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第18章 複数プロジェクトのクォータ設定

18.1. 概要

ClusterResourceQuota オブジェクトで定義される複数プロジェクトのクォータは、クォータを複数プロジェクト間で共有できるようにします。それぞれの選択されたプロジェクトで使用されるリソースは集計され、その集計は選択したすべてのプロジェクトでリソースを制限するために使用されます。

18.2. プロジェクトの選択

プロジェクトは、アノテーションの選択またはラベルの選択のいずれか、またはその両方に基づいて選択できます。たとえば、アノテーションに基づいてプロジェクトを選択するには、以下のコマンドを実行します。

$ oc create clusterquota for-user \
     --project-annotation-selector openshift.io/requester=<user-name> \
     --hard pods=10 \
     --hard secrets=20

これは以下の ClusterResourceQuota オブジェクトを作成します。

apiVersion: v1
kind: ClusterResourceQuota
metadata:
  name: for-user
spec:
  quota: 1
    hard:
      pods: "10"
      secrets: "20"
  selector:
    annotations: 2
      openshift.io/requester: <user-name>
    labels: null 3
status:
  namespaces: 4
  - namespace: ns-one
    status:
      hard:
        pods: "10"
        secrets: "20"
      used:
        pods: "1"
        secrets: "9"
  total: 5
    hard:
      pods: "10"
      secrets: "20"
    used:
      pods: "1"
      secrets: "9"
1
選択したプロジェクトに対して実施される ResourceQuotaSpec オブジェクトです。
2
アノテーションの単純なキー/値のセレクターです。
3
プロジェクトを選択するために使用できるラベルセレクターです。
4
選択された各プロジェクトの現在のクォータの使用状況を記述する namespace ごとのマップです。
5
選択されたすべてのプロジェクトにおける使用量の総計です。

この複数プロジェクトのクォータの記述は、デフォルトのプロジェクト要求エンドポイントを使用して <user-name> によって要求されるすべてのプロジェクトを制御します。ここでは、10 Pod および 20 シークレットに制限されます。

同様にラベルに基づいてプロジェクトを選択するには、以下のコマンドを実行します。

$ oc create clusterresourcequota for-name \ 1
    --project-label-selector=name=frontend \ 2
    --hard=pods=10 --hard=secrets=20
1
clusterresourcequota および clusterquota は同じコマンドのエイリアスです。for-nameclusterresourcequota オブジェクトの名前です。
2
ラベル別にプロジェクトを選択するには、--project-label-selector=key=value 形式を使用してキーと値のペアを指定します。

これは以下の ClusterResourceQuota オブジェクト定義を作成します。

apiVersion: v1
kind: ClusterResourceQuota
metadata:
  creationTimestamp: null
  name: for-name
spec:
  quota:
    hard:
      pods: "10"
      secrets: "20"
  selector:
    annotations: null
    labels:
      matchLabels:
        name: frontend

18.3. 適用可能な ClusterResourceQuotas の表示

プロジェクト管理者は、各自のプロジェクトを制限する複数プロジェクトのクォータを作成したり、変更したりすることはできませんが、それぞれのプロジェクトに適用される複数プロジェクトのクォータを表示することはできます。プロジェクト管理者は、AppliedClusterResourceQuota リソースを使ってこれを実行できます。

$ oc describe AppliedClusterResourceQuota

以下が生成されます。

Name:   for-user
Namespace:  <none>
Created:  19 hours ago
Labels:   <none>
Annotations:  <none>
Label Selector: <null>
AnnotationSelector: map[openshift.io/requester:<user-name>]
Resource  Used  Hard
--------  ----  ----
pods        1     10
secrets     9     20

18.4. 選択における粒度

クォータの割り当てを要求する際にロックに関して考慮する必要があるため、複数プロジェクトのクォータで選択されるアクティブなプロジェクトの数は重要な考慮点になります。単一の複数プロジェクトクォータで 100 を超えるプロジェクトを選択すると、それらのプロジェクトの API サーバーの応答に負の影響が及びます。