モニタリング

OpenShift Container Platform 4.2

OpenShift Container Platform 4.2 でのモニタリングスタックの設定および使用

Red Hat OpenShift Documentation Team

概要

本書では、OpenShift Container Platform で Prometheus モニタリングスタックを設定し、使用する方法について説明します。

第1章 クラスターモニタリング

1.1. クラスターモニタリングについて

OpenShift Container Platform には、Prometheus オープンソースプロジェクトおよびその幅広いエコシステムをベースとする事前に設定され、事前にインストールされた自己更新型のモニタリングスタックが同梱されます。これはクラスターのモニタリング機能を提供し、クラスター管理者に問題の発生を即時に通知するアラートのセットと Grafana ダッシュボードのセットを提供します。クラスターモニタリングスタックは、OpenShift Container Platform クラスターのモニタリング用のみにサポートされています。

重要

今後の OpenShift Container Platform の更新との互換性を確保するために、指定されたモニタリングスタックのオプションのみを設定することがサポートされます。

1.1.1. スタックコンポーネントおよびモニタリングターゲット

モニタリングスタックには、以下の 3 つのコンポーネントが含まれます。

表1.1 モニタリングスタックコンポーネント

コンポーネント説明

クラスターモニタリング Operator

OpenShift Container Platform クラスターモニタリング Operator (CMO) は、スタックの中心的なコンポーネントです。これは、デプロイされたモニタリングコンポーネントおよびリソースを制御し、それらを最新の状態に保ちます。

Prometheus Operator

Prometheus Operator (PO) は、Prometheus および Alertmanager インスタンスを作成し、設定し、管理します。また、Kubernetes ラベルのクエリーに基づいてモニタリングターゲットの設定を自動生成します。

Prometheus

Prometheus は、システムおよびサービスのモニタリングシステムであり、モニタリングスタックのベースとなります。

Prometheus アダプター

Prometheus アダプターは、Horizontal Pod Autoscaling のクラスターリソースメトリクス API を公開します。リソースメトリクスは CPU およびメモリーの使用率です。

Alertmanager 0.14.0

Alertmanager サービスは、Prometheus によって送信されるアラートを処理します。

kube-state-metrics

kube-state-metrics エクスポーターエージェントは、Kubernetes オブジェクトを Prometheus が使用できるメトリクスに変換します。

openshift-state-metrics

OpenShift Container Platform 固有のリソースのメトリクスを追加すると、openshift-state-metrics エクスポーターは kube-state-metrics に対して拡張します。

node-exporter

node-exporter は、メトリクスを収集するためにすべてのノードにデプロイされるエージェントです。

Grafana

Grafana 解析プラットフォームは、メトリクスの分析および可視化のためのダッシュボードを提供します。モニタリングスタックおよびダッシュボードと共に提供される Grafana インスタンスは読み取り専用です。

モニタリグスタックのすべてのコンポーネントはスタックによってモニターされ、OpenShift Container Platform の更新時に自動的に更新されます。

スタック自体のコンポーネントに加え、モニタリングスタックは以下をモニターします。

  • CoreDNS
  • Elasticsearch(ロギングがインストールされている場合)
  • Etcd
  • Fluentd(ロギングがインストールされている場合)
  • HAProxy
  • イメージレジストリー
  • Kubelets
  • Kubernetes apiserver
  • Kubernetes controller manager
  • Kubernetes scheduler
  • Metering(メータリングがインストールされている場合)
  • OpenShift apiserver
  • OpenShift コントロールマネージャー
  • Operator Lifecycle Manager (OLM)
  • Telemeter クライアント
注記

各 OpenShift Container Platform コンポーネントはそれぞれのモニタリング設定を行います。コンポーネントのモニタリングについての問題は、Bugzilla で一般的なモニタリングコンポーネントではなく、該当するコンポーネントに対してバグを報告してください。

他の OpenShift Container Platform フレームワークのコンポーネントもメトリクスを公開する場合があります。詳細については、それぞれのドキュメントを参照してください。

1.2. モニタリングスタックの設定

OpenShift Container Platform 4 よりも前のバージョンでは、 Prometheus クラスターモニタリングスタックは Ansible インベントリーファイルで設定されていました。そのため、スタックは利用可能な設定オプションのサブセットを Ansible 変数として公開し、スタックは OpenShift Container Platform のインストール前に設定していました。

OpenShift Container Platform 4 では、Ansible は OpenShift Container Platform をインストールするのに使用される主要なテクノロジーではなくなりました。インストールプログラムは、インストールの前に大幅に限定された設定オプションのみを提供します。ほとんどの OpenShift フレームワークコンポーネント (Prometheus クラスターモニタリングスタックを含む) の設定はインストール後に行われます。

このセクションでは、サポートされている設定内容を説明し、モニタリングスタックの設定方法を示し、いくつかの一般的な設定シナリオを示します。

前提条件

1.2.1. メンテナンスとサポート

OpenShift Container Platform モニタリングの設定は、本書で説明されているオプションを使用して行う方法がサポートされている方法です。サポートされていない他の設定は使用しないでください。設定のパラダイムが Prometheus リリース間で変更される可能性があり、このような変更には、設定のすべての可能性が制御されている場合のみ適切に対応できます。本セクションで説明されている設定以外の設定を使用する場合、cluster-monitoring-operator が差分を調整するため、変更内容は失われます。Operator はデフォルトで定義された状態へすべてを元に戻します。

