルトとは異なる IP アドレスブロックを指定できます。

IPv4 アドレスのみがサポートされます。

表1.21 ネットワークパラメーター

パラメーター説明

networking

クラスターのネットワークの設定。

オブジェクト

注記

インストール後に networking オブジェクトで指定したパラメーターを変更することはできません。

networking.networkType

インストールするクラスターネットワークプロバイダー Container Network Interface (CNI) プラグイン。

OpenShiftSDN または OVNKubernetes のいずれか。デフォルト値は OpenShiftSDN です。

networking.clusterNetwork

Pod の IP アドレスブロック。

デフォルト値は 10.128.0.0/14 で、ホストのプレフィックスは /23 です。

複数の IP アドレスブロックを指定する場合は、ブロックが重複しないようにしてください。

オブジェクトの配列。以下は例になります。

networking:
  clusterNetwork:
  - cidr: 10.128.0.0/14
    hostPrefix: 23

networking.clusterNetwork.cidr

networking.clusterNetwork を使用する場合に必須です。IP アドレスブロック。

IPv4 ネットワーク

CIDR (Classless Inter-Domain Routing) 表記の IP アドレスブロック。IPv4 ブロックのプレフィックス長は 0 から 32 の間になります。

networking.clusterNetwork.hostPrefix

それぞれの個別ノードに割り当てるサブネットプレフィックス長。たとえば、hostPrefix23 に設定される場合、各ノードに指定の cidr から /23 サブネットが割り当てられます。hostPrefix 値の 23 は、510 (2^(32 - 23) - 2) Pod IP アドレスを提供します。

サブネットプレフィックス。

デフォルト値は 23 です。

networking.serviceNetwork

サービスの IP アドレスブロック。デフォルト値は 172.30.0.0/16 です。

OpenShift SDN および OVN-Kubernetes ネットワークプロバイダーは、サービスネットワークの単一 IP アドレスブロックのみをサポートします。

CIDR 形式の IP アドレスブロックを持つ配列。以下は例になります。

networking:
  serviceNetwork:
   - 172.30.0.0/16

networking.machineNetwork

マシンの IP アドレスブロック。

複数の IP アドレスブロックを指定する場合は、ブロックが重複しないようにしてください。

オブジェクトの配列。以下は例になります。

networking:
  machineNetwork:
  - cidr: 10.0.0.0/16

networking.machineNetwork.cidr

networking.machineNetwork を使用する場合に必須です。IP アドレスブロック。libvirt 以外のすべてのプラットフォームでは、デフォルト値は 10.0.0.0/16 です。libvirt の場合、デフォルト値は 192.168.126.0/24 です。

CIDR 表記の IP ネットワークブロック。

例: 10.0.0.0/16

注記

優先される NIC が置かれている CIDR に一致する networking.machineNetwork を設定します。

1.7.7.1.3. オプションの設定パラメーター

オプションのインストール設定パラメーターは、以下の表で説明されています。

表1.22 オプションのパラメーター

パラメーター説明

additionalTrustBundle

ノードの信頼済み証明書ストアに追加される PEM でエンコードされた X.509 証明書バンドル。この信頼バンドルは、プロキシーが設定される際にも使用できます。

文字列

compute

コンピュートノードを構成するマシンの設定。

machine-pool オブジェクトの配列。詳細は、以下の「Machine-pool」の表を参照してください。

compute.architecture

プール内のマシンの命令セットアーキテクチャーを決定します。現時点で異種クラスターはサポートされていないため、すべてのプールが同じアーキテクチャーを指定する必要があります。有効な値は amd64 (デフォルト) です。

文字列

compute.hyperthreading

コンピュートマシンで同時マルチスレッドまたは hyperthreading を有効/無効にするかどうか。デフォルトでは、同時スレッドはマシンのコアのパフォーマンスを上げるために有効にされます。

重要

同時スレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。

Enabled または Disabled

compute.name

compute を使用する場合に必須です。マシンプールの名前。

worker

compute.platform

compute を使用する場合に必須です。このパラメーターを使用して、ワーカーマシンをホストするクラウドプロバイダーを指定します。このパラメーターの値は controlPlane.platform パラメーターの値に一致する必要があります。

awsazuregcpopenstackovirtvsphere、または {}

compute.replicas

プロビジョニングするコンピュートマシン(ワーカーマシンとしても知られる)の数。

2 以上の正の整数。デフォルト値は 3 です。

controlPlane

コントロールプレーンを構成するマシンの設定。

MachinePool オブジェクトの配列。詳細は、以下の「Machine-pool」の表を参照してください。

controlPlane.architecture

プール内のマシンの命令セットアーキテクチャーを決定します。現時点で異種クラスターはサポートされていないため、すべてのプールが同じアーキテクチャーを指定する必要があります。有効な値は amd64 (デフォルト) です。

文字列

controlPlane.hyperthreading

コントロールプレーンマシンで同時マルチスレッドまたは hyperthreading を有効/無効にするかどうか。デフォルトでは、同時スレッドはマシンのコアのパフォーマンスを上げるために有効にされます。

重要

同時スレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。

Enabled または Disabled

controlPlane.name

controlPlane を使用する場合に必須です。マシンプールの名前。

master

controlPlane.platform

controlPlane を使用する場合に必須です。このパラメーターを使用して、コントロールプレーンマシンをホストするクラウドプロバイダーを指定します。このパラメーターの値は compute.platform パラメーターの値に一致する必要があります。

awsazuregcpopenstackovirtvsphere、または {}

controlPlane.replicas

プロビジョニングするコントロールプレーンマシンの数。

サポートされる値は 3 のみです (これはデフォルト値です)。

credentialsMode

Cloud Credential Operator (CCO) モード。モードを指定しないと、CCO は指定された認証情報の機能を動的に判別しようとします。この場合、複数のモードがサポートされるプラットフォームで Mint モードが優先されます。

注記

すべてのクラウドプロバイダーですべての CCO モードがサポートされているわけではありません。CCO モードの詳細は、「Red Hat Operator」の「クラウド認証情報 Operator」を参照してください。

MintPassthroughManual、または空の文字列 ("")。

fips

FIPS モードを有効または無効にします。デフォルトは false (無効) です。FIPS モードが有効にされている場合、OpenShift Container Platform が実行される Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) マシンがデフォルトの Kubernetes 暗号スイートをバイパスし、代わりに RHCOS で提供される暗号モジュールを使用します。

重要

FIPS 検証済み/進行中のモジュール (Modules in Process) 暗号ライブラリーの使用は、x86_64 アーキテクチャーの OpenShift Container Platform デプロイメントでのみサポートされています。

注記

Azure File ストレージを使用している場合、FIPS モードを有効にすることはできません。

false または true

imageContentSources

release-image コンテンツのソースおよびリポジトリー。

オブジェクトの配列。この表の以下の行で説明されているように、source およびオプションで mirrors が含まれます。

imageContentSources.source

imageContentSources を使用する場合に必須です。ユーザーが参照するリポジトリーを指定します (例: イメージプル仕様)。

文字列

imageContentSources.mirrors

同じイメージが含まれる可能性のあるリポジトリーを 1 つ以上指定します。

文字列の配列。

publish

Kubernetes API、OpenShift ルートなどのクラスターのユーザーに表示されるエンドポイントをパブリッシュまたは公開する方法。

Internal または External。プライベートクラスターをデプロイするには、publishInternal に設定します。これはインターネットからアクセスできません。デフォルト値は External です。Internal または External。デフォルト値は External です。

このパラメーターを Internal に設定することは、クラウド以外のプラットフォームではサポートされません。

重要

フィールドの値が Internal に設定されている場合、クラスターは機能しなくなります。詳細は、BZ#1953035 を参照してください。

sshKey

クラスターマシンへのアクセスを認証するための単一または複数の SSH キー。

注記

インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、ssh-agent プロセスが使用する SSH キーを指定します。

1 つ以上のキー。以下は例になります。

sshKey:
  <key1>
  <key2>
  <key3>
1.7.7.1.4. 追加の Azure 設定パラメーター

追加の Azure 設定パラメーターは以下の表で説明されています。

表1.23 追加の Azure パラメーター

パラメーター説明

controlPlane.platform.azure.osDisk.diskSizeGB

VM の Azure ディスクのサイズ。

GB 単位でディスクのサイズを表す整数。サポートされる最小のディスクサイズは 1024 です。

platform.azure.baseDomainResourceGroupName

ベースドメインの DNS ゾーンが含まれるリソースグループの名前。

文字列 (例: production_cluster)。

platform.azure.outboundType

クラスターをインターネットに接続するために使用されるアウトバウンドルーティングストラテジー。ユーザー定義のルーティングを使用している場合、クラスターをインストールする前にアウトバウンドルーティングがすでに設定されている既存のネットワークが利用可能な状態にする必要があります。インストールプログラムはユーザー定義のルーティングの設定を行いません。

LoadBalancer または UserDefinedRouting。デフォルトは LoadBalancer です。

platform.azure.region

クラスターをホストする Azure リージョンの名前。

centralus などの有効なリージョン名。

platform.azure.zone

マシンを配置するアベイラビリティーゾーンの一覧。高可用性を確保するには、少なくとも 2 つのゾーンを指定します。

ゾーンの一覧 (例: ["1", "2", "3"])。

platform.azure.networkResourceGroupName

クラスターをデプロイする既存の VNet を含むリソースグループの名前。この名前は platform.azure.baseDomainResourceGroupName と同じにすることはできません。

文字列。

platform.azure.virtualNetwork

クラスターをデプロイする既存 VNet の名前。

文字列。

platform.azure.controlPlaneSubnet

コントロールプレーンマシンをデプロイする VNet 内の既存サブネットの名前。

有効な CIDR (例: 10.0.0.0/16)。

platform.azure.computeSubnet

コンピュートマシンをデプロイする VNet 内の既存サブネットの名前。

有効な CIDR (例: 10.0.0.0/16)。

platform.azure.cloudName

適切な Azure API エンドポイントで Azure SDK を設定するために使用される Azure クラウド環境の名前。空の場合、デフォルト値の AzurePublicCloud が使用されます。

AzurePublicCloud または AzureUSGovernmentCloud などの有効なクラウド環境。

注記

Azure クラスターで、Azure アベイラビリティーゾーンのカスタマイズやタグを使用した Azure リソースの編成を実行することはできません。

1.7.7.2. Azure のカスタマイズされた install-config.yaml ファイルのサンプル

install-config.yaml ファイルをカスタマイズして、OpenShift Container Platform クラスターのプラットフォームについての詳細を指定するか、または必要なパラメーターの値を変更することができます。

重要

このサンプルの YAML ファイルは参照用にのみ提供されます。インストールプログラムを使用して install-config.yaml ファイルを取得し、これを変更する必要があります。

apiVersion: v1
baseDomain: example.com 1
controlPlane: 2
  hyperthreading: Enabled 3 4
  name: master
  platform:
    azure:
      osDisk:
        diskSizeGB: 1024 5
      type: Standard_D8s_v3
  replicas: 3
compute: 6
- hyperthreading: Enabled 7
  name: worker
  platform:
    azure:
      type: Standard_D2s_v3
      osDisk:
        diskSizeGB: 512 8
      zones: 9
      - "1"
      - "2"
      - "3"
  replicas: 5
metadata:
  name: test-cluster 10
networking:
  clusterNetwork:
  - cidr: 10.128.0.0/14
    hostPrefix: 23
  machineNetwork:
  - cidr: 10.0.0.0/16
  networkType: OpenShiftSDN
  serviceNetwork:
  - 172.30.0.0/16
platform:
  azure:
    region: centralus 11
    baseDomainResourceGroupName: resource_group 12
    networkResourceGroupName: vnet_resource_group 13
    virtualNetwork: vnet 14
    controlPlaneSubnet: control_plane_subnet 15
    computeSubnet: compute_subnet 16
    outboundType: UserDefinedRouting 17
    cloudName: AzurePublicCloud
pullSecret: '{"auths": ...}' 18
fips: false 19
sshKey: ssh-ed25519 AAAA... 20
fips: false 21
sshKey: ssh-ed25519 AAAA... 22
publish: Internal 23
1 10 11 18
必須。インストールプログラムはこの値の入力を求めるプロンプトを出します。
2 6
これらのパラメーターおよび値を指定しない場合、インストールプログラムはデフォルトの値を指定します。
3 7
controlPlane セクションは単一マッピングですが、コンピュートセクションはマッピングのシーケンスになります。複数の異なるデータ構造の要件を満たすには、 compute セクションの最初の行はハイフン - で始め、controlPlane セクションの最初の行はハイフンで始めることができません。どちらのセクションも、現時点では単一のマシンプールを定義しますが、OpenShift Container Platform の今後のバージョンでは、インストール時の複数のコンピュートプールの定義をサポートする可能性があります。1 つのコントロールプレーンプールのみが使用されます。
4
同時マルチスレッドまたは hyperthreading を有効/無効にするかどうか。デフォルトでは、同時スレッドはマシンのコアのパフォーマンスを上げるために有効にされます。パラメーター値を Disabled に設定するとこれを無効にすることができます。一部のクラスターマシンで同時マルチスレッドを無効にする場合は、これをすべてのクラスターマシンで無効にする必要があります。
重要

同時スレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。同時マルチスレッドを無効にする場合は、マシンに対して Standard_D8s_v3 などの大規模な仮想マシンタイプを使用します。

5 8
使用するディスクのサイズは、GB 単位で指定できます。マスターノードの最小推奨値は 1024 GB です。
9
マシンをデプロイするゾーンの一覧を指定します。高可用性を確保するには、少なくとも 2 つのゾーンを指定します。
12
ベースドメインの DNS ゾーンが含まれるリソースグループの名前を指定します。
13 21
既存の VNet を使用する場合は、それが含まれるリソースグループの名前を指定します。
14 22
既存の VNet を使用する場合は、その名前を指定します。
15
既存の VNet を使用する場合は、コントロールプレーンマシンをホストするサブネットの名前を指定します。
16
既存の VNet を使用する場合は、コンピュートマシンをホストするサブネットの名前を指定します。
17
独自のアウトバウンドルーティングをカスタマイズすることができます。ユーザー定義のルーティングを設定すると、クラスターに外部エンドポイントが公開されなくなります。egress のユーザー定義ルーティングでは、クラスターを既存の VNet にデプロイする必要があります。
19
FIPS モードを有効または無効にするかどうか。デフォルトでは、FIPS モードは有効にされません。FIPS モードが有効にされている場合、OpenShift Container Platform が実行される Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) マシンがデフォルトの Kubernetes 暗号スイートをバイパスし、代わりに RHCOS で提供される暗号モジュールを使用します。
重要

FIPS 検証済み/進行中のモジュール (Modules in Process) 暗号ライブラリーの使用は、x86_64 アーキテクチャーの OpenShift Container Platform デプロイメントでのみサポートされています。

20
クラスター内のマシンにアクセスするために使用する sshKey 値をオプションで指定できます。
23
FIPS モードを有効または無効にするかどうか。デフォルトでは、FIPS モードは有効にされません。FIPS モードが有効にされている場合、OpenShift Container Platform が実行される Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) マシンがデフォルトの Kubernetes 暗号スイートをバイパスし、代わりに RHCOS で提供される暗号モジュールを使用します。
重要

FIPS 検証済み/進行中のモジュール (Modules in Process) 暗号ライブラリーの使用は、x86_64 アーキテクチャーの OpenShift Container Platform デプロイメントでのみサポートされています。

クラスター内のマシンにアクセスするために使用する sshKey 値をオプションで指定できます。
注記

インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、ssh-agent プロセスが使用する SSH キーを指定します。

クラスターのユーザーに表示されるエンドポイントをパブリッシュする方法。プライベートクラスターをデプロイするには、publishInternal に設定します。これはインターネットからアクセスできません。デフォルト値は External です。

1.7.7.3. インストール時のクラスター全体のプロキシーの設定

実稼働環境では、インターネットへの直接アクセスを拒否し、代わりに HTTP または HTTPS プロキシーを使用することができます。プロキシー設定を install-config.yaml ファイルで行うことにより、新規の OpenShift Container Platform クラスターをプロキシーを使用するように設定できます。

前提条件

  • 既存の install-config.yaml ファイルがある。
  • クラスターがアクセスする必要のあるサイトを確認済みで、それらのいずれかがプロキシーをバイパスする必要があるかどうかを判別している。デフォルトで、すべてのクラスター egress トラフィック (クラスターをホストするクラウドについてのクラウドプロバイダー API に対する呼び出しを含む) はプロキシーされます。プロキシーを必要に応じてバイパスするために、サイトを Proxy オブジェクトの spec.noProxy フィールドに追加している。

    注記

    Proxy オブジェクトの status.noProxy フィールドには、インストール設定の networking.machineNetwork[].cidrnetworking.clusterNetwork[].cidr、および networking.serviceNetwork[] フィールドの値が設定されます。

    Amazon Web Services (AWS)、Google Cloud Platform (GCP)、Microsoft Azure、および Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) へのインストールの場合、Proxy オブジェクトの status.noProxy フィールドには、インスタンスメタデータのエンドポイント (169.254.169.254) も設定されます。

手順

  1. install-config.yaml ファイルを編集し、プロキシー設定を追加します。以下は例になります。

    apiVersion: v1
    baseDomain: my.domain.com
    proxy:
      httpProxy: http://<username>:<pswd>@<ip>:<port> 1
      httpsProxy: https://<username>:<pswd>@<ip>:<port> 2
      noProxy: example.com 3
    additionalTrustBundle: | 4
        -----BEGIN CERTIFICATE-----
        <MY_TRUSTED_CA_CERT>
        -----END CERTIFICATE-----
    ...
    1
    クラスター外の HTTP 接続を作成するために使用するプロキシー URL。URL スキームは http である必要があります。追加のプロキシー設定が必要ではなく、追加の CA を必要とする MITM の透過的なプロキシーネットワークを使用する場合には、httpProxy 値を指定することはできません。
    2
    クラスター外で HTTPS 接続を作成するために使用するプロキシー URL。このフィールドが指定されていない場合、HTTP および HTTPS 接続の両方に httpProxy が使用されます。追加のプロキシー設定が必要ではなく、追加の CA を必要とする MITM の透過的なプロキシーネットワークを使用する場合には、httpsProxy 値を指定することはできません。
    3
    プロキシーを除外するための宛先ドメイン名、ドメイン、IP アドレス、または他のネットワーク CIDR のカンマ区切りの一覧。サブドメインのみと一致するように、ドメインの前に . を付けます。たとえば、.y.comx.y.com に一致しますが、 y.com には一致しません。* を使用し、すべての宛先のプロキシーをバイパスします。
    4
    指定されている場合、インストールプログラムは HTTPS 接続のプロキシーに必要な 1 つ以上の追加の CA 証明書が含まれる user-ca-bundle という名前の設定マップを openshift-config namespace に生成します。次に Cluster Network Operator は、これらのコンテンツを Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) 信頼バンドルにマージする trusted-ca-bundle 設定マップを作成し、この設定マップは Proxy オブジェクトの trustedCA フィールドで参照されます。additionalTrustBundle フィールドは、プロキシーのアイデンティティー証明書が RHCOS 信頼バンドルからの認証局によって署名されない限り必要になります。追加のプロキシー設定が必要ではなく、追加の CA を必要とする MITM の透過的なプロキシーネットワークを使用する場合には、MITM CA 証明書を指定する必要があります。
    注記

    インストールプログラムは、プロキシーの readinessEndpoints フィールドをサポートしません。

  2. ファイルを保存し、OpenShift Container Platform のインストール時にこれを参照します。

インストールプログラムは、指定の install-config.yaml ファイルのプロキシー設定を使用する cluster という名前のクラスター全体のプロキシーを作成します。プロキシー設定が指定されていない場合、cluster Proxy オブジェクトが依然として作成されますが、これには spec がありません。

注記

cluster という名前の Proxy オブジェクトのみがサポートされ、追加のプロキシーを作成することはできません。

1.7.8. クラスターのデプロイ

互換性のあるクラウドプラットフォームに OpenShift Container Platform をインストールできます。

重要

インストールプログラムの create cluster コマンドは、初期インストール時に 1 回だけ実行できます。

前提条件

  • クラスターをホストするクラウドプラットフォームでアカウントを設定します。
  • OpenShift Container Platform インストールプログラム、およびクラスターのプルシークレットを取得します。

手順

  1. インストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、クラスターのデプロイメントを初期化します。

    $ ./openshift-install create cluster --dir=<installation_directory> \ 1
        --log-level=info 2
    1
    <installation_directory> については、以下を指定します。
    2
    異なるインストールの詳細情報を表示するには、info ではなく、warndebug、または error を指定します。
    注記

    ホストに設定した AWS アカウントにクラスターをデプロイするための十分なパーミッションがない場合、インストールプログラムは停止し、不足しているパーミッションが表示されます。

    クラスターのデプロイメントが完了すると、Web コンソールへのリンクや kubeadmin ユーザーの認証情報を含む、クラスターにアクセスするための指示がターミナルに表示されます。

    出力例

    ...
    INFO Install complete!
    INFO To access the cluster as the system:admin user when using 'oc', run 'export KUBECONFIG=/home/myuser/install_dir/auth/kubeconfig'
    INFO Access the OpenShift web-console here: https://console-openshift-console.apps.mycluster.example.com
    INFO Login to the console with user: "kubeadmin", and password: "4vYBz-Ee6gm-ymBZj-Wt5AL"
    INFO Time elapsed: 36m22s

    注記

    クラスターアクセスおよび認証情報の情報は、インストールが正常に実行される際に <installation_directory>/.openshift_install.log に出力されます。

    重要

    インストールプログラムが生成する Ignition 設定ファイルには、24 時間が経過すると期限切れになり、その後に更新される証明書が含まれます。証明書を更新する前にクラスターが停止し、24 時間経過した後にクラスターを再起動すると、クラスターは期限切れの証明書を自動的に復元します。例外として、kubelet 証明書を回復するために保留状態の node-bootstrapper 証明書署名要求 (CSR)を手動で承認する必要があります。詳細は、コントロールプレーン証明書の期限切れの状態からのリカバリー についてのドキュメントを参照してください。

    重要

    インストールプログラム、またはインストールプログラムが作成するファイルを削除することはできません。これらはいずれもクラスターを削除するために必要になります。

1.7.9. バイナリーのダウンロードによる OpenShift CLI のインストール

コマンドラインインターフェースを使用して OpenShift Container Platform と対話するために CLI (oc) をインストールすることができます。oc は Linux、Windows、または macOS にインストールできます。

重要

以前のバージョンの oc をインストールしている場合、これを使用して OpenShift Container Platform 4.5 のすべてのコマンドを実行することはできません。新規バージョンの oc をダウンロードし、インストールします。

1.7.9.1. Linux への OpenShift CLI のインストール

以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc) バイナリーを Linux にインストールできます。

手順

  1. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Infrastructure Provider」ページに移動します。
  2. インフラストラクチャープロバイダーを選択し、(該当する場合は) インストールタイプを選択します。
  3. Command-line interface セクションで、ドロップダウンメニューの Linux を選択し、Download command-line tools をクリックします。
  4. アーカイブを展開します。

    $ tar xvzf <file>
  5. oc バイナリーを、PATH にあるディレクトリーに配置します。

    PATH を確認するには、以下のコマンドを実行します。

    $ echo $PATH

CLI のインストール後は、oc コマンドを使用して利用できます。

$ oc <command>

1.7.9.2. Windows への OpenShift CLI のインストール

以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc) バイナリーを Windows にインストールできます。

手順

  1. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Infrastructure Provider」ページに移動します。
  2. インフラストラクチャープロバイダーを選択し、(該当する場合は) インストールタイプを選択します。
  3. Command-line interface セクションで、ドロップダウンメニューの Windows を選択し、Download command-line tools をクリックします。
  4. ZIP プログラムでアーカイブを解凍します。
  5. oc バイナリーを、PATH にあるディレクトリーに移動します。

    PATH を確認するには、コマンドプロンプトを開いて以下のコマンドを実行します。

    C:\> path

CLI のインストール後は、oc コマンドを使用して利用できます。

C:\> oc <command>

1.7.9.3. macOC への OpenShift CLI のインストール

以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc) バイナリーを macOS にインストールできます。

手順

  1. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Infrastructure Provider」ページに移動します。
  2. インフラストラクチャープロバイダーを選択し、(該当する場合は) インストールタイプを選択します。
  3. Command-line interface セクションで、ドロップダウンメニューの MacOS を選択し、Download command-line tools をクリックします。
  4. アーカイブを展開し、解凍します。
  5. oc バイナリーをパスにあるディレクトリーに移動します。

    PATH を確認するには、ターミナルを開き、以下のコマンドを実行します。

    $ echo $PATH

CLI のインストール後は、oc コマンドを使用して利用できます。

$ oc <command>

1.7.10. CLI の使用によるクラスターへのログイン

クラスター kubeconfig ファイルをエクスポートし、デフォルトシステムユーザーとしてクラスターにログインできます。kubeconfig ファイルには、クライアントを正しいクラスターおよび API サーバーに接続するために CLI で使用されるクラスターについての情報が含まれます。このファイルはクラスターに固有のファイルであり、OpenShift Container Platform のインストール時に作成されます。

