4.4. ノードあたりの Pod の最大数の管理

OpenShift Container Platform では、ノードのプロセッサーコアの数に基づいて、ノードで実行可能な Pod の数、ハード制限、またはその両方を設定できます。両方のオプションを使用した場合、より低い値の方がノード上の Pod の数を制限します。

これらの値を超えると、以下の状態が生じる可能性があります。

  • OpenShift Container Platform の CPU 使用率が増加
  • Pod のスケジューリングの速度が遅くなる。
  • (ノードのメモリー量によって) メモリー不足のシナリオが生じる可能性。
  • IP アドレスプールが使い切られる。
  • リソースのオーバーコミット、およびこれによるアプリケーションのパフォーマンスの低下。
注記

単一コンテナーを保持する Pod は実際には 2 つのコンテナーを使用します。2 つ目のコンテナーは実際のコンテナーの起動前にネットワークを設定します。その結果、10 の Pod を実行しているノードでは、実際には 20 のコンテナーが実行されていることになります。

podsPerCore パラメーターは、ノードのプロセッサーコア数に基づいてノードが実行できる Pod 数を制限します。たとえば、4 プロセッサーコアを搭載したノードで podsPerCore10 に設定されている場合、このノードで許可される Pod の最大数は 40 になります。

maxPods パラメーターは、ノードのプロパティーにかかわらず、ノードが実行できる Pod 数を固定値に制限します。

4.4.1. ノードあたりの Pod の最大数の設定

podsPerCore および maxPods の 2 つのパラメーターはノードに対してスケジュールできる Pod の最大数を制御します。両方のオプションを使用した場合、より低い値の方がノード上の Pod の数を制限します。

たとえば、podsPerCore が 4 つのプロセッサーコアを持つノード上で、10 に設定されていると、ノード上で許容される Pod の最大数は 40 になります。

前提条件

  1. 設定したいノードタイプの静的な MachineConfigPool CRD に関連付けられたラベルを取得します。以下のいずれかの手順を実行します。

    1. マシン設定プールを表示します。

      $ oc describe machineconfigpool <name>

      以下は例になります。

      $ oc describe machineconfigpool worker

      出力例

      apiVersion: machineconfiguration.openshift.io/v1
      kind: MachineConfigPool
      metadata:
        creationTimestamp: 2019-02-08T14:52:39Z
        generation: 1
        labels:
          custom-kubelet: small-pods 1

      1
      ラベルが追加されると、labels の下に表示されます。
    2. ラベルが存在しない場合は、キー/値のペアを追加します。

      $ oc label machineconfigpool worker custom-kubelet=small-pods

手順

  1. 設定変更のためのカスタムリソース (CR) を作成します。

    max-pods CR の設定例

    apiVersion: machineconfiguration.openshift.io/v1
    kind: KubeletConfig
    metadata:
      name: set-max-pods 1
    spec:
      machineConfigPoolSelector:
        matchLabels:
          custom-kubelet: small-pods 2
      kubeletConfig:
        podsPerCore: 10 3
        maxPods: 250 4

    1
    CR に名前を割り当てます。
    2
    設定の変更を適用するラベルを指定します。
    3
    ノードがプロセッサーコアの数に基づいて実行できる Pod の数を指定します。
    4
    ノードのプロパティーにかかわらず、ノードが実行できる Pod 数を固定値に指定します。
    注記

    podsPerCore0 に設定すると、この制限が無効になります。

    上記の例では、podsPerCore のデフォルト値は 10 であり、maxPods のデフォルト値は 250 です。つまり、ノードのコア数が 25 以上でない限り、デフォルトにより podsPerCore が制限要素になります。

  2. 変更が適用されるかどうかを確認するために、MachineConfigPool CRD を一覧表示します。変更が Machine Config Controller によって取得されると、UPDATING 列で True と報告されます。

    $ oc get machineconfigpools

    出力例

    NAME     CONFIG                        UPDATED   UPDATING   DEGRADED
    master   master-9cc2c72f205e103bb534   False     False      False
    worker   worker-8cecd1236b33ee3f8a5e   False     True       False

    変更が完了すると、UPDATED 列で True と報告されます。

    $ oc get machineconfigpools

    出力例

    NAME     CONFIG                        UPDATED   UPDATING   DEGRADED
    master   master-9cc2c72f205e103bb534   False     True       False
    worker   worker-8cecd1236b33ee3f8a5e   True      False      False