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27.5.3. Ceph ボリュームのセキュリティー

注記

Ceph RBD ボリュームを実装する前に、ボリュームのセキュリティー トピックの詳細を参照してください。

共有ボリューム (NFS および GlusterFS) とブロックボリューム (Ceph RBD、iSCSI、およびほとんどのクラウドストレージ) の大きな違いは、Pod 定義またはコンテナーイメージで定義されたユーザー ID とグループ ID がターゲットの物理ストレージに適用されることです。これはブロックデバイスの所有権の管理と呼ばれます。たとえば、Ceph RBD マウントで所有者が 123 に、グループ ID が 567 に設定されていて、Pod で runAsUser222 に、fsGroup7777 に定義されている場合、Ceph RBD 物理マウントの所有権は 222:7777 に変更されます。

注記

ユーザー ID とグループ ID が Pod 仕様で定義されていない場合でも、生成される Pod では、これらの ID のデフォルト値が一致する SCC またはプロジェクトに基づいて定義されることがあります。ボリュームのセキュリティー トピックでは、SCC のストレージの側面とデフォルト値について説明しています。

Pod の securityContext 定義で fsGroup スタンザを使用して、Pod で Ceph RBD ボリュームのグループ所有権を定義します。

spec:
  containers:
    - name:
    ...
  securityContext: 1
    fsGroup: 7777 2
1
securityContext は特定のコンテナーの配下ではなく、この Pod レベルで定義します。
2
Pod 内のすべてのコンテナーは同じ fsGroup ID を持ちます。