前提条件

  • OpenShift Container Platform クラスターをデプロイしていること。
  • oc CLI をインストールしていること。

手順

  1. kubeadmin 認証情報をエクスポートします。

    $ export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig 1
    1
    <installation_directory> には、インストールファイルを保存したディレクトリーへのパスを指定します。
  2. エクスポートされた設定を使用して、oc コマンドを正常に実行できることを確認します。

    $ oc whoami

    出力例

    system:admin

1.7.11. 次のステップ

1.8. Azure の government リージョンへのクラスターのインストール

OpenShift Container Platform version 4.5 では、クラスターを Microsoft Azure の government リージョンにインストールできます。government リージョンを設定するには、クラスターをインストールする前に、install-config.yaml ファイルでパラメーターを変更します。

1.8.1. 前提条件

1.8.2. Azure government リージョン

OpenShift Container Platform は、クラスターの Microsoft Azure Government (MAG) リージョンへのデプロイをサポートします。MAG は、機密ワークロードを Azure で実行する必要のある連邦、州、地方の米国の各種の政府機関、請負業者、教育機関、およびその他の米国の顧客向けに設計されています。MAG は、government のみのデータセンターリージョンで構成されており、すべてに 影響レベル 5 の暫定認証が付与されます。

MAG リージョンにインストールするには、install-config.yaml ファイルで Azure Government 専用のクラウドインスタンスおよびリージョンを手動で設定する必要があります。また、適切な government 環境を参照するようにサービスプリンシパルを更新する必要もあります。

注記

Azure government リージョンは、インストールプログラムからガイド付きターミナルプロンプトを使用して選択することはできません。リージョンは install-config.yaml ファイルで手動で定義する必要があります。指定されたリージョンに基づいて、AzureUSGovernmentCloud などの専用のクラウドインスタンスも設定するようにしてください。

1.8.3. プライベートクラスター

外部エンドポイントを公開しないプライベート OpenShift Container Platform クラスターをデプロイすることができます。プライベートクラスターは内部ネットワークからのみアクセス可能で、インターネット上では表示されません。

デフォルトで、OpenShift Container Platform はパブリックにアクセス可能な DNS およびエンドポイントを使用できるようにプロビジョニングされます。プライベートクラスターは、クラスターのデプロイ時に DNS、Ingress コントローラー、および API サーバーを private に設定します。つまり、クラスターリソースは内部ネットワークからのみアクセスでき、インターネット上では表示されません。

プライベートクラスターをデプロイするには、要件を満たす既存のネットワークを使用する必要があります。クラスターリソースはネットワーク上の他のクラスター間で共有される可能性があります。

さらに、プロビジョニングするクラウドの API サービスにアクセスできるマシンから、プロビジョニングするネットワーク上のホストおよびインストールメディアを取得するために使用するインターネットにプライベートクラスターをデプロイする必要があります。これらのアクセス要件を満たし、所属する会社のガイドラインに準拠したすべてのマシンを使用することができます。たとえば、このマシンには、クラウドネットワーク上の bastion ホスト、または VPN 経由でネットワークにアクセスできるマシンを使用できます。

1.8.3.1. Azure のプライベートクラスター

Microsoft Azure でプライベートクラスターを作成するには、クラスターをホストするために既存のプライベート VNet とサブネットを指定する必要があります。インストールプログラムは、クラスターが必要とする DNS レコードを解決できる必要もあります。インストールプログラムは、内部トラフィック用としてのみ Ingress Operator および API サーバーを設定します。

ネットワークがプライベート VNET に接続される方法によって、クラスターのプライベート DNS レコードを解決するために DNS フォワーダーを使用する必要がある場合があります。クラスターのマシンは、DNS 解決に 168.63.129.16 を内部で使用します。詳細は、Azure ドキュメントの「What is Azure Private DNS?」および「What is IP address 168.63.129.16?」を参照してください。

クラスターには、Azure API にアクセスするためにインターネットへのアクセスが依然として必要です。

以下のアイテムは、プライベートクラスターのインストール時に必要ではなく、作成されません。

  • BaseDomainResourceGroup (クラスターがパブリックレコードを作成しないため)
  • パブリック IP アドレス
  • パブリック DNS レコード
  • パブリックエンドポイント

    The cluster is configured so that the Operators do not create public records for the cluster and all cluster machines are placed in the private subnets that you specify.
1.8.3.1.1. 制限

Azure 上のプライベートクラスターは、既存の VNet の使用に関連する制限のみの制限を受けます。

1.8.3.2. ユーザー定義のアウトバウンドルーティング

OpenShift Container Platform では、クラスターがインターネットに接続するために独自のアウトバウンドルーティングを選択できます。これにより、パブリック IP アドレスおよびパブリックロードバランサーの作成を省略できます。

クラスターをインストールする前に、install-config.yaml ファイルのパラメーターを変更してユーザー定義のルーティングを設定できます。クラスターのインストール時にアウトバウンドルーティングを使用するには、既存の VNet が必要です。インストールプログラムはこれを設定しません。

クラスターをユーザー定義のルーティングを使用するように設定する際に、インストールプログラムは以下のリソースを作成しません。

  • インターネットにアクセスするためのアウトバウンドルール。
  • パブリックロードバランサーのパブリック IP。
  • アウトバウンド要求のパブリックロードバランサーにクラスターマシンを追加する Kubernetes Service オブジェクト。

ユーザー定義のルーティングを設定する前に、以下の項目が利用可能であることを確認する必要があります。

  • 内部レジストリーミラーを使用しない場合は、コンテナーイメージのプルにインターネットへの Egress を使用できます。
  • クラスターは Azure API にアクセスできます。
  • 各種の allowlist エンドポイントが設定されます。これらのエンドポイントについては、「ファイアウォールの設定」セクションで参照できます。

ユーザー定義のルーティングを使用したインターネットアクセスでサポートされる既存のネットワーク設定がいくつかあります。

ネットワークアドレス変換のあるプライベートクラスター

Azure VNET NAT (ネットワークアドレス変換) を使用して、クラスター内のサブネットのアウトバウンドインターネットアクセスを提供できます。設定手順については、Azure ドキュメントの「Create a NAT gateway using Azure CLI」を参照してください。

Azure NAT およびユーザー定義のルーティングが設定された VNet 設定を使用する場合、パブリックエンドポイントのないプライベートクラスターを作成できます。

Azure ファイアウォールのあるプライベートクラスター

Azure ファイアウォールを使用して、クラスターのインストールに使用される VNet のアウトバウンドルーティングを提供できます。Azure ドキュメントで Azure ファイアウォールのあるユーザー定義のルーティングを提供する方法について確認することができます。

Azure ファイアウォールおよびユーザー定義のルーティングが設定された VNet 設定を使用する場合、パブリックエンドポイントのないプライベートクラスターを作成できます。

プロキシー設定のあるプライベートクラスター

ユーザー定義のルーティングと共にプロキシーを使用し、インターネットへの egress を許可することができます。クラスター Operator がプロキシーを使用して Azure API にアクセスしないようにする必要があります。Operator はプロキシー外から Azure API にアクセスできる必要があります。

0.0.0.0/0 が Azure によって自動的に設定された状態で、サブネットのデフォルトのルートテーブルを使用する場合、すべての Azure API 要求は、IP アドレスがパブリックな場合でも Azure の内部ネットワークでルーティングされます。ネットワークセキュリティーグループのルールが Azure API エンドポイントへの egress を許可している限り、ユーザー定義のルーティングが設定されたプロキシーにより、パブリックエンドポイントのないプライベートクラスターを作成できます。

インターネットアクセスのないプライベートクラスター

クラスターが以下にアクセスできる場合は、インターネットアクセスのない VNet を指定できます。

  • コンテナーイメージのプルを可能にする内部レジストリーミラー
  • Azure API へのアクセス

各種の要件を利用可能な場合、ユーザー定義のルーティングを使用して、パブリックエンドポイントのないプライベートクラスターを作成できます。

1.8.4. OpenShift Container Platform クラスターでの VNet の再利用について

OpenShift Container Platform 4.5 では、クラスターを Microsoft Azure の既存の Azure Virtual Network (VNet) にデプロイできます。これを実行する場合、VNet 内の既存のサブネットおよびルーティングルールも使用する必要があります。

OpenShift Container Platform を既存の Azure VNet にデプロイすることで、新規アカウントでのサービス制限の制約を回避したり、会社のガイドラインによる運用上の制約をより容易に遵守することが可能になる場合があります。VNet の作成に必要なインフラストラクチャーの作成パーミッションを取得できない場合には、このオプションを使用できます。

重要

既存の VNet を使用するには、更新された Azure Private DNS (プレビュー) 機能を使用する必要があります。この機能の制限についての詳細は、「Announcing Preview Refresh for Azure DNS Private Zones」を参照してください。

1.8.4.1. VNet を使用するための要件

既存の VNet を使用してクラスターをデプロイする場合、クラスターをインストールする前に追加のネットワーク設定を実行する必要があります。インストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャークラスターでは、インストーラーは通常以下のコンポーネントを作成しますが、既存の VNet にインストールする場合にはこれらを作成しません。

  • サブネット
  • ルートテーブル
  • VNets
  • ネットワークセキュリティーグループ

カスタム VNet を使用する場合、インストールプログラムおよびクラスターで使用できるようにカスタム VNet およびそのサブネットを適切に設定する必要があります。インストールプログラムは、使用するクラスターのネットワーク範囲を細分化できず、サブネットのルートテーブルを設定するか、または DHCP などの VNet オプションを設定します。これは、クラスターのインストール前に設定する必要があります。

クラスターは、既存の VNet およびサブネットを含むリソースグループにアクセスできる必要があります。クラスターが作成するすべてのリソースは、作成される別個のリソースグループに配置され、一部のネットワークリソースが別個のグループから使用されます。一部のクラスター Operator は両方のリソースグループのリソースにアクセスできる必要があります。たとえば マシン API コントローラーは、ネットワークリソースグループから、作成される仮想マシンの NIC をサブネットに割り当てます。

VNet には以下の特徴が確認される必要があります。

  • VNet の CIDR ブロックには、クラスターマシンの IP アドレスプールである Networking.MachineCIDR 範囲が含まれる必要があります。
  • VNet およびそのサブネットは同じリソースグループに属する必要があり、サブネットは静的 IP アドレスではなく、Azure で割り当てられた DHCP IP アドレスを使用するように設定される必要があります。

コントロールプレーンマシンのサブネットおよびコンピュートマシン用のサブネットの 2 つのサブネットを VNet 内に指定する必要があります。Azure はマシンを指定するリージョン内の複数の異なるアベイラビリティーゾーンに分散するため、デフォルトのクラスターには高可用性があります。

指定するサブネットが適切であることを確認するには、インストールプログラムが以下のデータを確認します。

  • 指定したサブネットすべてが存在します。
  • コントロールプレーンマシンのサブネットおよびコンピュートマシンのサブネットの 2 つのサブネットを指定する必要があります。
  • サブネットの CIDR は指定されたマシン CIDR に属します。マシンは、プライベートサブネットを指定しないアベイラビリティーゾーンにはプロビジョニングされません。必要な場合に、インストールプログラムはコントロールプレーンおよびワーカーノードを管理するパブリックロードバランサーを作成し、Azure はパブリック IP アドレスをそれらに割り当てます。

既存の VNet を使用するクラスターを破棄しても、VNet は削除されません。

1.8.4.1.1. ネットワークセキュリティーグループの要件

コンピュートマシンおよびコントロールプレーンマシンをホストするサブネットのネットワークセキュリティーグループには、クラスターの通信が正しいことを確認するための特定のアクセスが必要です。必要なクラスター通信ポートへのアクセスを許可するルールを作成する必要があります。

重要

ネットワークセキュリティーグループルールは、クラスターのインストール前に有効にされている必要があります。必要なアクセスなしにクラスターのインストールを試行しても、インストールプログラムは Azure API に到達できず、インストールに失敗します。

表1.24 必須ポート

ポート説明コントロールプレーンコンピュート

80

HTTP トラフィックを許可します。

 

x

443

HTTPS トラフィックを許可します

 

x

6443

コントロールプレーンマシンとの通信を許可します。

x

 

22623

マシン設定サーバーとの通信を許可します。

x

 
注記

クラスターコンポーネントは、Kubernetes コントローラーが更新する、ユーザーによって提供されるネットワークセキュリティーグループを変更しないため、擬似セキュリティーグループが環境の残りの部分に影響を及ぼさずに Kubernetes コントローラー用に作成されます。

1.8.4.2. パーミッションの区分

OpenShift Container Platform 4.3 以降、クラスターのデプロイに、インストールプログラムがプロビジョニングするインフラストラクチャークラスターに必要なすべてのパーミッションを必要としなくなりました。この変更は、ある会社で個人がクラウドで他とは異なるリソースを作成できるようにパーミッションが区分された状態に類似するものです。たとえば、インスタンス、ストレージ、ロードバランサーなどのアプリケーション固有のアイテムを作成することはできますが、VNet、サブネット、または Ingress ルールなどのネットワーク関連のコンポーネントは作成できない可能性があります。

クラスターの作成時に使用する Azure の認証情報には、VNet、およびサブネット、ルーティングテーブル、インターネットゲートウェイ、NAT、VPN などの VNet 内のコアとなるネットワークコンポーネントの作成に必要なネットワークのパーミッションは必要ありません。ロードバランサー、セキュリティーグループ、ストレージアカウントおよびノードなどの、クラスター内でマシンに必要なアプリケーションリソースを作成するパーミッションは依然として必要になります。

1.8.4.3. クラスター間の分離

クラスターは既存のサブネットのネットワークセキュリティーグループを変更できないため、VNet でクラスターを相互に分離する方法はありません。

1.8.5. OpenShift Container Platform のインターネットアクセスおよび Telemetry アクセス

OpenShift Container Platform 4.5 では、クラスターをインストールするためにインターネットアクセスが必要になります。クラスターの健全性および正常に実行された更新についてのメトリクスを提供するためにデフォルトで実行される Telemetry サービスにもインターネットアクセスが必要です。クラスターがインターネットに接続されている場合、Telemetry は自動的に実行され、クラスターは Red Hat OpenShift Cluster Manager (OCM) に登録されます。

Red Hat OpenShift Cluster Manager インベントリーが Telemetry によって自動的に維持されるか、または OCM を手動で使用しているかのいずれによって正常であることを確認した後に、subscription watch を使用して、アカウントまたはマルチクラスターレベルで OpenShift Container Platform サブスクリプションを追跡します。

インターネットへのアクセスは以下を実行するために必要です。

  • Red Hat OpenShift Cluster Manager ページにアクセスし、インストールプログラムをダウンロードし、サブスクリプション管理を実行します。クラスターにインターネットアクセスがあり、Telemetry を無効にしない場合、そのサービスは有効なサブスクリプションでクラスターを自動的に使用します。
  • クラスターのインストールに必要なパッケージを取得するために Quay.io にアクセスします。
  • クラスターの更新を実行するために必要なパッケージを取得します。
重要

クラスターでインターネットに直接アクセスできない場合、プロビジョニングする一部のタイプのインフラストラクチャーでネットワークが制限されたインストールを実行できます。このプロセスで、必要なコンテンツをダウンロードし、これを使用してミラーレジストリーにクラスターのインストールおよびインストールプログラムの生成に必要なパッケージを設定します。インストールタイプによっては、クラスターのインストール環境でインターネットアクセスが不要となる場合があります。クラスターを更新する前に、ミラーレジストリーのコンテンツを更新します。

1.8.6. SSH プライベートキーの生成およびエージェントへの追加

クラスターでインストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要がある場合、ssh-agent とインストールプログラムの両方に SSH キーを指定する必要があります。このキーを使用してパブリッククラスターのブートストラップマシンにアクセスし、インストールの問題をトラブルシューティングできます。

注記

実稼働環境では、障害復旧およびデバッグが必要です。

このキーを使用して、ユーザー core としてマスターノードに対して SSH を実行できます。クラスターをデプロイする際に、キーは core ユーザーの ~/.ssh/authorized_keys 一覧に追加されます。

注記

AWS キーペアなどのプラットフォームに固有の方法で設定したキーではなく、ローカルキーを使用する必要があります。

手順

  1. パスワードなしの認証に設定されている SSH キーがコンピューター上にない場合は、これを作成します。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。

    $ ssh-keygen -t ed25519 -N '' \
        -f <path>/<file_name> 1
    1
    ~/.ssh/id_rsa などの、新規 SSH キーのパスおよびファイル名を指定します。既存のキーペアがある場合は、公開鍵が ~/.ssh ディレクトリーにあることを確認します。

    このコマンドを実行すると、指定した場所にパスワードを必要としない SSH キーが生成されます。

    注記

    FIPS で検証済み/進行中のモジュール (Modules in Process) 暗号ライブラリーを使用する OpenShift Container Platform クラスターを x86_64 アーキテクチャーにインストールする予定の場合は、ed25519 アルゴリズムを使用するキーは作成しないでください。代わりに、rsa アルゴリズムまたは ecdsa アルゴリズムを使用するキーを作成します。

  2. ssh-agent プロセスをバックグラウンドタスクとして開始します。

    $ eval "$(ssh-agent -s)"

    出力例

    Agent pid 31874

  3. SSH プライベートキーを ssh-agent に追加します。

    $ ssh-add <path>/<file_name> 1

    出力例

    Identity added: /home/<you>/<path>/<file_name> (<computer_name>)

    1
    ~/.ssh/id_rsa などの、SSH プライベートキーのパスおよびファイル名を指定します。

次のステップ

  • OpenShift Container Platform をインストールする際に、SSH パブリックキーをインストールプログラムに指定します。

1.8.7. インストールプログラムの取得

OpenShift Container Platform をインストールする前に、インストールファイルをローカルコンピューターにダウンロードします。

前提条件

  • 500 MB のローカルディスク領域がある Linux または macOS を実行するコンピューターが必要です。

手順

  1. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Infrastructure Provider」ページにアクセスします。Red Hat アカウントがある場合は、認証情報を使ってログインします。アカウントがない場合はこれを作成します。
  2. インフラストラクチャープロバイダーを選択します。
  3. 選択するインストールタイプのページに移動し、オペレーティングシステムのインストールプログラムをダウンロードし、ファイルをインストール設定ファイルを保存するディレクトリーに配置します。

    重要

    インストールプログラムは、クラスターのインストールに使用するコンピューターにいくつかのファイルを作成します。クラスターのインストール完了後は、インストールプログラムおよびインストールプログラムが作成するファイルを保持する必要があります。ファイルはいずれもクラスターを削除するために必要になります。

    重要

    インストールプログラムで作成されたファイルを削除しても、クラスターがインストール時に失敗した場合でもクラスターは削除されません。クラスターを削除するには、特定のクラウドプロバイダー用の OpenShift Container Platform のアンインストール手順を実行します。

  4. インストールプログラムを展開します。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。

    $ tar xvf openshift-install-linux.tar.gz
  5. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Pull Secret」ページから、インストールプルシークレットを .txt ファイルとしてダウンロードします。このプルシークレットを使用し、OpenShift Container Platform コンポーネントのコンテナーイメージを提供する Quay.io など、組み込まれた各種の認証局によって提供されるサービスで認証できます。

1.8.8. インストール設定ファイルの手動作成

ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーを使用する OpenShift Container Platform のインストールでは、インストール設定ファイルを手動で生成します。OpenShift Container Platform を Microsoft Azure の government リージョンにインストールする場合、インストール設定ファイルを手動で生成する必要があります。

前提条件

  • OpenShift Container Platform インストーラープログラムおよびクラスターのアクセストークンを取得します。

手順

  1. 必要なインストールアセットを保存するためのインストールディレクトリーを作成します。

    $ mkdir <installation_directory>
    重要

    ディレクトリーを作成する必要があります。ブートストラップ X.509 証明書などの一部のインストールアセットの有効期限は短く設定されているため、インストールディレクトリーを再利用することができません。別のクラスターインストールの個別のファイルを再利用する必要がある場合は、それらをディレクトリーにコピーすることができます。ただし、インストールアセットのファイル名はリリース間で変更される可能性があります。インストールファイルを以前のバージョンの OpenShift Container Platform からコピーする場合は注意してコピーを行ってください。

  2. 以下の install-config.yaml ファイルテンプレートをカスタマイズし、これを <installation_directory> に保存します。

    注記

    この設定ファイル install-config.yaml に名前を付ける必要があります。

  3. install-config.yaml ファイルをバックアップし、これを複数のクラスターをインストールするために使用できるようにします。

    重要

    install-config.yaml ファイルは、インストールプロセスの次の手順で使用されます。この時点でこれをバックアップする必要があります。

1.8.8.1. インストール設定パラメーター

OpenShift Container Platform クラスターをデプロイする前に、クラスターをホストするクラウドプラットフォームでアカウントを記述し、クラスターのプラットフォームをオプションでカスタマイズするためにパラメーターの値を指定します。install-config.yaml インストール設定ファイルを作成する際に、コマンドラインで必要なパラメーターの値を指定します。クラスターをカスタマイズする場合、install-config.yaml ファイルを変更して、プラットフォームについての詳細情報を指定できます。

注記

インストール後は、これらのパラメーターを install-config.yaml ファイルで変更することはできません。

重要

openshift-install コマンドは、パラメーターのフィールド名を検証しません。正しくない名前を指定すると、関連するファイルまたはオブジェクトは作成されず、エラーが報告されません。指定されたパラメーターのフィールド名が正しいことを確認します。

1.8.8.1.1. 必須設定パラメーター

必須のインストール設定パラメーターは、以下の表で説明されています。

表1.25 必須パラメーター

パラメーター説明

apiVersion

install-config.yaml コンテンツの API バージョン。現在のバージョンは v1 です。インストーラーは、古い API バージョンをサポートすることもできます。

文字列

baseDomain

クラウドプロバイダーのベースドメイン。ベースドメインは、OpenShift Container Platform クラスターコンポーネントへのルートを作成するために使用されます。クラスターの完全な DNS 名は、baseDomain<metadata.name>.<baseDomain> 形式を使用する metadata.name パラメーターの値の組み合わせです。

example.com などの完全修飾ドメインまたはサブドメイン名。

metadata

Kubernetes リソース ObjectMeta。ここからは name パラメーターのみが消費されます。

オブジェクト

metadata.name

クラスターの名前。クラスターの DNS レコードはすべて {{.metadata.name}}.{{.baseDomain}} のサブドメインです。

dev などの小文字、ハイフン (-)、およびピリオド (.) が含まれる文字列。

platform

インストールの実行に使用する特定プラットフォームの設定: awsbaremetalazureopenstackovirtvsphereplatform.<platform> パラメーターに関する追加情報は、以下の表で特定のプラットフォームについて参照してください。

オブジェクト

pullSecret

https://cloud.redhat.com/openshift/install/pull-secret からプルシークレットを取得し、Quay.io などのサービスから OpenShift Container Platform コンポーネントのコンテナーイメージのダウンロードを認証します。

{
   "auths":{
      "cloud.openshift.com":{
         "auth":"b3Blb=",
         "email":"you@example.com"
      },
      "quay.io":{
         "auth":"b3Blb=",
         "email":"you@example.com"
      }
   }
}
1.8.8.1.2. ネットワーク設定パラメーター

既存のネットワークインフラストラクチャーの要件に基づいて、インストール設定をカスタマイズできます。たとえば、クラスターネットワークの IP アドレスブロックを拡張するか、デフォルトとは異なる IP アドレスブロックを指定できます。

IPv4 アドレスのみがサポートされます。

表1.26 ネットワークパラメーター

パラメーター説明

networking

クラスターのネットワークの設定。

オブジェクト

注記

インストール後に networking オブジェクトで指定したパラメーターを変更することはできません。

networking.networkType

インストールするクラスターネットワークプロバイダー Container Network Interface (CNI) プラグイン。

OpenShiftSDN または OVNKubernetes のいずれか。デフォルト値は OpenShiftSDN です。

networking.clusterNetwork

Pod の IP アドレスブロック。

デフォルト値は 10.128.0.0/14 で、ホストのプレフィックスは /23 です。

複数の IP アドレスブロックを指定する場合は、ブロックが重複しないようにしてください。

オブジェクトの配列。以下は例になります。

networking:
  clusterNetwork:
  - cidr: 10.128.0.0/14
    hostPrefix: 23

networking.clusterNetwork.cidr

networking.clusterNetwork を使用する場合に必須です。IP アドレスブロック。

IPv4 ネットワーク

CIDR (Classless Inter-Domain Routing) 表記の IP アドレスブロック。IPv4 ブロックのプレフィックス長は 0 から 32 の間になります。

networking.clusterNetwork.hostPrefix

それぞれの個別ノードに割り当てるサブネットプレフィックス長。たとえば、hostPrefix23 に設定される場合、各ノードに指定の cidr から /23 サブネットが割り当てられます。hostPrefix 値の 23 は、510 (2^(32 - 23) - 2) Pod IP アドレスを提供します。

