第7章 Helm チャートの使用

7.1. Helm について

Helm は、アプリケーションやサービスの OpenShift Container Platform クラスターへのデプロイメントを単純化するソフトウェアパッケージマネージャーです。

Helm は charts というパッケージ形式を使用します。Helm チャートは、OpenShift Container Platform リソースを記述するファイルのコレクションです。

クラスター内のチャートの実行中のインスタンスは、リリース と呼ばれます。チャートがクラスターにインストールされているたびに、新規のリリースが作成されます。

チャートのインストール時、またはリリースがアップグレードまたはロールバックされるたびに、増分リビジョンが作成されます。

7.1.1. 主な特長

Helm は以下を行う機能を提供します。

  • チャートリポジトリーに保存したチャートの大規模なコレクションの検索。
  • 既存のチャートの変更。
  • OpenShift Container Platform または Kubernetes リソースの使用による独自のチャートの作成。
  • アプリケーションのチャートとしてのパッケージ化および共有。

7.1.2. OpenShift の Helm チャートの Red Hat 認定

Red Hat OpenShift Container Platform にデプロイする全コンポーネントに対して、Red Hat による Helm チャートの検証と認定を受けることができます。チャートは、自動化の Red Hat OpenShift 認定ワークフローを経て、セキュリティーコンプライアンスを確保し、プラットフォームとの統合とサービス全般が最適であることを保証します。認定はチャートの整合性を確保し、Helm チャートが Red Hat OpenShift クラスターでシームレスに機能することを確認します。

7.1.3. 関連情報