4.4. Operator 向けの開発

アプリケーションを他者が実行できるようにする場合、アプリケーションを Operator としてパッケージ化し、デプロイすることが適切である場合があります。前述のように、Operator は、ライフサイクルコンポーネントをアプリケーションに追加し、インストール後すぐにアプリケーションを実行するジョブが完了していないことを認識します。

アプリケーションを Operator として作成する場合、アプリケーションを実行し、維持する方法についての独自のノウハウを盛り込むことができます。アプリケーションのアップグレード、バックアップ、スケーリング、状態のトラッキングなどを行う機能を組み込むことができます。アプリケーションを正しく設定すれば、Operator の更新などのメンテナーンスタスクは、Operator のユーザーに非表示の状態で自動的に実行されます。

役に立つ Operator の一例として、データを特定のタイミングで自動的にバックアップするように設定された Operator を挙げることができます。Operator は設定されたタイミングでのアプリケーションのバックアップを管理するため、システム管理者はバックアップのタイミングを覚えておく必要がありません。

データのバックアップや証明書のローテーションなど、これまで手作業で行われていたアプリケーションのメンテナーンスは、Operator によって自動化されます。