サブネットプレフィックス。

デフォルト値は 23 です。

networking.serviceNetwork

サービスの IP アドレスブロック。デフォルト値は 172.30.0.0/16 です。

OpenShift SDN および OVN-Kubernetes ネットワークプロバイダーは、サービスネットワークの単一 IP アドレスブロックのみをサポートします。

CIDR 形式の IP アドレスブロックを持つ配列。以下は例になります。

networking:
  serviceNetwork:
   - 172.30.0.0/16

networking.machineNetwork

マシンの IP アドレスブロック。

複数の IP アドレスブロックを指定する場合は、ブロックが重複しないようにしてください。

オブジェクトの配列。以下は例になります。

networking:
  machineNetwork:
  - cidr: 10.0.0.0/16

networking.machineNetwork.cidr

networking.machineNetwork を使用する場合に必須です。IP アドレスブロック。libvirt 以外のすべてのプラットフォームでは、デフォルト値は 10.0.0.0/16 です。libvirt の場合、デフォルト値は 192.168.126.0/24 です。

CIDR 表記の IP ネットワークブロック。

例: 10.0.0.0/16

注記

優先される NIC が置かれている CIDR に一致する networking.machineNetwork を設定します。

1.8.8.1.3. オプションの設定パラメーター

オプションのインストール設定パラメーターは、以下の表で説明されています。

表1.27 オプションのパラメーター

パラメーター説明

additionalTrustBundle

ノードの信頼済み証明書ストアに追加される PEM でエンコードされた X.509 証明書バンドル。この信頼バンドルは、プロキシーが設定される際にも使用できます。

文字列

compute

コンピュートノードを構成するマシンの設定。

machine-pool オブジェクトの配列。詳細は、以下の「Machine-pool」の表を参照してください。

compute.architecture

プール内のマシンの命令セットアーキテクチャーを決定します。現時点で異種クラスターはサポートされていないため、すべてのプールが同じアーキテクチャーを指定する必要があります。有効な値は amd64 (デフォルト) です。

文字列

compute.hyperthreading

コンピュートマシンで同時マルチスレッドまたは hyperthreading を有効/無効にするかどうか。デフォルトでは、同時スレッドはマシンのコアのパフォーマンスを上げるために有効にされます。

重要

同時スレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。

Enabled または Disabled

compute.name

compute を使用する場合に必須です。マシンプールの名前。

worker

compute.platform

compute を使用する場合に必須です。このパラメーターを使用して、ワーカーマシンをホストするクラウドプロバイダーを指定します。このパラメーターの値は controlPlane.platform パラメーターの値に一致する必要があります。

awsazuregcpopenstackovirtvsphere、または {}

compute.replicas

プロビジョニングするコンピュートマシン(ワーカーマシンとしても知られる)の数。

2 以上の正の整数。デフォルト値は 3 です。

controlPlane

コントロールプレーンを構成するマシンの設定。

MachinePool オブジェクトの配列。詳細は、以下の「Machine-pool」の表を参照してください。

controlPlane.architecture

プール内のマシンの命令セットアーキテクチャーを決定します。現時点で異種クラスターはサポートされていないため、すべてのプールが同じアーキテクチャーを指定する必要があります。有効な値は amd64 (デフォルト) です。

文字列

controlPlane.hyperthreading

コントロールプレーンマシンで同時マルチスレッドまたは hyperthreading を有効/無効にするかどうか。デフォルトでは、同時スレッドはマシンのコアのパフォーマンスを上げるために有効にされます。

重要

同時スレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。

Enabled または Disabled

controlPlane.name

controlPlane を使用する場合に必須です。マシンプールの名前。

master

controlPlane.platform

controlPlane を使用する場合に必須です。このパラメーターを使用して、コントロールプレーンマシンをホストするクラウドプロバイダーを指定します。このパラメーターの値は compute.platform パラメーターの値に一致する必要があります。

awsazuregcpopenstackovirtvsphere、または {}

controlPlane.replicas

プロビジョニングするコントロールプレーンマシンの数。

サポートされる値は 3 のみです (これはデフォルト値です)。

credentialsMode

Cloud Credential Operator (CCO) モード。モードを指定しないと、CCO は指定された認証情報の機能を動的に判別しようとします。この場合、複数のモードがサポートされるプラットフォームで Mint モードが優先されます。

注記

すべてのクラウドプロバイダーですべての CCO モードがサポートされているわけではありません。CCO モードの詳細は、「Red Hat Operator」の「クラウド認証情報 Operator」を参照してください。

MintPassthroughManual、または空の文字列 ("")。

fips

FIPS モードを有効または無効にします。デフォルトは false (無効) です。FIPS モードが有効にされている場合、OpenShift Container Platform が実行される Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) マシンがデフォルトの Kubernetes 暗号スイートをバイパスし、代わりに RHCOS で提供される暗号モジュールを使用します。

重要

FIPS 検証済み/進行中のモジュール (Modules in Process) 暗号ライブラリーの使用は、x86_64 アーキテクチャーの OpenShift Container Platform デプロイメントでのみサポートされています。

注記

Azure File ストレージを使用している場合、FIPS モードを有効にすることはできません。

false または true

imageContentSources

release-image コンテンツのソースおよびリポジトリー。

オブジェクトの配列。この表の以下の行で説明されているように、source およびオプションで mirrors が含まれます。

imageContentSources.source

imageContentSources を使用する場合に必須です。ユーザーが参照するリポジトリーを指定します (例: イメージプル仕様)。

文字列

imageContentSources.mirrors

同じイメージが含まれる可能性のあるリポジトリーを 1 つ以上指定します。

文字列の配列。

publish

Kubernetes API、OpenShift ルートなどのクラスターのユーザーに表示されるエンドポイントをパブリッシュまたは公開する方法。

Internal または External。プライベートクラスターをデプロイするには、publishInternal に設定します。これはインターネットからアクセスできません。デフォルト値は External です。Internal または External。デフォルト値は External です。

このパラメーターを Internal に設定することは、クラウド以外のプラットフォームではサポートされません。

重要

フィールドの値が Internal に設定されている場合、クラスターは機能しなくなります。詳細は、BZ#1953035 を参照してください。

sshKey

クラスターマシンへのアクセスを認証するための単一または複数の SSH キー。

注記

インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、ssh-agent プロセスが使用する SSH キーを指定します。

1 つ以上のキー。以下は例になります。

sshKey:
  <key1>
  <key2>
  <key3>
1.8.8.1.4. 追加の Azure 設定パラメーター

追加の Azure 設定パラメーターは以下の表で説明されています。

表1.28 追加の Azure パラメーター

パラメーター説明

controlPlane.platform.azure.osDisk.diskSizeGB

VM の Azure ディスクのサイズ。

GB 単位でディスクのサイズを表す整数。サポートされる最小のディスクサイズは 1024 です。

platform.azure.baseDomainResourceGroupName

ベースドメインの DNS ゾーンが含まれるリソースグループの名前。

文字列 (例: production_cluster)。

platform.azure.outboundType

クラスターをインターネットに接続するために使用されるアウトバウンドルーティングストラテジー。ユーザー定義のルーティングを使用している場合、クラスターをインストールする前にアウトバウンドルーティングがすでに設定されている既存のネットワークが利用可能な状態にする必要があります。インストールプログラムはユーザー定義のルーティングの設定を行いません。

LoadBalancer または UserDefinedRouting。デフォルトは LoadBalancer です。

platform.azure.region

クラスターをホストする Azure リージョンの名前。

centralus などの有効なリージョン名。

platform.azure.zone

マシンを配置するアベイラビリティーゾーンの一覧。高可用性を確保するには、少なくとも 2 つのゾーンを指定します。

ゾーンの一覧 (例: ["1", "2", "3"])。

platform.azure.networkResourceGroupName

クラスターをデプロイする既存の VNet を含むリソースグループの名前。この名前は platform.azure.baseDomainResourceGroupName と同じにすることはできません。

文字列。

platform.azure.virtualNetwork

クラスターをデプロイする既存 VNet の名前。

文字列。

platform.azure.controlPlaneSubnet

コントロールプレーンマシンをデプロイする VNet 内の既存サブネットの名前。

有効な CIDR (例: 10.0.0.0/16)。

platform.azure.computeSubnet

コンピュートマシンをデプロイする VNet 内の既存サブネットの名前。

有効な CIDR (例: 10.0.0.0/16)。

platform.azure.cloudName

適切な Azure API エンドポイントで Azure SDK を設定するために使用される Azure クラウド環境の名前。空の場合、デフォルト値の AzurePublicCloud が使用されます。

AzurePublicCloud または AzureUSGovernmentCloud などの有効なクラウド環境。

注記

Azure クラスターで、Azure アベイラビリティーゾーンのカスタマイズやタグを使用した Azure リソースの編成を実行することはできません。

1.8.8.2. Azure のカスタマイズされた install-config.yaml ファイルのサンプル

install-config.yaml ファイルをカスタマイズして、OpenShift Container Platform クラスターのプラットフォームについての詳細を指定するか、または必要なパラメーターの値を変更することができます。

重要

このサンプルの YAML ファイルは参照用にのみ提供されます。インストールプログラムを使用して install-config.yaml ファイルを取得し、これを変更する必要があります。

apiVersion: v1
baseDomain: example.com 1
controlPlane: 2
  hyperthreading: Enabled 3 4
  name: master
  platform:
    azure:
      osDisk:
        diskSizeGB: 1024 5
      type: Standard_D8s_v3
  replicas: 3
compute: 6
- hyperthreading: Enabled 7
  name: worker
  platform:
    azure:
      type: Standard_D2s_v3
      osDisk:
        diskSizeGB: 512 8
      zones: 9
      - "1"
      - "2"
      - "3"
  replicas: 5
metadata:
  name: test-cluster 10
networking:
  clusterNetwork:
  - cidr: 10.128.0.0/14
    hostPrefix: 23
  machineNetwork:
  - cidr: 10.0.0.0/16
  networkType: OpenShiftSDN
  serviceNetwork:
  - 172.30.0.0/16
platform:
  azure:
    region: usgovvirginia
    baseDomainResourceGroupName: resource_group 11
    networkResourceGroupName: vnet_resource_group 12
    virtualNetwork: vnet 13
    controlPlaneSubnet: control_plane_subnet 14
    computeSubnet: compute_subnet 15
    outboundType: UserDefinedRouting 16
    cloudName: AzureUSGovernmentCloud 17
pullSecret: '{"auths": ...}' 18
fips: false 19
sshKey: ssh-ed25519 AAAA... 20
fips: false 21
sshKey: ssh-ed25519 AAAA... 22
publish: Internal 23
1 10 18
必須。
2 6
これらのパラメーターおよび値を指定しない場合、インストールプログラムはデフォルトの値を指定します。
3 7
controlPlane セクションは単一マッピングですが、コンピュートセクションはマッピングのシーケンスになります。複数の異なるデータ構造の要件を満たすには、 compute セクションの最初の行はハイフン - で始め、controlPlane セクションの最初の行はハイフンで始めることができません。どちらのセクションも、現時点では単一のマシンプールを定義しますが、OpenShift Container Platform の今後のバージョンでは、インストール時の複数のコンピュートプールの定義をサポートする可能性があります。1 つのコントロールプレーンプールのみが使用されます。
4
同時マルチスレッドまたは hyperthreading を有効/無効にするかどうか。デフォルトでは、同時スレッドはマシンのコアのパフォーマンスを上げるために有効にされます。パラメーター値を Disabled に設定するとこれを無効にすることができます。一部のクラスターマシンで同時マルチスレッドを無効にする場合は、これをすべてのクラスターマシンで無効にする必要があります。
重要

同時スレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。同時マルチスレッドを無効にする場合は、マシンに対して Standard_D8s_v3 などの大規模な仮想マシンタイプを使用します。

5 8
使用するディスクのサイズは、GB 単位で指定できます。マスターノードの最小推奨値は 1024 GB です。
9
マシンをデプロイするゾーンの一覧を指定します。高可用性を確保するには、少なくとも 2 つのゾーンを指定します。
11
ベースドメインの DNS ゾーンが含まれるリソースグループの名前を指定します。
12 21
既存の VNet を使用する場合は、それが含まれるリソースグループの名前を指定します。
13 22
既存の VNet を使用する場合は、その名前を指定します。
14
既存の VNet を使用する場合は、コントロールプレーンマシンをホストするサブネットの名前を指定します。
15
既存の VNet を使用する場合は、コンピュートマシンをホストするサブネットの名前を指定します。
16
独自のアウトバウンドルーティングをカスタマイズすることができます。ユーザー定義のルーティングを設定すると、クラスターに外部エンドポイントが公開されなくなります。egress のユーザー定義ルーティングでは、クラスターを既存の VNet にデプロイする必要があります。
クラスターをデプロイする Azure クラウド環境の名前を指定します。AzureUSGovernmentCloud を Microsoft Azure Government (MAG) リージョンにデプロイするように設定します。デフォルト値は AzurePublicCloud です。
17 19
FIPS モードを有効または無効にするかどうか。デフォルトでは、FIPS モードは有効にされません。FIPS モードが有効にされている場合、OpenShift Container Platform が実行される Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) マシンがデフォルトの Kubernetes 暗号スイートをバイパスし、代わりに RHCOS で提供される暗号モジュールを使用します。
重要

FIPS 検証済み/進行中のモジュール (Modules in Process) 暗号ライブラリーの使用は、x86_64 アーキテクチャーの OpenShift Container Platform デプロイメントでのみサポートされています。

20
クラスター内のマシンにアクセスするために使用する sshKey 値をオプションで指定できます。
23
FIPS モードを有効または無効にするかどうか。デフォルトでは、FIPS モードは有効にされません。FIPS モードが有効にされている場合、OpenShift Container Platform が実行される Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) マシンがデフォルトの Kubernetes 暗号スイートをバイパスし、代わりに RHCOS で提供される暗号モジュールを使用します。
重要

FIPS 検証済み/進行中のモジュール (Modules in Process) 暗号ライブラリーの使用は、x86_64 アーキテクチャーの OpenShift Container Platform デプロイメントでのみサポートされています。

クラスター内のマシンにアクセスするために使用する sshKey 値をオプションで指定できます。
注記

インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、ssh-agent プロセスが使用する SSH キーを指定します。

クラスターのユーザーに表示されるエンドポイントをパブリッシュする方法。プライベートクラスターをデプロイするには、publishInternal に設定します。これはインターネットからアクセスできません。デフォルト値は External です。

1.8.8.3. インストール時のクラスター全体のプロキシーの設定

実稼働環境では、インターネットへの直接アクセスを拒否し、代わりに HTTP または HTTPS プロキシーを使用することができます。プロキシー設定を install-config.yaml ファイルで行うことにより、新規の OpenShift Container Platform クラスターをプロキシーを使用するように設定できます。

前提条件

  • 既存の install-config.yaml ファイルがある。
  • クラスターがアクセスする必要のあるサイトを確認済みで、それらのいずれかがプロキシーをバイパスする必要があるかどうかを判別している。デフォルトで、すべてのクラスター egress トラフィック (クラスターをホストするクラウドについてのクラウドプロバイダー API に対する呼び出しを含む) はプロキシーされます。プロキシーを必要に応じてバイパスするために、サイトを Proxy オブジェクトの spec.noProxy フィールドに追加している。

    注記

    Proxy オブジェクトの status.noProxy フィールドには、インストール設定の networking.machineNetwork[].cidrnetworking.clusterNetwork[].cidr、および networking.serviceNetwork[] フィールドの値が設定されます。

    Amazon Web Services (AWS)、Google Cloud Platform (GCP)、Microsoft Azure、および Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) へのインストールの場合、Proxy オブジェクトの status.noProxy フィールドには、インスタンスメタデータのエンドポイント (169.254.169.254) も設定されます。

手順

  1. install-config.yaml ファイルを編集し、プロキシー設定を追加します。以下は例になります。

    apiVersion: v1
    baseDomain: my.domain.com
    proxy:
      httpProxy: http://<username>:<pswd>@<ip>:<port> 1
      httpsProxy: https://<username>:<pswd>@<ip>:<port> 2
      noProxy: example.com 3
    additionalTrustBundle: | 4
        -----BEGIN CERTIFICATE-----
        <MY_TRUSTED_CA_CERT>
        -----END CERTIFICATE-----
    ...
    1
    クラスター外の HTTP 接続を作成するために使用するプロキシー URL。URL スキームは http である必要があります。追加のプロキシー設定が必要ではなく、追加の CA を必要とする MITM の透過的なプロキシーネットワークを使用する場合には、httpProxy 値を指定することはできません。
    2
    クラスター外で HTTPS 接続を作成するために使用するプロキシー URL。このフィールドが指定されていない場合、HTTP および HTTPS 接続の両方に httpProxy が使用されます。追加のプロキシー設定が必要ではなく、追加の CA を必要とする MITM の透過的なプロキシーネットワークを使用する場合には、httpsProxy 値を指定することはできません。
    3
    プロキシーを除外するための宛先ドメイン名、ドメイン、IP アドレス、または他のネットワーク CIDR のカンマ区切りの一覧。サブドメインのみと一致するように、ドメインの前に . を付けます。たとえば、.y.comx.y.com に一致しますが、 y.com には一致しません。* を使用し、すべての宛先のプロキシーをバイパスします。
    4
    指定されている場合、インストールプログラムは HTTPS 接続のプロキシーに必要な 1 つ以上の追加の CA 証明書が含まれる user-ca-bundle という名前の設定マップを openshift-config namespace に生成します。次に Cluster Network Operator は、これらのコンテンツを Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) 信頼バンドルにマージする trusted-ca-bundle 設定マップを作成し、この設定マップは Proxy オブジェクトの trustedCA フィールドで参照されます。additionalTrustBundle フィールドは、プロキシーのアイデンティティー証明書が RHCOS 信頼バンドルからの認証局によって署名されない限り必要になります。追加のプロキシー設定が必要ではなく、追加の CA を必要とする MITM の透過的なプロキシーネットワークを使用する場合には、MITM CA 証明書を指定する必要があります。
    注記

    インストールプログラムは、プロキシーの readinessEndpoints フィールドをサポートしません。

  2. ファイルを保存し、OpenShift Container Platform のインストール時にこれを参照します。

インストールプログラムは、指定の install-config.yaml ファイルのプロキシー設定を使用する cluster という名前のクラスター全体のプロキシーを作成します。プロキシー設定が指定されていない場合、cluster Proxy オブジェクトが依然として作成されますが、これには spec がありません。

注記

cluster という名前の Proxy オブジェクトのみがサポートされ、追加のプロキシーを作成することはできません。

1.8.9. クラスターのデプロイ

互換性のあるクラウドプラットフォームに OpenShift Container Platform をインストールできます。

重要

インストールプログラムの create cluster コマンドは、初期インストール時に 1 回だけ実行できます。

前提条件

  • クラスターをホストするクラウドプラットフォームでアカウントを設定します。
  • OpenShift Container Platform インストールプログラム、およびクラスターのプルシークレットを取得します。

手順

  1. インストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、クラスターのデプロイメントを初期化します。

    $ ./openshift-install create cluster --dir=<installation_directory> \ 1
        --log-level=info 2
    1
    <installation_directory> については、カスタマイズした ./install-config.yaml ファイルの場所を指定します。
    2
    異なるインストールの詳細情報を表示するには、info ではなく、warndebug、または error を指定します。
    注記

    ホストに設定した AWS アカウントにクラスターをデプロイするための十分なパーミッションがない場合、インストールプログラムは停止し、不足しているパーミッションが表示されます。

    クラスターのデプロイメントが完了すると、Web コンソールへのリンクや kubeadmin ユーザーの認証情報を含む、クラスターにアクセスするための指示がターミナルに表示されます。

    出力例

    ...
    INFO Install complete!
    INFO To access the cluster as the system:admin user when using 'oc', run 'export KUBECONFIG=/home/myuser/install_dir/auth/kubeconfig'
    INFO Access the OpenShift web-console here: https://console-openshift-console.apps.mycluster.example.com
    INFO Login to the console with user: "kubeadmin", and password: "4vYBz-Ee6gm-ymBZj-Wt5AL"
    INFO Time elapsed: 36m22s

    注記

    クラスターアクセスおよび認証情報の情報は、インストールが正常に実行される際に <installation_directory>/.openshift_install.log に出力されます。

    重要

    インストールプログラムが生成する Ignition 設定ファイルには、24 時間が経過すると期限切れになり、その後に更新される証明書が含まれます。証明書を更新する前にクラスターが停止し、24 時間経過した後にクラスターを再起動すると、クラスターは期限切れの証明書を自動的に復元します。例外として、kubelet 証明書を回復するために保留状態の node-bootstrapper 証明書署名要求 (CSR)を手動で承認する必要があります。詳細は、コントロールプレーン証明書の期限切れの状態からのリカバリー についてのドキュメントを参照してください。

    重要

    インストールプログラム、またはインストールプログラムが作成するファイルを削除することはできません。これらはいずれもクラスターを削除するために必要になります。

1.8.10. バイナリーのダウンロードによる OpenShift CLI のインストール

コマンドラインインターフェースを使用して OpenShift Container Platform と対話するために CLI (oc) をインストールすることができます。oc は Linux、Windows、または macOS にインストールできます。

重要

以前のバージョンの oc をインストールしている場合、これを使用して OpenShift Container Platform 4.5 のすべてのコマンドを実行することはできません。新規バージョンの oc をダウンロードし、インストールします。

1.8.10.1. Linux への OpenShift CLI のインストール

以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc) バイナリーを Linux にインストールできます。

手順

  1. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Infrastructure Provider」ページに移動します。
  2. インフラストラクチャープロバイダーを選択し、(該当する場合は) インストールタイプを選択します。
  3. Command-line interface セクションで、ドロップダウンメニューの Linux を選択し、Download command-line tools をクリックします。
  4. アーカイブを展開します。

    $ tar xvzf <file>
  5. oc バイナリーを、PATH にあるディレクトリーに配置します。

    PATH を確認するには、以下のコマンドを実行します。

    $ echo $PATH

CLI のインストール後は、oc コマンドを使用して利用できます。

$ oc <command>

1.8.10.2. Windows への OpenShift CLI のインストール

以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc) バイナリーを Windows にインストールできます。

手順

  1. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Infrastructure Provider」ページに移動します。
  2. インフラストラクチャープロバイダーを選択し、(該当する場合は) インストールタイプを選択します。
  3. Command-line interface セクションで、ドロップダウンメニューの Windows を選択し、Download command-line tools をクリックします。
  4. ZIP プログラムでアーカイブを解凍します。
  5. oc バイナリーを、PATH にあるディレクトリーに移動します。

    PATH を確認するには、コマンドプロンプトを開いて以下のコマンドを実行します。

    C:\> path

CLI のインストール後は、oc コマンドを使用して利用できます。

C:\> oc <command>

1.8.10.3. macOC への OpenShift CLI のインストール

以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc) バイナリーを macOS にインストールできます。

手順

  1. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Infrastructure Provider」ページに移動します。
  2. インフラストラクチャープロバイダーを選択し、(該当する場合は) インストールタイプを選択します。
  3. Command-line interface セクションで、ドロップダウンメニューの MacOS を選択し、Download command-line tools をクリックします。
  4. アーカイブを展開し、解凍します。
  5. oc バイナリーをパスにあるディレクトリーに移動します。

    PATH を確認するには、ターミナルを開き、以下のコマンドを実行します。

    $ echo $PATH

CLI のインストール後は、oc コマンドを使用して利用できます。

$ oc <command>

1.8.11. CLI の使用によるクラスターへのログイン

クラスター kubeconfig ファイルをエクスポートし、デフォルトシステムユーザーとしてクラスターにログインできます。kubeconfig ファイルには、クライアントを正しいクラスターおよび API サーバーに接続するために CLI で使用されるクラスターについての情報が含まれます。このファイルはクラスターに固有のファイルであり、OpenShift Container Platform のインストール時に作成されます。

前提条件

  • OpenShift Container Platform クラスターをデプロイしていること。
  • oc CLI をインストールしていること。

手順

  1. kubeadmin 認証情報をエクスポートします。

    $ export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig 1
    1
    <installation_directory> には、インストールファイルを保存したディレクトリーへのパスを指定します。
  2. エクスポートされた設定を使用して、oc コマンドを正常に実行できることを確認します。

    $ oc whoami

    出力例

    system:admin

1.8.12. 次のステップ

1.9. ARM テンプレートを使用したクラスターの Azure へのインストール

OpenShift Container Platform バージョン 4.5 では、独自にプロビジョニングするインフラストラクチャーを使用して、クラスターを Microsoft Azure にインストールできます。

