5.3. 設定のマージ
この設定では複数のファイルで構成されるため、2 つのファイルが同じ設定を提供している可能性があります。このため、単純なルールセットに従ってサーバー設定がマージされます。Open Liberty では、設定はシングルトンとファクトリー設定に分けられ、それぞれがマージするための独自のルールを持ちます。単一要素の設定にはシングルトン設定(ロギングなど)が使用されます。ファクトリー設定は、アプリケーション全体やデータソースなどの複数のエンティティーを設定するために使用されます。
5.3.1. シングルトン設定のマージ
複数回指定されるシングルトン設定要素の場合、設定はマージされます。異なる属性を持つ 2 つの要素が存在する場合は、両方の属性が使用されます。以下に例を示します。
<server> <logging a="true" /> <logging b="false" /> </server>
は以下のように処理されます。
<server> <logging a="true" b="false" /> </server>
同じ属性を 2 回指定すると、最後のインスタンスが優先されます。以下に例を示します。
<server> <logging a="true" b="true" /> <logging b="false" /> </server>
は以下のように処理されます。
<server> <logging a="true" b="false" /> </server>
設定は、テキストを取得する子要素を使用して提供することが可能です。
このような場合、設定は指定されたすべての値を使用してマージされます。最も一般的なシナリオは、機能を設定することです。以下に例を示します。
<server> <featureManager> <feature>servlet-4.0</feature> </featureManager> <featureManager> <feature>restConnector-2.0</feature> </featureManager> </server>
は以下のように処理されます。
<server> <featureManager> <feature>servlet-4.0</feature> <feature>restConnector-2.0</feature> </featureManager> </server>