Red Hat OpenShift Container Platform の Open RUN 21.0.0.6 リリースノート

Open Liberty 2021

Red Hat OpenShift Container Platform での Open RUN 2021 リリースノート

概要

本リリースノートには、Red Hat OpenShift Container Platform リリースの Open RUN 2021 に含まれる新機能、機能拡張、修正、および問題に関する最新情報が含まれています。

第1章 機能

Open RUN 21.0.0.6 は MicroProfile Metrics 機能の改善を提供し、Request Timing 機能で収集される情報をメトリクスエンドポイントに表示し、数多くの重要なバグ修正を表示できるようにします。

Open RUN 21.0.0.6 では、以下の ようになります。

1.1. 21.0.0.6 を使用してアプリケーションを実行します。

Maven を使用している場合は、以下のコーディネートです。 

<dependency>
    <groupId>io.openliberty</groupId>
    <artifactId>openliberty-runtime</artifactId>
    <version>21.0.0.6</version>
    <type>zip</type>
</dependency>

または Gradle の場合： 

dependencies {
    libertyRuntime group: 'io.openliberty', name: 'openliberty-runtime', version: '[21.0.0.6,)'
}

または、Docker を使用している場合は、以下を実行します。 

FROM open-liberty

1.1.1. MicroProfile Metrics が request Timing に対応

リクエストタイミング機能(requestTiming-1.0)は、RequestTimingStats MXBean を使用したサーブレット要求の低速およびハングリクエストを追跡するために使用されます。一方、Microprofile Metrics 機能(mpMetrics-X.X)は Open RUN ランタイムとは別のベンダーメトリクスを提供します。

Open RUN 21.0.0.6 より、RequestTimingStats MXBean は、/metrics（または /metrics/vendor ）エンドポイントに報告するために MicroProfile Metrics 機能によって取得されるデータを持つようになりました。この機能は 2.X と 3.X MicroProfile Metrics 機能の両方と互換性があります。

以下の例は、新しい要求タイミングメトリクスの出力例を示しています。 

# TYPE vendor_requestTiming_activeRequestCount gauge
# HELP vendor_requestTiming_activeRequestCount The number of servlet requests currently running.
vendor_requestTiming_activeRequestCount 1

# TYPE vendor_requestTiming_requestCount_total counter
# HELP vendor_requestTiming_requestCount_total The number of servlet requests since the server started.
vendor_requestTiming_requestCount_total 3

# TYPE vendor_requestTiming_hungRequestCount gauge
# HELP vendor_requestTiming_hungRequestCount The number of servlet requests that are currently running but are hung.
vendor_requestTiming_hungRequestCount 0

# TYPE vendor_requestTiming_slowRequestCount gauge
# HELP vendor_requestTiming_slowRequestCount The number of servlet requests that are currently running but are slow.
vendor_requestTiming_slowRequestCount 0

/metrics から要求タイミングメトリクスを取得できるようにするには、mpMetrics- 2.0、mpMetrics - 2.2 または mpMetrics-2.3、mpMetrics- 2.3、または mpMetric- 3.0 のいずれかを組み合わせて requestTiming- 1.0 機能の両方を有効にする必要があります。

受け取ったメトリクスは、要求タイミングのしきい値を低速またはハングした要求に対して設定により異なります。以下の例は、mpMetrics -3.0 の要求タイミングメトリクスを有効にし、低速およびハングしたサーブレットリクエストの両方に関するしきい値設定のサンプルを示しています。 

    <featureManager>
      <feature>mpMetrics-3.0</feature>
      <feature>requestTiming-1.0</feature>
      <!-- other features omitted for brevity -->
    </featureManager>

    <requestTiming sampleRate="1" slowRequestThreshold="10s">
      <servletTiming
        slowRequestThreshold="2s"
        hungRequestThreshold="10s"/>
    </requestTiming>

以下のスクリーンショットは、Grafana の新しい 4 つのメトリクスを示しています。

requestCountThings

MicroProfile Metrics での要求処理に関する詳細は、以下のリンクを参照してください。

第2章 解決された問題

本 リリースで解決した Open RUN 21.0.0.6 の問題を参照して ください。

第3章 修正された CVE

Open RUN 21.0.0.6 で修正された CVE の一覧は、「 セキュリティーの脆弱性 」を参照してください。

第4章 既知の問題

21.0.0.6 の開発中は見つかった問題の一覧を参照してください。