これらの手順を実行するか、独自の手順を作成するのに役立つ複数の Azure Resource Manager (ARM) テンプレートが提供されます。

重要

ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーのインストールする手順は、例としてのみ提供されます。独自にプロビジョニングするインフラストラクチャーでクラスターをインストールするには、クラウドプロバイダーおよび OpenShift Container Platform のインストールプロセスについて理解している必要があります。これらの手順を実行するか、独自の手順を作成するのに役立つ複数の ARM テンプレートが提供されます。他の方法を使用して必要なリソースを作成することもできます。これらのテンプレートはサンプルとしてのみ提供されます。

1.9.1. 前提条件

  • OpenShift Container Platform のインストールおよび更新 プロセスについての詳細を確認します。
  • Azure アカウントを設定してクラスターをホストします。
  • AzureS CLI をダウンロードし、これをコンピューターにインストールします。Azure ドキュメントの「Install the Azure CLI」を参照してください。以下のドキュメントについては、直近で Azure CLI のバージョン 2.2.0 を使用してテストされていますAzure CLI コマンドは、使用するバージョンによって動作が異なる場合があります。
  • ファイアウォールを使用し、Telemetry を使用する予定がある場合は、クラスターがアクセスする必要のあるサイトを許可するようにファイアウォールを設定する必要があります。
  • システムが IAM(アイデンティティーおよびアクセス管理)を管理できない場合、クラスター管理者は IAM 認証情報を手動で作成し、維持できます。手動モードは、クラウド IAM API に到達できない環境でも使用できます。

    注記

    プロキシーを設定する場合は、このサイト一覧も確認してください。

1.9.2. OpenShift Container Platform のインターネットアクセスおよび Telemetry アクセス

OpenShift Container Platform 4.5 では、クラスターをインストールするためにインターネットアクセスが必要になります。クラスターの健全性および正常に実行された更新についてのメトリクスを提供するためにデフォルトで実行される Telemetry サービスにもインターネットアクセスが必要です。クラスターがインターネットに接続されている場合、Telemetry は自動的に実行され、クラスターは Red Hat OpenShift Cluster Manager (OCM) に登録されます。

Red Hat OpenShift Cluster Manager インベントリーが Telemetry によって自動的に維持されるか、または OCM を手動で使用しているかのいずれによって正常であることを確認した後に、subscription watch を使用して、アカウントまたはマルチクラスターレベルで OpenShift Container Platform サブスクリプションを追跡します。

インターネットへのアクセスは以下を実行するために必要です。

  • Red Hat OpenShift Cluster Manager ページにアクセスし、インストールプログラムをダウンロードし、サブスクリプション管理を実行します。クラスターにインターネットアクセスがあり、Telemetry を無効にしない場合、そのサービスは有効なサブスクリプションでクラスターを自動的に使用します。
  • クラスターのインストールに必要なパッケージを取得するために Quay.io にアクセスします。
  • クラスターの更新を実行するために必要なパッケージを取得します。
重要

クラスターでインターネットに直接アクセスできない場合、プロビジョニングする一部のタイプのインフラストラクチャーでネットワークが制限されたインストールを実行できます。このプロセスで、必要なコンテンツをダウンロードし、これを使用してミラーレジストリーにクラスターのインストールおよびインストールプログラムの生成に必要なパッケージを設定します。インストールタイプによっては、クラスターのインストール環境でインターネットアクセスが不要となる場合があります。クラスターを更新する前に、ミラーレジストリーのコンテンツを更新します。

1.9.3. Azure プロジェクトの設定

OpenShift Container Platform をインストールする前に、これをホストするために Azure プロジェクトを設定する必要があります。

重要

パブリックエンドポイントで利用可能なすべての Azure リソースはリソース名の制限を受けるため、特定の用語を使用するリソースを作成することはできません。Azure が制限する語の一覧は、Azure ドキュメントの「Resolve reserved resource name errors」 を参照してください。

1.9.3.1. Azure アカウントの制限

OpenShift Container Platform クラスターは数多くの Microsoft Azure コンポーネントを使用し、デフォルトの Azure サブスクリプションおよびサービス制限、クォータ、および制約は、OpenShift Container Platform クラスターをインストールする機能に影響を与えます。

重要

デフォルトの制限は、Free Trial や Pay-As-You-Go、および DV2、F、および G などのシリーズといったカテゴリータイプによって異なります。たとえば、Enterprise Agreement サブスクリプションのデフォルトは 350 コアです。

サブスクリプションタイプの制限を確認し、必要に応じて、デフォルトのクラスターを Azure にインストールする前にアカウントのクォータ制限を引き上げます。

以下の表は、OpenShift Container Platform クラスターのインストールおよび実行機能に影響を与える可能性のある Azure コンポーネントの制限を要約しています。

コンポーネントデフォルトで必要なコンポーネントの数デフォルトの Azure 制限説明

vCPU

40

リージョンごとに 20

デフォルトのクラスターには 40 の vCPU が必要であるため、アカウントの上限を引き上げる必要があります。

デフォルトで、各クラスターは以下のインスタンスを作成します。

  • 1 つのブートストラップマシン。これはインストール後に削除されます。
  • 3 つのコントロールプレーンマシン
  • 3 つのコンピュートマシン

ブートストラップマシンは 4 vCPUS を使用する Standard_D4s_v3 マシンを使用し、コントロールプレーンマシンは 8 vCPU を使用する Standard_D8s_v3 仮想マシンを使用し、さらにワーカーマシンは、4 vCPU を使用する Standard_D4s_v3 仮想マシンを使用するため、デフォルトクラスターには 40 の vCPU が必要になります。4 vCPU を使用するブートストラップノードの仮想マシンは、インストール時にのみ使用されます。

追加のワーカーノードをデプロイし、自動スケーリングを有効にし、大規模なワークロードをデプロイするか、または異なるインスタンスタイプを使用するには、アカウントの vCPU 制限をさらに引き上げ、クラスターが必要なマシンをデプロイできるようにする必要があります。

デフォルトで、インストールプログラムはコントロールプレーンおよびコンピュートマシンを、リージョン内のすべてのアベイラビリティーゾーンに分散します。クラスターの高可用性を確保するには、少なくとも 3 つ以上のアベイラビリティーゾーンのあるリージョンを選択します。リージョンに含まれるアベイラビリティーゾーンが 3 つ未満の場合、インストールプログラムは複数のコントロールプレーンマシンを利用可能なゾーンに配置します。

VNet

1

リージョンごとに 1000

各デフォルトクラスターには、2 つのサブネットを含む 1 つの Virtual Network (VNet) が必要です。

ネットワークインターフェース

6

リージョンごとに 65,536

各デフォルトクラスターには、6 つのネットワークインターフェースが必要です。さらに多くのマシンを作成したり、デプロイしたワークロードでロードバランサーを作成する場合、クラスターは追加のネットワークインターフェースを使用します。

ネットワークセキュリティーグループ

2

5000

各デフォルトクラスター。各クラスターは VNet の各サブネットにネットワークセキュリティーグループを作成します。デフォルトのクラスターは、コントロールプレーンおよびコンピュートノードのサブネットにネットワークセキュリティーグループを作成します。

controlplane

任意の場所からコントロールプレーンマシンにポート 6443 でアクセスできるようにします。

node

インターネットからワーカーノードにポート 80 および 443 でアクセスできるようにします。

ネットワークロードバランサー

3

リージョンごとに 1000

各クラスターは以下の ロードバランサーを作成します。

default

ワーカーマシン間でポート 80 および 443 での要求の負荷分散を行うパブリック IP アドレス

internal

コントロールプレーンマシン間でポート 6443 および 22623 での要求の負荷分散を行うプライベート IP アドレス

external

コントロールプレーンマシン間でポート 6443 での要求の負荷分散を行うパブリック IP アドレス

アプリケーションが追加の Kubernetes LoadBalancer サービスオブジェクトを作成すると、クラスターは追加のロードバランサーを使用します。

パブリック IP アドレス

3

 

2 つのパブリックロードバランサーのそれぞれはパブリック IP アドレスを使用します。ブートストラップマシンは、インストール時のトラブルシューティングのためにマシンに SSH を実行できるようにパブリック IP アドレスも使用します。ブートストラップノードの IP アドレスは、インストール時にのみ使用されます。

プライベート IP アドレス

7

 

内部ロードバランサー、3 つのコントロールプレーンマシンのそれぞれ、および 3 つのワーカーマシンのそれぞれはプライベート IP アドレスを使用します。

1.9.3.2. Azure でのパブリック DNS ゾーンの設定

OpenShift Container Platform をインストールするには、使用する Microsoft Azure アカウントに、専用のパブリックホスト DNS ゾーンが必要になります。このゾーンはドメインに対する権威を持っている必要があります。このサービスは、クラスターへの外部接続のためのクラスター DNS 解決および名前検索を提供します。

手順

  1. ドメイン、またはサブドメイン、およびレジストラーを特定します。既存のドメインおよびレジストラーを移行するか、Azure または別のソースから新規のものを取得できます。

    注記

    Azure 経由でドメインを購入する方法についての詳細は、Azure ドキュメントの「Buy a custom domain name for Azure App Service」を参照してください。

  2. 既存のドメインおよびレジストラーを使用している場合、その DNS を Azure に移行します。Azure ドキュメントの「Migrate an active DNS name to Azure App Service」を参照してください。
  3. ドメインの DNS を設定します。Azure ドキュメントの「Tutorial: Host your domain in Azure DNS」の手順に従い、ドメインまたはサブドメインのパブリックホストゾーンを作成し、 新規の権威ネームサーバーを抽出し、ドメインが使用するネームサーバーのレジストラーレコードを更新します。

    openshiftcorp.com などのルートドメインや、 clusters.openshiftcorp.com などのサブドメインを使用します。

  4. サブドメインを使用する場合は、所属する会社の手順に従ってその委任レコードを親ドメインに追加します。

この DNS ゾーンの作成例を参照し、Azure の DNS ソリューションを確認することができます。

1.9.3.3. Azure アカウント制限の拡張

アカウントの制限を引き上げるには、Azure ポータルでサポートをリクエストします。

注記

サポートリクエストごとに 1 つの種類のクォータのみを増やすことができます。

手順

  1. Azure ポータルの左端で Help + support をクリックします。
  2. New support request をクリックしてから必要な値を選択します。

    1. Issue type 一覧から、Service and subscription limits (quotas) を選択します。
    2. Subscription 一覧から、変更するサブスクリプションを選択します。
    3. Quota type 一覧から、引き上げるクォータを選択します。たとえば、Compute-VM (cores-vCPUs) subscription limit increases を選択し、クラスターのインストールに必要な vCPU の数を増やします。
    4. Next: Solutions をクリックします。
  3. Problem Details」ページで、クォータの引き上げについての必要な情報を指定します。

    1. Provide details」をクリックし、「Quota details」ウィンドウに必要な詳細情報を指定します。
    2. 「SUPPORT METHOD and CONTACT INFO」セクションに、問題の重大度および問い合わせ先の詳細を指定します。
  4. Next: Review + create をクリックしてから Create をクリックします。

1.9.3.4. 証明書署名要求の管理

ユーザーがプロビジョニングするインフラストラクチャーを使用する場合、クラスターの自動マシン管理へのアクセスは制限されるため、インストール後にクラスターの証明書署名要求 (CSR) のメカニズムを提供する必要があります。kube-controller-manager は kubelet クライアント CSR のみを承認します。machine-approver は、kubelet 認証情報を使用して要求される提供証明書の有効性を保証できません。適切なマシンがこの要求を発行したかどうかを確認できないためです。kubelet 提供証明書の要求の有効性を検証し、それらを承認する方法を判別し、実装する必要があります。

1.9.3.5. 必要な Azure ロール

Microsoft Azure アカウントには、使用するサブスクリプションについて以下のロールが必要です。

  • User Access Administrator

Azure ポータルでロールを設定するには、Azure ドキュメントの「Manage access to Azure resources using RBAC and the Azure portal」を参照します。

1.9.3.6. サービスプリンシパルの作成

OpenShift Container Platform およびそのインストールプログラムは Azure Resource Manager 経由で Microsoft Azure リソースを作成する必要があるため、これを表すサービスプリンシパルを作成する必要があります。

前提条件

  • Azure CLI のインストールまたは更新を実行します。
  • jq パッケージをインストールします。
  • Azure アカウントには、使用するサブスクリプションに必要なロールがなければなりません。

手順

  1. Azure CLI にログインします。

    $ az login

    認証情報を使用して Web コンソールで Azure にログインします。

  2. Azure アカウントでサブスクリプションを使用している場合は、適切なサブスクリプションを使用していることを確認してください。

    1. 利用可能なアカウントの一覧を表示し、クラスターに使用するサブスクリプションの tenantId の値を記録します。

      $ az account list --refresh

      出力例

      [
        {
          "cloudName": "AzureCloud",
          "id": "9bab1460-96d5-40b3-a78e-17b15e978a80",
          "isDefault": true,
          "name": "Subscription Name",
          "state": "Enabled",
          "tenantId": "6057c7e9-b3ae-489d-a54e-de3f6bf6a8ee",
          "user": {
            "name": "you@example.com",
            "type": "user"
          }
        }
      ]

    2. アクティブなアカウントの詳細を表示し、tenantId 値が使用するサブスクリプションと一致することを確認します。

      $ az account show

      出力例

      {
        "environmentName": "AzureCloud",
        "id": "9bab1460-96d5-40b3-a78e-17b15e978a80",
        "isDefault": true,
        "name": "Subscription Name",
        "state": "Enabled",
        "tenantId": "6057c7e9-b3ae-489d-a54e-de3f6bf6a8ee", 1
        "user": {
          "name": "you@example.com",
          "type": "user"
        }
      }

      1
      tenantId パラメーターの値が適切なサブスクリプションの UUID であることを確認します。
    3. 適切なサブスクリプションを使用していない場合には、アクティブなサブスクリプションを変更します。

      $ az account set -s <id> 1
      1
      使用する必要のあるサブスクリプションの id の値を <id> の代わりに使用します。
    4. アクティブなサブスクリプションを変更したら、アカウント情報を再度表示します。

      $ az account show

      出力例

      {
        "environmentName": "AzureCloud",
        "id": "33212d16-bdf6-45cb-b038-f6565b61edda",
        "isDefault": true,
        "name": "Subscription Name",
        "state": "Enabled",
        "tenantId": "8049c7e9-c3de-762d-a54e-dc3f6be6a7ee",
        "user": {
          "name": "you@example.com",
          "type": "user"
        }
      }

  3. 直前の出力の tenantId および id パラメーターの値を記録します。OpenShift Container Platform のインストール時にこれらの値が必要になります。
  4. アカウントのサービスプリンシパルを作成します。

    $ az ad sp create-for-rbac --role Contributor --name <service_principal> 1
    1
    <service_principal> を、サービスプリンシパルに割り当てる名前に置き換えます。

    出力例

    Changing "<service_principal>" to a valid URI of "http://<service_principal>", which is the required format used for service principal names
    Retrying role assignment creation: 1/36
    Retrying role assignment creation: 2/36
    Retrying role assignment creation: 3/36
    Retrying role assignment creation: 4/36
    {
      "appId": "8bd0d04d-0ac2-43a8-928d-705c598c6956",
      "displayName": "<service_principal>",
      "name": "http://<service_principal>",
      "password": "ac461d78-bf4b-4387-ad16-7e32e328aec6",
      "tenant": "6048c7e9-b2ad-488d-a54e-dc3f6be6a7ee"
    }

  5. 直前の出力の appId および password パラメーターの値を記録します。OpenShift Container Platform のインストール時にこれらの値が必要になります。
  6. サービスプリンシパルに追加パーミッションを付与します。

    • クラスターはそのコンポーネントの認証情報を割り当てできるように、Contributor および User Access Administrator ロールを常にアプリケーション登録サービスプリンシパルに追加する必要があります。
    • Cloud Credential Operator (CCO) を mint モード で操作するには、アプリケーション登録サービスプリンシパルで Azure Active Directory Graph/Application.ReadWrite.OwnedBy API パーミッションも必要です。
    • CCO を passthrough モード で操作するには、アプリケーション登録サービスプリンシパルで追加の API パーミッションは必要ありません。

    CCO モードの詳細は、Red Hat Operator の参照情報のCloud Credential Operator について参照してください。

    1. User Access Administrator ロールを割り当てるには、以下のコマンドを実行します。

      $ az role assignment create --role "User Access Administrator" \
          --assignee-object-id $(az ad sp list --filter "appId eq '<appId>'" \ 1
             | jq '.[0].objectId' -r)
      1
      <appId> を、サービスプリンシパルの appId パラメーター値に置き換えます。
    2. Azure Active Directory Graph パーミッションを割り当てるには、以下のコマンドを実行します。

      $ az ad app permission add --id <appId> \ 1
           --api 00000002-0000-0000-c000-000000000000 \
           --api-permissions 824c81eb-e3f8-4ee6-8f6d-de7f50d565b7=Role
      1
      <appId> を、サービスプリンシパルの appId パラメーター値に置き換えます。

      出力例

      Invoking "az ad app permission grant --id 46d33abc-b8a3-46d8-8c84-f0fd58177435 --api 00000002-0000-0000-c000-000000000000" is needed to make the change effective

      このコマンドで付与する特定のパーミッションについての詳細は、「GUID Table for Windows Azure Active Directory Permissions」を参照してください。

    3. パーミッション要求を承認します。アカウントに Azure Active Directory テナント管理者ロールがない場合は、所属する組織のガイドラインに従い、テナント管理者にパーミッション要求を承認するようにリクエストしてください。

      $ az ad app permission grant --id <appId> \ 1
           --api 00000002-0000-0000-c000-000000000000
      1
      <appId> を、サービスプリンシパルの appId パラメーター値に置き換えます。

1.9.3.7. サポート対象の Azure リージョン

インストールプログラムは、サブスクリプションに基づいて利用可能な Microsoft Azure リージョンの一覧を動的に生成します。以下の Azure リージョンは OpenShift Container Platform バージョン 4.6.1 でテストされ、検証されています。

サポート対象の Azure パブリックリージョン
  • australiacentral (Australia Central)
  • australiaeast (Australia East)
  • australiasoutheast (Australia South East)
  • brazilsouth (Brazil South)
  • canadacentral (Canada Central)
  • canadaeast (Canada East)
  • centralindia (Central India)
  • centralus (Central US)
  • eastasia (East Asia)
  • eastus (East US)
  • eastus2 (East US 2)
  • francecentral (France Central)
  • germanywestcentral (Germany West Central)
  • japaneast (Japan East)
  • japanwest (Japan West)
  • koreacentral (Korea Central)
  • koreasouth (Korea South)
  • northcentralus (North Central US)
  • northeurope (North Europe)
  • norwayeast (Norway East)
  • southafricanorth (South Africa North)
  • southcentralus (South Central US)
  • southeastasia (Southeast Asia)
  • southindia (South India)
  • switzerlandnorth (Switzerland North)
  • uaenorth (UAE North)
  • uksouth (UK South)
  • ukwest (UK West)
  • westcentralus (West Central US)
  • westeurope (West Europe)
  • westindia (West India)
  • westus (West US)
  • westus2 (West US 2)
サポート対象の Azure Government リージョン

以下の Microsoft Azure Government (MAG) リージョンのサポートが OpenShift Container Platform バージョン 4.6 に追加されています。

  • usgovtexas (US Gov Texas)
  • usgovvirginia (US Gov Virginia)

Azure ドキュメントの利用可能なすべての MAG リージョンを参照できます。他の提供される MAG リージョンは OpenShift Container Platform で機能することが予想されますが、まだテストされていません。

1.9.4. インストールプログラムの取得

OpenShift Container Platform をインストールする前に、インストールファイルをローカルコンピューターにダウンロードします。

前提条件

  • 500 MB のローカルディスク領域がある Linux または macOS を実行するコンピューターが必要です。

手順

  1. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Infrastructure Provider」ページにアクセスします。Red Hat アカウントがある場合は、認証情報を使ってログインします。アカウントがない場合はこれを作成します。
  2. インフラストラクチャープロバイダーを選択します。
  3. 選択するインストールタイプのページに移動し、オペレーティングシステムのインストールプログラムをダウンロードし、ファイルをインストール設定ファイルを保存するディレクトリーに配置します。

    重要

    インストールプログラムは、クラスターのインストールに使用するコンピューターにいくつかのファイルを作成します。クラスターのインストール完了後は、インストールプログラムおよびインストールプログラムが作成するファイルを保持する必要があります。ファイルはいずれもクラスターを削除するために必要になります。

    重要

    インストールプログラムで作成されたファイルを削除しても、クラスターがインストール時に失敗した場合でもクラスターは削除されません。クラスターを削除するには、特定のクラウドプロバイダー用の OpenShift Container Platform のアンインストール手順を実行します。

  4. インストールプログラムを展開します。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。

    $ tar xvf openshift-install-linux.tar.gz
  5. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Pull Secret」ページから、インストールプルシークレットを .txt ファイルとしてダウンロードします。このプルシークレットを使用し、OpenShift Container Platform コンポーネントのコンテナーイメージを提供する Quay.io など、組み込まれた各種の認証局によって提供されるサービスで認証できます。

1.9.5. SSH プライベートキーの生成およびエージェントへの追加

クラスターでインストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要がある場合、ssh-agent とインストールプログラムの両方に SSH キーを指定する必要があります。このキーを使用してパブリッククラスターのブートストラップマシンにアクセスし、インストールの問題をトラブルシューティングできます。

注記

実稼働環境では、障害復旧およびデバッグが必要です。

このキーを使用して、ユーザー core としてマスターノードに対して SSH を実行できます。クラスターをデプロイする際に、キーは core ユーザーの ~/.ssh/authorized_keys 一覧に追加されます。

注記

AWS キーペアなどのプラットフォームに固有の方法で設定したキーではなく、ローカルキーを使用する必要があります。

手順

  1. パスワードなしの認証に設定されている SSH キーがコンピューター上にない場合は、これを作成します。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。

    $ ssh-keygen -t ed25519 -N '' \
        -f <path>/<file_name> 1
    1
    ~/.ssh/id_rsa などの、新規 SSH キーのパスおよびファイル名を指定します。既存のキーペアがある場合は、公開鍵が ~/.ssh ディレクトリーにあることを確認します。

    このコマンドを実行すると、指定した場所にパスワードを必要としない SSH キーが生成されます。

    注記

    FIPS で検証済み/進行中のモジュール (Modules in Process) 暗号ライブラリーを使用する OpenShift Container Platform クラスターを x86_64 アーキテクチャーにインストールする予定の場合は、ed25519 アルゴリズムを使用するキーは作成しないでください。代わりに、rsa アルゴリズムまたは ecdsa アルゴリズムを使用するキーを作成します。

  2. ssh-agent プロセスをバックグラウンドタスクとして開始します。

    $ eval "$(ssh-agent -s)"

    出力例

    Agent pid 31874

  3. SSH プライベートキーを ssh-agent に追加します。

    $ ssh-add <path>/<file_name> 1

    出力例

    Identity added: /home/<you>/<path>/<file_name> (<computer_name>)

    1
    ~/.ssh/id_rsa などの、SSH プライベートキーのパスおよびファイル名を指定します。

次のステップ

  • OpenShift Container Platform をインストールする際に、SSH パブリックキーをインストールプログラムに指定します。クラスターを独自にプロビジョニングするインフラストラクチャーにインストールする場合は、このキーをクラスターのマシンに指定する必要があります。

1.9.6. AWS のインストールファイルの作成

ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャー を使用して OpenShift Container Platform を Microsoft Azure にインストールするには、インストールプログラムがクラスターをデプロイするために必要なファイルを生成し、クラスターが使用するマシンのみを作成するようにそれらのファイルを変更する必要があります。install-config.yaml ファイル、Kubernetes マニフェスト、および Ignition 設定ファイルを生成し、カスタマイズします。また、インストールの準備フェーズ時にまず別の var パーティションを設定するオプションもあります。

1.9.6.1. オプション: 別個の /var パーティションの作成

OpenShift Container Platform のディスクパーティション設定はインストーラー側で行う必要があります。ただし、拡張予定のファイルシステムの一部に個別のパーティションの作成が必要となる場合もあります。

OpenShift Container Platform は、ストレージを /var パーティションまたは /var のサブディレクトリーのいずれかに割り当てる単一のパーティションの追加をサポートします。以下は例になります。

  • /var/lib/containers: イメージやコンテナーがシステムにさらに追加されると拡張するコンテナー関連のコンテンツを保持します。
  • /var/lib/etcd: etcd ストレージのパフォーマンスの最適化などの目的で分離する必要のあるデータを保持します。
  • /var: 監査などの目的に合わせて分離させる必要のあるデータを保持します。

/var ディレクトリーのコンテンツを個別に保存すると、必要に応じてこれらの領域のストレージの拡大を容易にし、後で OpenShift Container Platform を再インストールして、そのデータをそのまま保持することができます。この方法では、すべてのコンテナーを再度プルする必要はありません。また、システムの更新時に大きなログファイルをコピーする必要もありません。