明示的にサポート対象外とされているケースには、以下が含まれます。

  • 追加の ServiceMonitor オブジェクトを openshift-* namespace に作成する。これにより、クラスターモニタリング Prometheus インスタンスの収集ターゲットが拡張されます。これは、対応不可能な競合および負荷の差異を生じさせる可能性があるため、Prometheus のセットアップが不安定になる可能性があります。
  • 予期しない ConfigMap オブジェクトまたは PrometheusRule オブジェクトの作成。これにより、クラスターモニタリング Prometheus インスタンスに追加のアラートおよび記録ルールが組み込まれます。
  • スタックのリソースの変更。Prometheus Monitoring Stack スタックは、そのリソースが常に期待される状態にあることを確認します。これらが変更される場合、スタックはこれらをリセットします。
  • 目的に合わせてスタックのリソースを使用する。Prometheus クラスターモニタリングスタックによって作成されるリソースは、後方互換性の保証がないために他のリソースで使用されることは意図されていません。
  • クラスターモニタリング Operator によるモニタリングスタックの調整を停止する
  • 新規アラートルールの追加
  • モニタリングスタック Grafana インスタンスの変更

1.2.2. クラスターモニタリング ConfigMap の作成

Prometheus クラスターモニタリングスタックを設定するには、クラスターモニタリング ConfigMap を作成する必要があります。

前提条件

  • インストール済みの oc CLI ツール
  • クラスターの管理者権限

手順

  1. cluster-monitoring-config ConfigMap オブジェクトが存在するかどうかを確認します。

    $ oc -n openshift-monitoring get configmap cluster-monitoring-config
  2. 存在しない場合は、これを作成します。

    $ oc -n openshift-monitoring create configmap cluster-monitoring-config
  3. cluster-monitoring-config ConfigMap の編集を開始します。

    $ oc -n openshift-monitoring edit configmap cluster-monitoring-config
  4. data セクションを作成します (存在していない場合)。

    apiVersion: v1
    kind: ConfigMap
    metadata:
      name: cluster-monitoring-config
      namespace: openshift-monitoring
    data:
      config.yaml: |

1.2.3. クラスターモニタリングスタックの設定

ConfigMap を使用して Prometheus クラスターモニタリングスタックを設定することができます。ConfigMap はクラスターモニタリング Operator を設定し、その後にスタックのコンポーネントが設定されます。

前提条件

  • cluster-monitoring-config ConfigMap オブジェクトが data/config.yaml セクションに設定されていること。

手順

  1. cluster-monitoring-config ConfigMap の編集を開始します。

    $ oc -n openshift-monitoring edit configmap cluster-monitoring-config
  2. 設定を、data/config.yaml の下に値とキーのペア <component_name>: <component_configuration> として配置します。

    apiVersion: v1
    kind: ConfigMap
    metadata:
      name: cluster-monitoring-config
      namespace: openshift-monitoring
    data:
      config.yaml: |
        <component>:
          <configuration_for_the_component>

    <component> および <configuration_for_the_component> を随時置き換えます。

    たとえば、Prometheus の Persistent Volume Claim (永続ボリューム要求、PVC) を設定するために、この ConfigMap を作成します。

    apiVersion: v1
    kind: ConfigMap
    metadata:
      name: cluster-monitoring-config
      namespace: openshift-monitoring
    data:
      config.yaml: |
        prometheusK8s:
          volumeClaimTemplate: spec: storageClassName: fast volumeMode: filesystem resources: requests: storage: 40Gi

    ここで、prometheusK8s は Prometheus コンポーネントを定義し、続く行ではその設定を定義します。

  3. 変更を適用するためにファイルを保存します。新規設定の影響を受けた Pod は自動的に再起動されます。

1.2.4. 設定可能なモニタリングコンポーネント

以下の表は、設定可能なモニタリングコンポーネントと、ConfigMap でコンポーネントを指定するために使用されるキーを示しています。

表1.2 設定可能なモニタリングコンポーネント

コンポーネントキー

Prometheus Operator

prometheusOperator

Prometheus

prometheusK8s

Alertmanager 0.14.0

alertmanagerMain

kube-state-metrics

kubeStateMetrics

openshift-state-metrics

openshiftStateMetrics

Grafana

grafana

Telemeter クライアント

telemeterClient

Prometheus アダプター

k8sPrometheusAdapter

この一覧では、Prometheus および Alertmanager のみが多数の設定オプションを持ちます。通常、その他のすべてのコンポーネントは指定されたノードにデプロイされるように nodeSelector フィールドのみを提供します。

1.2.5. モニタリングコンポーネントの異なるノードへの移動

モニタリングスタックコンポーネントのいずれかを指定されたノードに移動できます。

前提条件

  • cluster-monitoring-config ConfigMap オブジェクトが data/config.yaml セクションに設定されていること。

手順

  1. cluster-monitoring-config ConfigMap の編集を開始します。

    $ oc -n openshift-monitoring edit configmap cluster-monitoring-config
  2. コンポーネントの nodeSelector 制約を data/config.yaml に指定します。

    apiVersion: v1
    kind: ConfigMap
    metadata:
      name: cluster-monitoring-config
      namespace: openshift-monitoring
    data:
      config.yaml: |
        <component>:
          nodeSelector:
            <node_key>: <node_value>
            <node_key>: <node_value>
            <...>

    <component> を適宜置き換え、<node_key>: <node_value> を、宛先ノードを指定するキーと値のペアのマップに置き換えます。通常は、単一のキーと値のペアのみが使用されます。

    コンポーネントは、指定されたキーと値のペアのそれぞれをラベルとして持つノードでのみ実行できます。ノードには追加のラベルを持たせることもできます。

    たとえば、コンポーネントを foo: bar というラベルが付けられたノードに移動するには、以下を使用します。

    apiVersion: v1
    kind: ConfigMap
    metadata:
      name: cluster-monitoring-config
      namespace: openshift-monitoring
    data:
      config.yaml: |
        prometheusOperator: nodeSelector: foo: bar prometheusK8s: nodeSelector: foo: bar alertmanagerMain: nodeSelector: foo: bar kubeStateMetrics: nodeSelector: foo: bar grafana: nodeSelector: foo: bar telemeterClient: nodeSelector: foo: bar k8sPrometheusAdapter: nodeSelector: foo: bar
        openshiftStateMetrics:
          nodeSelector:
            node-role.kubernetes.io/infra: ""
  3. 変更を適用するためにファイルを保存します。新しい設定の影響を受けるコンポーネントは新しいノードに自動的に移動します。

