1.5. Container-native Virtualization のアップグレード

Container-native virtualization の インストール時に自動更新を有効にします。ここで予想されること、および更新のステータスをチェックする方法を確認します。

重要

Container-native Virtualization はテクノロジープレビュー機能です。テクノロジープレビュー機能は Red Hat の実稼働環境でのサービスレベルアグリーメント (SLA) ではサポートされていないため、Red Hat では実稼働環境での使用を推奨していません。Red Hat は実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。これらの機能は、近々発表予定の製品機能をリリースに先駆けてご提供することにより、お客様は機能性をテストし、開発プロセス中にフィードバックをお寄せいただくことができます。

Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲についての詳細は、https://access.redhat.com/ja/support/offerings/techpreview/ を参照してください。

1.5.1. Container-native Virtualization のアップグレードについて

Container-native Virtualization のインストール時に自動更新を有効にした場合、更新が利用可能になり次第、それらの更新を受信できます。

追加情報

  • Container-native Virtualization バージョン 2.1 では、z-stream 更新のみが利用できます。たとえば、Container-native Virtualization 2.1.0 → Container-native virtualization 2.1.1 のアップグレードの例を見てみましょう。
  • 更新は、OpenShift Container Platform のインストール時にデプロイされる Marketplace Operator 経由で送信されます。Marketplace Operator は外部 Operator をクラスターに対して利用可能にします。
  • アップグレードを実行しても仮想マシンのワークロードは中断しません。

    • 仮想マシン Pod は、アップグレード時に再起動したり、移行したりしません。virt-launcher Pod を更新する必要がある場合は、仮想マシンの再起動またはライブマイグレーションが必要になります。

      注記

      各仮想マシンには、仮想マシンインスタンスを実行する virt-launcher Pod があります。virt-launcher Pod は、仮想マシンのプロセスを管理するために使用される libvirt のインスタンスを実行します。

  • アップグレードによってネットワーク接続が中断されることはありません。
  • DataVolume およびその関連付けられた PersistentVolumeClaim はアップグレード時に保持されます。
  • 更新の完了までにかかる時間は、ネットワーク接続によって異なります。ほとんどの自動更新は 15 分以内に完了します。

1.5.2. アップグレードステータスの監視

Container-native Virtualization アップグレードステータスをモニターする最適な方法として、ClusterServiceVersion (CSV) (CSV) PHASE を監視できます。Web コンソールを使用するか、ここに提供されているコマンドを実行して CSV の状態をモニターすることもできます。

注記

PHASE および状態の値は利用可能な情報に基づく近似値になります。

前提条件

  • cluster-admin ロールを持つユーザーとしてのクラスターへのアクセスがあること。
  • oc として知られる OpenShift コマンドラインインターフェース (CLI) のインストール。

手順

  1. 次のコマンドを実行します。

    $ oc get csv
  2. 出力を確認し、PHASE フィールドをチェックします。以下は例になります。

    VERSION  REPLACES                                        PHASE
    2.1.1    kubevirt-hyperconverged-operator.v2.1.0         Installing
    2.1.0                                                    Replacing
  3. オプション: 以下のコマンドを実行して、すべての Container-native Virtualization コンポーネントの状態の集約されたステータスをモニターします。

    $ oc get hco -n openshift-cnv hyperconverged-cluster \
    -o=jsonpath='{range .status.conditions[*]}{.type}{"\t"}{.status}{"\t"}{.message}{"\n"}{end}'

    アップグレードが成功すると、以下の出力が得られます。

    ReconcileComplete  True  Reconcile completed successfully
    Available          True  Reconcile completed successfully
    Progressing        False Reconcile completed successfully
    Degraded           False Reconcile completed successfully
    Upgradeable        True  Reconcile completed successfully