GCP へのインストール

OpenShift Container Platform 4.5

OpenShift Container Platform GCP クラスターのインストール

概要

本書では、Google Cloud Platform に OpenShift Container Platform クラスターをインストールし、アンインストールする方法について説明します。

第1章 GCP へのインストール

1.1. GCP プロジェクトの設定

OpenShift Container Platform をインストールする前に、これをホストするように Google Cloud Platform (GCP) プロジェクトを設定する必要があります。

1.1.1. GCP プロジェクトの作成

OpenShift Container Platform をインストールするには、クラスターをホストするために Google Cloud Platform (GCP) アカウントでプロジェクトを作成する必要があります。

手順

  • OpenShift Container Platform クラスターをホストするプロジェクトを作成します。GCP ドキュメントの「プロジェクトの作成と管理」を参照してください。

    重要

    GCP プロジェクトは、インストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャーを使用している場合には、Premium Network Service 階層を使用する必要があります。インストールプログラムを使用してインストールしたクラスターでは、Standard Network Service 階層はサポートされません。インストールプログラムは、api-int.<cluster_name>.<base_domain> の内部負荷分散を設定します。内部負荷分散には Premium Tier が必要です。

1.1.2. GCP での API サービスの有効化

Google Cloud Platform (GCP) プロジェクトでは、OpenShift Container Platform インストールを完了するために複数の API サービスへのアクセスが必要です。

前提条件

  • クラスターをホストするプロジェクトを作成しています。

手順

  • クラスターをホストするプロジェクトで以下の必要な API サービスを有効にします。GCP ドキュメントの「サービスの有効化」を参照してください。

    表1.1 必要な API サービス

    API サービスコンソールサービス名

    Compute Engine API

    compute.googleapis.com

    Google Cloud API

    cloudapis.googleapis.com

    Cloud Resource Manager API

    cloudresourcemanager.googleapis.com

    Google DNS API

    dns.googleapis.com

    IAM Service Account Credentials API

    iamcredentials.googleapis.com

    Identity and Access Management (IAM) API

    iam.googleapis.com

    Service Management API

    servicemanagement.googleapis.com

    Service Usage API

    serviceusage.googleapis.com

    Google Cloud Storage JSON API

    storage-api.googleapis.com

    Cloud Storage

    storage-component.googleapis.com

1.1.3. GCP の DNS の設定

OpenShift Container Platform をインストールするには、使用する Google Cloud Platform (GCP) アカウントに、OpenShift Container Platform クラスターをホストする同じプロジェクトに専用のパブリックホストゾーンがなければなりません。このゾーンはドメインに対する権威を持っている必要があります。DNS サービスは、クラスターへの外部接続のためのクラスターの DNS 解決および名前検索を提供します。

手順

  1. ドメイン、またはサブドメイン、およびレジストラーを特定します。既存のドメインおよびレジストラーを移行するか、GCP または他のソースから新規のものを取得できます。

    注記

    新規ドメインを購入する場合、関連する DNS の変更が伝播するのに時間がかかる場合があります。Google 経由でドメインを購入する方法についての詳細は、「 Google ドメイン」を参照してください。

  2. GCP プロジェクトにドメインまたはサブドメインのパブリックホストゾーンを作成します。GCP ドキュメントの「ゾーンの管理」を参照してください。

    openshiftcorp.com などのルートドメインや、 clusters.openshiftcorp.com などのサブドメインを使用します。

  3. ホストゾーンレコードから新規の権威ネームサーバーを抽出します。GCP ドキュメントの「Cloud DNS ネームサーバーを検索する」を参照してください。

    通常は、4 つのネームサーバーがあります。

  4. ドメインが使用するネームサーバーのレジストラーレコードを更新します。たとえば、ドメインを Google ドメインに登録している場合は、Google Domains Help で「How to switch to custom name servers」のトピックを参照してください。
  5. ルートドメインを Google Cloud DNS に移行している場合は、DNS レコードを移行します。GCP ドキュメントの「Cloud DNS への移行」を参照してください。
  6. サブドメインを使用する場合は、所属する会社の手順に従ってその委任レコードを親ドメインに追加します。このプロセスには、所属企業の IT 部門や、会社のルートドメインと DNS サービスを制御する部門へのリクエストが含まれる場合があります。

1.1.4. GCP アカウントの制限

OpenShift Container Platform クラスターは多くの Google Cloud Platform (GCP) コンポーネントを使用しますが、デフォルトの 割り当て (Quota) はデフォルトの OpenShift Container Platform クラスターをインストールする機能に影響を与えません。

3 つのコンピュートマシンおよび 3 つのコントロールプレーンマシンが含まれるデフォルトクラスターは以下のリソースを使用します。一部のリソースはブートストラッププロセス時にのみ必要となり、クラスターのデプロイ後に削除されることに注意してください。

表1.2 デフォルトのクラスターで使用される GCP リソース

サービスコンポーネント場所必要なリソースの合計ブートストラップ後に削除されるリソース

サービスアカウント

IAM

グローバル

5

0

ファイアウォールのルール

コンピュート

グローバル

11

1

転送ルール

コンピュート

グローバル

2

0

使用中のグローバル IP アドレス

コンピュート

グローバル

4

1

ヘルスチェック

コンピュート

グローバル

3

0

イメージ

コンピュート

グローバル

1

0

ネットワーク

コンピュート

グローバル

2

0

静的 IP アドレス

コンピュート

リージョン

4

1

ルーター

コンピュート

グローバル

1

0

ルート

コンピュート

グローバル

2

0

サブネットワーク

コンピュート

グローバル

2

0

ターゲットプール

コンピュート

グローバル

3

0

CPU

コンピュート

リージョン

28

4

永続ディスク SSD (GB)

コンピュート

リージョン

896

128

注記

インストール時にクォータが十分ではない場合、インストールプログラムは超過したクォータとリージョンの両方を示すエラーを表示します。

実際のクラスターサイズ、計画されるクラスターの拡張、およびアカウントに関連付けられた他のクラスターからの使用法を考慮してください。CPU、静的 IP アドレス、および永続ディスク SSD(ストレージ)のクォータは、ほとんどの場合に不十分になる可能性のあるものです。

以下のリージョンのいずれかにクラスターをデプロイする予定の場合、ストレージクォータの最大値を超え、CPU クォータ制限を超える可能性が高くなります。

  • asia-east2
  • asia-northeast2
  • asia-south1
  • australia-southeast1
  • europe-north1
  • europe-west2
  • europe-west3
  • europe-west6
  • northamerica-northeast1
  • southamerica-east1
  • us-west2

GCP コンソールからリソースクォータを増やすことは可能ですが、サポートチケットを作成する必要がある場合があります。OpenShift Container Platform クラスターをインストールする前にサポートチケットを解決できるように、クラスターのサイズを早期に計画してください。

1.1.5. GCP でのサービスアカウントの作成

OpenShift Container Platform には、Google API でデータにアクセスするための認証および承認を提供する Google Cloud Platform (GCP) サービスアカウントが必要です。プロジェクトに必要なロールが含まれる既存の IAM サービスアカウントがない場合は、これを作成する必要があります。

前提条件

  • クラスターをホストするプロジェクトを作成しています。

手順

  1. OpenShift Container Platform クラスターをホストするために使用するプロジェクトでサービスアカウントを作成します。GCP ドキュメントで「サービスアカウントの作成」を参照してください。
  2. サービスアカウントに適切なパーミッションを付与します。付随する個別のパーミッションを付与したり、オーナーロールをこれに割り当てることができます。「特定のリソースのサービスアカウントへの役割の付与」を参照してください。

    注記

    サービスアカウントをプロジェクトの所有者にすることが必要なパーミッションを取得する最も簡単な方法になります。 つまりこれは、サービスアカウントはプロジェクトを完全に制御できることを意味します。この権限を提供することに伴うリスクが受け入れ可能であるかどうかを判別する必要があります。

  3. JSON 形式でサービスアカウントキーを作成します。GCP ドキュメントの「サービスアカウントキーの作成」を参照してください。

    クラスターを作成するには、サービスアカウントキーが必要になります。

1.1.5.1. 必要な GCP パーミッション

作成するサービスアカウントにオーナーロールを割り当てると、OpenShift Container Platform のインストールに必要なパーミッションも含め、そのサービスアカウントにすべてのパーミッションが付与されます。OpenShift Container Platform クラスターをデプロイするには、サービスアカウントに以下のパーミッションが必要です。クラスターを既存の VPC にデプロイする場合、サービスアカウントでは一部のネットワークのパーミッションを必要としません。これについては、以下の一覧に記載されています。

インストールプログラムに必要なロール

  • Compute 管理者
  • セキュリティー管理者
  • サービスアカウント管理者
  • サービスアカウントユーザー
  • ストレージ管理者

インストール時のネットワークリソースの作成に必要なロール

  • DNS 管理者

オプションのロール

クラスターで Operator の制限された認証情報を新たに作成できるようにするには、以下のロールを追加します。

  • サービスアカウントキー管理者

ロールは、コントロールプレーンおよびコンピュートマシンが使用するサービスアカウントに適用されます。

表1.3 GCP サービスアカウントのパーミッション

アカウントロール

コントロールプレーン

roles/compute.instanceAdmin

roles/compute.networkAdmin

roles/compute.securityAdmin

roles/storage.admin

roles/iam.serviceAccountUser

コンピュート

roles/compute.viewer

roles/storage.admin

1.1.6. サポートされている GCP リージョン

OpenShift Container Platform クラスターを以下の Google Cloud Platform (GCP) リージョンにデプロイできます。

  • asia-east1 (Changhua County, Taiwan)
  • asia-east2 (Hong Kong)
  • asia-northeast1 (Tokyo, Japan)
  • asia-northeast2 (Osaka, Japan)
  • asia-south1 (Mumbai, India)
  • asia-southeast1 (Jurong West, Singapore)
  • australia-southeast1 (Sydney, Australia)
  • europe-north1 (Hamina, Finland)
  • europe-west1 (St. Ghislain, Belgium)
  • europe-west2 (London, England, UK)
  • europe-west3 (Frankfurt, Germany)
  • europe-west4 (Eemshaven, Netherlands)
  • europe-west6 (Zürich, Switzerland)
  • northamerica-northeast1 (Montréal, Québec, Canada)
  • southamerica-east1 (São Paulo, Brazil)
  • us-central1 (Council Bluffs, Iowa, USA)
  • us-east1 (Moncks Corner, South Carolina, USA)
  • us-east4 (Ashburn, Northern Virginia, USA)
  • us-west1 (The Dalles, Oregon, USA)
  • us-west2 (Los Angeles, California, USA)

1.1.7. 次のステップ

1.2. GCP へのクラスターのクイックインストール

OpenShift Container Platform バージョン 4.5 では、デフォルトの設定オプションを使用してクラスターを Google Cloud Platform (GCP) にインストールできます。

1.2.1. 前提条件

1.2.2. OpenShift Container Platform のインターネットアクセスおよび Telemetry アクセス

OpenShift Container Platform 4.5 では、クラスターをインストールするためにインターネットアクセスが必要になります。クラスターの健全性および正常に実行された更新についてのメトリクスを提供するためにデフォルトで実行される Telemetry サービスにもインターネットアクセスが必要です。クラスターがインターネットに接続されている場合、Telemetry は自動的に実行され、クラスターは Red Hat OpenShift Cluster Manager (OCM) に登録されます。

Red Hat OpenShift Cluster Manager インベントリーが Telemetry によって自動的に維持されるか、または OCM を手動で使用しているかのいずれによって正常であることを確認した後に、subscription watch を使用して、アカウントまたはマルチクラスターレベルで OpenShift Container Platform サブスクリプションを追跡します。

インターネットへのアクセスは以下を実行するために必要です。

  • Red Hat OpenShift Cluster Manager ページにアクセスし、インストールプログラムをダウンロードし、サブスクリプション管理を実行します。クラスターにインターネットアクセスがあり、Telemetry を無効にしない場合、そのサービスは有効なサブスクリプションでクラスターを自動的に使用します。
  • クラスターのインストールに必要なパッケージを取得するために Quay.io にアクセスします。
  • クラスターの更新を実行するために必要なパッケージを取得します。
重要

クラスターでインターネットに直接アクセスできない場合、プロビジョニングする一部のタイプのインフラストラクチャーでネットワークが制限されたインストールを実行できます。このプロセスで、必要なコンテンツをダウンロードし、これを使用してミラーレジストリーにクラスターのインストールおよびインストールプログラムの生成に必要なパッケージを設定します。インストールタイプによっては、クラスターのインストール環境でインターネットアクセスが不要となる場合があります。クラスターを更新する前に、ミラーレジストリーのコンテンツを更新します。

1.2.3. SSH プライベートキーの生成およびエージェントへの追加

クラスターでインストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要がある場合、ssh-agent とインストールプログラムの両方に SSH キーを指定する必要があります。このキーを使用してパブリッククラスターのブートストラップマシンにアクセスし、インストールの問題をトラブルシューティングできます。

注記

実稼働環境では、障害復旧およびデバッグが必要です。

このキーを使用して、ユーザー core としてマスターノードに対して SSH を実行できます。クラスターをデプロイする際に、キーは core ユーザーの ~/.ssh/authorized_keys 一覧に追加されます。

注記

AWS キーペアなどのプラットフォームに固有の方法で設定したキーではなく、ローカルキーを使用する必要があります。

手順

  1. パスワードなしの認証に設定されている SSH キーがコンピューター上にない場合は、これを作成します。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。

    $ ssh-keygen -t ed25519 -N '' \
        -f <path>/<file_name> 1
    1
    ~/.ssh/id_rsa などの、新規 SSH キーのパスおよびファイル名を指定します。既存のキーペアがある場合は、公開鍵が ~/.ssh ディレクトリーにあることを確認します。

    このコマンドを実行すると、指定した場所にパスワードを必要としない SSH キーが生成されます。

    注記

    FIPS で検証済み/進行中のモジュール (Modules in Process) 暗号ライブラリーを使用する OpenShift Container Platform クラスターを x86_64 アーキテクチャーにインストールする予定の場合は、ed25519 アルゴリズムを使用するキーは作成しないでください。代わりに、rsa アルゴリズムまたは ecdsa アルゴリズムを使用するキーを作成します。

  2. ssh-agent プロセスをバックグラウンドタスクとして開始します。

    $ eval "$(ssh-agent -s)"

    出力例

    Agent pid 31874

クラスターが FIPS モードにある場合は、FIPS 準拠のアルゴリズムのみを使用して SSH キーを生成します。鍵は RSA または ECDSA のいずれかである必要があります。

  1. SSH プライベートキーを ssh-agent に追加します。

    $ ssh-add <path>/<file_name> 1

    出力例

    Identity added: /home/<you>/<path>/<file_name> (<computer_name>)

    1
    ~/.ssh/id_rsa などの、SSH プライベートキーのパスおよびファイル名を指定します。
  2. GOOGLE_APPLICATION_CREDENTIALS 環境変数をサービスアカウントのプライベートキーファイルへのフルパスに設定します。

    $ export GOOGLE_APPLICATION_CREDENTIALS="<your_service_account_file>"
  3. 認証情報が適用されていることを確認します。

    $ gcloud auth list

次のステップ

  • OpenShift Container Platform をインストールする際に、SSH パブリックキーをインストールプログラムに指定します。

1.2.4. インストールプログラムの取得

OpenShift Container Platform をインストールする前に、インストールファイルをローカルコンピューターにダウンロードします。

前提条件

  • Linux または macOS を使用するコンピューターからクラスターをインストールする必要があります。
  • インストールプログラムをダウンロードするには、500 MB のローカルディスク領域が必要です。

手順

  1. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Infrastructure Provider」ページにアクセスします。Red Hat アカウントがある場合は、認証情報を使ってログインします。アカウントがない場合はこれを作成します。
  2. 選択するインストールタイプのページに移動し、オペレーティングシステムのインストールプログラムをダウンロードし、ファイルをインストール設定ファイルを保存するディレクトリーに配置します。

    重要

    インストールプログラムは、クラスターのインストールに使用するコンピューターにいくつかのファイルを作成します。クラスターインストールの完了後は、インストールプログラムおよびインストールプログラムが作成するファイルの両方を保持する必要があります。

    重要

    インストールプログラムで作成されたファイルを削除しても、クラスターがインストール時に失敗した場合でもクラスターは削除されません。特定のクラウドプロバイダー用に記載された OpenShift Container Platform のアンインストール手順を完了して、クラスターを完全に削除する必要があります。

  3. インストールプログラムを展開します。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。

    $ tar xvf <installation_program>.tar.gz
  4. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Pull Secret」ページから、インストールプルシークレットを .txt ファイルとしてダウンロードします。このプルシークレットを使用し、OpenShift Container Platform コンポーネントのコンテナーイメージを提供する Quay.io など、組み込まれた各種の認証局によって提供されるサービスで認証できます。

1.2.5. クラスターのデプロイ

互換性のあるクラウドプラットフォームに OpenShift Container Platform をインストールできます。

重要

インストールプログラムの create cluster コマンドは、初期インストール時に 1 回だけ実行できます。

前提条件

  • クラスターをホストするクラウドプラットフォームでアカウントを設定します。
  • OpenShift Container Platform インストールプログラム、およびクラスターのプルシークレットを取得します。

手順

  1. クラスターに設定した GCP アカウントのサービスアカウントキーを使用しない既存の GCP 認証情報で、以下の場所に保存されているものを削除します。

    • GOOGLE_CREDENTIALSGOOGLE_CLOUD_KEYFILE_JSON、または GCLOUD_KEYFILE_JSON 環境変数
    • ~/.gcp/osServiceAccount.json ファイル
    • gcloud cli デフォルト認証情報
  2. インストールプログラムを実行します。

    $ ./openshift-install create cluster --dir=<installation_directory> \ 1
        --log-level=info 2
    1
    <installation_directory> の場合、インストールプログラムが作成するファイルを保存するためにディレクトリー名を指定します。
    2
    異なるインストールの詳細情報を表示するには、info ではなく、warndebug、または error を指定します。
    重要

    空のディレクトリーを指定します。ブートストラップ X.509 証明書などの一部のインストールアセットの有効期限は短く設定されているため、インストールディレクトリーを再利用することができません。別のクラスターインストールの個別のファイルを再利用する必要がある場合は、それらをディレクトリーにコピーすることができます。ただし、インストールアセットのファイル名はリリース間で変更される可能性があります。インストールファイルを以前のバージョンの OpenShift Container Platform からコピーする場合は注意してコピーを行ってください。

    プロンプト時に値を指定します。

    1. オプション: クラスターマシンにアクセスするために使用する SSH キーを選択します。

      注記

      インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、ssh-agent プロセスが使用する SSH キーを指定します。

    2. ターゲットに設定するプラットフォームとして gcp を選択します。
    3. コンピューター上で GCP アカウント用のサービスアカウントキーを設定していない場合、GCP からこれを取得してファイルの内容を貼り付けるか、またはファイルへの絶対パスを入力する必要があります。
    4. クラスターのプロビジョニングに使用するプロジェクト ID を選択します。デフォルト値は、設定したサービスアカウントによって指定されます。
    5. クラスターをデプロイするリージョンを選択します。
    6. クラスターをデプロイするベースドメインを選択します。ベースドメインは、クラスターに作成したパブリック DNS ゾーンに対応します。
    7. クラスターの記述名を入力します。7 文字以上の名前を指定すると、クラスター名から生成されるインフラストラクチャー ID で最初の 6 文字のみが使用されます。
    8. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Pull Secret」ページから取得したプルシークレットを貼り付けます。
    注記

    ホストに設定した AWS アカウントにクラスターをデプロイするための十分なパーミッションがない場合、インストールプログラムは停止し、不足しているパーミッションが表示されます。

    クラスターのデプロイメントが完了すると、Web コンソールへのリンクや kubeadmin ユーザーの認証情報を含む、クラスターにアクセスするための指示がターミナルに表示されます。

    重要

    インストールプログラムが生成する Ignition 設定ファイルには、24 時間が経過すると期限切れになり、その後に更新される証明書が含まれます。証明書を更新する前にクラスターが停止し、24 時間経過した後にクラスターを再起動すると、クラスターは期限切れの証明書を自動的に復元します。例外として、kubelet 証明書を回復するために保留状態の node-bootstrapper 証明書署名要求 (CSR)を手動で承認する必要があります。詳細は、コントロールプレーン証明書の期限切れの状態からのリカバリー についてのドキュメントを参照してください。

    重要

    インストールプログラム、またはインストールプログラムが作成するファイルを削除することはできません。これらはいずれもクラスターを削除するために必要になります。

  3. オプション: クラスターをインストールするために使用したサービスアカウントのパーミッションの数を減らすことができます。

    • Owner ロールをサービスアカウントに割り当てている場合、 そのロールを削除し、これを Viewer ロールに置き換えることができます。
    • Service Account Key Admin ロールが含まれている場合は、これを削除することができます。

1.2.6. バイナリーのダウンロードによる CLI のインストール

コマンドラインインターフェースを使用して OpenShift Container Platform と対話するために CLI (oc) をインストールすることができます。oc は Linux、Windows、または macOS にインストールできます。

重要

以前のバージョンの oc をインストールしている場合、これを使用して OpenShift Container Platform 4.5 のすべてのコマンドを実行することはできません。新規バージョンの oc をダウンロードし、インストールします。

1.2.6.1. Linux への CLI のインストール

以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc) バイナリーを Linux にインストールできます。

手順

  1. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Infrastructure Provider」ページに移動します。
  2. インフラストラクチャープロバイダーを選択し、(該当する場合は) インストールタイプを選択します。
  3. Command-line interface セクションで、ドロップダウンメニューの Linux を選択し、Download command-line tools をクリックします。
  4. アーカイブを展開します。

    $ tar xvzf <file>
  5. oc バイナリーを、PATH にあるディレクトリーに配置します。

    PATH を確認するには、以下のコマンドを実行します。

    $ echo $PATH

CLI のインストール後は、oc コマンドを使用して利用できます。

$ oc <command>

1.2.6.2. Windows での CLI のインストール

以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc) バイナリーを Windows にインストールできます。

手順

  1. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Infrastructure Provider」ページに移動します。
  2. インフラストラクチャープロバイダーを選択し、(該当する場合は) インストールタイプを選択します。
  3. Command-line interface セクションで、ドロップダウンメニューの Windows を選択し、Download command-line tools をクリックします。
  4. ZIP プログラムでアーカイブを解凍します。
  5. oc バイナリーを、PATH にあるディレクトリーに移動します。

    PATH を確認するには、コマンドプロンプトを開いて以下のコマンドを実行します。

    C:\> path

CLI のインストール後は、oc コマンドを使用して利用できます。

C:\> oc <command>

1.2.6.3. macOS への CLI のインストール

以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc) バイナリーを macOS にインストールできます。

手順

  1. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Infrastructure Provider」ページに移動します。
  2. インフラストラクチャープロバイダーを選択し、(該当する場合は) インストールタイプを選択します。
  3. Command-line interface セクションで、ドロップダウンメニューの MacOS を選択し、Download command-line tools をクリックします。
  4. アーカイブを展開し、解凍します。
  5. oc バイナリーをパスにあるディレクトリーに移動します。

    PATH を確認するには、ターミナルを開き、以下のコマンドを実行します。

    $ echo $PATH

CLI のインストール後は、oc コマンドを使用して利用できます。

$ oc <command>

1.2.7. クラスターへのログイン

クラスター kubeconfig ファイルをエクスポートし、デフォルトシステムユーザーとしてクラスターにログインできます。kubeconfig ファイルには、クライアントを正しいクラスターおよび API サーバーに接続するために CLI で使用されるクラスターについての情報が含まれます。このファイルはクラスターに固有のファイルであり、OpenShift Container Platform のインストール時に作成されます。

前提条件

  • OpenShift Container Platform クラスターをデプロイします。
  • oc CLI をインストールします。

手順

  1. kubeadmin 認証情報をエクスポートします。

    $ export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig 1
    1
    <installation_directory> には、インストールファイルを保存したディレクトリーへのパスを指定します。
  2. エクスポートされた設定を使用して、oc コマンドを正常に実行できることを確認します。

    $ oc whoami

    出力例

    system:admin

1.2.8. 次のステップ

1.3. カスタマイズによる GCP へのクラスターのインストール

OpenShift Container Platform バージョン 4.5 では、インストールプログラムが Google Cloud Platform (GCP) にプロビジョニングするインフラストラクチャーにカスタマイズされたクラスターをインストールできます。インストールをカスタマイズするには、クラスターをインストールする前に、install-config.yaml ファイルでパラメーターを変更します。

1.3.1. 前提条件

1.3.2. OpenShift Container Platform のインターネットアクセスおよび Telemetry アクセス

OpenShift Container Platform 4.5 では、クラスターをインストールするためにインターネットアクセスが必要になります。クラスターの健全性および正常に実行された更新についてのメトリクスを提供するためにデフォルトで実行される Telemetry サービスにもインターネットアクセスが必要です。クラスターがインターネットに接続されている場合、Telemetry は自動的に実行され、クラスターは Red Hat OpenShift Cluster Manager (OCM) に登録されます。

Red Hat OpenShift Cluster Manager インベントリーが Telemetry によって自動的に維持されるか、または OCM を手動で使用しているかのいずれによって正常であることを確認した後に、subscription watch を使用して、アカウントまたはマルチクラスターレベルで OpenShift Container Platform サブスクリプションを追跡します。

インターネットへのアクセスは以下を実行するために必要です。

  • Red Hat OpenShift Cluster Manager ページにアクセスし、インストールプログラムをダウンロードし、サブスクリプション管理を実行します。クラスターにインターネットアクセスがあり、Telemetry を無効にしない場合、そのサービスは有効なサブスクリプションでクラスターを自動的に使用します。
  • クラスターのインストールに必要なパッケージを取得するために Quay.io にアクセスします。
  • クラスターの更新を実行するために必要なパッケージを取得します。
重要

クラスターでインターネットに直接アクセスできない場合、プロビジョニングする一部のタイプのインフラストラクチャーでネットワークが制限されたインストールを実行できます。このプロセスで、必要なコンテンツをダウンロードし、これを使用してミラーレジストリーにクラスターのインストールおよびインストールプログラムの生成に必要なパッケージを設定します。インストールタイプによっては、クラスターのインストール環境でインターネットアクセスが不要となる場合があります。クラスターを更新する前に、ミラーレジストリーのコンテンツを更新します。

1.3.3. SSH プライベートキーの生成およびエージェントへの追加

クラスターでインストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要がある場合、ssh-agent とインストールプログラムの両方に SSH キーを指定する必要があります。このキーを使用してパブリッククラスターのブートストラップマシンにアクセスし、インストールの問題をトラブルシューティングできます。

注記

実稼働環境では、障害復旧およびデバッグが必要です。

このキーを使用して、ユーザー core としてマスターノードに対して SSH を実行できます。クラスターをデプロイする際に、キーは core ユーザーの ~/.ssh/authorized_keys 一覧に追加されます。

注記

AWS キーペアなどのプラットフォームに固有の方法で設定したキーではなく、ローカルキーを使用する必要があります。

手順

  1. パスワードなしの認証に設定されている SSH キーがコンピューター上にない場合は、これを作成します。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。

    $ ssh-keygen -t ed25519 -N '' \
        -f <path>/<file_name> 1
    1
    ~/.ssh/id_rsa などの、新規 SSH キーのパスおよびファイル名を指定します。既存のキーペアがある場合は、公開鍵が ~/.ssh ディレクトリーにあることを確認します。

    このコマンドを実行すると、指定した場所にパスワードを必要としない SSH キーが生成されます。

    注記

    FIPS で検証済み/進行中のモジュール (Modules in Process) 暗号ライブラリーを使用する OpenShift Container Platform クラスターを x86_64 アーキテクチャーにインストールする予定の場合は、ed25519 アルゴリズムを使用するキーは作成しないでください。代わりに、rsa アルゴリズムまたは ecdsa アルゴリズムを使用するキーを作成します。

  2. ssh-agent プロセスをバックグラウンドタスクとして開始します。

    $ eval "$(ssh-agent -s)"

    出力例

    Agent pid 31874

クラスターが FIPS モードにある場合は、FIPS 準拠のアルゴリズムのみを使用して SSH キーを生成します。鍵は RSA または ECDSA のいずれかである必要があります。

  1. SSH プライベートキーを ssh-agent に追加します。

    $ ssh-add <path>/<file_name> 1

    出力例

    Identity added: /home/<you>/<path>/<file_name> (<computer_name>)

    1
    ~/.ssh/id_rsa などの、SSH プライベートキーのパスおよびファイル名を指定します。
  2. GOOGLE_APPLICATION_CREDENTIALS 環境変数をサービスアカウントのプライベートキーファイルへのフルパスに設定します。

    $ export GOOGLE_APPLICATION_CREDENTIALS="<your_service_account_file>"
  3. 認証情報が適用されていることを確認します。

    $ gcloud auth list

次のステップ

  • OpenShift Container Platform をインストールする際に、SSH パブリックキーをインストールプログラムに指定します。

1.3.4. インストールプログラムの取得

OpenShift Container Platform をインストールする前に、インストールファイルをローカルコンピューターにダウンロードします。

前提条件

  • Linux または macOS を使用するコンピューターからクラスターをインストールする必要があります。
  • インストールプログラムをダウンロードするには、500 MB のローカルディスク領域が必要です。

手順

  1. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Infrastructure Provider」ページにアクセスします。Red Hat アカウントがある場合は、認証情報を使ってログインします。アカウントがない場合はこれを作成します。
  2. 選択するインストールタイプのページに移動し、オペレーティングシステムのインストールプログラムをダウンロードし、ファイルをインストール設定ファイルを保存するディレクトリーに配置します。

    重要

    インストールプログラムは、クラスターのインストールに使用するコンピューターにいくつかのファイルを作成します。クラスターインストールの完了後は、インストールプログラムおよびインストールプログラムが作成するファイルの両方を保持する必要があります。

    重要

    インストールプログラムで作成されたファイルを削除しても、クラスターがインストール時に失敗した場合でもクラスターは削除されません。特定のクラウドプロバイダー用に記載された OpenShift Container Platform のアンインストール手順を完了して、クラスターを完全に削除する必要があります。

  3. インストールプログラムを展開します。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。

    $ tar xvf <installation_program>.tar.gz
  4. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Pull Secret」ページから、インストールプルシークレットを .txt ファイルとしてダウンロードします。このプルシークレットを使用し、OpenShift Container Platform コンポーネントのコンテナーイメージを提供する Quay.io など、組み込まれた各種の認証局によって提供されるサービスで認証できます。

1.3.5. インストール設定ファイルの作成

Google Cloud Platform (GCP) にインストールする OpenShift Container Platform クラスターをカスタマイズできます。

前提条件

  • OpenShift Container Platform インストールプログラム、およびクラスターのプルシークレットを取得します。

手順

  1. install-config.yaml ファイルを作成します。

    1. 以下のコマンドを実行します。

      $ ./openshift-install create install-config --dir=<installation_directory> 1
      1
      <installation_directory> の場合、インストールプログラムが作成するファイルを保存するためにディレクトリー名を指定します。
      重要

      空のディレクトリーを指定します。ブートストラップ X.509 証明書などの一部のインストールアセットの有効期限は短く設定されているため、インストールディレクトリーを再利用することができません。別のクラスターインストールの個別のファイルを再利用する必要がある場合は、それらをディレクトリーにコピーすることができます。ただし、インストールアセットのファイル名はリリース間で変更される可能性があります。インストールファイルを以前のバージョンの OpenShift Container Platform からコピーする場合は注意してコピーを行ってください。

    2. プロンプト時に、クラウドの設定の詳細情報を指定します。

      1. オプション: クラスターマシンにアクセスするために使用する SSH キーを選択します。

        注記

        インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、ssh-agent プロセスが使用する SSH キーを指定します。

      2. ターゲットに設定するプラットフォームとして gcp を選択します。
      3. コンピューター上で GCP アカウント用のサービスアカウントキーを設定していない場合、GCP からこれを取得してファイルの内容を貼り付けるか、またはファイルへの絶対パスを入力する必要があります。
      4. クラスターのプロビジョニングに使用するプロジェクト ID を選択します。デフォルト値は、設定したサービスアカウントによって指定されます。
      5. クラスターをデプロイするリージョンを選択します。
      6. クラスターをデプロイするベースドメインを選択します。ベースドメインは、クラスターに作成したパブリック DNS ゾーンに対応します。
      7. クラスターの記述名を入力します。
      8. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Pull Secret」ページから取得したプルシークレットを貼り付けます。
  2. install-config.yaml ファイルを変更します。利用可能なパラメーターの詳細については、「インストール設定パラメーター」セクションを参照してください。
  3. install-config.yaml ファイルをバックアップし、複数のクラスターをインストールするために使用できるようにします。

    重要

    install-config.yaml ファイルはインストールプロセス時に使用されます。このファイルを再利用する必要がある場合は、この段階でこれをバックアップしてください。

1.3.5.1. インストール設定パラメーター

OpenShift Container Platform クラスターをデプロイする前に、クラスターをホストするクラウドプラットフォームでアカウントを記述し、クラスターのプラットフォームをオプションでカスタマイズするためにパラメーターの値を指定します。install-config.yaml インストール設定ファイルを作成する際に、コマンドラインで必要なパラメーターの値を指定します。クラスターをカスタマイズする場合、install-config.yaml ファイルを変更して、プラットフォームについての詳細情報を指定できます。

注記

インストール後は、これらのパラメーターを install-config.yaml ファイルで変更することはできません。

重要

openshift-install コマンドは、パラメーターのフィールド名を検証しません。正しくない名前を指定すると、関連するファイルまたはオブジェクトは作成されず、エラーが報告されません。指定されたパラメーターのフィールド名が正しいことを確認します。

1.3.5.1.1. 必須設定パラメーター

必須のインストール設定パラメーターは、以下の表で説明されています。

表1.4 必須パラメーター

パラメーター説明

apiVersion

install-config.yaml コンテンツの API バージョン。現在のバージョンは v1 です。インストーラーは、古い API バージョンをサポートすることもできます。

文字列

baseDomain

クラウドプロバイダーのベースドメイン。ベースドメインは、OpenShift Container Platform クラスターコンポーネントへのルートを作成するために使用されます。クラスターの完全な DNS 名は、baseDomain<metadata.name>.<baseDomain> 形式を使用する metadata.name パラメーターの値の組み合わせです。

example.com などの完全修飾ドメインまたはサブドメイン名。

metadata

Kubernetes リソース ObjectMeta。ここからは name パラメーターのみが消費されます。

オブジェクト

metadata.name

クラスターの名前。クラスターの DNS レコードはすべて {{.metadata.name}}.{{.baseDomain}} のサブドメインです。

dev などの小文字、ハイフン (-)、およびピリオド (.) が含まれる文字列。

platform

インストールの実行に使用する特定プラットフォームの設定: awsbaremetalazureopenstackovirtvsphereplatform.<platform> パラメーターに関する追加情報は、以下の表で特定のプラットフォームについて参照してください。

オブジェクト

pullSecret

https://cloud.redhat.com/openshift/install/pull-secret からプルシークレットを取得し、Quay.io などのサービスから OpenShift Container Platform コンポーネントのコンテナーイメージのダウンロードを認証します。

{
   "auths":{
      "cloud.openshift.com":{
         "auth":"b3Blb=",
         "email":"you@example.com"
      },
      "quay.io":{
         "auth":"b3Blb=",
         "email":"you@example.com"
      }
   }
}
1.3.5.1.2. ネットワーク設定パラメーター

既存のネットワークインフラストラクチャーの要件に基づいて、インストール設定をカスタマイズできます。たとえば、クラスターネットワークの IP アドレスブロックを拡張するか、デフォルトとは異なる IP アドレスブロックを指定できます。

IPv4 アドレスのみがサポートされます。

表1.5 ネットワークパラメーター

パラメーター説明

networking

クラスターのネットワークの設定。

オブジェクト

注記

インストール後に networking オブジェクトで指定したパラメーターを変更することはできません。

networking.networkType

インストールするクラスターネットワークプロバイダー Container Network Interface (CNI) プラグイン。

OpenShiftSDN または OVNKubernetes のいずれか。デフォルト値は OpenShiftSDN です。

networking.clusterNetwork

Pod の IP アドレスブロック。

デフォルト値は 10.128.0.0/14 で、ホストのプレフィックスは /23 です。

複数の IP アドレスブロックを指定する場合は、ブロックが重複しないようにしてください。

オブジェクトの配列。以下は例になります。

networking:
  clusterNetwork:
  - cidr: 10.128.0.0/14
    hostPrefix: 23

networking.clusterNetwork.cidr

networking.clusterNetwork を使用する場合に必須です。IP アドレスブロック。

IPv4 ネットワーク

CIDR (Classless Inter-Domain Routing) 表記の IP アドレスブロック。IPv4 ブロックのプレフィックス長は 0 から 32 の間になります。

networking.clusterNetwork.hostPrefix

それぞれの個別ノードに割り当てるサブネットプレフィックス長。たとえば、hostPrefix23 に設定される場合、各ノードに指定の cidr から /23 サブネットが割り当てられます。hostPrefix 値の 23 は、510 (2^(32 - 23) - 2) Pod IP アドレスを提供します。

サブネットプレフィックス。

デフォルト値は 23 です。

networking.serviceNetwork

サービスの IP アドレスブロック。デフォルト値は 172.30.0.0/16 です。

OpenShift SDN および OVN-Kubernetes ネットワークプロバイダーは、サービスネットワークの単一 IP アドレスブロックのみをサポートします。

CIDR 形式の IP アドレスブロックを持つ配列。以下は例になります。

networking:
  serviceNetwork:
   - 172.30.0.0/16

networking.machineNetwork

マシンの IP アドレスブロック。

複数の IP アドレスブロックを指定する場合は、ブロックが重複しないようにしてください。

オブジェクトの配列。以下は例になります。

networking:
  machineNetwork:
  - cidr: 10.0.0.0/16

networking.machineNetwork.cidr

networking.machineNetwork を使用する場合に必須です。IP アドレスブロック。libvirt 以外のすべてのプラットフォームでは、デフォルト値は 10.0.0.0/16 です。libvirt の場合、デフォルト値は 192.168.126.0/24 です。

CIDR 表記の IP ネットワークブロック。

例: 10.0.0.0/16

注記

優先される NIC が置かれている CIDR に一致する networking.machineNetwork を設定します。

1.3.5.1.3. オプションの設定パラメーター

オプションのインストール設定パラメーターは、以下の表で説明されています。

表1.6 オプションのパラメーター

パラメーター説明

additionalTrustBundle

ノードの信頼済み証明書ストアに追加される PEM でエンコードされた X.509 証明書バンドル。この信頼バンドルは、プロキシーが設定される際にも使用できます。

文字列

compute

コンピュートノードを構成するマシンの設定。

machine-pool オブジェクトの配列。詳細は、以下の「Machine-pool」の表を参照してください。

compute.architecture

プール内のマシンの命令セットアーキテクチャーを決定します。現時点で異種クラスターはサポートされていないため、すべてのプールが同じアーキテクチャーを指定する必要があります。有効な値は amd64 (デフォルト) です。

文字列

compute.hyperthreading

コンピュートマシンで同時マルチスレッドまたは hyperthreading を有効/無効にするかどうか。デフォルトでは、同時スレッドはマシンのコアのパフォーマンスを上げるために有効にされます。

重要

同時スレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。

Enabled または Disabled

compute.name

compute を使用する場合に必須です。マシンプールの名前。

worker

compute.platform

compute を使用する場合に必須です。このパラメーターを使用して、ワーカーマシンをホストするクラウドプロバイダーを指定します。このパラメーターの値は controlPlane.platform パラメーターの値に一致する必要があります。

awsazuregcpopenstackovirtvsphere、または {}

compute.replicas

プロビジョニングするコンピュートマシン(ワーカーマシンとしても知られる)の数。

2 以上の正の整数。デフォルト値は 3 です。

controlPlane

コントロールプレーンを構成するマシンの設定。

MachinePool オブジェクトの配列。詳細は、以下の「Machine-pool」の表を参照してください。

controlPlane.architecture

プール内のマシンの命令セットアーキテクチャーを決定します。現時点で異種クラスターはサポートされていないため、すべてのプールが同じアーキテクチャーを指定する必要があります。有効な値は amd64 (デフォルト) です。

文字列

controlPlane.hyperthreading

コントロールプレーンマシンで同時マルチスレッドまたは hyperthreading を有効/無効にするかどうか。デフォルトでは、同時スレッドはマシンのコアのパフォーマンスを上げるために有効にされます。

重要

同時スレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。

Enabled または Disabled

controlPlane.name

controlPlane を使用する場合に必須です。マシンプールの名前。

master

controlPlane.platform

controlPlane を使用する場合に必須です。このパラメーターを使用して、コントロールプレーンマシンをホストするクラウドプロバイダーを指定します。このパラメーターの値は compute.platform パラメーターの値に一致する必要があります。

awsazuregcpopenstackovirtvsphere、または {}

controlPlane.replicas

プロビジョニングするコントロールプレーンマシンの数。

サポートされる値は 3 のみです (これはデフォルト値です)。

fips

FIPS モードを有効または無効にします。デフォルトは false (無効) です。FIPS モードが有効にされている場合、OpenShift Container Platform が実行される Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) マシンがデフォルトの Kubernetes 暗号スイートをバイパスし、代わりに RHCOS で提供される暗号モジュールを使用します。

注記

Azure File ストレージを使用している場合、FIPS モードを有効にすることはできません。

false または true

imageContentSources

release-image コンテンツのソースおよびリポジトリー。

オブジェクトの配列。この表の以下の行で説明されているように、source およびオプションで mirrors が含まれます。

imageContentSources.source

imageContentSources を使用する場合に必須です。ユーザーが参照するリポジトリーを指定します (例: イメージプル仕様)。

文字列

imageContentSources.mirrors

同じイメージが含まれる可能性のあるリポジトリーを 1 つ以上指定します。

文字列の配列。

publish

Kubernetes API、OpenShift ルートなどのクラスターのユーザーに表示されるエンドポイントをパブリッシュまたは公開する方法。

Internal または External。プライベートクラスターをデプロイするには、publishInternal に設定します。これはインターネットからアクセスできません。デフォルト値は External です。

sshKey

クラスターマシンへのアクセスを認証するための SSH キー。

注記

インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、ssh-agent プロセスが使用する SSH キーを指定します。

たとえば、sshKey: ssh-ed25519 AAAA... です

1.3.5.1.4. 追加の Google Cloud Platform (GCP) 設定パラメーター

追加の GCP 設定パラメーターは以下の表で説明されています。

表1.7 追加の GCP パラメーター

パラメーター説明

platform.gcp.network

クラスターをデプロイする既存 VPC の名前。

文字列。

platform.gcp.type

GCP マシンタイプ

GCP マシンタイプ。

platform.gcp.zones

インストールプログラムが指定される MachinePool のマシンを作成するアベイラビリティーゾーン。

YAML シーケンスus-central1-a などの有効な GCP アベイラビリティーゾーンの一覧。

platform.gcp.controlPlaneSubnet

コントロールプレーンマシンをデプロイする VPC の既存サブネットの名前。

サブネット名。

platform.gcp.computeSubnet

コンピュートマシンをデプロイする VPC の既存サブネットの名前。

サブネット名。

1.3.5.2. GCP のカスタマイズされた install-config.yaml ファイルのサンプル

install-config.yaml ファイルをカスタマイズして、OpenShift Container Platform クラスターのプラットフォームについての詳細を指定するか、または必要なパラメーターの値を変更することができます。

重要

このサンプルの YAML ファイルは参照用にのみ提供されます。インストールプログラムを使用して install-config.yaml ファイルを取得し、これを変更する必要があります。

apiVersion: v1
baseDomain: example.com 1
controlPlane: 2 3
  hyperthreading: Enabled 4
  name: master
  platform:
    gcp:
      type: n2-standard-4
      zones:
      - us-central1-a
      - us-central1-c
  replicas: 3
compute: 5 6
- hyperthreading: Enabled 7
  name: worker
  platform:
    gcp:
      type: n2-standard-4
      zones:
      - us-central1-a
      - us-central1-c
  replicas: 3
metadata:
  name: test-cluster 8
networking:
  clusterNetwork:
  - cidr: 10.128.0.0/14
    hostPrefix: 23
  machineNetwork:
  - cidr: 10.0.0.0/16
  networkType: OpenShiftSDN
  serviceNetwork:
  - 172.30.0.0/16
platform:
  gcp:
    projectID: openshift-production 9
    region: us-central1 10
pullSecret: '{"auths": ...}' 11
fips: false 12
sshKey: ssh-ed25519 AAAA... 13
1 8 9 10 11
必須。インストールプログラムはこの値の入力を求めるプロンプトを出します。
2 5
これらのパラメーターおよび値を指定しない場合、インストールプログラムはデフォルトの値を指定します。
3 6
controlPlane セクションは単一マッピングですが、コンピュートセクションはマッピングのシーケンスになります。複数の異なるデータ構造の要件を満たすには、 compute セクションの最初の行はハイフン - で始め、controlPlane セクションの最初の行はハイフンで始めることができません。どちらのセクションも、現時点では単一のマシンプールを定義しますが、OpenShift Container Platform の今後のバージョンでは、インストール時の複数のコンピュートプールの定義をサポートする可能性があります。1 つのコントロールプレーンプールのみが使用されます。
4 7
同時マルチスレッドまたは hyperthreading を有効/無効にするかどうか。デフォルトでは、同時スレッドはマシンのコアのパフォーマンスを上げるために有効にされます。パラメーター値を Disabled に設定するとこれを無効にすることができます。一部のクラスターマシンで同時マルチスレッドを無効にする場合は、これをすべてのクラスターマシンで無効にする必要があります。
重要

同時スレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。同時マルチスレッドを無効にする場合は、マシンに対して n1-standard-8などの大規模なマシンタイプを使用します。

12
FIPS モードを有効または無効にするかどうか。デフォルトでは、FIPS モードは有効にされません。FIPS モードが有効にされている場合、OpenShift Container Platform が実行される Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) マシンがデフォルトの Kubernetes 暗号スイートをバイパスし、代わりに RHCOS で提供される暗号モジュールを使用します。
13
クラスター内のマシンにアクセスするために使用する sshKey 値をオプションで指定できます。
注記

インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、ssh-agent プロセスが使用する SSH キーを指定します。

1.3.6. クラスターのデプロイ

互換性のあるクラウドプラットフォームに OpenShift Container Platform をインストールできます。

重要

インストールプログラムの create cluster コマンドは、初期インストール時に 1 回だけ実行できます。

前提条件

  • クラスターをホストするクラウドプラットフォームでアカウントを設定します。
  • OpenShift Container Platform インストールプログラム、およびクラスターのプルシークレットを取得します。

手順

  1. クラスターに設定した GCP アカウントのサービスアカウントキーを使用しない既存の GCP 認証情報で、以下の場所に保存されているものを削除します。

    • GOOGLE_CREDENTIALSGOOGLE_CLOUD_KEYFILE_JSON、または GCLOUD_KEYFILE_JSON 環境変数
    • ~/.gcp/osServiceAccount.json ファイル
    • gcloud cli デフォルト認証情報
  2. インストールプログラムを実行します。

    $ ./openshift-install create cluster --dir=<installation_directory> \ 1
        --log-level=info 2
    1
    <installation_directory> については、カスタマイズした ./install-config.yaml ファイルの場所を指定します。
    2
    異なるインストールの詳細情報を表示するには、info ではなく、warndebug、または error を指定します。
    注記

    ホストに設定した AWS アカウントにクラスターをデプロイするための十分なパーミッションがない場合、インストールプログラムは停止し、不足しているパーミッションが表示されます。

    クラスターのデプロイメントが完了すると、Web コンソールへのリンクや kubeadmin ユーザーの認証情報を含む、クラスターにアクセスするための指示がターミナルに表示されます。

    重要

    インストールプログラムが生成する Ignition 設定ファイルには、24 時間が経過すると期限切れになり、その後に更新される証明書が含まれます。証明書を更新する前にクラスターが停止し、24 時間経過した後にクラスターを再起動すると、クラスターは期限切れの証明書を自動的に復元します。例外として、kubelet 証明書を回復するために保留状態の node-bootstrapper 証明書署名要求 (CSR)を手動で承認する必要があります。詳細は、コントロールプレーン証明書の期限切れの状態からのリカバリー についてのドキュメントを参照してください。

    重要

    インストールプログラム、またはインストールプログラムが作成するファイルを削除することはできません。これらはいずれもクラスターを削除するために必要になります。

  3. オプション: クラスターをインストールするために使用したサービスアカウントのパーミッションの数を減らすことができます。

    • Owner ロールをサービスアカウントに割り当てている場合、 そのロールを削除し、これを Viewer ロールに置き換えることができます。
    • Service Account Key Admin ロールが含まれている場合は、これを削除することができます。

1.3.7. バイナリーのダウンロードによる CLI のインストール

コマンドラインインターフェースを使用して OpenShift Container Platform と対話するために CLI (oc) をインストールすることができます。oc は Linux、Windows、または macOS にインストールできます。

重要

以前のバージョンの oc をインストールしている場合、これを使用して OpenShift Container Platform 4.5 のすべてのコマンドを実行することはできません。新規バージョンの oc をダウンロードし、インストールします。

1.3.7.1. Linux への CLI のインストール

以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc) バイナリーを Linux にインストールできます。