追加リソース

1.2.6. モニタリングコンポーネントへの容認 (Toleration) の割り当て

容認をモニタリングスタックのコンポーネントに割り当て、それらをテイントされたノードに移動することができます。

前提条件

  • cluster-monitoring-config ConfigMap オブジェクトが data/config.yaml セクションに設定されていること。

手順

  1. cluster-monitoring-config ConfigMap の編集を開始します。

    $ oc -n openshift-monitoring edit configmap cluster-monitoring-config
  2. コンポーネントの tolerations を指定します。

    apiVersion: v1
    kind: ConfigMap
    metadata:
      name: cluster-monitoring-config
      namespace: openshift-monitoring
    data:
      config.yaml: |
        <component>:
          tolerations:
            <toleration_specification>

    <component> および <toleration_specification> を随時置き換えます。

    たとえば、oc adm taint nodes node1 key1=value1:NoSchedule のテイントにより、スケジューラーが foo: bar ノードに Pod を配置するのを防ぎます。alertmanagerMain コンポーネントを、そのテイントを無視して、foo: baralertmanagerMain を配置するには、通常以下の容認を使用します。

    apiVersion: v1
    kind: ConfigMap
    metadata:
      name: cluster-monitoring-config
      namespace: openshift-monitoring
    data:
      config.yaml: |
        alertmanagerMain:
          nodeSelector:
            foo: bar
          tolerations: - key: "key1" operator: "Equal" value: "value1" effect: "NoSchedule"
  3. 変更を適用するためにファイルを保存します。新しいコンポーネントの配置設定が自動的に適用されます。

追加リソース

1.2.7. 永続ストレージの設定

クラスターモニタリングを永続ストレージと共に実行すると、メトリクスは永続ボリューム (PV) に保存され、Pod の再起動または再作成後も維持されます。これは、メトリクスデータまたはアラートデータをデータ損失から保護する必要がある場合に適しています。実稼働環境では、永続ストレージを設定することを強く推奨します。IO デマンドが高いため、ローカルストレージを使用することが有利になります。

重要

設定可能な推奨のストレージ技術」を参照してください。

前提条件

  • ディスクが一杯にならないように、十分なローカル永続ストレージを確保します。必要な永続ストレージは Pod 数によって異なります。永続ストレージのシステム要件については、「Prometheus データベースのストレージ要件」を参照してください。
  • Persistent Volume Claim (永続ボリューム要求、PVC) で要求される永続ボリューム (PV) が利用できる状態にあることを確認する必要があります。各レプリカに 1 つの PV が必要です。 Prometheus には 2 つのレプリカがあり、Alertmanager には 3 つのレプリカがあるため、モニタリングスタック全体をサポートするには、合計で 5 つの PV が必要になります。PV は、ローカルストレージ Operator で利用できる必要があります。動的にプロビジョニングされるストレージを有効にすると、この設定は適用されません。
  • ストレージのブロックタイプを使用します。
  • ローカル永続ストレージを設定します。

1.2.7.1. ローカル Persistent Volume Claim(永続ボリューム要求、PVC)の設定

Prometheus または Alertmanager で永続ボリューム (PV) を使用するには、まず Persistent Volume Claim (永続ボリューム要求、PVC) を設定する必要があります。

前提条件

  • cluster-monitoring-config ConfigMap オブジェクトが data/config.yaml セクションに設定されていること。

手順

  1. cluster-monitoring-config ConfigMap を編集します。

    $ oc -n openshift-monitoring edit configmap cluster-monitoring-config
  2. コンポーネントの PVC 設定を data/config.yaml の下に配置します。

    apiVersion: v1
    kind: ConfigMap
    metadata:
      name: cluster-monitoring-config
      namespace: openshift-monitoring
    data:
      config.yaml: |
        <component>:
          volumeClaimTemplate:
            metadata:
              name: <PVC_name_prefix>
            spec:
              storageClassName: <storage_class>
              resources:
                requests:
                  storage: <amount_of_storage>

    volumeClaimTemplate の指定方法については、PersistentVolumeClaims についての Kubernetes ドキュメント を参照してください。

    たとえば、Prometheus のローカル永続ストレージを要求する PVC を設定するには、以下を使用します。

    apiVersion: v1
    kind: ConfigMap
    metadata:
      name: cluster-monitoring-config
      namespace: openshift-monitoring
    data:
      config.yaml: |
        prometheusK8s:
          volumeClaimTemplate:
            metadata:
              name: localpvc
            spec:
              storageClassName: local-storage
              resources:
                requests:
                  storage: 40Gi

    上記の例では、ローカルストレージ Operator によって作成されるストレージクラスは local-storageと呼ばれます。

    Alertmanager のローカル永続ストレージを要求する PVC を設定するには、以下を実行します。

    apiVersion: v1
    kind: ConfigMap
    metadata:
      name: cluster-monitoring-config
      namespace: openshift-monitoring
    data:
      config.yaml: |
        alertmanagerMain:
          volumeClaimTemplate:
            metadata:
              name: localpvc
            spec:
              storageClassName: local-storage
              resources:
                requests:
                  storage: 40Gi
  3. 変更を適用するためにファイルを保存します。新規設定の影響を受けた Pod は自動的に再起動され、新規ストレージ設定が適用されます。

