Red Hat Training

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3.2.4. ルートを特定のルーターに絞り込む

ROUTE_LABELS 環境変数を使用してルートを絞り込むことで、特定のルーターによってのみ使用されるようできます。

たとえば、複数のルーターと 100 のルートがある場合、ラベルをルートに割り当てることで、それらの一部を 1 つのルーターで処理し、残りを別のルーターで処理するようにできます。

  1. ルーターの作成 後に、ROUTE_LABELS 環境変数を使用してルーターにタグ付けします。

    $ oc set env dc/<router=name>  ROUTE_LABELS="key=value"
  2. ラベルを必要なルートに追加します。

    oc label route <route=name> key=value
  3. ラベルがルートに割り当てられていることを確認するには、ルートの設定をチェックします。

    $ oc describe route/<route_name>
同時接続の最大数の設定
ルーターはデフォルトで最大 20000 の接続を処理できるようになっています。この上限は必要に応じて変更できます。接続が少なすぎると、ヘルスチェックが機能せず、不必要な再起動が実行されます。システムをこの接続の最大数に対応するように設定する必要があります。'sysctl fs.nr_open''sysctl fs.file-max' に示される上限は十分に大きな値である必要があります。そうでない場合には HAproxy は起動しません。

ルーターを作成したら、--max-connections= オプションで必要な上限を設定します。

$ oc adm router --max-connections=10000   ....

ルーターのデプロイメント設定で ROUTER_MAX_CONNECTIONS 環境変数を編集し、値を変更します。ルーター Pod は新しい値で再起動されます。ROUTER_MAX_CONNECTIONS が存在しない場合は、デフォルト値の 20000 が使用されます。

注記

接続にはフロントエンドおよび内部バックエンドが含まれます。これは 2 つの接続としてカウントされます。必ず ROUTER_MAX_CONNECTIONS の値を作成しようとしている接続数の 2 倍以上になるように設定してください。