9.6. 仮想マシンのエビクションストラテジーの設定

LiveMigrate エビクションストラテジーは、ノードがメンテナーンス状態になるか、ドレイン (解放) される場合に仮想マシンインスタンスが中断されないようにします。このエビクションストラテジーを持つ仮想マシンインスタンスのライブマイグレーションが別のノードに対して行われます。

9.6.1. LiveMigration エビクションストラテジーでのカスタム仮想マシンの設定

LiveMigration エビクションストラテジーはカスタム仮想マシンでのみ設定する必要があります。共通テンプレートには、デフォルトでこのエビクションストラテジーが設定されています。

手順

  1. evictionStrategy: LiveMigrate オプションを、仮想マシン設定ファイルの spec セクションに追加します。この例では、oc edit を使用して VirtualMachine 設定ファイルの関連するスニペットを更新します。

    $ oc edit vm <custom-vm> -n <my-namespace>
    apiVersion: kubevirt.io/v1alpha3
    kind: VirtualMachine
    metadata:
      name: custom-vm
    spec:
      terminationGracePeriodSeconds: 30
      evictionStrategy: LiveMigrate
      domain:
        resources:
          requests:
    ...
  2. 更新を有効にするために仮想マシンを再起動します。

    $ virtctl restart <custom-vm> -n <my-namespace>