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15.3. ユースケース: Pod での ConfigMap の使用

以下のセクションでは、Pod で ConfigMap オブジェクトを使用する際のいくつかのユースケースについて説明します。

15.3.1. ConfigMap の使用によるコンテナーでの環境変数の設定

ConfigMap はコンテナーで個別の環境変数を設定するために使用したり、有効な環境変数名を生成するすべてのキーを使用してコンテナーで環境変数を設定するために使用したりすることができます。

例として、以下の ConfigMap について見てみましょう。

2 つの環境変数を含む ConfigMap

apiVersion: v1
kind: ConfigMap
metadata:
  name: special-config 1
  namespace: default 2
data:
  special.how: very 3
  special.type: charm 4

1
ConfigMap の名前。
2
ConfigMap が置かれているプロジェクト。ConfigMap は同じプロジェクトの Pod によってのみ参照されます。
3 4
挿入する環境変数

1 つの環境変数を含む ConfigMap

apiVersion: v1
kind: ConfigMap
metadata:
  name: env-config 1
  namespace: default
data:
  log_level: INFO 2

1
ConfigMap の名前。
2
挿入する環境変数

手順

  • configMapKeyRef セクションを使用して、Pod の ConfigMap のキーを使用できます。

    特定の環境変数を挿入するように設定されている Pod 仕様のサンプル

    apiVersion: v1
    kind: Pod
    metadata:
      name: dapi-test-pod
    spec:
      containers:
        - name: test-container
          image: gcr.io/google_containers/busybox
          command: [ "/bin/sh", "-c", "env" ]
          env: 1
            - name: SPECIAL_LEVEL_KEY 2
              valueFrom:
                configMapKeyRef:
                  name: special-config 3
                  key: special.how 4
            - name: SPECIAL_TYPE_KEY
              valueFrom:
                configMapKeyRef:
                  name: special-config 5
                  key: special.type 6
                  optional: true 7
          envFrom: 8
            - configMapRef:
                name: env-config 9
      restartPolicy: Never

    1
    ConfigMap から指定された環境変数をプルするためのスタンザです。
    2
    キーの値を挿入する Pod 環境変数の名前です。
    3 5
    特定の環境変数のプルに使用する ConfigMap の名前です。
    4 6
    ConfigMap からプルする環境変数です。
    7
    環境変数をオプションにします。オプションとして、Pod は指定された ConfigMap およびキーが存在しない場合でも起動します。
    8
    ConfigMap からすべての環境変数をプルするためのスタンザです。
    9
    すべての環境変数のプルに使用する ConfigMap の名前です。

    この Pod が実行されると、Pod のログには以下の出力が含まれます。

    SPECIAL_LEVEL_KEY=very
    log_level=INFO
注記

SPECIAL_TYPE_KEY=charm は出力例に一覧表示されません。optional: true が設定されているためです。

15.3.2. ConfigMap を使用したコンテナーコマンドのコマンドライン引数の設定

ConfigMap は、コンテナーのコマンドまたは引数の値を設定するために使用することもできます。これは、Kubernetes 置換構文 $(VAR_NAME) を使用して実行できます。以下の ConfigMap について見てみましょう。

apiVersion: v1
kind: ConfigMap
metadata:
  name: special-config
  namespace: default
data:
  special.how: very
  special.type: charm

手順

  • 値をコンテナーのコマンドに挿入するには、環境変数で ConfigMap を使用する場合のように環境変数として使用する必要のあるキーを使用する必要があります。次に、$(VAR_NAME) 構文を使用してコンテナーのコマンドでそれらを参照することができます。

    特定の環境変数を挿入するように設定されている Pod 仕様のサンプル

    apiVersion: v1
    kind: Pod
    metadata:
      name: dapi-test-pod
    spec:
      containers:
        - name: test-container
          image: gcr.io/google_containers/busybox
          command: [ "/bin/sh", "-c", "echo $(SPECIAL_LEVEL_KEY) $(SPECIAL_TYPE_KEY)" ] 1
          env:
            - name: SPECIAL_LEVEL_KEY
              valueFrom:
                configMapKeyRef:
                  name: special-config
                  key: special.how
            - name: SPECIAL_TYPE_KEY
              valueFrom:
                configMapKeyRef:
                  name: special-config
                  key: special.type
      restartPolicy: Never

    1
    環境変数として使用するキーを使用して、コンテナーのコマンドに値を挿入します。

    この Pod が実行される場合、test-container コンテナーで実行される echo コマンドの出力は以下のようになります。

    very charm

15.3.3. ConfigMap の使用によるボリュームへのコンテンツの挿入

ConfigMap を使用して、コンテンツをボリュームに挿入することができます。

ConfigMap の例

apiVersion: v1
kind: ConfigMap
metadata:
  name: special-config
  namespace: default
data:
  special.how: very
  special.type: charm

手順

ConfigMap を使用してコンテンツをボリュームに挿入するには、2 つの異なるオプションを使用できます。

  • ConfigMap を使用してコンテンツをボリュームに挿入するための最も基本的な方法は、キーがファイル名であり、ファイルの内容がキーの値になっているファイルでボリュームを設定する方法です。

    apiVersion: v1
    kind: Pod
    metadata:
      name: dapi-test-pod
    spec:
      containers:
        - name: test-container
          image: gcr.io/google_containers/busybox
          command: [ "/bin/sh", "cat", "/etc/config/special.how" ]
          volumeMounts:
          - name: config-volume
            mountPath: /etc/config
      volumes:
        - name: config-volume
          configMap:
            name: special-config 1
      restartPolicy: Never
    1
    キーを含むファイル。

    この Pod が実行されると、cat コマンドの出力は以下のようになります。

    very
  • ConfigMap キーが展開されるボリューム内のパスを制御することもできます。

    apiVersion: v1
    kind: Pod
    metadata:
      name: dapi-test-pod
    spec:
      containers:
        - name: test-container
          image: gcr.io/google_containers/busybox
          command: [ "/bin/sh", "cat", "/etc/config/path/to/special-key" ]
          volumeMounts:
          - name: config-volume
            mountPath: /etc/config
      volumes:
        - name: config-volume
          configMap:
            name: special-config
            items:
            - key: special.how
              path: path/to/special-key 1
      restartPolicy: Never
    1
    ConfigMap キーへのパス。

    この Pod が実行されると、cat コマンドの出力は以下のようになります。

    very