6.5.3.5. CPU CFS クォータの使用による CPU 制限の無効化または実行

デフォルトで、ノードは Linux カーネルの Completely Fair Scheduler (CFS) クォータのサポートを使用して、指定された CPU 制限を実行します。

CPU 制限の適用を無効にする場合、それがノードに与える影響を理解しておくことが重要になります。

  • コンテナーに CPU 要求がある場合、これは Linux カーネルの CFS 共有によって引き続き適用されます。
  • コンテナーに CPU 要求がなく、CPU 制限がある場合は、CPU 要求はデフォルトで指定される CPU 制限に設定され、Linux カーネルの CFS 共有によって適用されます。
  • コンテナーに CPU 要求と制限の両方がある場合、CPU 要求は Linux カーネルの CFS 共有によって適用され、CPU 制限はノードに影響を与えません。

前提条件

  1. 設定するノードタイプの静的な MachineConfigPool CRD に関連付けられたラベルを取得します。以下のいずれかの手順を実行します。

    1. マシン設定プールを表示します。

      $ oc describe machineconfigpool <name>

      以下に例を示します。

      $ oc describe machineconfigpool worker

      出力例

      apiVersion: machineconfiguration.openshift.io/v1
      kind: MachineConfigPool
      metadata:
        creationTimestamp: 2019-02-08T14:52:39Z
        generation: 1
        labels:
          custom-kubelet: small-pods 1

      1
      ラベルが追加されると、labels の下に表示されます。
    2. ラベルが存在しない場合は、キー/値のペアを追加します。

      $ oc label machineconfigpool worker custom-kubelet=small-pods

手順

  1. 設定変更のためのカスタムリソース (CR) を作成します。

    CPU 制限を無効化する設定例

    apiVersion: machineconfiguration.openshift.io/v1
    kind: KubeletConfig
    metadata:
      name: disable-cpu-units 1
    spec:
      machineConfigPoolSelector:
        matchLabels:
          custom-kubelet: small-pods 2
      kubeletConfig:
        cpuCfsQuota: 3
          - "false"

    1
    CR に名前を割り当てます。
    2
    設定の変更を適用するラベルを指定します。
    3
    cpuCfsQuota パラメーターを false に設定します。