手順

  1. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Infrastructure Provider」ページに移動します。
  2. インフラストラクチャープロバイダーを選択し、(該当する場合は) インストールタイプを選択します。
  3. Command-line interface セクションで、ドロップダウンメニューの Linux を選択し、Download command-line tools をクリックします。
  4. アーカイブを展開します。

    $ tar xvzf <file>
  5. oc バイナリーを、PATH にあるディレクトリーに配置します。

    PATH を確認するには、以下のコマンドを実行します。

    $ echo $PATH

CLI のインストール後は、oc コマンドを使用して利用できます。

$ oc <command>

1.3.7.2. Windows での CLI のインストール

以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc) バイナリーを Windows にインストールできます。

手順

  1. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Infrastructure Provider」ページに移動します。
  2. インフラストラクチャープロバイダーを選択し、(該当する場合は) インストールタイプを選択します。
  3. Command-line interface セクションで、ドロップダウンメニューの Windows を選択し、Download command-line tools をクリックします。
  4. ZIP プログラムでアーカイブを解凍します。
  5. oc バイナリーを、PATH にあるディレクトリーに移動します。

    PATH を確認するには、コマンドプロンプトを開いて以下のコマンドを実行します。

    C:\> path

CLI のインストール後は、oc コマンドを使用して利用できます。

C:\> oc <command>

1.3.7.3. macOS への CLI のインストール

以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc) バイナリーを macOS にインストールできます。

手順

  1. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Infrastructure Provider」ページに移動します。
  2. インフラストラクチャープロバイダーを選択し、(該当する場合は) インストールタイプを選択します。
  3. Command-line interface セクションで、ドロップダウンメニューの MacOS を選択し、Download command-line tools をクリックします。
  4. アーカイブを展開し、解凍します。
  5. oc バイナリーをパスにあるディレクトリーに移動します。

    PATH を確認するには、ターミナルを開き、以下のコマンドを実行します。

    $ echo $PATH

CLI のインストール後は、oc コマンドを使用して利用できます。

$ oc <command>

1.3.8. クラスターへのログイン

クラスター kubeconfig ファイルをエクスポートし、デフォルトシステムユーザーとしてクラスターにログインできます。kubeconfig ファイルには、クライアントを正しいクラスターおよび API サーバーに接続するために CLI で使用されるクラスターについての情報が含まれます。このファイルはクラスターに固有のファイルであり、OpenShift Container Platform のインストール時に作成されます。

前提条件

  • OpenShift Container Platform クラスターをデプロイします。
  • oc CLI をインストールします。

手順

  1. kubeadmin 認証情報をエクスポートします。

    $ export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig 1
    1
    <installation_directory> には、インストールファイルを保存したディレクトリーへのパスを指定します。
  2. エクスポートされた設定を使用して、oc コマンドを正常に実行できることを確認します。

    $ oc whoami

    出力例

    system:admin

1.3.9. 次のステップ

1.4. ネットワークのカスタマイズによる GCP へのクラスターのインストール

OpenShift Container Platform バージョン 4.5 では、インストールプログラムが Google Cloud Platform (GCP) にプロビジョニングするインフラストラクチャーにカスタマイズされたネットワーク設定でクラスターをインストールできます。ネットワーク設定をカスタマイズすることにより、クラスターは環境内の既存の IP アドレスの割り当てと共存でき、既存の MTU および VXLAN 設定と統合できます。インストールをカスタマイズするには、クラスターをインストールする前に、install-config.yaml ファイルでパラメーターを変更します。

大半のネットワーク設定パラメーターはインストール時に設定する必要があり、実行中のクラスターで変更できるのは kubeProxy 設定パラメーターのみになります。

1.4.1. 前提条件

1.4.2. OpenShift Container Platform のインターネットアクセスおよび Telemetry アクセス

OpenShift Container Platform 4.5 では、クラスターをインストールするためにインターネットアクセスが必要になります。クラスターの健全性および正常に実行された更新についてのメトリクスを提供するためにデフォルトで実行される Telemetry サービスにもインターネットアクセスが必要です。クラスターがインターネットに接続されている場合、Telemetry は自動的に実行され、クラスターは Red Hat OpenShift Cluster Manager (OCM) に登録されます。

Red Hat OpenShift Cluster Manager インベントリーが Telemetry によって自動的に維持されるか、または OCM を手動で使用しているかのいずれによって正常であることを確認した後に、subscription watch を使用して、アカウントまたはマルチクラスターレベルで OpenShift Container Platform サブスクリプションを追跡します。

インターネットへのアクセスは以下を実行するために必要です。

  • Red Hat OpenShift Cluster Manager ページにアクセスし、インストールプログラムをダウンロードし、サブスクリプション管理を実行します。クラスターにインターネットアクセスがあり、Telemetry を無効にしない場合、そのサービスは有効なサブスクリプションでクラスターを自動的に使用します。
  • クラスターのインストールに必要なパッケージを取得するために Quay.io にアクセスします。
  • クラスターの更新を実行するために必要なパッケージを取得します。
重要

クラスターでインターネットに直接アクセスできない場合、プロビジョニングする一部のタイプのインフラストラクチャーでネットワークが制限されたインストールを実行できます。このプロセスで、必要なコンテンツをダウンロードし、これを使用してミラーレジストリーにクラスターのインストールおよびインストールプログラムの生成に必要なパッケージを設定します。インストールタイプによっては、クラスターのインストール環境でインターネットアクセスが不要となる場合があります。クラスターを更新する前に、ミラーレジストリーのコンテンツを更新します。

1.4.3. SSH プライベートキーの生成およびエージェントへの追加

クラスターでインストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要がある場合、ssh-agent とインストールプログラムの両方に SSH キーを指定する必要があります。このキーを使用してパブリッククラスターのブートストラップマシンにアクセスし、インストールの問題をトラブルシューティングできます。

注記

実稼働環境では、障害復旧およびデバッグが必要です。

このキーを使用して、ユーザー core としてマスターノードに対して SSH を実行できます。クラスターをデプロイする際に、キーは core ユーザーの ~/.ssh/authorized_keys 一覧に追加されます。

注記

AWS キーペアなどのプラットフォームに固有の方法で設定したキーではなく、ローカルキーを使用する必要があります。

手順

  1. パスワードなしの認証に設定されている SSH キーがコンピューター上にない場合は、これを作成します。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。

    $ ssh-keygen -t ed25519 -N '' \
        -f <path>/<file_name> 1
    1
    ~/.ssh/id_rsa などの、新規 SSH キーのパスおよびファイル名を指定します。既存のキーペアがある場合は、公開鍵が ~/.ssh ディレクトリーにあることを確認します。

    このコマンドを実行すると、指定した場所にパスワードを必要としない SSH キーが生成されます。

    注記

    FIPS で検証済み/進行中のモジュール (Modules in Process) 暗号ライブラリーを使用する OpenShift Container Platform クラスターを x86_64 アーキテクチャーにインストールする予定の場合は、ed25519 アルゴリズムを使用するキーは作成しないでください。代わりに、rsa アルゴリズムまたは ecdsa アルゴリズムを使用するキーを作成します。

  2. ssh-agent プロセスをバックグラウンドタスクとして開始します。

    $ eval "$(ssh-agent -s)"

    出力例

    Agent pid 31874

クラスターが FIPS モードにある場合は、FIPS 準拠のアルゴリズムのみを使用して SSH キーを生成します。鍵は RSA または ECDSA のいずれかである必要があります。

  1. SSH プライベートキーを ssh-agent に追加します。

    $ ssh-add <path>/<file_name> 1

    出力例

    Identity added: /home/<you>/<path>/<file_name> (<computer_name>)

    1
    ~/.ssh/id_rsa などの、SSH プライベートキーのパスおよびファイル名を指定します。
  2. GOOGLE_APPLICATION_CREDENTIALS 環境変数をサービスアカウントのプライベートキーファイルへのフルパスに設定します。

    $ export GOOGLE_APPLICATION_CREDENTIALS="<your_service_account_file>"
  3. 認証情報が適用されていることを確認します。

    $ gcloud auth list

次のステップ

  • OpenShift Container Platform をインストールする際に、SSH パブリックキーをインストールプログラムに指定します。

1.4.4. インストールプログラムの取得

OpenShift Container Platform をインストールする前に、インストールファイルをローカルコンピューターにダウンロードします。

前提条件

  • Linux または macOS を使用するコンピューターからクラスターをインストールする必要があります。
  • インストールプログラムをダウンロードするには、500 MB のローカルディスク領域が必要です。

手順

  1. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Infrastructure Provider」ページにアクセスします。Red Hat アカウントがある場合は、認証情報を使ってログインします。アカウントがない場合はこれを作成します。
  2. 選択するインストールタイプのページに移動し、オペレーティングシステムのインストールプログラムをダウンロードし、ファイルをインストール設定ファイルを保存するディレクトリーに配置します。

    重要

    インストールプログラムは、クラスターのインストールに使用するコンピューターにいくつかのファイルを作成します。クラスターインストールの完了後は、インストールプログラムおよびインストールプログラムが作成するファイルの両方を保持する必要があります。

    重要

    インストールプログラムで作成されたファイルを削除しても、クラスターがインストール時に失敗した場合でもクラスターは削除されません。特定のクラウドプロバイダー用に記載された OpenShift Container Platform のアンインストール手順を完了して、クラスターを完全に削除する必要があります。

  3. インストールプログラムを展開します。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。

    $ tar xvf <installation_program>.tar.gz
  4. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Pull Secret」ページから、インストールプルシークレットを .txt ファイルとしてダウンロードします。このプルシークレットを使用し、OpenShift Container Platform コンポーネントのコンテナーイメージを提供する Quay.io など、組み込まれた各種の認証局によって提供されるサービスで認証できます。

1.4.5. インストール設定ファイルの作成

Google Cloud Platform (GCP) にインストールする OpenShift Container Platform クラスターをカスタマイズできます。

前提条件

  • OpenShift Container Platform インストールプログラム、およびクラスターのプルシークレットを取得します。

手順

  1. install-config.yaml ファイルを作成します。

    1. 以下のコマンドを実行します。

      $ ./openshift-install create install-config --dir=<installation_directory> 1
      1
      <installation_directory> の場合、インストールプログラムが作成するファイルを保存するためにディレクトリー名を指定します。
      重要

      空のディレクトリーを指定します。ブートストラップ X.509 証明書などの一部のインストールアセットの有効期限は短く設定されているため、インストールディレクトリーを再利用することができません。別のクラスターインストールの個別のファイルを再利用する必要がある場合は、それらをディレクトリーにコピーすることができます。ただし、インストールアセットのファイル名はリリース間で変更される可能性があります。インストールファイルを以前のバージョンの OpenShift Container Platform からコピーする場合は注意してコピーを行ってください。

    2. プロンプト時に、クラウドの設定の詳細情報を指定します。

      1. オプション: クラスターマシンにアクセスするために使用する SSH キーを選択します。

        注記

        インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、ssh-agent プロセスが使用する SSH キーを指定します。

      2. ターゲットに設定するプラットフォームとして gcp を選択します。
      3. コンピューター上で GCP アカウント用のサービスアカウントキーを設定していない場合、GCP からこれを取得してファイルの内容を貼り付けるか、またはファイルへの絶対パスを入力する必要があります。
      4. クラスターのプロビジョニングに使用するプロジェクト ID を選択します。デフォルト値は、設定したサービスアカウントによって指定されます。
      5. クラスターをデプロイするリージョンを選択します。
      6. クラスターをデプロイするベースドメインを選択します。ベースドメインは、クラスターに作成したパブリック DNS ゾーンに対応します。
      7. クラスターの記述名を入力します。
      8. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Pull Secret」ページから取得したプルシークレットを貼り付けます。
  2. install-config.yaml ファイルを変更します。利用可能なパラメーターの詳細については、「インストール設定パラメーター」セクションを参照してください。
  3. install-config.yaml ファイルをバックアップし、複数のクラスターをインストールするために使用できるようにします。

    重要

    install-config.yaml ファイルはインストールプロセス時に使用されます。このファイルを再利用する必要がある場合は、この段階でこれをバックアップしてください。

1.4.5.1. インストール設定パラメーター

OpenShift Container Platform クラスターをデプロイする前に、クラスターをホストするクラウドプラットフォームでアカウントを記述し、クラスターのプラットフォームをオプションでカスタマイズするためにパラメーターの値を指定します。install-config.yaml インストール設定ファイルを作成する際に、コマンドラインで必要なパラメーターの値を指定します。クラスターをカスタマイズする場合、install-config.yaml ファイルを変更して、プラットフォームについての詳細情報を指定できます。

注記

インストール後は、これらのパラメーターを install-config.yaml ファイルで変更することはできません。

重要

openshift-install コマンドは、パラメーターのフィールド名を検証しません。正しくない名前を指定すると、関連するファイルまたはオブジェクトは作成されず、エラーが報告されません。指定されたパラメーターのフィールド名が正しいことを確認します。

1.4.5.1.1. 必須設定パラメーター

必須のインストール設定パラメーターは、以下の表で説明されています。

表1.8 必須パラメーター

パラメーター説明

apiVersion

install-config.yaml コンテンツの API バージョン。現在のバージョンは v1 です。インストーラーは、古い API バージョンをサポートすることもできます。

文字列

baseDomain

クラウドプロバイダーのベースドメイン。ベースドメインは、OpenShift Container Platform クラスターコンポーネントへのルートを作成するために使用されます。クラスターの完全な DNS 名は、baseDomain<metadata.name>.<baseDomain> 形式を使用する metadata.name パラメーターの値の組み合わせです。

example.com などの完全修飾ドメインまたはサブドメイン名。

metadata

Kubernetes リソース ObjectMeta。ここからは name パラメーターのみが消費されます。

オブジェクト

metadata.name

クラスターの名前。クラスターの DNS レコードはすべて {{.metadata.name}}.{{.baseDomain}} のサブドメインです。

dev などの小文字、ハイフン (-)、およびピリオド (.) が含まれる文字列。

platform

インストールの実行に使用する特定プラットフォームの設定: awsbaremetalazureopenstackovirtvsphereplatform.<platform> パラメーターに関する追加情報は、以下の表で特定のプラットフォームについて参照してください。

オブジェクト

pullSecret

https://cloud.redhat.com/openshift/install/pull-secret からプルシークレットを取得し、Quay.io などのサービスから OpenShift Container Platform コンポーネントのコンテナーイメージのダウンロードを認証します。

{
   "auths":{
      "cloud.openshift.com":{
         "auth":"b3Blb=",
         "email":"you@example.com"
      },
      "quay.io":{
         "auth":"b3Blb=",
         "email":"you@example.com"
      }
   }
}
1.4.5.1.2. ネットワーク設定パラメーター

既存のネットワークインフラストラクチャーの要件に基づいて、インストール設定をカスタマイズできます。たとえば、クラスターネットワークの IP アドレスブロックを拡張するか、デフォルトとは異なる IP アドレスブロックを指定できます。

IPv4 アドレスのみがサポートされます。

表1.9 ネットワークパラメーター

パラメーター説明

networking

クラスターのネットワークの設定。

オブジェクト

注記

インストール後に networking オブジェクトで指定したパラメーターを変更することはできません。

networking.networkType

インストールするクラスターネットワークプロバイダー Container Network Interface (CNI) プラグイン。

OpenShiftSDN または OVNKubernetes のいずれか。デフォルト値は OpenShiftSDN です。

networking.clusterNetwork

Pod の IP アドレスブロック。

デフォルト値は 10.128.0.0/14 で、ホストのプレフィックスは /23 です。

複数の IP アドレスブロックを指定する場合は、ブロックが重複しないようにしてください。

オブジェクトの配列。以下は例になります。

networking:
  clusterNetwork:
  - cidr: 10.128.0.0/14
    hostPrefix: 23

networking.clusterNetwork.cidr

networking.clusterNetwork を使用する場合に必須です。IP アドレスブロック。

IPv4 ネットワーク

CIDR (Classless Inter-Domain Routing) 表記の IP アドレスブロック。IPv4 ブロックのプレフィックス長は 0 から 32 の間になります。

networking.clusterNetwork.hostPrefix

それぞれの個別ノードに割り当てるサブネットプレフィックス長。たとえば、hostPrefix23 に設定される場合、各ノードに指定の cidr から /23 サブネットが割り当てられます。hostPrefix 値の 23 は、510 (2^(32 - 23) - 2) Pod IP アドレスを提供します。

サブネットプレフィックス。

デフォルト値は 23 です。

networking.serviceNetwork

サービスの IP アドレスブロック。デフォルト値は 172.30.0.0/16 です。

OpenShift SDN および OVN-Kubernetes ネットワークプロバイダーは、サービスネットワークの単一 IP アドレスブロックのみをサポートします。

CIDR 形式の IP アドレスブロックを持つ配列。以下は例になります。

networking:
  serviceNetwork:
   - 172.30.0.0/16

networking.machineNetwork

マシンの IP アドレスブロック。

複数の IP アドレスブロックを指定する場合は、ブロックが重複しないようにしてください。

オブジェクトの配列。以下は例になります。

networking:
  machineNetwork:
  - cidr: 10.0.0.0/16

networking.machineNetwork.cidr

networking.machineNetwork を使用する場合に必須です。IP アドレスブロック。libvirt 以外のすべてのプラットフォームでは、デフォルト値は 10.0.0.0/16 です。libvirt の場合、デフォルト値は 192.168.126.0/24 です。

CIDR 表記の IP ネットワークブロック。

例: 10.0.0.0/16

注記

優先される NIC が置かれている CIDR に一致する networking.machineNetwork を設定します。

1.4.5.1.3. オプションの設定パラメーター

オプションのインストール設定パラメーターは、以下の表で説明されています。

表1.10 オプションのパラメーター

パラメーター説明

additionalTrustBundle

ノードの信頼済み証明書ストアに追加される PEM でエンコードされた X.509 証明書バンドル。この信頼バンドルは、プロキシーが設定される際にも使用できます。

文字列

compute

コンピュートノードを構成するマシンの設定。

machine-pool オブジェクトの配列。詳細は、以下の「Machine-pool」の表を参照してください。

compute.architecture

プール内のマシンの命令セットアーキテクチャーを決定します。現時点で異種クラスターはサポートされていないため、すべてのプールが同じアーキテクチャーを指定する必要があります。有効な値は amd64 (デフォルト) です。

文字列

compute.hyperthreading

コンピュートマシンで同時マルチスレッドまたは hyperthreading を有効/無効にするかどうか。デフォルトでは、同時スレッドはマシンのコアのパフォーマンスを上げるために有効にされます。

重要

同時スレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。

Enabled または Disabled

compute.name

compute を使用する場合に必須です。マシンプールの名前。

worker

compute.platform

compute を使用する場合に必須です。このパラメーターを使用して、ワーカーマシンをホストするクラウドプロバイダーを指定します。このパラメーターの値は controlPlane.platform パラメーターの値に一致する必要があります。

awsazuregcpopenstackovirtvsphere、または {}

compute.replicas

プロビジョニングするコンピュートマシン(ワーカーマシンとしても知られる)の数。

2 以上の正の整数。デフォルト値は 3 です。

controlPlane

コントロールプレーンを構成するマシンの設定。

MachinePool オブジェクトの配列。詳細は、以下の「Machine-pool」の表を参照してください。

controlPlane.architecture

プール内のマシンの命令セットアーキテクチャーを決定します。現時点で異種クラスターはサポートされていないため、すべてのプールが同じアーキテクチャーを指定する必要があります。有効な値は amd64 (デフォルト) です。

文字列

controlPlane.hyperthreading

コントロールプレーンマシンで同時マルチスレッドまたは hyperthreading を有効/無効にするかどうか。デフォルトでは、同時スレッドはマシンのコアのパフォーマンスを上げるために有効にされます。

重要

同時スレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。

Enabled または Disabled

controlPlane.name

controlPlane を使用する場合に必須です。マシンプールの名前。

master

controlPlane.platform

controlPlane を使用する場合に必須です。このパラメーターを使用して、コントロールプレーンマシンをホストするクラウドプロバイダーを指定します。このパラメーターの値は compute.platform パラメーターの値に一致する必要があります。

awsazuregcpopenstackovirtvsphere、または {}

controlPlane.replicas

プロビジョニングするコントロールプレーンマシンの数。

サポートされる値は 3 のみです (これはデフォルト値です)。

fips

FIPS モードを有効または無効にします。デフォルトは false (無効) です。FIPS モードが有効にされている場合、OpenShift Container Platform が実行される Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) マシンがデフォルトの Kubernetes 暗号スイートをバイパスし、代わりに RHCOS で提供される暗号モジュールを使用します。

注記

Azure File ストレージを使用している場合、FIPS モードを有効にすることはできません。

false または true

imageContentSources

release-image コンテンツのソースおよびリポジトリー。

オブジェクトの配列。この表の以下の行で説明されているように、source およびオプションで mirrors が含まれます。

imageContentSources.source

imageContentSources を使用する場合に必須です。ユーザーが参照するリポジトリーを指定します (例: イメージプル仕様)。

文字列

imageContentSources.mirrors

同じイメージが含まれる可能性のあるリポジトリーを 1 つ以上指定します。

文字列の配列。

publish

Kubernetes API、OpenShift ルートなどのクラスターのユーザーに表示されるエンドポイントをパブリッシュまたは公開する方法。

Internal または External。プライベートクラスターをデプロイするには、publishInternal に設定します。これはインターネットからアクセスできません。デフォルト値は External です。

sshKey

クラスターマシンへのアクセスを認証するための SSH キー。

注記

インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、ssh-agent プロセスが使用する SSH キーを指定します。

たとえば、sshKey: ssh-ed25519 AAAA... です

1.4.5.1.4. 追加の Google Cloud Platform (GCP) 設定パラメーター

追加の GCP 設定パラメーターは以下の表で説明されています。

表1.11 追加の GCP パラメーター

パラメーター説明

platform.gcp.network

クラスターをデプロイする既存 VPC の名前。

文字列。

platform.gcp.type

GCP マシンタイプ

GCP マシンタイプ。

platform.gcp.zones

インストールプログラムが指定される MachinePool のマシンを作成するアベイラビリティーゾーン。

YAML シーケンスus-central1-a などの有効な GCP アベイラビリティーゾーンの一覧。

platform.gcp.controlPlaneSubnet

コントロールプレーンマシンをデプロイする VPC の既存サブネットの名前。

サブネット名。

platform.gcp.computeSubnet

コンピュートマシンをデプロイする VPC の既存サブネットの名前。

サブネット名。

重要

Open Virtual Networking (OVN) Kubernetes ネットワークプラグインは、テクノロジープレビュー機能です。テクノロジープレビュー機能は Red Hat の実稼働環境でのサービスレベルアグリーメント (SLA) ではサポートされていないため、Red Hat では実稼働環境での使用を推奨していません。Red Hat は実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。これらの機能は、近々発表予定の製品機能をリリースに先駆けてご提供することにより、お客様は機能性をテストし、開発プロセス中にフィードバックをお寄せいただくことができます。

OVN テクノロジープレビュー機能のサポート範囲についての詳細は、https://access.redhat.com/articles/4380121 を参照してください。

1.4.5.2. ネットワーク設定パラメーター

クラスターのネットワーク設定パラメーターは install-config.yaml 設定ファイルで変更できます。以下の表では、これらのパラメーターについて説明しています。

注記

インストール後は、install-config.yaml ファイルでこれらのパラメーターを変更することはできません。

表1.12 必要なネットワークパラメーター

パラメーター説明

networking.networkType

デプロイするデフォルトの Container Network Interface (CNI)ネットワークプロバイダープラグイン。OpenShiftSDN プラグインのみが OpenShift Container Platform 4.5 でサポートされているプラグインです。OVNKubernetes プラグインは、OpenShift Container Platform 4.5 でテクノロジープレビューとしてご利用いただけます。

OpenShiftSDN または OVNKubernetes のいずれか。デフォルト値は OpenShiftSDN です。

networking.clusterNetwork[].cidr

Pod IP アドレスの割り当てに使用する IP アドレスのブロック。OpenShiftSDN ネットワークプラグインは複数のクラスターネットワークをサポートします。複数のクラスターネットワークのアドレスブロックには重複が許可されません。予想されるワークロードに適したサイズのアドレスプールを選択してください。

CIDR 形式の IP アドレスの割り当て。デフォルト値は 10.128.0.0/14 です。

networking.clusterNetwork[].hostPrefix

それぞれの個別ノードに割り当てるサブネットプレフィックスの長さ。たとえば、hostPrefix23 に設定される場合、各ノードに指定の cidr から /23 サブネットが割り当てられます (510 (2^(32 - 23) - 2) Pod IP アドレスが許可されます)。

サブネットプレフィックス。デフォルト値は 23 です。

networking.serviceNetwork[]

サービスの IP アドレスのブロック。OpenShiftSDN は 1 つの serviceNetwork ブロックのみを許可します。このアドレスブロックは他のネットワークブロックと重複できません。

CIDR 形式の IP アドレスの割り当て。デフォルト値は 172.30.0.0/16 です。

networking.machineNetwork[].cidr

クラスターのインストール中に OpenShift Container Platform インストールプログラムによって使用されるノードに割り当てられる IP アドレスのブロック。このアドレスブロックは他のネットワークブロックと重複できません。複数の CIDR 範囲を指定できます。

CIDR 形式の IP アドレスの割り当て。デフォルト値は 10.0.0.0/16 です。

1.4.5.3. GCP のカスタマイズされた install-config.yaml ファイルのサンプル

install-config.yaml ファイルをカスタマイズして、OpenShift Container Platform クラスターのプラットフォームについての詳細を指定するか、または必要なパラメーターの値を変更することができます。

重要

このサンプルの YAML ファイルは参照用にのみ提供されます。インストールプログラムを使用して install-config.yaml ファイルを取得し、これを変更する必要があります。

apiVersion: v1
baseDomain: example.com 1
controlPlane: 2 3
  hyperthreading: Enabled 4
  name: master
  platform:
    gcp:
      type: n2-standard-4
      zones:
      - us-central1-a
      - us-central1-c
  replicas: 3
compute: 5 6
- hyperthreading: Enabled 7
  name: worker
  platform:
    gcp:
      type: n2-standard-4
      zones:
      - us-central1-a
      - us-central1-c
  replicas: 3
metadata:
  name: test-cluster 8
networking: 9
  clusterNetwork:
  - cidr: 10.128.0.0/14
    hostPrefix: 23
  machineNetwork:
  - cidr: 10.0.0.0/16
  networkType: OpenShiftSDN
  serviceNetwork:
  - 172.30.0.0/16
platform:
  gcp:
    projectID: openshift-production 10
    region: us-central1 11
pullSecret: '{"auths": ...}' 12
fips: false 13
sshKey: ssh-ed25519 AAAA... 14
1 8 10 11 12
必須。インストールプログラムはこの値の入力を求めるプロンプトを出します。
2 5 9
これらのパラメーターおよび値を指定しない場合、インストールプログラムはデフォルトの値を指定します。
3 6
controlPlane セクションは単一マッピングですが、コンピュートセクションはマッピングのシーケンスになります。複数の異なるデータ構造の要件を満たすには、 compute セクションの最初の行はハイフン - で始め、controlPlane セクションの最初の行はハイフンで始めることができません。どちらのセクションも、現時点では単一のマシンプールを定義しますが、OpenShift Container Platform の今後のバージョンでは、インストール時の複数のコンピュートプールの定義をサポートする可能性があります。1 つのコントロールプレーンプールのみが使用されます。
4 7
同時マルチスレッドまたは hyperthreading を有効/無効にするかどうか。デフォルトでは、同時スレッドはマシンのコアのパフォーマンスを上げるために有効にされます。パラメーター値を Disabled に設定するとこれを無効にすることができます。一部のクラスターマシンで同時マルチスレッドを無効にする場合は、これをすべてのクラスターマシンで無効にする必要があります。
重要

同時スレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。同時マルチスレッドを無効にする場合は、マシンに対して n1-standard-8などの大規模なマシンタイプを使用します。

13
FIPS モードを有効または無効にするかどうか。デフォルトでは、FIPS モードは有効にされません。FIPS モードが有効にされている場合、OpenShift Container Platform が実行される Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) マシンがデフォルトの Kubernetes 暗号スイートをバイパスし、代わりに RHCOS で提供される暗号モジュールを使用します。
14
クラスター内のマシンにアクセスするために使用する sshKey 値をオプションで指定できます。
注記

インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、ssh-agent プロセスが使用する SSH キーを指定します。

1.4.6. 高度なネットワーク設定パラメーターの変更

高度なネットワーク設定パラメーターは、クラスターのインストール前にのみ変更することができます。高度な設定のカスタマイズにより、クラスターを既存のネットワーク環境に統合させることができます。 これを実行するには、MTU または VXLAN ポートを指定し、kube-proxy 設定のカスタマイズを許可し、openshiftSDNConfig パラメーターに異なる mode を指定します。

重要

インストールプロブラムで作成される OpenShift Container Platform マニフェストファイルの変更はサポートされていません。以下の手順のように、作成するマニフェストファイルを適用することがサポートされています。

前提条件

  • install-config.yaml ファイルを作成し、これに対する変更を完了します。

手順

  1. 以下のコマンドを使用してマニフェストを作成します。

    $ ./openshift-install create manifests --dir=<installation_directory> 1
    1
    <installation_directory> については、クラスターの install-config.yaml ファイルが含まれるディレクトリーの名前を指定します。
  2. cluster-network-03-config.yml という名前のファイルを <installation_directory>/manifests/ ディレクトリーに作成します。

    $ touch <installation_directory>/manifests/cluster-network-03-config.yml 1
    1
    <installation_directory> については、クラスターの manifests/ ディレクトリーが含まれるディレクトリー名を指定します。

    ファイルの作成後は、以下のようにいくつかのネットワーク設定ファイルが manifests/ ディレクトリーに置かれます。

    $ ls <installation_directory>/manifests/cluster-network-*

    出力例

    cluster-network-01-crd.yml
    cluster-network-02-config.yml
    cluster-network-03-config.yml

  3. エディターで cluster-network-03-config.yml ファイルを開き、必要な Operator 設定を記述する CR を入力します。

    apiVersion: operator.openshift.io/v1
    kind: Network
    metadata:
      name: cluster
    spec: 1
      clusterNetwork:
      - cidr: 10.128.0.0/14
        hostPrefix: 23
      serviceNetwork:
      - 172.30.0.0/16
      defaultNetwork:
        type: OpenShiftSDN
        openshiftSDNConfig:
          mode: NetworkPolicy
          mtu: 1450
          vxlanPort: 4789
    1
    spec パラメーターのパラメーターは例です。CR に Cluster Network Operator の設定を指定します。

    CNO は CR にパラメーターのデフォルト値を提供するため、変更が必要なパラメーターのみを指定する必要があります。

  4. cluster-network-03-config.yml ファイルを保存し、テキストエディターを終了します。
  5. オプション: manifests/cluster-network-03-config.yml ファイルをバックアップします。インストールプログラムは、クラスターの作成時に manifests/ ディレクトリーを削除します。

1.4.7. Cluster Network Operator (CNO) の設定

クラスターネットワークの設定は、Cluster Network Operator (CNO) 設定の一部として指定され、cluster という名前の CR オブジェクトに保存されます。CR は operator.openshift.io API グループの Network API のパラメーターを指定します。

defaultNetwork パラメーターのパラメーター値を CNO CR に設定することにより、OpenShift Container Platform クラスターのクラスターネットワーク設定を指定できます。以下の CR は、CNO のデフォルト設定を表示し、設定可能なパラメーターと有効なパラメーターの値の両方について説明しています。

Cluster Network Operator CR

apiVersion: operator.openshift.io/v1
kind: Network
metadata:
  name: cluster
spec:
  clusterNetwork: 1
  - cidr: 10.128.0.0/14
    hostPrefix: 23
  serviceNetwork: 2
  - 172.30.0.0/16
  defaultNetwork: 3
    ...
  kubeProxyConfig: 4
    iptablesSyncPeriod: 30s 5
    proxyArguments:
      iptables-min-sync-period: 6
      - 0s

1 2
install-config.yaml ファイルに指定されます。
3
クラスターネットワークのデフォルトの Container Network Interface (CNI) ネットワークプロバイダーを設定します。
4
このオブジェクトのパラメーターは、kube-proxy 設定を指定します。パラメーターの値を指定しない場合、クラスターネットワーク Operator は表示されるデフォルトのパラメーター値を適用します。OVN-Kubernetes デフォルト CNI ネットワークプロバイダーを使用している場合、kube-proxy 設定は機能しません。
5
iptables ルールの更新期間。デフォルト値は 30s です。有効なサフィックスには、sm、および h などが含まれ、これらについては、Go Package time ドキュメントで説明されています。
注記

OpenShift Container Platform 4.3 以降で強化されたパフォーマンスの向上により、iptablesSyncPeriod パラメーターを調整する必要はなくなりました。

6
iptables ルールを更新する前の最小期間。このパラメーターにより、更新の頻度が高くなり過ぎないようにできます。有効なサフィックスには、sm、および h などが含まれ、これらについては、Go Package time で説明されています。

1.4.7.1. OpenShift SDN デフォルト CNI ネットワークプロバイダーの設定パラメーター

以下の YAML オブジェクトは、OpenShift SDN デフォルト Container Network Interface (CNI) ネットワークプロバイダーの設定パラメーターについて説明しています。

defaultNetwork:
  type: OpenShiftSDN 1
  openshiftSDNConfig: 2
    mode: NetworkPolicy 3
    mtu: 1450 4
    vxlanPort: 4789 5
1
install-config.yaml ファイルに指定されます。
2
OpenShift SDN 設定の一部を上書きする必要がある場合にのみ指定します。
3
OpenShift SDN のネットワーク分離モードを設定します。許可される値は MultitenantSubnet、または NetworkPolicy です。デフォルト値は NetworkPolicy です。
4
VXLAN オーバーレイネットワークの最大転送単位 (MTU)。これは、プライマリーネットワークインターフェースの MTU に基づいて自動的に検出されます。通常、検出された MTU を上書きする必要はありません。

自動検出した値が予想される値ではない場合は、ノード上のプライマリーネットワークインターフェースの MTU が正しいことを確認します。このオプションを使用して、ノード上のプライマリーネットワークインターフェースの MTU 値を変更することはできません。

クラスターで異なるノードに異なる MTU 値が必要な場合、この値をクラスター内の最小の MTU 値よりも 50 小さく設定する必要があります。たとえば、クラスター内の一部のノードでは MTU が 9001 であり、MTU が 1500 のクラスターもある場合には、この値を 1450 に設定する必要があります。

5
すべての VXLAN パケットに使用するポート。デフォルト値は 4789 です。別の VXLAN ネットワークの一部である既存ノードと共に仮想化環境で実行している場合は、これを変更する必要がある可能性があります。たとえば、OpenShift SDN オーバーレイを VMware NSX-T 上で実行する場合は、両方の SDN が同じデフォルトの VXLAN ポート番号を使用するため、VXLAN の別のポートを選択する必要があります。

Amazon Web Services (AWS) では、VXLAN にポート 9000 とポート 9999 間の代替ポートを選択できます。

1.4.7.2. OVN-Kubernetes デフォルト CNI ネットワークプロバイダーの設定パラメーター

以下の YAML オブジェクトは OVN-Kubernetes デフォルト CNI ネットワークプロバイダーの設定パラメーターについて説明しています。

defaultNetwork:
  type: OVNKubernetes 1
  ovnKubernetesConfig: 2
    mtu: 1400 3
    genevePort: 6081 4
1
install-config.yaml ファイルに指定されます。
2
OVN-Kubernetes 設定の一部を上書きする必要がある場合にのみ指定します。
3
Geneve (Generic Network Virtualization Encapsulation) オーバーレイネットワークの MTU (maximum transmission unit)。これは、プライマリーネットワークインターフェースの MTU に基づいて自動的に検出されます。通常、検出された MTU を上書きする必要はありません。

自動検出した値が予想される値ではない場合は、ノード上のプライマリーネットワークインターフェースの MTU が正しいことを確認します。このオプションを使用して、ノード上のプライマリーネットワークインターフェースの MTU 値を変更することはできません。

クラスターで異なるノードに異なる MTU 値が必要な場合、この値をクラスター内の最小の MTU 値よりも 100 小さく設定する必要があります。たとえば、クラスター内の一部のノードでは MTU が 9001 であり、MTU が 1500 のクラスターもある場合には、この値を 1400 に設定する必要があります。

4
Geneve オーバーレイネットワークの UDP ポート。

1.4.7.3. Cluster Network Operator の設定例

以下の例のように、CNO の完全な CR オブジェクトが表示されます。

Cluster Network Operator のサンプル CR

apiVersion: operator.openshift.io/v1
kind: Network
metadata:
  name: cluster
spec:
  clusterNetwork:
  - cidr: 10.128.0.0/14
    hostPrefix: 23
  serviceNetwork:
  - 172.30.0.0/16
  defaultNetwork:
    type: OpenShiftSDN
    openshiftSDNConfig:
      mode: NetworkPolicy
      mtu: 1450
      vxlanPort: 4789
  kubeProxyConfig:
    iptablesSyncPeriod: 30s
    proxyArguments:
      iptables-min-sync-period:
      - 0s

1.4.8. クラスターのデプロイ

互換性のあるクラウドプラットフォームに OpenShift Container Platform をインストールできます。

重要

インストールプログラムの create cluster コマンドは、初期インストール時に 1 回だけ実行できます。

前提条件

  • クラスターをホストするクラウドプラットフォームでアカウントを設定します。
  • OpenShift Container Platform インストールプログラム、およびクラスターのプルシークレットを取得します。

手順

  1. インストールプログラムを実行します。

    $ ./openshift-install create cluster --dir=<installation_directory> \ 1
        --log-level=info 2
    1
    <installation_directory> については、以下を指定します。
    2
    異なるインストールの詳細情報を表示するには、info ではなく、warndebug、または error を指定します。
    注記

    ホストに設定した AWS アカウントにクラスターをデプロイするための十分なパーミッションがない場合、インストールプログラムは停止し、不足しているパーミッションが表示されます。

    クラスターのデプロイメントが完了すると、Web コンソールへのリンクや kubeadmin ユーザーの認証情報を含む、クラスターにアクセスするための指示がターミナルに表示されます。

    重要

    インストールプログラムが生成する Ignition 設定ファイルには、24 時間が経過すると期限切れになり、その後に更新される証明書が含まれます。証明書を更新する前にクラスターが停止し、24 時間経過した後にクラスターを再起動すると、クラスターは期限切れの証明書を自動的に復元します。例外として、kubelet 証明書を回復するために保留状態の node-bootstrapper 証明書署名要求 (CSR)を手動で承認する必要があります。詳細は、コントロールプレーン証明書の期限切れの状態からのリカバリー についてのドキュメントを参照してください。

    重要

    インストールプログラム、またはインストールプログラムが作成するファイルを削除することはできません。これらはいずれもクラスターを削除するために必要になります。

1.4.9. バイナリーのダウンロードによる CLI のインストール

コマンドラインインターフェースを使用して OpenShift Container Platform と対話するために CLI (oc) をインストールすることができます。oc は Linux、Windows、または macOS にインストールできます。

重要

以前のバージョンの oc をインストールしている場合、これを使用して OpenShift Container Platform 4.5 のすべてのコマンドを実行することはできません。新規バージョンの oc をダウンロードし、インストールします。

1.4.9.1. Linux への CLI のインストール

以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc) バイナリーを Linux にインストールできます。

手順

  1. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Infrastructure Provider」ページに移動します。
  2. インフラストラクチャープロバイダーを選択し、(該当する場合は) インストールタイプを選択します。
  3. Command-line interface セクションで、ドロップダウンメニューの Linux を選択し、Download command-line tools をクリックします。
  4. アーカイブを展開します。

    $ tar xvzf <file>
  5. oc バイナリーを、PATH にあるディレクトリーに配置します。

    PATH を確認するには、以下のコマンドを実行します。

    $ echo $PATH

CLI のインストール後は、oc コマンドを使用して利用できます。

$ oc <command>

1.4.9.2. Windows での CLI のインストール

以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc) バイナリーを Windows にインストールできます。

手順

  1. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Infrastructure Provider」ページに移動します。
  2. インフラストラクチャープロバイダーを選択し、(該当する場合は) インストールタイプを選択します。
  3. Command-line interface セクションで、ドロップダウンメニューの Windows を選択し、Download command-line tools をクリックします。
  4. ZIP プログラムでアーカイブを解凍します。
  5. oc バイナリーを、PATH にあるディレクトリーに移動します。

    PATH を確認するには、コマンドプロンプトを開いて以下のコマンドを実行します。

    C:\> path

CLI のインストール後は、oc コマンドを使用して利用できます。

C:\> oc <command>

1.4.9.3. macOS への CLI のインストール

以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc) バイナリーを macOS にインストールできます。

手順

  1. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Infrastructure Provider」ページに移動します。
  2. インフラストラクチャープロバイダーを選択し、(該当する場合は) インストールタイプを選択します。
  3. Command-line interface セクションで、ドロップダウンメニューの MacOS を選択し、Download command-line tools をクリックします。
  4. アーカイブを展開し、解凍します。
  5. oc バイナリーをパスにあるディレクトリーに移動します。

    PATH を確認するには、ターミナルを開き、以下のコマンドを実行します。

    $ echo $PATH

CLI のインストール後は、oc コマンドを使用して利用できます。

$ oc <command>

1.4.10. クラスターへのログイン

クラスター kubeconfig ファイルをエクスポートし、デフォルトシステムユーザーとしてクラスターにログインできます。kubeconfig ファイルには、クライアントを正しいクラスターおよび API サーバーに接続するために CLI で使用されるクラスターについての情報が含まれます。このファイルはクラスターに固有のファイルであり、OpenShift Container Platform のインストール時に作成されます。

前提条件

  • OpenShift Container Platform クラスターをデプロイします。
  • oc CLI をインストールします。

手順

  1. kubeadmin 認証情報をエクスポートします。

    $ export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig 1
    1
    <installation_directory> には、インストールファイルを保存したディレクトリーへのパスを指定します。
  2. エクスポートされた設定を使用して、oc コマンドを正常に実行できることを確認します。

    $ oc whoami

    出力例

    system:admin

1.4.11. 次のステップ

1.5. GCP のクラスターの既存 VPC へのインストール

OpenShift Container Platform バージョン 4.5 では、クラスターを Google Cloud Platform (GCP) の既存の Virtual Private Cloud (VPC) にインストールできます。インストールプログラムは、カスタマイズ可能な残りの必要なインフラストラクチャーをプロビジョニングします。インストールをカスタマイズするには、クラスターをインストールする前に、install-config.yaml ファイルでパラメーターを変更します。

1.5.1. 前提条件

1.5.2. OpenShift Container Platform のインターネットアクセスおよび Telemetry アクセス

OpenShift Container Platform 4.5 では、クラスターをインストールするためにインターネットアクセスが必要になります。クラスターの健全性および正常に実行された更新についてのメトリクスを提供するためにデフォルトで実行される Telemetry サービスにもインターネットアクセスが必要です。クラスターがインターネットに接続されている場合、Telemetry は自動的に実行され、クラスターは Red Hat OpenShift Cluster Manager (OCM) に登録されます。

Red Hat OpenShift Cluster Manager インベントリーが Telemetry によって自動的に維持されるか、または OCM を手動で使用しているかのいずれによって正常であることを確認した後に、subscription watch を使用して、アカウントまたはマルチクラスターレベルで OpenShift Container Platform サブスクリプションを追跡します。

インターネットへのアクセスは以下を実行するために必要です。

  • Red Hat OpenShift Cluster Manager ページにアクセスし、インストールプログラムをダウンロードし、サブスクリプション管理を実行します。クラスターにインターネットアクセスがあり、Telemetry を無効にしない場合、そのサービスは有効なサブスクリプションでクラスターを自動的に使用します。
  • クラスターのインストールに必要なパッケージを取得するために Quay.io にアクセスします。
  • クラスターの更新を実行するために必要なパッケージを取得します。
重要

クラスターでインターネットに直接アクセスできない場合、プロビジョニングする一部のタイプのインフラストラクチャーでネットワークが制限されたインストールを実行できます。このプロセスで、必要なコンテンツをダウンロードし、これを使用してミラーレジストリーにクラスターのインストールおよびインストールプログラムの生成に必要なパッケージを設定します。インストールタイプによっては、クラスターのインストール環境でインターネットアクセスが不要となる場合があります。クラスターを更新する前に、ミラーレジストリーのコンテンツを更新します。

1.5.3. SSH プライベートキーの生成およびエージェントへの追加

クラスターでインストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要がある場合、ssh-agent とインストールプログラムの両方に SSH キーを指定する必要があります。このキーを使用してパブリッククラスターのブートストラップマシンにアクセスし、インストールの問題をトラブルシューティングできます。

注記

実稼働環境では、障害復旧およびデバッグが必要です。

このキーを使用して、ユーザー core としてマスターノードに対して SSH を実行できます。クラスターをデプロイする際に、キーは core ユーザーの ~/.ssh/authorized_keys 一覧に追加されます。

注記

AWS キーペアなどのプラットフォームに固有の方法で設定したキーではなく、ローカルキーを使用する必要があります。

手順

  1. パスワードなしの認証に設定されている SSH キーがコンピューター上にない場合は、これを作成します。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。

    $ ssh-keygen -t ed25519 -N '' \
        -f <path>/<file_name> 1
    1
    ~/.ssh/id_rsa などの、新規 SSH キーのパスおよびファイル名を指定します。既存のキーペアがある場合は、公開鍵が ~/.ssh ディレクトリーにあることを確認します。

    このコマンドを実行すると、指定した場所にパスワードを必要としない SSH キーが生成されます。

    注記

    FIPS で検証済み/進行中のモジュール (Modules in Process) 暗号ライブラリーを使用する OpenShift Container Platform クラスターを x86_64 アーキテクチャーにインストールする予定の場合は、ed25519 アルゴリズムを使用するキーは作成しないでください。代わりに、rsa アルゴリズムまたは ecdsa アルゴリズムを使用するキーを作成します。

  2. ssh-agent プロセスをバックグラウンドタスクとして開始します。

    $ eval "$(ssh-agent -s)"

    出力例

    Agent pid 31874

クラスターが FIPS モードにある場合は、FIPS 準拠のアルゴリズムのみを使用して SSH キーを生成します。鍵は RSA または ECDSA のいずれかである必要があります。

  1. SSH プライベートキーを ssh-agent に追加します。

    $ ssh-add <path>/<file_name> 1

    出力例

    Identity added: /home/<you>/<path>/<file_name> (<computer_name>)

    1
    ~/.ssh/id_rsa などの、SSH プライベートキーのパスおよびファイル名を指定します。
  2. GOOGLE_APPLICATION_CREDENTIALS 環境変数をサービスアカウントのプライベートキーファイルへのフルパスに設定します。

    $ export GOOGLE_APPLICATION_CREDENTIALS="<your_service_account_file>"
  3. 認証情報が適用されていることを確認します。

    $ gcloud auth list

次のステップ

  • OpenShift Container Platform をインストールする際に、SSH パブリックキーをインストールプログラムに指定します。

1.5.4. インストールプログラムの取得

OpenShift Container Platform をインストールする前に、インストールファイルをローカルコンピューターにダウンロードします。

前提条件

  • Linux または macOS を使用するコンピューターからクラスターをインストールする必要があります。
  • インストールプログラムをダウンロードするには、500 MB のローカルディスク領域が必要です。

手順

  1. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Infrastructure Provider」ページにアクセスします。Red Hat アカウントがある場合は、認証情報を使ってログインします。アカウントがない場合はこれを作成します。
  2. 選択するインストールタイプのページに移動し、オペレーティングシステムのインストールプログラムをダウンロードし、ファイルをインストール設定ファイルを保存するディレクトリーに配置します。

    重要

    インストールプログラムは、クラスターのインストールに使用するコンピューターにいくつかのファイルを作成します。クラスターインストールの完了後は、インストールプログラムおよびインストールプログラムが作成するファイルの両方を保持する必要があります。

    重要

    インストールプログラムで作成されたファイルを削除しても、クラスターがインストール時に失敗した場合でもクラスターは削除されません。特定のクラウドプロバイダー用に記載された OpenShift Container Platform のアンインストール手順を完了して、クラスターを完全に削除する必要があります。

  3. インストールプログラムを展開します。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。

    $ tar xvf <installation_program>.tar.gz
  4. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Pull Secret」ページから、インストールプルシークレットを .txt ファイルとしてダウンロードします。このプルシークレットを使用し、OpenShift Container Platform コンポーネントのコンテナーイメージを提供する Quay.io など、組み込まれた各種の認証局によって提供されるサービスで認証できます。

1.5.5. インストール設定ファイルの作成

Google Cloud Platform (GCP) にインストールする OpenShift Container Platform クラスターをカスタマイズできます。

前提条件

  • OpenShift Container Platform インストールプログラム、およびクラスターのプルシークレットを取得します。

手順

  1. install-config.yaml ファイルを作成します。

    1. 以下のコマンドを実行します。

      $ ./openshift-install create install-config --dir=<installation_directory> 1
      1
      <installation_directory> の場合、インストールプログラムが作成するファイルを保存するためにディレクトリー名を指定します。
      重要

      空のディレクトリーを指定します。ブートストラップ X.509 証明書などの一部のインストールアセットの有効期限は短く設定されているため、インストールディレクトリーを再利用することができません。別のクラスターインストールの個別のファイルを再利用する必要がある場合は、それらをディレクトリーにコピーすることができます。ただし、インストールアセットのファイル名はリリース間で変更される可能性があります。インストールファイルを以前のバージョンの OpenShift Container Platform からコピーする場合は注意してコピーを行ってください。

