第8章 Knative Serving 自動スケーリングの設定

重要

サポートされなくなった Red Hat OpenShift Serverless リリースについてのドキュメントです。Red Hat OpenShift Serverless は現在 OpenShift Container Platform 4.3 以降でサポートされています。

OpenShift Serverless は、Knative Serving 自動スケーリングシステムを OpenShift Container Platform クラスターで有効にすることで、アクティブでない Pod をゼロにスケーリングする機能など、Pod の自動スケーリングの各種機能を提供します。

Knative Serving の自動スケーリングを有効にするには、リビジョンテンプレートで同時実行 (concurrency) およびスケール境界 (scale bound) を設定する必要があります。

注記

リビジョンテンプレートでの制限およびターゲットの設定は、アプリケーションの単一インスタンスに対して行われます。たとえば、target アノテーションを 50 に設定することにより、アプリケーションの各インスタンスが一度に 50 要求を処理できるようアプリケーションをスケーリングするように Autoscaler が設定されます。

8.1. Knative Serving 自動スケーリングの同時要求の設定

アプリケーションの各インスタンス (リビジョンコンテナー) によって処理される同時要求の数は、リビジョンテンプレートに target アノテーションまたは containerConcurrency フィールドを追加して指定できます。

以下は、リビジョンテンプレートで使用される target のサンプルです。

apiVersion: serving.knative.dev/v1alpha1
kind: Service
metadata:
  name: myapp
spec:
  template:
    metadata:
      annotations:
        autoscaling.knative.dev/target: 50
    spec:
      containers:
      - image: myimage

以下は、リビジョンテンプレートで使用される containerConcurrency のサンプルです。

apiVersion: serving.knative.dev/v1alpha1
kind: Service
metadata:
  name: myapp
spec:
  template:
    metadata:
      annotations:
    spec:
      containerConcurrency: 100
      containers:
      - image: myimage

targetcontainerConcurrency の両方の値を追加することにより、同時要求の target 数をターゲットとして設定できますが、これにより要求の containerConcurrency 数のハード制限も設定されます。

たとえば、target 値が 50 で、containerConcurrency 値が 100 の場合、要求のターゲットに設定された数は 50 になりますが、ハード制限は 100 になります。

containerConcurrency 値が target 値よりも低い場合、実際に処理できる数よりも多くの要求をターゲットとして設定する必要はないため、target 値は小さい値に調整されます。

注記

containerConcurrency は、特定の時点にアプリケーションに到達する要求の数を制限する明らかな必要がある場合にのみ使用する必要があります。containerConcurrency は、アプリケーションで同時実行の制約を実行する必要がある場合にのみ使用することを推奨します。

8.1.1. ターゲットアノテーションの使用による同時要求の設定

同時要求数のデフォルトターゲットは 100 ですが、リビジョンテンプレートで autoscaling.knative.dev/target アノテーション値を追加または変更することによってこの値を上書きできます。

以下は、ターゲットを 50 に設定するためにこのアノテーションをリビジョンテンプレートで使用する方法の例を示しています。

autoscaling.knative.dev/target: 50

8.1.2. containerConcurrency フィールドを使用した同時要求の設定

containerConcurrency は、処理される同時要求数にハード制限を設定します。

containerConcurrency: 0 | 1 | 2-N
0
無制限の同時要求を許可します。
1
リビジョンコンテナーの所定インスタンスによって一度に処理される要求は 1 つのみであることを保証します。
2 以上
同時要求をこの数に制限します。
注記

target アノテーションがない場合、自動スケーリングは、targetcontainerConcurrency の値と等しい場合のように設定されます。