第6章 オブジェクトの最大値に合わせた環境計画
OpenShift Container Platform クラスターの計画時に以下のテスト済みのオブジェクトの最大値を考慮します。
これらのガイドラインは、最大規模のクラスターに基づいています。小規模なクラスターの場合、最大値はこれより低くなります。指定のしきい値に影響を与える要因には、etcd バージョンやストレージデータ形式などの多数の要因があります。
ほとんど場合、これらの制限値を超えると、パフォーマンスが全体的に低下します。ただし、これによって必ずしもクラスターに障害が発生する訳ではありません。
6.1. メジャーリリースについての OpenShift Container Platform のテスト済みクラスターの最大値
OpenShift Container Platform 3.x のテスト済みクラウドプラットフォーム: Red Hat OpenStack、Amazon Web Services および Microsoft AzureOpenShift Container Platform 4.x のテスト済み Cloud Platform : Amazon Web Services、Microsoft Azure および Google Cloud Platform
最大値のタイプ | 3.x テスト済みの最大値 | 4.x テスト済みの最大値 |
---|---|---|
ノード数 | 2,000 | 2,000 |
Pod 数:footnote:numberofpodsmajorrelease[ここに記載の Pod 数は、テスト用の Pod 数です。実際の Pod 数は、アプリケーションのメモリー、CPU、ストレージ要件により異なります。] | 150,000 | 150,000 |
ノードあたりの Pod 数 | 250 |
500 footnote:podspernodemajorrelease[これは、ワーカーノードごとに 500 の Pod を持つ 100 ワーカーノードを含むクラスターでテストされています。デフォルトの |
コアあたりの Pod 数 | デフォルト値はありません。 | デフォルト値はありません。 |
namespace 数 footnote:numberofnamepacesmajorrelease[有効なプロジェクトが多数ある場合、キースペースが過剰に拡大し、スペースのクォータを超過すると、etcd はパフォーマンスの低下による影響を受ける可能性があります。etcd ストレージを解放するために、デフラグを含む etcd の定期的なメンテナンスを行うことを強くお勧めします。] | 10,000 | 10,000 |
ビルド数 | 10,000(デフォルト Pod RAM 512 Mi)- Pipeline ストラテジー | 10,000(デフォルト Pod RAM 512 Mi)- Source-to-Image (S2I) ビルドストラテジー |
namespace ごとの Pod 数footnote:objectpernamespacemajorrelease[これは、状態の変更に対する対応として、特定の namespace にある全オブジェクトに対して反復する必要のある、システム内のコントロールループ数のことです。単一の namespace に特定タイプのオブジェクトの数が多くなると、ループのコストが上昇し、特定の状態変更を処理する速度が低下します。この制限については、アプリケーションの各種要件を満たすのに十分な CPU、メモリー、およびディスクがシステムにあることが前提となっています。] | 25,000 | 25,000 |
サービス数footnote:servicesandendpointsmajorrelease[iptables では、各サービスポートと各サービスのバックエンドに対応するエントリーが含まれます。特定のサービスのバックエンド数は、エンドポイントのオブジェクトサイズに影響があり、その結果、システム全体に送信されるデータサイズにも影響を与えます。] | 10,000 | 10,000 |
namespace ごとのサービス数 | 5,000 | 5,000 |
サービスごとのバックエンド数 | 5,000 | 5,000 |
namespace ごとのデプロイメント数 footnote:objectpernamespacemajorrelease[] | 2,000 | 2,000 |