    2. プロンプト時に、クラウドの設定の詳細情報を指定します。

      1. オプション: クラスターマシンにアクセスするために使用する SSH キーを選択します。

        注記

        インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、ssh-agent プロセスが使用する SSH キーを指定します。

      2. ターゲットに設定するプラットフォームとして gcp を選択します。
      3. コンピューター上で GCP アカウント用のサービスアカウントキーを設定していない場合、GCP からこれを取得してファイルの内容を貼り付けるか、またはファイルへの絶対パスを入力する必要があります。
      4. クラスターのプロビジョニングに使用するプロジェクト ID を選択します。デフォルト値は、設定したサービスアカウントによって指定されます。
      5. クラスターをデプロイするリージョンを選択します。
      6. クラスターをデプロイするベースドメインを選択します。ベースドメインは、クラスターに作成したパブリック DNS ゾーンに対応します。
      7. クラスターの記述名を入力します。
      8. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Pull Secret」ページから取得したプルシークレットを貼り付けます。
  2. install-config.yaml ファイルを変更します。利用可能なパラメーターの詳細については、「インストール設定パラメーター」セクションを参照してください。
  3. install-config.yaml ファイルをバックアップし、複数のクラスターをインストールするために使用できるようにします。

    重要

    install-config.yaml ファイルはインストールプロセス時に使用されます。このファイルを再利用する必要がある場合は、この段階でこれをバックアップしてください。

1.5.5.1. インストール設定パラメーター

OpenShift Container Platform クラスターをデプロイする前に、クラスターをホストするクラウドプラットフォームでアカウントを記述し、クラスターのプラットフォームをオプションでカスタマイズするためにパラメーターの値を指定します。install-config.yaml インストール設定ファイルを作成する際に、コマンドラインで必要なパラメーターの値を指定します。クラスターをカスタマイズする場合、install-config.yaml ファイルを変更して、プラットフォームについての詳細情報を指定できます。

注記

インストール後は、これらのパラメーターを install-config.yaml ファイルで変更することはできません。

重要

openshift-install コマンドは、パラメーターのフィールド名を検証しません。正しくない名前を指定すると、関連するファイルまたはオブジェクトは作成されず、エラーが報告されません。指定されたパラメーターのフィールド名が正しいことを確認します。

1.5.5.1.1. 必須設定パラメーター

必須のインストール設定パラメーターは、以下の表で説明されています。

表1.13 必須パラメーター

パラメーター説明

apiVersion

install-config.yaml コンテンツの API バージョン。現在のバージョンは v1 です。インストーラーは、古い API バージョンをサポートすることもできます。

文字列

baseDomain

クラウドプロバイダーのベースドメイン。ベースドメインは、OpenShift Container Platform クラスターコンポーネントへのルートを作成するために使用されます。クラスターの完全な DNS 名は、baseDomain<metadata.name>.<baseDomain> 形式を使用する metadata.name パラメーターの値の組み合わせです。

example.com などの完全修飾ドメインまたはサブドメイン名。

metadata

Kubernetes リソース ObjectMeta。ここからは name パラメーターのみが消費されます。

オブジェクト

metadata.name

クラスターの名前。クラスターの DNS レコードはすべて {{.metadata.name}}.{{.baseDomain}} のサブドメインです。

dev などの小文字、ハイフン (-)、およびピリオド (.) が含まれる文字列。

platform

インストールの実行に使用する特定プラットフォームの設定: awsbaremetalazureopenstackovirtvsphereplatform.<platform> パラメーターに関する追加情報は、以下の表で特定のプラットフォームについて参照してください。

オブジェクト

pullSecret

https://cloud.redhat.com/openshift/install/pull-secret からプルシークレットを取得し、Quay.io などのサービスから OpenShift Container Platform コンポーネントのコンテナーイメージのダウンロードを認証します。

{
   "auths":{
      "cloud.openshift.com":{
         "auth":"b3Blb=",
         "email":"you@example.com"
      },
      "quay.io":{
         "auth":"b3Blb=",
         "email":"you@example.com"
      }
   }
}
1.5.5.1.2. ネットワーク設定パラメーター

既存のネットワークインフラストラクチャーの要件に基づいて、インストール設定をカスタマイズできます。たとえば、クラスターネットワークの IP アドレスブロックを拡張するか、デフォルトとは異なる IP アドレスブロックを指定できます。

IPv4 アドレスのみがサポートされます。

表1.14 ネットワークパラメーター

パラメーター説明

networking

クラスターのネットワークの設定。

オブジェクト

注記

インストール後に networking オブジェクトで指定したパラメーターを変更することはできません。

networking.networkType

インストールするクラスターネットワークプロバイダー Container Network Interface (CNI) プラグイン。

OpenShiftSDN または OVNKubernetes のいずれか。デフォルト値は OpenShiftSDN です。

networking.clusterNetwork

Pod の IP アドレスブロック。

デフォルト値は 10.128.0.0/14 で、ホストのプレフィックスは /23 です。

複数の IP アドレスブロックを指定する場合は、ブロックが重複しないようにしてください。

オブジェクトの配列。以下は例になります。

networking:
  clusterNetwork:
  - cidr: 10.128.0.0/14
    hostPrefix: 23

networking.clusterNetwork.cidr

networking.clusterNetwork を使用する場合に必須です。IP アドレスブロック。

IPv4 ネットワーク

CIDR (Classless Inter-Domain Routing) 表記の IP アドレスブロック。IPv4 ブロックのプレフィックス長は 0 から 32 の間になります。

networking.clusterNetwork.hostPrefix

それぞれの個別ノードに割り当てるサブネットプレフィックス長。たとえば、hostPrefix23 に設定される場合、各ノードに指定の cidr から /23 サブネットが割り当てられます。hostPrefix 値の 23 は、510 (2^(32 - 23) - 2) Pod IP アドレスを提供します。

サブネットプレフィックス。

デフォルト値は 23 です。

networking.serviceNetwork

サービスの IP アドレスブロック。デフォルト値は 172.30.0.0/16 です。

OpenShift SDN および OVN-Kubernetes ネットワークプロバイダーは、サービスネットワークの単一 IP アドレスブロックのみをサポートします。

CIDR 形式の IP アドレスブロックを持つ配列。以下は例になります。

networking:
  serviceNetwork:
   - 172.30.0.0/16

networking.machineNetwork

マシンの IP アドレスブロック。

複数の IP アドレスブロックを指定する場合は、ブロックが重複しないようにしてください。

オブジェクトの配列。以下は例になります。

networking:
  machineNetwork:
  - cidr: 10.0.0.0/16

networking.machineNetwork.cidr

networking.machineNetwork を使用する場合に必須です。IP アドレスブロック。libvirt 以外のすべてのプラットフォームでは、デフォルト値は 10.0.0.0/16 です。libvirt の場合、デフォルト値は 192.168.126.0/24 です。

CIDR 表記の IP ネットワークブロック。

例: 10.0.0.0/16

注記

優先される NIC が置かれている CIDR に一致する networking.machineNetwork を設定します。

1.5.5.1.3. オプションの設定パラメーター

オプションのインストール設定パラメーターは、以下の表で説明されています。

表1.15 オプションのパラメーター

パラメーター説明

additionalTrustBundle

ノードの信頼済み証明書ストアに追加される PEM でエンコードされた X.509 証明書バンドル。この信頼バンドルは、プロキシーが設定される際にも使用できます。

文字列

compute

コンピュートノードを構成するマシンの設定。

machine-pool オブジェクトの配列。詳細は、以下の「Machine-pool」の表を参照してください。

compute.architecture

プール内のマシンの命令セットアーキテクチャーを決定します。現時点で異種クラスターはサポートされていないため、すべてのプールが同じアーキテクチャーを指定する必要があります。有効な値は amd64 (デフォルト) です。

文字列

compute.hyperthreading

コンピュートマシンで同時マルチスレッドまたは hyperthreading を有効/無効にするかどうか。デフォルトでは、同時スレッドはマシンのコアのパフォーマンスを上げるために有効にされます。

重要

同時スレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。

Enabled または Disabled

compute.name

compute を使用する場合に必須です。マシンプールの名前。

worker

compute.platform

compute を使用する場合に必須です。このパラメーターを使用して、ワーカーマシンをホストするクラウドプロバイダーを指定します。このパラメーターの値は controlPlane.platform パラメーターの値に一致する必要があります。

awsazuregcpopenstackovirtvsphere、または {}

compute.replicas

プロビジョニングするコンピュートマシン(ワーカーマシンとしても知られる)の数。

2 以上の正の整数。デフォルト値は 3 です。

controlPlane

コントロールプレーンを構成するマシンの設定。

MachinePool オブジェクトの配列。詳細は、以下の「Machine-pool」の表を参照してください。

controlPlane.architecture

プール内のマシンの命令セットアーキテクチャーを決定します。現時点で異種クラスターはサポートされていないため、すべてのプールが同じアーキテクチャーを指定する必要があります。有効な値は amd64 (デフォルト) です。

文字列

controlPlane.hyperthreading

コントロールプレーンマシンで同時マルチスレッドまたは hyperthreading を有効/無効にするかどうか。デフォルトでは、同時スレッドはマシンのコアのパフォーマンスを上げるために有効にされます。

重要

同時スレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。

Enabled または Disabled

controlPlane.name

controlPlane を使用する場合に必須です。マシンプールの名前。

master

controlPlane.platform

controlPlane を使用する場合に必須です。このパラメーターを使用して、コントロールプレーンマシンをホストするクラウドプロバイダーを指定します。このパラメーターの値は compute.platform パラメーターの値に一致する必要があります。

awsazuregcpopenstackovirtvsphere、または {}

controlPlane.replicas

プロビジョニングするコントロールプレーンマシンの数。

サポートされる値は 3 のみです (これはデフォルト値です)。

fips

FIPS モードを有効または無効にします。デフォルトは false (無効) です。FIPS モードが有効にされている場合、OpenShift Container Platform が実行される Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) マシンがデフォルトの Kubernetes 暗号スイートをバイパスし、代わりに RHCOS で提供される暗号モジュールを使用します。

注記

Azure File ストレージを使用している場合、FIPS モードを有効にすることはできません。

false または true

imageContentSources

release-image コンテンツのソースおよびリポジトリー。

オブジェクトの配列。この表の以下の行で説明されているように、source およびオプションで mirrors が含まれます。

imageContentSources.source

imageContentSources を使用する場合に必須です。ユーザーが参照するリポジトリーを指定します (例: イメージプル仕様)。

文字列

imageContentSources.mirrors

同じイメージが含まれる可能性のあるリポジトリーを 1 つ以上指定します。

文字列の配列。

publish

Kubernetes API、OpenShift ルートなどのクラスターのユーザーに表示されるエンドポイントをパブリッシュまたは公開する方法。

Internal または External。プライベートクラスターをデプロイするには、publishInternal に設定します。これはインターネットからアクセスできません。デフォルト値は External です。

sshKey

クラスターマシンへのアクセスを認証するための SSH キー。

注記

インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、ssh-agent プロセスが使用する SSH キーを指定します。

たとえば、sshKey: ssh-ed25519 AAAA... です

1.5.5.1.4. 追加の Google Cloud Platform (GCP) 設定パラメーター

追加の GCP 設定パラメーターは以下の表で説明されています。

表1.16 追加の GCP パラメーター

パラメーター説明

platform.gcp.network

クラスターをデプロイする既存 VPC の名前。

文字列。

platform.gcp.type

GCP マシンタイプ

GCP マシンタイプ。

platform.gcp.zones

インストールプログラムが指定される MachinePool のマシンを作成するアベイラビリティーゾーン。

YAML シーケンスus-central1-a などの有効な GCP アベイラビリティーゾーンの一覧。

platform.gcp.controlPlaneSubnet

コントロールプレーンマシンをデプロイする VPC の既存サブネットの名前。

サブネット名。

platform.gcp.computeSubnet

コンピュートマシンをデプロイする VPC の既存サブネットの名前。

サブネット名。

1.5.5.2. GCP のカスタマイズされた install-config.yaml ファイルのサンプル

install-config.yaml ファイルをカスタマイズして、OpenShift Container Platform クラスターのプラットフォームについての詳細を指定するか、または必要なパラメーターの値を変更することができます。

重要

このサンプルの YAML ファイルは参照用にのみ提供されます。インストールプログラムを使用して install-config.yaml ファイルを取得し、これを変更する必要があります。

apiVersion: v1
baseDomain: example.com 1
controlPlane: 2 3
  hyperthreading: Enabled 4
  name: master
  platform:
    gcp:
      type: n2-standard-4
      zones:
      - us-central1-a
      - us-central1-c
  replicas: 3
compute: 5 6
- hyperthreading: Enabled 7
  name: worker
  platform:
    gcp:
      type: n2-standard-4
      zones:
      - us-central1-a
      - us-central1-c
  replicas: 3
metadata:
  name: test-cluster 8
networking:
  clusterNetwork:
  - cidr: 10.128.0.0/14
    hostPrefix: 23
  machineNetwork:
  - cidr: 10.0.0.0/16
  networkType: OpenShiftSDN
  serviceNetwork:
  - 172.30.0.0/16
platform:
  gcp:
    projectID: openshift-production 9
    region: us-central1 10
    network: existing_vpc 11
    controlPlaneSubnet: control_plane_subnet 12
    computeSubnet: compute_subnet 13
pullSecret: '{"auths": ...}' 14
fips: false 15
sshKey: ssh-ed25519 AAAA... 16
1 8 9 10 14
必須。インストールプログラムはこの値の入力を求めるプロンプトを出します。
2 5
これらのパラメーターおよび値を指定しない場合、インストールプログラムはデフォルトの値を指定します。
3 6
controlPlane セクションは単一マッピングですが、コンピュートセクションはマッピングのシーケンスになります。複数の異なるデータ構造の要件を満たすには、 compute セクションの最初の行はハイフン - で始め、controlPlane セクションの最初の行はハイフンで始めることができません。どちらのセクションも、現時点では単一のマシンプールを定義しますが、OpenShift Container Platform の今後のバージョンでは、インストール時の複数のコンピュートプールの定義をサポートする可能性があります。1 つのコントロールプレーンプールのみが使用されます。
4 7
同時マルチスレッドまたは hyperthreading を有効/無効にするかどうか。デフォルトでは、同時スレッドはマシンのコアのパフォーマンスを上げるために有効にされます。パラメーター値を Disabled に設定するとこれを無効にすることができます。一部のクラスターマシンで同時マルチスレッドを無効にする場合は、これをすべてのクラスターマシンで無効にする必要があります。
重要

同時スレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。同時マルチスレッドを無効にする場合は、マシンに対して n1-standard-8などの大規模なマシンタイプを使用します。

11
既存 VPC の名前を指定します。
12
コントロールプレーンマシンをデプロイする既存サブネットの名前を指定します。サブネットは、指定した VPC に属している必要があります。
13
コンピュートマシンをデプロイする既存サブネットの名前を指定します。サブネットは、指定した VPC に属している必要があります。
15
FIPS モードを有効または無効にするかどうか。デフォルトでは、FIPS モードは有効にされません。FIPS モードが有効にされている場合、OpenShift Container Platform が実行される Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) マシンがデフォルトの Kubernetes 暗号スイートをバイパスし、代わりに RHCOS で提供される暗号モジュールを使用します。
16
クラスター内のマシンにアクセスするために使用する sshKey 値をオプションで指定できます。
注記

インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、ssh-agent プロセスが使用する SSH キーを指定します。

1.5.5.3. インストール時のクラスター全体のプロキシーの設定

実稼働環境では、インターネットへの直接アクセスを拒否し、代わりに HTTP または HTTPS プロキシーを使用することができます。プロキシー設定を install-config.yaml ファイルで行うことにより、新規の OpenShift Container Platform クラスターをプロキシーを使用するように設定できます。

前提条件

  • 既存の install-config.yaml ファイルが必要です。
  • クラスターがアクセスする必要のあるサイトを確認し、プロキシーをバイパスする必要があるかどうかを判別します。デフォルトで、すべてのクラスター egress トラフィック (クラスターをホストするクラウドについてのクラウドプロバイダー API に対する呼び出しを含む) はプロキシーされます。Proxy オブジェクトの spec.noProxy フィールドにサイトを追加し、必要に応じてプロキシーをバイパスします。

    注記

    Proxy オブジェクトの status.noProxy フィールドには、インストール設定の networking.machineNetwork[].cidrnetworking.clusterNetwork[].cidr、および networking.serviceNetwork[] フィールドの値が設定されます。

    Amazon Web Services (AWS)、Google Cloud Platform (GCP)、Microsoft Azure、および Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) へのインストールの場合、Proxy オブジェクトの status.noProxy フィールドには、インスタンスメタデータのエンドポイント (169.254.169.254) も設定されます。

手順

  1. install-config.yaml ファイルを編集し、プロキシー設定を追加します。以下は例になります。

    apiVersion: v1
    baseDomain: my.domain.com
    proxy:
      httpProxy: http://<username>:<pswd>@<ip>:<port> 1
      httpsProxy: http://<username>:<pswd>@<ip>:<port> 2
      noProxy: example.com 3
    additionalTrustBundle: | 4
        -----BEGIN CERTIFICATE-----
        <MY_TRUSTED_CA_CERT>
        -----END CERTIFICATE-----
    ...
    1
    クラスター外の HTTP 接続を作成するために使用するプロキシー URL。URL スキームは http である必要があります。追加のプロキシー設定が必要ではなく、追加の CA を必要とする MITM の透過的なプロキシーネットワークを使用する場合には、httpProxy 値を指定することはできません。
    2
    クラスター外で HTTPS 接続を作成するために使用するプロキシー URL。このフィールドが指定されていない場合、HTTP および HTTPS 接続の両方に httpProxy が使用されます。追加のプロキシー設定が必要ではなく、追加の CA を必要とする MITM の透過的なプロキシーネットワークを使用する場合には、httpsProxy 値を指定することはできません。
    3
    プロキシーを除外するための宛先ドメイン名、ドメイン、IP アドレス、または他のネットワーク CIDR のカンマ区切りの一覧。サブドメインのみと一致するように、ドメインの前に . を付けます。たとえば、.y.comx.y.com に一致しますが、 y.com には一致しません。* を使用し、すべての宛先のプロキシーをバイパスします。
    4
    指定されている場合、インストールプログラムは HTTPS 接続のプロキシーに必要な 1 つ以上の追加の CA 証明書が含まれる user-ca-bundle という名前の設定マップを openshift-config namespace に生成します。次に Cluster Network Operator は、これらのコンテンツを Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) 信頼バンドルにマージする trusted-ca-bundle 設定マップを作成し、この設定マップは Proxy オブジェクトの trustedCA フィールドで参照されます。additionalTrustBundle フィールドは、プロキシーのアイデンティティー証明書が RHCOS 信頼バンドルからの認証局によって署名されない限り必要になります。追加のプロキシー設定が必要ではなく、追加の CA を必要とする MITM の透過的なプロキシーネットワークを使用する場合には、MITM CA 証明書を指定する必要があります。
    注記

    インストールプログラムは、プロキシーの readinessEndpoints フィールドをサポートしません。

  2. ファイルを保存し、OpenShift Container Platform のインストール時にこれを参照します。

インストールプログラムは、指定の install-config.yaml ファイルのプロキシー設定を使用する cluster という名前のクラスター全体のプロキシーを作成します。プロキシー設定が指定されていない場合、cluster Proxy オブジェクトが依然として作成されますが、これには spec がありません。

注記

cluster という名前の Proxy オブジェクトのみがサポートされ、追加のプロキシーを作成することはできません。

1.5.6. クラスターのデプロイ

互換性のあるクラウドプラットフォームに OpenShift Container Platform をインストールできます。

重要

インストールプログラムの create cluster コマンドは、初期インストール時に 1 回だけ実行できます。

前提条件

  • クラスターをホストするクラウドプラットフォームでアカウントを設定します。
  • OpenShift Container Platform インストールプログラム、およびクラスターのプルシークレットを取得します。

手順

  1. クラスターに設定した GCP アカウントのサービスアカウントキーを使用しない既存の GCP 認証情報で、以下の場所に保存されているものを削除します。

    • GOOGLE_CREDENTIALSGOOGLE_CLOUD_KEYFILE_JSON、または GCLOUD_KEYFILE_JSON 環境変数
    • ~/.gcp/osServiceAccount.json ファイル
    • gcloud cli デフォルト認証情報
  2. インストールプログラムを実行します。

    $ ./openshift-install create cluster --dir=<installation_directory> \ 1
        --log-level=info 2
    1
    <installation_directory> については、カスタマイズした ./install-config.yaml ファイルの場所を指定します。
    2
    異なるインストールの詳細情報を表示するには、info ではなく、warndebug、または error を指定します。
    注記

    ホストに設定した AWS アカウントにクラスターをデプロイするための十分なパーミッションがない場合、インストールプログラムは停止し、不足しているパーミッションが表示されます。

    クラスターのデプロイメントが完了すると、Web コンソールへのリンクや kubeadmin ユーザーの認証情報を含む、クラスターにアクセスするための指示がターミナルに表示されます。

    重要

    インストールプログラムが生成する Ignition 設定ファイルには、24 時間が経過すると期限切れになり、その後に更新される証明書が含まれます。証明書を更新する前にクラスターが停止し、24 時間経過した後にクラスターを再起動すると、クラスターは期限切れの証明書を自動的に復元します。例外として、kubelet 証明書を回復するために保留状態の node-bootstrapper 証明書署名要求 (CSR)を手動で承認する必要があります。詳細は、コントロールプレーン証明書の期限切れの状態からのリカバリー についてのドキュメントを参照してください。

    重要

    インストールプログラム、またはインストールプログラムが作成するファイルを削除することはできません。これらはいずれもクラスターを削除するために必要になります。

  3. オプション: クラスターをインストールするために使用したサービスアカウントのパーミッションの数を減らすことができます。

    • Owner ロールをサービスアカウントに割り当てている場合、 そのロールを削除し、これを Viewer ロールに置き換えることができます。
    • Service Account Key Admin ロールが含まれている場合は、これを削除することができます。

1.5.7. バイナリーのダウンロードによる CLI のインストール

コマンドラインインターフェースを使用して OpenShift Container Platform と対話するために CLI (oc) をインストールすることができます。oc は Linux、Windows、または macOS にインストールできます。

重要

以前のバージョンの oc をインストールしている場合、これを使用して OpenShift Container Platform 4.5 のすべてのコマンドを実行することはできません。新規バージョンの oc をダウンロードし、インストールします。

1.5.7.1. Linux への CLI のインストール

以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc) バイナリーを Linux にインストールできます。

手順

  1. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Infrastructure Provider」ページに移動します。
  2. インフラストラクチャープロバイダーを選択し、(該当する場合は) インストールタイプを選択します。
  3. Command-line interface セクションで、ドロップダウンメニューの Linux を選択し、Download command-line tools をクリックします。
  4. アーカイブを展開します。

    $ tar xvzf <file>
  5. oc バイナリーを、PATH にあるディレクトリーに配置します。

    PATH を確認するには、以下のコマンドを実行します。

    $ echo $PATH

CLI のインストール後は、oc コマンドを使用して利用できます。

$ oc <command>

1.5.7.2. Windows での CLI のインストール

以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc) バイナリーを Windows にインストールできます。

手順

  1. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Infrastructure Provider」ページに移動します。
  2. インフラストラクチャープロバイダーを選択し、(該当する場合は) インストールタイプを選択します。
  3. Command-line interface セクションで、ドロップダウンメニューの Windows を選択し、Download command-line tools をクリックします。
  4. ZIP プログラムでアーカイブを解凍します。
  5. oc バイナリーを、PATH にあるディレクトリーに移動します。

    PATH を確認するには、コマンドプロンプトを開いて以下のコマンドを実行します。

    C:\> path

CLI のインストール後は、oc コマンドを使用して利用できます。

C:\> oc <command>

1.5.7.3. macOS への CLI のインストール

以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc) バイナリーを macOS にインストールできます。

手順

  1. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Infrastructure Provider」ページに移動します。
  2. インフラストラクチャープロバイダーを選択し、(該当する場合は) インストールタイプを選択します。
  3. Command-line interface セクションで、ドロップダウンメニューの MacOS を選択し、Download command-line tools をクリックします。
  4. アーカイブを展開し、解凍します。
  5. oc バイナリーをパスにあるディレクトリーに移動します。

    PATH を確認するには、ターミナルを開き、以下のコマンドを実行します。

    $ echo $PATH

CLI のインストール後は、oc コマンドを使用して利用できます。

$ oc <command>

1.5.8. クラスターへのログイン

クラスター kubeconfig ファイルをエクスポートし、デフォルトシステムユーザーとしてクラスターにログインできます。kubeconfig ファイルには、クライアントを正しいクラスターおよび API サーバーに接続するために CLI で使用されるクラスターについての情報が含まれます。このファイルはクラスターに固有のファイルであり、OpenShift Container Platform のインストール時に作成されます。

前提条件

  • OpenShift Container Platform クラスターをデプロイします。
  • oc CLI をインストールします。

手順

  1. kubeadmin 認証情報をエクスポートします。

    $ export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig 1
    1
    <installation_directory> には、インストールファイルを保存したディレクトリーへのパスを指定します。
  2. エクスポートされた設定を使用して、oc コマンドを正常に実行できることを確認します。

    $ oc whoami

    出力例

    system:admin

1.5.9. 次のステップ

1.6. GCP へのプライベートクラスターのインストール

OpenShift Container Platform バージョン 4.5 では、プライベートクラスターを Google Cloud Platform (GCP) の既存の VPC にインストールできます。インストールプログラムは、カスタマイズ可能な残りの必要なインフラストラクチャーをプロビジョニングします。インストールをカスタマイズするには、クラスターをインストールする前に、install-config.yaml ファイルでパラメーターを変更します。

1.6.1. 前提条件

1.6.2. プライベートクラスター

お使いの環境で外部のインターネット接続を必要としない場合には、外部エンドポイントを公開しないプライベート OpenShift Container Platform クラスターをデプロイすることができます。プライベートクラスターは内部ネットワークからのみアクセス可能で、インターネット上では表示されません。

デフォルトで、OpenShift Container Platform はパブリックにアクセス可能な DNS およびエンドポイントを使用できるようにプロビジョニングされます。プライベートクラスターは、クラスターのデプロイ時に DNS、Ingress コントローラー、および API サーバーを private に設定します。つまり、クラスターリソースは内部ネットワークからのみアクセスでき、インターネット上では表示されません。

プライベートクラスターをデプロイするには、要件を満たす既存のネットワークを使用する必要があります。クラスターリソースはネットワーク上の他のクラスター間で共有される可能性があります。

さらに、プロビジョニングするクラウドの API サービスにアクセスできるマシンから、プロビジョニングするネットワーク上のホストおよびインストールメディアを取得するために使用するインターネットにプライベートクラスターをデプロイする必要があります。これらのアクセス要件を満たし、所属する会社のガイドラインに準拠したすべてのマシンを使用することができます。たとえば、このマシンには、クラウドネットワーク上の bastion ホスト、または VPN 経由でネットワークにアクセスできるマシンを使用できます。

1.6.2.1. GCP のプライベートクラスター

Google Cloud Platform (GCP) にプライベートクラスターを作成するには、クラスターをホストするために既存のプライベート VPC およびサブネットを指定する必要があります。インストールプログラムは、クラスターが必要とする DNS レコードを解決できる必要もあります。インストールプログラムは、内部トラフィック用としてのみ Ingress Operator および API サーバーを設定します。

クラスターには、GCP API にアクセスするためにインターネットへのアクセスが依然として必要になります。

以下のアイテムは、プライベートクラスターのインストール時に必要ではなく、作成されません。

  • パブリックサブネット
  • パブリック Ingress をサポートするパブリックネットワークロードバランサー
  • クラスターの baseDomain に一致するパブリック DNS ゾーン

インストールプログラムは、プライベート DNS ゾーンおよびクラスターに必要なレコードを作成するために指定する baseDomain を使用します。クラスターは、Operator がクラスターのパブリックレコードを作成せず、すべてのクラスターマシンが指定するプライベートサブネットに配置されるように設定されます。

ソースタグに基づいて外部ロードバランサーへのアクセスを制限できないため、プライベートクラスターは内部ロードバランサーのみを使用して内部インスタンスへのアクセスを許可します。

内部ロードバランサーは、ネットワークロードバランサーが使用するターゲットプールではなく、インスタンスグループに依存します。インストールプログラムは、グループにインスタンスがない場合でも、各ゾーンのインスタンスグループを作成します。

  • クラスター IP アドレスは内部のみで使用されます。
  • 1 つの転送ルールが Kubernetes API およびマシン設定サーバーポートの両方を管理します。
  • バックエンドサービスは各ゾーンのインスタンスグループ、および存在する場合はブートストラップインスタンスグループで構成されます。
  • ファイアウォールは、内部のソース範囲のみに基づく単一ルールを使用します。
1.6.2.1.1. 制限

ロードバランサーの機能の違いにより、マシン設定サーバー /healthz のヘルスチェックは実行されません。2 つの内部ロードバランサーが 1 つの IP アドレスを共有できませんが、2 つのネットワークロードバランサーは 1 つの外部 IP アドレスを共有できます。インスタンスが健全であるかどうかについては、ポート 6443 の /readyz チェックで完全に判別されます。

1.6.3. カスタム VPC の使用について

OpenShift Container Platform 4.5 では、クラスターを Google Cloud Platform (GCP) の既存の VPC にデプロイできます。これを実行する場合、VPC 内の既存のサブネットおよびルーティングルールも使用する必要があります。

OpenShift Container Platform を既存の GCP VPC にデプロイすると、新規アカウントの制限を回避したり、会社のガイドラインによる運用上の制約をより容易に遵守することが可能になる場合があります。VPC の作成に必要なインフラストラクチャーの作成パーミッションを取得できない場合には、このオプションを使用できます。

1.6.3.1. VPC を使用するための要件

インストールプログラムは、以下のコンポーネントを作成しなくなります。

  • VPC
  • サブネット
  • Cloud Router
  • Cloud NAT
  • NAT IP アドレス

カスタム VPC を使用する場合は、そのカスタム VPC と使用するインストールプログラムおよびクラスターのサブネットを適切に設定する必要があります。インストールプログラムは、使用するクラスターのネットワーク範囲を細分化できず、サブネットのルートテーブルを設定するか、または DHCP などの VPC オプションを設定します。これは、クラスターのインストール前に設定する必要があります。

VPC およびサブネットは以下の要件を満たす必要があります。

  • VPC は、OpenShift Container Platform クラスターをデプロイする同じ GCP プロジェクトに存在する必要があります。
  • コントロールプレーンおよびコンピュートマシンからインターネットにアクセスできるようにするには、サブネットで Cloud NAT を設定してこれに対する egress を許可する必要があります。これらのマシンにパブリックアドレスがありません。インターネットへのアクセスが必要ない場合でも、インストールプログラムおよびイメージを取得できるように VPC ネットワークに対して egress を許可する必要があります。複数の Cloud NAT を共有サブネットで設定できないため、インストールプログラムはこれを設定できません。

指定するサブネットが適切であることを確認するには、インストールプログラムが以下のデータを確認します。

  • 指定するすべてのサブネットが存在し、指定した VPC に属します。
  • サブネットの CIDR はマシン CIDR に属します。
  • クラスターのコントロールプレーンおよびコンピュートマシンをデプロイするためにサブネットを指定する必要があります。両方のマシンタイプに同じサブネットを使用できます。

既存の VPC を使用するクラスターを破棄しても、VPC は削除されません。

1.6.3.2. パーミッションの区分

OpenShift Container Platform 4.3 以降、クラスターのデプロイに、インストールプログラムがプロビジョニングするインフラストラクチャークラスターに必要なすべてのパーミッションを必要としなくなりました。この変更は、ある会社で個人がクラウドで他とは異なるリソースを作成できるようにパーミッションが区分された状態に類似するものです。たとえば、インスタンス、バケット、ロードバランサーなどのアプリケーション固有のアイテムを作成することはできますが、VPC、サブネット、または Ingress ルールなどのネットワーク関連のコンポーネントは作成できない可能性があります。

クラスターの作成時に使用する GCP の認証情報には、VPC、およびサブネット、ルーティングテーブル、インターネットゲートウェイ、NAT、VPN などの VPC 内のコアとなるネットワークコンポーネントの作成に必要なネットワークのパーミッションは必要ありません。ロードバランサー、セキュリティーグループ、ストレージおよびノードなどの、クラスター内でマシンに必要なアプリケーションリソースを作成するパーミッションは依然として必要になります。

1.6.3.3. クラスター間の分離

OpenShift Container Platform を既存ネットワークにデプロイする場合、クラスターサービスの分離は、クラスターのインフラストラクチャー ID によるクラスター内のマシンを参照するファイアウォールルールによって保持されます。クラスター内のトラフィックのみが許可されます。

複数のクラスターを同じ VPC にデプロイする場合、以下のコンポーネントはクラスター間のアクセスを共有する可能性があります。

  • API:外部公開ストラテジーでグローバルに利用可能か、または内部公開ストラテジーのネットワーク全体で利用できる。
  • デバッグツール: SSH および ICMP アクセス用にマシン CIDR に対して開かれている仮想マシンインスタンス上のポートなど。

1.6.4. OpenShift Container Platform のインターネットアクセスおよび Telemetry アクセス

OpenShift Container Platform 4.5 では、クラスターをインストールするためにインターネットアクセスが必要になります。クラスターの健全性および正常に実行された更新についてのメトリクスを提供するためにデフォルトで実行される Telemetry サービスにもインターネットアクセスが必要です。クラスターがインターネットに接続されている場合、Telemetry は自動的に実行され、クラスターは Red Hat OpenShift Cluster Manager (OCM) に登録されます。

Red Hat OpenShift Cluster Manager インベントリーが Telemetry によって自動的に維持されるか、または OCM を手動で使用しているかのいずれによって正常であることを確認した後に、subscription watch を使用して、アカウントまたはマルチクラスターレベルで OpenShift Container Platform サブスクリプションを追跡します。

インターネットへのアクセスは以下を実行するために必要です。

  • Red Hat OpenShift Cluster Manager ページにアクセスし、インストールプログラムをダウンロードし、サブスクリプション管理を実行します。クラスターにインターネットアクセスがあり、Telemetry を無効にしない場合、そのサービスは有効なサブスクリプションでクラスターを自動的に使用します。
  • クラスターのインストールに必要なパッケージを取得するために Quay.io にアクセスします。
  • クラスターの更新を実行するために必要なパッケージを取得します。
重要

クラスターでインターネットに直接アクセスできない場合、プロビジョニングする一部のタイプのインフラストラクチャーでネットワークが制限されたインストールを実行できます。このプロセスで、必要なコンテンツをダウンロードし、これを使用してミラーレジストリーにクラスターのインストールおよびインストールプログラムの生成に必要なパッケージを設定します。インストールタイプによっては、クラスターのインストール環境でインターネットアクセスが不要となる場合があります。クラスターを更新する前に、ミラーレジストリーのコンテンツを更新します。

1.6.5. SSH プライベートキーの生成およびエージェントへの追加

クラスターでインストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要がある場合、ssh-agent とインストールプログラムの両方に SSH キーを指定する必要があります。このキーを使用してパブリッククラスターのブートストラップマシンにアクセスし、インストールの問題をトラブルシューティングできます。

注記

実稼働環境では、障害復旧およびデバッグが必要です。

このキーを使用して、ユーザー core としてマスターノードに対して SSH を実行できます。クラスターをデプロイする際に、キーは core ユーザーの ~/.ssh/authorized_keys 一覧に追加されます。

注記

AWS キーペアなどのプラットフォームに固有の方法で設定したキーではなく、ローカルキーを使用する必要があります。

手順

  1. パスワードなしの認証に設定されている SSH キーがコンピューター上にない場合は、これを作成します。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。

    $ ssh-keygen -t ed25519 -N '' \
        -f <path>/<file_name> 1
    1
    ~/.ssh/id_rsa などの、新規 SSH キーのパスおよびファイル名を指定します。既存のキーペアがある場合は、公開鍵が ~/.ssh ディレクトリーにあることを確認します。

    このコマンドを実行すると、指定した場所にパスワードを必要としない SSH キーが生成されます。

    注記

    FIPS で検証済み/進行中のモジュール (Modules in Process) 暗号ライブラリーを使用する OpenShift Container Platform クラスターを x86_64 アーキテクチャーにインストールする予定の場合は、ed25519 アルゴリズムを使用するキーは作成しないでください。代わりに、rsa アルゴリズムまたは ecdsa アルゴリズムを使用するキーを作成します。

  2. ssh-agent プロセスをバックグラウンドタスクとして開始します。

    $ eval "$(ssh-agent -s)"

    出力例

    Agent pid 31874

クラスターが FIPS モードにある場合は、FIPS 準拠のアルゴリズムのみを使用して SSH キーを生成します。鍵は RSA または ECDSA のいずれかである必要があります。

  1. SSH プライベートキーを ssh-agent に追加します。

    $ ssh-add <path>/<file_name> 1

    出力例

    Identity added: /home/<you>/<path>/<file_name> (<computer_name>)

    1
    ~/.ssh/id_rsa などの、SSH プライベートキーのパスおよびファイル名を指定します。
  2. GOOGLE_APPLICATION_CREDENTIALS 環境変数をサービスアカウントのプライベートキーファイルへのフルパスに設定します。

    $ export GOOGLE_APPLICATION_CREDENTIALS="<your_service_account_file>"
  3. 認証情報が適用されていることを確認します。

    $ gcloud auth list

次のステップ

  • OpenShift Container Platform をインストールする際に、SSH パブリックキーをインストールプログラムに指定します。

1.6.6. インストールプログラムの取得

OpenShift Container Platform をインストールする前に、インストールファイルをローカルコンピューターにダウンロードします。

前提条件

  • Linux または macOS を使用するコンピューターからクラスターをインストールする必要があります。
  • インストールプログラムをダウンロードするには、500 MB のローカルディスク領域が必要です。

手順

  1. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Infrastructure Provider」ページにアクセスします。Red Hat アカウントがある場合は、認証情報を使ってログインします。アカウントがない場合はこれを作成します。
  2. 選択するインストールタイプのページに移動し、オペレーティングシステムのインストールプログラムをダウンロードし、ファイルをインストール設定ファイルを保存するディレクトリーに配置します。

    重要

    インストールプログラムは、クラスターのインストールに使用するコンピューターにいくつかのファイルを作成します。クラスターインストールの完了後は、インストールプログラムおよびインストールプログラムが作成するファイルの両方を保持する必要があります。

    重要

    インストールプログラムで作成されたファイルを削除しても、クラスターがインストール時に失敗した場合でもクラスターは削除されません。特定のクラウドプロバイダー用に記載された OpenShift Container Platform のアンインストール手順を完了して、クラスターを完全に削除する必要があります。

  3. インストールプログラムを展開します。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。

    $ tar xvf <installation_program>.tar.gz
  4. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Pull Secret」ページから、インストールプルシークレットを .txt ファイルとしてダウンロードします。このプルシークレットを使用し、OpenShift Container Platform コンポーネントのコンテナーイメージを提供する Quay.io など、組み込まれた各種の認証局によって提供されるサービスで認証できます。

1.6.7. インストール設定ファイルの手動作成

内部ネットワークからのみアクセスでき、インターネット上に表示されないプライベート OpenShift Container Platform クラスターのインストールの場合、インストール設定ファイルを手動で生成する必要があります。

前提条件

  • OpenShift Container Platform インストーラープログラムおよびクラスターのアクセストークンを取得します。

手順

  1. 必要なインストールアセットを保存するためのインストールディレクトリーを作成します。

    $ mkdir <installation_directory>
    重要

    ディレクトリーを作成する必要があります。ブートストラップ X.509 証明書などの一部のインストールアセットの有効期限は短く設定されているため、インストールディレクトリーを再利用することができません。別のクラスターインストールの個別のファイルを再利用する必要がある場合は、それらをディレクトリーにコピーすることができます。ただし、インストールアセットのファイル名はリリース間で変更される可能性があります。インストールファイルを以前のバージョンの OpenShift Container Platform からコピーする場合は注意してコピーを行ってください。

  2. 以下の install-config.yaml ファイルテンプレートをカスタマイズし、これを <installation_directory> に保存します。

    注記

    この設定ファイル install-config.yaml に名前を付ける必要があります。

  3. install-config.yaml ファイルをバックアップし、これを複数のクラスターをインストールするために使用できるようにします。

    重要

    install-config.yaml ファイルは、インストールプロセスの次の手順で使用されます。この時点でこれをバックアップする必要があります。

1.6.7.1. インストール設定パラメーター

OpenShift Container Platform クラスターをデプロイする前に、クラスターをホストするクラウドプラットフォームでアカウントを記述し、クラスターのプラットフォームをオプションでカスタマイズするためにパラメーターの値を指定します。install-config.yaml インストール設定ファイルを作成する際に、コマンドラインで必要なパラメーターの値を指定します。クラスターをカスタマイズする場合、install-config.yaml ファイルを変更して、プラットフォームについての詳細情報を指定できます。

注記

インストール後は、これらのパラメーターを install-config.yaml ファイルで変更することはできません。

重要

openshift-install コマンドは、パラメーターのフィールド名を検証しません。正しくない名前を指定すると、関連するファイルまたはオブジェクトは作成されず、エラーが報告されません。指定されたパラメーターのフィールド名が正しいことを確認します。

1.6.7.1.1. 必須設定パラメーター

必須のインストール設定パラメーターは、以下の表で説明されています。

表1.17 必須パラメーター

パラメーター説明

apiVersion

install-config.yaml コンテンツの API バージョン。現在のバージョンは v1 です。インストーラーは、古い API バージョンをサポートすることもできます。

文字列

baseDomain

クラウドプロバイダーのベースドメイン。ベースドメインは、OpenShift Container Platform クラスターコンポーネントへのルートを作成するために使用されます。クラスターの完全な DNS 名は、baseDomain<metadata.name>.<baseDomain> 形式を使用する metadata.name パラメーターの値の組み合わせです。

example.com などの完全修飾ドメインまたはサブドメイン名。

metadata

Kubernetes リソース ObjectMeta。ここからは name パラメーターのみが消費されます。

オブジェクト

metadata.name

クラスターの名前。クラスターの DNS レコードはすべて {{.metadata.name}}.{{.baseDomain}} のサブドメインです。

dev などの小文字、ハイフン (-)、およびピリオド (.) が含まれる文字列。

platform

インストールの実行に使用する特定プラットフォームの設定: awsbaremetalazureopenstackovirtvsphereplatform.<platform> パラメーターに関する追加情報は、以下の表で特定のプラットフォームについて参照してください。

オブジェクト

pullSecret

https://cloud.redhat.com/openshift/install/pull-secret からプルシークレットを取得し、Quay.io などのサービスから OpenShift Container Platform コンポーネントのコンテナーイメージのダウンロードを認証します。

{
   "auths":{
      "cloud.openshift.com":{
         "auth":"b3Blb=",
         "email":"you@example.com"
      },
      "quay.io":{
         "auth":"b3Blb=",
         "email":"you@example.com"
      }
   }
}
1.6.7.1.2. ネットワーク設定パラメーター

既存のネットワークインフラストラクチャーの要件に基づいて、インストール設定をカスタマイズできます。たとえば、クラスターネットワークの IP アドレスブロックを拡張するか、デフォルトとは異なる IP アドレスブロックを指定できます。

IPv4 アドレスのみがサポートされます。

表1.18 ネットワークパラメーター

パラメーター説明

networking

クラスターのネットワークの設定。

オブジェクト

注記

インストール後に networking オブジェクトで指定したパラメーターを変更することはできません。

networking.networkType

インストールするクラスターネットワークプロバイダー Container Network Interface (CNI) プラグイン。

OpenShiftSDN または OVNKubernetes のいずれか。デフォルト値は OpenShiftSDN です。

networking.clusterNetwork

Pod の IP アドレスブロック。

デフォルト値は 10.128.0.0/14 で、ホストのプレフィックスは /23 です。

複数の IP アドレスブロックを指定する場合は、ブロックが重複しないようにしてください。

オブジェクトの配列。以下は例になります。

networking:
  clusterNetwork:
  - cidr: 10.128.0.0/14
    hostPrefix: 23

networking.clusterNetwork.cidr

networking.clusterNetwork を使用する場合に必須です。IP アドレスブロック。

IPv4 ネットワーク

CIDR (Classless Inter-Domain Routing) 表記の IP アドレスブロック。IPv4 ブロックのプレフィックス長は 0 から 32 の間になります。

networking.clusterNetwork.hostPrefix

それぞれの個別ノードに割り当てるサブネットプレフィックス長。たとえば、hostPrefix23 に設定される場合、各ノードに指定の cidr から /23 サブネットが割り当てられます。hostPrefix 値の 23 は、510 (2^(32 - 23) - 2) Pod IP アドレスを提供します。

サブネットプレフィックス。

デフォルト値は 23 です。

networking.serviceNetwork

サービスの IP アドレスブロック。デフォルト値は 172.30.0.0/16 です。

OpenShift SDN および OVN-Kubernetes ネットワークプロバイダーは、サービスネットワークの単一 IP アドレスブロックのみをサポートします。

CIDR 形式の IP アドレスブロックを持つ配列。以下は例になります。

networking:
  serviceNetwork:
   - 172.30.0.0/16

networking.machineNetwork

マシンの IP アドレスブロック。

複数の IP アドレスブロックを指定する場合は、ブロックが重複しないようにしてください。

オブジェクトの配列。以下は例になります。

networking:
  machineNetwork:
  - cidr: 10.0.0.0/16

networking.machineNetwork.cidr

networking.machineNetwork を使用する場合に必須です。IP アドレスブロック。libvirt 以外のすべてのプラットフォームでは、デフォルト値は 10.0.0.0/16 です。libvirt の場合、デフォルト値は 192.168.126.0/24 です。

CIDR 表記の IP ネットワークブロック。

例: 10.0.0.0/16

注記

優先される NIC が置かれている CIDR に一致する networking.machineNetwork を設定します。

1.6.7.1.3. オプションの設定パラメーター

オプションのインストール設定パラメーターは、以下の表で説明されています。

表1.19 オプションのパラメーター

パラメーター説明

additionalTrustBundle

ノードの信頼済み証明書ストアに追加される PEM でエンコードされた X.509 証明書バンドル。この信頼バンドルは、プロキシーが設定される際にも使用できます。

文字列

compute

コンピュートノードを構成するマシンの設定。

machine-pool オブジェクトの配列。詳細は、以下の「Machine-pool」の表を参照してください。

compute.architecture

プール内のマシンの命令セットアーキテクチャーを決定します。現時点で異種クラスターはサポートされていないため、すべてのプールが同じアーキテクチャーを指定する必要があります。有効な値は amd64 (デフォルト) です。

文字列

compute.hyperthreading

コンピュートマシンで同時マルチスレッドまたは hyperthreading を有効/無効にするかどうか。デフォルトでは、同時スレッドはマシンのコアのパフォーマンスを上げるために有効にされます。

重要

同時スレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。

Enabled または Disabled

compute.name

compute を使用する場合に必須です。マシンプールの名前。

worker

compute.platform

compute を使用する場合に必須です。このパラメーターを使用して、ワーカーマシンをホストするクラウドプロバイダーを指定します。このパラメーターの値は controlPlane.platform パラメーターの値に一致する必要があります。

awsazuregcpopenstackovirtvsphere、または {}

compute.replicas

プロビジョニングするコンピュートマシン(ワーカーマシンとしても知られる)の数。

2 以上の正の整数。デフォルト値は 3 です。

controlPlane

コントロールプレーンを構成するマシンの設定。

MachinePool オブジェクトの配列。詳細は、以下の「Machine-pool」の表を参照してください。

controlPlane.architecture

プール内のマシンの命令セットアーキテクチャーを決定します。現時点で異種クラスターはサポートされていないため、すべてのプールが同じアーキテクチャーを指定する必要があります。有効な値は amd64 (デフォルト) です。

文字列

controlPlane.hyperthreading

コントロールプレーンマシンで同時マルチスレッドまたは hyperthreading を有効/無効にするかどうか。デフォルトでは、同時スレッドはマシンのコアのパフォーマンスを上げるために有効にされます。

重要

同時スレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。

Enabled または Disabled

controlPlane.name

controlPlane を使用する場合に必須です。マシンプールの名前。

master

controlPlane.platform

controlPlane を使用する場合に必須です。このパラメーターを使用して、コントロールプレーンマシンをホストするクラウドプロバイダーを指定します。このパラメーターの値は compute.platform パラメーターの値に一致する必要があります。

awsazuregcpopenstackovirtvsphere、または {}

controlPlane.replicas

プロビジョニングするコントロールプレーンマシンの数。

サポートされる値は 3 のみです (これはデフォルト値です)。

fips

FIPS モードを有効または無効にします。デフォルトは false (無効) です。FIPS モードが有効にされている場合、OpenShift Container Platform が実行される Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) マシンがデフォルトの Kubernetes 暗号スイートをバイパスし、代わりに RHCOS で提供される暗号モジュールを使用します。

