2.3. ゼロへの移行の例外

Open Liberty はランタイムバージョン間で変更されないように設計されていますが、まれなケースで使用できなくなることがあります。このような例外は、以下のカテゴリーのいずれかに分類されます。

  • セキュリティー修正
    アプリケーションに、既存の動作のコンテキストで安全に実装できないセキュリティー関連の修正が必要な場合は、アプリケーションまたは設定を変更する必要がある場合があります。
  • サードパーティー API の要件
    Open Liberty はサードパーティークラスローダー設定から API を制御しません。そのため、サードパーティーコンポーネントへの更新は、以前のバージョンのランタイムとの互換性が保証されていません。
  • ドキュメント化されていない設定プロパティー
    Open Liberty の一部の設定オプションはランタイムドキュメントの一部ではありません。これらの設定オプションは、ソースコード、または外部の情報ソースをもとに、試行およびエラーを使用して判断できます。オプションが Open Liberty の一部として文書化されていない場合は、Open Liberty の一部とは見なされません。このようなオプションは完全に実装されていない可能性があり、使用されていると問題が発生する可能性があります。ドキュメントは記載されていないため、いつでも削除または変更でき、ゼロ移行では対応していません。
  • Java の変更
    互換性のない新しい Java SE バージョンでは、Java 言語に互換性のない変更がいくつか加えられました。変更が新たな Java バージョンに含まれているまれなケースでは、Open Liberty はこれらの変更の影響を最小限に抑えることを試みます。しかし、これらの試行が常に成功しない可能性があり、Java の変更に悪影響を与える可能性があります。

移行中のアーキテクチャーは、既存の設定およびアプリケーションファイルの移行を必要とせずに開発者や企業時間および教育を保存します。開発者はランタイム更新を管理するのではなく、アプリケーションに集中できますが、既存のサーバー設定のパフォーマンスおよび管理性を向上できます。