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25.3. OpenShift Container Platform が vSphere ストレージを使用するように設定する

OpenShift Container Platform では、VMWare vSphere の仮想マシンディスク (VMDK: Virtual Machine Disk) ボリュームがサポートされます。VMware vSphere を使用して、OpenShift Container Platform クラスターに 永続ストレージ をプロビジョニングできます。これには、Kubernetes と VMWare vSphere についてのある程度の理解があることが前提となります。

OpenShift Container Platform は vSphere にディスクを作成し、ディスクを適切なインスタンスに割り当てます。

OpenShift Container Platform の 永続ボリューム (PV) フレームワークを使用すると、管理者がクラスターに永続ストレージをプロビジョニングできるようになるだけでなく、ユーザーが、基盤となるインフラストラクチャーに精通していなくてもこれらのリソースを要求できるようになります。 VMWare vSphere VMDK ボリュームは、動的にプロビジョニング できます。

永続ボリュームは、単一のプロジェクトまたは namespace にバインドされず、OpenShift Container Platform クラスター全体で共有できます。ただし、永続ボリューム要求 は、プロジェクトまたは namespace に固有で、ユーザーによる要求が可能です。

重要

インフラストラクチャーにおけるストレージの高可用性は、基礎となるストレージのプロバイダーに委ねられています。

前提条件

vSphere を使用して永続ボリュームを作成する前に、OpenShift Container Platform クラスターが以下の要件を満たしていることを確認してください。

  • 最初に OpenShift Container Platform を vSphere 用に設定 する必要があります。
  • インフラストラクチャー内の各ノードホストは、vSphere 仮想マシン名に一致する必要があります。
  • それぞれのノードホストは、同じリソースグループに属している必要があります。

25.3.1. VMware vSphere ボリュームの動的プロビジョニング

VMware vSphere ボリュームの動的プロビジョニングが推奨されるプロビジョニング方法です。

  1. クラスターのプロビジョニング時に openshift_cloudprovider_kind=vsphere および openshift_vsphere_* 変数を指定しない場合、以下の StorageClass を手動で作成し、vsphere-volume プロビジョナーを使用できるようにする必要があります。

    $ oc get --export storageclass vsphere-standard -o yaml
    kind: StorageClass
    apiVersion: storage.k8s.io/v1
    metadata:
      name: "vsphere-standard" 1
    provisioner: kubernetes.io/vsphere-volume 2
    parameters:
        diskformat: thin 3
        datastore: "YourvSphereDatastoreName" 4
    reclaimPolicy: Delete
    1
    StorageClass の名前。
    2
    ストレージプロビジョナーのタイプ。vsphere-volume を指定します。
    3
    ディスクのタイプ。zeroedthick または thin のいずれかを指定します。
    4
    ディスクが作成されるソースデータストア。
  2. 以前の手順で示した StorageClass を使用して PV を要求した後に、OpenShift Container Platform は vSphere インフラストラクチャーに VMDK ディスクを自動的に作成します。ディスクが作成されていることを確認するには、vSphere でデータストアブラウザーを使用します。

    注記

    vSphere ボリュームディスクは ReadWriteOnce アクセスモードで、1 つのノードで読み取り/書き込み可能な状態でボリュームをマウントできます。詳細情報は、アーキテクチャーガイドのアクセスモードのセクション を参照してください。