注記

Azure File ストレージを使用している場合、FIPS モードを有効にすることはできません。

false または true

imageContentSources

release-image コンテンツのソースおよびリポジトリー。

オブジェクトの配列。この表の以下の行で説明されているように、source およびオプションで mirrors が含まれます。

imageContentSources.source

imageContentSources を使用する場合に必須です。ユーザーが参照するリポジトリーを指定します (例: イメージプル仕様)。

文字列

imageContentSources.mirrors

同じイメージが含まれる可能性のあるリポジトリーを 1 つ以上指定します。

文字列の配列。

publish

Kubernetes API、OpenShift ルートなどのクラスターのユーザーに表示されるエンドポイントをパブリッシュまたは公開する方法。

Internal または External。プライベートクラスターをデプロイするには、publishInternal に設定します。これはインターネットからアクセスできません。デフォルト値は External です。

sshKey

クラスターマシンへのアクセスを認証するための SSH キー。

注記

インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、ssh-agent プロセスが使用する SSH キーを指定します。

たとえば、sshKey: ssh-ed25519 AAAA... です

1.6.7.1.4. 追加の Google Cloud Platform (GCP) 設定パラメーター

追加の GCP 設定パラメーターは以下の表で説明されています。

表1.20 追加の GCP パラメーター

パラメーター説明

platform.gcp.network

クラスターをデプロイする既存 VPC の名前。

文字列。

platform.gcp.type

GCP マシンタイプ

GCP マシンタイプ。

platform.gcp.zones

インストールプログラムが指定される MachinePool のマシンを作成するアベイラビリティーゾーン。

YAML シーケンスus-central1-a などの有効な GCP アベイラビリティーゾーンの一覧。

platform.gcp.controlPlaneSubnet

コントロールプレーンマシンをデプロイする VPC の既存サブネットの名前。

サブネット名。

platform.gcp.computeSubnet

コンピュートマシンをデプロイする VPC の既存サブネットの名前。

サブネット名。

1.6.7.2. GCP のカスタマイズされた install-config.yaml ファイルのサンプル

install-config.yaml ファイルをカスタマイズして、OpenShift Container Platform クラスターのプラットフォームについての詳細を指定するか、または必要なパラメーターの値を変更することができます。

重要

このサンプルの YAML ファイルは参照用にのみ提供されます。インストールプログラムを使用して install-config.yaml ファイルを取得し、これを変更する必要があります。

apiVersion: v1
baseDomain: example.com 1
controlPlane: 2 3
  hyperthreading: Enabled 4
  name: master
  platform:
    gcp:
      type: n2-standard-4
      zones:
      - us-central1-a
      - us-central1-c
  replicas: 3
compute: 5 6
- hyperthreading: Enabled 7
  name: worker
  platform:
    gcp:
      type: n2-standard-4
      zones:
      - us-central1-a
      - us-central1-c
  replicas: 3
metadata:
  name: test-cluster 8
networking:
  clusterNetwork:
  - cidr: 10.128.0.0/14
    hostPrefix: 23
  machineNetwork:
  - cidr: 10.0.0.0/16
  networkType: OpenShiftSDN
  serviceNetwork:
  - 172.30.0.0/16
platform:
  gcp:
    projectID: openshift-production 9
    region: us-central1 10
    network: existing_vpc 11
    controlPlaneSubnet: control_plane_subnet 12
    computeSubnet: compute_subnet 13
pullSecret: '{"auths": ...}' 14
fips: false 15
sshKey: ssh-ed25519 AAAA... 16
publish: Internal 17
1 8 9 10 14
必須。インストールプログラムはこの値の入力を求めるプロンプトを出します。
2 5
これらのパラメーターおよび値を指定しない場合、インストールプログラムはデフォルトの値を指定します。
3 6
controlPlane セクションは単一マッピングですが、コンピュートセクションはマッピングのシーケンスになります。複数の異なるデータ構造の要件を満たすには、 compute セクションの最初の行はハイフン - で始め、controlPlane セクションの最初の行はハイフンで始めることができません。どちらのセクションも、現時点では単一のマシンプールを定義しますが、OpenShift Container Platform の今後のバージョンでは、インストール時の複数のコンピュートプールの定義をサポートする可能性があります。1 つのコントロールプレーンプールのみが使用されます。
4 7
同時マルチスレッドまたは hyperthreading を有効/無効にするかどうか。デフォルトでは、同時スレッドはマシンのコアのパフォーマンスを上げるために有効にされます。パラメーター値を Disabled に設定するとこれを無効にすることができます。一部のクラスターマシンで同時マルチスレッドを無効にする場合は、これをすべてのクラスターマシンで無効にする必要があります。
重要

同時スレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。同時マルチスレッドを無効にする場合は、マシンに対して n1-standard-8などの大規模なマシンタイプを使用します。

11
既存 VPC の名前を指定します。
12
コントロールプレーンマシンをデプロイする既存サブネットの名前を指定します。サブネットは、指定した VPC に属している必要があります。
13
コンピュートマシンをデプロイする既存サブネットの名前を指定します。サブネットは、指定した VPC に属している必要があります。
15
FIPS モードを有効または無効にするかどうか。デフォルトでは、FIPS モードは有効にされません。FIPS モードが有効にされている場合、OpenShift Container Platform が実行される Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) マシンがデフォルトの Kubernetes 暗号スイートをバイパスし、代わりに RHCOS で提供される暗号モジュールを使用します。
16
クラスター内のマシンにアクセスするために使用する sshKey 値をオプションで指定できます。
注記

インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、ssh-agent プロセスが使用する SSH キーを指定します。

17
クラスターのユーザーに表示されるエンドポイントをパブリッシュする方法。プライベートクラスターをデプロイするには、publishInternal に設定します。これはインターネットからアクセスできません。デフォルト値は External です。

1.6.7.3. インストール時のクラスター全体のプロキシーの設定

実稼働環境では、インターネットへの直接アクセスを拒否し、代わりに HTTP または HTTPS プロキシーを使用することができます。プロキシー設定を install-config.yaml ファイルで行うことにより、新規の OpenShift Container Platform クラスターをプロキシーを使用するように設定できます。

前提条件

  • 既存の install-config.yaml ファイルが必要です。
  • クラスターがアクセスする必要のあるサイトを確認し、プロキシーをバイパスする必要があるかどうかを判別します。デフォルトで、すべてのクラスター egress トラフィック (クラスターをホストするクラウドについてのクラウドプロバイダー API に対する呼び出しを含む) はプロキシーされます。Proxy オブジェクトの spec.noProxy フィールドにサイトを追加し、必要に応じてプロキシーをバイパスします。

    注記

    Proxy オブジェクトの status.noProxy フィールドには、インストール設定の networking.machineNetwork[].cidrnetworking.clusterNetwork[].cidr、および networking.serviceNetwork[] フィールドの値が設定されます。

    Amazon Web Services (AWS)、Google Cloud Platform (GCP)、Microsoft Azure、および Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) へのインストールの場合、Proxy オブジェクトの status.noProxy フィールドには、インスタンスメタデータのエンドポイント (169.254.169.254) も設定されます。

手順

  1. install-config.yaml ファイルを編集し、プロキシー設定を追加します。以下は例になります。

    apiVersion: v1
    baseDomain: my.domain.com
    proxy:
      httpProxy: http://<username>:<pswd>@<ip>:<port> 1
      httpsProxy: http://<username>:<pswd>@<ip>:<port> 2
      noProxy: example.com 3
    additionalTrustBundle: | 4
        -----BEGIN CERTIFICATE-----
        <MY_TRUSTED_CA_CERT>
        -----END CERTIFICATE-----
    ...
    1
    クラスター外の HTTP 接続を作成するために使用するプロキシー URL。URL スキームは http である必要があります。追加のプロキシー設定が必要ではなく、追加の CA を必要とする MITM の透過的なプロキシーネットワークを使用する場合には、httpProxy 値を指定することはできません。
    2
    クラスター外で HTTPS 接続を作成するために使用するプロキシー URL。このフィールドが指定されていない場合、HTTP および HTTPS 接続の両方に httpProxy が使用されます。追加のプロキシー設定が必要ではなく、追加の CA を必要とする MITM の透過的なプロキシーネットワークを使用する場合には、httpsProxy 値を指定することはできません。
    3
    プロキシーを除外するための宛先ドメイン名、ドメイン、IP アドレス、または他のネットワーク CIDR のカンマ区切りの一覧。サブドメインのみと一致するように、ドメインの前に . を付けます。たとえば、.y.comx.y.com に一致しますが、 y.com には一致しません。* を使用し、すべての宛先のプロキシーをバイパスします。
    4
    指定されている場合、インストールプログラムは HTTPS 接続のプロキシーに必要な 1 つ以上の追加の CA 証明書が含まれる user-ca-bundle という名前の設定マップを openshift-config namespace に生成します。次に Cluster Network Operator は、これらのコンテンツを Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) 信頼バンドルにマージする trusted-ca-bundle 設定マップを作成し、この設定マップは Proxy オブジェクトの trustedCA フィールドで参照されます。additionalTrustBundle フィールドは、プロキシーのアイデンティティー証明書が RHCOS 信頼バンドルからの認証局によって署名されない限り必要になります。追加のプロキシー設定が必要ではなく、追加の CA を必要とする MITM の透過的なプロキシーネットワークを使用する場合には、MITM CA 証明書を指定する必要があります。
    注記

    インストールプログラムは、プロキシーの readinessEndpoints フィールドをサポートしません。

  2. ファイルを保存し、OpenShift Container Platform のインストール時にこれを参照します。

インストールプログラムは、指定の install-config.yaml ファイルのプロキシー設定を使用する cluster という名前のクラスター全体のプロキシーを作成します。プロキシー設定が指定されていない場合、cluster Proxy オブジェクトが依然として作成されますが、これには spec がありません。

注記

cluster という名前の Proxy オブジェクトのみがサポートされ、追加のプロキシーを作成することはできません。

1.6.8. クラスターのデプロイ

互換性のあるクラウドプラットフォームに OpenShift Container Platform をインストールできます。

重要

インストールプログラムの create cluster コマンドは、初期インストール時に 1 回だけ実行できます。

前提条件

  • クラスターをホストするクラウドプラットフォームでアカウントを設定します。
  • OpenShift Container Platform インストールプログラム、およびクラスターのプルシークレットを取得します。

手順

  1. インストールプログラムを実行します。

    $ ./openshift-install create cluster --dir=<installation_directory> \ 1
        --log-level=info 2
    1
    <installation_directory> については、以下を指定します。
    2
    異なるインストールの詳細情報を表示するには、info ではなく、warndebug、または error を指定します。
    注記

    ホストに設定した AWS アカウントにクラスターをデプロイするための十分なパーミッションがない場合、インストールプログラムは停止し、不足しているパーミッションが表示されます。

    クラスターのデプロイメントが完了すると、Web コンソールへのリンクや kubeadmin ユーザーの認証情報を含む、クラスターにアクセスするための指示がターミナルに表示されます。

    重要

    インストールプログラムが生成する Ignition 設定ファイルには、24 時間が経過すると期限切れになり、その後に更新される証明書が含まれます。証明書を更新する前にクラスターが停止し、24 時間経過した後にクラスターを再起動すると、クラスターは期限切れの証明書を自動的に復元します。例外として、kubelet 証明書を回復するために保留状態の node-bootstrapper 証明書署名要求 (CSR)を手動で承認する必要があります。詳細は、コントロールプレーン証明書の期限切れの状態からのリカバリー についてのドキュメントを参照してください。

    重要

    インストールプログラム、またはインストールプログラムが作成するファイルを削除することはできません。これらはいずれもクラスターを削除するために必要になります。

1.6.9. バイナリーのダウンロードによる CLI のインストール

コマンドラインインターフェースを使用して OpenShift Container Platform と対話するために CLI (oc) をインストールすることができます。oc は Linux、Windows、または macOS にインストールできます。

重要

以前のバージョンの oc をインストールしている場合、これを使用して OpenShift Container Platform 4.5 のすべてのコマンドを実行することはできません。新規バージョンの oc をダウンロードし、インストールします。

1.6.9.1. Linux への CLI のインストール

以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc) バイナリーを Linux にインストールできます。

手順

  1. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Infrastructure Provider」ページに移動します。
  2. インフラストラクチャープロバイダーを選択し、(該当する場合は) インストールタイプを選択します。
  3. Command-line interface セクションで、ドロップダウンメニューの Linux を選択し、Download command-line tools をクリックします。
  4. アーカイブを展開します。

    $ tar xvzf <file>
  5. oc バイナリーを、PATH にあるディレクトリーに配置します。

    PATH を確認するには、以下のコマンドを実行します。

    $ echo $PATH

CLI のインストール後は、oc コマンドを使用して利用できます。

$ oc <command>

1.6.9.2. Windows での CLI のインストール

以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc) バイナリーを Windows にインストールできます。

手順

  1. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Infrastructure Provider」ページに移動します。
  2. インフラストラクチャープロバイダーを選択し、(該当する場合は) インストールタイプを選択します。
  3. Command-line interface セクションで、ドロップダウンメニューの Windows を選択し、Download command-line tools をクリックします。
  4. ZIP プログラムでアーカイブを解凍します。
  5. oc バイナリーを、PATH にあるディレクトリーに移動します。

    PATH を確認するには、コマンドプロンプトを開いて以下のコマンドを実行します。

    C:\> path

CLI のインストール後は、oc コマンドを使用して利用できます。

C:\> oc <command>

1.6.9.3. macOS への CLI のインストール

以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc) バイナリーを macOS にインストールできます。

手順

  1. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Infrastructure Provider」ページに移動します。
  2. インフラストラクチャープロバイダーを選択し、(該当する場合は) インストールタイプを選択します。
  3. Command-line interface セクションで、ドロップダウンメニューの MacOS を選択し、Download command-line tools をクリックします。
  4. アーカイブを展開し、解凍します。
  5. oc バイナリーをパスにあるディレクトリーに移動します。

    PATH を確認するには、ターミナルを開き、以下のコマンドを実行します。

    $ echo $PATH

CLI のインストール後は、oc コマンドを使用して利用できます。

$ oc <command>

1.6.10. クラスターへのログイン

クラスター kubeconfig ファイルをエクスポートし、デフォルトシステムユーザーとしてクラスターにログインできます。kubeconfig ファイルには、クライアントを正しいクラスターおよび API サーバーに接続するために CLI で使用されるクラスターについての情報が含まれます。このファイルはクラスターに固有のファイルであり、OpenShift Container Platform のインストール時に作成されます。

前提条件

  • OpenShift Container Platform クラスターをデプロイします。
  • oc CLI をインストールします。

手順

  1. kubeadmin 認証情報をエクスポートします。

    $ export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig 1
    1
    <installation_directory> には、インストールファイルを保存したディレクトリーへのパスを指定します。
  2. エクスポートされた設定を使用して、oc コマンドを正常に実行できることを確認します。

    $ oc whoami

    出力例

    system:admin

1.6.11. 次のステップ

1.7. Deployment Manager テンプレートの使用による GCP でのユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーへのクラスターのインストール

OpenShift Container Platform バージョン 4.5 では、プロビジョニングするインフラストラクチャーを使用するクラスターを Google Cloud Platform (GCP) にインストールできます。

以下に、ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーのインストールを実行する手順を要約します。これらの手順を実行するか、独自の手順を作成するのに役立つ複数の Deployment Manager テンプレートが提供されます。他の方法を使用して必要なリソースを作成することもできます。

重要

ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーのインストールする手順は、例としてのみ提供されます。独自にプロビジョニングするインフラストラクチャーでクラスターをインストールするには、クラウドプロバイダーおよび OpenShift Container Platform のインストールプロセスについて理解している必要があります。これらの手順を実行するか、独自の手順を作成するのに役立つ複数の Deployment Manager テンプレートが提供されます。他の方法を使用して必要なリソースを作成することもできます。これらのテンプレートはサンプルとしてのみ提供されます。

1.7.1. 前提条件

1.7.2. 証明書署名要求の管理

ユーザーがプロビジョニングするインフラストラクチャーを使用する場合、クラスターの自動マシン管理へのアクセスは制限されるため、インストール後にクラスターの証明書署名要求 (CSR) のメカニズムを提供する必要があります。kube-controller-manager は kubelet クライアント CSR のみを承認します。machine-approver は、kubelet 認証情報を使用して要求される提供証明書の有効性を保証できません。適切なマシンがこの要求を発行したかどうかを確認できないためです。kubelet 提供証明書の要求の有効性を検証し、それらを承認する方法を判別し、実装する必要があります。

1.7.3. GCP プロジェクトの設定

OpenShift Container Platform をインストールする前に、これをホストするように Google Cloud Platform (GCP) プロジェクトを設定する必要があります。

1.7.3.1. GCP プロジェクトの作成

OpenShift Container Platform をインストールするには、クラスターをホストするために Google Cloud Platform (GCP) アカウントでプロジェクトを作成する必要があります。

手順

  • OpenShift Container Platform クラスターをホストするプロジェクトを作成します。GCP ドキュメントの「プロジェクトの作成と管理」を参照してください。

    重要

    GCP プロジェクトは、インストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャーを使用している場合には、Premium Network Service 階層を使用する必要があります。インストールプログラムを使用してインストールしたクラスターでは、Standard Network Service 階層はサポートされません。インストールプログラムは、api-int.<cluster_name>.<base_domain> の内部負荷分散を設定します。内部負荷分散には Premium Tier が必要です。

1.7.3.2. GCP での API サービスの有効化

Google Cloud Platform (GCP) プロジェクトでは、OpenShift Container Platform インストールを完了するために複数の API サービスへのアクセスが必要です。

前提条件

  • クラスターをホストするプロジェクトを作成しています。

手順

  • クラスターをホストするプロジェクトで以下の必要な API サービスを有効にします。GCP ドキュメントの「サービスの有効化」を参照してください。

    表1.21 必要な API サービス

    API サービスコンソールサービス名

    Cloud Deployment Manager V2 API

    deploymentmanager.googleapis.com

    Compute Engine API

    compute.googleapis.com

    Google Cloud API

    cloudapis.googleapis.com

    Cloud Resource Manager API

    cloudresourcemanager.googleapis.com

    Google DNS API

    dns.googleapis.com

    IAM Service Account Credentials API

    iamcredentials.googleapis.com

    Identity and Access Management (IAM) API

    iam.googleapis.com

    Service Management API

    servicemanagement.googleapis.com

    Service Usage API

    serviceusage.googleapis.com

    Google Cloud Storage JSON API

    storage-api.googleapis.com

    Cloud Storage

    storage-component.googleapis.com

1.7.3.3. GCP の DNS の設定

OpenShift Container Platform をインストールするには、使用する Google Cloud Platform (GCP) アカウントに、OpenShift Container Platform クラスターをホストする同じプロジェクトに専用のパブリックホストゾーンがなければなりません。このゾーンはドメインに対する権威を持っている必要があります。DNS サービスは、クラスターへの外部接続のためのクラスターの DNS 解決および名前検索を提供します。

手順

  1. ドメイン、またはサブドメイン、およびレジストラーを特定します。既存のドメインおよびレジストラーを移行するか、GCP または他のソースから新規のものを取得できます。

    注記

    新規ドメインを購入する場合、関連する DNS の変更が伝播するのに時間がかかる場合があります。Google 経由でドメインを購入する方法についての詳細は、「 Google ドメイン」を参照してください。

  2. GCP プロジェクトにドメインまたはサブドメインのパブリックホストゾーンを作成します。GCP ドキュメントの「ゾーンの管理」を参照してください。

    openshiftcorp.com などのルートドメインや、 clusters.openshiftcorp.com などのサブドメインを使用します。

  3. ホストゾーンレコードから新規の権威ネームサーバーを抽出します。GCP ドキュメントの「Cloud DNS ネームサーバーを検索する」を参照してください。

    通常は、4 つのネームサーバーがあります。

  4. ドメインが使用するネームサーバーのレジストラーレコードを更新します。たとえば、ドメインを Google ドメインに登録している場合は、Google Domains Help で「How to switch to custom name servers」のトピックを参照してください。
  5. ルートドメインを Google Cloud DNS に移行している場合は、DNS レコードを移行します。GCP ドキュメントの「Cloud DNS への移行」を参照してください。
  6. サブドメインを使用する場合は、所属する会社の手順に従ってその委任レコードを親ドメインに追加します。このプロセスには、所属企業の IT 部門や、会社のルートドメインと DNS サービスを制御する部門へのリクエストが含まれる場合があります。

1.7.3.4. GCP アカウントの制限

OpenShift Container Platform クラスターは多くの Google Cloud Platform (GCP) コンポーネントを使用しますが、デフォルトの 割り当て (Quota) はデフォルトの OpenShift Container Platform クラスターをインストールする機能に影響を与えません。

3 つのコンピュートマシンおよび 3 つのコントロールプレーンマシンが含まれるデフォルトクラスターは以下のリソースを使用します。一部のリソースはブートストラッププロセス時にのみ必要となり、クラスターのデプロイ後に削除されることに注意してください。

表1.22 デフォルトのクラスターで使用される GCP リソース

サービスコンポーネント場所必要なリソースの合計ブートストラップ後に削除されるリソース

サービスアカウント

IAM

グローバル

5

0

ファイアウォールのルール

ネットワーク

グローバル

11

1

転送ルール

コンピュート

グローバル

2

0

ヘルスチェック

コンピュート

グローバル

2

0

イメージ

コンピュート

グローバル

1

0

ネットワーク

ネットワーク

グローバル

1

0

ルーター

ネットワーク

グローバル

1

0

ルート

ネットワーク

グローバル

2

0

サブネットワーク

コンピュート

グローバル

2

0

ターゲットプール

ネットワーク

グローバル

2

0

注記

インストール時にクォータが十分ではない場合、インストールプログラムは超過したクォータとリージョンの両方を示すエラーを表示します。

実際のクラスターサイズ、計画されるクラスターの拡張、およびアカウントに関連付けられた他のクラスターからの使用法を考慮してください。CPU、静的 IP アドレス、および永続ディスク SSD(ストレージ)のクォータは、ほとんどの場合に不十分になる可能性のあるものです。

以下のリージョンのいずれかにクラスターをデプロイする予定の場合、ストレージクォータの最大値を超え、CPU クォータ制限を超える可能性が高くなります。

  • asia-east2
  • asia-northeast2
  • asia-south1
  • australia-southeast1
  • europe-north1
  • europe-west2
  • europe-west3
  • europe-west6
  • northamerica-northeast1
  • southamerica-east1
  • us-west2

GCP コンソールからリソースクォータを増やすことは可能ですが、サポートチケットを作成する必要がある場合があります。OpenShift Container Platform クラスターをインストールする前にサポートチケットを解決できるように、クラスターのサイズを早期に計画してください。

1.7.3.5. GCP でのサービスアカウントの作成

OpenShift Container Platform には、Google API でデータにアクセスするための認証および承認を提供する Google Cloud Platform (GCP) サービスアカウントが必要です。プロジェクトに必要なロールが含まれる既存の IAM サービスアカウントがない場合は、これを作成する必要があります。

前提条件

  • クラスターをホストするプロジェクトを作成しています。

手順

  1. OpenShift Container Platform クラスターをホストするために使用するプロジェクトでサービスアカウントを作成します。GCP ドキュメントで「サービスアカウントの作成」を参照してください。
  2. サービスアカウントに適切なパーミッションを付与します。付随する個別のパーミッションを付与したり、オーナーロールをこれに割り当てることができます。「特定のリソースのサービスアカウントへの役割の付与」を参照してください。

    注記

    サービスアカウントをプロジェクトの所有者にすることが必要なパーミッションを取得する最も簡単な方法になります。 つまりこれは、サービスアカウントはプロジェクトを完全に制御できることを意味します。この権限を提供することに伴うリスクが受け入れ可能であるかどうかを判別する必要があります。

  3. JSON 形式でサービスアカウントキーを作成します。GCP ドキュメントの「サービスアカウントキーの作成」を参照してください。

    クラスターを作成するには、サービスアカウントキーが必要になります。

1.7.3.5.1. 必要な GCP パーミッション

作成するサービスアカウントにオーナーロールを割り当てると、OpenShift Container Platform のインストールに必要なパーミッションも含め、そのサービスアカウントにすべてのパーミッションが付与されます。OpenShift Container Platform クラスターをデプロイするには、サービスアカウントに以下のパーミッションが必要です。クラスターを既存の VPC にデプロイする場合、サービスアカウントでは一部のネットワークのパーミッションを必要としません。これについては、以下の一覧に記載されています。

インストールプログラムに必要なロール

  • Compute 管理者
  • セキュリティー管理者
  • サービスアカウント管理者
  • サービスアカウントユーザー
  • ストレージ管理者

インストール時のネットワークリソースの作成に必要なロール

  • DNS 管理者

ユーザーによってプロビジョニングされる GCP インフラストラクチャーに必要なロール

  • Deployment Manager Editor
  • サービスアカウントキー管理者

オプションのロール

クラスターで Operator の制限された認証情報を新たに作成できるようにするには、以下のロールを追加します。

  • サービスアカウントキー管理者

ロールは、コントロールプレーンおよびコンピュートマシンが使用するサービスアカウントに適用されます。

表1.23 GCP サービスアカウントのパーミッション

アカウントロール

コントロールプレーン

roles/compute.instanceAdmin

roles/compute.networkAdmin

roles/compute.securityAdmin

roles/storage.admin

roles/iam.serviceAccountUser

コンピュート

roles/compute.viewer

roles/storage.admin

1.7.3.6. サポートされている GCP リージョン

OpenShift Container Platform クラスターを以下の Google Cloud Platform (GCP) リージョンにデプロイできます。

  • asia-east1 (Changhua County, Taiwan)
  • asia-east2 (Hong Kong)
  • asia-northeast1 (Tokyo, Japan)
  • asia-northeast2 (Osaka, Japan)
  • asia-south1 (Mumbai, India)
  • asia-southeast1 (Jurong West, Singapore)
  • australia-southeast1 (Sydney, Australia)
  • europe-north1 (Hamina, Finland)
  • europe-west1 (St. Ghislain, Belgium)
  • europe-west2 (London, England, UK)
  • europe-west3 (Frankfurt, Germany)
  • europe-west4 (Eemshaven, Netherlands)
  • europe-west6 (Zürich, Switzerland)
  • northamerica-northeast1 (Montréal, Québec, Canada)
  • southamerica-east1 (São Paulo, Brazil)
  • us-central1 (Council Bluffs, Iowa, USA)
  • us-east1 (Moncks Corner, South Carolina, USA)
  • us-east4 (Ashburn, Northern Virginia, USA)
  • us-west1 (The Dalles, Oregon, USA)
  • us-west2 (Los Angeles, California, USA)

1.7.3.7. GCP の CLI ツールのインストールおよび設定

ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーを使用して Google Cloud Platform (GCP) に OpenShift Container Platform をインストールするには、GCP の CLI ツールをインストールし、設定する必要があります。

前提条件

  • クラスターをホストするプロジェクトを作成しています。
  • サービスアカウントを作成し、これに必要なパーミッションを付与しています。

手順

  1. $PATH で以下のバイナリーをインストールします。

    • gcloud
    • gsutil

    GCP ドキュメントの「Google Cloud SDK のドキュメント」を参照してください。

  2. 設定したサービスアカウントで、gcloud ツールを使用して認証します。

    GCP ドキュメントで、サービスアカウントでの認証について参照してください。

1.7.4. GCP のインストール設定ファイルの作成

ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーを使用して OpenShift Container Platform を Google Cloud Platform (GCP) にインストールするには、インストールプログラムがクラスターをデプロイするために必要なファイルを生成し、クラスターが使用するマシンのみを作成するようにそれらのファイルを変更する必要があります。install-config.yaml ファイル、Kubernetes マニフェスト、および Ignition 設定ファイルを生成し、カスタマイズします。

1.7.4.1. インストール設定ファイルの作成

Google Cloud Platform (GCP) にインストールする OpenShift Container Platform クラスターをカスタマイズできます。

前提条件

  • OpenShift Container Platform インストールプログラム、およびクラスターのプルシークレットを取得します。

手順

  1. install-config.yaml ファイルを作成します。

    1. 以下のコマンドを実行します。

      $ ./openshift-install create install-config --dir=<installation_directory> 1
      1
      <installation_directory> の場合、インストールプログラムが作成するファイルを保存するためにディレクトリー名を指定します。
      重要

      空のディレクトリーを指定します。ブートストラップ X.509 証明書などの一部のインストールアセットの有効期限は短く設定されているため、インストールディレクトリーを再利用することができません。別のクラスターインストールの個別のファイルを再利用する必要がある場合は、それらをディレクトリーにコピーすることができます。ただし、インストールアセットのファイル名はリリース間で変更される可能性があります。インストールファイルを以前のバージョンの OpenShift Container Platform からコピーする場合は注意してコピーを行ってください。

    2. プロンプト時に、クラウドの設定の詳細情報を指定します。

      1. オプション: クラスターマシンにアクセスするために使用する SSH キーを選択します。

        注記

        インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、ssh-agent プロセスが使用する SSH キーを指定します。

      2. ターゲットに設定するプラットフォームとして gcp を選択します。
      3. コンピューター上で GCP アカウント用のサービスアカウントキーを設定していない場合、GCP からこれを取得してファイルの内容を貼り付けるか、またはファイルへの絶対パスを入力する必要があります。
      4. クラスターのプロビジョニングに使用するプロジェクト ID を選択します。デフォルト値は、設定したサービスアカウントによって指定されます。
      5. クラスターをデプロイするリージョンを選択します。
      6. クラスターをデプロイするベースドメインを選択します。ベースドメインは、クラスターに作成したパブリック DNS ゾーンに対応します。
      7. クラスターの記述名を入力します。
      8. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Pull Secret」ページから取得したプルシークレットを貼り付けます。
    3. オプション: クラスターでコンピュートマシンをプロビジョニングするよう設定する必要がない場合は、 install-config.yaml ファイルで compute プールの replicas0 に設定してコンピュートプールを空にします。

      compute:
      - hyperthreading: Enabled
        name: worker
        platform: {}
        replicas: 0 1
      1
      0 に設定します。
  2. install-config.yaml ファイルを変更します。利用可能なパラメーターの詳細については、「インストール設定パラメーター」セクションを参照してください。
  3. install-config.yaml ファイルをバックアップし、複数のクラスターをインストールするために使用できるようにします。

    重要

    install-config.yaml ファイルはインストールプロセス時に使用されます。このファイルを再利用する必要がある場合は、この段階でこれをバックアップしてください。

1.7.4.2. インストール時のクラスター全体のプロキシーの設定

実稼働環境では、インターネットへの直接アクセスを拒否し、代わりに HTTP または HTTPS プロキシーを使用することができます。プロキシー設定を install-config.yaml ファイルで行うことにより、新規の OpenShift Container Platform クラスターをプロキシーを使用するように設定できます。

前提条件

  • 既存の install-config.yaml ファイルが必要です。
  • クラスターがアクセスする必要のあるサイトを確認し、プロキシーをバイパスする必要があるかどうかを判別します。デフォルトで、すべてのクラスター egress トラフィック (クラスターをホストするクラウドについてのクラウドプロバイダー API に対する呼び出しを含む) はプロキシーされます。Proxy オブジェクトの spec.noProxy フィールドにサイトを追加し、必要に応じてプロキシーをバイパスします。

    注記

    Proxy オブジェクトの status.noProxy フィールドには、インストール設定の networking.machineNetwork[].cidrnetworking.clusterNetwork[].cidr、および networking.serviceNetwork[] フィールドの値が設定されます。

    Amazon Web Services (AWS)、Google Cloud Platform (GCP)、Microsoft Azure、および Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) へのインストールの場合、Proxy オブジェクトの status.noProxy フィールドには、インスタンスメタデータのエンドポイント (169.254.169.254) も設定されます。

手順

  1. install-config.yaml ファイルを編集し、プロキシー設定を追加します。以下は例になります。

    apiVersion: v1
    baseDomain: my.domain.com
    proxy:
      httpProxy: http://<username>:<pswd>@<ip>:<port> 1
      httpsProxy: http://<username>:<pswd>@<ip>:<port> 2
      noProxy: example.com 3
    additionalTrustBundle: | 4
        -----BEGIN CERTIFICATE-----
        <MY_TRUSTED_CA_CERT>
        -----END CERTIFICATE-----
    ...
    1
    クラスター外の HTTP 接続を作成するために使用するプロキシー URL。URL スキームは http である必要があります。追加のプロキシー設定が必要ではなく、追加の CA を必要とする MITM の透過的なプロキシーネットワークを使用する場合には、httpProxy 値を指定することはできません。
    2
    クラスター外で HTTPS 接続を作成するために使用するプロキシー URL。このフィールドが指定されていない場合、HTTP および HTTPS 接続の両方に httpProxy が使用されます。追加のプロキシー設定が必要ではなく、追加の CA を必要とする MITM の透過的なプロキシーネットワークを使用する場合には、httpsProxy 値を指定することはできません。
    3
    プロキシーを除外するための宛先ドメイン名、ドメイン、IP アドレス、または他のネットワーク CIDR のカンマ区切りの一覧。サブドメインのみと一致するように、ドメインの前に . を付けます。たとえば、.y.comx.y.com に一致しますが、 y.com には一致しません。* を使用し、すべての宛先のプロキシーをバイパスします。
    4
    指定されている場合、インストールプログラムは HTTPS 接続のプロキシーに必要な 1 つ以上の追加の CA 証明書が含まれる user-ca-bundle という名前の設定マップを openshift-config namespace に生成します。次に Cluster Network Operator は、これらのコンテンツを Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) 信頼バンドルにマージする trusted-ca-bundle 設定マップを作成し、この設定マップは Proxy オブジェクトの trustedCA フィールドで参照されます。additionalTrustBundle フィールドは、プロキシーのアイデンティティー証明書が RHCOS 信頼バンドルからの認証局によって署名されない限り必要になります。追加のプロキシー設定が必要ではなく、追加の CA を必要とする MITM の透過的なプロキシーネットワークを使用する場合には、MITM CA 証明書を指定する必要があります。
    注記

    インストールプログラムは、プロキシーの readinessEndpoints フィールドをサポートしません。

  2. ファイルを保存し、OpenShift Container Platform のインストール時にこれを参照します。

インストールプログラムは、指定の install-config.yaml ファイルのプロキシー設定を使用する cluster という名前のクラスター全体のプロキシーを作成します。プロキシー設定が指定されていない場合、cluster Proxy オブジェクトが依然として作成されますが、これには spec がありません。

注記

cluster という名前の Proxy オブジェクトのみがサポートされ、追加のプロキシーを作成することはできません。

1.7.4.3. Kubernetes マニフェストおよび Ignition 設定ファイルの作成

一部のクラスター定義ファイルを変更し、クラスターマシンを手動で起動する必要があるため、クラスターがマシンを作成するために必要な Kubernetes マニフェストと Ignition 設定ファイルを生成する必要があります。

重要

インストールプログラムが生成する Ignition 設定ファイルには、24 時間が経過すると期限切れになり、その後に更新される証明書が含まれます。証明書を更新する前にクラスターが停止し、24 時間経過した後にクラスターを再起動すると、クラスターは期限切れの証明書を自動的に復元します。例外として、kubelet 証明書を回復するために保留状態の node-bootstrapper 証明書署名要求 (CSR)を手動で承認する必要があります。詳細は、コントロールプレーン証明書の期限切れの状態からのリカバリー についてのドキュメントを参照してください。

前提条件

  • OpenShift Container Platform インストールプログラムを取得します。
  • install-config.yaml インストール設定ファイルを作成します。

手順

  1. クラスターの Kubernetes マニフェストを生成します。

    $ ./openshift-install create manifests --dir=<installation_directory> 1

    出力例

    INFO Consuming Install Config from target directory
    WARNING Making control-plane schedulable by setting MastersSchedulable to true for Scheduler cluster settings

    1
    <installation_directory> については、作成した install-config.yaml ファイルが含まれるインストールディレクトリーを指定します。

    インストールプロセスの後の部分で独自のコンピュートマシンを作成するため、この警告を無視しても問題がありません。

  2. コントロールプレーンマシンを定義する Kubernetes マニフェストファイルを削除します。

    $ rm -f <installation_directory>/openshift/99_openshift-cluster-api_master-machines-*.yaml

    これらのファイルを削除することで、クラスターがコントロールプレーンマシンを自動的に生成するのを防ぐことができます。

  3. オプション: クラスターでコンピュートマシンをプロビジョニングする必要がない場合は、ワーカーマシンを定義する Kubernetes マニフェストファイルを削除します。

    $ rm -f <installation_directory>/openshift/99_openshift-cluster-api_worker-machineset-*.yaml

    ワーカーマシンは独自に作成し、管理するため、これらのマシンを初期化する必要はありません。

  4. <installation_directory>/manifests/cluster-scheduler-02-config.yml Kubernetes マニフェストファイルを変更し、Pod がコントロールプレーンマシンにスケジュールされないようにします。

    1. <installation_directory>/manifests/cluster-scheduler-02-config.yml ファイルを開きます。
    2. mastersSchedulable パラメーターを見つけ、その値を False に設定します。
    3. ファイルを保存し、終了します。
  5. オプション: Ingress Operator を DNS レコードを作成するよう設定する必要がない場合は、<installation_directory>/manifests/cluster-dns-02-config.yml DNS 設定ファイルから privateZone および publicZone セクションを削除します。

    apiVersion: config.openshift.io/v1
    kind: DNS
    metadata:
      creationTimestamp: null
      name: cluster
    spec:
      baseDomain: example.openshift.com
      privateZone: 1
        id: mycluster-100419-private-zone
      publicZone: 2
        id: example.openshift.com
    status: {}
    1 2
    このセクションを完全に削除します。

    これを実行する場合、後のステップで Ingress DNS レコードを手動で追加する必要があります。

  6. Ignition 設定ファイルを取得します。

    $ ./openshift-install create ignition-configs --dir=<installation_directory> 1
    1
    <installation_directory> については、同じインストールディレクトリーを指定します。

    以下のファイルはディレクトリーに生成されます。

    .
    ├── auth
    │   ├── kubeadmin-password
    │   └── kubeconfig
    ├── bootstrap.ign
    ├── master.ign
    ├── metadata.json
    └── worker.ign

1.7.5. 一般的な変数のエクスポート

1.7.5.1. インフラストラクチャー名の抽出

Ignition 設定ファイルには、Google Cloud Platform (GCP) でクラスターを一意に識別するために使用できる一意のクラスター ID が含まれます。提供される Deployment Manager テンプレートにはこのインフラストラクチャー名への参照が含まれるため、これを抽出する必要があります。

前提条件

  • OpenShift Container Platform インストールプログラム、およびクラスターのプルシークレットを取得します。
  • クラスターの Ignition 設定ファイルを生成します。
  • jq パッケージをインストールします。

手順

  • Ignition 設定ファイルメタデータからインフラストラクチャー名を抽出し、表示するには、以下のコマンドを実行します。

    $ jq -r .infraID <installation_directory>/metadata.json 1
    1
    <installation_directory> には、インストールファイルを保存したディレクトリーへのパスを指定します。

    出力例

    openshift-vw9j6 1

    1
    このコマンドの出力はクラスター名とランダムな文字列です。

1.7.5.2. Deployment Manager テンプレートの一般的な変数のエクスポート

ユーザーによって提供されるインフラストラクチャーのインストールを Google Cloud Platform (GCP) で実行するのに役立つ指定の Deployment Manager テンプレートで使用される一般的な変数のセットをエクスポートする必要があります。

注記

特定の Deployment Manager テンプレートには、追加のエクスポートされる変数が必要になる場合があります。これについては、関連する手順で詳しく説明されています。

前提条件

  • OpenShift Container Platform インストールプログラム、およびクラスターのプルシークレットを取得します。
  • クラスターの Ignition 設定ファイルを生成します。
  • jq パッケージをインストールします。

手順

  1. 提供される Deployment Manager テンプレートで使用される以下の一般的な変数をエクスポートします。

    $ export BASE_DOMAIN='<base_domain>'
    $ export BASE_DOMAIN_ZONE_NAME='<base_domain_zone_name>'
    $ export NETWORK_CIDR='10.0.0.0/16'
    $ export MASTER_SUBNET_CIDR='10.0.0.0/19'
    $ export WORKER_SUBNET_CIDR='10.0.32.0/19'
    
    $ export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig 1
    $ export CLUSTER_NAME=`jq -r .clusterName <installation_directory>/metadata.json`
    $ export INFRA_ID=`jq -r .infraID <installation_directory>/metadata.json`
    $ export PROJECT_NAME=`jq -r .gcp.projectID <installation_directory>/metadata.json`
    $ export REGION=`jq -r .gcp.region <installation_directory>/metadata.json`
    1
    <installation_directory> には、インストールファイルを保存したディレクトリーへのパスを指定します。

1.7.6. GCP での VPC の作成

OpenShift Container Platform クラスターで使用する VPC を Google Cloud Platform (GCP) で作成する必要があります。各種の要件を満たすよう VPC をカスタマイズできます。VPC を作成する 1 つの方法として、提供されている Deployment Manager テンプレートを変更することができます。

注記

提供される Deployment Manager テンプレートを使用して GCP インフラストラクチャーを使用しない場合、提供される情報を確認し、インフラストラクチャーを手動で作成する必要があります。クラスターが適切に初期化されない場合、インストールログを用意して Red Hat サポートに問い合わせする必要がある可能性があります。

前提条件

  • GCP アカウントを設定します。
  • クラスターの Ignition 設定ファイルを生成します。

手順

  1. 本トピックの「 VPC の Deployment Manager テンプレート」セクションを確認し、これを 01_vpc.py としてコンピューターに保存します。このテンプレートは、クラスターに必要な VPC について記述しています。
  2. 01_xvdb.yaml リソース定義ファイルを作成します。

    $ cat <<EOF >01_vpc.yaml
    imports:
    - path: 01_vpc.py
    
    resources:
    - name: cluster-vpc
      type: 01_vpc.py
      properties:
        infra_id: '${INFRA_ID}' 1
        region: '${REGION}' 2
        master_subnet_cidr: '${MASTER_SUBNET_CIDR}' 3
        worker_subnet_cidr: '${WORKER_SUBNET_CIDR}' 4
    EOF
    1
    infra_id は抽出手順で得られる INFRA_ID インフラストラクチャー名です。
    2
    region はクラスターをデプロイするリージョンです (例: us-central1)。
    3
    master_subnet_cidr はマスターサブネットの CIDR です (例: 10.0.0.0/19)。
    4
    worker_subnet_cidr はワーカーサブネットの CIDR です (例: 10.0.32.0/19)。
  3. gcloud CLI を使用してデプロイメントを作成します。

    $ gcloud deployment-manager deployments create ${INFRA_ID}-vpc --config 01_vpc.yaml

1.7.6.1. VPC の Deployment Manager テンプレート

以下の Deployment Manager テンプレートを使用して、OpenShift Container Platform クラスターに必要な VPC をデプロイすることができます。

例1.1 01_vpc.py Deployment Manager テンプレート

def GenerateConfig(context):

    resources = [{
        'name': context.properties['infra_id'] + '-network',
        'type': 'compute.v1.network',
        'properties': {
            'region': context.properties['region'],
            'autoCreateSubnetworks': False
        }
    }, {
        'name': context.properties['infra_id'] + '-master-subnet',
        'type': 'compute.v1.subnetwork',
        'properties': {
            'region': context.properties['region'],
            'network': '$(ref.' + context.properties['infra_id'] + '-network.selfLink)',
            'ipCidrRange': context.properties['master_subnet_cidr']
        }
    }, {
        'name': context.properties['infra_id'] + '-worker-subnet',
        'type': 'compute.v1.subnetwork',
        'properties': {
            'region': context.properties['region'],
            'network': '$(ref.' + context.properties['infra_id'] + '-network.selfLink)',
            'ipCidrRange': context.properties['worker_subnet_cidr']
        }
    }, {
        'name': context.properties['infra_id'] + '-router',
        'type': 'compute.v1.router',
        'properties': {
            'region': context.properties['region'],
            'network': '$(ref.' + context.properties['infra_id'] + '-network.selfLink)',
            'nats': [{
                'name': context.properties['infra_id'] + '-nat-master',
                'natIpAllocateOption': 'AUTO_ONLY',
                'minPortsPerVm': 7168,
                'sourceSubnetworkIpRangesToNat': 'LIST_OF_SUBNETWORKS',
                'subnetworks': [{
                    'name': '$(ref.' + context.properties['infra_id'] + '-master-subnet.selfLink)',
                    'sourceIpRangesToNat': ['ALL_IP_RANGES']
                }]
            }, {
                'name': context.properties['infra_id'] + '-nat-worker',
                'natIpAllocateOption': 'AUTO_ONLY',
                'minPortsPerVm': 512,
                'sourceSubnetworkIpRangesToNat': 'LIST_OF_SUBNETWORKS',
                'subnetworks': [{
                    'name': '$(ref.' + context.properties['infra_id'] + '-worker-subnet.selfLink)',
                    'sourceIpRangesToNat': ['ALL_IP_RANGES']
                }]
            }]
        }
    }]

    return {'resources': resources}

1.7.7. ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーのネットワーク要件

すべての Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) マシンでは、起動時に initramfs のネットワークがマシン設定サーバーから Ignition 設定をフェッチする必要があります。

マシン間のネットワーク接続を、クラスターのコンポーネントが通信できるように設定する必要があります。すべてのマシンではクラスターの他のすべてのマシンのホスト名を解決できる必要があります。

表1.24 すべてのマシンに対応するすべてのマシン

プロトコルポート説明

ICMP

該当なし

ネットワーク到達性のテスト

TCP

1936

メトリクス

9000-9999

ホストレベルのサービス。 ポート 9100-9101 のノードエクスポーター、ポート 9099 の Cluster Version Operator が含まれます。

10250-10259

Kubernetes が予約するデフォルトポート

10256

openshift-sdn

UDP

4789

VXLAN および Geneve

6081

VXLAN および Geneve

9000-9999

ポート 9100-9101 のノードエクスポーターを含む、ホストレベルのサービス。

TCP/UDP

30000-32767

Kubernetes ノードポート

表1.25 コントロールプレーンへのすべてのマシン

プロトコルポート説明

TCP

6443

Kubernetes API

表1.26 コントロールプレーンマシンへのコントロールプレーンマシン

プロトコルポート説明

TCP

2379-2380

etcd サーバーおよびピアポート

ネットワークトポロジー要件

クラスター用にプロビジョニングするインフラストラクチャーは、ネットワークトポロジーの以下の要件を満たす必要があります。

重要

OpenShift Container Platform では、すべてのノードが、プラットフォームコンテナーのイメージをプルし、Telemetry データを Red Hat に提供するためにインターネットへの直接のアクセスが必要です。

ロードバランサー

OpenShift Container Platform をインストールする前に、以下の要件を満たす 2 つのロードバランサーをプロビジョニングする必要があります。

  1. API ロードバランサー: プラットフォームと対話およびプラットフォームを設定するためのユーザー向けの共通のエンドポイントを提供します。以下の条件を設定します。

    • Layer 4 の負荷分散のみ。これは、Raw TCP、SSL パススルー、または SSL ブリッジモードと呼ばれます。SSL ブリッジモードを使用する場合は、API ルートの Server Name Indication (SNI) を有効にする必要があります。
    • ステートレス負荷分散アルゴリズム。オプションは、ロードバランサーの実装によって異なります。
    注記

    API ロードバランサーが適切に機能するには、セッション永続性は必要ありません。

    ロードバランサーのフロントとバックの両方で以下のポートを設定します。

    表1.27 API ロードバランサー

    ポートバックエンドマシン (プールメンバー)内部外部説明

    6443

    ブートストラップおよびコントロールプレーン。ブートストラップマシンがクラスターのコントロールプレーンを初期化した後に、ブートストラップマシンをロードバランサーから削除します。API サーバーのヘルスチェックプローブの /readyz エンドポイントを設定する必要があります。

    X

    X

    Kubernetes API サーバー

    22623

    ブートストラップおよびコントロールプレーン。ブートストラップマシンがクラスターのコントロールプレーンを初期化した後に、ブートストラップマシンをロードバランサーから削除します。

    X

     

    マシン設定サーバー

    注記

    ロードバランサーは、API サーバーが /readyz エンドポイントをオフにしてからプールから API サーバーインスタンスを削除するまで最大 30 秒かかるように設定する必要があります。/readyz の後の時間枠内でエラーが返されたり、正常になったりする場合は、エンドポイントが削除または追加されているはずです。5 秒または 10 秒ごとにプローブし、2 つの正常な要求が正常な状態になり、3 つの要求が正常な状態になりません。これらは十分にテストされた値です。

  2. Application Ingress ロードバランサー: クラスター外から送られるアプリケーショントラフィックの Ingress ポイントを提供します。以下の条件を設定します。

    • Layer 4 の負荷分散のみ。これは、Raw TCP、SSL パススルー、または SSL ブリッジモードと呼ばれます。SSL ブリッジモードを使用する場合は、Ingress ルートの Server Name Indication (SNI) を有効にする必要があります。
    • 選択可能なオプションやプラットフォーム上でホストされるアプリケーションの種類に基づいて、接続ベースの永続化またはセッションベースの永続化が推奨されます。

    ロードバランサーのフロントとバックの両方で以下のポートを設定します。

    表1.28 アプリケーション Ingress ロードバランサー

    ポートバックエンドマシン (プールメンバー)内部外部説明

    443

    デフォルトで Ingress ルーター Pod、コンピュート、またはワーカーを実行するマシン。

    X

    X

    HTTPS トラフィック

    80

    デフォルトで Ingress ルーター Pod、コンピュート、またはワーカーを実行するマシン。

    X

    X

    HTTP トラフィック

ヒント

クライアントの実際の IP アドレスがロードバランサーによって確認できる場合、ソースの IP ベースのセッション永続化を有効にすると、エンドツーエンドの TLS 暗号化を使用するアプリケーションのパフォーマンスを強化できます。