/var は、Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) の新規インストール前に有効にする必要があるため、以下の手順では OpenShift Container Platform インストールの openshift-install の準備フェーズで挿入されるマシン設定を作成して、別の /var パーティションを設定します。

重要

この手順で個別の /var パーティションを作成する手順を実行する場合、このセクションで後に説明されるように、Kubernetes マニフェストおよび Ignition 設定ファイルを再び作成する必要はありません。

前提条件

  • コンテナーストレージが root パーティションにある場合は、GRUB コマンドラインに rootflags=pquota を追加して、この root パーティションが pquota オプションでマウントされていることを確認してください。
  • コンテナーストレージが /etc/fstab によりマウントされているパーティションにある場合は、以下のマウントオプションが /etc/fstab ファイルに含まれていることを確認してください。

    /dev/sdb1      /var           xfs defaults,pquota 0 0
  • コンテナーストレージが systemd によってマウントされるパーティションにある場合は、以下の例にあるように MachineConfig オブジェクトに以下のマウントオプションが含まれることを確認します。

    spec:
      config:
        ignition:
          version: 3.1.0
        storage:
          disks:
            - device: /dev/sdb
              partitions:
                - label: var
                  sizeMiB: 240000
                  startMiB: 0
                filesystems:
            - device: /dev/disk/by-partlabel/var
              format: xfs
              path: /var
        systemd:
          units:
            - contents: |
                [Unit]
                Before=local-fs.target
                [Mount]
                Where=/var
                What=/dev/disk/by-partlabel/var
                Options=defaults,pquota
                [Install]
                WantedBy=local-fs.target
              enabled: true
              name: var.mount

手順

  1. OpenShift Container Platform インストールファイルを保存するディレクトリーを作成します。

    $ mkdir $HOME/clusterconfig
  2. openshift-install を実行して、manifest および openshift のサブディレクトリーにファイルのセットを作成します。プロンプトが表示されたら、システムの質問に回答します。

    $ openshift-install create manifests --dir $HOME/clusterconfig
    ? SSH Public Key ...
    $ ls $HOME/clusterconfig/openshift/
    99_kubeadmin-password-secret.yaml
    99_openshift-cluster-api_master-machines-0.yaml
    99_openshift-cluster-api_master-machines-1.yaml
    99_openshift-cluster-api_master-machines-2.yaml
    ...
  3. MachineConfig オブジェクトを作成し、これを openshift ディレクトリーのファイルに追加します。たとえば、98-var-partition.yaml ファイルに名前を付け、ディスクのデバイス名を worker システムのストレージデバイスの名前に変更し、必要に応じてストレージサイズを設定します。これにより、ストレージが個別の /var ディレクトリーに割り当てられます。

    apiVersion: machineconfiguration.openshift.io/v1
    kind: MachineConfig
    metadata:
      labels:
        machineconfiguration.openshift.io/role: worker
      name: 98-var-partition
    spec:
      config:
        ignition:
          version: 3.1.0
        storage:
          disks:
          - device: /dev/<device_name> 1
            partitions:
            - sizeMiB: <partition_size>
              startMiB: <partition_start_offset> 2
              label: var
          filesystems:
            - path: /var
              device: /dev/disk/by-partlabel/var
              format: xfs
        systemd:
          units:
            - name: var.mount
              enabled: true
              contents: |
                [Unit]
                Before=local-fs.target
                [Mount]
                Where=/var
                What=/dev/disk/by-partlabel/var
                [Install]
                WantedBy=local-fs.target
    1
    パーティションを設定する必要のあるディスクのストレージデバイス名。
    2
    データパーティションをブートディスクに追加する場合は、25000 MiB (メビバイト) の最小値が推奨されます。ルートファイルシステムは、指定したオフセットまでの利用可能な領域をすべて埋めるためにサイズを自動的に変更します。値の指定がない場合や、指定した値が推奨される最小値よりも小さい場合、生成されるルートファイルシステムのサイズは小さ過ぎるため、RHCOS の再インストールでデータパーティションの最初の部分が上書きされる可能性があります。
  4. openshift-install を再度実行し、manifest および openshift のサブディレクトリー内のファイルセットから、Ignition 設定を作成します。

    $ openshift-install create ignition-configs --dir $HOME/clusterconfig
    $ ls $HOME/clusterconfig/
    auth  bootstrap.ign  master.ign  metadata.json  worker.ign

Ignition 設定ファイルを Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) システムをインストールするためにインストール手順への入力として使用できます。

1.9.6.2. インストール設定ファイルの作成

Microsoft Azure にインストールする OpenShift Container Platform クラスターをカスタマイズできます。

前提条件

  • OpenShift Container Platform インストールプログラム、およびクラスターのプルシークレットを取得します。

手順

  1. install-config.yaml ファイルを作成します。

    1. インストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、以下のコマンドを実行します。

      $ ./openshift-install create install-config --dir=<installation_directory> 1
      1
      <installation_directory> の場合、インストールプログラムが作成するファイルを保存するためにディレクトリー名を指定します。
      重要

      空のディレクトリーを指定します。ブートストラップ X.509 証明書などの一部のインストールアセットの有効期限は短く設定されているため、インストールディレクトリーを再利用することができません。別のクラスターインストールの個別のファイルを再利用する必要がある場合は、それらをディレクトリーにコピーすることができます。ただし、インストールアセットのファイル名はリリース間で変更される可能性があります。インストールファイルを以前のバージョンの OpenShift Container Platform からコピーする場合は注意してコピーを行ってください。

    2. プロンプト時に、クラウドの設定の詳細情報を指定します。

      1. オプション: クラスターマシンにアクセスするために使用する SSH キーを選択します。

        注記

        インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、ssh-agent プロセスが使用する SSH キーを指定します。

      2. ターゲットに設定するプラットフォームとして azure を選択します。
      3. お使いのコンピューターに Microsoft Azure プロファイルが保存されていない場合は、サブスクリプションとサービスプリンシパルに以下の Azure パラメーター値を指定します。

        • azure subscription id: クラスターに使用するサブスクリプション ID。アカウント出力に id 値を指定します。
        • azure tenant id: テナント ID。アカウント出力に tenantId 値を指定します。
        • azure service principal client id: サービスプリンシパルの appId パラメーターの値。
        • azure service principal client secret: サービスプリンシパルの password パラメーターの値。
      4. クラスターをデプロイするリージョンを選択します。
      5. クラスターをデプロイするベースドメインを選択します。ベースドメインは、クラスターに作成した Azure DNS ゾーンに対応します。
      6. クラスターの記述名を入力します。

        重要

        パブリックエンドポイントで利用可能なすべての Azure リソースはリソース名の制限を受けるため、特定の用語を使用するリソースを作成することはできません。Azure が制限する語の一覧は、Azure ドキュメントの「Resolve reserved resource name errors」 を参照してください。

      7. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Pull Secret」ページから取得したプルシークレットを貼り付けます。
  2. install-config.yaml ファイルを変更します。利用可能なパラメーターの詳細については、「インストール設定パラメーター」セクションを参照してください。
  3. install-config.yaml ファイルをバックアップし、複数のクラスターをインストールするために使用できるようにします。

    重要

    install-config.yaml ファイルはインストールプロセス時に使用されます。このファイルを再利用する必要がある場合は、この段階でこれをバックアップしてください。

1.9.6.3. インストール時のクラスター全体のプロキシーの設定

実稼働環境では、インターネットへの直接アクセスを拒否し、代わりに HTTP または HTTPS プロキシーを使用することができます。プロキシー設定を install-config.yaml ファイルで行うことにより、新規の OpenShift Container Platform クラスターをプロキシーを使用するように設定できます。

前提条件

  • 既存の install-config.yaml ファイルがある。
  • クラスターがアクセスする必要のあるサイトを確認済みで、それらのいずれかがプロキシーをバイパスする必要があるかどうかを判別している。デフォルトで、すべてのクラスター egress トラフィック (クラスターをホストするクラウドについてのクラウドプロバイダー API に対する呼び出しを含む) はプロキシーされます。プロキシーを必要に応じてバイパスするために、サイトを Proxy オブジェクトの spec.noProxy フィールドに追加している。

    注記

    Proxy オブジェクトの status.noProxy フィールドには、インストール設定の networking.machineNetwork[].cidrnetworking.clusterNetwork[].cidr、および networking.serviceNetwork[] フィールドの値が設定されます。

    Amazon Web Services (AWS)、Google Cloud Platform (GCP)、Microsoft Azure、および Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) へのインストールの場合、Proxy オブジェクトの status.noProxy フィールドには、インスタンスメタデータのエンドポイント (169.254.169.254) も設定されます。

手順

  1. install-config.yaml ファイルを編集し、プロキシー設定を追加します。以下は例になります。

    apiVersion: v1
    baseDomain: my.domain.com
    proxy:
      httpProxy: http://<username>:<pswd>@<ip>:<port> 1
      httpsProxy: https://<username>:<pswd>@<ip>:<port> 2
      noProxy: example.com 3
    additionalTrustBundle: | 4
        -----BEGIN CERTIFICATE-----
        <MY_TRUSTED_CA_CERT>
        -----END CERTIFICATE-----
    ...
    1
    クラスター外の HTTP 接続を作成するために使用するプロキシー URL。URL スキームは http である必要があります。追加のプロキシー設定が必要ではなく、追加の CA を必要とする MITM の透過的なプロキシーネットワークを使用する場合には、httpProxy 値を指定することはできません。
    2
    クラスター外で HTTPS 接続を作成するために使用するプロキシー URL。このフィールドが指定されていない場合、HTTP および HTTPS 接続の両方に httpProxy が使用されます。追加のプロキシー設定が必要ではなく、追加の CA を必要とする MITM の透過的なプロキシーネットワークを使用する場合には、httpsProxy 値を指定することはできません。
    3
    プロキシーを除外するための宛先ドメイン名、ドメイン、IP アドレス、または他のネットワーク CIDR のカンマ区切りの一覧。サブドメインのみと一致するように、ドメインの前に . を付けます。たとえば、.y.comx.y.com に一致しますが、 y.com には一致しません。* を使用し、すべての宛先のプロキシーをバイパスします。
    4
    指定されている場合、インストールプログラムは HTTPS 接続のプロキシーに必要な 1 つ以上の追加の CA 証明書が含まれる user-ca-bundle という名前の設定マップを openshift-config namespace に生成します。次に Cluster Network Operator は、これらのコンテンツを Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) 信頼バンドルにマージする trusted-ca-bundle 設定マップを作成し、この設定マップは Proxy オブジェクトの trustedCA フィールドで参照されます。additionalTrustBundle フィールドは、プロキシーのアイデンティティー証明書が RHCOS 信頼バンドルからの認証局によって署名されない限り必要になります。追加のプロキシー設定が必要ではなく、追加の CA を必要とする MITM の透過的なプロキシーネットワークを使用する場合には、MITM CA 証明書を指定する必要があります。
    注記

    インストールプログラムは、プロキシーの readinessEndpoints フィールドをサポートしません。

  2. ファイルを保存し、OpenShift Container Platform のインストール時にこれを参照します。

インストールプログラムは、指定の install-config.yaml ファイルのプロキシー設定を使用する cluster という名前のクラスター全体のプロキシーを作成します。プロキシー設定が指定されていない場合、cluster Proxy オブジェクトが依然として作成されますが、これには spec がありません。

注記

cluster という名前の Proxy オブジェクトのみがサポートされ、追加のプロキシーを作成することはできません。

1.9.6.4. ARM テンプレートの一般的な変数のエクスポート

ユーザーによって提供されるインフラストラクチャーのインストールを Microsoft Azure で実行するのに役立つ指定のAzure Resource Manager (ARM) テンプレートで使用される一般的な変数のセットをエクスポートする必要があります。

注記

特定の ARM テンプレートには、追加のエクスポートされる変数が必要になる場合があります。これについては、関連する手順で詳しく説明されています。

前提条件

  • OpenShift Container Platform インストールプログラム、およびクラスターのプルシークレットを取得します。

手順

  1. 提供される ARM テンプレートで使用される install-config.yaml にある一般的な変数をエクスポートします。

    $ export CLUSTER_NAME=<cluster_name>1
    $ export AZURE_REGION=<azure_region>2
    $ export SSH_KEY=<ssh_key>3
    $ export BASE_DOMAIN=<base_domain>4
    $ export BASE_DOMAIN_RESOURCE_GROUP=<base_domain_resource_group>5
    1
    install-config.yaml ファイルからの .metadata.name 属性の値。
    2
    クラスターをデプロイするリージョン (例: centralus)。これは、install-config.yaml ファイルからの .platform.azure.region 属性の値です。
    3
    文字列としての SSH RSA 公開鍵ファイル。SSH キーは、スペースが含まれているために引用符で囲む必要があります。これは、install-config.yaml ファイルからの .sshKey 属性の値です。
    4
    クラスターをデプロイするベースドメイン。ベースドメインは、クラスターに作成したパブリック DNS ゾーンに対応します。これは、install-config.yaml からの .baseDomain 属性の値です。
    5
    パブリック DNS ゾーンが存在するリソースグループ。これは、install-config.yaml ファイルからの .platform.azure.baseDomainResourceGroupName 属性の値です。

    以下は例になります。

    $ export CLUSTER_NAME=test-cluster
    $ export AZURE_REGION=centralus
    $ export SSH_KEY="ssh-rsa xxx/xxx/xxx= user@email.com"
    $ export BASE_DOMAIN=example.com
    $ export BASE_DOMAIN_RESOURCE_GROUP=ocp-cluster
  2. kubeadmin 認証情報をエクスポートします。

    $ export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig 1
    1
    <installation_directory> には、インストールファイルを保存したディレクトリーへのパスを指定します。

1.9.6.5. Kubernetes マニフェストおよび Ignition 設定ファイルの作成

一部のクラスター定義ファイルを変更し、クラスターマシンを手動で起動する必要があるため、クラスターがマシンを作成するために必要な Kubernetes マニフェストと Ignition 設定ファイルを生成する必要があります。

インストール設定ファイルは Kubernetes マニフェストに変換されます。マニフェストは Ignition 設定ファイルにラップされます。これはクラスターを作成するために後に使用されます。

重要

インストールプログラムが生成する Ignition 設定ファイルには、24 時間が経過すると期限切れになり、その後に更新される証明書が含まれます。証明書を更新する前にクラスターが停止し、24 時間経過した後にクラスターを再起動すると、クラスターは期限切れの証明書を自動的に復元します。例外として、kubelet 証明書を回復するために保留状態の node-bootstrapper 証明書署名要求 (CSR)を手動で承認する必要があります。詳細は、コントロールプレーン証明書の期限切れの状態からのリカバリー についてのドキュメントを参照してください。

前提条件

  • OpenShift Container Platform インストールプログラムを取得していること。
  • install-config.yaml インストール設定ファイルを作成していること。

手順

  1. インストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、クラスターの Kubernetes マニフェストを生成します。

    $ ./openshift-install create manifests --dir=<installation_directory> 1

    出力例

    INFO Credentials loaded from the "myprofile" profile in file "/home/myuser/.aws/credentials"
    INFO Consuming Install Config from target directory
    INFO Manifests created in: install_dir/manifests and install_dir/openshift

    1
    <installation_directory> については、作成した install-config.yaml ファイルが含まれるインストールディレクトリーを指定します。
  2. コントロールプレーンマシンを定義する Kubernetes マニフェストファイルを削除します。

    $ rm -f <installation_directory>/openshift/99_openshift-cluster-api_master-machines-*.yaml

    これらのファイルを削除することで、クラスターがコントロールプレーンマシンを自動的に生成するのを防ぐことができます。

  3. ワーカーマシンを定義する Kubernetes マニフェストファイルを削除します。

    $ rm -f <installation_directory>/openshift/99_openshift-cluster-api_worker-machineset-*.yaml

    ワーカーマシンは独自に作成し、管理するため、これらのマシンを初期化する必要はありません。

  4. <installation_directory>/manifests/cluster-scheduler-02-config.yml Kubernetes マニフェストファイルの mastersSchedulable パラメーターが false に設定されていることを確認します。この設定により、Pod がコントロールプレーンマシンにスケジュールされなくなります。

    1. <installation_directory>/manifests/cluster-scheduler-02-config.yml ファイルを開きます。
    2. mastersSchedulable パラメーターを見つけ、これが false に設定されていることを確認します。
    3. ファイルを保存し、終了します。
  5. オプション: Ingress Operator を DNS レコードを作成するよう設定する必要がない場合は、<installation_directory>/manifests/cluster-dns-02-config.yml DNS 設定ファイルから privateZone および publicZone セクションを削除します。

    apiVersion: config.openshift.io/v1
    kind: DNS
    metadata:
      creationTimestamp: null
      name: cluster
    spec:
      baseDomain: example.openshift.com
      privateZone: 1
        id: mycluster-100419-private-zone
      publicZone: 2
        id: example.openshift.com
    status: {}
    1 2
    このセクションを完全に削除します。

    これを実行する場合、後のステップで Ingress DNS レコードを手動で追加する必要があります。

  6. ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーで Azure を設定する場合、Azure Resource Manager (ARM)テンプレートで後に使用するためにマニフェストファイルに定義された一般的な変数の一部をエクスポートする必要があります。

    1. 以下のコマンドを使用してインフラストラクチャー ID をエクスポートします。

      $ export INFRA_ID=<infra_id> 1
      1
      OpenShift Container Platform クラスターには、<cluster_name>-<random_string> の形式の識別子 (INFRA_ID) が割り当てられます。これは、提供される ARM テンプレートを使用して作成されるほとんどのリソースのベース名として使用されます。これは、manifests/cluster-infrastructure-02-config.yml ファイルからの .status.infrastructureName 属性の値です。
    2. 以下のコマンドを使用してリソースグループをエクスポートします。

      $ export RESOURCE_GROUP=<resource_group> 1
      1
      この Azure デプロイメントで作成されたすべてのリソースは、リソースグループ の一部として存在します。リソースグループ名は、<cluster_name>-<random_string>-rg 形式の INFRA_ID をベースとしています。これは、manifests/cluster-infrastructure-02-config.yml ファイルからの .status.platformStatus.azure.resourceGroupName 属性の値です。
  7. Ignition 設定ファイルを作成するには、インストールプログラムが含まれるディレクトリーから以下のコマンドを実行します。

    $ ./openshift-install create ignition-configs --dir=<installation_directory> 1
    1
    <installation_directory> については、同じインストールディレクトリーを指定します。

    以下のファイルはディレクトリーに生成されます。

    .
    ├── auth
    │   ├── kubeadmin-password
    │   └── kubeconfig
    ├── bootstrap.ign
    ├── master.ign
    ├── metadata.json
    └── worker.ign

1.9.7. Azure リソースグループおよびアイデンティティーの作成

Microsoft Azure リソースグループ およびリソースグループのアイデンティティーを作成する必要があります。これらはいずれも Azure での OpenShift Container Platform クラスターのインストール時に使用されます。

前提条件

  • Azure アカウントを設定します。
  • クラスターの Ignition 設定ファイルを生成します。

手順

  1. サポートされる Azure リージョンにリソースグループを作成します。

    $ az group create --name ${RESOURCE_GROUP} --location ${AZURE_REGION}
  2. リソースグループの Azure アイデンティティーを作成します。

    $ az identity create -g ${RESOURCE_GROUP} -n ${INFRA_ID}-identity

    これは、クラスター内の Operator に必要なアクセスを付与するために使用されます。たとえば、これにより Ingress Operator はパブリック IP およびそのロードバランサーを作成できます。Azure アイデンティティーをロールに割り当てる必要があります。

  3. Contributor ロールを Azure アイデンティティーに付与します。

    1. Azure ロールの割り当てで必要な以下の変数をエクスポートします。

      $ export PRINCIPAL_ID=`az identity show -g ${RESOURCE_GROUP} -n ${INFRA_ID}-identity --query principalId --out tsv`
      $ export RESOURCE_GROUP_ID=`az group show -g ${RESOURCE_GROUP} --query id --out tsv`
    2. Contributor ロールをアイデンティティーに割り当てます。

      $ az role assignment create --assignee "${PRINCIPAL_ID}" --role 'Contributor' --scope "${RESOURCE_GROUP_ID}"

1.9.8. RHCOS クラスターイメージおよびブートストラップ Ignition 設定ファイルのアップロード

Azure クライアントは、ローカルにあるファイルに基づくデプロイメントをサポートしないため、RHCOS 仮想ハードディスク (VHD) クラスターイメージおよびブートストラップ Ignition 設定ファイルをコピーし、それらをストレージコンテナーに保存し、それらをデプロイメント時にアクセスできるようにする必要があります。

前提条件

  • Azure アカウントを設定します。
  • クラスターの Ignition 設定ファイルを生成します。

手順

  1. VHD クラスターイメージを保存するために Azure ストレージアカウントを作成します。

    $ az storage account create -g ${RESOURCE_GROUP} --location ${AZURE_REGION} --name ${CLUSTER_NAME}sa --kind Storage --sku Standard_LRS
    警告

    Azure ストレージアカウント名は 3 文字から 24 文字の長さで、数字および小文字のみを使用する必要があります。CLUSTER_NAME 変数がこれらの制限に準拠しない場合、Azure ストレージアカウント名を手動で定義する必要があります。Azure ストレージアカウント名の制限についての詳細は、Azure ドキュメントの「Resolve errors for storage account names」を参照してください。

  2. ストレージアカウントキーを環境変数としてエクスポートします。

    $ export ACCOUNT_KEY=`az storage account keys list -g ${RESOURCE_GROUP} --account-name ${CLUSTER_NAME}sa --query "[0].value" -o tsv`
  3. 使用する RHCOS バージョンを選択し、その VHD の URL を環境変数にエクスポートします。

    $ export VHD_URL=`curl -s https://raw.githubusercontent.com/openshift/installer/release-4.6/data/data/rhcos.json | jq -r .azure.url`
    重要

    RHCOS イメージは OpenShift Container Platform の各リリースごとに変更されない可能性があります。インストールする OpenShift Container Platform バージョンと等しいか、それ以下のバージョンの内で最も新しいバージョンのイメージを指定する必要があります。利用可能な場合は、OpenShift Container Platform バージョンに一致するイメージのバージョンを使用します。

  4. 選択した VHD を blob にコピーします。

    $ az storage container create --name vhd --account-name ${CLUSTER_NAME}sa --account-key ${ACCOUNT_KEY}
    $ az storage blob copy start --account-name ${CLUSTER_NAME}sa --account-key ${ACCOUNT_KEY} --destination-blob "rhcos.vhd" --destination-container vhd --source-uri "${VHD_URL}"

    VHD コピータスクの進捗を追跡するには、以下のスクリプトを実行します。

    status="unknown"
    while [ "$status" != "success" ]
    do
      status=`az storage blob show --container-name vhd --name "rhcos.vhd" --account-name ${CLUSTER_NAME}sa --account-key ${ACCOUNT_KEY} -o tsv --query properties.copy.status`
      echo $status
    done
  5. blob ストレージコンテナーを作成し、生成された bootstrap.ign ファイルをアップロードします。

    $ az storage container create --name files --account-name ${CLUSTER_NAME}sa --account-key ${ACCOUNT_KEY} --public-access blob
    $ az storage blob upload --account-name ${CLUSTER_NAME}sa --account-key ${ACCOUNT_KEY} -c "files" -f "<installation_directory>/bootstrap.ign" -n "bootstrap.ign"

1.9.9. DNS ゾーンの作成例

DNS レコードは、ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーを使用するクラスターに必要です。シナリオに適した DNS ストラテジーを選択する必要があります。

この例の場合、Azure の DNS ソリューションが使用されるため、外部 (インターネット) の可視性のために新規パブリック DNS ゾーンと、内部クラスターの解決用にプライベート DNS ゾーンが作成されます。

注記

パブリック DNS ゾーンは、クラスターデプロイメントと同じリソースグループに存在している必要はなく、必要なベースドメイン用にすでに組織内に存在している可能性があります。その場合、パブリック DNS ゾーンの作成を省略できます。先に生成したインストール設定がこのシナリオに基づいていることを確認してください。

前提条件

  • Azure アカウントを設定します。
  • クラスターの Ignition 設定ファイルを生成します。

手順

  1. BASE_DOMAIN_RESOURCE_GROUP 環境変数でエクスポートされたリソースグループに、新規のパブリック DNS ゾーンを作成します。

    $ az network dns zone create -g ${BASE_DOMAIN_RESOURCE_GROUP} -n ${CLUSTER_NAME}.${BASE_DOMAIN}

    すでに存在するパブリック DNS ゾーンを使用している場合は、この手順を省略できます。

  2. このデプロイメントの残りの部分と同じリソースグループにプライベート DNS ゾーンを作成します。

    $ az network private-dns zone create -g ${RESOURCE_GROUP} -n ${CLUSTER_NAME}.${BASE_DOMAIN}

