第13章 クラスター全体のプロキシーの設定

実稼働環境では、インターネットへの直接アクセスを拒否し、代わりに HTTP または HTTPS プロキシーを使用することができます。既存クラスターのプロキシーオブジェクトを変更 するか、または新規クラスターの install-config.yaml ファイルでプロキシー設定を行うことにより、OpenShift Container Platform をプロキシーを使用するように設定できます。

重要

クラスター全体のプロキシーは、ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーのインストールを使用している場合や、サポートされるプロバイダーに、仮想プライベートクラウドや仮想ネットワークなどの独自のネットワークを提供する場合にのみサポートされます。

13.1. 前提条件

  • クラスターがアクセスする必要のあるサイト を確認し、プロキシーをバイパスする必要があるかどうかを判断します。デフォルトで、すべてのクラスター egress トラフィック (クラスターをホストするクラウドのクラウドプロバイダー API に対する呼び出しを含む) はプロキシーされます。プロキシーオブジェクトの spec.noProxy フィールドにサイトを追加し、必要に応じてプロキシーをバイパスします。

    注記

    Proxy オブジェクトの status.noProxy フィールドには、インストール設定の networking.machineNetwork[].cidrnetworking.clusterNetwork[].cidr、および networking.serviceNetwork[] フィールドの値が設定されます。

    Amazon Web Services (AWS)、Google Cloud Platform (GCP)、Microsoft Azure、および {rh-openstack-first} へのインストールの場合、Proxy オブジェクトの status.noProxy フィールドは、インスタンスメタデータのエンドポイント (169.254.169.254) で設定されます。