Red Hat Training
A Red Hat training course is available for OpenShift Container Platform
1.4. サポート対象のオペレーティングシステムのインストールタイプ
OpenShift Container Platform 3.10 以降、RHEL をホストの基礎となる OS として使用する場合、RPM 方式はホストに OpenShift Container Platform コンポーネントをインストールするために使用されます。RHEL Atomic Host を使用する場合、システムコンテナー方式がそのホストで使用されます。いずれのインストールタイプもクラスターに同じ機能を提供しますが、使用するオペレーティングシステムによってサービスおよびホストの更新の管理方法が異なります。
OpenShift Container Platform 3.10 の時点で、includezerized インストール方法は Red Hat Enterprise Linux システムでサポートされなくなりました。
RPM インストールは、パッケージ管理ですべてのサービスをインストールし、サービスを同じユーザー空間で実行されるように設定します。 システムコンテナーのインストールは、システムコンテナーイメージを使用してサービスをインストールし、個別のコンテナーで個々のサービスを実行します。
RHEL で RPM を使用する場合、すべてのサービスが外部ソースのパッケージ管理によってインストールされ、更新されます。これらのパッケージは、同じユーザー空間内のホストの既存設定を変更します。RHEL Atomic Host でのシステムコンテナーインストールの場合は、OpenShift Container Platform の各コンポーネントはコンテナーとして同梱され (自己完結型パッケージ)、ホストのカーネルを使用して実行します。更新された新しいコンテナーはホストの既存のものを置き換えます。
以下の表およびセクションは、インストールタイプごとの詳細な相違点について説明しています。
表1.1 インストールタイプ間の相違点
Red Hat Enterprise Linux (RHEL) | RHEL Atomic Host | |
---|---|---|
インストールタイプ | RPM ベース | システムコンテナー |
配信メカニズム |
|
|
サービス管理 | systemd |
|
1.4.1. システムコンテナーの必須イメージ
システムコンテナーのインストールタイプは以下のイメージを使用します。
- openshift3/ose-node
デフォルトで、上記のイメージはすべて registry.redhat.io の Red Hat Registry からプルされます。
プライベートレジストリーを使用してインストール中にこれらのイメージをプルする必要がある場合は、あらかじめレジストリー情報を指定できます。必要に応じてインベントリーファイルで以下の Ansible 変数を設定できます。
oreg_url='<registry_hostname>/openshift3/ose-${component}:${version}' openshift_docker_insecure_registries=<registry_hostname> openshift_docker_blocked_registries=<registry_hostname>
ホストの IP アドレスに openshift_docker_insecure_registries
変数も設定できます。0.0.0.0/0
は有効な設定ではありません。
デフォルトコンポーネントは、oreg_url
値からイメージの接頭辞およびバージョンを継承します。
安全でないブロックされた追加のコンテナーレジストリーの設定はインストールプロセスの開始時に行われ、必要なイメージをプルする前にそれらの設定が適用されるようにします。