2.3.2. ネットワークの考慮事項

OpenShift Container Platform 3.11 から OpenShift Container Platform 4.5 に移行する際に、考慮事項となる以下のネットワークの変更を確認してください。

ネットワーク分離モード

OpenShift Container Platform 3.11 では、ユーザーは ovn-multitenant を使用するように頻繁に切り替えましたが、デフォルトのネットワーク分離モードは ovs-subnet でした。OpenShift Container Platform 4.5 のデフォルトのネットワーク分離モードは、ネットワークポリシーによって制御されます。

OpenShift Container Platform 3.11 クラスターで ovs-subnet または ovs-multitenant モードを使用していた場合、OpenShift Container Platform 4.5 クラスターではネットワークポリシーに切り換えることが推奨されます。ネットワークポリシーはアップストリームでサポートされ、より柔軟であり、ovs-multitenant が実行する機能を提供します。OpenShift Container Platform 4.5 でネットワークポリシーを使用する際に ovs-multitenant 動作を維持する必要がある場合、ネットワークポリシーを使用したマルチテナント分離の設定 手順を実行します。

詳細は、ネットワークポリシーについて を参照してください。

ホスト間のトラフィックの暗号化

OpenShift Container Platform 3.11 では、IPsec を使用してホスト間のトラフィックを暗号化できます。OpenShift Container Platform 4.5 は IPsec をサポートしません。サービス間で相互 TLS を有効にするために、Red Hat OpenShift Service Mesh を使用することが推奨されます。

詳細は、Understanding Red Hat OpenShift Service Mesh を参照してください。