10.5. マシン設定プールの一時停止

カスタムマシン設定プール (MCP) を作成したら、それらの MCP を一時停止します。MCP を一時停止にすると、Machine Config Operator (MCO) がその MCP に関連付けられたノードを更新できなくなります。

注記

MCP を一時停止すると、kube-apiserver-to-kubelet-signer 自動 CA 証明書のローテーションも一時停止します。新しい CA 証明書は、インストール日と古い証明書の 292 日で生成され、インストール日から 365 日は削除されます。次の自動 CA 証明書のローテーションまでの所要時間については、Understanding CA cert auto updates in Red Hat OpenShift 4 を参照してください。

CA 証明書のローテーションが発生したときに、プールが一時停止されていないことを確認してください。MCP が一時停止されている場合、MCO は新しくローテーションされた証明書をそれらのノードにプッシュできません。これにより、クラスターが劣化し、oc debugoc logsoc execoc attach などの複数の oc コマンドで障害が発生します。証明書がローテーションされたときに MCP が一時停止された場合、OpenShift Container Platform コンソールのアラート UI でアラートを受け取ります。

手順

  1. 次のコマンドを実行して、一時停止する MCP にパッチを適用します。

    $ oc patch mcp/<mcp_name> --patch '{"spec":{"paused":true}}' --type=merge

    以下に例を示します。

    $  oc patch mcp/workerpool-canary --patch '{"spec":{"paused":true}}' --type=merge

    出力例

    machineconfigpool.machineconfiguration.openshift.io/workerpool-canary patched