2.4. アーカイブを使用した RHEL への OpenJDK のインストール

OpenJDK はアーカイブでインストールできます。これは、Java 管理者が root 権限を持たない場合に便利です。

注記

アップグレードを容易にするために、JRE を含む親ディレクトリーを作成し、汎用パスを使用して最新の JRE へのシンボリックリンクを作成します。

手順

  1. アーカイブファイルをダウンロードするディレクトリーを作成し、コマンドラインインターフェース(CLI)でそのディレクトリーに移動します。以下に例を示します。

    $ mkdir ~/jdks
    
    $ cd ~/jdks
  2. Red Hat カスタマーポータルの Software Downloads ページに移動します。
  3. Version ドロップダウンリストから OpenJDK 17 の最新バージョンを選択し、Linux 用の JDK アーカイブをローカルシステムにダウンロードします。
  4. アーカイブのコンテンツを任意のディレクトリーに展開します。

    $ tar -xf java-17-openjdk-17.0.2.0.8-3.portable.jre.el7.x86_64.tar.xz -C ~/jdks
  5. アップグレードを容易にするために、JDK へのシンボリックリンクを使用して汎用パスを作成します。

    $ ln -s ~/jdks/java-17-openjdk-17.0.2.0.8-3.portable.jdk.el7.x86_64 ~/jdks/java-17
  6. JAVA_HOME 環境変数を設定します。

    $ export JAVA_HOME=~/jdks/java-17
  7. JAVA_HOME 環境変数が正しく設定されていることを確認します。

    $ printenv | grep JAVA_HOME
    JAVA_HOME=~/jdks/java-17
    注記

    この方法でインストールした場合、Java は現在のユーザーのみが使用できます。

  8. 一般的な JRE パスの bin ディレクトリーを PATH 環境変数に追加します。

    $ export PATH="$JAVA_HOME/bin:$PATH"
  9. フルパスを指定せずに java -version が機能することを確認します。

    $ java -version
    
    openjdk version "17.0.2" 2022-01-18 LTS
    OpenJDK Runtime Environment 21.9 (build 17.0.2+8-LTS)
    OpenJDK 64-Bit Server VM 21.9 (build 17.0.2+8-LTS, mixed mode, sharing)
注記

~/.bashrc に環境変数をエクスポートすることで、JAVA_HOME 環境変数が現在のユーザーに対して持続することを確認できます。