リリースノート

Migration Toolkit for Applications 5.1

新しい機能、既知の問題、および解決済みの問題

概要

This document describes new features, known issues, and resolved issues for the Migration Toolkit for Applications, version 5.1.4.

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。まずは、マスター (master)、スレーブ (slave)、ブラックリスト (blacklist)、ホワイトリスト (whitelist) の 4 つの用語の置き換えから始めます。この取り組みは膨大な作業を要するため、今後の複数のリリースで段階的に用語の置き換えを実施して参ります。詳細は、弊社 の CTO、Chris Wright のメッセージ を参照してください。

第1章 新機能

このセクションでは、Migration Toolkit for Applications(MTA)5.1.4 の新機能を説明します。

更新された Web コンソールインターフェース

現在のリリースには、プロジェクト管理機能が向上された最新の Web コンソールインターフェースと追加の変換ターゲットが含まれています。

OpenShift Container Platform 向けの Migration Toolkit for Applications Operator

現在のリリースには、OpenShift Container Platform 4.6 以降のバージョンに Web コンソールをインストールするための Migration Toolkit for Applications Community Operator が含まれます。

OpenShift Container Platform で複数の namespace へのインストール

現在のリリースは、OpenShift Container Platform の複数の名前空間にインストールできます。以前のバージョンでは、Web コンソールは 1 つの名前空間にのみインストールできました。

Spring Boot から Quarkus に移行する追加のルール

現在のリリースには、Spring Boot から Quarkus に移行する追加のルールが含まれています。これらのルールのターゲットは quarkus です。

新しいルールは、Quarkus Spring エクステンションに実装された Spring Boot API を特定します。Spring Boot 依存関係は同等の Quarkus エクステンションに置き換えることができます。このルールは、Quarkus と同等ではない Spring アーティファクトも報告します。

ルールは、以下を含む、同等の Quarkus エクステンションがあるアプリケーション依存関係を特定します。

  • Agroal
  • Amazon DynamoDB
  • Amazon IAM
  • Amazon S3
  • Amazon Simple Email Service
  • Amazon Simple Notification Service
  • Amazon Simple Queue Service
  • AWS Config
  • AWS Key Management Service
  • HTTP API での AWS Lambda
  • AWS X-Ray での AWS Lambda
  • Apache Avro
  • Apache Kafka
  • Artemis
  • Hibernate
  • 以下のデータベースの Java Database Connectivity ルール:

    • Apache Derby
    • DB2
    • MariaDB
    • MySQL
    • PostgreSQL
  • JSONB
  • JSONP
  • Keycloak
  • Kubernetes
  • Narayana
  • OpenShift Container Platform
  • RESTeasy
  • WildFly Elytron

Quarkus の最新バージョンへの移行ルール

現在のリリースには、最新バージョンの Quarkus への移行ルールが含まれています。これらのルールのターゲットは、Quarkus 1.13.x quarkus1:13 など、quarkus<version> です。

これらのルールにより、アプリケーションが最新の機能、問題修正、およびパッチが含まれるターゲットに移行できるようになります。

これらのルールは、今後の Quarkus リリースに対して更新されます。

Thorntail から JBoss EAP XP 2 に移行するルール

現在のリリースには、Thorntail から JBoss EAP XP 2 に移行するルールが含まれています。これらのルールの対象は eapxp:2 です。

この移行パスの詳細は『Red Hat JBoss EAP XP 2.0.0 移行ガイド』を参照してください

第2章 既知の問題

リリース時点で、以下の既知の問題は、重要な問題として特定されました。

既知の問題の完全リストは、Jira の 5.1.4 の既知の問題を参照してください

表2.1 主な既知の問題

IDコンポーネント概要

WINDUPRULE-598

VS Code Extension

Quick Fix では XML ルールが修正されません。

WINDUPRULE-589

VS Code Extension

VS Code の設定を右クリックして Open を選択すると、常に設定が開きません。

WINDUPRULE-516

VS Code Extension

Quick Fix では、複数のルールが修正されません。

WINDUP-2709

Eclipse Plugin

CodeReady Studio 12.16 に Eclipse プラグイン 5.0.0 をインストールするには、Maven が必要です。

WINDUP-2692

Web UI & Windup-as-a-Service

deploy.sh スクリプトを使用して RHAMT 4.3.1 が OpenShift Container Platform にデプロイ されると、無効なルートが名前空間に作成されます。

WINDUP-2645

Eclipse Che プラグイン

Quick Fix では、複数のルールが修正されません。

WINDUP-2632

VS Code Extension

--sourceMode はデフォルトで有効にする必要があります。

WINDUP-2626

Eclipse Che プラグイン

MTA Explorer コマンドは、Eclipse Che 環境では機能しません。

WINDUP-2622

Web UI & Windup-as-a-Service

RHAMT 4.3.1 が OpenShift Container Platform にデプロイされると、カスタムルールをアップロードできません。

WINDUP-2551

Technical Debt

RHAMT は Zulu 上では実行しません。

WINDUP-2521

Web UI & Windup-as-a-Service

RHAMT 4.2.1 が OpenShift Container Platform にデプロイされると、レポート用の HTML ファイルの長い名前が切り捨てられます。

第3章 解決済みの問題

本リリース時点では、以下の解決済みの問題が、重要な問題として特定されました。

本リリースで解決された問題の完全リストは、Jira で 5.1.4 解決済みの問題の一覧を参照してください

表3.1 主な解決済みの問題

ID概要

WINDUP-2941

MTA は、ロードが遅いと報告され、Application List 画面で Target Runtime ラベルは含まれず、動作済みのフィードバック制御はありません。

WINDUP-2333

OpenShift 4.4 以前のバージョンにインストールされている Web コンソールは、HTTPS 接続で生成されたレポートにアクセスできません。

WINDUP-2801

OpenShift 4.5 以降のバージョンにインストールされている Web コンソールは、HTTPS 接続で生成されたレポートにアクセスできません。

WINDUP-2910

JDK 11 で構築されたアプリケーションの分析により、Unparseable Class File エラーが生成されます。

WINDUP-2759

Lucene インデックスビルダーは、Spring パッケージをアプリケーションパッケージとして誤って識別します。

WINDUP-2591

Skip reports オプションが有効になっていると、CSV レポートをエクスポートすることができません。

WINDUP-2755

null ポインター例外により分析に失敗するため、IDE プラグイン 5.0.1 は Eclipse 2020-06 では実行できません。

WINDUP-2841

VS Code は MTA 設定でカスタム CLI パスを認識しません。