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2.2.6. レジストリーのストレージ

レジストリーには、コンテナーのイメージとメタデータが格納されています。Pod をレジストリーと共に単純にデプロイする場合、Pod の終了時に破棄される一時的なボリュームを使用します。誰かがビルドまたはレジストリーにプッシュしたイメージは消えます。

このセクションでは、サポートされているレジストリーのストレージドライバーの一覧を示します。詳細は、コンテナーイメージレジストリーのドキュメント を参照してください。

以下の一覧には、レジストリーの設定ファイルで設定する必要のあるストレージドライバーが含まれます。

レジストリーの一般的なストレージ設定オプションはサポートされています。詳細は、コンテナーイメージレジストリーのドキュメント を参照してください。

以下のストレージオプションは、ファイルシステムドライバー で設定する必要があります。

注記

サポートされている永続ストレージドライバーの詳細は、永続ストレージの設定 および 永続ストレージの例 を参照してください。

2.2.6.1. 実稼働環境での使用

実稼働環境での使用の場合には、リモートボリュームを割り当てるか、または 各自が選択した永続ストレージ方法を定義して使用します

たとえば、既存の Persistent Volume Claim (永続ボリューム要求) を使用するには、以下を実行します。

$ oc set volume deploymentconfigs/docker-registry --add --name=registry-storage -t pvc \
     --claim-name=<pvc_name> --overwrite
重要

テストにより、RHEL NFS サーバーをコンテナーイメージレジストリーのストレージバックエンドとして使用することに関する問題が検出されています。これには、OpenShift Container レジストリーおよび Quay が含まれます。そのため、コアサービスで使用される PV をサポートするために RHEL NFS サーバーを使用することは推奨されていません。

他の NFS の実装ではこれらの問題が検出されない可能性があります。OpenShift コアコンポーネントに対して実施された可能性のあるテストに関する詳細情報は、個別の NFS 実装ベンダーにお問い合わせください。

2.2.6.1.1. Amazon S3 のストレージのバックエンドとしての使用

Amazon Simple Storage Service のストレージを内部コンテナーイメージレジストリーと共に使用する方法もあります。Amazon Simple Storage Service は AWS マネジメントコンソール で管理できるセキュアなクラウドストレージです。これを使用するには、レジストリーの設定ファイルを手動で編集し、レジストリー Pod にマウントする必要があります。ただし、設定を開始する前に、アップストリームの 推奨される手順 を確認してください。

デフォルトの YAML 設定ファイル をベースとして取得し、storageセクションのfilesystemエントリーを、以下のように s3 エントリーに置き換えます。これにより、ストレージのセクションは以下のようになります。

storage:
  cache:
    layerinfo: inmemory
  delete:
    enabled: true
  s3:
    accesskey: awsaccesskey 1
    secretkey: awssecretkey 2
    region: us-west-1
    regionendpoint: http://myobjects.local
    bucket: bucketname
    encrypt: true
    keyid: mykeyid
    secure: true
    v4auth: false
    chunksize: 5242880
    rootdirectory: /s3/object/name/prefix
1
Amazon のアクセスキーに置き換えてください。
2
Amazon のシークレットキーに置き換えてください。

s3 のすべての設定オプションは、アップストリームの ドライバー参照ドキュメント に記載されています。

レジストリー設定を上書き すると、設定ファイルを Pod にマウントするための追加の手順に進みます。

警告

レジストリーが S3 ストレージのバックエンドで実行されると、問題が報告されます

使用している統合レジストリーでサポートされていない S3 リージョンを使用する必要がある場合は、S3 ドライバー設定 を参照してください。