Azure でのパブリック DNS ゾーンの設定についてのセクションを参照してください。

1.9.10. Azure での VNet の作成

OpenShift Container Platform クラスター用に Microsoft Azure で使用する仮想ネットワーク (VNet) を作成する必要があります。各種の要件を満たすように VPC をカスタマイズできます。VNet を作成する方法として、提供される Azure Resource Manager (ARM) テンプレートを変更することができます。

注記

提供される ARM テンプレートを使用して Azure インフラストラクチャーを使用しない場合、提供される情報を確認し、インフラストラクチャーを手動で作成する必要があります。クラスターが適切に初期化されない場合、インストールログを用意して Red Hat サポートに問い合わせする必要がある可能性があります。

前提条件

  • Azure アカウントを設定します。
  • クラスターの Ignition 設定ファイルを生成します。

手順

  1. 本トピックの VNet の ARM テンプレートセクションからテンプレートをコピーし、これを 01_vnet.json としてクラスターのインストールディレクトリーに保存します。このテンプレートは、クラスターに必要な VNet について記述しています。
  2. az CLI を使用してデプロイメントを作成します。

    $ az deployment group create -g ${RESOURCE_GROUP} \
      --template-file "<installation_directory>/01_vnet.json" \
      --parameters baseName="${INFRA_ID}"1
    1
    リソース名で使用されるベース名。これは通常クラスターのインフラストラクチャー ID です。
  3. VNet テンプレートをプライベート DNS ゾーンにリンクします。

    $ az network private-dns link vnet create -g ${RESOURCE_GROUP} -z ${CLUSTER_NAME}.${BASE_DOMAIN} -n ${INFRA_ID}-network-link -v "${INFRA_ID}-vnet" -e false

1.9.10.1. VNet の ARM テンプレート

以下の Azure Resource Manager (ARM) テンプレートを使用し、OpenShift Container Platform クラスターに必要な VNet をデプロイすることができます。

例1.1 01_vnet.json ARM テンプレート

{
  "$schema" : "https://schema.management.azure.com/schemas/2015-01-01/deploymentTemplate.json#",
  "contentVersion" : "1.0.0.0",
  "parameters" : {
    "baseName" : {
      "type" : "string",
      "minLength" : 1,
      "metadata" : {
        "description" : "Base name to be used in resource names (usually the cluster's Infra ID)"
      }
    }
  },
  "variables" : {
    "location" : "[resourceGroup().location]",
    "virtualNetworkName" : "[concat(parameters('baseName'), '-vnet')]",
    "addressPrefix" : "10.0.0.0/16",
    "masterSubnetName" : "[concat(parameters('baseName'), '-master-subnet')]",
    "masterSubnetPrefix" : "10.0.0.0/24",
    "nodeSubnetName" : "[concat(parameters('baseName'), '-worker-subnet')]",
    "nodeSubnetPrefix" : "10.0.1.0/24",
    "clusterNsgName" : "[concat(parameters('baseName'), '-nsg')]"
  },
  "resources" : [
    {
      "apiVersion" : "2018-12-01",
      "type" : "Microsoft.Network/virtualNetworks",
      "name" : "[variables('virtualNetworkName')]",
      "location" : "[variables('location')]",
      "dependsOn" : [
        "[concat('Microsoft.Network/networkSecurityGroups/', variables('clusterNsgName'))]"
      ],
      "properties" : {
        "addressSpace" : {
          "addressPrefixes" : [
            "[variables('addressPrefix')]"
          ]
        },
        "subnets" : [
          {
            "name" : "[variables('masterSubnetName')]",
            "properties" : {
              "addressPrefix" : "[variables('masterSubnetPrefix')]",
              "serviceEndpoints": [],
              "networkSecurityGroup" : {
                "id" : "[resourceId('Microsoft.Network/networkSecurityGroups', variables('clusterNsgName'))]"
              }
            }
          },
          {
            "name" : "[variables('nodeSubnetName')]",
            "properties" : {
              "addressPrefix" : "[variables('nodeSubnetPrefix')]",
              "serviceEndpoints": [],
              "networkSecurityGroup" : {
                "id" : "[resourceId('Microsoft.Network/networkSecurityGroups', variables('clusterNsgName'))]"
              }
            }
          }
        ]
      }
    },
    {
      "type" : "Microsoft.Network/networkSecurityGroups",
      "name" : "[variables('clusterNsgName')]",
      "apiVersion" : "2018-10-01",
      "location" : "[variables('location')]",
      "properties" : {
        "securityRules" : [
          {
            "name" : "apiserver_in",
            "properties" : {
              "protocol" : "Tcp",
              "sourcePortRange" : "*",
              "destinationPortRange" : "6443",
              "sourceAddressPrefix" : "*",
              "destinationAddressPrefix" : "*",
              "access" : "Allow",
              "priority" : 101,
              "direction" : "Inbound"
            }
          }
        ]
      }
    }
  ]
}

1.9.11. Azure インフラストラクチャー用の RHCOS クラスターイメージのデプロイ

OpenShift Container Platform ノードに Microsoft Azure 用の有効な Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) イメージを使用する必要があります。

前提条件

  • Azure アカウントを設定します。
  • クラスターの Ignition 設定ファイルを生成します。
  • RHCOS 仮想ハードディスク (VHD) クラスターイメージを Azure ストレージコンテナーに保存します。
  • ブートストラップ Ignition 設定ファイルを Azure ストレージコンテナーに保存します。

手順

  1. 本トピックの イメージストレージの ARM テンプレートセクションからテンプレートをコピーし、これを 02_storage.json としてクラスターのインストールディレクトリーに保存します。このテンプレートは、クラスターに必要なイメージストレージ について記述しています。
  2. RHCOS VHD blob URL を変数としてエクスポートします。

    $ export VHD_BLOB_URL=`az storage blob url --account-name ${CLUSTER_NAME}sa --account-key ${ACCOUNT_KEY} -c vhd -n "rhcos.vhd" -o tsv`
  3. クラスターイメージのデプロイ

    $ az deployment group create -g ${RESOURCE_GROUP} \
      --template-file "<installation_directory>/02_storage.json" \
      --parameters vhdBlobURL="${VHD_BLOB_URL}" \ 1
      --parameters baseName="${INFRA_ID}"2
    1
    マスターマシンおよびワーカーマシンを作成するために使用される RHCOS VHD の blob URL。
    2
    リソース名で使用されるベース名。これは通常クラスターのインフラストラクチャー ID です。

1.9.11.1. イメージストレージの ARM テンプレート

以下の Azure Resource Manager (ARM) テンプレートを使用し、OpenShift Container Platform クラスターに必要な保存された Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) をデプロイすることができます。

例1.2 02_storage.json ARM テンプレート

{
  "$schema" : "https://schema.management.azure.com/schemas/2015-01-01/deploymentTemplate.json#",
  "contentVersion" : "1.0.0.0",
  "parameters" : {
    "baseName" : {
      "type" : "string",
      "minLength" : 1,
      "metadata" : {
        "description" : "Base name to be used in resource names (usually the cluster's Infra ID)"
      }
    },
    "vhdBlobURL" : {
      "type" : "string",
      "metadata" : {
        "description" : "URL pointing to the blob where the VHD to be used to create master and worker machines is located"
      }
    }
  },
  "variables" : {
    "location" : "[resourceGroup().location]",
    "imageName" : "[concat(parameters('baseName'), '-image')]"
  },
  "resources" : [
    {
      "apiVersion" : "2018-06-01",
      "type": "Microsoft.Compute/images",
      "name": "[variables('imageName')]",
      "location" : "[variables('location')]",
      "properties": {
        "storageProfile": {
          "osDisk": {
            "osType": "Linux",
            "osState": "Generalized",
            "blobUri": "[parameters('vhdBlobURL')]",
            "storageAccountType": "Standard_LRS"
          }
        }
      }
    }
  ]
}

1.9.12. ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーのネットワーク要件

すべての Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) マシンでは、起動時に initramfs のネットワークがマシン設定サーバーから Ignition 設定をフェッチする必要があります。

初回の起動時に、Ignition 設定ファイルをダウンロードできるようネットワーク接続を確立するために、マシンには DHCP サーバーまたはその静的 IP アドレスが設定されている必要があります。

クラスターのマシンを長期間管理するために DHCP サーバーを使用することが推奨されています。DHCP サーバーが永続 IP アドレスおよびホスト名をクラスターマシンに提供するように設定されていることを確認します。

Kubernetes API サーバーはクラスターマシンのノード名を解決できる必要があります。API サーバーおよびワーカーノードが異なるゾーンに置かれている場合、デフォルトの DNS 検索ゾーンを、API サーバーでノード名を解決できるように設定することができます。もう 1 つの実行可能な方法として、ノードオブジェクトとすべての DNS 要求の両方において、ホストを完全修飾ドメイン名で常に参照することができます。

マシン間のネットワーク接続を、クラスターのコンポーネントが通信できるように設定する必要があります。すべてのマシンではクラスターの他のすべてのマシンのホスト名を解決できる必要があります。

表1.29 すべてのマシンに対応するすべてのマシン

プロトコルポート説明

ICMP

該当なし

ネットワーク到達性のテスト

TCP

1936

メトリクス

9000-9999

ホストレベルのサービス。 ポート 9100-9101 のノードエクスポーター、ポート 9099 の Cluster Version Operator が含まれます。

10250-10259

Kubernetes が予約するデフォルトポート

10256

openshift-sdn

UDP

4789

VXLAN および Geneve

6081

VXLAN および Geneve

9000-9999

ポート 9100-9101 のノードエクスポーターを含む、ホストレベルのサービス。

TCP/UDP

30000-32767

Kubernetes ノードポート

表1.30 コントロールプレーンへのすべてのマシン

プロトコルポート説明

TCP

6443

Kubernetes API

表1.31 コントロールプレーンマシンへのコントロールプレーンマシン

プロトコルポート説明

TCP

2379-2380

etcd サーバーおよびピアポート

ネットワークトポロジー要件

クラスター用にプロビジョニングするインフラストラクチャーは、ネットワークトポロジーの以下の要件を満たす必要があります。

重要

OpenShift Container Platform では、すべてのノードが、プラットフォームコンテナーのイメージをプルし、Telemetry データを Red Hat に提供するためにインターネットへの直接のアクセスが必要です。

ロードバランサー

OpenShift Container Platform をインストールする前に、以下の要件を満たす 2 つのロードバランサーをプロビジョニングする必要があります。

  1. API ロードバランサー: プラットフォームと対話およびプラットフォームを設定するためのユーザー向けの共通のエンドポイントを提供します。以下の条件を設定します。

    • Layer 4 の負荷分散のみ。これは、Raw TCP、SSL パススルー、または SSL ブリッジモードと呼ばれます。SSL ブリッジモードを使用する場合は、API ルートの Server Name Indication (SNI) を有効にする必要があります。
    • ステートレス負荷分散アルゴリズム。オプションは、ロードバランサーの実装によって異なります。
    注記

    API ロードバランサーが適切に機能するには、セッション永続性は必要ありません。

    ロードバランサーのフロントとバックの両方で以下のポートを設定します。

    表1.32 API ロードバランサー

    ポートバックエンドマシン (プールメンバー)内部外部説明

    6443

    ブートストラップおよびコントロールプレーン。ブートストラップマシンがクラスターのコントロールプレーンを初期化した後に、ブートストラップマシンをロードバランサーから削除します。API サーバーのヘルスチェックプローブの /readyz エンドポイントを設定する必要があります。

    X

    X

    Kubernetes API サーバー

    22623

    ブートストラップおよびコントロールプレーン。ブートストラップマシンがクラスターのコントロールプレーンを初期化した後に、ブートストラップマシンをロードバランサーから削除します。

    X

     

    マシン設定サーバー

    注記

    ロードバランサーは、API サーバーが /readyz エンドポイントをオフにしてからプールから API サーバーインスタンスを削除するまで最大 30 秒かかるように設定する必要があります。/readyz の後の時間枠内でエラーが返されたり、正常になったりする場合は、エンドポイントが削除または追加されているはずです。5 秒または 10 秒ごとにプローブし、2 つの正常な要求が正常な状態になり、3 つの要求が正常な状態になりません。これらは十分にテストされた値です。

  2. Application Ingress ロードバランサー: クラスター外から送られるアプリケーショントラフィックの Ingress ポイントを提供します。以下の条件を設定します。

    • Layer 4 の負荷分散のみ。これは、Raw TCP、SSL パススルー、または SSL ブリッジモードと呼ばれます。SSL ブリッジモードを使用する場合は、Ingress ルートの Server Name Indication (SNI) を有効にする必要があります。
    • 選択可能なオプションやプラットフォーム上でホストされるアプリケーションの種類に基づいて、接続ベースの永続化またはセッションベースの永続化が推奨されます。

    ロードバランサーのフロントとバックの両方で以下のポートを設定します。

    表1.33 アプリケーション Ingress ロードバランサー

    ポートバックエンドマシン (プールメンバー)内部外部説明

    443

    デフォルトで Ingress ルーター Pod、コンピュート、またはワーカーを実行するマシン。

    X

    X

    HTTPS トラフィック

    80

    デフォルトで Ingress ルーター Pod、コンピュート、またはワーカーを実行するマシン。

    X

    X

    HTTP トラフィック

ヒント

クライアントの実際の IP アドレスがロードバランサーによって確認できる場合、ソースの IP ベースのセッション永続化を有効にすると、エンドツーエンドの TLS 暗号化を使用するアプリケーションのパフォーマンスを強化できます。

注記

Ingress ルーターの作業用の設定が OpenShift Container Platform クラスターに必要です。コントロールプレーンの初期化後に Ingress ルーターを設定する必要があります。

NTP 設定

OpenShift Container Platform クラスターは、デフォルトでパブリック Network Time Protocol (NTP) サーバーを使用するように設定されます。ローカルのエンタープライズ NTP サーバーを使用する必要があるか、またはクラスターが切断されたネットワークにデプロイされている場合は、特定のタイムサーバーを使用するようにクラスターを設定できます。詳細は、chrony タイムサービスの設定 のドキュメントを参照してください。

DHCP サーバーが NTP サーバー情報を提供する場合、Red Hat Enterprise Linux CoreOS(RHCOS)マシンの chrony タイムサービスは情報を読み取り、NTP サーバーとクロックを同期できます。

1.9.13. Azure でのネットワークおよび負荷分散コンポーネントの作成

OpenShift Container Platform クラスターで使用するネットワークおよび負荷分散を Microsoft Azure で設定する必要があります。これらのコンポーネントを作成する方法として、提供される Azure Resource Manager (ARM) テンプレートを変更することができます。

注記

提供される ARM テンプレートを使用して Azure インフラストラクチャーを使用しない場合、提供される情報を確認し、インフラストラクチャーを手動で作成する必要があります。クラスターが適切に初期化されない場合、インストールログを用意して Red Hat サポートに問い合わせする必要がある可能性があります。

前提条件

  • Azure アカウントを設定します。
  • クラスターの Ignition 設定ファイルを生成します。
  • Azure で VNet および関連するサブネットを作成し、設定します。

手順

  1. 本トピックの ネットワークおよびロードばランサーの ARM テンプレートセクションからテンプレートをコピーし、これを 03_infra.json としてクラスターのインストールディレクトリーに保存します。このテンプレートは、クラスターに必要なネットワークおよび負荷分散オブジェクトについて記述しています。
  2. az CLI を使用してデプロイメントを作成します。

    $ az deployment group create -g ${RESOURCE_GROUP} \
      --template-file "<installation_directory>/03_infra.json" \
      --parameters privateDNSZoneName="${CLUSTER_NAME}.${BASE_DOMAIN}" \ 1
      --parameters baseName="${INFRA_ID}"2
    1
    プライベート DNS ゾーンの名前。
    2
    リソース名で使用されるベース名。これは通常クラスターのインフラストラクチャー ID です。
  3. API パブリックロードバランサーのパブリックゾーンに api DNS レコードを作成します。${BASE_DOMAIN_RESOURCE_GROUP} 変数は、パブリック DNS ゾーンがあるリソースグループをポイントする必要があります。

    1. 以下の変数をエクスポートします。

      $ export PUBLIC_IP=`az network public-ip list -g ${RESOURCE_GROUP} --query "[?name=='${INFRA_ID}-master-pip'] | [0].ipAddress" -o tsv`
    2. 新しいパブリックゾーンに DNS レコードを作成します。

      $ az network dns record-set a add-record -g ${BASE_DOMAIN_RESOURCE_GROUP} -z ${CLUSTER_NAME}.${BASE_DOMAIN} -n api -a ${PUBLIC_IP} --ttl 60
    3. クラスターを既存のパブリックゾーンに追加する場合は、DNS レコードを代わりに作成できます。

      $ az network dns record-set a add-record -g ${BASE_DOMAIN_RESOURCE_GROUP} -z ${BASE_DOMAIN} -n api.${CLUSTER_NAME} -a ${PUBLIC_IP} --ttl 60

1.9.13.1. ネットワークおよびロードバランサーの ARM テンプレート

以下の Azure Resource Manager (ARM) テンプレートを使用して、OpenShift Container Platform クラスターに必要なネットワークオブジェクトおよびロードバランサーをデプロイすることができます。

例1.3 03_infra.json ARM テンプレート

{
  "$schema" : "https://schema.management.azure.com/schemas/2015-01-01/deploymentTemplate.json#",
  "contentVersion" : "1.0.0.0",
  "parameters" : {
    "baseName" : {
      "type" : "string",
      "minLength" : 1,
      "metadata" : {
        "description" : "Base name to be used in resource names (usually the cluster's Infra ID)"
      }
    },
    "privateDNSZoneName" : {
      "type" : "string",
      "metadata" : {
        "description" : "Name of the private DNS zone"
      }
    }
  },
  "variables" : {
    "location" : "[resourceGroup().location]",
    "virtualNetworkName" : "[concat(parameters('baseName'), '-vnet')]",
    "virtualNetworkID" : "[resourceId('Microsoft.Network/virtualNetworks', variables('virtualNetworkName'))]",
    "masterSubnetName" : "[concat(parameters('baseName'), '-master-subnet')]",
    "masterSubnetRef" : "[concat(variables('virtualNetworkID'), '/subnets/', variables('masterSubnetName'))]",
    "masterPublicIpAddressName" : "[concat(parameters('baseName'), '-master-pip')]",
    "masterPublicIpAddressID" : "[resourceId('Microsoft.Network/publicIPAddresses', variables('masterPublicIpAddressName'))]",
    "masterLoadBalancerName" : "[concat(parameters('baseName'), '-public-lb')]",
    "masterLoadBalancerID" : "[resourceId('Microsoft.Network/loadBalancers', variables('masterLoadBalancerName'))]",
    "internalLoadBalancerName" : "[concat(parameters('baseName'), '-internal-lb')]",
    "internalLoadBalancerID" : "[resourceId('Microsoft.Network/loadBalancers', variables('internalLoadBalancerName'))]",
    "skuName": "Standard"
  },
  "resources" : [
    {
      "apiVersion" : "2018-12-01",
      "type" : "Microsoft.Network/publicIPAddresses",
      "name" : "[variables('masterPublicIpAddressName')]",
      "location" : "[variables('location')]",
      "sku": {
        "name": "[variables('skuName')]"
      },
      "properties" : {
        "publicIPAllocationMethod" : "Static",
        "dnsSettings" : {
          "domainNameLabel" : "[variables('masterPublicIpAddressName')]"
        }
      }
    },
    {
      "apiVersion" : "2018-12-01",
      "type" : "Microsoft.Network/loadBalancers",
      "name" : "[variables('masterLoadBalancerName')]",
      "location" : "[variables('location')]",
      "sku": {
        "name": "[variables('skuName')]"
      },
      "dependsOn" : [
        "[concat('Microsoft.Network/publicIPAddresses/', variables('masterPublicIpAddressName'))]"
      ],
      "properties" : {
        "frontendIPConfigurations" : [
          {
            "name" : "public-lb-ip",
            "properties" : {
              "publicIPAddress" : {
                "id" : "[variables('masterPublicIpAddressID')]"
              }
            }
          }
        ],
        "backendAddressPools" : [
          {
            "name" : "public-lb-backend"
          }
        ],
        "loadBalancingRules" : [
          {
            "name" : "api-internal",
            "properties" : {
              "frontendIPConfiguration" : {
                "id" :"[concat(variables('masterLoadBalancerID'), '/frontendIPConfigurations/public-lb-ip')]"
              },
              "backendAddressPool" : {
                "id" : "[concat(variables('masterLoadBalancerID'), '/backendAddressPools/public-lb-backend')]"
              },
              "protocol" : "Tcp",
              "loadDistribution" : "Default",
              "idleTimeoutInMinutes" : 30,
              "frontendPort" : 6443,
              "backendPort" : 6443,
              "probe" : {
                "id" : "[concat(variables('masterLoadBalancerID'), '/probes/api-internal-probe')]"
              }
            }
          }
        ],
        "probes" : [
          {
            "name" : "api-internal-probe",
            "properties" : {
              "protocol" : "Https",
              "port" : 6443,
              "requestPath": "/readyz",
              "intervalInSeconds" : 10,
              "numberOfProbes" : 3
            }
          }
        ]
      }
    },
    {
      "apiVersion" : "2018-12-01",
      "type" : "Microsoft.Network/loadBalancers",
      "name" : "[variables('internalLoadBalancerName')]",
      "location" : "[variables('location')]",
      "sku": {
        "name": "[variables('skuName')]"
      },
      "properties" : {
        "frontendIPConfigurations" : [
          {
            "name" : "internal-lb-ip",
            "properties" : {
              "privateIPAllocationMethod" : "Dynamic",
              "subnet" : {
                "id" : "[variables('masterSubnetRef')]"
              },
              "privateIPAddressVersion" : "IPv4"
            }
          }
        ],
        "backendAddressPools" : [
          {
            "name" : "internal-lb-backend"
          }
        ],
        "loadBalancingRules" : [
          {
            "name" : "api-internal",
            "properties" : {
              "frontendIPConfiguration" : {
                "id" : "[concat(variables('internalLoadBalancerID'), '/frontendIPConfigurations/internal-lb-ip')]"
              },
              "frontendPort" : 6443,
              "backendPort" : 6443,
              "enableFloatingIP" : false,
              "idleTimeoutInMinutes" : 30,
              "protocol" : "Tcp",
              "enableTcpReset" : false,
              "loadDistribution" : "Default",
              "backendAddressPool" : {
                "id" : "[concat(variables('internalLoadBalancerID'), '/backendAddressPools/internal-lb-backend')]"
              },
              "probe" : {
                "id" : "[concat(variables('internalLoadBalancerID'), '/probes/api-internal-probe')]"
              }
            }
          },
          {
            "name" : "sint",
            "properties" : {
              "frontendIPConfiguration" : {
                "id" : "[concat(variables('internalLoadBalancerID'), '/frontendIPConfigurations/internal-lb-ip')]"
              },
              "frontendPort" : 22623,
              "backendPort" : 22623,
              "enableFloatingIP" : false,
              "idleTimeoutInMinutes" : 30,
              "protocol" : "Tcp",
              "enableTcpReset" : false,
              "loadDistribution" : "Default",
              "backendAddressPool" : {
                "id" : "[concat(variables('internalLoadBalancerID'), '/backendAddressPools/internal-lb-backend')]"
              },
              "probe" : {
                "id" : "[concat(variables('internalLoadBalancerID'), '/probes/sint-probe')]"
              }
            }
          }
        ],
        "probes" : [
          {
            "name" : "api-internal-probe",
            "properties" : {
              "protocol" : "Https",
              "port" : 6443,
              "requestPath": "/readyz",
              "intervalInSeconds" : 10,
              "numberOfProbes" : 3
            }
          },
          {
            "name" : "sint-probe",
            "properties" : {
              "protocol" : "Https",
              "port" : 22623,
              "requestPath": "/healthz",
              "intervalInSeconds" : 10,
              "numberOfProbes" : 3
            }
          }
        ]
      }
    },
    {
      "apiVersion": "2018-09-01",
      "type": "Microsoft.Network/privateDnsZones/A",
      "name": "[concat(parameters('privateDNSZoneName'), '/api')]",
      "location" : "[variables('location')]",
      "dependsOn" : [
        "[concat('Microsoft.Network/loadBalancers/', variables('internalLoadBalancerName'))]"
      ],
      "properties": {
        "ttl": 60,
        "aRecords": [
          {
            "ipv4Address": "[reference(variables('internalLoadBalancerName')).frontendIPConfigurations[0].properties.privateIPAddress]"
          }
        ]
      }
    },
    {
      "apiVersion": "2018-09-01",
      "type": "Microsoft.Network/privateDnsZones/A",
      "name": "[concat(parameters('privateDNSZoneName'), '/api-int')]",
      "location" : "[variables('location')]",
      "dependsOn" : [
        "[concat('Microsoft.Network/loadBalancers/', variables('internalLoadBalancerName'))]"
      ],
      "properties": {
        "ttl": 60,
        "aRecords": [
          {
            "ipv4Address": "[reference(variables('internalLoadBalancerName')).frontendIPConfigurations[0].properties.privateIPAddress]"
          }
        ]
      }
    }
  ]
}

