第8章 LokiStack を使用したロギング

ロギングサブシステムのドキュメントでは、LokiStack はロギングサブシステムでサポートされている Loki と Web プロキシーと OpenShift Container Platform 認証統合の組み合わせを指します。LokiStack のプロキシーは、OpenShift Container Platform 認証を使用してマルチテナンシーを適用します。Loki では、ログストアを個別のコンポーネントまたは外部ストアと呼んでいます。

Loki は、水平方向にスケーラブルで可用性の高いマルチテナントログ集約システムであり、現在、ロギングサブシステムのログストアとして Elasticsearch の代替として提供されています。Elasticsearch は、取り込み中に受信ログレコードを完全にインデックス化します。Loki は、取り込み中にいくつかの固定ラベルのみをインデックスに登録し、ログが保存されるまで、より複雑な解析が延期されるのでLoki がより迅速にログを収集できるようになります。LogQL ログクエリー言語を使用して Loki にクエリー を実行できます。

8.1. デプロイメントのサイズ

Loki のサイズは N<x>.<size> の形式に従います。<N> はインスタンスの数を、<size> はパフォーマンスの機能を指定します。

注記

1x.extra-small はデモ用であり、サポートされていません。

表8.1 Loki のサイズ

 1x.extra-small1x.small1x.medium

データ転送

デモ使用のみ。

500GB/day

2TB/日

1 秒あたりのクエリー数 (QPS)

デモ使用のみ。

200 ミリ秒で 25 - 50 QPS

200 ミリ秒で 25 ~ 75 QPS

レプリケーション係数

なし

2

3

合計 CPU 要求

仮想 CPU 5 個

仮想 CPU 36 個

仮想 CPU 54 個

合計メモリー要求

7.5Gi

63Gi

139Gi

ディスク要求の合計

150Gi

300Gi

450Gi

8.1.1. サポート対象の API カスタムリソース定義

LokiStack は開発中で、現在すべての API がサポートされているわけではありません。

CustomResourceDefinition (CRD)ApiVersionサポートの状態

LokiStack

lokistack.loki.grafana.com/v1

5.5 でサポート

RulerConfig

rulerconfig.loki.grafana/v1beta1

テクノロジープレビュー

AlertingRule

alertingrule.loki.grafana/v1beta1

テクノロジープレビュー

RecordingRule

recordingrule.loki.grafana/v1beta1

テクノロジープレビュー

重要

RulerConfigAlertingRuleRecordingRule カスタムリソース定義 (CRD) の使用は、テクノロジープレビュー機能のみとなっています。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品サポートのサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではない場合があります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。テクノロジープレビュー機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行いフィードバックを提供していただくことを目的としています。

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