Red Hat Training

A Red Hat training course is available for OpenShift Container Platform

第4章 レジストリーへのアクセス

ログおよびメトリクスの表示やレジストリーのセキュリティー保護および公開などの、レジストリーへのアクセスについての各種の方法について、以下のセクションを参照してください。

レジストリーに直接アクセスし、podman コマンドを起動することが可能です。これにより、podman pushpodman pull などの操作で統合レジストリーへ/からイメージを直接プッシュまたはプルすることができます。これを実行するには、oc login コマンドを使ってレジストリーにログインしている必要があります。実行できる操作は、以下のセクションで説明されているようにユーザーが持つパーミッションによって異なります。

前提条件

  • アイデンティティープロバイダー (IDP) を設定しておく必要があります。
  • podman pull コマンドを使用する場合などにイメージをプルするには、ユーザーに registry-viewer ロールがなければなりません。このロールを追加するには、以下を実行します。

    $ oc policy add-role-to-user registry-viewer <user_name>
  • イメージの書き出しやプッシュを実行するには (podman push コマンドを使用する場合など)、ユーザーに registry-editor ロールが必要です。このロールを追加するには、以下を実行します。

    $ oc policy add-role-to-user registry-editor <user_name>

4.1. クラスターからレジストリーへの直接アクセス

クラスター内からレジストリーにアクセスすることができます。

手順

内部ルートを使用して、クラスターからレジストリーにアクセスします。

  1. ノードのアドレスを取得することにより、ノードにアクセスします。

    $ oc get nodes
    $ oc debug nodes/<node_address>
  2. アクセストークンを使用してコンテナーイメージレジストリーにログインします。

    $ oc login -u kubeadmin -p <password_from_install_log>
    $ podman login -u kubeadmin -p $(oc whoami -t) image-registry.openshift-image-registry.svc:5000

    以下のようなログインを確認するメッセージが表示されるはずです。

    Login Succeeded!
    注記

    ユーザー名には任意の値を指定でき、トークンには必要な情報がすべて含まれます。コロンが含まれるユーザー名を指定すると、ログインに失敗します。

    イメージレジストリー Operator はルートを作成するため、 default-route-openshift-image-registry.<cluster_name> のようになります。

  3. レジストリーに対して podman pull および podman push 操作を実行します。

    重要

    任意のイメージをプルできますが、system:registry ロールを追加している場合は、各自のプロジェクトにあるレジストリーにのみイメージをプッシュすることができます。

    次の例では、以下を使用します。

    Component

    <registry_ip>

    172.30.124.220

    <port>

    5000

    <project>

    openshift

    <image>

    image

    <tag>

    省略 (デフォルトは latest)

    1. 任意のイメージをプルします。

      $ podman pull name.io/image
    2. 新規イメージに <registry_ip>:<port>/<project>/<image> 形式でタグ付けします。プロジェクト名は、イメージを正しくレジストリーに配置し、これに後でアクセスできるようにするために OpenShift Container Platform のプル仕様に表示される必要があります。

      $ podman tag name.io/image image-registry.openshift-image-registry.svc:5000/openshift/image
      注記

      指定されたプロジェクトについて system:image-builder ロールを持っている必要があります。このロールにより、ユーザーはイメージの書き出しやプッシュを実行できます。このロールが設定されていない場合には次の手順の podman push が失敗します。 新規プロジェクトを作成し、イメージをプッシュしてテストできます。

    3. 新しくタグ付けされたイメージをレジストリーにプッシュします。

      $ podman push image-registry.openshift-image-registry.svc:5000/openshift/image