注記

Ingress ルーターの作業用の設定が OpenShift Container Platform クラスターに必要です。コントロールプレーンの初期化後に Ingress ルーターを設定する必要があります。

1.7.8. GCP でのロードバランサーの作成

OpenShift Container Platform クラスターで使用するロードバランシングを Google Cloud Platform (GCP) で設定する必要があります。これらのコンポーネントを作成する方法として、提供される Deployment Manager テンプレートを変更することができます。

注記

提供される Deployment Manager テンプレートを使用して GCP インフラストラクチャーを使用しない場合、提供される情報を確認し、インフラストラクチャーを手動で作成する必要があります。クラスターが適切に初期化されない場合、インストールログを用意して Red Hat サポートに問い合わせする必要がある可能性があります。

前提条件

  • GCP アカウントを設定します。
  • クラスターの Ignition 設定ファイルを生成します。
  • GCP で VPC および関連するサブネットを作成し、設定します。

手順

  1. 本トピックの「内部ロードバランサーの Deployment Manager テンプレート」セクションからテンプレートをコピーし、これを 02_lb_int.py としてコンピューターに保存します。このテンプレートは、クラスターに必要な内部負荷分散オブジェクトについて記述しています。
  2. また、外部クラスターについては、本トピックの「外部ロードバランサーの Deployment Manager テンプレート」セクションからテンプレートをコピーし、これを 02_lb_ext.py としてコンピューターに保存します。このテンプレートは、クラスターに必要な外部負荷分散オブジェクトについて記述しています。
  3. デプロイメントテンプレートが使用する変数をエクスポートします。

    1. クラスターネットワークの場所をエクスポートします。

      $ export CLUSTER_NETWORK=(`gcloud compute networks describe ${INFRA_ID}-network --format json | jq -r .selfLink`)
    2. コントロールプレーンのサブネットの場所をエクスポートします。

      $ export CONTROL_SUBNET=(`gcloud compute networks subnets describe ${INFRA_ID}-master-subnet --region=${REGION} --format json | jq -r .selfLink`)
    3. クラスターが使用する 3 つのゾーンをエクスポートします。

      $ export ZONE_0=(`gcloud compute regions describe ${REGION} --format=json | jq -r .zones[0] | cut -d "/" -f9`)
      $ export ZONE_1=(`gcloud compute regions describe ${REGION} --format=json | jq -r .zones[1] | cut -d "/" -f9`)
      $ export ZONE_2=(`gcloud compute regions describe ${REGION} --format=json | jq -r .zones[2] | cut -d "/" -f9`)
  4. 02_infra.yaml リソース定義ファイルを作成します。

    $ cat <<EOF >02_infra.yaml
    imports:
    - path: 02_lb_ext.py
    - path: 02_lb_int.py 1
    resources:
    - name: cluster-lb-ext 2
      type: 02_lb_ext.py
      properties:
        infra_id: '${INFRA_ID}' 3
        region: '${REGION}' 4
    - name: cluster-lb-int
      type: 02_lb_int.py
      properties:
        cluster_network: '${CLUSTER_NETWORK}'
        control_subnet: '${CONTROL_SUBNET}' 5
        infra_id: '${INFRA_ID}'
        region: '${REGION}'
        zones: 6
        - '${ZONE_0}'
        - '${ZONE_1}'
        - '${ZONE_2}'
    EOF
    1 2
    外部クラスターをデプロイする場合にのみ必要です。
    3
    infra_id は抽出手順で得られる INFRA_ID インフラストラクチャー名です。
    4
    region はクラスターをデプロイするリージョンです (例: us-central1)。
    5
    control_subnet は、コントロールサブセットの URL です。
    6
    zones は、コントロールプレーンインスタンスをデプロイするゾーンです (例: us-east1-bus-east1-c、および us-east1-d)。
  5. gcloud CLI を使用してデプロイメントを作成します。

    $ gcloud deployment-manager deployments create ${INFRA_ID}-infra --config 02_infra.yaml
  6. クラスター IP アドレスをエクスポートします。

    $ export CLUSTER_IP=(`gcloud compute addresses describe ${INFRA_ID}-cluster-ip --region=${REGION} --format json | jq -r .address`)
  7. 外部クラスターの場合、クラスターのパブリック IP アドレスもエクスポートします。

    $ export CLUSTER_PUBLIC_IP=(`gcloud compute addresses describe ${INFRA_ID}-cluster-public-ip --region=${REGION} --format json | jq -r .address`)

1.7.8.1. 外部ロードバランサーの Deployment Manager テンプレート

以下の Deployment Manager テンプレートを使用して、OpenShift Container Platform クラスターに必要な外部ロードバランサーをデプロイすることができます。

例1.2 02_lb_ext.py Deployment Manager テンプレート

def GenerateConfig(context):

    resources = [{
        'name': context.properties['infra_id'] + '-cluster-public-ip',
        'type': 'compute.v1.address',
        'properties': {
            'region': context.properties['region']
        }
    }, {
        # Refer to docs/dev/kube-apiserver-health-check.md on how to correctly setup health check probe for kube-apiserver
        'name': context.properties['infra_id'] + '-api-http-health-check',
        'type': 'compute.v1.httpHealthCheck',
        'properties': {
            'port': 6080,
            'requestPath': '/readyz'
        }
    }, {
        'name': context.properties['infra_id'] + '-api-target-pool',
        'type': 'compute.v1.targetPool',
        'properties': {
            'region': context.properties['region'],
            'healthChecks': ['$(ref.' + context.properties['infra_id'] + '-api-http-health-check.selfLink)'],
            'instances': []
        }
    }, {
        'name': context.properties['infra_id'] + '-api-forwarding-rule',
        'type': 'compute.v1.forwardingRule',
        'properties': {
            'region': context.properties['region'],
            'IPAddress': '$(ref.' + context.properties['infra_id'] + '-cluster-public-ip.selfLink)',
            'target': '$(ref.' + context.properties['infra_id'] + '-api-target-pool.selfLink)',
            'portRange': '6443'
        }
    }]

    return {'resources': resources}

1.7.8.2. 内部ロードバランサーの Deployment Manager テンプレート

以下の Deployment Manager テンプレートを使用して、OpenShift Container Platform クラスターに必要な内部ロードバランサーをデプロイすることができます。

例1.3 02_lb_int.py Deployment Manager テンプレート

def GenerateConfig(context):

    backends = []
    for zone in context.properties['zones']:
        backends.append({
            'group': '$(ref.' + context.properties['infra_id'] + '-master-' + zone + '-instance-group' + '.selfLink)'
        })

    resources = [{
        'name': context.properties['infra_id'] + '-cluster-ip',
        'type': 'compute.v1.address',
        'properties': {
            'addressType': 'INTERNAL',
            'region': context.properties['region'],
            'subnetwork': context.properties['control_subnet']
        }
    }, {
        # Refer to docs/dev/kube-apiserver-health-check.md on how to correctly setup health check probe for kube-apiserver
        'name': context.properties['infra_id'] + '-api-internal-health-check',
        'type': 'compute.v1.healthCheck',
        'properties': {
            'httpsHealthCheck': {
                'port': 6443,
                'requestPath': '/readyz'
            },
            'type': "HTTPS"
        }
    }, {
        'name': context.properties['infra_id'] + '-api-internal-backend-service',
        'type': 'compute.v1.regionBackendService',
        'properties': {
            'backends': backends,
            'healthChecks': ['$(ref.' + context.properties['infra_id'] + '-api-internal-health-check.selfLink)'],
            'loadBalancingScheme': 'INTERNAL',
            'region': context.properties['region'],
            'protocol': 'TCP',
            'timeoutSec': 120
        }
    }, {
        'name': context.properties['infra_id'] + '-api-internal-forwarding-rule',
        'type': 'compute.v1.forwardingRule',
        'properties': {
            'backendService': '$(ref.' + context.properties['infra_id'] + '-api-internal-backend-service.selfLink)',
            'IPAddress': '$(ref.' + context.properties['infra_id'] + '-cluster-ip.selfLink)',
            'loadBalancingScheme': 'INTERNAL',
            'ports': ['6443','22623'],
            'region': context.properties['region'],
            'subnetwork': context.properties['control_subnet']
        }
    }]

    for zone in context.properties['zones']:
        resources.append({
            'name': context.properties['infra_id'] + '-master-' + zone + '-instance-group',
            'type': 'compute.v1.instanceGroup',
            'properties': {
                'namedPorts': [
                    {
                        'name': 'ignition',
                        'port': 22623
                    }, {
                        'name': 'https',
                        'port': 6443
                    }
                ],
                'network': context.properties['cluster_network'],
                'zone': zone
            }
        })

    return {'resources': resources}

外部クラスターの作成時に、02_lb_ext.py テンプレートに加えてこのテンプレートが必要になります。

1.7.9. GCP でのプライベート DNS ゾーンの作成

OpenShift Container Platform クラスターで使用するプライベート DNS ゾーンを Google Cloud Platform (GCP) で設定する必要があります。このコンポーネントを作成する方法として、提供される Deployment Manager テンプレートを変更することができます。

注記

提供される Deployment Manager テンプレートを使用して GCP インフラストラクチャーを使用しない場合、提供される情報を確認し、インフラストラクチャーを手動で作成する必要があります。クラスターが適切に初期化されない場合、インストールログを用意して Red Hat サポートに問い合わせする必要がある可能性があります。

前提条件

  • GCP アカウントを設定します。
  • クラスターの Ignition 設定ファイルを生成します。
  • GCP で VPC および関連するサブネットを作成し、設定します。

手順

  1. 本トピックの「プライベート DNS の Deployment Manager テンプレート」セクションのテンプレートをコピーし、これを 02_dns.py としてコンピューターに保存します。このテンプレートは、クラスターに必要なプライベート DNS オブジェクトについて記述しています。
  2. 02_dns.yaml リソース定義ファイルを作成します。

    $ cat <<EOF >02_dns.yaml
    imports:
    - path: 02_dns.py
    
    resources:
    - name: cluster-dns
      type: 02_dns.py
      properties:
        infra_id: '${INFRA_ID}' 1
        cluster_domain: '${CLUSTER_NAME}.${BASE_DOMAIN}' 2
        cluster_network: '${CLUSTER_NETWORK}' 3
    EOF
    1
    infra_id は抽出手順で得られる INFRA_ID インフラストラクチャー名です。
    2
    cluster_domain はクラスターのドメインです (例: openshift.example.com)。
    3
    cluster_network はクラスターネットワークの selfLink URL です。
  3. gcloud CLI を使用してデプロイメントを作成します。

    $ gcloud deployment-manager deployments create ${INFRA_ID}-dns --config 02_dns.yaml
  4. このテンプレートは Deployment Manager の制限により DNS エントリーを作成しないので、手動で作成する必要があります。

    1. 内部 DNS エントリーを追加します。

      $ if [ -f transaction.yaml ]; then rm transaction.yaml; fi
      $ gcloud dns record-sets transaction start --zone ${INFRA_ID}-private-zone
      $ gcloud dns record-sets transaction add ${CLUSTER_IP} --name api.${CLUSTER_NAME}.${BASE_DOMAIN}. --ttl 60 --type A --zone ${INFRA_ID}-private-zone
      $ gcloud dns record-sets transaction add ${CLUSTER_IP} --name api-int.${CLUSTER_NAME}.${BASE_DOMAIN}. --ttl 60 --type A --zone ${INFRA_ID}-private-zone
      $ gcloud dns record-sets transaction execute --zone ${INFRA_ID}-private-zone
    2. 外部クラスターの場合、外部 DNS エントリーも追加します。

      $ if [ -f transaction.yaml ]; then rm transaction.yaml; fi
      $ gcloud dns record-sets transaction start --zone ${BASE_DOMAIN_ZONE_NAME}
      $ gcloud dns record-sets transaction add ${CLUSTER_PUBLIC_IP} --name api.${CLUSTER_NAME}.${BASE_DOMAIN}. --ttl 60 --type A --zone ${BASE_DOMAIN_ZONE_NAME}
      $ gcloud dns record-sets transaction execute --zone ${BASE_DOMAIN_ZONE_NAME}

1.7.9.1. プライベート DNS の Deployment Manager テンプレート

以下の Deployment Manager テンプレートを使用して、OpenShift Container Platform クラスターに必要なプライベート DNS をデプロイすることができます。

例1.4 02_dns.py Deployment Manager テンプレート

def GenerateConfig(context):

    resources = [{
        'name': context.properties['infra_id'] + '-private-zone',
        'type': 'dns.v1.managedZone',
        'properties': {
            'description': '',
            'dnsName': context.properties['cluster_domain'] + '.',
            'visibility': 'private',
            'privateVisibilityConfig': {
                'networks': [{
                    'networkUrl': context.properties['cluster_network']
                }]
            }
        }
    }]

    return {'resources': resources}

1.7.10. GCP でのファイアウォールルールの作成

OpenShift Container Platform クラスターで使用するファイアウォールルールを Google Cloud Platform (GCP) で作成する必要があります。これらのコンポーネントを作成する方法として、提供される Deployment Manager テンプレートを変更することができます。

注記

提供される Deployment Manager テンプレートを使用して GCP インフラストラクチャーを使用しない場合、提供される情報を確認し、インフラストラクチャーを手動で作成する必要があります。クラスターが適切に初期化されない場合、インストールログを用意して Red Hat サポートに問い合わせする必要がある可能性があります。

前提条件

  • GCP アカウントを設定します。
  • クラスターの Ignition 設定ファイルを生成します。
  • GCP で VPC および関連するサブネットを作成し、設定します。

手順

  1. 本トピックの「ファイアウォールの Deployment Manager テンプレート」セクションのテンプレートをコピーし、これを 03_firewall.py としてコンピューターに保存します。このテンプレートは、クラスターに必要なセキュリティーグループについて記述しています。
  2. 03_firewall.yaml リソース定義ファイルを作成します。

    $ cat <<EOF >03_firewall.yaml
    imports:
    - path: 03_firewall.py
    
    resources:
    - name: cluster-firewall
      type: 03_firewall.py
      properties:
        allowed_external_cidr: '0.0.0.0/0' 1
        infra_id: '${INFRA_ID}' 2
        cluster_network: '${CLUSTER_NETWORK}' 3
        network_cidr: '${NETWORK_CIDR}' 4
    EOF
    1
    allowed_external_cidr は、クラスター API にアクセスでき、ブートストラップホストに対して SSH を実行できる CIDR 範囲です。内部クラスターの場合、この値を ${NETWORK_CIDR} に設定します。
    2
    infra_id は抽出手順で得られる INFRA_ID インフラストラクチャー名です。
    3
    cluster_network はクラスターネットワークの selfLink URL です。
    4
    network_cidr は VPC ネットワークの CIDR です (例: 10.0.0.0/16)。
  3. gcloud CLI を使用してデプロイメントを作成します。

    $ gcloud deployment-manager deployments create ${INFRA_ID}-firewall --config 03_firewall.yaml

1.7.10.1. ファイアウォールルール用の Deployment Manager テンプレート

以下の Deployment Manager テンプレートを使用して、OpenShift Container Platform クラスターに必要なファイアウォールルールをデプロイすることができます。

例1.5 03_firewall.py Deployment Manager テンプレート

def GenerateConfig(context):

    resources = [{
        'name': context.properties['infra_id'] + '-bootstrap-in-ssh',
        'type': 'compute.v1.firewall',
        'properties': {
            'network': context.properties['cluster_network'],
            'allowed': [{
                'IPProtocol': 'tcp',
                'ports': ['22']
            }],
            'sourceRanges': [context.properties['allowed_external_cidr']],
            'targetTags': [context.properties['infra_id'] + '-bootstrap']
        }
    }, {
        'name': context.properties['infra_id'] + '-api',
        'type': 'compute.v1.firewall',
        'properties': {
            'network': context.properties['cluster_network'],
            'allowed': [{
                'IPProtocol': 'tcp',
                'ports': ['6443']
            }],
            'sourceRanges': [context.properties['allowed_external_cidr']],
            'targetTags': [context.properties['infra_id'] + '-master']
        }
    }, {
        'name': context.properties['infra_id'] + '-health-checks',
        'type': 'compute.v1.firewall',
        'properties': {
            'network': context.properties['cluster_network'],
            'allowed': [{
                'IPProtocol': 'tcp',
                'ports': ['6080', '6443', '22624']
            }],
            'sourceRanges': ['35.191.0.0/16', '130.211.0.0/22', '209.85.152.0/22', '209.85.204.0/22'],
            'targetTags': [context.properties['infra_id'] + '-master']
        }
    }, {
        'name': context.properties['infra_id'] + '-etcd',
        'type': 'compute.v1.firewall',
        'properties': {
            'network': context.properties['cluster_network'],
            'allowed': [{
                'IPProtocol': 'tcp',
                'ports': ['2379-2380']
            }],
            'sourceTags': [context.properties['infra_id'] + '-master'],
            'targetTags': [context.properties['infra_id'] + '-master']
        }
    }, {
        'name': context.properties['infra_id'] + '-control-plane',
        'type': 'compute.v1.firewall',
        'properties': {
            'network': context.properties['cluster_network'],
            'allowed': [{
                'IPProtocol': 'tcp',
                'ports': ['10257']
            },{
                'IPProtocol': 'tcp',
                'ports': ['10259']
            },{
                'IPProtocol': 'tcp',
                'ports': ['22623']
            }],
            'sourceTags': [
                context.properties['infra_id'] + '-master',
                context.properties['infra_id'] + '-worker'
            ],
            'targetTags': [context.properties['infra_id'] + '-master']
        }
    }, {
        'name': context.properties['infra_id'] + '-internal-network',
        'type': 'compute.v1.firewall',
        'properties': {
            'network': context.properties['cluster_network'],
            'allowed': [{
                'IPProtocol': 'icmp'
            },{
                'IPProtocol': 'tcp',
                'ports': ['22']
            }],
            'sourceRanges': [context.properties['network_cidr']],
            'targetTags': [
                context.properties['infra_id'] + '-master',
                context.properties['infra_id'] + '-worker'
            ]
        }
    }, {
        'name': context.properties['infra_id'] + '-internal-cluster',
        'type': 'compute.v1.firewall',
        'properties': {
            'network': context.properties['cluster_network'],
            'allowed': [{
                'IPProtocol': 'udp',
                'ports': ['4789', '6081']
            },{
                'IPProtocol': 'tcp',
                'ports': ['9000-9999']
            },{
                'IPProtocol': 'udp',
                'ports': ['9000-9999']
            },{
                'IPProtocol': 'tcp',
                'ports': ['10250']
            },{
                'IPProtocol': 'tcp',
                'ports': ['30000-32767']
            },{
                'IPProtocol': 'udp',
                'ports': ['30000-32767']
            }],
            'sourceTags': [
                context.properties['infra_id'] + '-master',
                context.properties['infra_id'] + '-worker'
            ],
            'targetTags': [
                context.properties['infra_id'] + '-master',
                context.properties['infra_id'] + '-worker'
            ]
        }
    }]

    return {'resources': resources}

1.7.11. GCP での IAM ロールの作成

OpenShift Container Platform クラスターで使用する IAM ロールを Google Cloud Platform (GCP) で作成する必要があります。これらのコンポーネントを作成する方法として、提供される Deployment Manager テンプレートを変更することができます。

注記

提供される Deployment Manager テンプレートを使用して GCP インフラストラクチャーを使用しない場合、提供される情報を確認し、インフラストラクチャーを手動で作成する必要があります。クラスターが適切に初期化されない場合、インストールログを用意して Red Hat サポートに問い合わせする必要がある可能性があります。

前提条件

  • GCP アカウントを設定します。
  • クラスターの Ignition 設定ファイルを生成します。
  • GCP で VPC および関連するサブネットを作成し、設定します。

手順

  1. 本トピックの「IAM ロールの Deployment Manager テンプレート」セクションのテンプレートをコピーし、これを 03_iam.py としてコンピューターに保存します。このテンプレートは、クラスターに必要な IAM ロールについて記述しています。
  2. 03_iam.yaml リソース定義ファイルを作成します。

    $ cat <<EOF >03_iam.yaml
    imports:
    - path: 03_iam.py
    resources:
    - name: cluster-iam
      type: 03_iam.py
      properties:
        infra_id: '${INFRA_ID}' 1
    EOF
    1
    infra_id は抽出手順で得られる INFRA_ID インフラストラクチャー名です。
  3. gcloud CLI を使用してデプロイメントを作成します。

    $ gcloud deployment-manager deployments create ${INFRA_ID}-iam --config 03_iam.yaml
  4. マスターサービスアカウントの変数をエクスポートします。

    $ export MASTER_SERVICE_ACCOUNT=(`gcloud iam service-accounts list --filter "email~^${INFRA_ID}-m@${PROJECT_NAME}." --format json | jq -r '.[0].email'`)
  5. ワーカーサービスアカウントの変数をエクスポートします。

    $ export WORKER_SERVICE_ACCOUNT=(`gcloud iam service-accounts list --filter "email~^${INFRA_ID}-w@${PROJECT_NAME}." --format json | jq -r '.[0].email'`)
  6. コンピュートマシンをホストするサブネットの変数をエクスポートします。

    $ export COMPUTE_SUBNET=(`gcloud compute networks subnets describe ${INFRA_ID}-worker-subnet --region=${REGION} --format json | jq -r .selfLink`)
  7. このテンプレートは Deployment Manager の制限によりポリシーバインディングを作成しないため、これらを手動で作成する必要があります。

    $ gcloud projects add-iam-policy-binding ${PROJECT_NAME} --member "serviceAccount:${MASTER_SERVICE_ACCOUNT}" --role "roles/compute.instanceAdmin"
    $ gcloud projects add-iam-policy-binding ${PROJECT_NAME} --member "serviceAccount:${MASTER_SERVICE_ACCOUNT}" --role "roles/compute.networkAdmin"
    $ gcloud projects add-iam-policy-binding ${PROJECT_NAME} --member "serviceAccount:${MASTER_SERVICE_ACCOUNT}" --role "roles/compute.securityAdmin"
    $ gcloud projects add-iam-policy-binding ${PROJECT_NAME} --member "serviceAccount:${MASTER_SERVICE_ACCOUNT}" --role "roles/iam.serviceAccountUser"
    $ gcloud projects add-iam-policy-binding ${PROJECT_NAME} --member "serviceAccount:${MASTER_SERVICE_ACCOUNT}" --role "roles/storage.admin"
    
    $ gcloud projects add-iam-policy-binding ${PROJECT_NAME} --member "serviceAccount:${WORKER_SERVICE_ACCOUNT}" --role "roles/compute.viewer"
    $ gcloud projects add-iam-policy-binding ${PROJECT_NAME} --member "serviceAccount:${WORKER_SERVICE_ACCOUNT}" --role "roles/storage.admin"
  8. サービスアカウントキーを作成し、後で使用できるようにこれをローカルに保存します。

    $ gcloud iam service-accounts keys create service-account-key.json --iam-account=${MASTER_SERVICE_ACCOUNT}

1.7.11.1. IAM ロールの Deployment Manager テンプレート

以下の Deployment Manager テンプレートを使用して、OpenShift Container Platform クラスターに必要な IAM ロールをデプロイすることができます。

例1.6 03_iam.py Deployment Manager テンプレート

def GenerateConfig(context):

    resources = [{
        'name': context.properties['infra_id'] + '-master-node-sa',
        'type': 'iam.v1.serviceAccount',
        'properties': {
            'accountId': context.properties['infra_id'] + '-m',
            'displayName': context.properties['infra_id'] + '-master-node'
        }
    }, {
        'name': context.properties['infra_id'] + '-worker-node-sa',
        'type': 'iam.v1.serviceAccount',
        'properties': {
            'accountId': context.properties['infra_id'] + '-w',
            'displayName': context.properties['infra_id'] + '-worker-node'
        }
    }]

    return {'resources': resources}

1.7.12. GCP インフラストラクチャー用の RHCOS クラスターイメージの作成

OpenShift Container Platform ノードに Google Cloud Platform (GCP) 用の有効な Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) イメージを使用する必要があります。

手順

  1. RHCOS イメージミラーページから RHCOS イメージを取得します。

    重要

    RHCOS イメージは OpenShift Container Platform の各リリースごとに変更されない可能性があります。インストールする OpenShift Container Platform バージョンと等しいか、それ以下のバージョンの内で最も新しいバージョンのイメージをダウンロードする必要があります。利用可能な場合は、OpenShift Container Platform バージョンに一致するイメージのバージョンを使用します。

    ファイル名には、rhcos-<version>-<arch>-gcp.<arch>.tar.gz 形式の OpenShift Container Platform のバージョン番号が含まれます。

  2. Google ストレージバケットを作成します。

    $ gsutil mb gs://<bucket_name>
  3. RHCOS イメージを Google ストレージバケットにアップロードします。

    $ gsutil cp <downloaded_image_file_path>/rhcos-<version>-x86_64-gcp.x86_64.tar.gz  gs://<bucket_name>
  4. アップロードした RHCOS イメージの場所を変数としてエクスポートします。

    $ export IMAGE_SOURCE=`gs://<bucket_name>/rhcos-<version>-x86_64-gcp.x86_64.tar.gz`
  5. クラスターイメージを作成します。

    $ gcloud compute images create "${INFRA_ID}-rhcos-image" \
        --source-uri="${IMAGE_SOURCE}"

1.7.13. GCP でのブートストラップマシンの作成

OpenShift Container Platform クラスターの初期化を実行する際に使用するブートストラップマシンを Google Cloud Platform (GCP) で作成する必要があります。このマシンを作成する方法として、提供される Deployment Manager テンプレートを変更することができます。

注記

提供されている Deployment Manager テンプレートを使用してブートストラップマシンを作成しない場合、指定される情報を確認し、インフラストラクチャーを手動で作成する必要があります。クラスターが適切に初期化されない場合、インストールログを用意して Red Hat サポートに問い合わせする必要がある可能性があります。

前提条件

  • GCP アカウントを設定します。
  • クラスターの Ignition 設定ファイルを生成します。
  • GCP で VPC および関連するサブネットを作成し、設定します。
  • GCP でネットワークおよびロードバランサーを作成し、設定します。
  • コントロールプレーンおよびコンピュートロールを作成します。
  • pyOpenSSL がインストールされていることを確認します。

手順

  1. 本トピックの「ブートストラップマシンの Deployment Manager テンプレート」セクションからテンプレートをコピーし、これを 04_bootstrap.py としてコンピューターに保存します。このテンプレートは、クラスターに必要なブートストラップマシンについて記述しています。
  2. インストールプログラムで必要な Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) イメージの場所をエクスポートします。

    $ export CLUSTER_IMAGE=(`gcloud compute images describe ${INFRA_ID}-rhcos-image --format json | jq -r .selfLink`)
  3. バケットを作成し、bootstrap.ign ファイルをアップロードします。

    $ gsutil mb gs://${INFRA_ID}-bootstrap-ignition
    $ gsutil cp <installation_directory>/bootstrap.ign gs://${INFRA_ID}-bootstrap-ignition/
  4. Ignition 設定にアクセスするために使用するブートストラップインスタンスの署名付き URL を作成します。出力から URL を変数としてエクスポートします。

    $ export BOOTSTRAP_IGN=`gsutil signurl -d 1h service-account-key.json gs://${INFRA_ID}-bootstrap-ignition/bootstrap.ign | grep "^gs:" | awk '{print $5}'`
  5. 04_bootstrap.yaml リソース定義ファイルを作成します。

    $ cat <<EOF >04_bootstrap.yaml
    imports:
    - path: 04_bootstrap.py
    
    resources:
    - name: cluster-bootstrap
      type: 04_bootstrap.py
      properties:
        infra_id: '${INFRA_ID}' 1
        region: '${REGION}' 2
        zone: '${ZONE_0}' 3
    
        cluster_network: '${CLUSTER_NETWORK}' 4
        control_subnet: '${CONTROL_SUBNET}' 5
        image: '${CLUSTER_IMAGE}' 6
        machine_type: 'n1-standard-4' 7
        root_volume_size: '128' 8
    
        bootstrap_ign: '${BOOTSTRAP_IGN}' 9
    EOF
    1
    infra_id は抽出手順で得られる INFRA_ID インフラストラクチャー名です。
    2
    region はクラスターをデプロイするリージョンです (例: us-central1)。
    3
    zone はブートストラップインスタンスをデプロイするゾーンです (例: us-central1-b)。
    4
    cluster_network はクラスターネットワークの selfLink URL です。
    5
    control_subnet は、コントロールサブセットの selfLink URL です。
    6
    image は RHCOS イメージの selfLink URL です。
    7
    machine_type はインスタンスのマシンタイプです (例: n1-standard-4)。
    8
    root_volume_size はブートストラップマシンのブートディスクサイズです。
    9
    bootstrap_ign は署名付き URL の作成時の URL 出力です。
  6. gcloud CLI を使用してデプロイメントを作成します。

    $ gcloud deployment-manager deployments create ${INFRA_ID}-bootstrap --config 04_bootstrap.yaml
  7. Deployment Manager の制限によりテンプレートではロードバランサーのメンバーシップを管理しないため、ブートストラップマシンは手動で追加する必要があります。

    1. ブートストラップインスタンスを内部ロードバランサーのインスタンスグループに追加します。

      $ gcloud compute instance-groups unmanaged add-instances \
          ${INFRA_ID}-bootstrap-instance-group --zone=${ZONE_0} --instances=${INFRA_ID}-bootstrap
    2. ブートストラップインスタンスグループを内部ロードバランサーのバックエンドサービスに追加します。

      $ gcloud compute backend-services add-backend \
          ${INFRA_ID}-api-internal-backend-service --region=${REGION} --instance-group=${INFRA_ID}-bootstrap-instance-group --instance-group-zone=${ZONE_0}

1.7.13.1. ブートストラップマシンの Deployment Manager テンプレート

以下の Deployment Mananger テンプレートを使用し、OpenShift Container Platform クラスターに必要なブートストラップマシンをデプロイすることができます。

例1.7 04_bootstrap.py Deployment Manager テンプレート

def GenerateConfig(context):

    resources = [{
        'name': context.properties['infra_id'] + '-bootstrap-public-ip',
        'type': 'compute.v1.address',
        'properties': {
            'region': context.properties['region']
        }
    }, {
        'name': context.properties['infra_id'] + '-bootstrap',
        'type': 'compute.v1.instance',
        'properties': {
            'disks': [{
                'autoDelete': True,
                'boot': True,
                'initializeParams': {
                    'diskSizeGb': context.properties['root_volume_size'],
                    'sourceImage': context.properties['image']
                }
            }],
            'machineType': 'zones/' + context.properties['zone'] + '/machineTypes/' + context.properties['machine_type'],
            'metadata': {
                'items': [{
                    'key': 'user-data',
                    'value': '{"ignition":{"config":{"replace":{"source":"' + context.properties['bootstrap_ign'] + '","verification":{}}},"timeouts":{},"version":"2.1.0"},"networkd":{},"passwd":{},"storage":{},"systemd":{}}',
                }]
            },
            'networkInterfaces': [{
                'subnetwork': context.properties['control_subnet'],
                'accessConfigs': [{
                    'natIP': '$(ref.' + context.properties['infra_id'] + '-bootstrap-public-ip.address)'
                }]
            }],
            'tags': {
                'items': [
                    context.properties['infra_id'] + '-master',
                    context.properties['infra_id'] + '-bootstrap'
                ]
            },
            'zone': context.properties['zone']
        }
    }, {
        'name': context.properties['infra_id'] + '-bootstrap-instance-group',
        'type': 'compute.v1.instanceGroup',
        'properties': {
            'namedPorts': [
                {
                    'name': 'ignition',
                    'port': 22623
                }, {
                    'name': 'https',
                    'port': 6443
                }
            ],
            'network': context.properties['cluster_network'],
            'zone': context.properties['zone']
        }
    }]

    return {'resources': resources}

1.7.14. GCP でのコントロールプレーンマシンの作成

クラスターで使用するコントロールプレーンマシンを Google Cloud Platform (GCP) で作成する必要があります。これらのマシンを作成する方法として、提供される Deployment Manager テンプレートを変更することができます。

注記

提供される Deployment Manager テンプレートを使用してコントロールプレーンマシンを使用しない場合、指定される情報を確認し、インフラストラクチャーを手動で作成する必要があります。クラスターが適切に初期化されない場合、インストールログを用意して Red Hat サポートに問い合わせする必要がある可能性があります。

前提条件

  • GCP アカウントを設定します。
  • クラスターの Ignition 設定ファイルを生成します。
  • GCP で VPC および関連するサブネットを作成し、設定します。
  • GCP でネットワークおよびロードバランサーを作成し、設定します。
  • コントロールプレーンおよびコンピュートロールを作成します。
  • ブートストラップマシンを作成します。

手順

  1. 本トピックの「コントロールプレーンマシンの Deployment Manager テンプレート」セクションからテンプレートをコピーし、これを 05_control_plane.py としてコンピューターに保存します。このテンプレートは、クラスターに必要なコントロールプレーンのマシンについて記述しています。
  2. リソース定義で必要な以下の変数をエクスポートします。

    $ export MASTER_IGNITION=`cat <installation_directory>/master.ign`
  3. 05_control_plane.yaml リソース定義ファイルを作成します。

    $ cat <<EOF >05_control_plane.yaml
    imports:
    - path: 05_control_plane.py
    
    resources:
    - name: cluster-control-plane
      type: 05_control_plane.py
      properties:
        infra_id: '${INFRA_ID}' 1
        zones: 2
        - '${ZONE_0}'
        - '${ZONE_1}'
        - '${ZONE_2}'
    
        control_subnet: '${CONTROL_SUBNET}' 3
        image: '${CLUSTER_IMAGE}' 4
        machine_type: 'n1-standard-4' 5
        root_volume_size: '128'
        service_account_email: '${MASTER_SERVICE_ACCOUNT}' 6
    
        ignition: '${MASTER_IGNITION}' 7
    EOF
    1
    infra_id は抽出手順で得られる INFRA_ID インフラストラクチャー名です。
    2
    zones は、コントロールプレーンインスタンスをデプロイするゾーンです (例: us-central1-aus-central1-b、および us-central1-c)。
    3
    control_subnet は、コントロールサブセットの selfLink URL です。
    4
    image は RHCOS イメージの selfLink URL です。
    5
    machine_type はインスタンスのマシンタイプです (例: n1-standard-4)。
    6
    service_account_email は作成したマスターサービスアカウントのメールアドレスです。
    7
    ignitionmaster.ign ファイルの内容です。
  4. gcloud CLI を使用してデプロイメントを作成します。

    $ gcloud deployment-manager deployments create ${INFRA_ID}-control-plane --config 05_control_plane.yaml
  5. Deployment Manager の制限により、テンプレートではロードバランサーのメンバーシップを管理しないため、コントロールプレーンマシンを手動で追加する必要があります。

    • 以下のコマンドを実行してコントロールプレーンマシンを適切なインスタンスグループに追加します。

      $ gcloud compute instance-groups unmanaged add-instances ${INFRA_ID}-master-${ZONE_0}-instance-group --zone=${ZONE_0} --instances=${INFRA_ID}-m-0
      $ gcloud compute instance-groups unmanaged add-instances ${INFRA_ID}-master-${ZONE_1}-instance-group --zone=${ZONE_1} --instances=${INFRA_ID}-m-1
      $ gcloud compute instance-groups unmanaged add-instances ${INFRA_ID}-master-${ZONE_2}-instance-group --zone=${ZONE_2} --instances=${INFRA_ID}-m-2
    • 外部クラスターの場合、以下のコマンドを実行してコントロールプレーンマシンをターゲットプールに追加する必要もあります。

      $ gcloud compute target-pools add-instances ${INFRA_ID}-api-target-pool --instances-zone="${ZONE_0}" --instances=${INFRA_ID}-m-0
      $ gcloud compute target-pools add-instances ${INFRA_ID}-api-target-pool --instances-zone="${ZONE_1}" --instances=${INFRA_ID}-m-1
      $ gcloud compute target-pools add-instances ${INFRA_ID}-api-target-pool --instances-zone="${ZONE_2}" --instances=${INFRA_ID}-m-2

1.7.14.1. コントロールプレーンマシンの Deployment Manager テンプレート

以下の Deployment Manager テンプレートを使用して、OpenShift Container Platform クラスターに必要なコントロールプレーンマシンをデプロイすることができます。

例1.8 05_control_plane.py Deployment Manager テンプレート

def GenerateConfig(context):

    resources = [{
        'name': context.properties['infra_id'] + '-m-0',
        'type': 'compute.v1.instance',
        'properties': {
            'disks': [{
                'autoDelete': True,
                'boot': True,
                'initializeParams': {
                    'diskSizeGb': context.properties['root_volume_size'],
                    'diskType': 'zones/' + context.properties['zones'][0] + '/diskTypes/pd-ssd',
                    'sourceImage': context.properties['image']
                }
            }],
            'machineType': 'zones/' + context.properties['zones'][0] + '/machineTypes/' + context.properties['machine_type'],
            'metadata': {
                'items': [{
                    'key': 'user-data',
                    'value': context.properties['ignition']
                }]
            },
            'networkInterfaces': [{
                'subnetwork': context.properties['control_subnet']
            }],
            'serviceAccounts': [{
                'email': context.properties['service_account_email'],
                'scopes': ['https://www.googleapis.com/auth/cloud-platform']
            }],
            'tags': {
                'items': [
                    context.properties['infra_id'] + '-master',
                ]
            },
            'zone': context.properties['zones'][0]
        }
    }, {
        'name': context.properties['infra_id'] + '-m-1',
        'type': 'compute.v1.instance',
        'properties': {
            'disks': [{
                'autoDelete': True,
                'boot': True,
                'initializeParams': {
                    'diskSizeGb': context.properties['root_volume_size'],
                    'diskType': 'zones/' + context.properties['zones'][1] + '/diskTypes/pd-ssd',
                    'sourceImage': context.properties['image']
                }
            }],
            'machineType': 'zones/' + context.properties['zones'][1] + '/machineTypes/' + context.properties['machine_type'],
            'metadata': {
                'items': [{
                    'key': 'user-data',
                    'value': context.properties['ignition']
                }]
            },
            'networkInterfaces': [{
                'subnetwork': context.properties['control_subnet']
            }],
            'serviceAccounts': [{
                'email': context.properties['service_account_email'],
                'scopes': ['https://www.googleapis.com/auth/cloud-platform']
            }],
            'tags': {
                'items': [
                    context.properties['infra_id'] + '-master',
                ]
            },
            'zone': context.properties['zones'][1]
        }
    }, {
        'name': context.properties['infra_id'] + '-m-2',
        'type': 'compute.v1.instance',
        'properties': {
            'disks': [{
                'autoDelete': True,
                'boot': True,
                'initializeParams': {
                    'diskSizeGb': context.properties['root_volume_size'],
                    'diskType': 'zones/' + context.properties['zones'][2] + '/diskTypes/pd-ssd',
                    'sourceImage': context.properties['image']
                }
            }],
            'machineType': 'zones/' + context.properties['zones'][2] + '/machineTypes/' + context.properties['machine_type'],
            'metadata': {
                'items': [{
                    'key': 'user-data',
                    'value': context.properties['ignition']
                }]
            },
            'networkInterfaces': [{
                'subnetwork': context.properties['control_subnet']
            }],
            'serviceAccounts': [{
                'email': context.properties['service_account_email'],
                'scopes': ['https://www.googleapis.com/auth/cloud-platform']
            }],
            'tags': {
                'items': [
                    context.properties['infra_id'] + '-master',
                ]
            },
            'zone': context.properties['zones'][2]
        }
    }]

    return {'resources': resources}

1.7.15. ブートストラップの完了を待機し、GCP のブートストラップリソースを削除する

Google Cloud Platform (GCP) ですべての必要なインフラストラクチャーを作成した後に、ブートストラッププロセスが、インストールプログラムで生成した Ignition 設定ファイルを使用してプロビジョニングしたマシンで完了するのを待機します。

前提条件

  • GCP アカウントを設定します。
  • クラスターの Ignition 設定ファイルを生成します。
  • GCP で VPC および関連するサブネットを作成し、設定します。
  • GCP でネットワークおよびロードバランサーを作成し、設定します。
  • コントロールプレーンおよびコンピュートロールを作成します。
  • ブートストラップマシンを作成します。
  • コントロールプレーンマシンを作成します。

手順

  1. インストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、以下のコマンドを実行します。

    $ ./openshift-install wait-for bootstrap-complete --dir=<installation_directory> \ 1
        --log-level info 2
    1
    <installation_directory> には、インストールファイルを保存したディレクトリーへのパスを指定します。
    2
    異なるインストールの詳細情報を表示するには、info ではなく、warndebug、または error を指定します。

    コマンドが FATAL 警告を出さずに終了する場合、実稼働用のコントロールプレーンは初期化されています。

  2. ブートストラップリソースを削除します。

    $ gcloud compute backend-services remove-backend ${INFRA_ID}-api-internal-backend-service --region=${REGION} --instance-group=${INFRA_ID}-bootstrap-instance-group --instance-group-zone=${ZONE_0}
    $ gsutil rm gs://${INFRA_ID}-bootstrap-ignition/bootstrap.ign
    $ gsutil rb gs://${INFRA_ID}-bootstrap-ignition
    $ gcloud deployment-manager deployments delete ${INFRA_ID}-bootstrap

1.7.16. GCP での追加のワーカーマシンの作成

Google Cloud Platform (GCP) でクラスターが使用するワーカーマシンを作成するには、それぞれのインスタンスを個別に起動するか、または自動スケーリンググループなどのクラスター外にある自動プロセスを実行します。OpenShift Container Platform の組み込まれたクラスタースケーリングメカニズムやマシン API を利用できます。

この例では、Deployment Manager テンプレートを使用して 1 つのインスタンスを手動で起動します。追加のインスタンスは、ファイル内に 06_worker.py というタイプのリソースを追加して起動することができます。

注記

ワーカーマシンを使用するために提供される Deployment Manager テンプレートを使用しない場合は、提供される情報を確認し、インフラストラクチャーを手動で作成する必要があります。クラスターが適切に初期化されない場合、インストールログを用意して Red Hat サポートに問い合わせする必要がある可能性があります。

前提条件

  • GCP アカウントを設定します。
  • クラスターの Ignition 設定ファイルを生成します。
  • GCP で VPC および関連するサブネットを作成し、設定します。
  • GCP でネットワークおよびロードバランサーを作成し、設定します。
  • コントロールプレーンおよびコンピュートロールを作成します。
  • ブートストラップマシンを作成します。
  • コントロールプレーンマシンを作成します。

手順

  1. 本トピックの「ワーカーマシンの Deployment Manager テンプレート」からテンプレートをコピーし、これを 06_worker.py としてコンピューターに保存します。このテンプレートは、クラスターに必要なワーカーマシンについて記述しています。
  2. リソース定義が使用する変数をエクスポートします。

    1. コンピュートマシンをホストするサブネットをエクスポートします。

      $ export COMPUTE_SUBNET=(`gcloud compute networks subnets describe ${INFRA_ID}-worker-subnet --region=${REGION} --format json | jq -r .selfLink`)
    2. サービスアカウントのメールアドレスをエクスポートします。

      $ export WORKER_SERVICE_ACCOUNT=(`gcloud iam service-accounts list --filter "email~^${INFRA_ID}-w@${PROJECT_NAME}." --format json | jq -r '.[0].email'`)
    3. コンピュートマシンの Ignition 設定ファイルの場所をエクスポートします。

      $ export WORKER_IGNITION=`cat <installation_directory>/worker.ign`
  3. 06_worker.yaml リソース定義ファイルを作成します。

    $ cat <<EOF >06_worker.yaml
    imports:
    - path: 06_worker.py
    
    resources:
    - name: 'worker-0' 1
      type: 06_worker.py
      properties:
        infra_id: '${INFRA_ID}' 2
        zone: '${ZONE_0}' 3
        compute_subnet: '${COMPUTE_SUBNET}' 4
        image: '${CLUSTER_IMAGE}' 5
        machine_type: 'n1-standard-4' 6
        root_volume_size: '128'
        service_account_email: '${WORKER_SERVICE_ACCOUNT}' 7
        ignition: '${WORKER_IGNITION}' 8
    - name: 'worker-1'
      type: 06_worker.py
      properties:
        infra_id: '${INFRA_ID}' 9
        zone: '${ZONE_1}' 10
        compute_subnet: '${COMPUTE_SUBNET}' 11
        image: '${CLUSTER_IMAGE}' 12
        machine_type: 'n1-standard-4' 13
        root_volume_size: '128'
        service_account_email: '${WORKER_SERVICE_ACCOUNT}' 14
        ignition: '${WORKER_IGNITION}' 15
    EOF
    1
    name はワーカーマシンの名前です (例: worker-0)。
    2 9
    infra_id は抽出手順で得られる INFRA_ID インフラストラクチャー名です。
    3 10
    zone はワーカーマシンをデプロイするゾーンです (例: us-central1-a)。
    4 11
    compute_subnet はコンピュートサブネットの selfLink URL です。
    5 12
    image は RHCOS イメージの selfLink URL です。
    6 13
    machine_type はインスタンスのマシンタイプです (例: n1-standard-4)。
    7 14
    service_account_email は作成したワーカーサービスアカウントのメールアドレスです。
    8 15
    Ignitionworker.ign ファイルの内容です。
  4. オプション: 追加のインスタンスを起動する必要がある場合には、06_worker.py タイプの追加のリソースを 06_worker.yaml リソース定義ファイルに組み込みます。
  5. gcloud CLI を使用してデプロイメントを作成します。

    $ gcloud deployment-manager deployments create ${INFRA_ID}-worker --config 06_worker.yaml

1.7.16.1. ワーカーマシンの Deployment Manager テンプレート

以下の Deployment Manager テンプレートを使用し、OpenShift Container Platform クラスターに必要なワーカーマシンをデプロイすることができます。

例1.9 06_worker.py Deployment Manager テンプレート

def GenerateConfig(context):

    resources = [{
        'name': context.properties['infra_id'] + '-' + context.env['name'],
        'type': 'compute.v1.instance',
        'properties': {
            'disks': [{
                'autoDelete': True,
                'boot': True,
                'initializeParams': {
                    'diskSizeGb': context.properties['root_volume_size'],
                    'sourceImage': context.properties['image']
                }
            }],
            'machineType': 'zones/' + context.properties['zone'] + '/machineTypes/' + context.properties['machine_type'],
            'metadata': {
                'items': [{
                    'key': 'user-data',
                    'value': context.properties['ignition']
                }]
            },
            'networkInterfaces': [{
                'subnetwork': context.properties['compute_subnet']
            }],
            'serviceAccounts': [{
                'email': context.properties['service_account_email'],
                'scopes': ['https://www.googleapis.com/auth/cloud-platform']
            }],
            'tags': {
                'items': [
                    context.properties['infra_id'] + '-worker',
                ]
            },
            'zone': context.properties['zone']
        }
    }]

    return {'resources': resources}

1.7.17. バイナリーのダウンロードによる CLI のインストール

コマンドラインインターフェースを使用して OpenShift Container Platform と対話するために CLI (oc) をインストールすることができます。oc は Linux、Windows、または macOS にインストールできます。

重要

以前のバージョンの oc をインストールしている場合、これを使用して OpenShift Container Platform 4.5 のすべてのコマンドを実行することはできません。新規バージョンの oc をダウンロードし、インストールします。

1.7.17.1. Linux への CLI のインストール

以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc) バイナリーを Linux にインストールできます。

手順

  1. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Infrastructure Provider」ページに移動します。
  2. インフラストラクチャープロバイダーを選択し、(該当する場合は) インストールタイプを選択します。
  3. Command-line interface セクションで、ドロップダウンメニューの Linux を選択し、Download command-line tools をクリックします。
  4. アーカイブを展開します。

    $ tar xvzf <file>
  5. oc バイナリーを、PATH にあるディレクトリーに配置します。

    PATH を確認するには、以下のコマンドを実行します。

    $ echo $PATH

CLI のインストール後は、oc コマンドを使用して利用できます。

$ oc <command>

1.7.17.2. Windows での CLI のインストール

以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc) バイナリーを Windows にインストールできます。

手順

  1. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Infrastructure Provider」ページに移動します。
  2. インフラストラクチャープロバイダーを選択し、(該当する場合は) インストールタイプを選択します。
  3. Command-line interface セクションで、ドロップダウンメニューの Windows を選択し、Download command-line tools をクリックします。
  4. ZIP プログラムでアーカイブを解凍します。
  5. oc バイナリーを、PATH にあるディレクトリーに移動します。

    PATH を確認するには、コマンドプロンプトを開いて以下のコマンドを実行します。

    C:\> path

CLI のインストール後は、oc コマンドを使用して利用できます。

C:\> oc <command>

1.7.17.3. macOS への CLI のインストール

以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc) バイナリーを macOS にインストールできます。

手順

  1. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Infrastructure Provider」ページに移動します。
  2. インフラストラクチャープロバイダーを選択し、(該当する場合は) インストールタイプを選択します。
  3. Command-line interface セクションで、ドロップダウンメニューの MacOS を選択し、Download command-line tools をクリックします。
  4. アーカイブを展開し、解凍します。
  5. oc バイナリーをパスにあるディレクトリーに移動します。

    PATH を確認するには、ターミナルを開き、以下のコマンドを実行します。

    $ echo $PATH

CLI のインストール後は、oc コマンドを使用して利用できます。

$ oc <command>

1.7.18. クラスターへのログイン

クラスター kubeconfig ファイルをエクスポートし、デフォルトシステムユーザーとしてクラスターにログインできます。kubeconfig ファイルには、クライアントを正しいクラスターおよび API サーバーに接続するために CLI で使用されるクラスターについての情報が含まれます。このファイルはクラスターに固有のファイルであり、OpenShift Container Platform のインストール時に作成されます。

前提条件

  • OpenShift Container Platform クラスターをデプロイします。
  • oc CLI をインストールします。

手順

  1. kubeadmin 認証情報をエクスポートします。

    $ export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig 1
    1
    <installation_directory> には、インストールファイルを保存したディレクトリーへのパスを指定します。
  2. エクスポートされた設定を使用して、oc コマンドを正常に実行できることを確認します。

    $ oc whoami

    出力例

    system:admin

1.7.19. マシンの証明書署名要求の承認

マシンをクラスターに追加する際に、追加したそれぞれのマシンについて 2 つの保留状態の証明書署名要求 (CSR) が生成されます。これらの CSR が承認されていることを確認するか、または必要な場合はそれらを承認してください。最初にクライアント要求を承認し、次にサーバー要求を承認する必要があります。

前提条件

  • マシンがクラスターに追加されています。

手順

  1. クラスターがマシンを認識していることを確認します。

    $ oc get nodes

    出力例

    NAME      STATUS    ROLES   AGE  VERSION
    master-0  Ready     master  63m  v1.18.3
    master-1  Ready     master  63m  v1.18.3
    master-2  Ready     master  64m  v1.18.3
    worker-0  NotReady  worker  76s  v1.18.3
    worker-1  NotReady  worker  70s  v1.18.3

    出力には作成したすべてのマシンが一覧表示されます。

  2. 保留中の証明書署名要求 (CSR) を確認し、クラスターに追加したそれぞれのマシンのクライアントおよびサーバー要求に Pending または Approved ステータスが表示されていることを確認します。

    $ oc get csr

    出力例

    NAME        AGE     REQUESTOR                                                                   CONDITION
    csr-8b2br   15m     system:serviceaccount:openshift-machine-config-operator:node-bootstrapper   Pending
    csr-8vnps   15m     system:serviceaccount:openshift-machine-config-operator:node-bootstrapper   Pending
    ...