1.2.7.2. Prometheus メトリクスデータの保持期間の編集

デフォルトで、Prometheus クラスターモニタリングスタックは、Prometheus データの保持期間を 15 日間に設定します。この保持期間は、データ削除のタイミングを調整するために変更できます。

前提条件

  • cluster-monitoring-config ConfigMap オブジェクトが data/config.yaml セクションに設定されていること。

手順

  1. cluster-monitoring-config ConfigMap の編集を開始します。

    $ oc -n openshift-monitoring edit configmap cluster-monitoring-config
  2. 保持期間の設定を data/config.yaml に配置します。

    apiVersion: v1
    kind: ConfigMap
    metadata:
      name: cluster-monitoring-config
      namespace: openshift-monitoring
    data:
      config.yaml: |
        prometheusK8s:
          retention: <time_specification>

    <time_specification> を、ms (ミリ秒)、s (秒)、m (分)、h (時間)、d (日)、w (週)、または y (年) が直後に続く数字に置き換えます。

    たとえば、保持期間を 24 時間に設定するには、以下を使用します。

    apiVersion: v1
    kind: ConfigMap
    metadata:
      name: cluster-monitoring-config
      namespace: openshift-monitoring
    data:
      config.yaml: |
        prometheusK8s:
          retention: 24h
  3. 変更を適用するためにファイルを保存します。新規設定の影響を受けた Pod は自動的に再起動されます。

1.2.8. Alertmanager の設定

Prometheus Alertmanager は、以下を含む受信アラートを管理するコンポーネントです。

  • アラートの非通知 (silence)
  • アラートの抑制 (inhibition)
  • アラートの集約 (aggregation)
  • アラートの安定した重複排除
  • アラートのグループ化
  • メール、PagerDuty、および HipChat などの受信手段によるグループ化されたアラート通知の送信

1.2.8.1. Alertmanager のデフォルト設定

OpenShift Container Platform Monitoring Alertmanager クラスターのデフォルト設定:

global:
  resolve_timeout: 5m
route:
  group_wait: 30s
  group_interval: 5m
  repeat_interval: 12h
  receiver: default
  routes:
  - match:
      alertname: Watchdog
    repeat_interval: 5m
    receiver: watchdog
receivers:
- name: default
- name: watchdog

OpenShift Container Platform モニタリングには、継続的に実行される Watchdog アラートが同梱されます。Alertmanager は、たとえば PagerDuty などの通知プロバイダーに、Watchdog アラートの通知を繰り返し送信します。プロバイダーは通常、Watchdog アラートの受信を停止する際に管理者に通知するよう設定されます。このメカニズムは、Prometheus の継続的な運用、および Alertmanager と通知プロバイダー間の継続的な通信を可能にします。

1.2.8.2. カスタム Alertmanager 設定の適用

alertmanager-main シークレットを openshift-monitoring namespace 内で編集して、デフォルトの Alertmanager 設定を上書きできます。

前提条件

  • JSON データを処理するための jq ツールがインストールされていること

手順

  1. 現在アクティブな Alertmanager 設定をファイル alertmanager.yaml に出力します。

    $ oc -n openshift-monitoring get secret alertmanager-main --template='{{ index .data "alertmanager.yaml" }}' |base64 -d > alertmanager.yaml
  2. ファイル alertmanager.yaml の設定を新規設定に変更します。

    global:
      resolve_timeout: 5m
    route:
      group_wait: 30s
      group_interval: 5m
      repeat_interval: 12h
      receiver: default
      routes:
      - match:
          alertname: Watchdog
        repeat_interval: 5m
        receiver: watchdog
      - match:
          service: <your_service> 1
        routes:
        - match:
            <your_matching_rules> 2
          receiver: <receiver> 3
    receivers:
    - name: default
    - name: watchdog
    - name: <receiver>
      <receiver_configuration>
    1
    service は、アラートを発生させるサービスを指定します。
    2
    <your_matching_rules> はターゲットアラートを指定します。
    3
    receiver は、アラートに使用する受信手段を指定します。

    たとえば、この一覧では通知用に PagerDuty を設定しています。

    global:
      resolve_timeout: 5m
    route:
      group_wait: 30s
      group_interval: 5m
      repeat_interval: 12h
      receiver: default
      routes:
      - match:
          alertname: Watchdog
        repeat_interval: 5m
        receiver: watchdog
      - match: service: example-app routes: - match: severity: critical receiver: team-frontend-page
    receivers:
    - name: default
    - name: watchdog
    - name: team-frontend-page pagerduty_configs: - service_key: "your-key"

    この設定では、example-app サービスで発生する、重大度が critical のアラートが、team-frontend-page レシーバーを使用して送信されます。 つまり、これらのアラートは選択された送信先に対して設定されます。

  3. 新規設定をファイルで適用します。

    $ oc -n openshift-monitoring create secret generic alertmanager-main --from-file=alertmanager.yaml --dry-run -o=yaml |  oc -n openshift-monitoring replace secret --filename=-

追加リソース

1.2.8.3. アラートルール

デフォルトで、OpenShift Container Platform クラスター モニタリングには事前に定義されたアラートルールのセットが同梱されます。

以下に留意してください。

  • デフォルトのアラートルールは OpenShift Container Platform クラスター用に使用され、それ以外の目的では使用されません。たとえば、クラスターの永続ボリュームについてのアラートを取得できますが、カスタム namespace の永続ボリュームについてのアラートは取得できません。
  • 現時点で、カスタムアラートルールを追加することはできません。
  • 一部のアラートルールには同じ名前が付けられています。これは意図的な理由によるものです。それらは同じイベントについてのアラートを送信しますが、それぞれ異なるしきい値、重大度、およびそれらの両方が設定されます。
  • 抑制ルールを使用すると、高い重大度のアラートが発生する場合に重大度の低いアラートが抑制されます。