1.9.14. Azure でのブートストラップマシンの作成

OpenShift Container Platform クラスターの初期化を実行する際に使用するブートストラップマシンを Microsoft Azure で作成する必要があります。このマシンを作成する方法として、提供される Azure Resource Manager (ARM) テンプレートを変更することができます。

注記

提供されている ARM テンプレートを使用してブートストラップマシンを作成しない場合、指定される情報を確認し、インフラストラクチャーを手動で作成する必要があります。クラスターが適切に初期化されない場合、インストールログを用意して Red Hat サポートに問い合わせする必要がある可能性があります。

前提条件

  • Azure アカウントを設定します。
  • クラスターの Ignition 設定ファイルを生成します。
  • Azure で VNet および関連するサブネットを作成し、設定します。
  • Azure でネットワークおよびロードバランサーを作成し、設定します。
  • コントロールプレーンおよびコンピュートロールを作成します。

手順

  1. 本トピックの ブートストラップマシンの ARM テンプレートセクションからテンプレートをコピーし、これを 04_bootstrap.json としてクラスターのインストールディレクトリーに保存します。このテンプレートは、クラスターに必要なブートストラップマシンについて記述しています。
  2. ブートストラップマシンのデプロイメントで必要な以下の変数をエクスポートします。

    $ export BOOTSTRAP_URL=`az storage blob url --account-name ${CLUSTER_NAME}sa --account-key ${ACCOUNT_KEY} -c "files" -n "bootstrap.ign" -o tsv`
    $ export BOOTSTRAP_IGNITION=`jq -rcnM --arg v "3.1.0" --arg url ${BOOTSTRAP_URL} '{ignition:{version:$v,config:{replace:{source:$url}}}}' | base64 | tr -d '\n'`
  3. az CLI を使用してデプロイメントを作成します。

    $ az deployment group create -g ${RESOURCE_GROUP} \
      --template-file "<installation_directory>/04_bootstrap.json" \
      --parameters bootstrapIgnition="${BOOTSTRAP_IGNITION}" \ 1
      --parameters sshKeyData="${SSH_KEY}" \ 2
      --parameters baseName="${INFRA_ID}" 3
    1
    ブートストラップクラスターのブートストラップ Ignition コンテンツ。
    2
    文字列としての SSH RSA 公開鍵ファイル。
    3
    リソース名で使用されるベース名。これは通常クラスターのインフラストラクチャー ID です。

1.9.14.1. ブートストラップマシンの ARM テンプレート

以下の Azure Resource Manager (ARM) テンプレートを使用し、OpenShift Container Platform クラスターに必要なブートストラップマシンをデプロイすることができます。

例1.4 04_bootstrap.json ARM テンプレート

{
  "$schema" : "https://schema.management.azure.com/schemas/2015-01-01/deploymentTemplate.json#",
  "contentVersion" : "1.0.0.0",
  "parameters" : {
    "baseName" : {
      "type" : "string",
      "minLength" : 1,
      "metadata" : {
        "description" : "Base name to be used in resource names (usually the cluster's Infra ID)"
      }
    },
    "bootstrapIgnition" : {
      "type" : "string",
      "minLength" : 1,
      "metadata" : {
        "description" : "Bootstrap ignition content for the bootstrap cluster"
      }
    },
    "sshKeyData" : {
      "type" : "securestring",
      "metadata" : {
        "description" : "SSH RSA public key file as a string."
      }
    },
    "bootstrapVMSize" : {
      "type" : "string",
      "defaultValue" : "Standard_D4s_v3",
      "allowedValues" : [
        "Standard_A2",
        "Standard_A3",
        "Standard_A4",
        "Standard_A5",
        "Standard_A6",
        "Standard_A7",
        "Standard_A8",
        "Standard_A9",
        "Standard_A10",
        "Standard_A11",
        "Standard_D2",
        "Standard_D3",
        "Standard_D4",
        "Standard_D11",
        "Standard_D12",
        "Standard_D13",
        "Standard_D14",
        "Standard_D2_v2",
        "Standard_D3_v2",
        "Standard_D4_v2",
        "Standard_D5_v2",
        "Standard_D8_v3",
        "Standard_D11_v2",
        "Standard_D12_v2",
        "Standard_D13_v2",
        "Standard_D14_v2",
        "Standard_E2_v3",
        "Standard_E4_v3",
        "Standard_E8_v3",
        "Standard_E16_v3",
        "Standard_E32_v3",
        "Standard_E64_v3",
        "Standard_E2s_v3",
        "Standard_E4s_v3",
        "Standard_E8s_v3",
        "Standard_E16s_v3",
        "Standard_E32s_v3",
        "Standard_E64s_v3",
        "Standard_G1",
        "Standard_G2",
        "Standard_G3",
        "Standard_G4",
        "Standard_G5",
        "Standard_DS2",
        "Standard_DS3",
        "Standard_DS4",
        "Standard_DS11",
        "Standard_DS12",
        "Standard_DS13",
        "Standard_DS14",
        "Standard_DS2_v2",
        "Standard_DS3_v2",
        "Standard_DS4_v2",
        "Standard_DS5_v2",
        "Standard_DS11_v2",
        "Standard_DS12_v2",
        "Standard_DS13_v2",
        "Standard_DS14_v2",
        "Standard_GS1",
        "Standard_GS2",
        "Standard_GS3",
        "Standard_GS4",
        "Standard_GS5",
        "Standard_D2s_v3",
        "Standard_D4s_v3",
        "Standard_D8s_v3"
      ],
      "metadata" : {
        "description" : "The size of the Bootstrap Virtual Machine"
      }
    }
  },
  "variables" : {
    "location" : "[resourceGroup().location]",
    "virtualNetworkName" : "[concat(parameters('baseName'), '-vnet')]",
    "virtualNetworkID" : "[resourceId('Microsoft.Network/virtualNetworks', variables('virtualNetworkName'))]",
    "masterSubnetName" : "[concat(parameters('baseName'), '-master-subnet')]",
    "masterSubnetRef" : "[concat(variables('virtualNetworkID'), '/subnets/', variables('masterSubnetName'))]",
    "masterLoadBalancerName" : "[concat(parameters('baseName'), '-public-lb')]",
    "internalLoadBalancerName" : "[concat(parameters('baseName'), '-internal-lb')]",
    "sshKeyPath" : "/home/core/.ssh/authorized_keys",
    "identityName" : "[concat(parameters('baseName'), '-identity')]",
    "vmName" : "[concat(parameters('baseName'), '-bootstrap')]",
    "nicName" : "[concat(variables('vmName'), '-nic')]",
    "imageName" : "[concat(parameters('baseName'), '-image')]",
    "clusterNsgName" : "[concat(parameters('baseName'), '-nsg')]",
    "sshPublicIpAddressName" : "[concat(variables('vmName'), '-ssh-pip')]"
  },
  "resources" : [
    {
      "apiVersion" : "2018-12-01",
      "type" : "Microsoft.Network/publicIPAddresses",
      "name" : "[variables('sshPublicIpAddressName')]",
      "location" : "[variables('location')]",
      "sku": {
        "name": "Standard"
      },
      "properties" : {
        "publicIPAllocationMethod" : "Static",
        "dnsSettings" : {
          "domainNameLabel" : "[variables('sshPublicIpAddressName')]"
        }
      }
    },
    {
      "apiVersion" : "2018-06-01",
      "type" : "Microsoft.Network/networkInterfaces",
      "name" : "[variables('nicName')]",
      "location" : "[variables('location')]",
      "dependsOn" : [
        "[resourceId('Microsoft.Network/publicIPAddresses', variables('sshPublicIpAddressName'))]"
      ],
      "properties" : {
        "ipConfigurations" : [
          {
            "name" : "pipConfig",
            "properties" : {
              "privateIPAllocationMethod" : "Dynamic",
              "publicIPAddress": {
                "id": "[resourceId('Microsoft.Network/publicIPAddresses', variables('sshPublicIpAddressName'))]"
              },
              "subnet" : {
                "id" : "[variables('masterSubnetRef')]"
              },
              "loadBalancerBackendAddressPools" : [
                {
                  "id" : "[concat('/subscriptions/', subscription().subscriptionId, '/resourceGroups/', resourceGroup().name, '/providers/Microsoft.Network/loadBalancers/', variables('masterLoadBalancerName'), '/backendAddressPools/public-lb-backend')]"
                },
                {
                  "id" : "[concat('/subscriptions/', subscription().subscriptionId, '/resourceGroups/', resourceGroup().name, '/providers/Microsoft.Network/loadBalancers/', variables('internalLoadBalancerName'), '/backendAddressPools/internal-lb-backend')]"
                }
              ]
            }
          }
        ]
      }
    },
    {
      "apiVersion" : "2018-06-01",
      "type" : "Microsoft.Compute/virtualMachines",
      "name" : "[variables('vmName')]",
      "location" : "[variables('location')]",
      "identity" : {
        "type" : "userAssigned",
        "userAssignedIdentities" : {
          "[resourceID('Microsoft.ManagedIdentity/userAssignedIdentities/', variables('identityName'))]" : {}
        }
      },
      "dependsOn" : [
        "[concat('Microsoft.Network/networkInterfaces/', variables('nicName'))]"
      ],
      "properties" : {
        "hardwareProfile" : {
          "vmSize" : "[parameters('bootstrapVMSize')]"
        },
        "osProfile" : {
          "computerName" : "[variables('vmName')]",
          "adminUsername" : "core",
          "customData" : "[parameters('bootstrapIgnition')]",
          "linuxConfiguration" : {
            "disablePasswordAuthentication" : true,
            "ssh" : {
              "publicKeys" : [
                {
                  "path" : "[variables('sshKeyPath')]",
                  "keyData" : "[parameters('sshKeyData')]"
                }
              ]
            }
          }
        },
        "storageProfile" : {
          "imageReference": {
            "id": "[resourceId('Microsoft.Compute/images', variables('imageName'))]"
          },
          "osDisk" : {
            "name": "[concat(variables('vmName'),'_OSDisk')]",
            "osType" : "Linux",
            "createOption" : "FromImage",
            "managedDisk": {
              "storageAccountType": "Premium_LRS"
            },
            "diskSizeGB" : 100
          }
        },
        "networkProfile" : {
          "networkInterfaces" : [
            {
              "id" : "[resourceId('Microsoft.Network/networkInterfaces', variables('nicName'))]"
            }
          ]
        }
      }
    },
    {
      "apiVersion" : "2018-06-01",
      "type": "Microsoft.Network/networkSecurityGroups/securityRules",
      "name" : "[concat(variables('clusterNsgName'), '/bootstrap_ssh_in')]",
      "location" : "[variables('location')]",
      "dependsOn" : [
        "[resourceId('Microsoft.Compute/virtualMachines', variables('vmName'))]"
      ],
      "properties": {
        "protocol" : "Tcp",
        "sourcePortRange" : "*",
        "destinationPortRange" : "22",
        "sourceAddressPrefix" : "*",
        "destinationAddressPrefix" : "*",
        "access" : "Allow",
        "priority" : 100,
        "direction" : "Inbound"
      }
    }
  ]
}

1.9.15. Azure でのコントロールプレーンの作成

クラスターで使用するコントロールプレーンマシンを Microsoft Azure で作成する必要があります。これらのマシンを作成する方法として、提供される Azure Resource Manager (ARM) テンプレートを変更することができます。

注記

提供される ARM テンプレートを使用してコントロールプレーンマシンを使用しない場合、指定される情報を確認し、インフラストラクチャーを手動で作成する必要があります。クラスターが適切に初期化されない場合、インストールログを用意して Red Hat サポートに問い合わせする必要がある可能性があります。

前提条件

  • Azure アカウントを設定します。
  • クラスターの Ignition 設定ファイルを生成します。
  • Azure で VNet および関連するサブネットを作成し、設定します。
  • Azure でネットワークおよびロードバランサーを作成し、設定します。
  • コントロールプレーンおよびコンピュートロールを作成します。
  • ブートストラップマシンを作成します。

手順

  1. 本トピックの コントロールプレーンマシンの ARM テンプレートセクションからテンプレートをコピーし、これを 05_masters.json としてクラスターのインストールディレクトリーに保存します。このテンプレートは、クラスターに必要なコントロールプレーンのマシンについて記述しています。
  2. コントロールプレーンマシンのデプロイメントに必要な以下の変数をエクスポートします。

    $ export MASTER_IGNITION=`cat <installation_directory>/master.ign | base64 | tr -d '\n'`
  3. az CLI を使用してデプロイメントを作成します。

    $ az deployment group create -g ${RESOURCE_GROUP} \
      --template-file "<installation_directory>/05_masters.json" \
      --parameters masterIgnition="${MASTER_IGNITION}" \ 1
      --parameters sshKeyData="${SSH_KEY}" \ 2
      --parameters privateDNSZoneName="${CLUSTER_NAME}.${BASE_DOMAIN}" \ 3
      --parameters baseName="${INFRA_ID}"4
    1
    マスターノードの Ignition コンテンツ。
    2
    文字列としての SSH RSA 公開鍵ファイル。
    3
    マスターノードが割り当てられているプライベート DNS ゾーンの名前。
    4
    リソース名で使用されるベース名。これは通常クラスターのインフラストラクチャー ID です。

1.9.15.1. コントロールプレーンマシンの ARM テンプレート

以下の Azure Resource Manager (ARM) テンプレートを使用し、OpenShift Container Platform クラスターに必要なコントロールプレーンマシンをデプロイすることができます。

例1.5 05_masters.json ARM テンプレート

{
  "$schema" : "https://schema.management.azure.com/schemas/2015-01-01/deploymentTemplate.json#",
  "contentVersion" : "1.0.0.0",
  "parameters" : {
    "baseName" : {
      "type" : "string",
      "minLength" : 1,
      "metadata" : {
        "description" : "Base name to be used in resource names (usually the cluster's Infra ID)"
      }
    },
    "masterIgnition" : {
      "type" : "string",
      "metadata" : {
        "description" : "Ignition content for the master nodes"
      }
    },
    "numberOfMasters" : {
      "type" : "int",
      "defaultValue" : 3,
      "minValue" : 2,
      "maxValue" : 30,
      "metadata" : {
        "description" : "Number of OpenShift masters to deploy"
      }
    },
    "sshKeyData" : {
      "type" : "securestring",
      "metadata" : {
        "description" : "SSH RSA public key file as a string"
      }
    },
    "privateDNSZoneName" : {
      "type" : "string",
      "metadata" : {
        "description" : "Name of the private DNS zone the master nodes are going to be attached to"
      }
    },
    "masterVMSize" : {
      "type" : "string",
      "defaultValue" : "Standard_D8s_v3",
      "allowedValues" : [
        "Standard_A2",
        "Standard_A3",
        "Standard_A4",
        "Standard_A5",
        "Standard_A6",
        "Standard_A7",
        "Standard_A8",
        "Standard_A9",
        "Standard_A10",
        "Standard_A11",
        "Standard_D2",
        "Standard_D3",
        "Standard_D4",
        "Standard_D11",
        "Standard_D12",
        "Standard_D13",
        "Standard_D14",
        "Standard_D2_v2",
        "Standard_D3_v2",
        "Standard_D4_v2",
        "Standard_D5_v2",
        "Standard_D8_v3",
        "Standard_D11_v2",
        "Standard_D12_v2",
        "Standard_D13_v2",
        "Standard_D14_v2",
        "Standard_E2_v3",
        "Standard_E4_v3",
        "Standard_E8_v3",
        "Standard_E16_v3",
        "Standard_E32_v3",
        "Standard_E64_v3",
        "Standard_E2s_v3",
        "Standard_E4s_v3",
        "Standard_E8s_v3",
        "Standard_E16s_v3",
        "Standard_E32s_v3",
        "Standard_E64s_v3",
        "Standard_G1",
        "Standard_G2",
        "Standard_G3",
        "Standard_G4",
        "Standard_G5",
        "Standard_DS2",
        "Standard_DS3",
        "Standard_DS4",
        "Standard_DS11",
        "Standard_DS12",
        "Standard_DS13",
        "Standard_DS14",
        "Standard_DS2_v2",
        "Standard_DS3_v2",
        "Standard_DS4_v2",
        "Standard_DS5_v2",
        "Standard_DS11_v2",
        "Standard_DS12_v2",
        "Standard_DS13_v2",
        "Standard_DS14_v2",
        "Standard_GS1",
        "Standard_GS2",
        "Standard_GS3",
        "Standard_GS4",
        "Standard_GS5",
        "Standard_D2s_v3",
        "Standard_D4s_v3",
        "Standard_D8s_v3"
      ],
      "metadata" : {
        "description" : "The size of the Master Virtual Machines"
      }
    },
    "diskSizeGB" : {
      "type" : "int",
      "defaultValue" : 1024,
      "metadata" : {
        "description" : "Size of the Master VM OS disk, in GB"
      }
    }
  },
  "variables" : {
    "location" : "[resourceGroup().location]",
    "virtualNetworkName" : "[concat(parameters('baseName'), '-vnet')]",
    "virtualNetworkID" : "[resourceId('Microsoft.Network/virtualNetworks', variables('virtualNetworkName'))]",
    "masterSubnetName" : "[concat(parameters('baseName'), '-master-subnet')]",
    "masterSubnetRef" : "[concat(variables('virtualNetworkID'), '/subnets/', variables('masterSubnetName'))]",
    "masterLoadBalancerName" : "[concat(parameters('baseName'), '-public-lb')]",
    "internalLoadBalancerName" : "[concat(parameters('baseName'), '-internal-lb')]",
    "sshKeyPath" : "/home/core/.ssh/authorized_keys",
    "identityName" : "[concat(parameters('baseName'), '-identity')]",
    "imageName" : "[concat(parameters('baseName'), '-image')]",
    "copy" : [
      {
        "name" : "vmNames",
        "count" :  "[parameters('numberOfMasters')]",
        "input" : "[concat(parameters('baseName'), '-master-', copyIndex('vmNames'))]"
      }
    ]
  },
  "resources" : [
    {
      "apiVersion" : "2018-06-01",
      "type" : "Microsoft.Network/networkInterfaces",
      "copy" : {
        "name" : "nicCopy",
        "count" : "[length(variables('vmNames'))]"
      },
      "name" : "[concat(variables('vmNames')[copyIndex()], '-nic')]",
      "location" : "[variables('location')]",
      "properties" : {
        "ipConfigurations" : [
          {
            "name" : "pipConfig",
            "properties" : {
              "privateIPAllocationMethod" : "Dynamic",
              "subnet" : {
                "id" : "[variables('masterSubnetRef')]"
              },
              "loadBalancerBackendAddressPools" : [
                {
                  "id" : "[concat('/subscriptions/', subscription().subscriptionId, '/resourceGroups/', resourceGroup().name, '/providers/Microsoft.Network/loadBalancers/', variables('masterLoadBalancerName'), '/backendAddressPools/public-lb-backend')]"
                },
                {
                  "id" : "[concat('/subscriptions/', subscription().subscriptionId, '/resourceGroups/', resourceGroup().name, '/providers/Microsoft.Network/loadBalancers/', variables('internalLoadBalancerName'), '/backendAddressPools/internal-lb-backend')]"
                }
              ]
            }
          }
        ]
      }
    },
    {
      "apiVersion": "2018-09-01",
      "type": "Microsoft.Network/privateDnsZones/SRV",
      "name": "[concat(parameters('privateDNSZoneName'), '/_etcd-server-ssl._tcp')]",
      "location" : "[variables('location')]",
      "properties": {
        "ttl": 60,
        "copy": [{
          "name": "srvRecords",
          "count": "[length(variables('vmNames'))]",
          "input": {
            "priority": 0,
            "weight" : 10,
            "port" : 2380,
            "target" : "[concat('etcd-', copyIndex('srvRecords'), '.', parameters('privateDNSZoneName'))]"
          }
        }]
      }
    },
    {
      "apiVersion": "2018-09-01",
      "type": "Microsoft.Network/privateDnsZones/A",
      "copy" : {
        "name" : "dnsCopy",
        "count" : "[length(variables('vmNames'))]"
      },
      "name": "[concat(parameters('privateDNSZoneName'), '/etcd-', copyIndex())]",
      "location" : "[variables('location')]",
      "dependsOn" : [
        "[concat('Microsoft.Network/networkInterfaces/', concat(variables('vmNames')[copyIndex()], '-nic'))]"
      ],
      "properties": {
        "ttl": 60,
        "aRecords": [
          {
            "ipv4Address": "[reference(concat(variables('vmNames')[copyIndex()], '-nic')).ipConfigurations[0].properties.privateIPAddress]"
          }
        ]
      }
    },
    {
      "apiVersion" : "2018-06-01",
      "type" : "Microsoft.Compute/virtualMachines",
      "copy" : {
        "name" : "vmCopy",
        "count" : "[length(variables('vmNames'))]"
      },
      "name" : "[variables('vmNames')[copyIndex()]]",
      "location" : "[variables('location')]",
      "identity" : {
        "type" : "userAssigned",
        "userAssignedIdentities" : {
          "[resourceID('Microsoft.ManagedIdentity/userAssignedIdentities/', variables('identityName'))]" : {}
        }
      },
      "dependsOn" : [
        "[concat('Microsoft.Network/networkInterfaces/', concat(variables('vmNames')[copyIndex()], '-nic'))]",
        "[concat('Microsoft.Network/privateDnsZones/', parameters('privateDNSZoneName'), '/A/etcd-', copyIndex())]",
        "[concat('Microsoft.Network/privateDnsZones/', parameters('privateDNSZoneName'), '/SRV/_etcd-server-ssl._tcp')]"
      ],
      "properties" : {
        "hardwareProfile" : {
          "vmSize" : "[parameters('masterVMSize')]"
        },
        "osProfile" : {
          "computerName" : "[variables('vmNames')[copyIndex()]]",
          "adminUsername" : "core",
          "customData" : "[parameters('masterIgnition')]",
          "linuxConfiguration" : {
            "disablePasswordAuthentication" : true,
            "ssh" : {
              "publicKeys" : [
                {
                  "path" : "[variables('sshKeyPath')]",
                  "keyData" : "[parameters('sshKeyData')]"
                }
              ]
            }
          }
        },
        "storageProfile" : {
          "imageReference": {
            "id": "[resourceId('Microsoft.Compute/images', variables('imageName'))]"
          },
          "osDisk" : {
            "name": "[concat(variables('vmNames')[copyIndex()], '_OSDisk')]",
            "osType" : "Linux",
            "createOption" : "FromImage",
            "caching": "ReadOnly",
            "writeAcceleratorEnabled": false,
            "managedDisk": {
              "storageAccountType": "Premium_LRS"
            },
            "diskSizeGB" : "[parameters('diskSizeGB')]"
          }
        },
        "networkProfile" : {
          "networkInterfaces" : [
            {
              "id" : "[resourceId('Microsoft.Network/networkInterfaces', concat(variables('vmNames')[copyIndex()], '-nic'))]",
              "properties": {
                "primary": false
              }
            }
          ]
        }
      }
    }
  ]
}

1.9.16. ブートストラップの完了を待機し、Azure のブートストラップリソースを削除します。

Microsoft Azure ですべての必要なインフラストラクチャーを作成した後に、ブートストラッププロセスが、インストールプログラムで生成した Ignition 設定ファイルを使用してプロビジョニングしたマシンで完了するのを待機します。

前提条件

  • Azure アカウントを設定します。
  • クラスターの Ignition 設定ファイルを生成します。
  • Azure で VNet および関連するサブネットを作成し、設定します。
  • Azure でネットワークおよびロードバランサーを作成し、設定します。
  • コントロールプレーンおよびコンピュートロールを作成します。
  • ブートストラップマシンを作成します。
  • コントロールプレーンマシンを作成します。

手順

  1. インストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、以下のコマンドを実行します。

    $ ./openshift-install wait-for bootstrap-complete --dir=<installation_directory> \ 1
        --log-level info 2
    1
    <installation_directory> には、インストールファイルを保存したディレクトリーへのパスを指定します。
    2
    異なるインストールの詳細情報を表示するには、info ではなく、warndebug、または error を指定します。

    コマンドが FATAL 警告を出さずに終了する場合、実稼働用のコントロールプレーンは初期化されています。

  2. ブートストラップリソースを削除します。

    $ az network nsg rule delete -g ${RESOURCE_GROUP} --nsg-name ${INFRA_ID}-nsg --name bootstrap_ssh_in
    $ az vm stop -g ${RESOURCE_GROUP} --name ${INFRA_ID}-bootstrap
    $ az vm deallocate -g ${RESOURCE_GROUP} --name ${INFRA_ID}-bootstrap
    $ az vm delete -g ${RESOURCE_GROUP} --name ${INFRA_ID}-bootstrap --yes
    $ az disk delete -g ${RESOURCE_GROUP} --name ${INFRA_ID}-bootstrap_OSDisk --no-wait --yes
    $ az network nic delete -g ${RESOURCE_GROUP} --name ${INFRA_ID}-bootstrap-nic --no-wait
    $ az storage blob delete --account-key ${ACCOUNT_KEY} --account-name ${CLUSTER_NAME}sa --container-name files --name bootstrap.ign
    $ az network public-ip delete -g ${RESOURCE_GROUP} --name ${INFRA_ID}-bootstrap-ssh-pip