    この例では、2 つのマシンがクラスターに参加しています。この一覧にはさらに多くの承認された CSR が表示される可能性があります。

  3. 追加したマシンの保留中の CSR すべてが Pending ステータスになった後に CSR が承認されない場合には、クラスターマシンの CSR を承認します。

    注記

    CSR のローテーションは自動的に実行されるため、クラスターにマシンを追加後 1 時間以内に CSR を承認してください。1 時間以内に承認しない場合には、証明書のローテーションが行われ、各ノードに 3 つ以上の証明書が存在するようになります。これらの証明書すべてを承認する必要があります。クライアントの CSR が承認されたら、Kubelet は提供証明書のセカンダリー CSR を作成します。これには、手動の承認が必要です。次に、後続の提供証明書の更新要求は、Kubelet が同じパラメーターを持つ新規証明書を要求する場合に machine-approver によって自動的に承認されます。

    • それらを個別に承認するには、それぞれの有効な CSR について以下のコマンドを実行します。

      $ oc adm certificate approve <csr_name> 1
      1
      <csr_name> は、現行の CSR の一覧からの CSR の名前です。
    • すべての保留中の CSR を承認するには、以下のコマンドを実行します。

      $ oc get csr -o go-template='{{range .items}}{{if not .status}}{{.metadata.name}}{{"\n"}}{{end}}{{end}}' | xargs --no-run-if-empty oc adm certificate approve
  4. クライアント要求が承認されたら、クラスターに追加した各マシンのサーバー要求を確認する必要があります。

    $ oc get csr

    出力例

    NAME        AGE     REQUESTOR                                                                   CONDITION
    csr-bfd72   5m26s   system:node:ip-10-0-50-126.us-east-2.compute.internal                       Pending
    csr-c57lv   5m26s   system:node:ip-10-0-95-157.us-east-2.compute.internal                       Pending
    ...

  5. 残りの CSR が承認されず、それらが Pending ステータスにある場合、クラスターマシンの CSR を承認します。

    • それらを個別に承認するには、それぞれの有効な CSR について以下のコマンドを実行します。

      $ oc adm certificate approve <csr_name> 1
      1
      <csr_name> は、現行の CSR の一覧からの CSR の名前です。
    • すべての保留中の CSR を承認するには、以下のコマンドを実行します。

      $ oc get csr -o go-template='{{range .items}}{{if not .status}}{{.metadata.name}}{{"\n"}}{{end}}{{end}}' | xargs oc adm certificate approve
  6. すべてのクライアントおよびサーバーの CSR が承認された後に、マシンのステータスが Ready になります。以下のコマンドを実行して、これを確認します。

    $ oc get nodes

    出力例

    NAME      STATUS    ROLES   AGE  VERSION
    master-0  Ready     master  73m  v1.20.0
    master-1  Ready     master  73m  v1.20.0
    master-2  Ready     master  74m  v1.20.0
    worker-0  Ready     worker  11m  v1.20.0
    worker-1  Ready     worker  11m  v1.20.0

    注記

    サーバー CSR の承認後にマシンが Ready ステータスに移行するまでに数分の時間がかかる場合があります。

追加情報

1.7.20. オプション: Ingress DNS レコードの追加

Kubernetes マニフェストの作成および Ignition 設定の生成時に DNS ゾーン設定を削除した場合、Ingress ロードバランサーをポイントする DNS レコードを手動で作成する必要があります。ワイルドカード *.apps.{baseDomain}. または特定のレコードのいずれかを作成できます。要件に基づいて A、CNAME その他のレコードを使用できます。

前提条件

  • GCP アカウントを設定します。
  • Kubernetes マニフェストの作成および Ignition 設定の生成時に DNS ゾーン設定を削除します。
  • GCP で VPC および関連するサブネットを作成し、設定します。
  • GCP でネットワークおよびロードバランサーを作成し、設定します。
  • コントロールプレーンおよびコンピュートロールを作成します。
  • ブートストラップマシンを作成します。
  • コントロールプレーンマシンを作成します。
  • ワーカーマシンを作成します。

手順

  1. Ingress ルーターがロードバランサーを作成し、 EXTERNAL-IP フィールドにデータを設定するのを待機します。

    $ oc -n openshift-ingress get service router-default

    出力例

    NAME             TYPE           CLUSTER-IP      EXTERNAL-IP      PORT(S)                      AGE
    router-default   LoadBalancer   172.30.18.154   35.233.157.184   80:32288/TCP,443:31215/TCP   98

  2. A レコードをゾーンに追加します。

    • A レコードを使用するには、以下を実行します。

      1. ルーター IP アドレスの変数をエクスポートします。

        $ export ROUTER_IP=`oc -n openshift-ingress get service router-default --no-headers | awk '{print $4}'`
      2. A レコードをプライベートゾーンに追加します。

        $ if [ -f transaction.yaml ]; then rm transaction.yaml; fi
        $ gcloud dns record-sets transaction start --zone ${INFRA_ID}-private-zone
        $ gcloud dns record-sets transaction add ${ROUTER_IP} --name \*.apps.${CLUSTER_NAME}.${BASE_DOMAIN}. --ttl 300 --type A --zone ${INFRA_ID}-private-zone
        $ gcloud dns record-sets transaction execute --zone ${INFRA_ID}-private-zone
      3. また、外部クラスターの場合は、A レコードをパブリックゾーンに追加します。

        $ if [ -f transaction.yaml ]; then rm transaction.yaml; fi
        $ gcloud dns record-sets transaction start --zone ${BASE_DOMAIN_ZONE_NAME}
        $ gcloud dns record-sets transaction add ${ROUTER_IP} --name \*.apps.${CLUSTER_NAME}.${BASE_DOMAIN}. --ttl 300 --type A --zone ${BASE_DOMAIN_ZONE_NAME}
        $ gcloud dns record-sets transaction execute --zone ${BASE_DOMAIN_ZONE_NAME}
    • ワイルドカードを使用する代わりに明示的なドメインを追加するには、クラスターのそれぞれの現行ルートのエントリーを作成します。

      $ oc get --all-namespaces -o jsonpath='{range .items[*]}{range .status.ingress[*]}{.host}{"\n"}{end}{end}' routes

      出力例

      oauth-openshift.apps.your.cluster.domain.example.com
      console-openshift-console.apps.your.cluster.domain.example.com
      downloads-openshift-console.apps.your.cluster.domain.example.com
      alertmanager-main-openshift-monitoring.apps.your.cluster.domain.example.com
      grafana-openshift-monitoring.apps.your.cluster.domain.example.com
      prometheus-k8s-openshift-monitoring.apps.your.cluster.domain.example.com

1.7.21. ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーでの GCP インストールの完了

Google Cloud Platform (GCP) のユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーで OpenShift Container Platform のインストールを開始した後は、クラスターが準備状態になるまでクラスターのイベントをモニターできます。

前提条件

  • OpenShift Container Platform クラスターのブートストラップマシンを、ユーザーによってプロビジョニングされる GCP インフラストラクチャーにデプロイします。
  • oc CLI をインストールし、ログインします。

手順

  1. クラスターのインストールを完了します。

    $ ./openshift-install --dir=<installation_directory> wait-for install-complete 1

    出力例

    INFO Waiting up to 30m0s for the cluster to initialize...

    1
    <installation_directory> には、インストールファイルを保存したディレクトリーへのパスを指定します。
    重要

    インストールプログラムが生成する Ignition 設定ファイルには、24 時間が経過すると期限切れになり、その後に更新される証明書が含まれます。証明書を更新する前にクラスターが停止し、24 時間経過した後にクラスターを再起動すると、クラスターは期限切れの証明書を自動的に復元します。例外として、kubelet 証明書を回復するために保留状態の node-bootstrapper 証明書署名要求 (CSR)を手動で承認する必要があります。詳細は、コントロールプレーン証明書の期限切れの状態からのリカバリー についてのドキュメントを参照してください。

  2. クラスターの稼働状態を確認します。

    1. 以下のコマンドを実行し、現在のクラスターバージョンとステータスを表示します。

      $ oc get clusterversion

      出力例

      NAME      VERSION   AVAILABLE   PROGRESSING   SINCE   STATUS
      version             False       True          24m     Working towards 4.5.4: 99% complete

    2. 以下のコマンドを実行し、 Cluster Version Operator (CVO) を使用してコントロールプレーンで管理される Operator を表示します。

      $ oc get clusteroperators

      出力例

      NAME                                       VERSION   AVAILABLE   PROGRESSING   DEGRADED   SINCE
      authentication                             4.5.4     True        False         False      7m56s
      cloud-credential                           4.5.4     True        False         False      31m
      cluster-autoscaler                         4.5.4     True        False         False      16m
      console                                    4.5.4     True        False         False      10m
      csi-snapshot-controller                    4.5.4     True        False         False      16m
      dns                                        4.5.4     True        False         False      22m
      etcd                                       4.5.4     False       False         False      25s
      image-registry                             4.5.4     True        False         False      16m
      ingress                                    4.5.4     True        False         False      16m
      insights                                   4.5.4     True        False         False      17m
      kube-apiserver                             4.5.4     True        False         False      19m
      kube-controller-manager                    4.5.4     True        False         False      20m
      kube-scheduler                             4.5.4     True        False         False      20m
      kube-storage-version-migrator              4.5.4     True        False         False      16m
      machine-api                                4.5.4     True        False         False      22m
      machine-config                             4.5.4     True        False         False      22m
      marketplace                                4.5.4     True        False         False      16m
      monitoring                                 4.5.4     True        False         False      10m
      network                                    4.5.4     True        False         False      23m
      node-tuning                                4.5.4     True        False         False      23m
      openshift-apiserver                        4.5.4     True        False         False      17m
      openshift-controller-manager               4.5.4     True        False         False      15m
      openshift-samples                          4.5.4     True        False         False      16m
      operator-lifecycle-manager                 4.5.4     True        False         False      22m
      operator-lifecycle-manager-catalog         4.5.4     True        False         False      22m
      operator-lifecycle-manager-packageserver   4.5.4     True        False         False      18m
      service-ca                                 4.5.4     True        False         False      23m
      service-catalog-apiserver                  4.5.4     True        False         False      23m
      service-catalog-controller-manager         4.5.4     True        False         False      23m
      storage                                    4.5.4     True        False         False      17m

    3. 以下のコマンドを実行して、クラスター Pod を表示します。

      $ oc get pods --all-namespaces

      出力例

      NAMESPACE                                               NAME                                                                READY     STATUS      RESTARTS   AGE
      kube-system                                             etcd-member-ip-10-0-3-111.us-east-2.compute.internal                1/1       Running     0          35m
      kube-system                                             etcd-member-ip-10-0-3-239.us-east-2.compute.internal                1/1       Running     0          37m
      kube-system                                             etcd-member-ip-10-0-3-24.us-east-2.compute.internal                 1/1       Running     0          35m
      openshift-apiserver-operator                            openshift-apiserver-operator-6d6674f4f4-h7t2t                       1/1       Running     1          37m
      openshift-apiserver                                     apiserver-fm48r                                                     1/1       Running     0          30m
      openshift-apiserver                                     apiserver-fxkvv                                                     1/1       Running     0          29m
      openshift-apiserver                                     apiserver-q85nm                                                     1/1       Running     0          29m
      ...
      openshift-service-ca-operator                           openshift-service-ca-operator-66ff6dc6cd-9r257                      1/1       Running     0          37m
      openshift-service-ca                                    apiservice-cabundle-injector-695b6bcbc-cl5hm                        1/1       Running     0          35m
      openshift-service-ca                                    configmap-cabundle-injector-8498544d7-25qn6                         1/1       Running     0          35m
      openshift-service-ca                                    service-serving-cert-signer-6445fc9c6-wqdqn                         1/1       Running     0          35m
      openshift-service-catalog-apiserver-operator            openshift-service-catalog-apiserver-operator-549f44668b-b5q2w       1/1       Running     0          32m
      openshift-service-catalog-controller-manager-operator   openshift-service-catalog-controller-manager-operator-b78cr2lnm     1/1       Running     0          31m

    現在のクラスターバージョンが AVAILABLEの場合、インストールが完了します。

1.7.22. 次のステップ

1.8. Deployment Manager テンプレートの使用による GCP でのユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーへの共有 VPC のあるクラスターのインストール

OpenShift Container Platform バージョン 4.5 では、プロビジョニングするインフラストラクチャーを使用するクラスターを Google Cloud Platform (GCP) の共有 VPC (Virtual Private Clous) にインストールできます。この場合、共有 VPC にインストールされたクラスターは、クラスターがデプロイされる場所とは異なるプロジェクトから VPC を使用するように設定されるクラスターです。

共有 VPC により、組織は複数のプロジェクトから共通の VPC ネットワークにリソースを接続できるようになります。対象のネットワークの内部 IP を使用して、組織内の通信を安全かつ効率的に実行できます。共有 VPC の詳細は、GCP ドキュメントの「Shared VPC overview」を参照してください。

以下に、ユーザーによって提供されるインフラストラクチャーの共有 VPC へのインストールを実行する手順を要約します。これらの手順を実行するか、独自の手順を作成するのに役立つ複数の Deployment Manager テンプレートが提供されます。他の方法を使用して必要なリソースを作成することもできます。

重要

ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーのインストールする手順は、例としてのみ提供されます。独自にプロビジョニングするインフラストラクチャーでクラスターをインストールするには、クラウドプロバイダーおよび OpenShift Container Platform のインストールプロセスについて理解している必要があります。これらの手順を実行するか、独自の手順を作成するのに役立つ複数の Deployment Manager テンプレートが提供されます。他の方法を使用して必要なリソースを作成することもできます。これらのテンプレートはサンプルとしてのみ提供されます。

1.8.1. 前提条件

1.8.2. 証明書署名要求の管理

ユーザーがプロビジョニングするインフラストラクチャーを使用する場合、クラスターの自動マシン管理へのアクセスは制限されるため、インストール後にクラスターの証明書署名要求 (CSR) のメカニズムを提供する必要があります。kube-controller-manager は kubelet クライアント CSR のみを承認します。machine-approver は、kubelet 認証情報を使用して要求される提供証明書の有効性を保証できません。適切なマシンがこの要求を発行したかどうかを確認できないためです。kubelet 提供証明書の要求の有効性を検証し、それらを承認する方法を判別し、実装する必要があります。

1.8.3. クラスターをホストする GCP プロジェクトの設定

OpenShift Container Platform をインストールする前に、これをホストするように Google Cloud Platform (GCP) プロジェクトを設定する必要があります。

1.8.3.1. GCP プロジェクトの作成

OpenShift Container Platform をインストールするには、クラスターをホストするために Google Cloud Platform (GCP) アカウントでプロジェクトを作成する必要があります。

手順

  • OpenShift Container Platform クラスターをホストするプロジェクトを作成します。GCP ドキュメントの「プロジェクトの作成と管理」を参照してください。

    重要

    GCP プロジェクトは、インストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャーを使用している場合には、Premium Network Service 階層を使用する必要があります。インストールプログラムを使用してインストールしたクラスターでは、Standard Network Service 階層はサポートされません。インストールプログラムは、api-int.<cluster_name>.<base_domain> の内部負荷分散を設定します。内部負荷分散には Premium Tier が必要です。

1.8.3.2. GCP での API サービスの有効化

Google Cloud Platform (GCP) プロジェクトでは、OpenShift Container Platform インストールを完了するために複数の API サービスへのアクセスが必要です。

前提条件

  • クラスターをホストするプロジェクトを作成しています。

手順

  • クラスターをホストするプロジェクトで以下の必要な API サービスを有効にします。GCP ドキュメントの「サービスの有効化」を参照してください。

    表1.29 必要な API サービス

    API サービスコンソールサービス名

    Cloud Deployment Manager V2 API

    deploymentmanager.googleapis.com

    Compute Engine API

    compute.googleapis.com

    Google Cloud API

    cloudapis.googleapis.com

    Cloud Resource Manager API

    cloudresourcemanager.googleapis.com

    Google DNS API

    dns.googleapis.com

    IAM Service Account Credentials API

    iamcredentials.googleapis.com

    Identity and Access Management (IAM) API

    iam.googleapis.com

    Service Management API

    servicemanagement.googleapis.com

    Service Usage API

    serviceusage.googleapis.com

    Google Cloud Storage JSON API

    storage-api.googleapis.com

    Cloud Storage

    storage-component.googleapis.com

1.8.3.3. GCP アカウントの制限

OpenShift Container Platform クラスターは多くの Google Cloud Platform (GCP) コンポーネントを使用しますが、デフォルトの 割り当て (Quota) はデフォルトの OpenShift Container Platform クラスターをインストールする機能に影響を与えません。

3 つのコンピュートマシンおよび 3 つのコントロールプレーンマシンが含まれるデフォルトクラスターは以下のリソースを使用します。一部のリソースはブートストラッププロセス時にのみ必要となり、クラスターのデプロイ後に削除されることに注意してください。

表1.30 デフォルトのクラスターで使用される GCP リソース

サービスコンポーネント場所必要なリソースの合計ブートストラップ後に削除されるリソース

サービスアカウント

IAM

グローバル

5

0

ファイアウォールのルール

ネットワーク

グローバル

11

1

転送ルール

コンピュート

グローバル

2

0

ヘルスチェック

コンピュート

グローバル

2

0

イメージ

コンピュート

グローバル

1

0

ネットワーク

ネットワーク

グローバル

1

0

ルーター

ネットワーク

グローバル

1

0

ルート

ネットワーク

グローバル

2

0

サブネットワーク

コンピュート

グローバル

2

0

ターゲットプール

ネットワーク

グローバル

2

0

注記

インストール時にクォータが十分ではない場合、インストールプログラムは超過したクォータとリージョンの両方を示すエラーを表示します。

実際のクラスターサイズ、計画されるクラスターの拡張、およびアカウントに関連付けられた他のクラスターからの使用法を考慮してください。CPU、静的 IP アドレス、および永続ディスク SSD(ストレージ)のクォータは、ほとんどの場合に不十分になる可能性のあるものです。

以下のリージョンのいずれかにクラスターをデプロイする予定の場合、ストレージクォータの最大値を超え、CPU クォータ制限を超える可能性が高くなります。

  • asia-east2
  • asia-northeast2
  • asia-south1
  • australia-southeast1
  • europe-north1
  • europe-west2
  • europe-west3
  • europe-west6
  • northamerica-northeast1
  • southamerica-east1
  • us-west2

GCP コンソールからリソースクォータを増やすことは可能ですが、サポートチケットを作成する必要がある場合があります。OpenShift Container Platform クラスターをインストールする前にサポートチケットを解決できるように、クラスターのサイズを早期に計画してください。

1.8.3.4. GCP でのサービスアカウントの作成

OpenShift Container Platform には、Google API でデータにアクセスするための認証および承認を提供する Google Cloud Platform (GCP) サービスアカウントが必要です。プロジェクトに必要なロールが含まれる既存の IAM サービスアカウントがない場合は、これを作成する必要があります。

前提条件

  • クラスターをホストするプロジェクトを作成しています。

手順

  1. OpenShift Container Platform クラスターをホストするために使用するプロジェクトでサービスアカウントを作成します。GCP ドキュメントで「サービスアカウントの作成」を参照してください。
  2. サービスアカウントに適切なパーミッションを付与します。付随する個別のパーミッションを付与したり、オーナーロールをこれに割り当てることができます。「特定のリソースのサービスアカウントへの役割の付与」を参照してください。

    注記

    サービスアカウントをプロジェクトの所有者にすることが必要なパーミッションを取得する最も簡単な方法になります。 つまりこれは、サービスアカウントはプロジェクトを完全に制御できることを意味します。この権限を提供することに伴うリスクが受け入れ可能であるかどうかを判別する必要があります。

  3. JSON 形式でサービスアカウントキーを作成します。GCP ドキュメントの「サービスアカウントキーの作成」を参照してください。

    クラスターを作成するには、サービスアカウントキーが必要になります。

1.8.3.4.1. 必要な GCP パーミッション

作成するサービスアカウントにオーナーロールを割り当てると、OpenShift Container Platform のインストールに必要なパーミッションも含め、そのサービスアカウントにすべてのパーミッションが付与されます。OpenShift Container Platform クラスターをデプロイするには、サービスアカウントに以下のパーミッションが必要です。クラスターを既存の VPC にデプロイする場合、サービスアカウントでは一部のネットワークのパーミッションを必要としません。これについては、以下の一覧に記載されています。

インストールプログラムに必要なロール

  • Compute 管理者
  • セキュリティー管理者
  • サービスアカウント管理者
  • サービスアカウントユーザー
  • ストレージ管理者

インストール時のネットワークリソースの作成に必要なロール

  • DNS 管理者

ユーザーによってプロビジョニングされる GCP インフラストラクチャーに必要なロール

  • Deployment Manager Editor
  • サービスアカウントキー管理者

オプションのロール

クラスターで Operator の制限された認証情報を新たに作成できるようにするには、以下のロールを追加します。

  • サービスアカウントキー管理者

ロールは、コントロールプレーンおよびコンピュートマシンが使用するサービスアカウントに適用されます。

表1.31 GCP サービスアカウントのパーミッション

アカウントロール

コントロールプレーン

roles/compute.instanceAdmin

roles/compute.networkAdmin

roles/compute.securityAdmin

roles/storage.admin

roles/iam.serviceAccountUser

コンピュート

roles/compute.viewer

roles/storage.admin

1.8.3.5. サポートされている GCP リージョン

OpenShift Container Platform クラスターを以下の Google Cloud Platform (GCP) リージョンにデプロイできます。

  • asia-east1 (Changhua County, Taiwan)
  • asia-east2 (Hong Kong)
  • asia-northeast1 (Tokyo, Japan)
  • asia-northeast2 (Osaka, Japan)
  • asia-south1 (Mumbai, India)
  • asia-southeast1 (Jurong West, Singapore)
  • australia-southeast1 (Sydney, Australia)
  • europe-north1 (Hamina, Finland)
  • europe-west1 (St. Ghislain, Belgium)
  • europe-west2 (London, England, UK)
  • europe-west3 (Frankfurt, Germany)
  • europe-west4 (Eemshaven, Netherlands)
  • europe-west6 (Zürich, Switzerland)
  • northamerica-northeast1 (Montréal, Québec, Canada)
  • southamerica-east1 (São Paulo, Brazil)
  • us-central1 (Council Bluffs, Iowa, USA)
  • us-east1 (Moncks Corner, South Carolina, USA)
  • us-east4 (Ashburn, Northern Virginia, USA)
  • us-west1 (The Dalles, Oregon, USA)
  • us-west2 (Los Angeles, California, USA)

1.8.3.6. GCP の CLI ツールのインストールおよび設定

ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーを使用して Google Cloud Platform (GCP) に OpenShift Container Platform をインストールするには、GCP の CLI ツールをインストールし、設定する必要があります。

前提条件

  • クラスターをホストするプロジェクトを作成しています。
  • サービスアカウントを作成し、これに必要なパーミッションを付与しています。

手順

  1. $PATH で以下のバイナリーをインストールします。

    • gcloud
    • gsutil

    GCP ドキュメントの「Google Cloud SDK のドキュメント」を参照してください。

  2. 設定したサービスアカウントで、gcloud ツールを使用して認証します。

    GCP ドキュメントで、サービスアカウントでの認証について参照してください。

1.8.4. 共有 VPC ネットワークをホストする GCP プロジェクトの設定

共有 VPC (Virtual Private Cloud) を使用して Google Cloud Platform (GCP) で OpenShift Container Platform クラスターをホストする場合、これをホストするプロジェクトを設定する必要があります。

注記

共有 VPC ネットワークをホストするプロジェクトがすでにある場合は、本セクションを参照して、プロジェクトが OpenShift Container Platform クラスターのインストールに必要なすべての要件を満たすことを確認します。

手順

  1. OpenShift Container Platform クラスターの共有 VPC をホストするプロジェクトを作成します。GCP ドキュメントの「プロジェクトの作成と管理」を参照してください。
  2. 共有 VPC をホストするプロジェクトでサービスアカウントを作成します。GCP ドキュメントで「サービスアカウントの作成」を参照してください。
  3. サービスアカウントに適切なパーミッションを付与します。付随する個別のパーミッションを付与したり、オーナーロールをこれに割り当てることができます。「特定のリソースのサービスアカウントへの役割の付与」を参照してください。

    注記

    サービスアカウントをプロジェクトの所有者にすることが必要なパーミッションを取得する最も簡単な方法になります。 つまりこれは、サービスアカウントはプロジェクトを完全に制御できることを意味します。この権限を提供することに伴うリスクが受け入れ可能であるかどうかを判別する必要があります。

    共有 VPC ネットワークをホストするプロジェクトのサービスアカウントには以下のロールが必要です。

    • コンピュートネットワークユーザー
    • コンピュートセキュリティー管理者
    • Deployment Manager Editor
    • DNS 管理者
    • セキュリティー管理者
    • ネットワーク管理者

1.8.4.1. GCP の DNS の設定

OpenShift Container Platform をインストールするには、使用する Google Cloud Platform (GCP) アカウントに、クラスターをインストールする共有 VPC をホストするプロジェクトに専用のパブリックホストゾーンがなければなりません。このゾーンはドメインに対する権威を持っている必要があります。DNS サービスは、クラスターへの外部接続のためのクラスターの DNS 解決および名前検索を提供します。

手順

  1. ドメイン、またはサブドメイン、およびレジストラーを特定します。既存のドメインおよびレジストラーを移行するか、GCP または他のソースから新規のものを取得できます。

    注記

    新規ドメインを購入する場合、関連する DNS の変更が伝播するのに時間がかかる場合があります。Google 経由でドメインを購入する方法についての詳細は、「 Google ドメイン」を参照してください。

  2. GCP プロジェクトにドメインまたはサブドメインのパブリックホストゾーンを作成します。GCP ドキュメントの「ゾーンの管理」を参照してください。

    openshiftcorp.com などのルートドメインや、 clusters.openshiftcorp.com などのサブドメインを使用します。

  3. ホストゾーンレコードから新規の権威ネームサーバーを抽出します。GCP ドキュメントの「Cloud DNS ネームサーバーを検索する」を参照してください。

    通常は、4 つのネームサーバーがあります。

  4. ドメインが使用するネームサーバーのレジストラーレコードを更新します。たとえば、ドメインを Google ドメインに登録している場合は、Google Domains Help で「How to switch to custom name servers」のトピックを参照してください。
  5. ルートドメインを Google Cloud DNS に移行している場合は、DNS レコードを移行します。GCP ドキュメントの「Cloud DNS への移行」を参照してください。
  6. サブドメインを使用する場合は、所属する会社の手順に従ってその委任レコードを親ドメインに追加します。このプロセスには、所属企業の IT 部門や、会社のルートドメインと DNS サービスを制御する部門へのリクエストが含まれる場合があります。

1.8.4.2. GCP での VPC の作成

OpenShift Container Platform クラスターで使用する VPC を Google Cloud Platform (GCP) で作成する必要があります。各種の要件を満たすよう VPC をカスタマイズできます。VPC を作成する 1 つの方法として、提供されている Deployment Manager テンプレートを変更することができます。

注記

提供される Deployment Manager テンプレートを使用して GCP インフラストラクチャーを使用しない場合、提供される情報を確認し、インフラストラクチャーを手動で作成する必要があります。クラスターが適切に初期化されない場合、インストールログを用意して Red Hat サポートに問い合わせする必要がある可能性があります。

前提条件

  • GCP アカウントを設定します。

手順

  1. 本トピックの「 VPC の Deployment Manager テンプレート」セクションを確認し、これを 01_vpc.py としてコンピューターに保存します。このテンプレートは、クラスターに必要な VPC について記述しています。
  2. リソース定義で必要な以下の変数をエクスポートします。

    1. コントロールプレーンの CIDR をエクスポートします。

      $ export MASTER_SUBNET_CIDR='10.0.0.0/19'
    2. コンピュート CIDR をエクスポートします。

      $ export WORKER_SUBNET_CIDR='10.0.32.0/19'
    3. VPC ネットワークおよびクラスターをデプロイするリージョンを以下にエクスポートします。

      $ export REGION='<region>'
  3. 共有 VPC をホストするプロジェクトの ID の変数をエクスポートします。

    $ export HOST_PROJECT=<host_project>
  4. ホストプロジェクトに属するサービスアカウントのメールの変数をエクスポートします。

    $ export HOST_PROJECT_ACCOUNT=<host_service_account_email>
  5. 01_xvdb.yaml リソース定義ファイルを作成します。

    $ cat <<EOF >01_vpc.yaml
    imports:
    - path: 01_vpc.py
    
    resources:
    - name: cluster-vpc
      type: 01_vpc.py
      properties:
        infra_id: '<prefix>' 1
        region: '${REGION}' 2
        master_subnet_cidr: '${MASTER_SUBNET_CIDR}' 3
        worker_subnet_cidr: '${WORKER_SUBNET_CIDR}' 4
    EOF
    1
    infra_id は、ネットワーク名のプレフィックスです。
    2
    region はクラスターをデプロイするリージョンです (例: us-central1)。
    3
    master_subnet_cidr はマスターサブネットの CIDR です (例: 10.0.0.0/19)。
    4
    worker_subnet_cidr はワーカーサブネットの CIDR です (例: 10.0.32.0/19)。
  6. gcloud CLI を使用してデプロイメントを作成します。

    $ gcloud deployment-manager deployments create <vpc_deployment_name> --config 01_vpc.yaml --project ${HOST_PROJECT} --account ${HOST_PROJECT_ACCOUNT} 1
    1
    <vpc_deployment_name> には、デプロイする VPC の名前を指定します。
  7. 他のコンポーネントが必要とする VPC 変数をエクスポートします。

    1. ホストプロジェクトネットワークの名前をエクスポートします。

      $ export HOST_PROJECT_NETWORK=<vpc_network>
    2. ホストプロジェクトのコントロールプレーンのサブネットの名前をエクスポートします。

      $ export HOST_PROJECT_CONTROL_SUBNET=<control_plane_subnet>
    3. ホストプロジェクトのコンピュートサブネットの名前をエクスポートします。

      $ export HOST_PROJECT_COMPUTE_SUBNET=<compute_subnet>
  8. 共有 VPC を設定します。GCP ドキュメントの「共有 VPC の設定」を参照してください。
1.8.4.2.1. VPC の Deployment Manager テンプレート

以下の Deployment Manager テンプレートを使用して、OpenShift Container Platform クラスターに必要な VPC をデプロイすることができます。

例1.10 01_vpc.py Deployment Manager テンプレート

def GenerateConfig(context):

    resources = [{
        'name': context.properties['infra_id'] + '-network',
        'type': 'compute.v1.network',
        'properties': {
            'region': context.properties['region'],
            'autoCreateSubnetworks': False
        }
    }, {
        'name': context.properties['infra_id'] + '-master-subnet',
        'type': 'compute.v1.subnetwork',
        'properties': {
            'region': context.properties['region'],
            'network': '$(ref.' + context.properties['infra_id'] + '-network.selfLink)',
            'ipCidrRange': context.properties['master_subnet_cidr']
        }
    }, {
        'name': context.properties['infra_id'] + '-worker-subnet',
        'type': 'compute.v1.subnetwork',
        'properties': {
            'region': context.properties['region'],
            'network': '$(ref.' + context.properties['infra_id'] + '-network.selfLink)',
            'ipCidrRange': context.properties['worker_subnet_cidr']
        }
    }, {
        'name': context.properties['infra_id'] + '-router',
        'type': 'compute.v1.router',
        'properties': {
            'region': context.properties['region'],
            'network': '$(ref.' + context.properties['infra_id'] + '-network.selfLink)',
            'nats': [{
                'name': context.properties['infra_id'] + '-nat-master',
                'natIpAllocateOption': 'AUTO_ONLY',
                'minPortsPerVm': 7168,
                'sourceSubnetworkIpRangesToNat': 'LIST_OF_SUBNETWORKS',
                'subnetworks': [{
                    'name': '$(ref.' + context.properties['infra_id'] + '-master-subnet.selfLink)',
                    'sourceIpRangesToNat': ['ALL_IP_RANGES']
                }]
            }, {
                'name': context.properties['infra_id'] + '-nat-worker',
                'natIpAllocateOption': 'AUTO_ONLY',
                'minPortsPerVm': 512,
                'sourceSubnetworkIpRangesToNat': 'LIST_OF_SUBNETWORKS',
                'subnetworks': [{
                    'name': '$(ref.' + context.properties['infra_id'] + '-worker-subnet.selfLink)',
                    'sourceIpRangesToNat': ['ALL_IP_RANGES']
                }]
            }]
        }
    }]

    return {'resources': resources}

1.8.5. GCP のインストール設定ファイルの作成

ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーを使用して OpenShift Container Platform を Google Cloud Platform (GCP) にインストールするには、インストールプログラムがクラスターをデプロイするために必要なファイルを生成し、クラスターが使用するマシンのみを作成するようにそれらのファイルを変更する必要があります。install-config.yaml ファイル、Kubernetes マニフェスト、および Ignition 設定ファイルを生成し、カスタマイズします。

1.8.5.1. インストール設定ファイルの手動作成

ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーを使用する OpenShift Container Platform のインストールでは、インストール設定ファイルを手動で生成します。

前提条件

  • OpenShift Container Platform インストーラープログラムおよびクラスターのアクセストークンを取得します。

手順

  1. 必要なインストールアセットを保存するためのインストールディレクトリーを作成します。

    $ mkdir <installation_directory>
    重要

    ディレクトリーを作成する必要があります。ブートストラップ X.509 証明書などの一部のインストールアセットの有効期限は短く設定されているため、インストールディレクトリーを再利用することができません。別のクラスターインストールの個別のファイルを再利用する必要がある場合は、それらをディレクトリーにコピーすることができます。ただし、インストールアセットのファイル名はリリース間で変更される可能性があります。インストールファイルを以前のバージョンの OpenShift Container Platform からコピーする場合は注意してコピーを行ってください。

  2. 以下の install-config.yaml ファイルテンプレートをカスタマイズし、これを <installation_directory> に保存します。

    注記

    この設定ファイル install-config.yaml に名前を付ける必要があります。

  3. install-config.yaml ファイルをバックアップし、これを複数のクラスターをインストールするために使用できるようにします。

    重要

    install-config.yaml ファイルは、インストールプロセスの次の手順で使用されます。この時点でこれをバックアップする必要があります。

1.8.5.2. GCP のカスタマイズされた install-config.yaml ファイルのサンプル

install-config.yaml ファイルをカスタマイズして、OpenShift Container Platform クラスターのプラットフォームについての詳細を指定するか、または必要なパラメーターの値を変更することができます。

重要

このサンプルの YAML ファイルは参照用にのみ提供されます。インストールプログラムを使用して install-config.yaml ファイルを取得し、これを変更する必要があります。

apiVersion: v1
baseDomain: example.com 1
controlPlane: 2
  hyperthreading: Enabled 3 4
  name: master
  platform:
    gcp:
      type: n2-standard-4
      zones:
      - us-central1-a
      - us-central1-c
  replicas: 3
compute: 5
- hyperthreading: Enabled 6
  name: worker
  platform:
    gcp:
      type: n2-standard-4
      zones:
      - us-central1-a
      - us-central1-c
  replicas: 0
metadata:
  name: test-cluster
networking:
  clusterNetwork:
  - cidr: 10.128.0.0/14
    hostPrefix: 23
  machineNetwork:
  - cidr: 10.0.0.0/16
  networkType: OpenShiftSDN
  serviceNetwork:
  - 172.30.0.0/16
platform:
  gcp:
    projectID: openshift-production 7
    region: us-central1 8
pullSecret: '{"auths": ...}'
fips: false 9
sshKey: ssh-ed25519 AAAA... 10
publish: Internal 11
1
ホストプロジェクトでパブリック DNS を指定します。
2 5
これらのパラメーターおよび値を指定しない場合、インストールプログラムはデフォルトの値を指定します。
3 6
controlPlane セクションは単一マッピングですが、コンピュートセクションはマッピングのシーケンスになります。複数の異なるデータ構造の要件を満たすには、 compute セクションの最初の行はハイフン - で始め、controlPlane セクションの最初の行はハイフンで始めることができません。どちらのセクションも、現時点では単一のマシンプールを定義しますが、OpenShift Container Platform の今後のバージョンでは、インストール時の複数のコンピュートプールの定義をサポートする可能性があります。1 つのコントロールプレーンプールのみが使用されます。
4
同時マルチスレッドまたは hyperthreading を有効/無効にするかどうか。デフォルトでは、同時スレッドはマシンのコアのパフォーマンスを上げるために有効にされます。パラメーター値を Disabled に設定するとこれを無効にすることができます。一部のクラスターマシンで同時マルチスレッドを無効にする場合は、これをすべてのクラスターマシンで無効にする必要があります。
重要

同時スレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。同時マルチスレッドを無効にする場合は、マシンに対して n1-standard-8などの大規模なマシンタイプを使用します。

7
仮想マシンインスタンスが存在するメインのプロジェクトを指定します。
8
VPC ネットワークが置かれているリージョンを指定します。
9
FIPS モードを有効または無効にするかどうか。デフォルトでは、FIPS モードは有効にされません。FIPS モードが有効にされている場合、OpenShift Container Platform が実行される Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) マシンがデフォルトの Kubernetes 暗号スイートをバイパスし、代わりに RHCOS で提供される暗号モジュールを使用します。
10
クラスター内のマシンにアクセスするために使用する sshKey 値をオプションで指定できます。
注記

インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、ssh-agent プロセスが使用する SSH キーを指定します。

11
クラスターのユーザーに表示されるエンドポイントをパブリッシュする方法。プライベートクラスターをデプロイするには、publishInternal に設定します。これはインターネットからアクセスできません。デフォルト値は External です。独自にプロビジョニングするインフラストラクチャーを使用するクラスターで共有 VPC を使用するには、publishInternal に設定する必要があります。インストールプログラムは、ホストプロジェクトのベースドメインのパブリック DNS ゾーンにアクセスできなくなります。

1.8.5.3. インストール時のクラスター全体のプロキシーの設定

実稼働環境では、インターネットへの直接アクセスを拒否し、代わりに HTTP または HTTPS プロキシーを使用することができます。プロキシー設定を install-config.yaml ファイルで行うことにより、新規の OpenShift Container Platform クラスターをプロキシーを使用するように設定できます。

前提条件

  • 既存の install-config.yaml ファイルが必要です。
  • クラスターがアクセスする必要のあるサイトを確認し、プロキシーをバイパスする必要があるかどうかを判別します。デフォルトで、すべてのクラスター egress トラフィック (クラスターをホストするクラウドについてのクラウドプロバイダー API に対する呼び出しを含む) はプロキシーされます。Proxy オブジェクトの spec.noProxy フィールドにサイトを追加し、必要に応じてプロキシーをバイパスします。

    注記

    Proxy オブジェクトの status.noProxy フィールドには、インストール設定の networking.machineNetwork[].cidrnetworking.clusterNetwork[].cidr、および networking.serviceNetwork[] フィールドの値が設定されます。

    Amazon Web Services (AWS)、Google Cloud Platform (GCP)、Microsoft Azure、および Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) へのインストールの場合、Proxy オブジェクトの status.noProxy フィールドには、インスタンスメタデータのエンドポイント (169.254.169.254) も設定されます。

手順

  1. install-config.yaml ファイルを編集し、プロキシー設定を追加します。以下は例になります。

    apiVersion: v1
    baseDomain: my.domain.com
    proxy:
      httpProxy: http://<username>:<pswd>@<ip>:<port> 1
      httpsProxy: http://<username>:<pswd>@<ip>:<port> 2
      noProxy: example.com 3
    additionalTrustBundle: | 4
        -----BEGIN CERTIFICATE-----
        <MY_TRUSTED_CA_CERT>
        -----END CERTIFICATE-----
    ...
    1
    クラスター外の HTTP 接続を作成するために使用するプロキシー URL。URL スキームは http である必要があります。追加のプロキシー設定が必要ではなく、追加の CA を必要とする MITM の透過的なプロキシーネットワークを使用する場合には、httpProxy 値を指定することはできません。
    2
    クラスター外で HTTPS 接続を作成するために使用するプロキシー URL。このフィールドが指定されていない場合、HTTP および HTTPS 接続の両方に httpProxy が使用されます。追加のプロキシー設定が必要ではなく、追加の CA を必要とする MITM の透過的なプロキシーネットワークを使用する場合には、httpsProxy 値を指定することはできません。
    3
    プロキシーを除外するための宛先ドメイン名、ドメイン、IP アドレス、または他のネットワーク CIDR のカンマ区切りの一覧。サブドメインのみと一致するように、ドメインの前に . を付けます。たとえば、.y.comx.y.com に一致しますが、 y.com には一致しません。* を使用し、すべての宛先のプロキシーをバイパスします。
    4
    指定されている場合、インストールプログラムは HTTPS 接続のプロキシーに必要な 1 つ以上の追加の CA 証明書が含まれる user-ca-bundle という名前の設定マップを openshift-config namespace に生成します。次に Cluster Network Operator は、これらのコンテンツを Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) 信頼バンドルにマージする trusted-ca-bundle 設定マップを作成し、この設定マップは Proxy オブジェクトの trustedCA フィールドで参照されます。additionalTrustBundle フィールドは、プロキシーのアイデンティティー証明書が RHCOS 信頼バンドルからの認証局によって署名されない限り必要になります。追加のプロキシー設定が必要ではなく、追加の CA を必要とする MITM の透過的なプロキシーネットワークを使用する場合には、MITM CA 証明書を指定する必要があります。
    注記

    インストールプログラムは、プロキシーの readinessEndpoints フィールドをサポートしません。

  2. ファイルを保存し、OpenShift Container Platform のインストール時にこれを参照します。

インストールプログラムは、指定の install-config.yaml ファイルのプロキシー設定を使用する cluster という名前のクラスター全体のプロキシーを作成します。プロキシー設定が指定されていない場合、cluster Proxy オブジェクトが依然として作成されますが、これには spec がありません。

注記

cluster という名前の Proxy オブジェクトのみがサポートされ、追加のプロキシーを作成することはできません。

1.8.5.4. Kubernetes マニフェストおよび Ignition 設定ファイルの作成

一部のクラスター定義ファイルを変更し、クラスターマシンを手動で起動する必要があるため、クラスターがマシンを作成するために必要な Kubernetes マニフェストと Ignition 設定ファイルを生成する必要があります。

重要

インストールプログラムが生成する Ignition 設定ファイルには、24 時間が経過すると期限切れになり、その後に更新される証明書が含まれます。証明書を更新する前にクラスターが停止し、24 時間経過した後にクラスターを再起動すると、クラスターは期限切れの証明書を自動的に復元します。例外として、kubelet 証明書を回復するために保留状態の node-bootstrapper 証明書署名要求 (CSR)を手動で承認する必要があります。詳細は、コントロールプレーン証明書の期限切れの状態からのリカバリー についてのドキュメントを参照してください。

前提条件

  • OpenShift Container Platform インストールプログラムを取得します。
  • install-config.yaml インストール設定ファイルを作成します。

手順

  1. クラスターの Kubernetes マニフェストを生成します。

    $ ./openshift-install create manifests --dir=<installation_directory> 1

    出力例

    INFO Consuming Install Config from target directory
    WARNING Making control-plane schedulable by setting MastersSchedulable to true for Scheduler cluster settings

    1
    <installation_directory> については、作成した install-config.yaml ファイルが含まれるインストールディレクトリーを指定します。

    インストールプロセスの後の部分で独自のコンピュートマシンを作成するため、この警告を無視しても問題がありません。

  2. コントロールプレーンマシンを定義する Kubernetes マニフェストファイルを削除します。

    $ rm -f <installation_directory>/openshift/99_openshift-cluster-api_master-machines-*.yaml

    これらのファイルを削除することで、クラスターがコントロールプレーンマシンを自動的に生成するのを防ぐことができます。

  3. ワーカーマシンを定義する Kubernetes マニフェストファイルを削除します。

    $ rm -f <installation_directory>/openshift/99_openshift-cluster-api_worker-machineset-*.yaml

    ワーカーマシンは独自に作成し、管理するため、これらのマシンを初期化する必要はありません。

  4. <installation_directory>/manifests/cluster-scheduler-02-config.yml Kubernetes マニフェストファイルを変更し、Pod がコントロールプレーンマシンにスケジュールされないようにします。

    1. <installation_directory>/manifests/cluster-scheduler-02-config.yml ファイルを開きます。
    2. mastersSchedulable パラメーターを見つけ、その値を False に設定します。
    3. ファイルを保存し、終了します。
  5. <installation_directory>/manifests/cluster-dns-02-config.yml DNS 設定ファイルから privateZone セクションを削除します。

    apiVersion: config.openshift.io/v1
    kind: DNS
    metadata:
      creationTimestamp: null
      name: cluster
    spec:
      baseDomain: example.openshift.com
      privateZone: 1
        id: mycluster-100419-private-zone
    status: {}
    1
    このセクションを完全に削除します。
  6. VPC のクラウドプロバイダーを設定します。

    1. <installation_directory>/manifests/cloud-provider-config.yaml ファイルを開きます。
    2. network-project-id パラメーターを追加し、その値を共有 VPC ネットワークをホストするプロジェクトの ID に設定します。
    3. network-name パラメーターを追加し、その値を OpenShift Container Platform クラスターをホストする共有 VPC ネットワークの名前に設定します。
    4. subnetwork-name パラメーターの値を、コンピュートマシンをホストする共有 VPC サブネットの値に置き換えます。

    <installation_directory>/manifests/cloud-provider-config.yaml の内容は以下の例のようになります。

    config: |+
      [global]
      project-id      = example-project
      regional        = true
      multizone       = true
      node-tags       = opensh-ptzzx-master
      node-tags       = opensh-ptzzx-worker
      node-instance-prefix = opensh-ptzzx
      external-instance-groups-prefix = opensh-ptzzx
      network-project-id = example-shared-vpc
      network-name    = example-network
      subnetwork-name = example-worker-subnet
  7. プライベートネットワーク上にないクラスターをデプロイする場合は、<installation_directory>/manifests/cluster-ingress-default-ingresscontroller.yaml ファイルを開き、scope パラメーターの値を External に置き換えます。ファイルの内容は以下の例のようになります。

    apiVersion: operator.openshift.io/v1
    kind: IngressController
    metadata:
      creationTimestamp: null
      name: default
      namespace: openshift-ingress-operator
    spec:
      endpointPublishingStrategy:
        loadBalancer:
          scope: External
        type: LoadBalancerService
    status:
      availableReplicas: 0
      domain: ''
      selector: ''
  8. Ignition 設定ファイルを取得します。

    $ ./openshift-install create ignition-configs --dir=<installation_directory> 1
    1
    <installation_directory> については、同じインストールディレクトリーを指定します。

    以下のファイルはディレクトリーに生成されます。

    .
    ├── auth
    │   ├── kubeadmin-password
    │   └── kubeconfig
    ├── bootstrap.ign
    ├── master.ign
    ├── metadata.json
    └── worker.ign

1.8.6. 一般的な変数のエクスポート

1.8.6.1. インフラストラクチャー名の抽出

追加リソース

Ignition 設定ファイルには、Google Cloud Platform (GCP) でクラスターを一意に識別するために使用できる一意のクラスター ID が含まれます。提供される Deployment Manager テンプレートにはこのインフラストラクチャー名への参照が含まれるため、これを抽出する必要があります。

前提条件

  • OpenShift Container Platform インストールプログラム、およびクラスターのプルシークレットを取得します。
  • クラスターの Ignition 設定ファイルを生成します。
  • jq パッケージをインストールします。