1.2.8.4. 有効なアラートルールのアクションの一覧表示

現時点でクラスターに適用されるアラートルールを一覧表示できます。

手順

  1. 必要なポート転送を設定します。

    $ oc -n openshift-monitoring port-forward svc/prometheus-operated 9090
  2. 有効なアラートルールおよびそれらのプロパティーが含まれる JSON オブジェクトを取得します。

    $ curl -s http://localhost:9090/api/v1/rules | jq '[.data.groups[].rules[] | select(.type=="alerting")]'
    [
      {
        "name": "ClusterOperatorDown",
        "query": "cluster_operator_up{job=\"cluster-version-operator\"} == 0",
        "duration": 600,
        "labels": {
          "severity": "critical"
        },
        "annotations": {
          "message": "Cluster operator {{ $labels.name }} has not been available for 10 mins. Operator may be down or disabled, cluster will not be kept up to date and upgrades will not be possible."
        },
        "alerts": [],
        "health": "ok",
        "type": "alerting"
      },
      {
        "name": "ClusterOperatorDegraded",
        ...

追加リソース

次のステップ

1.3. クラスターアラートの管理

OpenShift Container Platform 4.2 は、アラートを管理できる Alertmanager の Web インターフェースを提供します。これを使用してアラートを管理できます。 このセクションでは、アラート UI を使用する方法について説明します。

1.3.1. アラート UI の内容

このセクションでは、アラート UI、つまり Alertmanager の Web インターフェースの内容について説明します。

アラート UI の主なページとして、AlertsSilences、および YAML というページがあります。

Alerts ページは、OpenShift Container Platform Web コンソールの MonitoringAlertingAlerts をクリックしてアクセスできます。

アラートスクリーンのモニタリング
  1. 名前によるアラートのフィルター。
  2. 状態によるアラートのフィルター。アラートを実行するには、一部のアラートにおいて、タイムアウトの間に特定の条件が true である必要があります。アラートの条件が現時点で true であるが、タイムアウトに達していない場合、このアラートは Pending 状態になります。
  3. アラート名。
  4. アラートの説明。
  5. アラートの現在の状態と、アラートがこの状態に切り替わった時。
  6. アラートの重大度レベルの値。
  7. アラートに関して実行できるアクション。

Silences ページは、OpenShift Container Platform Web コンソールの MonitoringAlertingSilences をクリックしてアクセスできます。

サイレンス画面のモニタリング
  1. アラートのサイレンスの作成。
  2. 名前によるサイレンスのフィルター。
  3. 状態によるサイレンスのフィルター。サイレンスが保留中の場合、これは後で開始するようにスケジュールされているため、アクティブな状態ではありません。また、サイレンスの期間が過ぎると、終了時間に達したためにアクティブでなくなります。
  4. サイレンスの説明。これには、一致するアラートの仕様も含まれます。
  5. サイレンスの現在の状態。サイレンスがアクティブな場合は終了時間を示し、保留状態の場合は、開始時間を示します。
  6. サイレンス機能によってサイレンスにされているアラート数。
  7. サイレンスに関して実行できるアクション。

YAML ページには、OpenShift Container Platform Web コンソールの MonitoringAlertingYAML をクリックしてアクセスできます。

yaml 画面のモニタリング
  1. Alertmanager 設定でファイルをアップロードします。
  2. 現在の Alertmanager 設定を検査し、これを編集します。
  3. 更新された Alertmanager 設定を保存します。

また、これらのページのそれぞれのタイトルの横には、古い Alertmanager インターフェースへのリンクがあります。

追加リソース

1.3.2. アラートおよびアラートルールについての情報の取得

アラートを見つけ、アラートおよびその規定するアラートルールについての情報を表示できます。

手順

  1. OpenShift Container Platform Web コンソールを開き、MonitoringAlertingAlerts ページに移動します。
  2. オプション: Filter Alerts by nameフィールドを使用して、名前でアラートをフィルター します。
  3. オプション: 1 つ以上の状態ボタン FiringSilencedPendingNot firing を使用して、状態でアラートをフィルターします。
  4. オプション: 1 つ以上の NameState、および Severity 列ヘッダーをクリックして、アラートを並び替えます。
  5. アラートの表示後に、アラートまたはアラートを規定するアラートルールの詳細のいずれかを表示できます。

    アラートの詳細を表示するには、アラートの名前をクリックします。これは、アラートの詳細を含むページです。

    アラートの概要のモニタリング

    このページには、アラートの時系列を示すグラフがあります。また、以下をはじめとするアラートについての情報も含まれます。

    • アラートを規定するアラートルールへのリンク
    • アラートの説明。

    アラートルールの詳細を表示するには、最後の列のボタンをクリックし、View Alerting Rule を選択します。これは、アラートルールの詳細が含まれるページです。

    アラートルール概要のモニタリング

    このページには、以下をはじめとするアラートルールについての情報が含まれます。

    • アラートルール名、重大度、および説明
    • アラートを発生させるための条件を定義する式
    • アラートを発生させるための条件が true である期間
    • アラートルールに規定される各アラートのグラフ。 アラートを発生させる際に使用する値が表示されます。
    • アラートルールで規定されるすべてのアラートについての表

1.3.3. アラートをサイレンスにする

特定のアラート、または定義する仕様に一致するアラートのいずれかをサイレンスにすることができます。

手順

アラート仕様を作成してアラートのセットをサイレンスにするには、以下を実行します。

  1. OpenShift Container Platform Web コンソールの MonitoringAlertingSilences ページに移動します。
  2. Create Silence をクリックします。
  3. Create Silence フォームにデータを設定します。
  4. サイレンスを作成するには、Create をクリックします。

