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2.8.5. 設定

Ruby イメージは多数の環境変数をサポートし、環境変数を設定することで Ruby のラインタイムの設定や動作を制御できます。

イメージの一部としてこれらの環境変数を設定するには、ソースコードリポジトリーの中にある .s2i/environment ファイル に配置するか、ビルド設定の sourceStrategy 定義の 環境セクション で定義します。

また、新規アプリケーションを作成する 際、またはデプロイメント設定などの 既存のオブジェクトの環境変数を更新すること によって、既存のイメージで使用されるように環境変数を設定することもできます。

注記

ビルドの動作を制御する環境変数は、s2i ビルド設定または .s2i/environment ファイルの一部として設定して、ビルドの手順で利用できるようにする必要があります。

表2.11 Ruby 環境変数

変数名説明

RACK_ENV

この変数は、Ruby アプリケーションがデプロイされる環境 (productiondevelopment、または test) を指定します。各レベルには、ロギングの詳細度、エラーページ、および ruby gem のインストールに関して異なる動作があります。アプリケーションアセットは、RACK_ENVproduction に設定されている場合にのみコンパイルされます。デフォルト値は production です。

RAILS_ENV

この変数は、Ruby on Rails アプリケーションがデプロイされる環境 (productiondevelopment、または test) を指定します。各レベルには、ロギングの詳細度、エラーページ、および ruby gem のインストールに関して異なる動作があります。アプリケーションのアセットは、RAILS_ENVproduction に設定されている場合にのみコンパイルされます。この変数は、デフォルトで ${RACK_ENV} に設定されます。

DISABLE_ASSET_COMPILATION

この変数は true に設定されている場合には、アセットのコンパイルプロセスを無効にします。アセットのコンパイルは、アプリケーションが実稼働環境で実行されている場合にのみ行われます。したがって、アセットがすでにコンパイルされている場合は、この変数を使用できます。

PUMA_MIN_THREADSPUMA_MAX_THREADS

この変数は、Puma のスレッドプールで利用可能な最小および最大スレッド数を示します。

PUMA_WORKERS

この変数は、Puma の クラスター化されたモード で起動されるワーカープロセスの数を示します (Puma が 3 つ以上のプロセスを実行する場合)。明示的に設定されていない場合、デフォルトの動作は PUMA_WORKERS をコンテナーで利用可能なメモリーやホスト上のコア数に適した値に設定します。

RUBYGEM_MIRROR

ビルドプロセス時に必要な gem パッケージをダウンロードするための、カスタムの RubyGems ミラー URL を使用するようにこの変数を設定します。注記: この環境変数は、Ruby 2.2+ イメージでのみ利用可能です。