手順

  • Ignition 設定ファイルメタデータからインフラストラクチャー名を抽出し、表示するには、以下のコマンドを実行します。

    $ jq -r .infraID <installation_directory>/metadata.json 1
    1
    <installation_directory> には、インストールファイルを保存したディレクトリーへのパスを指定します。

    出力例

    openshift-vw9j6 1

    1
    このコマンドの出力はクラスター名とランダムな文字列です。

1.8.6.2. Deployment Manager テンプレートの一般的な変数のエクスポート

ユーザーによって提供されるインフラストラクチャーのインストールを Google Cloud Platform (GCP) で実行するのに役立つ指定の Deployment Manager テンプレートで使用される一般的な変数のセットをエクスポートする必要があります。

注記

特定の Deployment Manager テンプレートには、追加のエクスポートされる変数が必要になる場合があります。これについては、関連する手順で詳しく説明されています。

前提条件

  • OpenShift Container Platform インストールプログラム、およびクラスターのプルシークレットを取得します。
  • クラスターの Ignition 設定ファイルを生成します。
  • jq パッケージをインストールします。

手順

  1. 提供される Deployment Manager テンプレートで使用される以下の一般的な変数をエクスポートします。
$ export BASE_DOMAIN='<base_domain>' 1
$ export BASE_DOMAIN_ZONE_NAME='<base_domain_zone_name>' 2
$ export NETWORK_CIDR='10.0.0.0/16'

$ export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig 3
$ export CLUSTER_NAME=`jq -r .clusterName <installation_directory>/metadata.json`
$ export INFRA_ID=`jq -r .infraID <installation_directory>/metadata.json`
$ export PROJECT_NAME=`jq -r .gcp.projectID <installation_directory>/metadata.json`
1 2
ホストプロジェクトの値を指定します。
3
<installation_directory> には、インストールファイルを保存したディレクトリーへのパスを指定します。

1.8.7. ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーのネットワーク要件

すべての Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) マシンでは、起動時に initramfs のネットワークがマシン設定サーバーから Ignition 設定をフェッチする必要があります。

マシン間のネットワーク接続を、クラスターのコンポーネントが通信できるように設定する必要があります。すべてのマシンではクラスターの他のすべてのマシンのホスト名を解決できる必要があります。

表1.32 すべてのマシンに対応するすべてのマシン

プロトコルポート説明

ICMP

該当なし

ネットワーク到達性のテスト

TCP

1936

メトリクス

9000-9999

ホストレベルのサービス。 ポート 9100-9101 のノードエクスポーター、ポート 9099 の Cluster Version Operator が含まれます。

10250-10259

Kubernetes が予約するデフォルトポート

10256

openshift-sdn

UDP

4789

VXLAN および Geneve

6081

VXLAN および Geneve

9000-9999

ポート 9100-9101 のノードエクスポーターを含む、ホストレベルのサービス。

TCP/UDP

30000-32767

Kubernetes ノードポート

表1.33 コントロールプレーンへのすべてのマシン

プロトコルポート説明

TCP

6443

Kubernetes API

表1.34 コントロールプレーンマシンへのコントロールプレーンマシン

プロトコルポート説明

TCP

2379-2380

etcd サーバーおよびピアポート

ネットワークトポロジー要件

クラスター用にプロビジョニングするインフラストラクチャーは、ネットワークトポロジーの以下の要件を満たす必要があります。

重要

OpenShift Container Platform では、すべてのノードが、プラットフォームコンテナーのイメージをプルし、Telemetry データを Red Hat に提供するためにインターネットへの直接のアクセスが必要です。

ロードバランサー

OpenShift Container Platform をインストールする前に、以下の要件を満たす 2 つのロードバランサーをプロビジョニングする必要があります。

  1. API ロードバランサー: プラットフォームと対話およびプラットフォームを設定するためのユーザー向けの共通のエンドポイントを提供します。以下の条件を設定します。

    • Layer 4 の負荷分散のみ。これは、Raw TCP、SSL パススルー、または SSL ブリッジモードと呼ばれます。SSL ブリッジモードを使用する場合は、API ルートの Server Name Indication (SNI) を有効にする必要があります。
    • ステートレス負荷分散アルゴリズム。オプションは、ロードバランサーの実装によって異なります。
    注記

    API ロードバランサーが適切に機能するには、セッション永続性は必要ありません。

    ロードバランサーのフロントとバックの両方で以下のポートを設定します。

    表1.35 API ロードバランサー

    ポートバックエンドマシン (プールメンバー)内部外部説明

    6443

    ブートストラップおよびコントロールプレーン。ブートストラップマシンがクラスターのコントロールプレーンを初期化した後に、ブートストラップマシンをロードバランサーから削除します。API サーバーのヘルスチェックプローブの /readyz エンドポイントを設定する必要があります。

    X

    X

    Kubernetes API サーバー

    22623

    ブートストラップおよびコントロールプレーン。ブートストラップマシンがクラスターのコントロールプレーンを初期化した後に、ブートストラップマシンをロードバランサーから削除します。

    X

     

    マシン設定サーバー

    注記

    ロードバランサーは、API サーバーが /readyz エンドポイントをオフにしてからプールから API サーバーインスタンスを削除するまで最大 30 秒かかるように設定する必要があります。/readyz の後の時間枠内でエラーが返されたり、正常になったりする場合は、エンドポイントが削除または追加されているはずです。5 秒または 10 秒ごとにプローブし、2 つの正常な要求が正常な状態になり、3 つの要求が正常な状態になりません。これらは十分にテストされた値です。

  2. Application Ingress ロードバランサー: クラスター外から送られるアプリケーショントラフィックの Ingress ポイントを提供します。以下の条件を設定します。

    • Layer 4 の負荷分散のみ。これは、Raw TCP、SSL パススルー、または SSL ブリッジモードと呼ばれます。SSL ブリッジモードを使用する場合は、Ingress ルートの Server Name Indication (SNI) を有効にする必要があります。
    • 選択可能なオプションやプラットフォーム上でホストされるアプリケーションの種類に基づいて、接続ベースの永続化またはセッションベースの永続化が推奨されます。

    ロードバランサーのフロントとバックの両方で以下のポートを設定します。

    表1.36 アプリケーション Ingress ロードバランサー

    ポートバックエンドマシン (プールメンバー)内部外部説明

    443

    デフォルトで Ingress ルーター Pod、コンピュート、またはワーカーを実行するマシン。

    X

    X

    HTTPS トラフィック

    80

    デフォルトで Ingress ルーター Pod、コンピュート、またはワーカーを実行するマシン。

    X

    X

    HTTP トラフィック

ヒント

クライアントの実際の IP アドレスがロードバランサーによって確認できる場合、ソースの IP ベースのセッション永続化を有効にすると、エンドツーエンドの TLS 暗号化を使用するアプリケーションのパフォーマンスを強化できます。

注記

Ingress ルーターの作業用の設定が OpenShift Container Platform クラスターに必要です。コントロールプレーンの初期化後に Ingress ルーターを設定する必要があります。

1.8.8. GCP でのロードバランサーの作成

OpenShift Container Platform クラスターで使用するロードバランシングを Google Cloud Platform (GCP) で設定する必要があります。これらのコンポーネントを作成する方法として、提供される Deployment Manager テンプレートを変更することができます。

注記

提供される Deployment Manager テンプレートを使用して GCP インフラストラクチャーを使用しない場合、提供される情報を確認し、インフラストラクチャーを手動で作成する必要があります。クラスターが適切に初期化されない場合、インストールログを用意して Red Hat サポートに問い合わせする必要がある可能性があります。

前提条件

  • GCP アカウントを設定します。
  • クラスターの Ignition 設定ファイルを生成します。
  • GCP で VPC および関連するサブネットを作成し、設定します。

手順

  1. 本トピックの「内部ロードバランサーの Deployment Manager テンプレート」セクションからテンプレートをコピーし、これを 02_lb_int.py としてコンピューターに保存します。このテンプレートは、クラスターに必要な内部負荷分散オブジェクトについて記述しています。
  2. また、外部クラスターについては、本トピックの「外部ロードバランサーの Deployment Manager テンプレート」セクションからテンプレートをコピーし、これを 02_lb_ext.py としてコンピューターに保存します。このテンプレートは、クラスターに必要な外部負荷分散オブジェクトについて記述しています。
  3. デプロイメントテンプレートが使用する変数をエクスポートします。

    1. クラスターネットワークの場所をエクスポートします。

      $ export CLUSTER_NETWORK=(`gcloud compute networks describe ${HOST_PROJECT_NETWORK} --project ${HOST_PROJECT} --account ${HOST_PROJECT_ACCOUNT} --format json | jq -r .selfLink`)
    2. コントロールプレーンのサブネットの場所をエクスポートします。

      $ export CONTROL_SUBNET=(`gcloud compute networks subnets describe ${HOST_PROJECT_CONTROL_SUBNET} --region=${REGION} --project ${HOST_PROJECT} --account ${HOST_PROJECT_ACCOUNT} --format json | jq -r .selfLink`)
    3. クラスターが使用する 3 つのゾーンをエクスポートします。

      $ export ZONE_0=(`gcloud compute regions describe ${REGION} --format=json | jq -r .zones[0] | cut -d "/" -f9`)
      $ export ZONE_1=(`gcloud compute regions describe ${REGION} --format=json | jq -r .zones[1] | cut -d "/" -f9`)
      $ export ZONE_2=(`gcloud compute regions describe ${REGION} --format=json | jq -r .zones[2] | cut -d "/" -f9`)
  4. 02_infra.yaml リソース定義ファイルを作成します。

    $ cat <<EOF >02_infra.yaml
    imports:
    - path: 02_lb_ext.py
    - path: 02_lb_int.py 1
    resources:
    - name: cluster-lb-ext 2
      type: 02_lb_ext.py
      properties:
        infra_id: '${INFRA_ID}' 3
        region: '${REGION}' 4
    - name: cluster-lb-int
      type: 02_lb_int.py
      properties:
        cluster_network: '${CLUSTER_NETWORK}'
        control_subnet: '${CONTROL_SUBNET}' 5
        infra_id: '${INFRA_ID}'
        region: '${REGION}'
        zones: 6
        - '${ZONE_0}'
        - '${ZONE_1}'
        - '${ZONE_2}'
    EOF
    1 2
    外部クラスターをデプロイする場合にのみ必要です。
    3
    infra_id は抽出手順で得られる INFRA_ID インフラストラクチャー名です。
    4
    region はクラスターをデプロイするリージョンです (例: us-central1)。
    5
    control_subnet は、コントロールサブセットの URL です。
    6
    zones は、コントロールプレーンインスタンスをデプロイするゾーンです (例: us-east1-bus-east1-c、および us-east1-d)。
  5. gcloud CLI を使用してデプロイメントを作成します。

    $ gcloud deployment-manager deployments create ${INFRA_ID}-infra --config 02_infra.yaml
  6. クラスター IP アドレスをエクスポートします。

    $ export CLUSTER_IP=(`gcloud compute addresses describe ${INFRA_ID}-cluster-ip --region=${REGION} --format json | jq -r .address`)
  7. 外部クラスターの場合、クラスターのパブリック IP アドレスもエクスポートします。

    $ export CLUSTER_PUBLIC_IP=(`gcloud compute addresses describe ${INFRA_ID}-cluster-public-ip --region=${REGION} --format json | jq -r .address`)

1.8.8.1. 外部ロードバランサーの Deployment Manager テンプレート

以下の Deployment Manager テンプレートを使用して、OpenShift Container Platform クラスターに必要な外部ロードバランサーをデプロイすることができます。

例1.11 02_lb_ext.py Deployment Manager テンプレート

def GenerateConfig(context):

    resources = [{
        'name': context.properties['infra_id'] + '-cluster-public-ip',
        'type': 'compute.v1.address',
        'properties': {
            'region': context.properties['region']
        }
    }, {
        # Refer to docs/dev/kube-apiserver-health-check.md on how to correctly setup health check probe for kube-apiserver
        'name': context.properties['infra_id'] + '-api-http-health-check',
        'type': 'compute.v1.httpHealthCheck',
        'properties': {
            'port': 6080,
            'requestPath': '/readyz'
        }
    }, {
        'name': context.properties['infra_id'] + '-api-target-pool',
        'type': 'compute.v1.targetPool',
        'properties': {
            'region': context.properties['region'],
            'healthChecks': ['$(ref.' + context.properties['infra_id'] + '-api-http-health-check.selfLink)'],
            'instances': []
        }
    }, {
        'name': context.properties['infra_id'] + '-api-forwarding-rule',
        'type': 'compute.v1.forwardingRule',
        'properties': {
            'region': context.properties['region'],
            'IPAddress': '$(ref.' + context.properties['infra_id'] + '-cluster-public-ip.selfLink)',
            'target': '$(ref.' + context.properties['infra_id'] + '-api-target-pool.selfLink)',
            'portRange': '6443'
        }
    }]

    return {'resources': resources}

1.8.8.2. 内部ロードバランサーの Deployment Manager テンプレート

以下の Deployment Manager テンプレートを使用して、OpenShift Container Platform クラスターに必要な内部ロードバランサーをデプロイすることができます。

例1.12 02_lb_int.py Deployment Manager テンプレート

def GenerateConfig(context):

    backends = []
    for zone in context.properties['zones']:
        backends.append({
            'group': '$(ref.' + context.properties['infra_id'] + '-master-' + zone + '-instance-group' + '.selfLink)'
        })

    resources = [{
        'name': context.properties['infra_id'] + '-cluster-ip',
        'type': 'compute.v1.address',
        'properties': {
            'addressType': 'INTERNAL',
            'region': context.properties['region'],
            'subnetwork': context.properties['control_subnet']
        }
    }, {
        # Refer to docs/dev/kube-apiserver-health-check.md on how to correctly setup health check probe for kube-apiserver
        'name': context.properties['infra_id'] + '-api-internal-health-check',
        'type': 'compute.v1.healthCheck',
        'properties': {
            'httpsHealthCheck': {
                'port': 6443,
                'requestPath': '/readyz'
            },
            'type': "HTTPS"
        }
    }, {
        'name': context.properties['infra_id'] + '-api-internal-backend-service',
        'type': 'compute.v1.regionBackendService',
        'properties': {
            'backends': backends,
            'healthChecks': ['$(ref.' + context.properties['infra_id'] + '-api-internal-health-check.selfLink)'],
            'loadBalancingScheme': 'INTERNAL',
            'region': context.properties['region'],
            'protocol': 'TCP',
            'timeoutSec': 120
        }
    }, {
        'name': context.properties['infra_id'] + '-api-internal-forwarding-rule',
        'type': 'compute.v1.forwardingRule',
        'properties': {
            'backendService': '$(ref.' + context.properties['infra_id'] + '-api-internal-backend-service.selfLink)',
            'IPAddress': '$(ref.' + context.properties['infra_id'] + '-cluster-ip.selfLink)',
            'loadBalancingScheme': 'INTERNAL',
            'ports': ['6443','22623'],
            'region': context.properties['region'],
            'subnetwork': context.properties['control_subnet']
        }
    }]

    for zone in context.properties['zones']:
        resources.append({
            'name': context.properties['infra_id'] + '-master-' + zone + '-instance-group',
            'type': 'compute.v1.instanceGroup',
            'properties': {
                'namedPorts': [
                    {
                        'name': 'ignition',
                        'port': 22623
                    }, {
                        'name': 'https',
                        'port': 6443
                    }
                ],
                'network': context.properties['cluster_network'],
                'zone': zone
            }
        })

    return {'resources': resources}

外部クラスターの作成時に、02_lb_ext.py テンプレートに加えてこのテンプレートが必要になります。

1.8.9. GCP でのプライベート DNS ゾーンの作成

OpenShift Container Platform クラスターで使用するプライベート DNS ゾーンを Google Cloud Platform (GCP) で設定する必要があります。このコンポーネントを作成する方法として、提供される Deployment Manager テンプレートを変更することができます。

注記

提供される Deployment Manager テンプレートを使用して GCP インフラストラクチャーを使用しない場合、提供される情報を確認し、インフラストラクチャーを手動で作成する必要があります。クラスターが適切に初期化されない場合、インストールログを用意して Red Hat サポートに問い合わせする必要がある可能性があります。

前提条件

  • GCP アカウントを設定します。
  • クラスターの Ignition 設定ファイルを生成します。
  • GCP で VPC および関連するサブネットを作成し、設定します。

手順

  1. 本トピックの「プライベート DNS の Deployment Manager テンプレート」セクションのテンプレートをコピーし、これを 02_dns.py としてコンピューターに保存します。このテンプレートは、クラスターに必要なプライベート DNS オブジェクトについて記述しています。
  2. 02_dns.yaml リソース定義ファイルを作成します。

    $ cat <<EOF >02_dns.yaml
    imports:
    - path: 02_dns.py
    
    resources:
    - name: cluster-dns
      type: 02_dns.py
      properties:
        infra_id: '${INFRA_ID}' 1
        cluster_domain: '${CLUSTER_NAME}.${BASE_DOMAIN}' 2
        cluster_network: '${CLUSTER_NETWORK}' 3
    EOF
    1
    infra_id は抽出手順で得られる INFRA_ID インフラストラクチャー名です。
    2
    cluster_domain はクラスターのドメインです (例: openshift.example.com)。
    3
    cluster_network はクラスターネットワークの selfLink URL です。
  3. gcloud CLI を使用してデプロイメントを作成します。

    $ gcloud deployment-manager deployments create ${INFRA_ID}-dns --config 02_dns.yaml --project ${HOST_PROJECT} --account ${HOST_PROJECT_ACCOUNT}
  4. このテンプレートは Deployment Manager の制限により DNS エントリーを作成しないので、手動で作成する必要があります。

    1. 内部 DNS エントリーを追加します。

      $ if [ -f transaction.yaml ]; then rm transaction.yaml; fi
      $ gcloud dns record-sets transaction start --zone ${INFRA_ID}-private-zone --project ${HOST_PROJECT} --account ${HOST_PROJECT_ACCOUNT}
      $ gcloud dns record-sets transaction add ${CLUSTER_IP} --name api.${CLUSTER_NAME}.${BASE_DOMAIN}. --ttl 60 --type A --zone ${INFRA_ID}-private-zone --project ${HOST_PROJECT} --account ${HOST_PROJECT_ACCOUNT}
      $ gcloud dns record-sets transaction add ${CLUSTER_IP} --name api-int.${CLUSTER_NAME}.${BASE_DOMAIN}. --ttl 60 --type A --zone ${INFRA_ID}-private-zone --project ${HOST_PROJECT} --account ${HOST_PROJECT_ACCOUNT}
      $ gcloud dns record-sets transaction execute --zone ${INFRA_ID}-private-zone --project ${HOST_PROJECT} --account ${HOST_PROJECT_ACCOUNT}
    2. 外部クラスターの場合、外部 DNS エントリーも追加します。

      $ if [ -f transaction.yaml ]; then rm transaction.yaml; fi
      $ gcloud --account=${HOST_PROJECT_ACCOUNT} --project=${HOST_PROJECT} dns record-sets transaction start --zone ${BASE_DOMAIN_ZONE_NAME}
      $ gcloud --account=${HOST_PROJECT_ACCOUNT} --project=${HOST_PROJECT} dns record-sets transaction add ${CLUSTER_PUBLIC_IP} --name api.${CLUSTER_NAME}.${BASE_DOMAIN}. --ttl 60 --type A --zone ${BASE_DOMAIN_ZONE_NAME}
      $ gcloud --account=${HOST_PROJECT_ACCOUNT} --project=${HOST_PROJECT} dns record-sets transaction execute --zone ${BASE_DOMAIN_ZONE_NAME}

1.8.9.1. プライベート DNS の Deployment Manager テンプレート

以下の Deployment Manager テンプレートを使用して、OpenShift Container Platform クラスターに必要なプライベート DNS をデプロイすることができます。

例1.13 02_dns.py Deployment Manager テンプレート

def GenerateConfig(context):

    resources = [{
        'name': context.properties['infra_id'] + '-private-zone',
        'type': 'dns.v1.managedZone',
        'properties': {
            'description': '',
            'dnsName': context.properties['cluster_domain'] + '.',
            'visibility': 'private',
            'privateVisibilityConfig': {
                'networks': [{
                    'networkUrl': context.properties['cluster_network']
                }]
            }
        }
    }]

    return {'resources': resources}

1.8.10. GCP でのファイアウォールルールの作成

OpenShift Container Platform クラスターで使用するファイアウォールルールを Google Cloud Platform (GCP) で作成する必要があります。これらのコンポーネントを作成する方法として、提供される Deployment Manager テンプレートを変更することができます。

注記

提供される Deployment Manager テンプレートを使用して GCP インフラストラクチャーを使用しない場合、提供される情報を確認し、インフラストラクチャーを手動で作成する必要があります。クラスターが適切に初期化されない場合、インストールログを用意して Red Hat サポートに問い合わせする必要がある可能性があります。

前提条件

  • GCP アカウントを設定します。
  • クラスターの Ignition 設定ファイルを生成します。
  • GCP で VPC および関連するサブネットを作成し、設定します。

手順

  1. 本トピックの「ファイアウォールの Deployment Manager テンプレート」セクションのテンプレートをコピーし、これを 03_firewall.py としてコンピューターに保存します。このテンプレートは、クラスターに必要なセキュリティーグループについて記述しています。
  2. 03_firewall.yaml リソース定義ファイルを作成します。

    $ cat <<EOF >03_firewall.yaml
    imports:
    - path: 03_firewall.py
    
    resources:
    - name: cluster-firewall
      type: 03_firewall.py
      properties:
        allowed_external_cidr: '0.0.0.0/0' 1
        infra_id: '${INFRA_ID}' 2
        cluster_network: '${CLUSTER_NETWORK}' 3
        network_cidr: '${NETWORK_CIDR}' 4
    EOF
    1
    allowed_external_cidr は、クラスター API にアクセスでき、ブートストラップホストに対して SSH を実行できる CIDR 範囲です。内部クラスターの場合、この値を ${NETWORK_CIDR} に設定します。
    2
    infra_id は抽出手順で得られる INFRA_ID インフラストラクチャー名です。
    3
    cluster_network はクラスターネットワークの selfLink URL です。
    4
    network_cidr は VPC ネットワークの CIDR です (例: 10.0.0.0/16)。
  3. gcloud CLI を使用してデプロイメントを作成します。

    $ gcloud deployment-manager deployments create ${INFRA_ID}-firewall --config 03_firewall.yaml --project ${HOST_PROJECT} --account ${HOST_PROJECT_ACCOUNT}

1.8.10.1. ファイアウォールルール用の Deployment Manager テンプレート

以下の Deployment Manager テンプレートを使用して、OpenShift Container Platform クラスターに必要なファイアウォールルールをデプロイすることができます。

例1.14 03_firewall.py Deployment Manager テンプレート

def GenerateConfig(context):

    resources = [{
        'name': context.properties['infra_id'] + '-bootstrap-in-ssh',
        'type': 'compute.v1.firewall',
        'properties': {
            'network': context.properties['cluster_network'],
            'allowed': [{
                'IPProtocol': 'tcp',
                'ports': ['22']
            }],
            'sourceRanges': [context.properties['allowed_external_cidr']],
            'targetTags': [context.properties['infra_id'] + '-bootstrap']
        }
    }, {
        'name': context.properties['infra_id'] + '-api',
        'type': 'compute.v1.firewall',
        'properties': {
            'network': context.properties['cluster_network'],
            'allowed': [{
                'IPProtocol': 'tcp',
                'ports': ['6443']
            }],
            'sourceRanges': [context.properties['allowed_external_cidr']],
            'targetTags': [context.properties['infra_id'] + '-master']
        }
    }, {
        'name': context.properties['infra_id'] + '-health-checks',
        'type': 'compute.v1.firewall',
        'properties': {
            'network': context.properties['cluster_network'],
            'allowed': [{
                'IPProtocol': 'tcp',
                'ports': ['6080', '6443', '22624']
            }],
            'sourceRanges': ['35.191.0.0/16', '130.211.0.0/22', '209.85.152.0/22', '209.85.204.0/22'],
            'targetTags': [context.properties['infra_id'] + '-master']
        }
    }, {
        'name': context.properties['infra_id'] + '-etcd',
        'type': 'compute.v1.firewall',
        'properties': {
            'network': context.properties['cluster_network'],
            'allowed': [{
                'IPProtocol': 'tcp',
                'ports': ['2379-2380']
            }],
            'sourceTags': [context.properties['infra_id'] + '-master'],
            'targetTags': [context.properties['infra_id'] + '-master']
        }
    }, {
        'name': context.properties['infra_id'] + '-control-plane',
        'type': 'compute.v1.firewall',
        'properties': {
            'network': context.properties['cluster_network'],
            'allowed': [{
                'IPProtocol': 'tcp',
                'ports': ['10257']
            },{
                'IPProtocol': 'tcp',
                'ports': ['10259']
            },{
                'IPProtocol': 'tcp',
                'ports': ['22623']
            }],
            'sourceTags': [
                context.properties['infra_id'] + '-master',
                context.properties['infra_id'] + '-worker'
            ],
            'targetTags': [context.properties['infra_id'] + '-master']
        }
    }, {
        'name': context.properties['infra_id'] + '-internal-network',
        'type': 'compute.v1.firewall',
        'properties': {
            'network': context.properties['cluster_network'],
            'allowed': [{
                'IPProtocol': 'icmp'
            },{
                'IPProtocol': 'tcp',
                'ports': ['22']
            }],
            'sourceRanges': [context.properties['network_cidr']],
            'targetTags': [
                context.properties['infra_id'] + '-master',
                context.properties['infra_id'] + '-worker'
            ]
        }
    }, {
        'name': context.properties['infra_id'] + '-internal-cluster',
        'type': 'compute.v1.firewall',
        'properties': {
            'network': context.properties['cluster_network'],
            'allowed': [{
                'IPProtocol': 'udp',
                'ports': ['4789', '6081']
            },{
                'IPProtocol': 'tcp',
                'ports': ['9000-9999']
            },{
                'IPProtocol': 'udp',
                'ports': ['9000-9999']
            },{
                'IPProtocol': 'tcp',
                'ports': ['10250']
            },{
                'IPProtocol': 'tcp',
                'ports': ['30000-32767']
            },{
                'IPProtocol': 'udp',
                'ports': ['30000-32767']
            }],
            'sourceTags': [
                context.properties['infra_id'] + '-master',
                context.properties['infra_id'] + '-worker'
            ],
            'targetTags': [
                context.properties['infra_id'] + '-master',
                context.properties['infra_id'] + '-worker'
            ]
        }
    }]

    return {'resources': resources}

1.8.11. GCP での IAM ロールの作成

OpenShift Container Platform クラスターで使用する IAM ロールを Google Cloud Platform (GCP) で作成する必要があります。これらのコンポーネントを作成する方法として、提供される Deployment Manager テンプレートを変更することができます。

注記

提供される Deployment Manager テンプレートを使用して GCP インフラストラクチャーを使用しない場合、提供される情報を確認し、インフラストラクチャーを手動で作成する必要があります。クラスターが適切に初期化されない場合、インストールログを用意して Red Hat サポートに問い合わせする必要がある可能性があります。

前提条件

  • GCP アカウントを設定します。
  • クラスターの Ignition 設定ファイルを生成します。
  • GCP で VPC および関連するサブネットを作成し、設定します。

手順

  1. 本トピックの「IAM ロールの Deployment Manager テンプレート」セクションのテンプレートをコピーし、これを 03_iam.py としてコンピューターに保存します。このテンプレートは、クラスターに必要な IAM ロールについて記述しています。
  2. 03_iam.yaml リソース定義ファイルを作成します。

    $ cat <<EOF >03_iam.yaml
    imports:
    - path: 03_iam.py
    resources:
    - name: cluster-iam
      type: 03_iam.py
      properties:
        infra_id: '${INFRA_ID}' 1
    EOF
    1
    infra_id は抽出手順で得られる INFRA_ID インフラストラクチャー名です。
  3. gcloud CLI を使用してデプロイメントを作成します。

    $ gcloud deployment-manager deployments create ${INFRA_ID}-iam --config 03_iam.yaml
  4. マスターサービスアカウントの変数をエクスポートします。

    $ export MASTER_SERVICE_ACCOUNT=(`gcloud iam service-accounts list --filter "email~^${INFRA_ID}-m@${PROJECT_NAME}." --format json | jq -r '.[0].email'`)
  5. ワーカーサービスアカウントの変数をエクスポートします。

    $ export WORKER_SERVICE_ACCOUNT=(`gcloud iam service-accounts list --filter "email~^${INFRA_ID}-w@${PROJECT_NAME}." --format json | jq -r '.[0].email'`)
  6. コントロールプレーンおよびコンピュートサブネットをホストするサブネットのサービスアカウントに、インストールプログラムが必要とするパーミッションを割り当てます。

    1. 共有 VPC をホストするプロジェクトの networkViewer ロールをマスターサービスアカウントに付与します。

      $ gcloud --account=${HOST_PROJECT_ACCOUNT} --project=${HOST_PROJECT} projects add-iam-policy-binding ${HOST_PROJECT} --member "serviceAccount:${MASTER_SERVICE_ACCOUNT}" --role "roles/compute.networkViewer"
    2. networkUser ロールをコントロールプレーンサブネットのマスターサービスアカウントに付与します。

      $ gcloud --account=${HOST_PROJECT_ACCOUNT} --project=${HOST_PROJECT} compute networks subnets add-iam-policy-binding "${HOST_PROJECT_CONTROL_SUBNET}" --member "serviceAccount:${MASTER_SERVICE_ACCOUNT}" --role "roles/compute.networkUser" --region ${REGION}
    3. networkUser ロールをコントロールプレーンサブネットのワーカーサービスアカウントに付与します。

      $ gcloud --account=${HOST_PROJECT_ACCOUNT} --project=${HOST_PROJECT} compute networks subnets add-iam-policy-binding "${HOST_PROJECT_CONTROL_SUBNET}" --member "serviceAccount:${WORKER_SERVICE_ACCOUNT}" --role "roles/compute.networkUser" --region ${REGION}
    4. networkUser ロールをコンピュートサブネットのマスターサービスアカウントに付与します。

      $ gcloud --account=${HOST_PROJECT_ACCOUNT} --project=${HOST_PROJECT} compute networks subnets add-iam-policy-binding "${HOST_PROJECT_COMPUTE_SUBNET}" --member "serviceAccount:${MASTER_SERVICE_ACCOUNT}" --role "roles/compute.networkUser" --region ${REGION}
    5. networkUser ロールをコンピュートサブネットのワーカーサービスアカウントに付与します。

      $ gcloud --account=${HOST_PROJECT_ACCOUNT} --project=${HOST_PROJECT} compute networks subnets add-iam-policy-binding "${HOST_PROJECT_COMPUTE_SUBNET}" --member "serviceAccount:${WORKER_SERVICE_ACCOUNT}" --role "roles/compute.networkUser" --region ${REGION}
  7. このテンプレートは Deployment Manager の制限によりポリシーバインディングを作成しないため、これらを手動で作成する必要があります。

    $ gcloud projects add-iam-policy-binding ${PROJECT_NAME} --member "serviceAccount:${MASTER_SERVICE_ACCOUNT}" --role "roles/compute.instanceAdmin"
    $ gcloud projects add-iam-policy-binding ${PROJECT_NAME} --member "serviceAccount:${MASTER_SERVICE_ACCOUNT}" --role "roles/compute.networkAdmin"
    $ gcloud projects add-iam-policy-binding ${PROJECT_NAME} --member "serviceAccount:${MASTER_SERVICE_ACCOUNT}" --role "roles/compute.securityAdmin"
    $ gcloud projects add-iam-policy-binding ${PROJECT_NAME} --member "serviceAccount:${MASTER_SERVICE_ACCOUNT}" --role "roles/iam.serviceAccountUser"
    $ gcloud projects add-iam-policy-binding ${PROJECT_NAME} --member "serviceAccount:${MASTER_SERVICE_ACCOUNT}" --role "roles/storage.admin"
    
    $ gcloud projects add-iam-policy-binding ${PROJECT_NAME} --member "serviceAccount:${WORKER_SERVICE_ACCOUNT}" --role "roles/compute.viewer"
    $ gcloud projects add-iam-policy-binding ${PROJECT_NAME} --member "serviceAccount:${WORKER_SERVICE_ACCOUNT}" --role "roles/storage.admin"
  8. サービスアカウントキーを作成し、後で使用できるようにこれをローカルに保存します。

    $ gcloud iam service-accounts keys create service-account-key.json --iam-account=${MASTER_SERVICE_ACCOUNT}

1.8.11.1. IAM ロールの Deployment Manager テンプレート

以下の Deployment Manager テンプレートを使用して、OpenShift Container Platform クラスターに必要な IAM ロールをデプロイすることができます。

例1.15 03_iam.py Deployment Manager テンプレート

def GenerateConfig(context):

    resources = [{
        'name': context.properties['infra_id'] + '-master-node-sa',
        'type': 'iam.v1.serviceAccount',
        'properties': {
            'accountId': context.properties['infra_id'] + '-m',
            'displayName': context.properties['infra_id'] + '-master-node'
        }
    }, {
        'name': context.properties['infra_id'] + '-worker-node-sa',
        'type': 'iam.v1.serviceAccount',
        'properties': {
            'accountId': context.properties['infra_id'] + '-w',
            'displayName': context.properties['infra_id'] + '-worker-node'
        }
    }]

    return {'resources': resources}

1.8.12. GCP インフラストラクチャー用の RHCOS クラスターイメージの作成

OpenShift Container Platform ノードに Google Cloud Platform (GCP) 用の有効な Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) イメージを使用する必要があります。

手順

  1. RHCOS イメージミラーページから RHCOS イメージを取得します。

    重要

    RHCOS イメージは OpenShift Container Platform の各リリースごとに変更されない可能性があります。インストールする OpenShift Container Platform バージョンと等しいか、それ以下のバージョンの内で最も新しいバージョンのイメージをダウンロードする必要があります。利用可能な場合は、OpenShift Container Platform バージョンに一致するイメージのバージョンを使用します。

    ファイル名には、rhcos-<version>-<arch>-gcp.<arch>.tar.gz 形式の OpenShift Container Platform のバージョン番号が含まれます。

  2. Google ストレージバケットを作成します。

    $ gsutil mb gs://<bucket_name>
  3. RHCOS イメージを Google ストレージバケットにアップロードします。

    $ gsutil cp <downloaded_image_file_path>/rhcos-<version>-x86_64-gcp.x86_64.tar.gz  gs://<bucket_name>
  4. アップロードした RHCOS イメージの場所を変数としてエクスポートします。

    $ export IMAGE_SOURCE=`gs://<bucket_name>/rhcos-<version>-x86_64-gcp.x86_64.tar.gz`
  5. クラスターイメージを作成します。

    $ gcloud compute images create "${INFRA_ID}-rhcos-image" \
        --source-uri="${IMAGE_SOURCE}"

1.8.13. GCP でのブートストラップマシンの作成

OpenShift Container Platform クラスターの初期化を実行する際に使用するブートストラップマシンを Google Cloud Platform (GCP) で作成する必要があります。このマシンを作成する方法として、提供される Deployment Manager テンプレートを変更することができます。

注記

提供されている Deployment Manager テンプレートを使用してブートストラップマシンを作成しない場合、指定される情報を確認し、インフラストラクチャーを手動で作成する必要があります。クラスターが適切に初期化されない場合、インストールログを用意して Red Hat サポートに問い合わせする必要がある可能性があります。

前提条件

  • GCP アカウントを設定します。
  • クラスターの Ignition 設定ファイルを生成します。
  • GCP で VPC および関連するサブネットを作成し、設定します。
  • GCP でネットワークおよびロードバランサーを作成し、設定します。
  • コントロールプレーンおよびコンピュートロールを作成します。
  • pyOpenSSL がインストールされていることを確認します。

手順

  1. 本トピックの「ブートストラップマシンの Deployment Manager テンプレート」セクションからテンプレートをコピーし、これを 04_bootstrap.py としてコンピューターに保存します。このテンプレートは、クラスターに必要なブートストラップマシンについて記述しています。
  2. インストールプログラムで必要な Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) イメージの場所をエクスポートします。

    $ export CLUSTER_IMAGE=(`gcloud compute images describe ${INFRA_ID}-rhcos-image --format json | jq -r .selfLink`)
  3. バケットを作成し、bootstrap.ign ファイルをアップロードします。

    $ gsutil mb gs://${INFRA_ID}-bootstrap-ignition
    $ gsutil cp <installation_directory>/bootstrap.ign gs://${INFRA_ID}-bootstrap-ignition/
  4. Ignition 設定にアクセスするために使用するブートストラップインスタンスの署名付き URL を作成します。出力から URL を変数としてエクスポートします。

    $ export BOOTSTRAP_IGN=`gsutil signurl -d 1h service-account-key.json gs://${INFRA_ID}-bootstrap-ignition/bootstrap.ign | grep "^gs:" | awk '{print $5}'`
  5. 04_bootstrap.yaml リソース定義ファイルを作成します。

    $ cat <<EOF >04_bootstrap.yaml
    imports:
    - path: 04_bootstrap.py
    
    resources:
    - name: cluster-bootstrap
      type: 04_bootstrap.py
      properties:
        infra_id: '${INFRA_ID}' 1
        region: '${REGION}' 2
        zone: '${ZONE_0}' 3
    
        cluster_network: '${CLUSTER_NETWORK}' 4
        control_subnet: '${CONTROL_SUBNET}' 5
        image: '${CLUSTER_IMAGE}' 6
        machine_type: 'n1-standard-4' 7
        root_volume_size: '128' 8
    
        bootstrap_ign: '${BOOTSTRAP_IGN}' 9
    EOF
    1
    infra_id は抽出手順で得られる INFRA_ID インフラストラクチャー名です。
    2
    region はクラスターをデプロイするリージョンです (例: us-central1)。
    3
    zone はブートストラップインスタンスをデプロイするゾーンです (例: us-central1-b)。
    4
    cluster_network はクラスターネットワークの selfLink URL です。
    5
    control_subnet は、コントロールサブセットの selfLink URL です。
    6
    image は RHCOS イメージの selfLink URL です。
    7
    machine_type はインスタンスのマシンタイプです (例: n1-standard-4)。
    8
    root_volume_size はブートストラップマシンのブートディスクサイズです。
    9
    bootstrap_ign は署名付き URL の作成時の URL 出力です。
  6. gcloud CLI を使用してデプロイメントを作成します。

    $ gcloud deployment-manager deployments create ${INFRA_ID}-bootstrap --config 04_bootstrap.yaml
  7. ブートストラップインスタンスを内部ロードバランサーのインスタンスグループに追加します。

    $ gcloud compute instance-groups unmanaged add-instances ${INFRA_ID}-bootstrap-instance-group --zone=${ZONE_0} --instances=${INFRA_ID}-bootstrap
  8. ブートストラップインスタンスグループを内部ロードバランサーのバックエンドサービスに追加します。

    $ gcloud compute backend-services add-backend ${INFRA_ID}-api-internal-backend-service --region=${REGION} --instance-group=${INFRA_ID}-bootstrap-instance-group --instance-group-zone=${ZONE_0}

1.8.13.1. ブートストラップマシンの Deployment Manager テンプレート

以下の Deployment Mananger テンプレートを使用し、OpenShift Container Platform クラスターに必要なブートストラップマシンをデプロイすることができます。

例1.16 04_bootstrap.py Deployment Manager テンプレート

def GenerateConfig(context):

    resources = [{
        'name': context.properties['infra_id'] + '-bootstrap-public-ip',
        'type': 'compute.v1.address',
        'properties': {
            'region': context.properties['region']
        }
    }, {
        'name': context.properties['infra_id'] + '-bootstrap',
        'type': 'compute.v1.instance',
        'properties': {
            'disks': [{
                'autoDelete': True,
                'boot': True,
                'initializeParams': {
                    'diskSizeGb': context.properties['root_volume_size'],
                    'sourceImage': context.properties['image']
                }
            }],
            'machineType': 'zones/' + context.properties['zone'] + '/machineTypes/' + context.properties['machine_type'],
            'metadata': {
                'items': [{
                    'key': 'user-data',
                    'value': '{"ignition":{"config":{"replace":{"source":"' + context.properties['bootstrap_ign'] + '","verification":{}}},"timeouts":{},"version":"2.1.0"},"networkd":{},"passwd":{},"storage":{},"systemd":{}}',
                }]
            },
            'networkInterfaces': [{
                'subnetwork': context.properties['control_subnet'],
                'accessConfigs': [{
                    'natIP': '$(ref.' + context.properties['infra_id'] + '-bootstrap-public-ip.address)'
                }]
            }],
            'tags': {
                'items': [
                    context.properties['infra_id'] + '-master',
                    context.properties['infra_id'] + '-bootstrap'
                ]
            },
            'zone': context.properties['zone']
        }
    }, {
        'name': context.properties['infra_id'] + '-bootstrap-instance-group',
        'type': 'compute.v1.instanceGroup',
        'properties': {
            'namedPorts': [
                {
                    'name': 'ignition',
                    'port': 22623
                }, {
                    'name': 'https',
                    'port': 6443
                }
            ],
            'network': context.properties['cluster_network'],
            'zone': context.properties['zone']
        }
    }]

    return {'resources': resources}

1.8.14. GCP でのコントロールプレーンマシンの作成

クラスターで使用するコントロールプレーンマシンを Google Cloud Platform (GCP) で作成する必要があります。これらのマシンを作成する方法として、提供される Deployment Manager テンプレートを変更することができます。

注記

提供される Deployment Manager テンプレートを使用してコントロールプレーンマシンを使用しない場合、指定される情報を確認し、インフラストラクチャーを手動で作成する必要があります。クラスターが適切に初期化されない場合、インストールログを用意して Red Hat サポートに問い合わせする必要がある可能性があります。

前提条件

  • GCP アカウントを設定します。
  • クラスターの Ignition 設定ファイルを生成します。
  • GCP で VPC および関連するサブネットを作成し、設定します。
  • GCP でネットワークおよびロードバランサーを作成し、設定します。
  • コントロールプレーンおよびコンピュートロールを作成します。
  • ブートストラップマシンを作成します。

手順

  1. 本トピックの「コントロールプレーンマシンの Deployment Manager テンプレート」セクションからテンプレートをコピーし、これを 05_control_plane.py としてコンピューターに保存します。このテンプレートは、クラスターに必要なコントロールプレーンのマシンについて記述しています。
  2. リソース定義で必要な以下の変数をエクスポートします。

    $ export MASTER_IGNITION=`cat <installation_directory>/master.ign`
  3. 05_control_plane.yaml リソース定義ファイルを作成します。

    $ cat <<EOF >05_control_plane.yaml
    imports:
    - path: 05_control_plane.py
    
    resources:
    - name: cluster-control-plane
      type: 05_control_plane.py
      properties:
        infra_id: '${INFRA_ID}' 1
        zones: 2
        - '${ZONE_0}'
        - '${ZONE_1}'
        - '${ZONE_2}'
    
        control_subnet: '${CONTROL_SUBNET}' 3
        image: '${CLUSTER_IMAGE}' 4
        machine_type: 'n1-standard-4' 5
        root_volume_size: '128'
        service_account_email: '${MASTER_SERVICE_ACCOUNT}' 6
    
        ignition: '${MASTER_IGNITION}' 7
    EOF
    1
    infra_id は抽出手順で得られる INFRA_ID インフラストラクチャー名です。
    2
    zones は、コントロールプレーンインスタンスをデプロイするゾーンです (例: us-central1-aus-central1-b、および us-central1-c)。
    3
    control_subnet は、コントロールサブセットの selfLink URL です。
    4
    image は RHCOS イメージの selfLink URL です。
    5
    machine_type はインスタンスのマシンタイプです (例: n1-standard-4)。
    6
    service_account_email は作成したマスターサービスアカウントのメールアドレスです。
    7
    ignitionmaster.ign ファイルの内容です。
  4. gcloud CLI を使用してデプロイメントを作成します。

    $ gcloud deployment-manager deployments create ${INFRA_ID}-control-plane --config 05_control_plane.yaml
  5. Deployment Manager の制限により、テンプレートではロードバランサーのメンバーシップを管理しないため、コントロールプレーンマシンを手動で追加する必要があります。

    • 以下のコマンドを実行してコントロールプレーンマシンを適切なインスタンスグループに追加します。

      $ gcloud compute instance-groups unmanaged add-instances ${INFRA_ID}-master-${ZONE_0}-instance-group --zone=${ZONE_0} --instances=${INFRA_ID}-m-0
      $ gcloud compute instance-groups unmanaged add-instances ${INFRA_ID}-master-${ZONE_1}-instance-group --zone=${ZONE_1} --instances=${INFRA_ID}-m-1
      $ gcloud compute instance-groups unmanaged add-instances ${INFRA_ID}-master-${ZONE_2}-instance-group --zone=${ZONE_2} --instances=${INFRA_ID}-m-2
    • 外部クラスターの場合、以下のコマンドを実行してコントロールプレーンマシンをターゲットプールに追加する必要もあります。

      $ gcloud compute target-pools add-instances ${INFRA_ID}-api-target-pool --instances-zone="${ZONE_0}" --instances=${INFRA_ID}-m-0
      $ gcloud compute target-pools add-instances ${INFRA_ID}-api-target-pool --instances-zone="${ZONE_1}" --instances=${INFRA_ID}-m-1
      $ gcloud compute target-pools add-instances ${INFRA_ID}-api-target-pool --instances-zone="${ZONE_2}" --instances=${INFRA_ID}-m-2

1.8.14.1. コントロールプレーンマシンの Deployment Manager テンプレート

以下の Deployment Manager テンプレートを使用して、OpenShift Container Platform クラスターに必要なコントロールプレーンマシンをデプロイすることができます。

例1.17 05_control_plane.py Deployment Manager テンプレート

def GenerateConfig(context):

    resources = [{
        'name': context.properties['infra_id'] + '-m-0',
        'type': 'compute.v1.instance',
        'properties': {
            'disks': [{
                'autoDelete': True,
                'boot': True,
                'initializeParams': {
                    'diskSizeGb': context.properties['root_volume_size'],
                    'diskType': 'zones/' + context.properties['zones'][0] + '/diskTypes/pd-ssd',
                    'sourceImage': context.properties['image']
                }
            }],
            'machineType': 'zones/' + context.properties['zones'][0] + '/machineTypes/' + context.properties['machine_type'],
            'metadata': {
                'items': [{
                    'key': 'user-data',
                    'value': context.properties['ignition']
                }]
            },
            'networkInterfaces': [{
                'subnetwork': context.properties['control_subnet']
            }],
            'serviceAccounts': [{
                'email': context.properties['service_account_email'],
                'scopes': ['https://www.googleapis.com/auth/cloud-platform']
            }],
            'tags': {
                'items': [
                    context.properties['infra_id'] + '-master',
                ]
            },
            'zone': context.properties['zones'][0]
        }
    }, {
        'name': context.properties['infra_id'] + '-m-1',
        'type': 'compute.v1.instance',
        'properties': {
            'disks': [{
                'autoDelete': True,
                'boot': True,
                'initializeParams': {
                    'diskSizeGb': context.properties['root_volume_size'],
                    'diskType': 'zones/' + context.properties['zones'][1] + '/diskTypes/pd-ssd',
                    'sourceImage': context.properties['image']
                }
            }],
            'machineType': 'zones/' + context.properties['zones'][1] + '/machineTypes/' + context.properties['machine_type'],
            'metadata': {
                'items': [{
                    'key': 'user-data',
                    'value': context.properties['ignition']
                }]
            },
            'networkInterfaces': [{
                'subnetwork': context.properties['control_subnet']
            }],
            'serviceAccounts': [{
                'email': context.properties['service_account_email'],
                'scopes': ['https://www.googleapis.com/auth/cloud-platform']
            }],
            'tags': {
                'items': [
                    context.properties['infra_id'] + '-master',
                ]
            },
            'zone': context.properties['zones'][1]
        }
    }, {
        'name': context.properties['infra_id'] + '-m-2',
        'type': 'compute.v1.instance',
        'properties': {
            'disks': [{
                'autoDelete': True,
                'boot': True,
                'initializeParams': {
                    'diskSizeGb': context.properties['root_volume_size'],
                    'diskType': 'zones/' + context.properties['zones'][2] + '/diskTypes/pd-ssd',
                    'sourceImage': context.properties['image']
                }
            }],
            'machineType': 'zones/' + context.properties['zones'][2] + '/machineTypes/' + context.properties['machine_type'],
            'metadata': {
                'items': [{
                    'key': 'user-data',
                    'value': context.properties['ignition']
                }]
            },
            'networkInterfaces': [{
                'subnetwork': context.properties['control_subnet']
            }],
            'serviceAccounts': [{
                'email': context.properties['service_account_email'],
                'scopes': ['https://www.googleapis.com/auth/cloud-platform']
            }],
            'tags': {
                'items': [
                    context.properties['infra_id'] + '-master',
                ]
            },
            'zone': context.properties['zones'][2]
        }
    }]

    return {'resources': resources}

1.8.15. ブートストラップの完了を待機し、GCP のブートストラップリソースを削除する

Google Cloud Platform (GCP) ですべての必要なインフラストラクチャーを作成した後に、ブートストラッププロセスが、インストールプログラムで生成した Ignition 設定ファイルを使用してプロビジョニングしたマシンで完了するのを待機します。

前提条件

  • GCP アカウントを設定します。
  • クラスターの Ignition 設定ファイルを生成します。
  • GCP で VPC および関連するサブネットを作成し、設定します。
  • GCP でネットワークおよびロードバランサーを作成し、設定します。
  • コントロールプレーンおよびコンピュートロールを作成します。
  • ブートストラップマシンを作成します。
  • コントロールプレーンマシンを作成します。