1.9.17. Azure での追加のワーカーマシンの作成

Microsoft Azure でクラスターが使用するワーカーマシンを作成するには、それぞれのインスタンスを個別に起動するか、または自動スケーリンググループなどのクラスター外にある自動プロセスを実行します。OpenShift Container Platform の組み込まれたクラスタースケーリングメカニズムやマシン API を利用できます。

この例では、Azure Resource Manager (ARM) テンプレートを使用して 1 つのインスタンスを手動で起動します。追加のインスタンスは、ファイル内に 06_workers.json というタイプのリソースを追加して起動することができます。

注記

提供される ARM テンプレートを使用してワーカーマシンを使用しない場合、指定される情報を確認し、インフラストラクチャーを手動で作成する必要があります。クラスターが適切に初期化されない場合、インストールログを用意して Red Hat サポートに問い合わせする必要がある可能性があります。

前提条件

  • Azure アカウントを設定します。
  • クラスターの Ignition 設定ファイルを生成します。
  • Azure で VNet および関連するサブネットを作成し、設定します。
  • Azure でネットワークおよびロードバランサーを作成し、設定します。
  • コントロールプレーンおよびコンピュートロールを作成します。
  • ブートストラップマシンを作成します。
  • コントロールプレーンマシンを作成します。

手順

  1. 本トピックの ワーカーマシンの ARM テンプレートセクションからテンプレートをコピーし、これを 06_workers.json としてクラスターのインストールディレクトリーに保存します。このテンプレートは、クラスターに必要なワーカーマシンについて記述しています。
  2. ワーカーマシンのデプロイメントで必要な以下の変数をエクスポートします。

    $ export WORKER_IGNITION=`cat <installation_directory>/worker.ign | base64 | tr -d '\n'`
  3. az CLI を使用してデプロイメントを作成します。

    $ az deployment group create -g ${RESOURCE_GROUP} \
      --template-file "<installation_directory>/06_workers.json" \
      --parameters workerIgnition="${WORKER_IGNITION}" \ 1
      --parameters sshKeyData="${SSH_KEY}" \ 2
      --parameters baseName="${INFRA_ID}" 3
    1
    ワーカーノードの Ignition コンテンツ。
    2
    文字列としての SSH RSA 公開鍵ファイル。
    3
    リソース名で使用されるベース名。これは通常クラスターのインフラストラクチャー ID です。

1.9.17.1. ワーカーマシンの ARM テンプレート

以下の Azure Resource Manager (ARM) テンプレートを使用し、OpenShift Container Platform クラスターに必要なワーカーマシンをデプロイすることができます。

例1.6 06_workers.json ARM テンプレート

{
  "$schema" : "https://schema.management.azure.com/schemas/2015-01-01/deploymentTemplate.json#",
  "contentVersion" : "1.0.0.0",
  "parameters" : {
    "baseName" : {
      "type" : "string",
      "minLength" : 1,
      "metadata" : {
        "description" : "Base name to be used in resource names (usually the cluster's Infra ID)"
      }
    },
    "workerIgnition" : {
      "type" : "string",
      "metadata" : {
        "description" : "Ignition content for the worker nodes"
      }
    },
    "numberOfNodes" : {
      "type" : "int",
      "defaultValue" : 3,
      "minValue" : 2,
      "maxValue" : 30,
      "metadata" : {
        "description" : "Number of OpenShift compute nodes to deploy"
      }
    },
    "sshKeyData" : {
      "type" : "securestring",
      "metadata" : {
        "description" : "SSH RSA public key file as a string"
      }
    },
    "nodeVMSize" : {
      "type" : "string",
      "defaultValue" : "Standard_D4s_v3",
      "allowedValues" : [
        "Standard_A2",
        "Standard_A3",
        "Standard_A4",
        "Standard_A5",
        "Standard_A6",
        "Standard_A7",
        "Standard_A8",
        "Standard_A9",
        "Standard_A10",
        "Standard_A11",
        "Standard_D2",
        "Standard_D3",
        "Standard_D4",
        "Standard_D11",
        "Standard_D12",
        "Standard_D13",
        "Standard_D14",
        "Standard_D2_v2",
        "Standard_D3_v2",
        "Standard_D4_v2",
        "Standard_D5_v2",
        "Standard_D8_v3",
        "Standard_D11_v2",
        "Standard_D12_v2",
        "Standard_D13_v2",
        "Standard_D14_v2",
        "Standard_E2_v3",
        "Standard_E4_v3",
        "Standard_E8_v3",
        "Standard_E16_v3",
        "Standard_E32_v3",
        "Standard_E64_v3",
        "Standard_E2s_v3",
        "Standard_E4s_v3",
        "Standard_E8s_v3",
        "Standard_E16s_v3",
        "Standard_E32s_v3",
        "Standard_E64s_v3",
        "Standard_G1",
        "Standard_G2",
        "Standard_G3",
        "Standard_G4",
        "Standard_G5",
        "Standard_DS2",
        "Standard_DS3",
        "Standard_DS4",
        "Standard_DS11",
        "Standard_DS12",
        "Standard_DS13",
        "Standard_DS14",
        "Standard_DS2_v2",
        "Standard_DS3_v2",
        "Standard_DS4_v2",
        "Standard_DS5_v2",
        "Standard_DS11_v2",
        "Standard_DS12_v2",
        "Standard_DS13_v2",
        "Standard_DS14_v2",
        "Standard_GS1",
        "Standard_GS2",
        "Standard_GS3",
        "Standard_GS4",
        "Standard_GS5",
        "Standard_D2s_v3",
        "Standard_D4s_v3",
        "Standard_D8s_v3"
      ],
      "metadata" : {
        "description" : "The size of the each Node Virtual Machine"
      }
    }
  },
  "variables" : {
    "location" : "[resourceGroup().location]",
    "virtualNetworkName" : "[concat(parameters('baseName'), '-vnet')]",
    "virtualNetworkID" : "[resourceId('Microsoft.Network/virtualNetworks', variables('virtualNetworkName'))]",
    "nodeSubnetName" : "[concat(parameters('baseName'), '-worker-subnet')]",
    "nodeSubnetRef" : "[concat(variables('virtualNetworkID'), '/subnets/', variables('nodeSubnetName'))]",
    "infraLoadBalancerName" : "[parameters('baseName')]",
    "sshKeyPath" : "/home/capi/.ssh/authorized_keys",
    "identityName" : "[concat(parameters('baseName'), '-identity')]",
    "imageName" : "[concat(parameters('baseName'), '-image')]",
    "copy" : [
      {
        "name" : "vmNames",
        "count" :  "[parameters('numberOfNodes')]",
        "input" : "[concat(parameters('baseName'), '-worker-', variables('location'), '-', copyIndex('vmNames', 1))]"
      }
    ]
  },
  "resources" : [
    {
      "apiVersion" : "2019-05-01",
      "name" : "[concat('node', copyIndex())]",
      "type" : "Microsoft.Resources/deployments",
      "copy" : {
        "name" : "nodeCopy",
        "count" : "[length(variables('vmNames'))]"
      },
      "properties" : {
        "mode" : "Incremental",
        "template" : {
          "$schema" : "http://schema.management.azure.com/schemas/2015-01-01/deploymentTemplate.json#",
          "contentVersion" : "1.0.0.0",
          "resources" : [
            {
              "apiVersion" : "2018-06-01",
              "type" : "Microsoft.Network/networkInterfaces",
              "name" : "[concat(variables('vmNames')[copyIndex()], '-nic')]",
              "location" : "[variables('location')]",
              "properties" : {
                "ipConfigurations" : [
                  {
                    "name" : "pipConfig",
                    "properties" : {
                      "privateIPAllocationMethod" : "Dynamic",
                      "subnet" : {
                        "id" : "[variables('nodeSubnetRef')]"
                      }
                    }
                  }
                ]
              }
            },
            {
              "apiVersion" : "2018-06-01",
              "type" : "Microsoft.Compute/virtualMachines",
              "name" : "[variables('vmNames')[copyIndex()]]",
              "location" : "[variables('location')]",
              "tags" : {
                "kubernetes.io-cluster-ffranzupi": "owned"
              },
              "identity" : {
                "type" : "userAssigned",
                "userAssignedIdentities" : {
                  "[resourceID('Microsoft.ManagedIdentity/userAssignedIdentities/', variables('identityName'))]" : {}
                }
              },
              "dependsOn" : [
                "[concat('Microsoft.Network/networkInterfaces/', concat(variables('vmNames')[copyIndex()], '-nic'))]"
              ],
              "properties" : {
                "hardwareProfile" : {
                  "vmSize" : "[parameters('nodeVMSize')]"
                },
                "osProfile" : {
                  "computerName" : "[variables('vmNames')[copyIndex()]]",
                  "adminUsername" : "capi",
                  "customData" : "[parameters('workerIgnition')]",
                  "linuxConfiguration" : {
                    "disablePasswordAuthentication" : true,
                    "ssh" : {
                      "publicKeys" : [
                        {
                          "path" : "[variables('sshKeyPath')]",
                          "keyData" : "[parameters('sshKeyData')]"
                        }
                      ]
                    }
                  }
                },
                "storageProfile" : {
                  "imageReference": {
                    "id": "[resourceId('Microsoft.Compute/images', variables('imageName'))]"
                  },
                  "osDisk" : {
                    "name": "[concat(variables('vmNames')[copyIndex()],'_OSDisk')]",
                    "osType" : "Linux",
                    "createOption" : "FromImage",
                    "managedDisk": {
                      "storageAccountType": "Premium_LRS"
                    },
                    "diskSizeGB": 128
                  }
                },
                "networkProfile" : {
                  "networkInterfaces" : [
                    {
                      "id" : "[resourceId('Microsoft.Network/networkInterfaces', concat(variables('vmNames')[copyIndex()], '-nic'))]",
                      "properties": {
                        "primary": true
                      }
                    }
                  ]
                }
              }
            }
          ]
        }
      }
    }
  ]
}

1.9.18. バイナリーのダウンロードによる OpenShift CLI のインストール

コマンドラインインターフェースを使用して OpenShift Container Platform と対話するために CLI (oc) をインストールすることができます。oc は Linux、Windows、または macOS にインストールできます。

重要

以前のバージョンの oc をインストールしている場合、これを使用して OpenShift Container Platform 4.5 のすべてのコマンドを実行することはできません。新規バージョンの oc をダウンロードし、インストールします。

1.9.18.1. Linux への OpenShift CLI のインストール

以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc) バイナリーを Linux にインストールできます。

手順

  1. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Infrastructure Provider」ページに移動します。
  2. インフラストラクチャープロバイダーを選択し、(該当する場合は) インストールタイプを選択します。
  3. Command-line interface セクションで、ドロップダウンメニューの Linux を選択し、Download command-line tools をクリックします。
  4. アーカイブを展開します。

    $ tar xvzf <file>
  5. oc バイナリーを、PATH にあるディレクトリーに配置します。

    PATH を確認するには、以下のコマンドを実行します。

    $ echo $PATH

CLI のインストール後は、oc コマンドを使用して利用できます。

$ oc <command>

1.9.18.2. Windows への OpenShift CLI のインストール

以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc) バイナリーを Windows にインストールできます。

手順

  1. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Infrastructure Provider」ページに移動します。
  2. インフラストラクチャープロバイダーを選択し、(該当する場合は) インストールタイプを選択します。
  3. Command-line interface セクションで、ドロップダウンメニューの Windows を選択し、Download command-line tools をクリックします。
  4. ZIP プログラムでアーカイブを解凍します。
  5. oc バイナリーを、PATH にあるディレクトリーに移動します。

    PATH を確認するには、コマンドプロンプトを開いて以下のコマンドを実行します。

    C:\> path

CLI のインストール後は、oc コマンドを使用して利用できます。

C:\> oc <command>

1.9.18.3. macOC への OpenShift CLI のインストール

以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc) バイナリーを macOS にインストールできます。

手順

  1. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Infrastructure Provider」ページに移動します。
  2. インフラストラクチャープロバイダーを選択し、(該当する場合は) インストールタイプを選択します。
  3. Command-line interface セクションで、ドロップダウンメニューの MacOS を選択し、Download command-line tools をクリックします。
  4. アーカイブを展開し、解凍します。
  5. oc バイナリーをパスにあるディレクトリーに移動します。

    PATH を確認するには、ターミナルを開き、以下のコマンドを実行します。

    $ echo $PATH

CLI のインストール後は、oc コマンドを使用して利用できます。

$ oc <command>

1.9.19. CLI の使用によるクラスターへのログイン

クラスター kubeconfig ファイルをエクスポートし、デフォルトシステムユーザーとしてクラスターにログインできます。kubeconfig ファイルには、クライアントを正しいクラスターおよび API サーバーに接続するために CLI で使用されるクラスターについての情報が含まれます。このファイルはクラスターに固有のファイルであり、OpenShift Container Platform のインストール時に作成されます。

前提条件

  • OpenShift Container Platform クラスターをデプロイしていること。
  • oc CLI をインストールしていること。

手順

  1. kubeadmin 認証情報をエクスポートします。

    $ export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig 1
    1
    <installation_directory> には、インストールファイルを保存したディレクトリーへのパスを指定します。
  2. エクスポートされた設定を使用して、oc コマンドを正常に実行できることを確認します。

    $ oc whoami

    出力例

    system:admin

1.9.20. マシンの証明書署名要求の承認

マシンをクラスターに追加する際に、追加したそれぞれのマシンについて 2 つの保留状態の証明書署名要求 (CSR) が生成されます。これらの CSR が承認されていることを確認するか、または必要な場合はそれらを承認してください。最初にクライアント要求を承認し、次にサーバー要求を承認する必要があります。

前提条件

  • マシンがクラスターに追加されています。

手順

  1. クラスターがマシンを認識していることを確認します。

    $ oc get nodes

    出力例

    NAME      STATUS    ROLES   AGE  VERSION
    master-0  Ready     master  63m  v1.19.0
    master-1  Ready     master  63m  v1.19.0
    master-2  Ready     master  64m  v1.19.0
    worker-0  NotReady  worker  76s  v1.19.0
    worker-1  NotReady  worker  70s  v1.19.0

    出力には作成したすべてのマシンが一覧表示されます。

    注記

    上記の出力には、一部の CSR が承認されるまで、ワーカーノード(ワーカーノードとも呼ばれる)が含まれない場合があります。

  2. 保留中の証明書署名要求 (CSR) を確認し、クラスターに追加したそれぞれのマシンのクライアントおよびサーバー要求に Pending または Approved ステータスが表示されていることを確認します。

    $ oc get csr

    出力例

    NAME        AGE     REQUESTOR                                                                   CONDITION
    csr-8b2br   15m     system:serviceaccount:openshift-machine-config-operator:node-bootstrapper   Pending
    csr-8vnps   15m     system:serviceaccount:openshift-machine-config-operator:node-bootstrapper   Pending
    ...

    この例では、2 つのマシンがクラスターに参加しています。この一覧にはさらに多くの承認された CSR が表示される可能性があります。

  3. 追加したマシンの保留中の CSR すべてが Pending ステータスになった後に CSR が承認されない場合には、クラスターマシンの CSR を承認します。

    注記

    CSR のローテーションは自動的に実行されるため、クラスターにマシンを追加後 1 時間以内に CSR を承認してください。1 時間以内に承認しない場合には、証明書のローテーションが行われ、各ノードに 3 つ以上の証明書が存在するようになります。これらの証明書すべてを承認する必要があります。クライアントの CSR が承認されたら、Kubelet は提供証明書のセカンダリー CSR を作成します。これには、手動の承認が必要です。次に、後続の提供証明書の更新要求は、Kubelet が同じパラメーターを持つ新規証明書を要求する場合に machine-approver によって自動的に承認されます。

    注記

    ベアメタルおよび他のユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーなどのマシン API ではないプラットフォームで実行されているクラスターの場合、kubelet 提供証明書要求 (CSR) を自動的に承認する方法を実装する必要があります。要求が承認されない場合、API サーバーが kubelet に接続する際に提供証明書が必須であるため、oc execoc rsh、および oc logs コマンドは正常に実行できません。Kubelet エンドポイントにアクセスする操作には、この証明書の承認が必要です。この方法は新規 CSR の有無を監視し、CSR が system:node または system:admin グループの node-bootstrapper サービスアカウントによって提出されていることを確認し、ノードのアイデンティティーを確認します。

    • それらを個別に承認するには、それぞれの有効な CSR について以下のコマンドを実行します。

      $ oc adm certificate approve <csr_name> 1
      1
      <csr_name> は、現行の CSR の一覧からの CSR の名前です。
    • すべての保留中の CSR を承認するには、以下のコマンドを実行します。

      $ oc get csr -o go-template='{{range .items}}{{if not .status}}{{.metadata.name}}{{"\n"}}{{end}}{{end}}' | xargs --no-run-if-empty oc adm certificate approve
      注記

      一部の Operator は、一部の CSR が承認されるまで利用できない可能性があります。

  4. クライアント要求が承認されたら、クラスターに追加した各マシンのサーバー要求を確認する必要があります。

    $ oc get csr

    出力例

    NAME        AGE     REQUESTOR                                                                   CONDITION
    csr-bfd72   5m26s   system:node:ip-10-0-50-126.us-east-2.compute.internal                       Pending
    csr-c57lv   5m26s   system:node:ip-10-0-95-157.us-east-2.compute.internal                       Pending
    ...

  5. 残りの CSR が承認されず、それらが Pending ステータスにある場合、クラスターマシンの CSR を承認します。

    • それらを個別に承認するには、それぞれの有効な CSR について以下のコマンドを実行します。

      $ oc adm certificate approve <csr_name> 1
      1
      <csr_name> は、現行の CSR の一覧からの CSR の名前です。
    • すべての保留中の CSR を承認するには、以下のコマンドを実行します。

      $ oc get csr -o go-template='{{range .items}}{{if not .status}}{{.metadata.name}}{{"\n"}}{{end}}{{end}}' | xargs oc adm certificate approve
  6. すべてのクライアントおよびサーバーの CSR が承認された後に、マシンのステータスが Ready になります。以下のコマンドを実行して、これを確認します。

    $ oc get nodes

    出力例

    NAME      STATUS    ROLES   AGE  VERSION
    master-0  Ready     master  73m  v1.20.0
    master-1  Ready     master  73m  v1.20.0
    master-2  Ready     master  74m  v1.20.0
    worker-0  Ready     worker  11m  v1.20.0
    worker-1  Ready     worker  11m  v1.20.0

    注記

    サーバー CSR の承認後にマシンが Ready ステータスに移行するまでに数分の時間がかかる場合があります。

追加情報

1.9.21. Ingress DNS レコードの追加

Kubernetes マニフェストの作成および Ignition 設定の生成時に DNS ゾーン設定を削除した場合、Ingress ロードバランサーをポイントする DNS レコードを手動で作成する必要があります。ワイルドカード *.apps.{baseDomain}. または特定のレコードのいずれかを作成できます。要件に基づいて A、CNAME その他のレコードを使用できます。

前提条件

  • 独自にプロビジョニングしたインフラストラクチャーを使用して、OpenShift Container Platform クラスターを Microsoft Azure にデプロイしています。
  • OpenShift CLI (oc) をインストールします。
  • jq パッケージをインストールします。
  • Azure CLI のインストールまたは更新を実行します。

手順

  1. Ingress ルーターがロードバランサーを作成し、EXTERNAL-IP フィールドにデータを設定していることを確認します。

    $ oc -n openshift-ingress get service router-default

    出力例

    NAME             TYPE           CLUSTER-IP      EXTERNAL-IP     PORT(S)                      AGE
    router-default   LoadBalancer   172.30.20.10   35.130.120.110   80:32288/TCP,443:31215/TCP   20

  2. Ingress ルーター IP を変数としてエクスポートします。

    $ export PUBLIC_IP_ROUTER=`oc -n openshift-ingress get service router-default --no-headers | awk '{print $4}'`
  3. パブリック DNS ゾーンに *.apps レコードを追加します。

    1. このクラスターを新しいパブリックゾーンに追加する場合は、以下を実行します。

      $ az network dns record-set a add-record -g ${BASE_DOMAIN_RESOURCE_GROUP} -z ${CLUSTER_NAME}.${BASE_DOMAIN} -n *.apps -a ${PUBLIC_IP_ROUTER} --ttl 300
    2. このクラスターを既存のパブリックゾーンに追加する場合は、以下を実行します。

      $ az network dns record-set a add-record -g ${BASE_DOMAIN_RESOURCE_GROUP} -z ${BASE_DOMAIN} -n *.apps.${CLUSTER_NAME} -a ${PUBLIC_IP_ROUTER} --ttl 300
  4. *.apps レコードをプライベート DNS ゾーンに追加します。

    1. 以下のコマンドを使用して *.apps レコードを作成します。

      $ az network private-dns record-set a create -g ${RESOURCE_GROUP} -z ${CLUSTER_NAME}.${BASE_DOMAIN} -n *.apps --ttl 300
    2. 以下のコマンドを使用して *.apps レコードをプライベート DNS ゾーンに追加します。

      $ az network private-dns record-set a add-record -g ${RESOURCE_GROUP} -z ${CLUSTER_NAME}.${BASE_DOMAIN} -n *.apps -a ${PUBLIC_IP_ROUTER}

ワイルドカードを使用する代わりに明示的なドメインを追加する場合は、クラスターのそれぞれの現行ルートのエントリーを作成できます。

$ oc get --all-namespaces -o jsonpath='{range .items[*]}{range .status.ingress[*]}{.host}{"\n"}{end}{end}' routes

出力例

oauth-openshift.apps.cluster.basedomain.com
console-openshift-console.apps.cluster.basedomain.com
downloads-openshift-console.apps.cluster.basedomain.com
alertmanager-main-openshift-monitoring.apps.cluster.basedomain.com
grafana-openshift-monitoring.apps.cluster.basedomain.com
prometheus-k8s-openshift-monitoring.apps.cluster.basedomain.com

1.9.22. ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーでの Azure インストールの実行

Microsoft Azure のユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーで OpenShift Container Platform のインストールを開始した後は、クラスターが準備状態になるまでクラスターのイベントをモニターできます。

前提条件

  • OpenShift Container Platform クラスターのブートストラップマシンを、ユーザーによってプロビジョニングされる Azure インフラストラクチャーにデプロイします。
  • oc CLI をインストールし、ログインします。

手順

  • クラスターのインストールを完了します。

    $ ./openshift-install --dir=<installation_directory> wait-for install-complete 1

    出力例

    INFO Waiting up to 30m0s for the cluster to initialize...

    1
    <installation_directory> には、インストールファイルを保存したディレクトリーへのパスを指定します。
    重要

    インストールプログラムが生成する Ignition 設定ファイルには、24 時間が経過すると期限切れになり、その後に更新される証明書が含まれます。証明書を更新する前にクラスターが停止し、24 時間経過した後にクラスターを再起動すると、クラスターは期限切れの証明書を自動的に復元します。例外として、kubelet 証明書を回復するために保留状態の node-bootstrapper 証明書署名要求 (CSR)を手動で承認する必要があります。詳細は、コントロールプレーン証明書の期限切れの状態からのリカバリー についてのドキュメントを参照してください。

1.10. Azure でのクラスターのアンインストール

Microsoft Azure にデプロイしたクラスターは削除することができます。

1.10.1. インストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャーを使用するクラスターの削除

インストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャーを使用するクラスターは、クラウドから削除できます。

注記

アンインストール後に、とくにユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャー (UPI) クラスターで適切に削除されていないリソースがあるかどうかについて、クラウドプロバイダーを確認します。インストーラーが作成されなかったり、インストーラーがアクセスできない場合には、リソースがある可能性があります。

前提条件

  • クラスターをデプロイするために使用したインストールプログラムのコピーがあります。
  • クラスター作成時にインストールプログラムが生成したファイルがあります。

手順

  1. クラスターをインストールするために使用したコンピューターのインストールプログラムが含まれるディレクトリーから、以下のコマンドを実行します。

    $ ./openshift-install destroy cluster \
    --dir=<installation_directory> --log-level=info 1 2
    1
    <installation_directory> には、インストールファイルを保存したディレクトリーへのパスを指定します。
    2
    異なる詳細情報を表示するには、 info ではなく、warndebug、または error を指定します。
    注記

    クラスターのクラスター定義ファイルが含まれるディレクトリーを指定する必要があります。クラスターを削除するには、インストールプログラムでこのディレクトリーにある metadata.json ファイルが必要になります。

  2. オプション: <installation_directory> ディレクトリーおよび OpenShift Container Platform インストールプログラムを削除します。

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