2.16. 仮想マシンテンプレートの作成

仮想マシンテンプレートの使用は、同様の設定を持つ複数の仮想マシンを作成するための簡単な方法です。テンプレートの作成後、仮想マシンの作成時にテンプレートを参照できます。

2.16.1. Web コンソールでのインタラクティブなウィザードを使用した仮想マシンテンプレートの作成

Web コンソールは、Basic SettingsNetworking、および Storage 画面にナビゲートし、仮想マシンテンプレートの作成プロセスを単純化するインタラクティブなウィザードを特長としています。すべての必須フィールドには * のマークが付けられます。ウィザードは必須フィールドの入力が完了するまで次の画面に移動することを防ぎます。

手順

  1. Container-native Virtualization コンソールで WorkloadsVirtual Machine Templates をクリックします。
  2. Create Template をクリックし、Create with Wizard を選択します。
  3. すべての必須の Basic Settings を入力します。
  4. Next をクリックして Networking 画面に進みます。デフォルトで nic0 という名前の NIC が割り当てられます。

    1. オプション: Create NIC をクリックして追加の NIC を作成します。
    2. オプション: Options メニュー kebab をクリックし、Remove NIC を選択していずれか、またはすべての NIC を削除できます。テンプレートから作成される仮想マシンには、割り当てられている NIC は不要です。NIC は仮想マシンの作成後に作成できます。
  5. Next をクリックして Storage 画面に進みます。

    1. オプション: Create Disk をクリックして追加のディスクを作成します。
    2. オプション: ディスクをクリックして選択可能なフィールドを変更します。✓ ボタンをクリックして変更を保存します。
    3. オプション: Attach Disk をクリックして、Select Storage リストから利用可能なディスクを選択します。

      注記

      URL または Container のいずれかが Basic Settings 画面で Provision Source として選択されてる場合、rootdisk ディスクが作成され、Bootable Disk として仮想マシンに割り当てられます。rootdisk を変更できますが、これを削除することはできません。

      Bootable Disk は、仮想マシンにディスクが割り当てられていない場合、PXE ソースからプロビジョニングされる仮想マシンには不要です。1 つ以上のディスクが仮想マシンに割り当てられている場合、Bootable Disk を 1 つを選択する必要があります。

  6. Create Virtual Machine Template > をクリックします。Results 画面には、仮想マシンテンプレートの JSON 設定ファイルが表示されます。

    テンプレートは WorkloadsVirtual Machine Templates に一覧表示されます。

2.16.2. 仮想マシンテンプレートのインタラクティブなウィザードのフィールド

以下の表は、Create Virtual Machine Template のインタラクティブなウィザードの Basic SettingsNetworking、および Storage ペインのフィールドを説明しています。

2.16.2.1. 仮想マシンテンプレートウィザードのフィールド

名前パラメーター説明

名前

 

この名前には、小文字 (a-z)、数字 (0-9)、およびハイフン (-) を含めることができ、最大 253 文字を使用できます。最初と最後の文字は英数字にする必要があります。この名前には、大文字、スペース、ピリオド (.)、または特殊文字を使用できません。

説明

 

オプションの説明フィールド。

Provision Source

PXE

PXE メニューから仮想マシンをプロビジョニングします。クラスターに PXE 対応の NIC が必要になります。

URL

HTTP または S3 エンドポイントで利用できるイメージから仮想マシンをプロビジョニングします。

Container

クラスターからアクセスできるレジストリーの起動可能なオペレーティングシステムコンテナーから仮想マシンをプロビジョニングします。例: kubevirt/cirros-registry-disk-demo

Cloned Disk

プロビジョニングソースはクローン作成されたディスクです。

Import

サポートされているプロバイダーから仮想マシンをインポートします。

Operating System

 

クラスターで利用可能なオペレーティングシステムの一覧。これは、仮想マシンの主なオペレーティングシステムになります。ImportProvider Source として選択する場合、オペレーティングシステムはインポートされる VMware 仮想マシンのオペレーティングシステムに基づいて自動的に入力されます。

Flavor

small、medium、large、tiny、Custom

仮想マシンに割り当てられる CPU およびメモリーの量を決定するプリセット。

Workload Profile

desktop

デスクトップで使用するための仮想マシン設定。

generic

各種のワークロードについてのパフォーマンスと互換性のバランスを取るための仮想マシンの設定。

high performance

高パフォーマンスの負荷に対して最適化された仮想マシン設定。

Use cloud-init

 

これを選択し、cloud-init フィールドを有効にします。

2.16.2.2. Cloud-init フィールド

名前説明

Hostname

仮想マシンの特定のホスト名を設定します。

Authenticated SSH Keys

仮想マシンの ~/.ssh/authorized_keys にコピーされるユーザーの公開鍵。

Use custom script

他のオプションを、カスタム cloud-init スクリプトを貼り付けるフィールドに置き換えます。

2.16.2.3. ネットワークフィールド

名前説明

Create NIC

仮想マシンの新規 NIC を作成します。

NIC NAME

NIC の名前。

MAC ADDRESS

ネットワークインターフェースの MAC アドレス。MAC アドレスが指定されていない場合、セッションの一時アドレスが生成されます。

NETWORK CONFIGURATION

利用可能な NetworkAttachmentDefinition オブジェクトの一覧。

BINDING METHOD

利用可能なバインディングメソッドの一覧。デフォルトの Pod ネットワークについては、masquerade が唯一の推奨されるバインディングメソッドになります。セカンダリーネットワークの場合は、bridge バインディングメソッドを使用します。masquerade メソッドは、デフォルト以外のネットワークではサポートされません。

PXE NIC

PXE 対応ネットワークの一覧。PXEProvision Source として選択されている場合にのみ表示されます。

2.16.2.4. ストレージフィールド

名前説明

Create Disk

仮想マシンの新規ディスクを作成します。

Attach Disk

利用可能な PVC の一覧から、仮想マシンに割り当てる既存のディスクを選択します。

DISK NAME

ディスクの名前。この名前には、小文字 (a-z)、数字 (0-9)、ハイフン (-) およびピリオド (.) を含めることができ、最大 253 文字を使用できます。最初と最後の文字は英数字にする必要があります。この名前には、大文字、スペース、または特殊文字を使用できません。

SIZE (GB)

ディスクのサイズ (GB)。

STORAGE CLASS

基礎となる StorageClass の名前。

Bootable Disk

仮想マシンの起動に利用できるディスクの一覧。仮想マシンの Provision SourceURL または Container の場合に rootdisk に固定されます。