2.6. Red Hat Windows Machine Config Operator 7.0.0 のリリースノート

WMCO のこのリリースは、OpenShift Container Platform クラスターで Windows コンピュートノードを実行するための新機能とバグ修正を提供します。WMCO 7.0.0 のコンポーネントは RHSA-2022:9096 でリリースされています。

2.6.1. 新機能および改善点

2.6.1.1. Windows インスタンス設定デーモン (WICD)

Windows Instance Config Daemon (WICD) は、以前は Windows Machine Config Bootstrapper (WMCB) によって実行されていたタスクの多くを実行するようになりました。WICD は Windows ノードにインストールされます。ユーザーは WICD を操作する必要はなく、WMCO の操作に違いはありません。

2.6.1.2. Google Cloud Platform で実行されるクラスターのサポート

Google Cloud Platform (GCP) にインストールされたクラスターで Windows Server 2022 ノードを実行できるようになりました。GCP で Windows MachineSet オブジェクトを作成して、Windows Server 2022 コンピュートノードをホストできます。詳細は、vSphere での Windows の MachineSet オブジェクトの作成 を参照してください。

2.6.2. バグ修正

  • 以前のリリースでは、Windows ノードを実行しているクラスターで WMCO を再起動すると、Windows エクスポーターエンドポイントが削除されていました。このため、各 Windows ノードはメトリックデータを報告できませんでした。今回の修正後、WMCO を再起動してもエンドポイントは保持されます。その結果、WMCO の再起動後にメトリックデータが適切に報告されるようになりました。(BZ#2107261)
  • 以前のリリースでは、Windows Defender ウイルス対策サービスが実行されているかどうかを判断するテストで、状態に関係なく、名前が Windows Defender で始まるプロセスが誤ってチェックされていました。これにより、Windows Defender がインストールされていないインスタンスで containerd のファイアウォール除外を作成すると、エラーが発生しました。今回の修正により、Windows Defender ウイルス対策サービスに関連付けられた特定の実行中のプロセスの存在がチェックされるようになりました。その結果、Windows Defender がインストールされているかどうかに関係なく、WMCO は Windows インスタンスをノードとして適切に設定できます。(OCPBUGS-3573)

2.6.3. 既知の問題

以前の WMCO リリースの後に、次の既知の制限が発表されました。

  • OpenShift Serverless、Horizontal Pod Autoscaling、および Vertical Pod Autoscaling は、Windows ノードではサポートされていません。
  • Red Hat OpenShift による Windows コンテナーのサポートでは、トランクポートを介したクラスターへの Windows ノードの追加はサポートされていません。Windows ノードを追加するためにサポートされている唯一のネットワーク設定は、VLAN のトラフィックを伝送するアクセスポート経由です。
  • WMCO 7.0.0 は、openshift-windows-machine-operator 以外の namespace での実行をサポートしていません。カスタムの namespace を使用している場合は、WMCO 7.0.0 にアップグレードしないことを推奨します。代わりに、リリース時に WMCO 7.0.1 にアップグレードする必要があります。WMCO が Automatic の更新承認戦略で設定されている場合は、WMCO 7.0.0 で Manual に変更する必要があります。承認戦略の変更については、インストール手順 を参照してください。

関連情報

既知の制限 の完全なリストを参照してください