特定のアラートをサイレンスにするには、以下を実行します。

  1. OpenShift Container Platform Web コンソールの MonitoringAlertingAlerts ページに移動します。
  2. サイレンスにする必要のあるアラートについて、最後の列のボタンをクリックし、Silence Alert をクリックします。Create Silence フォームが、選択したアラートの事前にデータが設定された仕様と共に表示されます。
  3. オプション: サイレンスを変更します。
  4. サイレンスを作成するには、Create をクリックします。

1.3.4. サイレンスについての情報の取得

サイレンスを検索し、その詳細状態を表示できます。

手順

  1. OpenShift Container Platform Web コンソールを開き、MonitoringAlertingSilences ページに移動します。
  2. オプション: Filter Silences by name フィールドを使用して、名前でサイレンスをフィルターします。
  3. オプション: 1 つ以上の状態ボタン ActivePendingExpired を使用して、状態でサイレンスをフィルターします。
  4. オプション: 1 つ以上の NameState、および Firing alerts 列ヘッダーをクリックしてサイレンスを並び替えます。
  5. サイレンスの表示後、その名前をクリックして、以下をはじめとする詳細情報を確認します。

    • アラート仕様
    • 状態
    • 開始時間
    • 終了時間
    • 発生するアラートの数および一覧

1.3.5. サイレンスの編集

サイレンスは編集することができます。 これにより、既存のサイレンスが期限切れとなり、変更された設定で新規のサイレンスが作成されます。

手順

  1. MonitoringAlertingSilences ページに移動します。
  2. 変更するサイレンスについて、最後の列のボタンをクリックし、Edit silence をクリックします。

    または、特定のサイレンスについて、 Silence Overview 画面で ActionsEdit Silence をクリックできます。

  3. Edit Silence 画面では、変更を入力し、Save ボタンをクリックします。これにより、既存のサイレンスが期限切れとなり、選択された設定でサイレンスが作成されます。

1.3.6. 有効期限切れにするサイレンス

サイレンスは有効期限切れにすることができます。サイレンスはいったん期限切れになると、永久に無効にされます。

手順

  1. MonitoringAlertingSilences ページに移動します。
  2. 期限切れにするサイレンスについては、最後の列のボタンをクリックし、Expire Silence をクリックします。

    または、特定のサイレンスについて、Silence Overview ページで ActionsExpire Silence ボタンをクリックできます。

  3. Expire Silence をクリックして確定します。これにより、サイレンスが期限切れになります。

1.4. クラスターメトリクスの検査

OpenShift Container Platform 4.2 は、Prometheus への Web インターフェースを提供します。 これにより、Prometheus のクエリー言語 (PromQL) のクエリーを実行し、プロットに可視化されるメトリクスを検査できます。この機能により、クラスターの状態に関する詳細な概要が提供され、問題のトラブルシューティングが可能になります。

1.4.1. メトリクス UI の内容

このセクションでは、メトリクス UI、Prometheus への Web インターフェースの内容について表示し、説明します。

Metricsページは、OpenShift Container Platform Web コンソールの MonitoringMetrics をクリックしてアクセスできます。

メトリクス画面のモニタリング
  1. アクション。

    • クエリーを追加します。
    • すべてのクエリーテーブルを展開するか、または折りたたみます。
    • すべてのクエリーを削除します。
  2. プロットを非表示にします。
  3. 対話式のプロット。
  4. 利用可能なメトリクスのカタログ。
  5. クエリーを追加します。
  6. クエリーを実行します。
  7. クエリーフォーム。
  8. フォームを展開または折りたたみます。
  9. クエリー。
  10. クエリーをクリアします。
  11. クエリーを有効または無効にします。
  12. 特定のクエリーのアクション。

    • クエリーを有効または無効にします。
    • プロットからすべてのクエリーのシリーズを表示または非表示にします。
    • クエリーを削除します。
  13. クエリーのメトリクステーブル。
  14. メトリクスのグラフに割り当てられた色。四角をクリックして、メトリクスのグラフを表示するか、非表示にします。

また、ページのタイトルの横には古い Prometheus インターフェースへのリンクもあります。

1.4.2. メトリクスクエリーの実行

メトリクスを使用するには、1 つまたは複数の Prometheus クエリー言語 (PromQL) クエリーを入力します。

手順

  1. OpenShift Container Platform Web コンソールを開き、MonitoringMetrics ページに移動します。
  2. クエリーフィールドに PromQL クエリーを入力します。

    • 利用可能なすべてのメトリクスおよび PromQL 機能を表示するには、Insert Metric at Cursor をクリックします。
  3. 複数のクエリーについて、Add Query をクリックします。
  4. クエリーを削除するには、 クエリーの kebab をクリックし、 Delete query を選択します。
  5. クエリーを実行せずに維持するには、Disable query ボタンをクリックします。
  6. クエリーの作成が完了したら、Run Queries ボタンをクリックします。クエリーからのメトリクスはプロットで可視化されます。クエリーが無効な場合、UI にはエラーメッセージが表示されます。

    注記

    大量のデータで動作するクエリーは、時系列グラフの描画時にタイムアウトするか、またはブラウザーをオーバーロードする可能性があります。これを回避するには、グラフを非表示にし、メトリクステーブルのみを使用してクエリーを調整する必要があります。次に、使用できるクエリーを確認した後に、グラフを描画できるようにプロットを有効にします。

  7. オプション: ページ URL には、実行したクエリーが含まれます。このクエリーのセットを再度使用できるようにするには、この URL を保存します。

追加リソース

Prometheus Query Language ドキュメントを参照してください。

1.4.3. 視覚化されたメトリクスの使用

クエリーの実行後に、メトリクスが対話式プロットに表示されます。プロットの X 軸は時間を表します。Y 軸はメトリクスの値を表します。各メトリクスは彩色グラフとして表示されます。プロットを操作し、メトリクスを参照できます。

