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27.18. ボリュームのセキュリティー

27.18.1. 概要

このトピックでは、ボリュームのセキュリティーに関連する Pod のセキュリティーについての一般的なガイドを提供します。Pod レベルのセキュリティーに関する全般的な情報については、SCC (Security Context Constraints) の管理SCC (Security Context Constraints) の概念に関するトピックを参照してください。OpenShift Container Platform の永続ボリューム (PV) フレームワークに関する全般的な情報については、永続ストレージ の概念に関するトピックを参照してください。

永続ストレージにアクセスするには、クラスター管理者/ストレージ管理者とエンド開発者間の調整が必要です。クラスター管理者は、基礎となる物理ストレージを抽象化する PV を作成します。開発者は、容量などの一致条件に基づいて Pod と (必要に応じて) PV にバインドされる PVC を作成します。

同じプロジェクト内の複数の Persistent Volume Claim (永続ボリューム要求、PVC) を同じ PV にバインドできます。ただし、PVC を PV にバインドすると、最初の要求のプロジェクトの外部にある要求をその PV にバインドできなくなります。基礎となるストレージに複数のプロジェクトからアクセスする必要がある場合は、プロジェクトごとに独自の PV が必要です。これらの PV は同じ物理ストレージを参照できます。PV および PVC の詳細例は、Deploying WordPress and MySQL with Persistent Volumes の例を参照してください。

クラスター管理者が PV への Pod アクセスを許可するには、以下を行う必要があります。

  • 実際のストレージに割り当てられるグループ ID またはユーザー ID を把握しておく
  • SELinux に関する考慮事項を理解しておく
  • これらの ID が Pod の要件に一致するプロジェクトまたは SCC に対して定義される正式な ID の範囲で許可されることを確認する

グループ ID、ユーザー ID および SELinux の値は、Pod 定義の SecurityContext セクションで定義します。グループ ID は、Pod に対してグローバルであり、Pod で定義されるすべてのコンテナーに適用されます。ユーザー ID は同様にグローバルにすることも、コンテナーごとに固有にすることもできます。ボリュームへのアクセスは以下の 4 つのセクションで制御します。