1.4. クラスターバージョン条件タイプについて

Cluster Version Operator (CVO) は、クラスター Operator およびその他のコンポーネントを監視し、クラスターバージョンとその Operator の両方のステータスを収集します。このステータスには、OpenShift Container Platform クラスターの正常性と現在の状態を通知する条件タイプが含まれます。

AvailableProgressingUpgradeable に加えて、クラスターのバージョンと Operator に影響する条件タイプがあります。

  • Failing: クラスターバージョン条件タイプ Failing は、クラスターが目的の状態に到達できず、異常であり、管理者の介入が必要であることを示します。
  • Invalid: クラスターバージョン条件タイプ Invalid は、サーバーがアクションを実行できないエラーがクラスターバージョンにあることを示します。この条件が設定されているかぎり、CVO は現在の状態のみを調整します。
  • RetrievedUpdates: クラスターバージョン条件タイプ RetrievedUpdates は、利用可能な更新が上流の更新サーバーから取得されたかどうかを示します。取得前の条件は Unknown です。更新が最近失敗したか、取得できなかった場合は、FalseavailableUpdates フィールドが最新および正確である場合は、True です。
  • ReleaseAccepted: True ステータスのクラスターバージョン条件タイプ ReleaseAccepted は、要求されたリリースペイロードが、イメージの検証および前提条件のチェック中、失敗せずに、正常に読み込まれたことを示します。
  • ImplicitlyEnabledCapabilities: True ステータスのクラスターバージョン条件タイプ ImplicitlyEnabledCapabilities は、ユーザーが現在 spec.capabilities を介して要求していない有効な機能があることを示します。関連するリソースが以前に CVO によって管理されていた場合、CVO は機能の無効化をサポートしません。