手順

  1. 最初に、有効なすべてのクエリーからのすべてのメトリクスがプロットに表示されます。表示されるメトリクスを選択できます。

    • クエリーからすべてのメトリクスを非表示にするには、 クエリーの kebab をクリックし、 Hide all series をクリックします。
    • 特定のメトリクスを非表示にするには、クエリーテーブルに移動し、メトリクス名の横にある色の付いた四角をクリックします。
  2. プロットをズームアップし、表示される時間範囲を変更するには、以下のいずれかを行います。

    • プロットを水平にクリックし、ドラッグして、時間範囲を視覚的に選択します。
    • 左上隅のメニューを使用して、時間範囲を選択します。

    時間の範囲をリセットするには、Reset Zoom をクリックします。

  3. 特定の時点のすべてのクエリーの出力を表示するには、その時点のプロットにてマウスのカーソルを保持します。クエリーの出力はポップアップに表示されます。
  4. 特定クエリーのメトリクスの詳細については、ドロップダウンボタンを使用してクエリーの表を展開します。すべてのメトリクスは現在の値で表示されます。
  5. プロットを非表示にするには、Hide Graph をクリックします。

1.5. Prometheus、Alertmanager、および Grafana へのアクセス

モニタリングスタックによって収集されるデータを使用するには、Prometheus、Alertmanager、および Grafana インターフェースを使用できます。これらのインターフェースはデフォルトで利用可能です。

1.5.1. Web コンソールの使用による Prometheus、Alerting UI、および Grafana へのアクセス

OpenShift Container Platform Web コンソールで Web ブラウザーを使用し、Prometheus、Alerting、および Grafana Web UI にアクセスできます。

注記

この手順でアクセスされる Alerting UI は、Alertmanager の新規インターフェースです。

前提条件

  • 認証は、OpenShift Container Platform アイデンティティーに対して行われ、OpenShift Container Platform の他の場所で使用されるのと同じ認証情報および認証方法が使用されます。cluster-monitoring-view クラスターロールなどの、すべての namespace への読み取りアクセスを持つロールを使用する必要があります。

手順

  1. OpenShift Container Platform Web コンソールに移動し、認証します。
  2. Prometheus にアクセスするには、"Monitoring" → "Metrics" ページに移動します。

    Alerting UI にアクセスするには、"Monitoring" → "Alerting" ページに移動します。

    Grafana にアクセスするには、"Monitoring" → "Dashboards" ページに移動します。

1.5.2. Prometheus、Alertmanager、および Grafana への直接アクセス

oc ツールおよび Web ブラウザーを使用して、Prometheus、Alertmanager、および Grafana Web UI にアクセスできます。

注記

この手順でアクセスされる Alertmanager UI は、 Alertmanager の古いインターフェースです。

前提条件

  • 認証は、OpenShift Container Platform アイデンティティーに対して行われ、OpenShift Container Platform の他の場所で使用されるのと同じ認証情報および認証方法が使用されます。cluster-monitoring-view クラスターロールなどの、すべての namespace への読み取りアクセスを持つロールを使用する必要があります。

手順

  1. 以下を実行します。

    $ oc -n openshift-monitoring get routes
    NAME                HOST/PORT                                                     ...
    alertmanager-main   alertmanager-main-openshift-monitoring.apps._url_.openshift.com ...
    grafana             grafana-openshift-monitoring.apps._url_.openshift.com           ...
    prometheus-k8s      prometheus-k8s-openshift-monitoring.apps._url_.openshift.com    ...
  2. https:// をアドレスに追加します。 暗号化されていない接続を使用して Web UI にアクセスすることはできません。

    たとえば、以下は Alertmanager の生成される URL です。

    https://alertmanager-main-openshift-monitoring.apps._url_.openshift.com
  3. web ブラウザーを使用してアドレスに移動し、認証します。

追加リソース

重要

モニタリングルートは Cluster Monitoring Operator によって管理され、ユーザーが変更することはできません。

第2章 自動スケーリングのカスタムアプリケーションメトリクスの公開

Horizontal Pod Autoscaler のカスタムアプリケーションメトリクスをエクスポートできます。

重要

Prometheus アダプターはテクノロジープレビュー機能です。テクノロジープレビュー機能は Red Hat の実稼働環境でのサービスレベルアグリーメント (SLA) ではサポートされていないため、Red Hat では実稼働環境での使用を推奨していません。Red Hat は実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。これらの機能は、近々発表予定の製品機能をリリースに先駆けてご提供することにより、お客様は機能性をテストし、開発プロセス中にフィードバックをお寄せいただくことができます。

Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲についての詳細は、https://access.redhat.com/ja/support/offerings/techpreview/ を参照してください。

2.1. Horizontal Pod Autoscaling のカスタムアプリケーションメトリクスの公開

prometheus-adapter リソースを使用して、Horizontal Pod Autoscaler のカスタムアプリケーションメトリクスを公開できます。

前提条件

  • カスタム Prometheus インスタンスがインストールされていること。この例では、Prometheus が default namespace にインストールされていることが前提になります。
  • アプリケーションのモニタリングを設定されていること。この例では、アプリケーションとそのサービスモニターが default namespace にインストールされていることが前提になります。

