8.2. ライブマイグレーションの制限およびタイムアウト

ライブマイグレーションの制限およびタイムアウトは、移行プロセスがクラスターに負担をかけないようにするために適用されます。kubevirt-config 設定ファイルを編集してこれらの設定を行います。

8.2.1. ライブマイグレーションの制限およびタイムアウトの設定

更新された key:value フィールドを openshift-cnv namespace にある kubevirt-config 設定ファイルに追加することによってライブマイグレーションの制限およびタイムアウトを設定します。

手順

  • kubevirt-config 設定ファイルを編集し、必要なライブマイグレーションパラメーターを追加します。以下の例は、デフォルト値を示しています。

    $ oc edit configmap kubevirt-config -n openshift-cnv
    apiVersion: v1
    kind: ConfigMap
    metadata:
      name: kubevirt-config
      namespace: kubevirt
      labels:
        kubevirt.io: ""
    data:
      feature-gates: "LiveMigration"
      migrations: |-
        parallelMigrationsPerCluster: 5
        parallelOutboundMigrationsPerNode: 2
        bandwidthPerMigration: 64Mi
        completionTimeoutPerGiB: 800
        progressTimeout: 150

8.2.2. クラスター全体のライブマイグレーションの制限およびタイムアウト

表8.1 マイグレーションパラメーター

パラメーターDescriptionデフォルト

parallelMigrationsPerCluster

クラスターで並行して実行されるマイグレーションの数。

5

parallelOutboundMigrationsPerNode

ノードごとのアウトバウンドマイグレーションの最大数。

2

bandwidthPerMigration

各マイグレーションの帯域幅 (MiB/s)。

64Mi

completionTimeoutPerGiB

マイグレーションが (メモリー GiB あたりの秒単位の) この時間内に終了しなかった場合、マイグレーションは取り消されます。たとえば、6GiB メモリーを持つ仮想マシンインスタンスは、4800 秒内にマイグレーションを完了しない場合にタイムアウトします。Migration MethodBlockMigration の場合、移行するディスクのサイズは計算に含められます。

800

progressTimeout

マイグレーションは、メモリーコピーの進展が (秒単位の) この時間内に見られない場合に取り消されます。

150