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5.2.2. マスター上の設計

OpenShift Container Platform master では、OpenShift SDN が、etcd に保存されている、ノードのレジストリーを管理します。システム管理者がノードを登録すると、OpenShift SDN がクラスターネットワークから未使用のサブネットを割り当てて、レジストリーのこのサブネットを保存します。ノードが削除されると、OpenShift SDN はレジストリーからサブネットを削除し、このサブネットを割り当て可能とみなします。

デフォルトの設定では、クラスターネットワークは 10.128.0.0/14 ネットワーク (つまり 10.128.0.0 - 10.131.255.255) で、ノードには /23 サブネット (つまり 10.128.0.0/2310.128.2.0/2310.128.4.0/23 など) が割り当てられます。つまり、このクラスターネットワークには、512 個のサブネットをノードに割り当てることができ、特定のノードには 510 個のアドレスが割り当てられ、このノードで実行中のコンテナーに割り当てることができます。クラスターネットワークのサイズやアドレス範囲、さらにホストのサブネットサイズは、設定可能です。

注記

サブネットが次に大きい octet に拡張される場合には、共有の octet でサブネットのビットが 0 のものが先に割り当てられます。たとえば、ネットワークが 10.1.0.0/16 で hostsubnetlength=6 が指定されている場合には、10.1.0.0/26 および 10.1.1.0/26 から 10.1.255.0/26 が 10.1.0.64/26、10.1.1.64/26 が埋まる前に、割り当てられます。こうすることで、サブネットを把握しやすくなります。

マスター上の OpenShift SDN は、ローカル (マスター) ホストがクラスターネットワークにアクセスできるように設定しないことに注意してください。したがって、マスターホストは、ノードとしても実行されていない限り、クラスターネットワーク経由で Pod にアクセスできません。

ovs-multitenant プラグインを使用する場合には、OpenShift SDN マスターはプロジェクトの作成や削除を監視し、VXLAN VNID をプロジェクトに割り当てます。 この VNID は後で、ノードが正しくトラフィックを分離するために使用します。