手順

  1. 設定の YAML ファイルを作成します。この例では、これは deploy.yaml というファイルになります。
  2. prometheus-adapter のサービスアカウント、必要なロールおよびロールバインディングを作成するための設定を追加します。

    kind: ServiceAccount
    apiVersion: v1
    metadata:
      name: custom-metrics-apiserver
      namespace: default
    ---
    apiVersion: rbac.authorization.k8s.io/v1
    kind: ClusterRole
    metadata:
      name: custom-metrics-server-resources
    rules:
    - apiGroups:
      - custom.metrics.k8s.io
      resources: ["*"]
      verbs: ["*"]
    ---
    apiVersion: rbac.authorization.k8s.io/v1
    kind: ClusterRole
    metadata:
      name: custom-metrics-resource-reader
    rules:
    - apiGroups:
      - ""
      resources:
      - namespaces
      - pods
      - services
      verbs:
      - get
      - list
    ---
    apiVersion: rbac.authorization.k8s.io/v1
    kind: ClusterRoleBinding
    metadata:
      name: custom-metrics:system:auth-delegator
    roleRef:
      apiGroup: rbac.authorization.k8s.io
      kind: ClusterRole
      name: system:auth-delegator
    subjects:
    - kind: ServiceAccount
      name: custom-metrics-apiserver
      namespace: default
    ---
    apiVersion: rbac.authorization.k8s.io/v1
    kind: RoleBinding
    metadata:
      name: custom-metrics-auth-reader
      namespace: kube-system
    roleRef:
      apiGroup: rbac.authorization.k8s.io
      kind: Role
      name: extension-apiserver-authentication-reader
    subjects:
    - kind: ServiceAccount
      name: custom-metrics-apiserver
      namespace: default
    ---
    apiVersion: rbac.authorization.k8s.io/v1
    kind: ClusterRoleBinding
    metadata:
      name: custom-metrics-resource-reader
    roleRef:
      apiGroup: rbac.authorization.k8s.io
      kind: ClusterRole
      name: custom-metrics-resource-reader
    subjects:
    - kind: ServiceAccount
      name: custom-metrics-apiserver
      namespace: default
    ---
    apiVersion: rbac.authorization.k8s.io/v1
    kind: ClusterRoleBinding
    metadata:
      name: hpa-controller-custom-metrics
    roleRef:
      apiGroup: rbac.authorization.k8s.io
      kind: ClusterRole
      name: custom-metrics-server-resources
    subjects:
    - kind: ServiceAccount
      name: horizontal-pod-autoscaler
      namespace: kube-system
    ---
  3. prometheus-adapter のカスタムメトリクスの設定を追加します。

    apiVersion: v1
    kind: ConfigMap
    metadata:
      name: adapter-config
      namespace: default
    data:
      config.yaml: |
        rules:
        - seriesQuery: 'http_requests_total{namespace!="",pod!=""}' 1
          resources:
            overrides:
              namespace: {resource: "namespace"}
              pod: {resource: "pod"}
              service: {resource: "service"}
          name:
            matches: "^(.*)_total"
            as: "${1}_per_second" 2
          metricsQuery: 'sum(rate(<<.Series>>{<<.LabelMatchers>>}[2m])) by (<<.GroupBy>>)'
    ---
    1
    選択したメトリクスが HTTP 要求の数になるように指定します。
    2
    メトリクスの頻度を指定します。
  4. prometheus-adapter を API サービスとして登録するための設定を追加します。

    apiVersion: v1
    kind: Service
    metadata:
      annotations:
        service.alpha.openshift.io/serving-cert-secret-name: prometheus-adapter-tls
      labels:
        name: prometheus-adapter
      name: prometheus-adapter
      namespace: default
    spec:
      ports:
      - name: https
        port: 443
        targetPort: 6443
      selector:
        app: prometheus-adapter
      type: ClusterIP
    ---
    apiVersion: apiregistration.k8s.io/v1beta1
    kind: APIService
    metadata:
      name: v1beta1.custom.metrics.k8s.io
    spec:
      service:
        name: prometheus-adapter
        namespace: default
      group: custom.metrics.k8s.io
      version: v1beta1
      insecureSkipTLSVerify: true
      groupPriorityMinimum: 100
      versionPriority: 100
    ---
  5. 使用する Prometheus アダプターイメージを表示します。

    $ kubectl get -n openshift-monitoring deploy/prometheus-adapter -o jsonpath="{..image}"
    quay.io/openshift-release-dev/ocp-v4.2-art-dev@sha256:76db3c86554ad7f581ba33844d6a6ebc891236f7db64f2d290c3135ba81c264c
  6. prometheus-adapter をデプロイするための設定を追加します。

    apiVersion: apps/v1
    kind: Deployment
    metadata:
      labels:
        app: prometheus-adapter
      name: prometheus-adapter
      namespace: default
    spec:
      replicas: 1
      selector:
        matchLabels:
          app: prometheus-adapter
      template:
        metadata:
          labels:
            app: prometheus-adapter
          name: prometheus-adapter
        spec:
          serviceAccountName: custom-metrics-apiserver
          containers:
          - name: prometheus-adapter
            image: openshift-release-dev/ocp-v4.2-art-dev 1
            args:
            - --secure-port=6443
            - --tls-cert-file=/var/run/serving-cert/tls.crt
            - --tls-private-key-file=/var/run/serving-cert/tls.key
            - --logtostderr=true
            - --prometheus-url=http://prometheus-operated.default.svc:9090/
            - --metrics-relist-interval=1m
            - --v=4
            - --config=/etc/adapter/config.yaml
            ports:
            - containerPort: 6443
            volumeMounts:
            - mountPath: /var/run/serving-cert
              name: volume-serving-cert
              readOnly: true
            - mountPath: /etc/adapter/
              name: config
              readOnly: true
            - mountPath: /tmp
              name: tmp-vol
          volumes:
          - name: volume-serving-cert
            secret:
              secretName: prometheus-adapter-tls
          - name: config
            configMap:
              name: adapter-config
          - name: tmp-vol
            emptyDir: {}
    1
    image: openshift-release-dev/ocp-v4.2-art-dev は、直前の手順にある Prometheus Adapter イメージを指定します。
  7. 設定ファイルをクラスターに追加します。

    $ oc apply -f deploy.yaml
  8. アプリケーションのメトリクスが公開され、Horizontal Pod Autoscaling を設定するために使用できます。

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