19.3. OpenShift Container Platform ノードの linuxptp の概要

OpenShift Container Platform は、ベアメタルインフラストラクチャーでの高精度のシステムタイミングのために PTP および linuxptp を使用します。linuxptp パッケージには、システムクロック同期用の ts2phcpmcptp4l、および phc2sys プログラムが含まれています。

ts2phc

ts2phc は、PTP デバイス間で PTP ハードウェアクロック (PHC) を高精度で同期します。ts2phc はグランドマスタークロック設定で使用されます。Global Navigation Satellite System (GNSS) などの高精度クロックソースから正確なタイミング信号を受信します。GNSS は、大規模な分散ネットワークで使用するための、正確で信頼性の高い同期時刻ソースを提供します。GNSS クロックは通常、数ナノ秒の精度で時刻情報を提供します。

ts2phc システムデーモンは、グランドマスタークロックから時刻情報を読み取り、PHC 形式に変換することにより、グランドマスタークロックからのタイミング情報をネットワーク内の他の PTP デバイスに送信します。PHC 時間は、ネットワーク内の他のデバイスがクロックをグランドマスタークロックと同期させるために使用されます。

pmc
pmc は、IEEE 標準 1588.1588 に従って PTP 管理クライアント (pmc) を実装します。pmc は、ptp4l システムデーモンの基本的な管理アクセスを提供します。pmc は、標準入力から読み取り、選択されたトランスポート経由で出力を送信し、受信した応答を出力します。
ptp4l

ptp4l は、PTP 境界クロックと通常のクロックを実装し、システムデーモンとして実行されます。ptp4l は、以下を行います。

  • ハードウェアタイムスタンプを使用して PHC をソースクロックに同期します。
  • ソフトウェアタイムスタンプを使用してシステムクロックをソースクロックに同期します。
phc2sys
phc2sys は、システムクロックをネットワークインターフェイスコントローラー (NIC) 上の PHC に同期します。phc2sys システムデーモンは、PHC のタイミング情報を継続的に監視します。PHC はタイミングエラーを検出すると、システムクロックを修正します。