9.3. 移行フック

移行フックを使用して、移行中の特定の時点でカスタムコードを実行できます。

9.3.1. 移行フックについて

単一の移行計画に最大 4 つの移行フックを追加し、各フックを移行の異なるフェーズで実行できます。移行フックは、アプリケーションの休止状態のカスタマイズ、サポート外のデータタイプの手動の移行、および移行後のアプリケーションの更新などのタスクを実行します。

移行フックは、以下の移行手順のいずれかでソースまたはターゲットクラスターで実行されます。

  • PreBackup: リソースがソースクラスターでバックアップされる前
  • PostBackup: リソースがソースクラスターでバックアップされた後
  • PreRestore: リソースがターゲットクラスターで復元される前
  • PostRestore: リソースがターゲットクラスターで復元された後

フックを作成するには、デフォルトの Ansible イメージまたはカスタムフックコンテナーで実行される Ansible Playbook を作成します。

Ansible Playbook

Ansible Playbook はフックコンテナーに設定マップとしてマウントされます。フックコンテナーは、MigPlan カスタムリソースに指定されるクラスター、サービスアカウント、および namespace を使用してジョブとして実行されます。ジョブは、デフォルトの再試行数 6 に達するか、正常に完了するまで実行を継続します。これは、最初の Pod がエビクトされるか、または強制終了される場合でも継続されます。

デフォルトの Ansible ランタイムイメージは registry.redhat.io/rhmtc/openshift-migration-hook-runner-rhel7:1.4 です。このイメージは Ansible Runner イメージをベースとしており、Ansible Kubernetes リソースの python-openshift および更新された oc バイナリーが含まれます。

カスタムフックコンテナー

デフォルトの Ansible イメージの代わりにカスタムフックコンテナーを使用できます。