手順

  1. インストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、以下のコマンドを実行します。

    $ ./openshift-install wait-for bootstrap-complete --dir=<installation_directory> \ 1
        --log-level info 2
    1
    <installation_directory> には、インストールファイルを保存したディレクトリーへのパスを指定します。
    2
    異なるインストールの詳細情報を表示するには、info ではなく、warndebug、または error を指定します。

    コマンドが FATAL 警告を出さずに終了する場合、実稼働用のコントロールプレーンは初期化されています。

  2. ブートストラップリソースを削除します。

    $ gcloud compute backend-services remove-backend ${INFRA_ID}-api-internal-backend-service --region=${REGION} --instance-group=${INFRA_ID}-bootstrap-instance-group --instance-group-zone=${ZONE_0}
    $ gsutil rm gs://${INFRA_ID}-bootstrap-ignition/bootstrap.ign
    $ gsutil rb gs://${INFRA_ID}-bootstrap-ignition
    $ gcloud deployment-manager deployments delete ${INFRA_ID}-bootstrap

1.8.16. GCP での追加のワーカーマシンの作成

Google Cloud Platform (GCP) でクラスターが使用するワーカーマシンを作成するには、それぞれのインスタンスを個別に起動するか、または自動スケーリンググループなどのクラスター外にある自動プロセスを実行します。OpenShift Container Platform の組み込まれたクラスタースケーリングメカニズムやマシン API を利用できます。

この例では、Deployment Manager テンプレートを使用して 1 つのインスタンスを手動で起動します。追加のインスタンスは、ファイル内に 06_worker.py というタイプのリソースを追加して起動することができます。

注記

ワーカーマシンを使用するために提供される Deployment Manager テンプレートを使用しない場合は、提供される情報を確認し、インフラストラクチャーを手動で作成する必要があります。クラスターが適切に初期化されない場合、インストールログを用意して Red Hat サポートに問い合わせする必要がある可能性があります。

前提条件

  • GCP アカウントを設定します。
  • クラスターの Ignition 設定ファイルを生成します。
  • GCP で VPC および関連するサブネットを作成し、設定します。
  • GCP でネットワークおよびロードバランサーを作成し、設定します。
  • コントロールプレーンおよびコンピュートロールを作成します。
  • ブートストラップマシンを作成します。
  • コントロールプレーンマシンを作成します。

手順

  1. 本トピックの「ワーカーマシンの Deployment Manager テンプレート」からテンプレートをコピーし、これを 06_worker.py としてコンピューターに保存します。このテンプレートは、クラスターに必要なワーカーマシンについて記述しています。
  2. リソース定義が使用する変数をエクスポートします。

    1. コンピュートマシンをホストするサブネットをエクスポートします。

      $ export COMPUTE_SUBNET=(`gcloud compute networks subnets describe ${HOST_PROJECT_COMPUTE_SUBNET} --region=${REGION} --project ${HOST_PROJECT} --account ${HOST_PROJECT_ACCOUNT} --format json | jq -r .selfLink`)
    2. サービスアカウントのメールアドレスをエクスポートします。

      $ export WORKER_SERVICE_ACCOUNT=(`gcloud iam service-accounts list --filter "email~^${INFRA_ID}-w@${PROJECT_NAME}." --format json | jq -r '.[0].email'`)
    3. コンピュートマシンの Ignition 設定ファイルの場所をエクスポートします。

      $ export WORKER_IGNITION=`cat <installation_directory>/worker.ign`
  3. 06_worker.yaml リソース定義ファイルを作成します。

    $ cat <<EOF >06_worker.yaml
    imports:
    - path: 06_worker.py
    
    resources:
    - name: 'worker-0' 1
      type: 06_worker.py
      properties:
        infra_id: '${INFRA_ID}' 2
        zone: '${ZONE_0}' 3
        compute_subnet: '${COMPUTE_SUBNET}' 4
        image: '${CLUSTER_IMAGE}' 5
        machine_type: 'n1-standard-4' 6
        root_volume_size: '128'
        service_account_email: '${WORKER_SERVICE_ACCOUNT}' 7
        ignition: '${WORKER_IGNITION}' 8
    - name: 'worker-1'
      type: 06_worker.py
      properties:
        infra_id: '${INFRA_ID}' 9
        zone: '${ZONE_1}' 10
        compute_subnet: '${COMPUTE_SUBNET}' 11
        image: '${CLUSTER_IMAGE}' 12
        machine_type: 'n1-standard-4' 13
        root_volume_size: '128'
        service_account_email: '${WORKER_SERVICE_ACCOUNT}' 14
        ignition: '${WORKER_IGNITION}' 15
    EOF
    1
    name はワーカーマシンの名前です (例: worker-0)。
    2 9
    infra_id は抽出手順で得られる INFRA_ID インフラストラクチャー名です。
    3 10
    zone はワーカーマシンをデプロイするゾーンです (例: us-central1-a)。
    4 11
    compute_subnet はコンピュートサブネットの selfLink URL です。
    5 12
    image は RHCOS イメージの selfLink URL です。
    6 13
    machine_type はインスタンスのマシンタイプです (例: n1-standard-4)。
    7 14
    service_account_email は作成したワーカーサービスアカウントのメールアドレスです。
    8 15
    Ignitionworker.ign ファイルの内容です。
  4. オプション: 追加のインスタンスを起動する必要がある場合には、06_worker.py タイプの追加のリソースを 06_worker.yaml リソース定義ファイルに組み込みます。
  5. gcloud CLI を使用してデプロイメントを作成します。

    $ gcloud deployment-manager deployments create ${INFRA_ID}-worker --config 06_worker.yaml

1.8.16.1. ワーカーマシンの Deployment Manager テンプレート

以下の Deployment Manager テンプレートを使用し、OpenShift Container Platform クラスターに必要なワーカーマシンをデプロイすることができます。

例1.18 06_worker.py Deployment Manager テンプレート

def GenerateConfig(context):

    resources = [{
        'name': context.properties['infra_id'] + '-' + context.env['name'],
        'type': 'compute.v1.instance',
        'properties': {
            'disks': [{
                'autoDelete': True,
                'boot': True,
                'initializeParams': {
                    'diskSizeGb': context.properties['root_volume_size'],
                    'sourceImage': context.properties['image']
                }
            }],
            'machineType': 'zones/' + context.properties['zone'] + '/machineTypes/' + context.properties['machine_type'],
            'metadata': {
                'items': [{
                    'key': 'user-data',
                    'value': context.properties['ignition']
                }]
            },
            'networkInterfaces': [{
                'subnetwork': context.properties['compute_subnet']
            }],
            'serviceAccounts': [{
                'email': context.properties['service_account_email'],
                'scopes': ['https://www.googleapis.com/auth/cloud-platform']
            }],
            'tags': {
                'items': [
                    context.properties['infra_id'] + '-worker',
                ]
            },
            'zone': context.properties['zone']
        }
    }]

    return {'resources': resources}

1.8.17. バイナリーのダウンロードによる CLI のインストール

コマンドラインインターフェースを使用して OpenShift Container Platform と対話するために CLI (oc) をインストールすることができます。oc は Linux、Windows、または macOS にインストールできます。

重要

以前のバージョンの oc をインストールしている場合、これを使用して OpenShift Container Platform 4.5 のすべてのコマンドを実行することはできません。新規バージョンの oc をダウンロードし、インストールします。

1.8.17.1. Linux への CLI のインストール

以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc) バイナリーを Linux にインストールできます。

手順

  1. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Infrastructure Provider」ページに移動します。
  2. インフラストラクチャープロバイダーを選択し、(該当する場合は) インストールタイプを選択します。
  3. Command-line interface セクションで、ドロップダウンメニューの Linux を選択し、Download command-line tools をクリックします。
  4. アーカイブを展開します。

    $ tar xvzf <file>
  5. oc バイナリーを、PATH にあるディレクトリーに配置します。

    PATH を確認するには、以下のコマンドを実行します。

    $ echo $PATH

CLI のインストール後は、oc コマンドを使用して利用できます。

$ oc <command>

1.8.17.2. Windows での CLI のインストール

以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc) バイナリーを Windows にインストールできます。

手順

  1. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Infrastructure Provider」ページに移動します。
  2. インフラストラクチャープロバイダーを選択し、(該当する場合は) インストールタイプを選択します。
  3. Command-line interface セクションで、ドロップダウンメニューの Windows を選択し、Download command-line tools をクリックします。
  4. ZIP プログラムでアーカイブを解凍します。
  5. oc バイナリーを、PATH にあるディレクトリーに移動します。

    PATH を確認するには、コマンドプロンプトを開いて以下のコマンドを実行します。

    C:\> path

CLI のインストール後は、oc コマンドを使用して利用できます。

C:\> oc <command>

1.8.17.3. macOS への CLI のインストール

以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc) バイナリーを macOS にインストールできます。

手順

  1. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Infrastructure Provider」ページに移動します。
  2. インフラストラクチャープロバイダーを選択し、(該当する場合は) インストールタイプを選択します。
  3. Command-line interface セクションで、ドロップダウンメニューの MacOS を選択し、Download command-line tools をクリックします。
  4. アーカイブを展開し、解凍します。
  5. oc バイナリーをパスにあるディレクトリーに移動します。

    PATH を確認するには、ターミナルを開き、以下のコマンドを実行します。

    $ echo $PATH

CLI のインストール後は、oc コマンドを使用して利用できます。

$ oc <command>

1.8.18. クラスターへのログイン

クラスター kubeconfig ファイルをエクスポートし、デフォルトシステムユーザーとしてクラスターにログインできます。kubeconfig ファイルには、クライアントを正しいクラスターおよび API サーバーに接続するために CLI で使用されるクラスターについての情報が含まれます。このファイルはクラスターに固有のファイルであり、OpenShift Container Platform のインストール時に作成されます。

前提条件

  • OpenShift Container Platform クラスターをデプロイします。
  • oc CLI をインストールします。

手順

  1. kubeadmin 認証情報をエクスポートします。

    $ export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig 1
    1
    <installation_directory> には、インストールファイルを保存したディレクトリーへのパスを指定します。
  2. エクスポートされた設定を使用して、oc コマンドを正常に実行できることを確認します。

    $ oc whoami

    出力例

    system:admin

1.8.19. マシンの証明書署名要求の承認

マシンをクラスターに追加する際に、追加したそれぞれのマシンについて 2 つの保留状態の証明書署名要求 (CSR) が生成されます。これらの CSR が承認されていることを確認するか、または必要な場合はそれらを承認してください。最初にクライアント要求を承認し、次にサーバー要求を承認する必要があります。

前提条件

  • マシンがクラスターに追加されています。

手順

  1. クラスターがマシンを認識していることを確認します。

    $ oc get nodes

    出力例

    NAME      STATUS    ROLES   AGE  VERSION
    master-0  Ready     master  63m  v1.18.3
    master-1  Ready     master  63m  v1.18.3
    master-2  Ready     master  64m  v1.18.3
    worker-0  NotReady  worker  76s  v1.18.3
    worker-1  NotReady  worker  70s  v1.18.3

    出力には作成したすべてのマシンが一覧表示されます。

  2. 保留中の証明書署名要求 (CSR) を確認し、クラスターに追加したそれぞれのマシンのクライアントおよびサーバー要求に Pending または Approved ステータスが表示されていることを確認します。

    $ oc get csr

    出力例

    NAME        AGE     REQUESTOR                                                                   CONDITION
    csr-8b2br   15m     system:serviceaccount:openshift-machine-config-operator:node-bootstrapper   Pending
    csr-8vnps   15m     system:serviceaccount:openshift-machine-config-operator:node-bootstrapper   Pending
    ...

    この例では、2 つのマシンがクラスターに参加しています。この一覧にはさらに多くの承認された CSR が表示される可能性があります。

  3. 追加したマシンの保留中の CSR すべてが Pending ステータスになった後に CSR が承認されない場合には、クラスターマシンの CSR を承認します。

    注記

    CSR のローテーションは自動的に実行されるため、クラスターにマシンを追加後 1 時間以内に CSR を承認してください。1 時間以内に承認しない場合には、証明書のローテーションが行われ、各ノードに 3 つ以上の証明書が存在するようになります。これらの証明書すべてを承認する必要があります。クライアントの CSR が承認されたら、Kubelet は提供証明書のセカンダリー CSR を作成します。これには、手動の承認が必要です。次に、後続の提供証明書の更新要求は、Kubelet が同じパラメーターを持つ新規証明書を要求する場合に machine-approver によって自動的に承認されます。

    • それらを個別に承認するには、それぞれの有効な CSR について以下のコマンドを実行します。

      $ oc adm certificate approve <csr_name> 1
      1
      <csr_name> は、現行の CSR の一覧からの CSR の名前です。
    • すべての保留中の CSR を承認するには、以下のコマンドを実行します。

      $ oc get csr -o go-template='{{range .items}}{{if not .status}}{{.metadata.name}}{{"\n"}}{{end}}{{end}}' | xargs --no-run-if-empty oc adm certificate approve
  4. クライアント要求が承認されたら、クラスターに追加した各マシンのサーバー要求を確認する必要があります。

    $ oc get csr

    出力例

    NAME        AGE     REQUESTOR                                                                   CONDITION
    csr-bfd72   5m26s   system:node:ip-10-0-50-126.us-east-2.compute.internal                       Pending
    csr-c57lv   5m26s   system:node:ip-10-0-95-157.us-east-2.compute.internal                       Pending
    ...

  5. 残りの CSR が承認されず、それらが Pending ステータスにある場合、クラスターマシンの CSR を承認します。

    • それらを個別に承認するには、それぞれの有効な CSR について以下のコマンドを実行します。

      $ oc adm certificate approve <csr_name> 1
      1
      <csr_name> は、現行の CSR の一覧からの CSR の名前です。
    • すべての保留中の CSR を承認するには、以下のコマンドを実行します。

      $ oc get csr -o go-template='{{range .items}}{{if not .status}}{{.metadata.name}}{{"\n"}}{{end}}{{end}}' | xargs oc adm certificate approve
  6. すべてのクライアントおよびサーバーの CSR が承認された後に、マシンのステータスが Ready になります。以下のコマンドを実行して、これを確認します。

    $ oc get nodes

    出力例

    NAME      STATUS    ROLES   AGE  VERSION
    master-0  Ready     master  73m  v1.20.0
    master-1  Ready     master  73m  v1.20.0
    master-2  Ready     master  74m  v1.20.0
    worker-0  Ready     worker  11m  v1.20.0
    worker-1  Ready     worker  11m  v1.20.0

    注記

    サーバー CSR の承認後にマシンが Ready ステータスに移行するまでに数分の時間がかかる場合があります。

追加情報

1.8.20. Ingress DNS レコードの追加

Kubernetes マニフェストの作成および Ignition 設定の生成時に DNS ゾーン設定が削除されます。Ingress ロードバランサーを参照する DNS レコードを手動で作成する必要があります。ワイルドカード *.apps.{baseDomain}. または特定のレコードのいずれかを作成できます。要件に基づいて A、CNAME その他のレコードを使用できます。

前提条件

  • GCP アカウントを設定します。
  • Kubernetes マニフェストの作成および Ignition 設定の生成時に DNS ゾーン設定を削除します。
  • GCP で VPC および関連するサブネットを作成し、設定します。
  • GCP でネットワークおよびロードバランサーを作成し、設定します。
  • コントロールプレーンおよびコンピュートロールを作成します。
  • ブートストラップマシンを作成します。
  • コントロールプレーンマシンを作成します。
  • ワーカーマシンを作成します。

手順

  1. Ingress ルーターがロードバランサーを作成し、 EXTERNAL-IP フィールドにデータを設定するのを待機します。

    $ oc -n openshift-ingress get service router-default

    出力例

    NAME             TYPE           CLUSTER-IP      EXTERNAL-IP      PORT(S)                      AGE
    router-default   LoadBalancer   172.30.18.154   35.233.157.184   80:32288/TCP,443:31215/TCP   98

  2. A レコードをゾーンに追加します。

    • A レコードを使用するには、以下を実行します。

      1. ルーター IP アドレスの変数をエクスポートします。

        $ export ROUTER_IP=`oc -n openshift-ingress get service router-default --no-headers | awk '{print $4}'`
      2. A レコードをプライベートゾーンに追加します。

        $ if [ -f transaction.yaml ]; then rm transaction.yaml; fi
        $ gcloud dns record-sets transaction start --zone ${INFRA_ID}-private-zone --project ${HOST_PROJECT} --account ${HOST_PROJECT_ACCOUNT}
        $ gcloud dns record-sets transaction add ${ROUTER_IP} --name \*.apps.${CLUSTER_NAME}.${BASE_DOMAIN}. --ttl 300 --type A --zone ${INFRA_ID}-private-zone --project ${HOST_PROJECT} --account ${HOST_PROJECT_ACCOUNT}
        $ gcloud dns record-sets transaction execute --zone ${INFRA_ID}-private-zone --project ${HOST_PROJECT} --account ${HOST_PROJECT_ACCOUNT}
      3. また、外部クラスターの場合は、A レコードをパブリックゾーンに追加します。

        $ if [ -f transaction.yaml ]; then rm transaction.yaml; fi
        $ gcloud dns record-sets transaction start --zone ${BASE_DOMAIN_ZONE_NAME} --project ${HOST_PROJECT} --account ${HOST_PROJECT_ACCOUNT}
        $ gcloud dns record-sets transaction add ${ROUTER_IP} --name \*.apps.${CLUSTER_NAME}.${BASE_DOMAIN}. --ttl 300 --type A --zone ${BASE_DOMAIN_ZONE_NAME} --project ${HOST_PROJECT} --account ${HOST_PROJECT_ACCOUNT}
        $ gcloud dns record-sets transaction execute --zone ${BASE_DOMAIN_ZONE_NAME} --project ${HOST_PROJECT} --account ${HOST_PROJECT_ACCOUNT}
    • ワイルドカードを使用する代わりに明示的なドメインを追加するには、クラスターのそれぞれの現行ルートのエントリーを作成します。

      $ oc get --all-namespaces -o jsonpath='{range .items[*]}{range .status.ingress[*]}{.host}{"\n"}{end}{end}' routes

      出力例

      oauth-openshift.apps.your.cluster.domain.example.com
      console-openshift-console.apps.your.cluster.domain.example.com
      downloads-openshift-console.apps.your.cluster.domain.example.com
      alertmanager-main-openshift-monitoring.apps.your.cluster.domain.example.com
      grafana-openshift-monitoring.apps.your.cluster.domain.example.com
      prometheus-k8s-openshift-monitoring.apps.your.cluster.domain.example.com

1.8.21. Ingress ファイアウォールルールの追加

クラスターには複数のファイアウォールルールが必要です。共有 VPC を使用しない場合、これらのルールは GCP クラウドプロバイダーを介して Ingress コントローラーによって作成されます。共有 VPC を使用する場合は、現在すべてのサービスのクラスター全体のファイアウォールルールを作成するか、またはクラスターがアクセスを要求する際にイベントに基づいて各ルールを作成できます。クラスターがアクセスを要求する際に各ルールを作成すると、どのファイアウォールルールが必要であるかを正確に把握できます。クラスター全体のファイアウォールルールを作成する場合、同じルールセットを複数のクラスターに適用できます。

イベントに基づいて各ルールを作成する選択をする場合、クラスターをプロビジョニングした後、またはクラスターの有効期間中にコンソールがルールが見つからないことを通知する場合にファイアウォールルールを作成する必要があります。以下のイベントと同様のイベントが表示され、必要なファイアウォールルールを追加する必要があります。

$ oc get events -n openshift-ingress --field-selector="reason=LoadBalancerManualChange"

出力例

Firewall change required by security admin: `gcloud compute firewall-rules create k8s-fw-a26e631036a3f46cba28f8df67266d55 --network example-network --description "{\"kubernetes.io/service-name\":\"openshift-ingress/router-default\", \"kubernetes.io/service-ip\":\"35.237.236.234\"}\" --allow tcp:443,tcp:80 --source-ranges 0.0.0.0/0 --target-tags exampl-fqzq7-master,exampl-fqzq7-worker --project example-project`

これらのルールベースのイベントの作成時に問題が発生した場合には、クラスターの実行中にクラスター全体のファイアウォールルールを設定できます。

1.8.21.1. GCP での共有 VPC のクラスター全体のファイアウォールルールの作成

クラスター全体のファイアウォールルールを作成して、OpenShift Container Platform クラスターに必要なアクセスを許可します。

警告

クラスターイベントに基づいてファイアウォールルールを作成しない場合、クラスター全体のファイアウォールルールを作成する必要があります。

前提条件

  • Deployment Manager テンプレートがクラスターをデプロイするために必要な変数をエクスポートしています。
  • GCP にクラスターに必要なネットワークおよび負荷分散コンポーネントを作成しています。

手順

  1. 単一のファイアウォールルールを追加して、Google Cloud Engine のヘルスチェックがすべてのサービスにアクセスできるようにします。このルールにより、Ingress ロードバランサーはインスタンスのヘルスステータスを判別できます。

    $ gcloud compute firewall-rules create --allow='tcp:30000-32767,udp:30000-32767' --network="${CLUSTER_NETWORK}" --source-ranges='130.211.0.0/22,35.191.0.0/16,209.85.152.0/22,209.85.204.0/22' --target-tags="${INFRA_ID}-master,${INFRA_ID}-worker" ${INFRA_ID}-ingress-hc --account=${HOST_PROJECT_ACCOUNT} --project=${HOST_PROJECT}
  2. 単一のファイアウォールルールを追加して、すべてのクラスターサービスへのアクセスを許可します。

    • 外部クラスターの場合:

      $ gcloud compute firewall-rules create --allow='tcp:80,tcp:443' --network="${CLUSTER_NETWORK}" --source-ranges="0.0.0.0/0" --target-tags="${INFRA_ID}-master,${INFRA_ID}-worker" ${INFRA_ID}-ingress --account=${HOST_PROJECT_ACCOUNT} --project=${HOST_PROJECT}
    • プライベートクラスターの場合:

      $ gcloud compute firewall-rules create --allow='tcp:80,tcp:443' --network="${CLUSTER_NETWORK}" --source-ranges=${NETWORK_CIDR} --target-tags="${INFRA_ID}-master,${INFRA_ID}-worker" ${INFRA_ID}-ingress --account=${HOST_PROJECT_ACCOUNT} --project=${HOST_PROJECT}

    このルールでは、TCP ポート 80 および 443 でのトラフィックのみを許可するため、サービスが使用するすべてのポートを追加するようにしてください。

1.8.22. ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーでの GCP インストールの完了

Google Cloud Platform (GCP) のユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーで OpenShift Container Platform のインストールを開始した後は、クラスターが準備状態になるまでクラスターのイベントをモニターできます。

前提条件

  • OpenShift Container Platform クラスターのブートストラップマシンを、ユーザーによってプロビジョニングされる GCP インフラストラクチャーにデプロイします。
  • oc CLI をインストールし、ログインします。

手順

  1. クラスターのインストールを完了します。

    $ ./openshift-install --dir=<installation_directory> wait-for install-complete 1

    出力例

    INFO Waiting up to 30m0s for the cluster to initialize...

    1
    <installation_directory> には、インストールファイルを保存したディレクトリーへのパスを指定します。
    重要

    インストールプログラムが生成する Ignition 設定ファイルには、24 時間が経過すると期限切れになり、その後に更新される証明書が含まれます。証明書を更新する前にクラスターが停止し、24 時間経過した後にクラスターを再起動すると、クラスターは期限切れの証明書を自動的に復元します。例外として、kubelet 証明書を回復するために保留状態の node-bootstrapper 証明書署名要求 (CSR)を手動で承認する必要があります。詳細は、コントロールプレーン証明書の期限切れの状態からのリカバリー についてのドキュメントを参照してください。

  2. クラスターの稼働状態を確認します。

    1. 以下のコマンドを実行し、現在のクラスターバージョンとステータスを表示します。

      $ oc get clusterversion

      出力例

      NAME      VERSION   AVAILABLE   PROGRESSING   SINCE   STATUS
      version             False       True          24m     Working towards 4.5.4: 99% complete

    2. 以下のコマンドを実行し、 Cluster Version Operator (CVO) を使用してコントロールプレーンで管理される Operator を表示します。

      $ oc get clusteroperators

      出力例

      NAME                                       VERSION   AVAILABLE   PROGRESSING   DEGRADED   SINCE
      authentication                             4.5.4     True        False         False      7m56s
      cloud-credential                           4.5.4     True        False         False      31m
      cluster-autoscaler                         4.5.4     True        False         False      16m
      console                                    4.5.4     True        False         False      10m
      csi-snapshot-controller                    4.5.4     True        False         False      16m
      dns                                        4.5.4     True        False         False      22m
      etcd                                       4.5.4     False       False         False      25s
      image-registry                             4.5.4     True        False         False      16m
      ingress                                    4.5.4     True        False         False      16m
      insights                                   4.5.4     True        False         False      17m
      kube-apiserver                             4.5.4     True        False         False      19m
      kube-controller-manager                    4.5.4     True        False         False      20m
      kube-scheduler                             4.5.4     True        False         False      20m
      kube-storage-version-migrator              4.5.4     True        False         False      16m
      machine-api                                4.5.4     True        False         False      22m
      machine-config                             4.5.4     True        False         False      22m
      marketplace                                4.5.4     True        False         False      16m
      monitoring                                 4.5.4     True        False         False      10m
      network                                    4.5.4     True        False         False      23m
      node-tuning                                4.5.4     True        False         False      23m
      openshift-apiserver                        4.5.4     True        False         False      17m
      openshift-controller-manager               4.5.4     True        False         False      15m
      openshift-samples                          4.5.4     True        False         False      16m
      operator-lifecycle-manager                 4.5.4     True        False         False      22m
      operator-lifecycle-manager-catalog         4.5.4     True        False         False      22m
      operator-lifecycle-manager-packageserver   4.5.4     True        False         False      18m
      service-ca                                 4.5.4     True        False         False      23m
      service-catalog-apiserver                  4.5.4     True        False         False      23m
      service-catalog-controller-manager         4.5.4     True        False         False      23m
      storage                                    4.5.4     True        False         False      17m

    3. 以下のコマンドを実行して、クラスター Pod を表示します。

      $ oc get pods --all-namespaces

      出力例

      NAMESPACE                                               NAME                                                                READY     STATUS      RESTARTS   AGE
      kube-system                                             etcd-member-ip-10-0-3-111.us-east-2.compute.internal                1/1       Running     0          35m
      kube-system                                             etcd-member-ip-10-0-3-239.us-east-2.compute.internal                1/1       Running     0          37m
      kube-system                                             etcd-member-ip-10-0-3-24.us-east-2.compute.internal                 1/1       Running     0          35m
      openshift-apiserver-operator                            openshift-apiserver-operator-6d6674f4f4-h7t2t                       1/1       Running     1          37m
      openshift-apiserver                                     apiserver-fm48r                                                     1/1       Running     0          30m
      openshift-apiserver                                     apiserver-fxkvv                                                     1/1       Running     0          29m
      openshift-apiserver                                     apiserver-q85nm                                                     1/1       Running     0          29m
      ...
      openshift-service-ca-operator                           openshift-service-ca-operator-66ff6dc6cd-9r257                      1/1       Running     0          37m
      openshift-service-ca                                    apiservice-cabundle-injector-695b6bcbc-cl5hm                        1/1       Running     0          35m
      openshift-service-ca                                    configmap-cabundle-injector-8498544d7-25qn6                         1/1       Running     0          35m
      openshift-service-ca                                    service-serving-cert-signer-6445fc9c6-wqdqn                         1/1       Running     0          35m
      openshift-service-catalog-apiserver-operator            openshift-service-catalog-apiserver-operator-549f44668b-b5q2w       1/1       Running     0          32m
      openshift-service-catalog-controller-manager-operator   openshift-service-catalog-controller-manager-operator-b78cr2lnm     1/1       Running     0          31m

    現在のクラスターバージョンが AVAILABLEの場合、インストールが完了します。

1.8.23. 次のステップ

1.9. ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーのネットワークが制限された環境での GCP へのクラスターのインストール

OpenShift Container Platform バージョン 4.5 では、各自でプロビジョニングするインフラストラクチャーおよびインストールリリースコンテンツの内部ミラーを使用して、クラスターを Google Cloud Platform (GCP) にインストールできます

重要

ミラーリングされたインストールリリースのコンテンツを使用して OpenShift Container Platform クラスターをインストールすることは可能ですが、クラスターが GCP API を使用するにはインターネットへのアクセスが必要になります。

以下に、ユーザーによって提供されるインフラストラクチャーのインストールを実行する手順を要約します。これらの手順を実行するか、独自の手順を作成するのに役立つ複数の Deployment Manager テンプレートが提供されます。他の方法を使用して必要なリソースを作成することもできます。

重要

ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーのインストールする手順は、例としてのみ提供されます。独自にプロビジョニングするインフラストラクチャーでクラスターをインストールするには、クラウドプロバイダーおよび OpenShift Container Platform のインストールプロセスについて理解している必要があります。これらの手順を実行するか、独自の手順を作成するのに役立つ複数の Deployment Manager テンプレートが提供されます。他の方法を使用して必要なリソースを作成することもできます。これらのテンプレートはサンプルとしてのみ提供されます。

1.9.1. 前提条件

1.9.2. GCP プロジェクトの設定

OpenShift Container Platform をインストールする前に、これをホストするように Google Cloud Platform (GCP) プロジェクトを設定する必要があります。

1.9.2.1. GCP プロジェクトの作成

OpenShift Container Platform をインストールするには、クラスターをホストするために Google Cloud Platform (GCP) アカウントでプロジェクトを作成する必要があります。

手順

  • OpenShift Container Platform クラスターをホストするプロジェクトを作成します。GCP ドキュメントの「プロジェクトの作成と管理」を参照してください。

    重要

    GCP プロジェクトは、インストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャーを使用している場合には、Premium Network Service 階層を使用する必要があります。インストールプログラムを使用してインストールしたクラスターでは、Standard Network Service 階層はサポートされません。インストールプログラムは、api-int.<cluster_name>.<base_domain> の内部負荷分散を設定します。内部負荷分散には Premium Tier が必要です。

1.9.2.2. GCP での API サービスの有効化

Google Cloud Platform (GCP) プロジェクトでは、OpenShift Container Platform インストールを完了するために複数の API サービスへのアクセスが必要です。

前提条件

  • クラスターをホストするプロジェクトを作成しています。

手順

  • クラスターをホストするプロジェクトで以下の必要な API サービスを有効にします。GCP ドキュメントの「サービスの有効化」を参照してください。

    表1.37 必要な API サービス

    API サービスコンソールサービス名

    Compute Engine API

    compute.googleapis.com

    Google Cloud API

    cloudapis.googleapis.com

    Cloud Resource Manager API

    cloudresourcemanager.googleapis.com

    Google DNS API

    dns.googleapis.com

    IAM Service Account Credentials API

    iamcredentials.googleapis.com

    Identity and Access Management (IAM) API

    iam.googleapis.com

    Service Management API

    servicemanagement.googleapis.com

    Service Usage API

    serviceusage.googleapis.com

    Google Cloud Storage JSON API

    storage-api.googleapis.com

    Cloud Storage

    storage-component.googleapis.com

1.9.2.3. GCP の DNS の設定

OpenShift Container Platform をインストールするには、使用する Google Cloud Platform (GCP) アカウントに、OpenShift Container Platform クラスターをホストする同じプロジェクトに専用のパブリックホストゾーンがなければなりません。このゾーンはドメインに対する権威を持っている必要があります。DNS サービスは、クラスターへの外部接続のためのクラスターの DNS 解決および名前検索を提供します。

手順

  1. ドメイン、またはサブドメイン、およびレジストラーを特定します。既存のドメインおよびレジストラーを移行するか、GCP または他のソースから新規のものを取得できます。

    注記

    新規ドメインを購入する場合、関連する DNS の変更が伝播するのに時間がかかる場合があります。Google 経由でドメインを購入する方法についての詳細は、「 Google ドメイン」を参照してください。

  2. GCP プロジェクトにドメインまたはサブドメインのパブリックホストゾーンを作成します。GCP ドキュメントの「ゾーンの管理」を参照してください。

    openshiftcorp.com などのルートドメインや、 clusters.openshiftcorp.com などのサブドメインを使用します。

  3. ホストゾーンレコードから新規の権威ネームサーバーを抽出します。GCP ドキュメントの「Cloud DNS ネームサーバーを検索する」を参照してください。

    通常は、4 つのネームサーバーがあります。

  4. ドメインが使用するネームサーバーのレジストラーレコードを更新します。たとえば、ドメインを Google ドメインに登録している場合は、Google Domains Help で「How to switch to custom name servers」のトピックを参照してください。
  5. ルートドメインを Google Cloud DNS に移行している場合は、DNS レコードを移行します。GCP ドキュメントの「Cloud DNS への移行」を参照してください。
  6. サブドメインを使用する場合は、所属する会社の手順に従ってその委任レコードを親ドメインに追加します。このプロセスには、所属企業の IT 部門や、会社のルートドメインと DNS サービスを制御する部門へのリクエストが含まれる場合があります。

1.9.2.4. GCP アカウントの制限

OpenShift Container Platform クラスターは多くの Google Cloud Platform (GCP) コンポーネントを使用しますが、デフォルトの 割り当て (Quota) はデフォルトの OpenShift Container Platform クラスターをインストールする機能に影響を与えません。

3 つのコンピュートマシンおよび 3 つのコントロールプレーンマシンが含まれるデフォルトクラスターは以下のリソースを使用します。一部のリソースはブートストラッププロセス時にのみ必要となり、クラスターのデプロイ後に削除されることに注意してください。

表1.38 デフォルトのクラスターで使用される GCP リソース

サービスコンポーネント場所必要なリソースの合計ブートストラップ後に削除されるリソース

サービスアカウント

IAM

グローバル

5

0

ファイアウォールのルール

ネットワーク

グローバル

11

1

転送ルール

コンピュート

グローバル

2

0

ヘルスチェック

コンピュート

グローバル

2

0

イメージ

コンピュート

グローバル

1

0

ネットワーク

ネットワーク

グローバル

1

0

ルーター

ネットワーク

グローバル

1

0

ルート

ネットワーク

グローバル

2

0

サブネットワーク

コンピュート

グローバル

2

0

ターゲットプール

ネットワーク

グローバル

2

0

注記

インストール時にクォータが十分ではない場合、インストールプログラムは超過したクォータとリージョンの両方を示すエラーを表示します。

実際のクラスターサイズ、計画されるクラスターの拡張、およびアカウントに関連付けられた他のクラスターからの使用法を考慮してください。CPU、静的 IP アドレス、および永続ディスク SSD(ストレージ)のクォータは、ほとんどの場合に不十分になる可能性のあるものです。

以下のリージョンのいずれかにクラスターをデプロイする予定の場合、ストレージクォータの最大値を超え、CPU クォータ制限を超える可能性が高くなります。

  • asia-east2
  • asia-northeast2
  • asia-south1
  • australia-southeast1
  • europe-north1
  • europe-west2
  • europe-west3
  • europe-west6
  • northamerica-northeast1
  • southamerica-east1
  • us-west2

GCP コンソールからリソースクォータを増やすことは可能ですが、サポートチケットを作成する必要がある場合があります。OpenShift Container Platform クラスターをインストールする前にサポートチケットを解決できるように、クラスターのサイズを早期に計画してください。

1.9.2.5. GCP でのサービスアカウントの作成

OpenShift Container Platform には、Google API でデータにアクセスするための認証および承認を提供する Google Cloud Platform (GCP) サービスアカウントが必要です。プロジェクトに必要なロールが含まれる既存の IAM サービスアカウントがない場合は、これを作成する必要があります。

前提条件

  • クラスターをホストするプロジェクトを作成しています。

手順

  1. OpenShift Container Platform クラスターをホストするために使用するプロジェクトでサービスアカウントを作成します。GCP ドキュメントで「サービスアカウントの作成」を参照してください。
  2. サービスアカウントに適切なパーミッションを付与します。付随する個別のパーミッションを付与したり、オーナーロールをこれに割り当てることができます。「特定のリソースのサービスアカウントへの役割の付与」を参照してください。

    注記

    サービスアカウントをプロジェクトの所有者にすることが必要なパーミッションを取得する最も簡単な方法になります。 つまりこれは、サービスアカウントはプロジェクトを完全に制御できることを意味します。この権限を提供することに伴うリスクが受け入れ可能であるかどうかを判別する必要があります。

  3. JSON 形式でサービスアカウントキーを作成します。GCP ドキュメントの「サービスアカウントキーの作成」を参照してください。

    クラスターを作成するには、サービスアカウントキーが必要になります。

1.9.2.5.1. 必要な GCP パーミッション

作成するサービスアカウントにオーナーロールを割り当てると、OpenShift Container Platform のインストールに必要なパーミッションも含め、そのサービスアカウントにすべてのパーミッションが付与されます。OpenShift Container Platform クラスターをデプロイするには、サービスアカウントに以下のパーミッションが必要です。クラスターを既存の VPC にデプロイする場合、サービスアカウントでは一部のネットワークのパーミッションを必要としません。これについては、以下の一覧に記載されています。

インストールプログラムに必要なロール

  • Compute 管理者
  • セキュリティー管理者
  • サービスアカウント管理者
  • サービスアカウントユーザー
  • ストレージ管理者

インストール時のネットワークリソースの作成に必要なロール

  • DNS 管理者

ユーザーによってプロビジョニングされる GCP インフラストラクチャーに必要なロール

  • Deployment Manager Editor
  • サービスアカウントキー管理者

オプションのロール

クラスターで Operator の制限された認証情報を新たに作成できるようにするには、以下のロールを追加します。

  • サービスアカウントキー管理者

ロールは、コントロールプレーンおよびコンピュートマシンが使用するサービスアカウントに適用されます。

表1.39 GCP サービスアカウントのパーミッション

アカウントロール

コントロールプレーン

roles/compute.instanceAdmin

roles/compute.networkAdmin

roles/compute.securityAdmin

roles/storage.admin

roles/iam.serviceAccountUser

コンピュート

roles/compute.viewer

roles/storage.admin

1.9.2.6. サポートされている GCP リージョン

OpenShift Container Platform クラスターを以下の Google Cloud Platform (GCP) リージョンにデプロイできます。

  • asia-east1 (Changhua County, Taiwan)
  • asia-east2 (Hong Kong)
  • asia-northeast1 (Tokyo, Japan)
  • asia-northeast2 (Osaka, Japan)
  • asia-south1 (Mumbai, India)
  • asia-southeast1 (Jurong West, Singapore)
  • australia-southeast1 (Sydney, Australia)
  • europe-north1 (Hamina, Finland)
  • europe-west1 (St. Ghislain, Belgium)
  • europe-west2 (London, England, UK)
  • europe-west3 (Frankfurt, Germany)
  • europe-west4 (Eemshaven, Netherlands)
  • europe-west6 (Zürich, Switzerland)
  • northamerica-northeast1 (Montréal, Québec, Canada)
  • southamerica-east1 (São Paulo, Brazil)
  • us-central1 (Council Bluffs, Iowa, USA)
  • us-east1 (Moncks Corner, South Carolina, USA)
  • us-east4 (Ashburn, Northern Virginia, USA)
  • us-west1 (The Dalles, Oregon, USA)
  • us-west2 (Los Angeles, California, USA)

1.9.2.7. GCP の CLI ツールのインストールおよび設定

ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーを使用して Google Cloud Platform (GCP) に OpenShift Container Platform をインストールするには、GCP の CLI ツールをインストールし、設定する必要があります。

前提条件

  • クラスターをホストするプロジェクトを作成しています。
  • サービスアカウントを作成し、これに必要なパーミッションを付与しています。

手順

  1. $PATH で以下のバイナリーをインストールします。

    • gcloud
    • gsutil

    GCP ドキュメントの「Google Cloud SDK のドキュメント」を参照してください。

  2. 設定したサービスアカウントで、gcloud ツールを使用して認証します。

    GCP ドキュメントで、サービスアカウントでの認証について参照してください。

1.9.3. GCP のインストール設定ファイルの作成

ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーを使用して OpenShift Container Platform を Google Cloud Platform (GCP) にインストールするには、インストールプログラムがクラスターをデプロイするために必要なファイルを生成し、クラスターが使用するマシンのみを作成するようにそれらのファイルを変更する必要があります。install-config.yaml ファイル、Kubernetes マニフェスト、および Ignition 設定ファイルを生成し、カスタマイズします。

1.9.3.1. インストール設定ファイルの作成

Google Cloud Platform (GCP) にインストールする OpenShift Container Platform クラスターをカスタマイズできます。

前提条件

  • OpenShift Container Platform インストールプログラム、およびクラスターのプルシークレットを取得します。

手順

  1. install-config.yaml ファイルを作成します。

    1. 以下のコマンドを実行します。

      $ ./openshift-install create install-config --dir=<installation_directory> 1
      1
      <installation_directory> の場合、インストールプログラムが作成するファイルを保存するためにディレクトリー名を指定します。
      重要

      空のディレクトリーを指定します。ブートストラップ X.509 証明書などの一部のインストールアセットの有効期限は短く設定されているため、インストールディレクトリーを再利用することができません。別のクラスターインストールの個別のファイルを再利用する必要がある場合は、それらをディレクトリーにコピーすることができます。ただし、インストールアセットのファイル名はリリース間で変更される可能性があります。インストールファイルを以前のバージョンの OpenShift Container Platform からコピーする場合は注意してコピーを行ってください。

    2. プロンプト時に、クラウドの設定の詳細情報を指定します。

      1. オプション: クラスターマシンにアクセスするために使用する SSH キーを選択します。

        注記

        インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、ssh-agent プロセスが使用する SSH キーを指定します。

      2. ターゲットに設定するプラットフォームとして gcp を選択します。
      3. コンピューター上で GCP アカウント用のサービスアカウントキーを設定していない場合、GCP からこれを取得してファイルの内容を貼り付けるか、またはファイルへの絶対パスを入力する必要があります。
      4. クラスターのプロビジョニングに使用するプロジェクト ID を選択します。デフォルト値は、設定したサービスアカウントによって指定されます。
      5. クラスターをデプロイするリージョンを選択します。
      6. クラスターをデプロイするベースドメインを選択します。ベースドメインは、クラスターに作成したパブリック DNS ゾーンに対応します。
      7. クラスターの記述名を入力します。
      8. Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Pull Secret」ページから取得したプルシークレットを貼り付けます。
  2. install-config.yaml ファイルを変更します。利用可能なパラメーターの詳細については、「インストール設定パラメーター」セクションを参照してください。
  3. install-config.yaml ファイルをバックアップし、複数のクラスターをインストールするために使用できるようにします。

    重要

    install-config.yaml ファイルはインストールプロセス時に使用されます。このファイルを再利用する必要がある場合は、この段階でこれをバックアップしてください。

1.9.3.2. Kubernetes マニフェストおよび Ignition 設定ファイルの作成

一部のクラスター定義ファイルを変更し、クラスターマシンを手動で起動する必要があるため、クラスターがマシンを作成するために必要な Kubernetes マニフェストと Ignition 設定ファイルを生成する必要があります。

重要

インストールプログラムが生成する Ignition 設定ファイルには、24 時間が経過すると期限切れになり、その後に更新される証明書が含まれます。証明書を更新する前にクラスターが停止し、24 時間経過した後にクラスターを再起動すると、クラスターは期限切れの証明書を自動的に復元します。例外として、kubelet 証明書を回復するために保留状態の node-bootstrapper 証明書署名要求 (CSR)を手動で承認する必要があります。詳細は、コントロールプレーン証明書の期限切れの状態からのリカバリー についてのドキュメントを参照してください。

前提条件

  • OpenShift Container Platform インストールプログラムを取得します。ネットワークが制限されたインストールでは、これらのファイルがミラーホスト上に置かれます。
  • install-config.yaml インストール設定ファイルを作成します。

手順

  1. クラスターの Kubernetes マニフェストを生成します。

    $ ./openshift-install create manifests --dir=<installation_directory> 1

    出力例

    INFO Consuming Install Config from target directory
    WARNING Making control-plane schedulable by setting MastersSchedulable to true for Scheduler cluster settings

    1
    <installation_directory> については、作成した install-config.yaml ファイルが含まれるインストールディレクトリーを指定します。

    インストールプロセスの後の部分で独自のコンピュートマシンを作成するため、この警告を無視しても問題がありません。

  2. コントロールプレーンマシンを定義する Kubernetes マニフェストファイルを削除します。

    $ rm -f <installation_directory>/openshift/99_openshift-cluster-api_master-machines-*.yaml

    これらのファイルを削除することで、クラスターがコントロールプレーンマシンを自動的に生成するのを防ぐことができます。

  3. オプション: クラスターでコンピュートマシンをプロビジョニングする必要がない場合は、ワーカーマシンを定義する Kubernetes マニフェストファイルを削除します。

    $ rm -f <installation_directory>/openshift/99_openshift-cluster-api_worker-machineset-*.yaml

    ワーカーマシンは独自に作成し、管理するため、これらのマシンを初期化する必要はありません。

  4. <installation_directory>/manifests/cluster-scheduler-02-config.yml Kubernetes マニフェストファイルを変更し、Pod がコントロールプレーンマシンにスケジュールされないようにします。

    1. <installation_directory>/manifests/cluster-scheduler-02-config.yml ファイルを開きます。
    2. mastersSchedulable パラメーターを見つけ、その値を False に設定します。
    3. ファイルを保存し、終了します。
  5. オプション: Ingress Operator を DNS レコードを作成するよう設定する必要がない場合は、<installation_directory>/manifests/cluster-dns-02-config.yml DNS 設定ファイルから privateZone および publicZone セクションを削除します。

    apiVersion: config.openshift.io/v1
    kind: DNS
    metadata:
      creationTimestamp: null
      name: cluster
    spec:
      baseDomain: example.openshift.com
      privateZone: 1
        id: mycluster-100419-private-zone
      publicZone: 2
        id: example.openshift.com
    status: {}
    1 2
    このセクションを完全に削除します。

    これを実行する場合、後のステップで Ingress DNS レコードを手動で追加する必要があります。

  6. Ignition 設定ファイルを取得します。

    $ ./openshift-install create ignition-configs --dir=<installation_directory> 1
    1
    <installation_directory> については、同じインストールディレクトリーを指定します。

    以下のファイルはディレクトリーに生成されます。

    .
    ├── auth
    │   ├── kubeadmin-password
    │   └── kubeconfig
    ├── bootstrap.ign
    ├── master.ign
    ├── metadata.json
    └── worker.ign

1.9.4. 一般的な変数のエクスポート

1.9.4.1. インフラストラクチャー名の抽出

Ignition 設定ファイルには、Google Cloud Platform (GCP) でクラスターを一意に識別するために使用できる一意のクラスター ID が含まれます。提供される Deployment Manager テンプレートにはこのインフラストラクチャー名への参照が含まれるため、これを抽出する必要があります。

前提条件

  • OpenShift Container Platform インストールプログラム、およびクラスターのプルシークレットを取得します。
  • クラスターの Ignition 設定ファイルを生成します。
  • jq パッケージをインストールします。

手順

  • Ignition 設定ファイルメタデータからインフラストラクチャー名を抽出し、表示するには、以下のコマンドを実行します。

    $ jq -r .infraID <installation_directory>/metadata.json 1
    1
    <installation_directory> には、インストールファイルを保存したディレクトリーへのパスを指定します。

    出力例

    openshift-vw9j6 1

    1
    このコマンドの出力はクラスター名とランダムな文字列です。

1.9.4.2. Deployment Manager テンプレートの一般的な変数のエクスポート

ユーザーによって提供されるインフラストラクチャーのインストールを Google Cloud Platform (GCP) で実行するのに役立つ指定の Deployment Manager テンプレートで使用される一般的な変数のセットをエクスポートする必要があります。

注記

特定の Deployment Manager テンプレートには、追加のエクスポートされる変数が必要になる場合があります。これについては、関連する手順で詳しく説明されています。

前提条件

  • OpenShift Container Platform インストールプログラム、およびクラスターのプルシークレットを取得します。
  • クラスターの Ignition 設定ファイルを生成します。
  • jq パッケージをインストールします。

手順

  1. 提供される Deployment Manager テンプレートで使用される以下の一般的な変数をエクスポートします。

    $ export BASE_DOMAIN='<base_domain>'
    $ export BASE_DOMAIN_ZONE_NAME='<base_domain_zone_name>'
    $ export NETWORK_CIDR='10.0.0.0/16'
    $ export MASTER_SUBNET_CIDR='10.0.0.0/19'
    $ export WORKER_SUBNET_CIDR='10.0.32.0/19'
    
    $ export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig 1
    $ export CLUSTER_NAME=`jq -r .clusterName <installation_directory>/metadata.json`
    $ export INFRA_ID=`jq -r .infraID <installation_directory>/metadata.json`
    $ export PROJECT_NAME=`jq -r .gcp.projectID <installation_directory>/metadata.json`
    $ export REGION=`jq -r .gcp.region <installation_directory>/metadata.json`
    1
    <installation_directory> には、インストールファイルを保存したディレクトリーへのパスを指定します。

1.9.5. GCP での VPC の作成

OpenShift Container Platform クラスターで使用する VPC を Google Cloud Platform (GCP) で作成する必要があります。各種の要件を満たすよう VPC をカスタマイズできます。VPC を作成する 1 つの方法として、提供されている Deployment Manager テンプレートを変更することができます。