Red Hat Training

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23.6. ノードでのオーバーコミットの設定

オーバーコミット環境では、最適なシステム動作を提供できるようにノードを適切に設定する必要があります。

23.6.1. Quality of Service (QoS) 層でのメモリー予約

experimental-qos-reserved パラメーターを使用して、特定の QoS レベルの Pod で予約されるメモリーのパーセンテージを指定することができます。この機能は、最も低い OoS クラスの Pod が高い QoS クラスの Pod で要求されるリソースを使用できないようにするために要求されたリソースの予約を試行します。

高い QOS レベル用にリソースを予約することで、リソース制限を持たない Pod が高い QoS レベルの Pod で要求されるリソースを侵害しないようにできます。

experimental-qos-reserved パラメーターを設定するには、適切な ノード設定マップ を編集します。

kubeletArguments:
  cgroups-per-qos:
  - true
  cgroup-driver:
  - 'systemd'
  cgroup-root:
  - '/'
  experimental-qos-reserved: 1
  - 'memory=50%'
1
Pod のリソース要求が QoS レベルでどのように予約されるかを指定します。

OpenShift Container Platform は、以下のように experimental-qos-reserved パラメーターを使用します。

  • experimental-qos-reserved=memory=100% の値は、 Burstable および BestEffort QOS クラスが、これらより高い QoS クラスで要求されたメモリーを消費するのを防ぎます。これにより、Guaranteed および Burstable ワークロードのメモリーリソースの保証レベルを上げることが優先され、BestEffort および Burstable ワークロードでの OOM が発生するリスクが高まります。
  • experimental-qos-reserved=memory=50% の値は、Burstable および BestEffort QOS クラスがこれらより高い QoS クラスによって要求されるメモリーの半分を消費することを許可します。
  • experimental-qos-reserved=memory=0% の値は、Burstable および BestEffort QoS クラスがノードの割り当て可能分を完全に消費することを許可しますが (利用可能な場合)、これにより、Guaranteed ワークロードが要求したメモリーにアクセスできなくなるリスクが高まります。この状況により、この機能は無効にされています。